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Posted by 八少女 夕

【小説】Infante 323 黄金の枷(17)遠出

月末の定番のはずが、三週間も押し出されて、もうそろそろ次の月末の「Infante 323 黄金の枷」です。

マイアの休暇のお話の二つ目です。二ヶ月ごとに一週間の休暇をもらえるドラガォンの館の従業員たち。でも、その間も「館で見聞きした事は部外者には話してはいけない」という誓約に縛られています。そして、恋するマイアには、23に逢えない事もまた苦痛である模様。どうやら少し迷走しているようです。

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あらすじと登場人物





Infante 323 黄金の枷(17)遠出

 マイアはとほとぼと街を彷徨い、観光客が楽しく談笑するリベイラに辿りついた。ベンチに足を投げ出して座る。ドラガォンの館に勤めだす正にその日に期待に満ちて河を眺めた同じベンチだった。

 何もかもが二ヶ月前とは違っていた。マイアの心のほとんどを占めているのは23だった。掃除も洗濯も給仕も、それから自由時間にする靴のスケッチも、窓から眺めるD河の夕景もすべてが23と繋がっていた。リベイラの眺め、フォスの海岸、大聖堂へ至る坂道、Gの街へと渡る橋、ワイン倉庫街。生まれてからずっと愛し続けてきた街の思い出は、いつの間にか何もかも彼との思い出に変わっていた。

 けれど、その思い出にはどんな未来も約束もなかった。どこかで自分が抱き続けている脆く儚い幻想を見せつけられたようだった。二ヶ月前までずっと一人で見続けてきた街だ。そして、未来も一人で見続けることになるのだと感じた。

 彼があの美しい人と真に結ばれるとき、もう私と一緒に街を眺めることはなくなるだろう。マイアは心の中で呟いた。

 上手く人とつきあえなかったこれまでの自分のことを思い出した。これまで23以外に、こんなに早く親しく話せるようになった人はいなかった。こんなに長く特別に思ってきた存在もなかった。これから、彼を忘れられるほど心に寄り添える人と出会えるとは想像もできない。

 私はきっと生涯一人ぼっちだ。友達としか思ってくれない人を黙って想い続けていくしかないんだ。マイアはD河の上を渡っていくカモメの鳴き声を聞きながら両手で目を覆った。今、彼とのつながりは心地よく彼女を包み続けていてくれる靴だけだった。

 時間はたっぷりあった。自宅にいる時間が長いと、家族や同じ通りの隣人たちに「勤めはどうだ」「どんなところだ」と質問攻めにあう。街へと逃げだすしかなかった。

 ずっとやってみたかったことがあった。アリアドス通りのカフェ・グアラニの外に座って、道ゆく人びとを眺めること。ソフトクリーム屋に勤めていた時には、注文することは到底無理だった、レアチーズケーキとポートワインのセットを頼むこと。

 マイアの銀行預金はこれまで一度もなかったような残高になっていた。「ドラガォンの館」に住み込みで働いているので、それまで使っていた食事や衣装代にあたる金額が丸々残っていたし、外と連絡を取ることが禁止されているので携帯電話やネットの接続も解約していた。社会保障と保険は全て「ドラガォンの館」が払っていてくれて、毎月の給料がほぼそのままそっくりと残っていた。

 この二ヶ月でマイアが遣ったお金は、外出のついでに23と街で逢った時に払ったコーヒー代と貸自転車代が全てだった。

 レアチーズケーキとポートワインは確かに美味しかった。繊細な甘さと、バターのしみ込んだ台のさくっとした歯ごたえ。喉を通っていくポートワインの濃い甘さ。ウェイターたちの氣さくな笑顔、道往く人々の姿、全てが想像していた以上に素晴らしかった。けれどマイアは一人だった。本当は23とここに座りたかった。彼に逢いたかった。

 でも……。彼はこんなところでのんきにケーキを食べるよりも、きっとボアヴィスタ通りに行くことを夢みているのだろう。《監視人たち》がいっぱいで行くわけにはいかない、ドンナ・アントニアの住む場所。わかっている。私、何をやっているんだろう。マイアは手の甲で涙を拭った。いつまでもテラスに座っているわけにはいかず、マイアは会計をして立ち上がった。

 貸自転車屋に向かい、あの黒い自転車を借りた。マイアは前回よりもずっと軽いペダルを狂ったように漕いで、あっという間にフォスに来てしまった。止まらずに、赤い巨大な網のオブジェのあるラウンドアバウトを通り抜け、隣の市であるMに入った。マイアは今まで一度もMまで来たことがなかった。Pの対岸であるGに入ることは禁止されていなかった。だからPと地続きのMに入ることは大きい問題になるとは思えなかった。

