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Posted by 八少女 夕

【小説】Infante 323 黄金の枷(14)喫茶店

月末の定番「Infante 323 黄金の枷」です。

王子様扱いだけれど、囚人でもある主人公23は、誰にも知られずにこっそりとPの街に行っていました。「すわ、なにか陰謀が?」と先読みをなさる読者の皆さんが脱力するような展開かもしれませんが、ひと時の自由を楽しんでいただけのようです。現金を持っていない上、人見知りも激しいんじゃ、外で何もできませんよね。前回、その秘密をヒロインであるマイアと共有することになったんですが、こちらもお花畑脳なので、陰謀とは無縁のようです。

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あらすじと登場人物





Infante 323 黄金の枷(14)喫茶店

 マイアが朝食の給仕をしている時にドンナ・マヌエラがメネゼスに言った。
「手紙をサントス先生の奥様に直接渡してほしいんだけれど、今日、誰か外に行く時間があるかしら」
「もちろんでございます。マイア、お前はサントス先生や奥様に面識があったのだったな。ちょうどいい、ジョアナに伝えておくので、セニョール323のお住まいの清掃が終わったら、外出の準備をして奥様の居間に伺うように」
「はい」

 せっかく街に行くのだったらと、ジョアナからもいくつかの細かい用事を頼まれた。メネゼスは23の作った靴を、いつもの靴店に届けてほしいと言った。久しぶりに街に行けるだけでなく、外で休憩してもいいと言われたのででマイアはすっかり嬉しくなった。

 食堂の後片付けが終わってから、掃除のために23の工房に降りて行った。あの嵐の日以来、二人にはしばらく大きな秘密があった。彼の背中の傷が悪くなっていないか確認して消毒したのだ。ほとんど治り、もう絆創膏も消毒の必要もないと伝えたときの彼の笑顔は嬉しかったが、この秘密がなくなってしまうのは残念だった。共犯関係は絆のように感じられたから。

 口に出せない想いが悲しくて時々落ち込むのは同じだっけれど、秘密を共有するようになってからは、一々失敗はしない程度に平静を保てるようになっていた。

 ドンナ・アントニアが23に逢いに来るとき、その美しい笑顔を眺めてマイアはいつも複雑な氣持ちになった。この方なら世界中のどんな貴公子のハートだって射止められるだろう。それなのに靴職人をしているこの館に閉じこめられた青年を選んだのだ。お金やスティタスや容姿ではなくて、ただ純粋に惹かれる、マイアは説明のつかない想いのことを知っている。二人が惹かれあうのも当然だと思った。そしてだからこそマイアは悲しくなる。ドンナ・アントニアが登場するだけで、友達として、秘密の共犯者としてわずかに近づいた彼の視界から、彼女は完全に消え去ってしまうのだと感じるから。

 彼女が帰る時にも、マイアはやはり複雑な想いを持った。私だったら、檻に閉じこめられて出て行けない彼のもとをあんな風に颯爽と去ったりしないのに。ずっと彼のもとにいて慰めてあげるのに。彼のために、彼を幸せにし続けられる麗人にもっと長い時間を使ってほしいと願う。それでいて、これ以上彼の心を占めないでほしいとも願う。23は懇願したり、嘆息したりはしない。ただ去っていくドンナ・アントニアの背中をじっと見ているだけだ。ドンナ・アントニアのために鍵を開けて、それから再び閉めるとき、マイアは23の心を思って泣きたくなる。そのマイアを見て、彼は氣にするなと言いたげに微かに笑う。だから、マイアはこの瞬間が大嫌いだった。

 マイアが掃除で23の居住区に入る時は、できるだけ早く鍵を開けて鍵を閉める。彼にその瞬間を見られたくないから。

「おはよう、23」
「おはよう、マイア」
彼はすっと立ち上がって、エスプレッソマシンのもとに向かった。掃除の度に二人でコーヒーを飲むのはすでにあたり前のことになっていた。何も言わなくても大きいカップに淹れたコーヒーに砂糖を一つとたくさんのミルクが入って出てくる。だから、マイアは掃除を始める前に23としばらくおしゃべりをすることになっていた。

「今日はね、このあと街にお使いにいくことになっているの。奥様のお手紙を届けて、ジョアナの用事もあるけど、23の靴もお店に届けるんだって」
23は「ほう」と言ってコーヒーを飲んだ。

「二足あるんだが、持てるか」
「もちろんよ。あなたの靴がショーウィンドウに並ぶのを見られるの、嬉しいな」
「店主のビエラにいつもありがとうと伝えてくれ」
「うん」

 自分だけ街に行けるのは申し訳ないなと思った。彼は出て行けないのに。

 突然あの嵐の日の事を思い出した。彼は出て行けるんだ。私以外誰も知らないけれど!

