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Posted by 八少女 夕

【小説】Infante 323 黄金の枷(20)船旅

月末の定番「Infante 323 黄金の枷」です。(月初だけど)

ここで話はドラガォンの館を離れて、ずっとライサ・モタを心配して探していた妹のマリアに視点が移っています。マリアは、連絡のない姉のことを調べてくれるようにマイアに頼んだ後、そのマイアとも連絡がとれなくなりやきもきしていました。

ライサ・モタのことは、この小説ではもう出てきません。彼女の物語は、この小説の続編である「Filigrana 金細工の心」に譲ります。そして、そちらはまだ執筆中です。


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あらすじと登場人物





Infante 323 黄金の枷(20)船旅

 潮風がここちよい。サングラスを額の上に持ち上げて、マリア・モタは遠ざかるPの街を振り返った。アラビダ橋は堂々とその姿を横たえ、離れていく船に別れを惜しんでいるように見えた。豪華客船の最上階デッキ、バルコニーつきの客室は広い上、ガヤガヤとした他の乗客たちにリクライニングシートをとられてしまう心配もなかった。

 マリアは、リクライニングシートに横たわっているライサを見た。身につけている華やかなサマーワンピースは、先ほど船内のブティックで入手したものだが、姉を本来の美貌にふさわしい艶やかな美女に変えていた。

「ブティックなんて、そんな贅沢は……」
尻込みをするライサの腕をマリアは強くつかんだ。

「贅沢も何も、この船にあるものは全て何もかも客室の値段に含まれているんですって。部屋の鍵カードを提示したらそう言われたの。服をもらってももらわなくても払ってくれた人には同じなんだって。だから、ねっ」

 いったい、どうしてこんな高価な船旅を、しかも二人分も用意してくれたんだろう。マリアは思ったが、疑問はとりあえず横に置いておくことにした。このチャンスを逃したらこんないい思いをするチャンスは生涯めぐって来ないだろう。とにかくこの100日間は旅を楽しむのに専念することにした。

 あれはほんの一週間前のことだった。マリアは、姉が突然帰って来たので驚いた。黒塗りの車が、家の玄関前に停まり、運転手が出てきて扉を開けた。ライサは小さなバックを一つ抱えていた。男が頷くと出てきて、小さく頭を下げた。

「ライサ!」
マリアは玄関から慌てて飛び出して、一年半以上も連絡の途絶えていた姉を抱きしめた。その間に車は静かに出発して角を曲がっていった。

 ライサはマリアが何を訊いても答えなかった。
「誓約があって話せないの」

 それはいつも通りのことだった。彼女がドラガォンの館で勤めだしてから、二ヶ月ごとに休暇で帰ってくる度にしつこいほど聞かされた言葉だった。けれど、こんなに長い間連絡もなく、また、再び勤めに戻るとも言わずに帰って来たというのにそんな話があるだろうか。

「館でマイア・フェレイラって子に逢わなかった? 姉さんを心配して、館に勤めだしたんだけれど」
ライサは、一瞬怯えたような顔をした。

「私、しばらくお館じゃなくて、ボアヴィスタ通りの別宅にいたの。だから、あなたの友達には会っていないわ」
「そこには誰が住んでいるの?」
 
 ライサは答えなかった。ただ遠い目をした。懐かしむような、愛おしむような表情だった。意外に思った。ドラガォンの館のことを聞いたときと、反応が全く違ったからだ。

「黄金の腕輪、どうしたの?」
「外してもらったの。もうしなくていいんですって」

 ライサはかつてそうであった以上に自信がなさそうに目を伏せてものを語った。マリアには理解できなかった。ライサの美しさは世界を恣にできるとは言わないが、少なくとも自分が彼女ほど美しかったら人生がもっと簡単になったと常々思っていた。それなのに、ライサときたら、それが罪であるかのようにびくびくと怯えて伏し目がちだった。

 二年半ほど前に知り合ったマイアも少し似た雰囲氣を持っていた。ライサほどではないが、人付き合いが下手で、上手くいかないことがあると簡単にあきらめてしまうようだった。二人に共通していたのは、ミステリアスな黄金の腕輪をしていることだった。

