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Posted by 八少女 夕

サン・ジョアンの祭りとポルト

「Infante 323とポルトの世界」カテゴリーの記事です。オリジナル小説「Infante 323 黄金の枷」にはモデルとなったポルトの街が時々登場しますが、フィクションの部分と現実との混同を避けるためにあくまでも「Pの街」として書いています。そういうわけで、本文中には挿入できなかったポルトの写真をこのカテゴリーにてお見せしています。

今回の更新で、マイアと23が楽しんだサン・ジョアンの前夜祭。ポルトではとても大切なお祭りです。

サン・ジョアンというのは、洗礼者ヨハネのことで、6月24日は彼の聖誕祭に当たる祝日です。ポルトで大騒ぎする23日の夜は、だから前夜祭なのですね。

アーチや色とりどりの風船で飾られた町中に、スイートバジル、イワシの焼く匂いに満ちた通りは人びとで溢れかえり、彼らは食べたり飲んだり踊ったりして楽しい時を過ごすんだそうです。

普段は、とても勤勉でまじめなことでよく知られるポルトの人びとが、一年に一度無礼講で楽しむのです。

私は、三月にしかポルトに行ったことがないので、まだ一度もこのお祭りを見た事がないのです。だから、今回はネットで拾ってきた動画をご紹介しましょう。


São João do Porto 2015

この下のリンクからは16分にわたって、花火が楽しめます。

16 minutos de fogo de artifício no São João do Porto

このお祭りがポルトにとってとても特別だと聞いたときから、作品で最も盛り上がるシーンは、この祭りの日にしようと決めていました。だから、人びとの一年に一度の狂騒や、ピコピコ鳴るおもちゃのハンマーで、みんなを叩くかわいい伝統や、花火をストーリーのエッセンスに使ってみたのです。

このストーリーの裏テーマは「五感で恋するポルト」。食べて、飲んで、歌や踊りを見て、ピコビコして、花火見て、ハグして、ほっぺたキスして、イワシ焼く煙やバジルの香りを感じて、このお祭りは、まさに五感コンプリートですよね。これで盛り上がらなかったら恋じゃない!

なお、本文でマイアが言っていますが、24日の朝の露が体にかかるまで、夜通し外にいると、一年間を無病息災で過ごせるという言い伝えがあるそうです。だから、マイアは「ふたりで夜通したいな」と思ったらしいのですが、それは23に断られてしまいましたね(笑)

私も徹夜じゃなくていいから、行きたいなあ、サン・ジョアンのお祭り。いずれは、きっと。

この記事を読んで「Infante 323 黄金の枷」が読みたくなった方は……

「Infante 323 黄金の枷」「Infante 323 黄金の枷」をはじめから読む
あらすじと登場人物




【次回予告】「Infante 323 黄金の枷」 (19)幸せなマティルダ

「私がマリアと直接逢うのはダメよね」
「それはやめてくれ。監視しているやつらにすぐにわかってしまう」

「じゃあ、23がマリアに会うのは?」
「お前、頭がおかしくなったのか。マークされているマリアと逢ったりしたら、俺が外に出ていることがすぐにわかってしまうじゃないか」
当然だった。マイアは顔を赤くした。


館に戻って、再び働きだすマイア。いつもと変わらぬ日常が戻ってきますが、それでもいろいろな事情が少しずつ動いています。ライサのことを、妹のマリアに知らせるために、《監視人たち》にわからない方法を考える二人。そして、マティルダとミゲルの関係も新展開が。

来月末に発表予定です。お楽しみに!
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Category : 黄金の枷 とポルトの世界

Comment

says...
ほんとにピコピコハンマーだ。これは本当は何という代物なんですか? ぴこぴこってのは夕さんの分かりやすい翻訳ですよね。それにしてもハンマー屋(おもちゃ屋?)は儲かってるような気がします(^^)
私らが、毎年、某球団のメガホンを買い替えちゃうように、絶対に新しいのが欲しくなるだろうし。
こうして物語と連動してその街の紹介をしていただけるのはいいですね。うん、何だかマイアの盛り上がりが伝わって来るようです。
2015.10.03 10:01 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

でしょう? ピコピコハンマーなんです。ポルトガル語で何と呼ぶかは不明です。私に説明してくれた方は、英語で「プラスティック・ハンマー」とおっしゃっていました。ちなみに、これ、日本語ではなんていうんでしょう? とにかく、毎年ポルトではこうやってピコピコしているらしいです。観光客もつい買いますよね。こうなったら。絶対に儲かるはず(笑)

この「Infante 323 とポルトの世界」カテゴリーは美味しいです。一応小説の方を先にして、文章だけで理解してもらうようにというのはありますけれど、やっぱり小説の描写は観光案内とは違うので、伝えきれない部分もあります。ポルト狂いとしては、それではちょっぴり残念ですし。反対に、こちらから「え、どんな小説?」と興味を持ってもらえる可能性もあるし。

こういうカテゴリーは「大道芸人たち」から始めたんですが、一番この小説で力が入っていますね。それに、ほら、ポルトは彩洋さんやサキさんとのコラボ小説の舞台でもあるから、そういう意味でも情報共有になるかな〜、なんて。

マイア盛り上がりましたが、祭りは終わりました。そしてまた一ヶ月の放置後、お仕事に戻ります。また読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2015.10.03 18:07 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
思っていたよりニンニクの花、大きかったですね。
ピコピコハンマー、本気でやってるんですね。本当に楽しいお祭りです。
そして花火、綺麗!ドン・ルイス一世橋のナイヤガラ、大がかりで素敵です。
そしてそして、イワシ、思っていたとおり塩焼きでした。
この魚、この食べ方がワイルドで結構旨いんです。小骨がちょっと、なんですけど。
この記事、物語を読んだ後すぐに見たかったかも、グズグズしていて間が開いてしまいました。
でも、これでマイアの舞い上がり(親父駄洒落みたい)も納得です。

追伸:予告、マイア!思いつきをそのまま口に出さないで、一瞬でも考えようよ!23が呆れてるじゃない。でも、23のとって、そこがまたいいのかな?
2015.10.06 12:07 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。ニンニクの花なんて見た事なかったので、びっくりしました。
同じファミリーらしく、チャイブの花と似ています。もっともサクランボとメロンくらいの大きさの差がありますが。

ピコピコハンマー、楽しそうですよね。これはぜひ行ってみたいと思いましたよ。
でも、この時期は、とても高いんですよね。いつか行きたいけれど。

たしかにこの大きさのイワシだと、かなり骨が面等臭そうですよね。
でも、美味しそう。ああ、食べたい。
花火も大好きなんで、本当にこのお祭りは心惹かれます。

うんうん、マイア、舞い上がってますね(オヤジギャグに爆笑)

23は「そういうところが可愛い」なんて思ってくれるかな。本当に呆れているだけかも。

コメントありがとうございました。
2015.10.06 20:46 | URL | #9yMhI49k [edit]

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