 マイアは囁いた。
「ねえ。23、抜け出せるんだよね。抜け出しておいでよ。街で休憩していいって言われたの。喫茶店に一緒に行かない?」
「……」

「イヤ?」
「いや、そんなことはない。考えたこともなかったんだ。目立たない所で、確実に辿りつける所を知っているか?」

* * *


 マイアはアリアドス通りを下り、ドン・ペドロ四世の銅像を見上げた。あ、頭の上にカモメがとまっている。ウキウキする想いが止まらない。手紙を届けた時に、サントス夫人に「とても嬉しそうね」と言われてしまった。それから、ジョアナに頼まれて入った店で修理の終わった帽子を受け取るときも、はじめてなのに売り子がニコニコ対応してくれたので自分の表情が弛みっぱなしらしいとわかった。

 はじめてのデートをする時って、こんな感じなのかな。本当のデートじゃないけれど、でも嬉しい。ねえ、誰か聞いて。私、23と待ち合わせしているんだよ。

 あの嵐の日、秘密の外出中に破れて汚れたシャツの処分に彼は途方にくれていた。それを上手に切り刻み、掃除機のゴミパックの中に隠して処分することに成功した。あれ以来、信頼してくれることになったのだろうな。そんな風に思った。

 リベルダーデ広場を抜けて、坂を上りきった突き当たりに小さいチェーンの喫茶店がある。暖かい黄色い壁紙と茶色い木の桟やテーブルと椅子が落ち着いた店だった。入ると23はもう来ていた。落ち着かなそうに座っている。マイアが入ってくるとホッとしたように笑った。

「ちゃんと伝えてきたよ。ビエラさん、ものすごく嬉しそうだった。誰かお客さんに電話してた。いますぐ受け取りにくるそうですって言ってた。すぐ売れちゃうって、本当なんだね」
23は黙って微笑んだ。瞳に誇らしそうな光が浮かんでいる。

「注文してくるね。何が飲みたい?」
壁にいくつかのメニューが大きい写真で貼られている。23は自分の真横にあるカプチーノの写真を指差した。

 マイアは二人分のカプチーノをカウンターで頼んでトレーに載せてテーブルに運んだ。

 店内にはボサ・ノヴァがかかっている。23は珍しそうに耳を傾けていた。マイアは23の境遇が氣の毒になった。あんなにいい仕事をしても彼はこの喫茶店に入るだけのお金すら手にすることができない。秘密の出入り口がなければ、生涯あの館の中に閉じこめられたままだ。そもそもあの背中だって、ビタミンD不足、日光浴が足りなかったからに違いない。なんであんなひどい目に遭わなきゃいけないんだろう。

「ねえ。私、作ってくれた靴の料金を払うよ。そうしたら、23は自分の自由になるお金が少しでもできるじゃない?」

 だが、23は首を振った。
「氣もちだけ受け取っておくよ。このままの方がいい。もしかしたらとっくに《監視人たち》に見つかって報告されているかもしれない。だが、俺に制限があって、館に戻らざるを得ない状況のままだったら泳がせ続けてくれるかもしれない。俺にとってはあの出入り口を塞がれないことは何よりも重要なんだ」

「そっか。そうだね。でも、私は何かお礼をしたかったんだ」
「それはもうしてくれたよ」
「何を?」
「こうして、一人ではできなかった体験をさせてくれていること」

 マイアはほんの少し恥じて心の中でつぶやいた。これは、私がしたかったことだもの……。

「お礼か。ライサもそう言っていた……」
「ライサが?」
マイアはびっくりした。23が自分からライサのことを話すのははじめてだった。これまではマイアがしつこく訊いたので嫌々答えてくれていたのだ。