「この腕輪をしている限りどうにもならないの。子供の頃からずっとそうだった」
マイアは寂しそうに語った。マリアはライサの妹として、友人の無力感をもどかしくも理解することができた。

 そのマイアにマリアは姉の安否を確かめてほしいと頼んだ。けれど、マイアがドラガォンの館に勤めだして以来、彼女と話すことはできなくなった。休暇で帰って来ているなら連絡してくれると思っていたのだが、もしかしたらマイアも誓約に縛られてマリアに連絡できないでいるのかもしれない。

 マリアは七月にマイアからのメッセージをもらっていた。何の特徴もない白い紙が一枚入った封筒がマリア宛に送られてきた。その表書きはマイアの字とは似ても似つかない、おそらく男性が書いたものだった。差出人名はなくて、消印はPの街からだった。中にはマイアの字で書かれたメッセージが入っていた。とても慎重な内容で、マイアが誰かに知られるのを極度に怖れているのがわかった。

「親愛なるマリア。そう遠からずあなたは待ち人を迎えることでしょう。どうか、いまはこれ以上何もしないで待っていてください。私たちがこれ以上何もしないことが、一番の近道なのです。どうか私を信じてください。M.F」

 ライサがマイアに逢っていないのだったら、どうしてライサのことがマイアにわかったのだろう。それに、あの館では一体何が起こったのだろう。現在マイアはどうしているのだろう。マリアはマイアの妹に連絡を取ってみようかと思ったが、ライサと同様に誓約がどうのこうのと言われそうなので、電話はやめて、実家当てに簡単にはがきを書くことにした。

「親愛なるマイア。あなたと半年以上逢っていないわね。姉のライサも我が家に戻ってきたの。次の休暇で戻ってきたら、一緒にご飯でも食べない? これを読んだら連絡をちょうだいね。あなたのマリア」

 マリアは、ハガキを書き終えると、切手をとりに自分の部屋へと行き、一分もかからずにリビングに戻ってきた。そして、デスクに置いたはずのハガキを探した。
「ない……」

 窓際のソファに腰掛けて外を見ているライサに訊こうと目を移すと、彼女の手の中に切り裂かれて紙吹雪のようになったハガキが見えた。
「ライサ……?」
「ごめんなさいね、マリア。でも、私、ドラガォンの館に関わりのある人とは逢いたくないの。まったく関わりたくないの」

「何かつらいことがあったのね」
「訊かないで。思い出させたりしないで」
ライサは下を向いて涙をこぼした。それでマリアはそれ以上訊くことができなかった。

 それから奇妙なことが起こった。ライサは二人分の巨大客船での世界一周旅行のチケットを受け取った。それに、パスポートだけでなく、これまで一度も作ることのできなかったはずのクレジットカードも送られてきた。それは黒い特別なカードで、銀行に勤めているマリアも存在は知っていてもいままで一度も見たことのなかったプレミアムカードだった。そもそも自分で望んで発行してもらえるものではなく、さらにいうなら年会費だけでマリアの月収の三倍を軽く超える。

「どうしたの、これ?」
「わからないわ。もしパスポートがもらえたら海外旅行をしてみたいって言ったんだけれど……」

「このチケット、二人分あるわよ。誰と行くつもり?」
「誰って……。誰と行ったらいいのかしら。マリア、あなたと行けたら一番安心なんだけれど、仕事、休めないわよね……」

 マリアは丸一日考えて、旅の間に無給の休暇をもらえないかと上司に切り出した。彼はその場では非常に渋い顔をして、そうしたいのであれば、退職してもらうしかないし、引き継ぎのこともあるので一週間後に出発するのは不可能だと言った。マリアはかなり落胆して、仕事に戻った。

 夕方にマリアは再び上司に呼び出された。
「君の希望を全て叶えることに決定した。そのかわり今週末までに可能な限りの引き継ぎを終了してほしい。定常業務は全て他の人間に振り分けるので心配しないように」

「いったいどうなったんですか?」
「それはこっちが訊きたいよ。頭取からの直接の指示らしい」

 昨夜八時に銀行の従業員口から退出するまで、マリアはノンストップで働くことになった。食事時間も10分しかとらなかった。荷造りもまともにできなかった。実際の所、持ってきたのはパスポートとチケットと自分の財布、それに慌てて詰めた多少の着替えだけだった。カメラも双眼鏡も、それどころかサングラスすらも忘れてきたのだが、カメラを売っている売店で、「このチケットの場合は代金をお支払いいただく必要はございません」と言われたのだ。