 けれど、父親は家族で出かける時に、絶対にPの街から出ようとしなかった。Mはもともと漁師の街で、美味しい魚を食べさせるレストランが軒を並べている。妹たちは一度ならずともMへと行きたがった。父親は車を持っていたし、そんなに大変な遠出でもなかった。けれど、彼はいつもこんな風に言った。
「ブラガ通りに新しいレストランが出来たんだそうだ。そっちに行ってみないか」

 休暇で戻ってきたマイアを妹たちは明るく迎えてくれた。彼女たちにとってマイアは何も変わらぬ姉のままだった。けれど、二人がMのレストランに行ったと話していた時、夏の休暇でスウェーデンに行くと語ってくれた時、マイアは黄金の腕輪をした姉が家からいなくなったことは、二人にとってきっと幸せなことだったのだろうと感じた。彼女たちも、父親も、さぞ迷惑していただろう。マイアがこの街に閉じこめられて出て行けないのは、彼らには何の関係もないことだ。それなのにマイアの手前、彼女たちもまた多くのことを諦めてきたのだ。

 Mの街はこれからもどうしても行きたくてしかたないというところではなかった。魚の匂いはしたが、ケーキを食べたばかりのマイアは一人でレストランに入るつもりになれなかった。マイアは自転車にまたがって、Pの街に戻った。Mに行ったけれど、何も起こらなかった。マイアはふと考えた。だったら、電車に乗って、一瞬だけスペインに行ってくるのはどうだろう。

 D河を遡る船旅は始めからパスポート提示を求められるので、マイアには不可能だ。でも、サン・ベント駅から電車に乗るだけなら、切符を自動販売機で購入すればパスポートのことは誰も訊かないだろう。スペインまで行って、何をするというわけではなく、ただ、足を踏み入れてそのまま戻ってくる。やってみよう。

 翌朝、マイアはジーンズにTシャツ、それにハンドバックという軽装で、サン・ベント駅に向かった。旅立つためではなく、旅立つ人を眺め、それから装飾の美しさを眺めるためにこれまで何度も訪れていた美しい駅。二万枚のアズレージョでぎっしりと覆われた構内の連廊ををマイアは見上げた。セウタ攻略時のエンリケ航海王子は雄々しく軍隊に指令を出している。マイアも武者震いをして冒険に向かった。

 切符は問題なく買えたし、電車に乗り込み窓際に陣取っても何も起こらず電車は静かに出発した。マイアは嬉しくなってD河の流れに目をやった。子供の時にどれほど望んでも行けなかった遠足のルート。船ではなくて電車だが、見えている光景にきっと大きな違いはない。

 渓谷の両側は緑色の葡萄畑に彩られていた。濃い緑は艶のある葉で、淡い緑は実りはじめたまだ小さな実。わずかに赤っぽい地面の上に、印象的な縞模様が描かれている。風に揺られてそよぐと葡萄の葉が一斉に踊っているように見えた。空は青く、D河の緑の水が反射して煌めいた。

 この葡萄が、ワインになる。世界中へ送られて食卓を賑わす。そして、その同じワインは「ドラガォンの館」にも運び込まれ、マイアたちが給仕している食卓のクリスタルグラスに注がれる。ドンナ・マヌエラが、ドン・アルフォンソが、24が、そして23が楽しみながら飲むのだ。彼の庭で一緒に食事をした時に、お互いに微笑みながら乾杯したのもここで穫れた葡萄で出来たワインだった。

 ああ、まただ。何もかも、想いのすべてが彼へと戻っていってしまう。

 マイアはふと視線を感じたように思った。窓から目を離して通路側を見ると、男が一人座っていた。作業着風のジャケットと白いTシャツに灰色のパンツ姿で、帽子をかぶっている。特に目立つ特徴のない男性だった。彼はマイアを見ている様子でもなかったので、マイアは再び窓に目を戻した。

 いくつか駅を過ぎた。しばらく忘れていたが、マイアは再び視線を感じたように思い、もう一度斜め前の席に目を移した。その男はまだそこにいた。《監視人たち》の一人ではないかと思った。それとも、それを氣にしすぎて視線を感じるように思うんだろうか。マイアは意を決して、別車両に移った。もし男が《監視人たち》の一人なら、ついてくるだろうと思ったのだ。男はついて来なかった。けれど、マイアの斜め前に、別の男が座った。やはり全く目立たない服装の男だった。