「いつだったか、彼女がワインを注ぐときに失敗を繰り返したことがあったんだ。ジョアナに厳しく叱られてね。二度と繰り返すなと言われたらしい。それがストレスになって次の時に、またこぼした。たまたま誰も見ていなかったから、俺が急に動いたと言ってかばった。まともに話をしたこともない俺に助けてもらったのがよほど意外だったのか、次の掃除の時にお礼をしたいと言ってきた」

「それで?」
「必要ない、落ち着いてワインを注げと言った。あの娘と話をしたのは多分それが最初で最後だったな。それから失敗はしなくなったし」

 マイアは頬杖をついて聴いていた。ぶっきらぼうだけれど優しいあなたらしい話だね。
「誰かが応援していてくれるのって、とても心強いもの。きっとライサは嬉しかったんだよ。わかるな」
「そうかもしれないな」
23はコーヒーを飲んだ。

 ライサのこと、今が訊くチャンスかもしれない。マイアは思った。今なら館の人が聴いている心配もない。
「一つだけ教えて。ライサは事故にあったの?」

 マイアの問いに23は答えなかった。けれどその暗い表情と目をまともに見てくれない視線に、マイアはライサに何かが起こったのだと思った。彼はしばらく躊躇していたが、やがて口を開いた。

「ここに来る前に、健康診断を受けさせられただろう」
「ええ。なんだかとても大仰な」
マイアは顔を赤くしてうつむいた。23はそのマイアの様子にはさほど興味がなさそうだった。

「館で働くお前たちに期待されているのは、もちろん任された仕事をきちんとすることだ。だが、《星のある子供たち》である以上、常に別の期待もかかっている。潜在的配偶者と出会い《星のある子供たち》を産みだすことだ。健康診断はその可能性のない者を排除するためにあるし、現実に館では多くのカップルが生まれて人員がよく入れ替わっている」
「……もしかして、ライサは……」

 23はマイアの問いを無視して続けた。
「青い星を持つ者は、赤い星を持つ娘に正式の宣告をすることで新しい《星のある子供たち》を作ることを強制することが出来る。かつてはそれは当然のことだった。だが、現代の男女同権や基本的人権の発想をもっている大抵の男は、嫌がる女に強制することはまずない。普通は同意を得るんだ。だが、そうでなかった場合、もしくは、同意は得たものの不本意な扱いを受けた場合、男の許を去ることは一年のあいだ許されない。その間、女にとって残酷な運命が襲うこともある。だがシステムはそれを抑止しない。竜の血脈をつなぐことが何にもまして優先するからだ」
「ライサは……」

「ライサは死んでいないし、肉体はどこも傷ついていない」
23はマイアの目を見て言った。彼女は証拠もないのに彼がそういっただけで一度安堵した。しかし、23が先ほどの話をした意図がつかめなくて不安になった。

「彼女はもともとは恋をした相手と一緒になったはずだった。だがその男は二つの顔を持っていた。甘い言葉で融かされた心が、恐怖に凍るのに時間はかからなかった。逃げたくても、それは許されなかった。そして、男の子供を身籠った。だが幸いというべきか、子供がきちんと胎内で育たなかった。ドラガォンにとっての最優先は子供だから、例外的に男のもとを離れて入院する事ができたんだ。そして、その時に心に大きな傷を受けていることがわかった。簡単に癒すことのできない傷だ」

 マイアはようやく理解した。きっとライサの心は壊れてしまったのだろう。だから彼女はもう館にいられなかった。でも秘密を守るために、家族には彼女の居場所も状態も隠されている。でも、ライサを妊娠させ心に傷を負わせた青い星の男は一体誰なんだろう。館にいる男のほとんどが腕輪をしているのでマイアには想像もつかなかった。だが、23はもう少し踏み込んだ。

「どんな理由があるにせよ、こんな風に閉じこめられた生活をしていると大きな影響が出る。俺の場合は、体に出たが、必ずしもそういう形でひずみが表れるわけではない」

 23の言っている意味が、はっきりとはわからなかった。けれど、閉じこめられたという言葉で朧げながら彼の示唆している人物のことが脳裏に浮かんだ。
「24のこと……?」