 マリアはすぐに客室に戻り、ライサを連れてブティックに向かった。ライサを変身させて、自分もサングラスやほしかった白いジャケットを手に入れた。

 ライサが体験したことは何だったのだろう。それを贖うのにこれほどの贅沢を許すとは。知りたいと思う氣もちは変わらない。けれど、いま必要なのは、ライサにつらかったことを思い出させることではなく、忘れるさせるために一緒に楽しむことだろう。

 マリアはドラガォンの館にいる友のことを考えた。マイアの字はしっかりとしていた。ライサのように苦しんだりしていないでほしいと願った。
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Comment

says...
更新、お疲れ様でした。

ライサ、ようやく戻れたんですね。心の傷は、まだ完全には癒されていないようですけど。
この旅行は、ライサへのお詫びということなのでしょうか。チケットが二人分あったというのが、微妙に意味深な気がしますが……。
それにしても豪華客船での100日間世界一周航海に、買い物もオマケで付いているなんて、じつに豪勢ですね。
まあ、ライサの身に起きただろうことを考えると、そんなもので埋め合わせできるのかなんとも言えませんが。でも、マリアは完全に儲けものって感じですよね。仕事も堂々とお休みがもらえて……うう、うらやましい。
あ、そうだ、もし気が向かれたら、この旅行のことを小説にしてくださいませんか。指をくわえながら、楽しく読ませていただきますので(笑)
2015.12.02 15:19 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

ライサ、ドン・アルフォンソの言った通りに、自宅に帰りました。
完全に癒されるには、まだまだ時間が必要なようです。

この旅は、ライサへのお詫びの面は大きいのですが、チケット二人分のもう一人はマリアになるに違いないとドラガォンは踏んでいましたね。で、マリアの方は、「これだけいい思いをさせてやるから、これ以上探るな、騒ぐな」の口止め料でしょうね。
「Filigrana 金細工の心」ででてきますが、この旅行代金、お一人さま35万ユーロという設定です。実際にある豪華客船の特別室の値段から算出しました。これ受け取ったら、もう、騒げません(笑)

実際の船旅では、食事代やエンターテーメントは込みたいですが、買い物は別会計です。(あたり前)
でも、黒いクレジットカードを使いまくるような二人には思えなかったので、こういう設定にしちゃいました。
相手にかかる負担がタダなら、私も買い物しまくりますよ。

日本と違って、ヨーロッパでは有休や無給の休みをつかって、数ヶ月とか一年とかいった長期旅行をするというのはそんなに珍してことではないのです。だから、マリアを連れて行くのはそんなに変なことではないのですね。日本だと戻ったら席がない感じですよね。

この船旅のことは、「Filigrana 金細工の心」で少し出てきます。でも、せっかくのリクエストだから、マリア視点などでもう少し掘り下げようかな。
あ、それ以前に「Usurpador 簒奪者」と「Filigrana 金細工の心」さっさと書かなきゃ。

コメントありがとうございました。
2015.12.02 21:30 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
良かったです。ホッとしました。
全ての発端は彼女、ライサなのですから。心に大きな傷を負っているようですが、とりあえずもとの世界に戻って、そしてドラガォンの償いを受けることができるのですね。本当に良かった。
この顛末はマイアにも伝わっているのでしょうね。きっとホッとすると思うんですよね。ジョゼも少しは役に立ったんだなぁ。

でも、償いが半端なく豪華ですよ。超豪華客船でいく世界一周、いいなぁ。そして黒い特別なカード(買い物し放題!?)サキも欲しいなぁ。
そしてマリアへの特別休暇まで。
ドラガォンの力の大きさが垣間見えますね。そして、そうとう悪い事をしたと思っている様子が何となく伝わってきます。ま、ここまでしてやるんだから他言無用という事なんでしょうけど、やり方に暖かみを感じます。
こういうやり方を続けてきたから組織が崩壊しなかったんだと思います。剛柔を使い分けている、という事なのかもしれませんが・・・。