 マイアは不安になった。ちょうど電車は県境へとさしかかっていた。国を離れたこともないが、県の外に出たことも一度もなかった。もし、《監視人たち》が私を追っているとしたらどうなるんだろう。ううん。ミゲルは《監視人たち》は絶対に危害を加えたりはしない、ただ見ているだけだって言ってた。だから、そんなに心配しなくても……。

 次の駅に着いてドアが開くと、斜め前にいた男は降りて行った。そして入れ違いに黒いスーツを着た男が二人が入ってきた。そして、やはり斜め前の席に黙って座った。マイアは震えた。母親が亡くなった時に腕輪を回収しにきた男たち、マイアの腕輪がきつくなった時に取り替えにきた男たちと同じ服装だった。これは偶然でも思い過ごしでもない。観察していた人たちから連絡を受けて、本部から呼ばれてきたんだろうか。

 マイアは、国外逃亡と見なされて黒服の男たちに止められたらどうなるのだろうかと思った。連行されて、どこかに閉じこめられるのだろうか。そうなったらその後はどうなるんだろう。「ドラガォンの館」に戻れなくなるのかもしれない。そうでなくてもこの休暇中の自由は制限されるかもしれない。サン・ジョアンの前夜祭にもし、23が来てくれる氣になって、私が行けなかったら……。それはダメ! アナウンスが次の駅に着くことを報せた。マイアは急いで立ち上がった。

 ドアが開くと、マイアはホームに降りた。黒服の男たちも一緒に降りた。彼らはマイアにはひと言も語りかけなかったが、マイアが階段を降りて反対側のホームへと向かうと、隠れる様子もなくついてきた。寂れた駅で、ホームにはマイアと黒服の男たちしかいなかった。次の上りの電車が来るまでには30分近くあった。マイアは落ち着きなく、ワインや葡萄の焼き菓子やキーホールダーなどが並ぶ売店をぶらぶらして時を過ごした。

 電車が来た。マイアが乗り込むと、男たちも後ろから乗ってきて、マイアが腰掛けた席の斜め前に座った。二人は話もしなければ、何かをしている様子もなかった。マイアは窓の外を眺めた。どうしてもスペインに行きたかったわけではない。《監視人たち》の存在が、夢物語ではなかったこと、本当に自分が監視されているのだということがはっきりしても、それほどつらくはなかった。

 23に自分が言った言葉を思い出した。
「叶わない夢なんて見てもしかたない」
あの時は、ほんの少しやせ我慢して口にした言葉だった。けれど、実際に県外に出てスペインを目指し、それを中断した今、それは違う意味を持ってマイアの中に響いた。遠くへ行く夢を諦めたのではない。スペインに足を踏み入れるよりもずっと大切なことができたのだ。23とサン・ジョアンの前夜祭にいくこと。また「ドラガォンの館」に戻り、23と逢うこと。想いが通じるかや、どんな未来が待っているかは関係なかった。

 電車はいくつかの駅を通り過ぎた。窓から目を離し、斜め前の席を見た。いつのまにか黒服の二人はいなくなっており、先ほどの下り電車から降りた目立たない服装の男が座って新聞を読んでいた。
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Comment

says...
マイアの、ちょっとした逃亡フェイントのような、今回の行動。
ものすごくハラハラしましたが、何も起こらなくてほっとしました。
監視人たちはきっと、そんな酷い事をしないと思うけど、それでも軟禁状態に違いなくて、怖いですよね。
だけどこのちょっと無茶な行動で、マイアは閉じ込められてるんじゃなくて、23の傍に居たくてあの場所にいるんだって気づけたのなら、意味のあることでしたよね。

恋って、叶わなくっても、気づいちゃったら止まらないもんだから、もう素直に突き進むしかないよねえ、マイア。そうか、恋って苦しいもんなんだよねえ・・・(トオイメ)
2015.08.19 11:07 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
あ、マイアのグルグルがレベルを上げてる。
レアチーズケーキとポートワイン、これはジョゼとの密会の予行演習かな?
そして、ついに逃避行ですか。というかちょっとやってみたパターンですね。
でもリアルにせまってくる監視人の姿。
マイアは間違いなく監視されているのですね。恐かったです。
でも、監視のパターンを見ていると、ちゃんと注意・警告・・・と段階を踏むみたいですね。黒服の男が現れ、隠れもせずに折り返しの電車の同じ位置に乗り込んできたのは、明らかに警告でしょう。
そして注意の時の見覚えのある監視人にさりげなくチェンジする。憎い演出ですね。ちゃんと効果を見込んで行動している。
でも、あくまで見ているだけなんだ。本当にこれより先に進んでいたらどうなっていたか分かりませんね。
長い監視の歴史の賜かな。凄かったです。
でも、マイアは懲りてない。
サン・ジョアンの前夜祭、どうするの?
行動するんだろうな・・・。
スリルがあって面白かったです。
2015.08.19 11:43 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
二か月前と同じ場所に来るなんて、それは思い出しますよね。
ひとつひとつがいちいちつながっちゃうなんて、恋ですねえ~
休暇よりお部屋の仕事をください、なのにね?

