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Posted by 八少女 夕

ポルトと橋

「黄金の枷とポルトの世界」カテゴリーの記事です。オリジナル小説「Infante 323 黄金の枷」にはモデルとなったポルトの街が時々登場しますが、フィクションの部分と現実との混同を避けるためにあくまでも「Pの街」として書いています。そういうわけで、本文中には挿入できなかったポルトの写真をこのカテゴリーにてお見せしています。

今回の更新で、世界旅行へと出かける船から小さくなっていく街を見つめるキャラクターが街のランドマークとしての橋を見つめているシーンがありました。

観光客の私にとっても、ポルトの橋は印象ぶかいのですから、住んでいる人たちにはとても大切な街の象徴だと思うのです。

Ponte D.Luis Ⅰ

ポルトとガイアを結ぶ橋といったら、なんと言おうともドン・ルイス一世橋ではないでしょうか。鉄橋でありながらその優美なシルエットは、とても有名です。二重橋で、上は歩行者とメトロが、下は歩行者と車が通るようになっています。

橋から眺めるリベイラやガイアの光景は絶景です。ポルトに行ったら何は置いてもここから写真を撮らなくては。

どちらも通りたいので、ポルトに行く度に上と下と両方渡るのですけれど、この高低差がかなりあって、毎回ふうふういいながら登ったり降りたりする羽目になります。

Ponte Dona Maria Pia

ドナ・マリア・ピア橋は、パッと見はドン・ルイス一世橋とよく似ていますが、別の橋で、ドン・ルイス一世橋から見て上流にかかっています。どちらの橋もエッフェル塔で有名なエッフェルの会社に属する建築家テオフィロ・セイリングが手がけました。ドン・ルイス一世橋は、二階建てですが、こちらは一重。ドン・ルイス一世の王妃の名前ですから、夫婦橋なのですね。


Ponte de Arrábida

さて、作中に出てきたアラビダ橋は、大西洋との境、ドウロ河の河口にかかっている橋です。白いコンクリートでできた橋で、ここからリスボンへ向かう高速道路に続くんだそうです。

このストーリーは架空で、実際には世界を一周する巨大客船はポルトには停まらないはずですが、停まったとしても停泊できるのはポルトではなく、大西洋に面したマトジニョシュ(私の作品ではMの街として登場)の港でしょうから、ドン・ルイス一世橋が見えることはないと思います。だから、このアラビダ橋が見えたと書いたんですね。

青い空とドウロ河に映える白い橋も、コンクリートとは言え、とても優雅で美しいと思います。

この記事を読んで「Infante 323 黄金の枷」が読みたくなった方は……

「Infante 323 黄金の枷」「Infante 323 黄金の枷」をはじめから読む
あらすじと登場人物




【次回予告】「Infante 323 黄金の枷」 (21)発作

 サントス医師は、誰かを待っているようだった。
「今日はどうなさったんですか?」
「ドン・アルフォンソがまた発作を起こされたんでね。先ほどの検査の結果、入院する必要はないんだが、しばらくは医師がつめているほうがいいというので、今日から私がしばらく泊ることになったんだ」


ドラガォンの館の当主ドン・アルフォンソは、心臓に問題を抱えています。彼が発作を起こしたので、館は慌ただしくなっています。

来月末に発表予定です。お楽しみに!
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Comment

says...
あ、ドン・ルイス一世橋だ。何回も渡ったよな気がするほど身近に感じている端です。鋼鉄製の力強い造形は素晴らしいです、上下二段構成になっているのはとてもユニークですが、こうなっているということはここから上流には大型船は入らないということなんですよね。
上流にあるドナ・マリア・ピア橋の方が下を大型の船が通れそうな格好をしていますが、意味は無いんですよね。単に河の両側の地形が高いので自然とこういう形になったということなのでしょうが、でも造形的に夫婦橋としてこれで正解だと思います。
美しいですよ。
もっと新しいアラビダ橋もよく似たスタイルですが、純粋にデザインとしては優れているとしても、雰囲気的にはやはり劣りますね。
あ、そうか、大型客船からはこの橋が見えていたのですね。下をくぐったわけではないんだ。なんとなくポルトの港を出港した気分でいました。
ライサとマリアの船旅が素晴らしいものになるように祈っています。
2015.12.06 15:01 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

橋って不思議なもので、デザインによってとても美しくなることもあれば、風景を台無しにするほどに果てしなく無粋になってしまうこともありますよね。

ポルトに架かる橋はどれも美しくて、あの素晴らしい光景を引き立てているように思うんです。

たぶんサキさんにはお馴染みになっているはずのドン・ルイス一世橋。そう、ミクやメイコ、それに絵夢はこの上を通ったのですよ。

ある程度の船、例えば二階建てのドウロ河遊覧船ぐらいは、この橋の下を通れるのですが。例えばクイーンエリザベス二世号のような大型客船は、この橋の下を通れないと思います。

そもそもポルトには大きな港がないんですよ。遊覧船は河岸に停泊するだけですし。もしどこかに「ポルトの港」という記述があったとしたら、それはマトジニョシュにある港のことだと思います。ここには大きな貨物船がたくさん停まっています。

アラビダ橋は、コンクリートの橋ですが、白いので青い空や河に映えています。それに、夜はライトアップされてなかなか素敵ですよ。

ライサとマリア、三ヶ月の旅行です。二人ともヨーロッパの外ヘ行くのは初めてです。この船、まずはカサブランカへと行くみたいですよ。

コメントありがとうございました。
2015.12.06 18:34 | URL | #9yMhI49k [edit]

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