この航海でライサの傷がいくらかでも癒えることを祈っています。
そして、続編を楽しみにしています。
2015.12.03 12:02 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
末端で起こる不祥事と違って、やはり組織の要の場所で起こったこと、しかもご当主様がらみともなれば、事は重大という事で対応がなされているのですね。こんなひどいことする奴はご当主様には向かない!ってわけにもいかないのだろうし、せめてもの「ごめんね」なんですね。ちょっととんでもない成り行きになっても、どんなご当主様でも、やっぱり血統を絶やすわけにはいかない、と。
しかも、そのお詫びの仕方がなんだかライサにとっては「なんなのよ!」ってことにもなりかねないんだけれど、まぁ、時が解決するだろうから、その間はできるだけ世間様との接触面積を少なくして時間稼ぎをしてくれってことなのかしら。もっとも、世間から切り離された場所にいる方がほっとするのかもしれませんね。開き直って楽しめる日が早く来ますように。
マリアは嬉しいのか、それとも複雑なのか……だって訳も分からないってのはかなり気持ち悪いでしょうしね。これって、本当に後から請求は来ないんでしょうね???って、私なら思っちゃうかも……(貧乏人(^^))
でもこれでライサの件は一応片が付いたことになって、これからはマイアのぐるぐるに集中すればいいんですね。続きを楽しみにしております。
2015.12.03 12:59 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

このストーリーは、マイアの話なんで、きっかけとはいえあまりライサの話に重点が行かないようにしました。
それで「え? これだけ?」になっていますが、こんな顛末です。
少なくともライサの身の安全は確保され、まだ完全ではないですが、心も癒える方向に向かい、取り返しのつかないことになることだけは避けられました。

マイアには、ちゃんと連絡が行きますのでご安心ください。ジョゼは、大いに役だっていますよ。本人は「?」のままですけれど。黒い特別なカードは、買い物限度枠がないのです。いくら買っても大丈夫。でも、ライサも、後に同じ物をもらうクリスティーナも使いませんね。使えばいいのに。私なら使う、かな?

ドラガォンのシステムそのものはとても冷たい機械的なものなんですけれど、それを運営している人たちは、それぞれに暖かみがあって「まずかったよ、どうしよう」という時にできる精一杯のことをしています。まあ、マリアに対しては口止め料的な部分もあって、マリアとしてはライサがそれでいいなら、彼女が戻ってきた以上はもう騒がないと思います。それに彼女はちゃっかりしているので、この船旅で上流階級の人びととたくさん人脈を作って、後々仕事でフル活用するのです。

この航海でライサはある出会いをします。根本的な癒しになるかは微妙ですが、彼女の新しい人生のきっかけになる旅であることは確かです。その話は「Filigrana 金細工の心」に譲ります。

コメントありがとうございました。
2015.12.03 20:05 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

彩洋さん、そんなに無理してタイトルで遊ばなくても(笑)

そう、ライサの立場で考えると「これで済ませるのか」でもあるのですが、実は、その前にもっと酷いことも起こっていまして。
でも、その時は、まだはっきりしていなかったのですね。
インファンテの居住区は実はかなりブラックボックスとなっていて、実際に何が起こっているのかは、本当のところはなかなかわからないのです。そして、家族たちもどちらかといったら自分の家族を信じたい部分があって、前の女性に事件が起こった時にはうやむやだったのです。ライサが助かったのは、このストーリーでは出てきませんが、23が助けを求めるライサの声を聴いたからなんです。そしてアントニアに、どうにかして連れ出して調べるように依頼したのですね。で、24がおかしいことがわかって、ライサに起こったこともわかって、アルフォンソたちは「やばい、これはまずい」となんとかしようとしているのですが、おっしゃるように本質的なシステムそのものは次の世代が生まれるまでは止められないので、現在館の中にはものすごい緊張があるのです。わかっていない約一名がヒロイン(笑)