あらら、また深く考えもせずに電車に乗っちゃって。
途中で引き返して来てよかったですね。
どうなってしまうのか心配しました。
それにしても、監視体制が尋常でないことには驚きです。
どんだけの人がこの監視の仕事のために雇われているのかとか・・・

お祭りの日の待ち合わせは大丈夫なのでしょうか。
23、来てくれないかなあ・・・
でもこれじゃあ、外出が簡単にばれて・・・?
2015.08.19 13:03 | URL | #- [edit]
says...
更新、おつかれさまでした。

久しぶりに、北海道以外の話を読んだ気がする……いやきっと、気のせいですね。

前半のマイアのぐるぐる、彼女らしいなぁ。いつの間にか、思い出まで23に占領されてしまって。マイアの勘違い(?)だと分かっていても、辛いだろうなと思います。
カフェで、チーズケーキを食べながらポートワインを飲む。プチ・セレブなマイア嬢ですが、このシーンって、いずれあのお話につながるんですね。

で、マイア、後半はいきなりキレましたね。まあ、あの状態で、自分のせいで家族まで不自由していたってわかったら、自棄にもなるでしょうけど。大胆すぎ(笑)
それにしても、スペインに向かう電車内でのお話は、読みごたえがありました。なにも事件は起きていないのに、すごいサスペンス性を感じました。ラストが、最高に良かったです。

マイアのこの暴走が、どういう事態を引き起こすのか、次話が楽しみです。
2015.08.19 15:46 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

あ、ハラハラしていただけたのは嬉しいなあ。
マイア、本当に考えの浅い子で、なぜこんなことをする、なんですけれど。
そう、でも、実は何も起こっていないんです。

そして、たぶん黒服の二人や監視していた人たちも、手に汗握っていたと思います。
こういう無鉄砲な事する人、実はあまりいなくて、この次にこういう事態になったのは彩洋さんの作品で出てきたコンスタンサだつたりするし(笑)

そして、マイアは「嫌であそこにいるんじゃない、あそこにいたいんだ」って、はじめて氣がつきました。で、今ごろという事がポイントで、でも、もう誤解をよんじゃったよ……本人はわかっていませんが。

そして、ええ、恋は苦しいものみたいです(既にひとごとモード……)

コメントありがとうございました。
2015.08.19 19:19 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

うふふ。レベルアップのぐるぐるです。
そうです。このカフェに二ヶ月後にもまたやってきて、同じ事をしています。ぐるぐるも同じです。
そして、ジョゼとバッタリですね。
(進歩のないヤツだ)

それに、コンスタンサみたいに覚悟の逃避行ならまだかっこいいのですが、マイアは何も考えていません。考えてからやれ〜。

ほとんど何もない小説なんですが、ここだけはちょっとスリリングでしたかね。
「恐かった」と言っていただけて「よっしゃ!」です。

そうなんです。いつも観られているのは「レベル1」です。
で、この電車に乗った時点で「レベル2」になっています。
県境の前の駅でも降りなかったので黒服が呼ばれ、そこからは「レベル3」です。ここまでが「見ているだけ」です。
でも国境の前で自主的に引き返したのでそれ以上にはなりませんでした。
国境の手前の最後の駅を過ぎていたら、「レベル4」になって帰るように強制されていたはずです。
でも、暴力は一切振るわないのです。あ、《星のある子供たち》じゃない人が一緒にいる場合、そっちにはなんらかの害が及ぶ事もあるみたいですが。

そして、その通り。マイアは全然懲りていません。ははははは。
同じ事はしませんが、「監視されているから23がみつかるかも」という風には全く考えていないみたいです。
思慮浅すぎ(笑)

というわけで、来月がその「サン・ジョアンの前夜祭」です。
マイア的にはジェットコースター並に盛り上がる予定です。お楽しみに。

コメントありがとうございました。
2015.08.19 19:32 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。
「休暇いらないから、23の居住区でお仕事させて〜」
なんですが、そういうわけにもいかず(笑)

