scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

大好きな季節

寒さがぶり返して「明日は雪」予報が何度か繰り返され(結局里には降りませんでしたが)、ようやく春らしい光景が見られるようになりました、と書こうと思ったら、もう初夏みたいになってきました。

林檎とタンポポのある光景

なんどかこのブログでは書いていますが、スイスの春というのは感覚的にとても短いのです。日本のように少しずつ少しずつやって来て数ヶ月のあいだ「早春、春、晩春」と春を楽しむというよりは「まだ冬、かなりゆるめの冬」の後に、突然やってきて即座に終わる感じです。冬が七ヶ月、春は一ヶ月、夏が二ヶ月、秋が二ヶ月、そんな感じです。

もっとも、ここ数年に限って言えば、夏が夏らしくなくて、冬も冬らしくない感じなので、冬が七ヶ月という感じではなかったのですが。

それはそうと、本格的に春がやってくると、世界はほぼ一週間でがらりと変わります。我が家のダイニングの窓から眺めると、冬の間には敷地の向こうを歩く人がよく見える(つまり向こうからもこちらは丸見えな)のですが、この「春が来た」一週間の後には新緑で壁ができます。その緑の鮮やかなこと、本当に自然とは力強くて美しいものだと、毎年同じように感動しています。

通勤路の半分以上が牧草地です。こちらも新緑とタンポポで満ちます。桜、リラ、林檎、その他の数々の美しい花が咲き乱れています。「生きていてよかった」なんて感想を書くと「大袈裟な」と思うかもしれません。でも、実際にそのくらい心が昂揚します。

自然界には特別なエネルギーが満ちわたっているようです。それが、その間を通って行く私に影響しているといったら伝わるでしょうか。都会にも自然はありますが、この圧倒的な自然の驚異、西洋美術でよく見る春の女神の息吹が一瞬で世界に春をもたらすイメージは、やはり田舎ならではだと思います。

二頭の仔牛

で、草原には家畜たちが放牧されるようになりました。牛、山羊、羊、馬。新鮮な草とぽかぽかの日だまりの中、のんびりと草を食べてから寛いでいる姿を見かけます。

私は、つい声を掛けながら通ってしまうのです。たぶん傍目から見たら、ちょっと怪しい人でしょうね。
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Comment

says...
今年は日本もすぐ暑くなって初春が短かったように思いました
また涼しくなってきましたが

私の所も少し行けばリンゴの花やタンポポがあるので負けてない
と思ったけど放牧はなかったです
色々な家畜が普通に放牧されているのはあんまり想像できないです
2015.05.09 08:03 | URL | #- [edit]
says...
おはようございます。

日本のゴールデンウィーク、29℃なんて言っていましたよね。
熱帯化しています?

たぶん、こんなに家畜がウロウロしているのは、日本だとかなり田舎に行かないと見られないかもしれませんね。ウチのあたりは、田舎だけれどまだ本当のド田舎ではないのです。でも、山羊とか羊とか牛とかが、その辺を歩いています。日本でいう「開かずの踏切待ち」のような感覚で、車道での「牛の行列待ち」というのもありますよ! 

コメントありがとうございました。
2015.05.09 08:52 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
夕さんの描写で、目に痛いほどの新緑の眩しさを感じ取れました。
スイスの自然は、本当に鮮やかなんだろうなあ~。ビビットなイメージがあります。
日本の春は、春霞と共にじわ~っとやってきて、ほんのり終わる感じで。
思えばこの写真のような緑なす台地が少ないからですよね。
どこもかしこも、舗装されてて。

ああ~、でも寒いのが何よりダメな私には、7カ月の冬は耐えられないかもしれない。
もしもスイスに行くなら、その短い春を目指して行きたい・・・とか思ってしまう、軟弱者です。
子牛やヤギに、声かけたい・・・。

2015.05.09 18:42 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
私もねこさんとか虫さんを見ると、普通に声をかけています。ま、ねこさんは時々じっとこっちを見て聞いていてくれている気がしますが、虫は……「ごめんよ」と言いつつ潰していることも^^;
北国の春は本当に短いですよね。でもその分、一気にやってきて花々を咲かせる。花や木々も忙しいんだろうなぁ~。この隙に一気に育って次の世代を残さなくちゃ!みたいな。そして夏がすぐに来るんですね。あ、でも、夏って言ってもこちらのようにじめじめした夏ではないから、気持ちがいいんだろうなぁ~
でも冬が7ヶ月、と聞くと、う~む、と思います。
短い素敵な時間を楽しんでください(*^_^*)
2015.05.10 03:45 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
おはようございます。

日本の春って、どこか奥ゆかしくて、幽玄という感じもあるじゃないですか。
ただのイメージですけれど。
それに較べて、スイスだと「あっかる〜い」という感じがするのですよ。
「さあ、春だ、短いんだし趣なんかかまっていられるか」と、身もふたもない感じ。

それに大阪や東京やその近郊には、見渡す限りの野っ原は、そんなに残っていませんよね。あったらすぐにマンションが建ってしまうから(笑)
こちらは、もちろん住宅地もあるんですが、牧草地がたっぷりあって、そこが目に鮮やかなんですよね。

ええ、ぜひぜひお越し下さい。
春もいいですが、夏もいいですよ〜。
ウルトラ爽やかです。特に日本がカビだらけになる六月あたりはバカンスのハイシーズンになるくらい。
反対に8月あたりになると「え。夏って聞いていたのに、なぜ暖房が!」なんて事になる場合も。

冬は長いんですが、家の中は日本よりも快適なので、私は日本の冬には帰省したくなかったりします(笑)
でも、やっぱり5ヶ月間くらいでいいかな〜。

コメントありがとうございました。
2015.05.10 08:11 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
おはようございます。

あ、虫さん……。無情にやっちゃっているかも。特にハエなんかはかなり「無情のライセンス」です……。
あ、でも、救える子(主に蜘蛛など)は、外に出しますけれども。

猫もそうですが、答えてくれる子には、普通に話しかけますよね。
山羊なんかもお返事があります。

ええ、春もいいんですけれどね、夏が日本に較べると極楽です。
クーラーいりませんし。
陽のあたっている所は35℃くらいあっても、日陰に入ると28℃くらいだったりするのです。
夜も快眠です。戸外にいるととても氣持ちがよくて、幸せです。

だからこそサマータイム制を導入してでも、みんな早く帰って戸外の夏の時間を楽しむのですね。
たぶん冬が長いからこその、夏の楽しみなのかもしれません。

コメントありがとうございました。
2015.05.10 08:25 | URL | #9yMhI49k [edit]

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