 彼は否定しなかった。マイアは青くなった。コーヒーを飲み干してから彼は付け加えた。
「あいつには氣をつけろ」
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Comment

says...
そんなことがあったのかぁ。24は実はそんな酷い人ではないのかと思っていたけれど、そうでもなかったのね。でも確かに、どこか歪んでもおかしくない環境ですものね。ライサのこと、どう解決がつくのか(あるいはつかないのか)分からないけれど、マイアはだいぶとショックですよね。
何よりも優先されること(血脈をつなぐこと)さえ守られていたら、後のことは最低限しかフォローしないという感じ、以前夕さんがおっしゃっておられましたが、そういうことだったんですね。取りあえず1年間、つまりどんな形でも子どもが産まれるまでは耐えろ、と。
母上様はご存じなのかしら。24も環境によってゆがめられたんだとしたら、何だかそれはそれで切ないですよね。

でも、23はマイアには本当に心を許したんだなぁ(少なくとも他の人よりは)。大事なこと、さらりと言っちゃいましたね。やっぱり秘密の共有は大きな出来事だなぁ。
ライサのことを教えてくれたのはお礼の一環だったかもしれないけれど、でもやっぱりマイアのことを信頼したのと、それからマイアの身を心配したのと、ってことですね。ってことは、う~む。分かりにくいけれど、やっぱり両思いなのに、お互いグルグルなだけじゃん。と、外野で突っ込んでみるのでした(*^_^*)
そして、まだしばらくぐるぐるが続くのですね。
お花畑頭だけれど、マイア、頑張れ。
2015.04.29 11:29 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
前半、マイアのドキドキが伝わってきました。
だってもうこれは、正真正銘デートじゃないですか。
ドンナ・アントニアなど目じゃないですぞ、お嬢さん。
23も、抜け出すのに手馴れてきましたね。
これはいい感じかも。自由を手に入れたとまでは言えないのが残念だけど。
そして後半。
システムの怖さを、またじわじわ思い出しました。
やっぱりこれは絶対誰かが病んでしまう怖いシステムですよね。
ほとんど強制子作りシステムですもん。
23が初めてほのめかした24の人間性。このあと、24の登場も増えるのかな?
その前に、もうちょっとデート、楽しんでね><
2015.04.29 12:43 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
更新、お疲れ様でした。

いやぁ、マイアは可愛いですね。いつもぐるぐるしてるし、勝手にドンナ・アントニアに「負けた」つもりになったりしてるし、もっと頑張れよと思ってましたが、今回は頑張ったね。しかし23を外に誘い出すとは、意外に大胆不敵な子だったんですね。とにかく、るんるん気分のマイアに、こちらもなんだか幸せな気分になってしまいました。
と思っていたら、後半はちょっとシリアスな展開。
これって、ライサが24の……ってことですよね。やはり24には、裏の顔があったんですね。もしや、あのコレクションですかね? なんか、もっと底の深いものが潜んでいそうですが……。
ところで、マイアがお届け物した23の靴って、もしやあの時のプレゼント用? なんて思ってしまいました。なんかいいな、そういうの。
2015.04.29 15:24 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

もっとどんでん返しの好きな方が書かれるものだと、「実は、これは23の大嘘で、本当のいい人だった24とマイアが結ばれて・完」なんてのもありそうですが、私はマイアと同じお花畑脳なので、そういう引っかけは書けません(笑)23が語っていることは、(話してくれればですが)まず本当のことです。この件は、もちろん上層部はみな知っていますから、マヌエラも知っています。

「薄々何かがおかしいと皆が思っていて、でも、まだ誰も正確なことを知らなかった頃に、居住区の位置の関係でいち早く氣づいたのが23だった」という設定があります。

ちなみに当時いた召使いたちも薄々知っています。いま居る中で全く知らないのはマティルダとマイアだけかな。

システムは、結構非情なんですよ。だから「だって、恋しちゃったんだもん」な女の子を「ま、許してあげるか」なんてことにはできなかったんですよ! と、いうわけなのです。

23は、マイアがお花畑脳なのをよくわかっていますので、言っても大丈夫なことだけを教えてくれています。つまり、どれだけ情報を教えてくれるようになるかは、マイアの方の成長にもかかっているというわけです。まあ、信頼関係も大事ですけれどね。