そして、全く何も考えていないマイアです。
一応、引き返すくらいには考えられたみたいですけれど。

それぞれの駅には常時《監視人たち》が詰めています。
まあ、東京と違ってそんなにたくさん電車も来ないので、数人いれば十分ですかね。
街には数百人の《星のある子供たち》がいて、それをおよそ二万人の《監視人たち》が観察しています。
でも、一人一人を追跡しているわけではなくて、目の前を通った時に監視、「これはまずいぞ」と必要なとき報告するだけなので、ただ歩いているだけではその報告が上に行く事はありません。だから今でも23が外を歩けていたりするわけですが……。

もちろん、今回のマイアの電車の件は報告対象です(笑)

そして、いよいよ来月更新分がその「サン・ジョアンの前夜祭」です。
このお祭りはポルトでは一番大切なお祭りで、街中がどんちゃん騒ぎになります。
23は来るでしょうか(でしょうか、じゃないですよね……)

コメントありがとうございました。
2015.08.19 19:41 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

私も、自分で更新準備をしながら「久々の北海道以外だ……」と思いました(笑)

前半のマイア、デジャヴでいっぱいだと思いますが、そうなんです。この子ったら、二ヶ月後も全く同じ事しています。学習もしなければ、行動もしない。だめじゃん(笑)

それに、なにやらかしているんでしょうね。自転車でマトジニョシュに行ったところでやめておけばいいものを、ドウロ渓谷行っちゃうし(笑)しかも、何か深遠な目的があるとか、逃亡の覚悟があるならまだしも、ただの思いつきですから。浅はか〜!

そして、サスペンス性? おおお、それは嬉しい。
いや、本当に何も起きない小説ばっかり書いているので、たまには読者の方にドキドキしていただきたいのですよ。
でも、やっぱり何も起きていないけれど。

このマイアの暴走、表向きは問題は起こさないのですが、後に誰かさんの誤解につながります。
そして、肝心の件が、こじれる必要もないのにこじれます(笑)

来月は「サン・ジョアンの前夜祭」です。また読んでくださると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2015.08.19 19:51 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ちょっとドキドキな移動ですね。
いや、ちょっとではないですね、かなりのドキドキか。
本人の緊張感や緊迫感が伝わってきます。
( 一一)

これからスリルな展開になるのだろうか。。
2015.08.21 11:43 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

実際には何も起こっていないのに、めずらしくスリルとサスペンス調でした(笑)
マイアもドキドキだったけれど、きっと追っている方もそうだったに違いありません。
「やるか、まじで?」みたいな。

これから……あまりスリルじゃないかも(笑)

コメントありがとうございました。
2015.08.21 16:47 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
マイアのぐるぐる、なかなか楽しく読ませていただきました。あ、楽しくなんて言っちゃいけませんね。でも、やっぱりマイアらしさって、このぐるぐるのような気がして(って、迷惑な思い込み^^;)。
なんか、このお話はぐるぐるのマイアの物語であり、こっちからは見えにくいけれど、23の彼の立場でのぐるぐるでもあり、ぐるぐるが交わるお話かな、なんて楽しませていただいております。そう、この不自由なシステムの中で、みんながぐるぐるしながら何かにたどり着くんだろうな。

そして、ぐるぐるしちゃってたら、こんな大胆な行動にもなっちゃったのですね。いや、実際に、システムからはみ出るようなことをしたら(町を出るということも)何が起こるのか、これまで確かめようもなかったし、確かめようという気にもならなかったろうし、でも妹たちの無邪気な言葉が歯車を転がしちゃったんですね。
でも、マイアにしてみたら、監視人たちが怖いというよりも、今は23への気持ちの方が重要な問題のようで。
それでこそ、彼女だけれど。
それにしても今回で、監視人たちの動きがかなり明瞭にわかって面白かったです。
さて、お祭り、何がどうなるのかな。楽しみに待っています。
2015.08.22 07:23 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
おはようございます。

大当たり(^^)
ぐるぐるの話ですね。
ぐるぐるはするくせにちゃんと考えないのがマイアなので、やる事は考えなしです。

23の方は考えはちゃんとしているけれど、自己完結するので、通じない。そんな話です。

《監視人たち》もPにいるとそんなにわからないのですが、ここまでレベルが上がると、露骨になります。

でも、マイアはコンスタンサと違って、システムに抵抗しようという動機も覚悟もないただの思いつきなので、これでおさまるんですね。

お祭り、たぶん、みなさんの考えるシステムとの緊張みたいな展開とは100%違って、変に盛り上がる予定です(^^)

また読んでくださると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2015.08.22 08:26 | URL | #9yMhI49k [edit]

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