ライサの心は、完全に別なところにあります。旅をしながらも。

マリアは、そうですね。一人臨戦態勢だったのが、急に敵がいなくなっちゃった肩すかしみたいな感じでしょうか。
もし、月収30万の人が100万円くらいもらったとしたら「こんなんで懐柔されている場合か」と思うでしょうけれど、月収1500ユーロ以下の人が35万ユーロをポンともらった訳ですから、肝心のライサは無事に目の前にいることだし「ま、いっか」という感じですかね。銀行に勤めているので、黒いクレジットカードの意味はわかります。だから、船でもらったものも返せとは言わないことくらいはわかるのですね。それに自分はカードをもらった訳ではないので、このラッキーがいつまでも続く訳ではないこともわかっている、タダの100日のラッキーです。たぶん一生に一度のチャンスなら、考えたりしないで乗るかな……と。私なら乗ります(笑)

で、あとはマイアの話がどんどん畳まれていきます。実は、もうほとんどおしまいです。
もうちょっとお付き合いください。

コメントありがとうございました。
2015.12.03 20:20 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ドラガォンも、かなり必死でマリアに償おうとしているみたいですね。口止め料なのかもしれないけど、・・・そうですね。今はリッチに気心の知れた妹とゆったり旅をするのが一番いいのかもしれません。
失われた時間や染み込んだ記憶はどうにもならないのだから。
(人道的には間違っていたとしても、この世界では・・・)
このあと、マイアと23の物語に集中的にシフトしていくのですね。
2人を阻むものは無いように思えるんですが、やっぱりシステムがネックになってくるのかな。

このお話が終わった後にもまだまだ続編が続きそうですね。
どんどん物語を膨らませて行ける夕さんの執筆力がうらやましいです。
まずはこの章の、続きを楽しませてもらいます^^
2015.12.04 09:56 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんばんは。

このままPの街にいたとしたら、マリアはいろいろ調べようとするでしょうし、ライサもそれを止めるパワーはないと思うんですよ。ライサはほかのものを見て、それから今までと全く違った日々を過ごすことで、「もう自由になったんだ」とゆっくり理解できるようになると思いますし。そのために強制的に連れ出したみたいな部分も。

マイアと23、ドラガォン的には「どうぞくっついてください!」なんですけれどねぇ。
腕輪している同士だし、ノープロブレム。
ネックになっているのは、二人のそれぞれの思い込みですかね。
マイアは思慮が足りなくて、23は主義と思い込みと自分の希望との間でがんじがらめです。

続編の方は、この二人の話を進めるために切り捨てなくてはならなかった、他の人間たちのストーリーを語ることになります。

こっちの話もそろそろ終わりが見えてきました。
といっても月一回の連載なので、春くらいに完結ですね。
もうしばらくおつき合いくださいませ。

コメントありがとうございました。
2015.12.04 23:35 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ライサの身に一体どんなことが。お詫びにしては超豪華。
でも、船旅よりもブラックカードよりも、腕輪を外されて解放されたことが何よりのような気も(?)
マリアがそばにいてくれることも何よりですかね。マリアがラッキーだ。

館ではどんなことが起こっているのか、一般人には本当にわかりかねますね。
館のなかでもわかっている人とわかっていない人といて、複雑ですね。
館でいろいろ起きていても、我が道を行くのマイア(?)
我が道というよりも、ただ一生懸命なのでしょうけれどね^^
2016.01.10 11:16 | URL | #- [edit]
says...
こんにちは。

おお、こちらも読んでくださって、ありがとうございます。

そう、ウルトラ豪華です。
慰謝料がわりですが、おそらく口止め料も入っていますね。
特にマリアの分はかなり。

腕輪を外されたことで、ライサは二度とドラガォンの館の内部には入れなくなりますので
彼女の心理的安全を確保する大きな要因になるはずなんです。
本人は、まだいろいろなことに戸惑っている状態で、マリアみたいに「とにかく楽しもう」ではないみたいですが。
このあたりは、続編「Filigrana 金細工の心」に譲ります。

館にいる人たちは、館にいない人たちよりも、皆いろいろとわかっていますが、その中でも本当によくわかっている人と、あまりわかっていない人がいます。マイアは、かなりわかっていない立場ですけれど、23が時々漏らしてくれることで少しだけ。
わが道であり、一生懸命でもありますが、彼女の場合は、実はあまり考えないタイプで、せっかく漏らしてもらっている情報も大部分が無駄になっています(笑)

コメントありがとうございました。
2016.01.10 14:07 | URL | #9yMhI49k [edit]

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