23の氣持ちは、ご想像にお任せします。そうしないと、先読む意味ないんですもの。マイアが、この先もず〜っとグルグルする、ということだけはお伝えしておきましょうか(笑)

コメントありがとうございました。
2015.04.29 18:13 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

お、ドキドキしていただけました?
ぷちデート、ですよね。マイア自覚はありませんけれど。
「彼にとっては友達と一緒に喫茶店に行った、だけなんだよなあ」とか思っています。
でも、何でもいいから、秘密の待ち合わせが嬉しくてしかたないみたいです。

23はこれまで一人で抜け出していたので、現金を使う所にはどこにも行けなかったのですよ。
まあ、それでもちょっとは自由を楽しんだでしょうけれど、これからはもう少し別の楽しみ方ができるかなというところでしょうか。

そして、そうですね。
システム、異常なので、やっぱり歪むんですよ。
明るくてみんなに好かれているなんて状態のままで居られるわけはないのです。
24の登場は、このあと少しだけ増えますが、このストーリーはほとんどマイアの恋愛ストーリーなので、彼女の視界に入っていないものはあまり語られないのです(笑)
というわけで、来月もデートもどきです。
(なんなんだ、この小説は)

コメントありがとうございました。
2015.04.29 18:19 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

可愛いですか、嬉しいなあ。
TOM-Fさんとこのお子さんたちと較べると、スペックがいまいちだし、ぐるぐるっぷりも半端じゃないんですが、頑張っています。

いや、頑張っていると言うか、もしかして、何も考えていないのかも。思うがままに、言いたいことを言っちゃって、誘っちゃっています。思慮の浅さがこの娘の特徴でして。でも、わかっていないので、るんるんです。

そうそう。TOM-Fさん、あのコレクションの件、憶えていてくださったのですね。
そうです、あっち系の、ええと、もうちょっとハードな……。これ、この作品ではあまり具体的なことは出てこないのですが(Stella仕様につき)、「Filigrana 金細工の心」はそのせいでたぶん別館隔離になるかと。

さて、靴ですが、残念ながら今回はあの人たちの靴じゃないのです。
なぜなら、クリスティーナとかマヌエルとかが出てちゃっている、それにドンナ・アントニアの依頼で七月にジョゼが秘密の仕事をした、という記述を書いてしまったので(笑)

その七月を基準とすると、今回は直前の五月末くらいです。そして、詩織やミクが靴を貰った頃、マイアは靴を運ぶことは……(以下自粛)

コメントありがとうございました。
2015.04.29 18:31 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
23が外に出ているのを知ったとき、何か特別なことでもしているのかと思ったら、違ったのですよね。
ただ外の空気を知るのが楽しくて、町をふらふらしたり、どこかからの景色を眺めるのを楽しんでいたりかなあ、と思っていたので、誰かと喫茶店、なんて、ワクワクだろうなあ、それがマイヤとだからきっと舞い上がっているかもなあ、と色々と妄想してしまいました。

うーん。ライサの件は意味深ですねえ。
長い歴史の中では色々なことがあるのでしょうね。
23とマイヤは意外と革命児的になったりして?

秘密の出入り口は前からあって、23はそれを見つけたのですよね。
ということは22のヴァイオリン弾きの方も同じような行動をとっていたことがあったのでしょうか。
ふふ。シリーズがもう今から楽しみです。
2015.04.30 12:21 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。23にとっては、でるだけで大冒険なので、まだほとんど何もしていなかったのです。街を建物の外から眺めるだけ。《星のある子供たち》でも《監視人たち》でもない人間(の実物)も初めて見たでしょうし、自分のところの窓からは見えなかったものも見たりして満足していたって感じでしょうか。

お金をどうやって使うのかも知らないし、喫茶店なんてドッキドキでしょう。でも、マイアが一緒だからとちょっと安心していますね。やっぱり、一人で秘密を抱えているより、共犯者がいるとほんの少し安心かも(笑)

ライサの件は、ええ、これもあんまりこの後の秘密はないんですが、たぶん昔なら黙って放置したことでしょうね。でも、わかった以上、そのままにもできないで、なおさらドラガォンは秘密主義になっています。23は、ある意味で責任を感じているし、他の人たちもそうで、それぞれに悩んでいるんじゃないかなあ。

22が閉じこめられていたのは、現在24の居住区となっている場所なのですが、たぶん秘密の出入り口はあるんじゃないかと思います。24は全く氣づいていないし、22もたぶん知らなかったんじゃないかなあ。これは、何に興味を持つかという個性の違いのような。24はともかく、22はたとえ出入り口を見つけてもでようとしなかったと思います。というのは、実は今は付添人ありなら外出可の身の上なんですが、意固地になって別宅からでようとしないんですね。変なヤツ。ああ、早く書かなくちゃ。がむばりまする。

コメントありがとうございました。
2015.04.30 18:41 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
昔というか、今も繋がる場面があるのかもしれないですが、
生きること、生を授かることだけでも大変なことなのだなあ。。。
・・・と読んでいて感じます。

今は生きていること。
産まれてくることが当たり前になっていますが。
ある意味、中世や一昔前だと産まれること自体特別ですからね。

なのに、差別や分別もある。。。
理不尽な世界ですよね。昔は。。。
2015.05.01 09:44 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

現代の日本であっても生きることや産まれてくることって大変だとは思います。
差別や文化社会による分別とも無縁ではいられないんじゃないでしょうか。

小説では、特殊なシチュエーションで書いているのでそれがより鮮明になりますが
現実のファクターに置き換えてみたら、意外と似たようなことがどこでも起こっているのかも。

ちなみに、この小説の時代設定は、現代なんです。
日本を舞台にするのと較べて、近世と現代の違いがでにくいんですかね。

コメントありがとうございました。
2015.05.01 21:58 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
うわ、知っている場所がちょこちょこ出てきますね。行ったこともないのに風景を想像して、ちょっとワクワクします。
そして秘密だけど普通のデートをする2人、楽しそうですね。マイアが出かけてからずっとニコニコしている様子、可愛いだろうな。
そうかぁ、あの二人の靴じゃないんですね。二足って23が言った時、おおって思ったんですけれど、まだ事は起こってないみたいだし、そうは上手く設定できませんよね。
でも、やっぱり素敵な靴なんだろうな。すぐにお客さんの元へ行ってしまったみたいですから。
ライサの話が始まってからは、これまで溜まっていた謎を解き明かすみたいで、24の歪んだ性格が少しずつ見えてきて(最初に出てきた24のコレクションで、歪んでるなとは思ってたんですけど)、ライサが心にどれだけの傷を負ったのか、この件がこれからの物語にどのように影響するのか、気になってきます。時代が変化しても変化しないドラガォンシステムの闇ですね。
楽しいデートも後半は真剣な話になっちゃいましたが、「あいつには気をつけろ」23の言葉が響きます。
でも23は大丈夫ですよね。二つの顔なんて持ってないですよね。
2015.05.02 04:06 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
おはようございます。

そうでしょう、そうでしょう?
実は、サキさん、既にかなりポルトに詳しくなっていると思います。
たぶん、渋谷よりも詳しいんじゃないかしら(笑)

マイアの顔は弛みっぱなしです。まさに「脳内ただ漏れ」ですね。
秘密のドキドキ、外に行けるワクワク、そして、もちろん(疑似)デートで舞い上がっちゃっています。

あの二人の靴はバレンタインデーですからね。今は五月の終わりなのでどうやっても無理ですし、まだジョゼとドンナ・アントニアとの密会(?)が終わっていないので(笑)じつは、この作品は、去年の今ごろには書き上がっていましたので、例の外伝の方がずっと後に書かれたものなのです。で「ビエラの店」という設定は、あっちの作品に引き継がれました。

お、サキさんもコレクションの話を憶えていてくださいましたね。
そうなんです。24には、明るくてみなに愛されるちょっと変わった好青年の部分と、密室だと現れるもう一つの顔があるのです。まあ、かわいそうな境遇なのは彼も一緒ですが。

23は、たぶんサキさんがいま持っているイメージのままだと思います。これは、どんでん返しが肝のサスペンス小説ではありませんので(笑)でも、甘いデートにもしてくれない、それが23かな。

コメントありがとうございました。
2015.05.02 08:12 | URL | #9yMhI49k [edit]

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