scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

新年のお祭り

本日2月29日でもってscriviamo! 2016の新規受付を終了させていただきます。あっという間でしたね。いつもドッキドキの二ヶ月なんですが、今年は量は例年より少なかったんですけれど、本当に容赦のない難題揃いで、挑戦し甲斐がありました。渾身の作品でご参加くださった創作者の皆様、本当にありがとうございます。

そして、明日は3月1日。古代ローマのお正月です。

チャランダ・マルツ

子供の頃、月の名前の語源を知って「?」となったことを思い出します。例えば英語での10月。「オクトーバー(October)」 って、なんでオクト? 「オクトパス(Octopus)」は8本足のタコを意味するようにこの英語の元になったラテン語(綴りは同じ)は「第8の月」なんですが、「第10の月じゃないの?」って。

3月から始まるとすると、これも納得です。

そして、ローマ帝国の属州であったスイスも、かつては3月1日が新年だったのです。途中から、今と同じように1月1日が新年になったんですけれど、山の中にはかつての新年のお祭りが残って現在に至っています。それが、絵本「ウルスリのすず」で有名になったチャランダ・マルツ(Chalanda Marz)です。そもそもこの「チャランダ・マルツ」という言葉自体が「3月朔日」を意味するのです。私の住むグラウビュンデン州の主にエンガディン地方に残っている風習で、子供たちが赤い帽子と青い服を着て、カウベルを鳴らしながら意地悪な冬の精を蹴散らすというお祭りなのですね。

チャランダ・マルツ

なお、私の住む地域は、3月朔日には特に何もしないのですが、大晦日の早朝に子供たちが同じようにカウベルを鳴らしながら行進する風習があります。おそらく昔はこの風習、年末年始にいろいろなところでやっていたのでしょうね。キリスト教化が進むとクリスマスなどキリストや聖人に関する祭がメインになっていきますが、それ以前の祝祭がまだどこかに残っている。私はこういうものがとても好きなのです。

ともあれ、チャランダ・マルツが来ると春です。本当の春はまだ少し先ですが、その希望が見えてきます。日も高くなってきましたね。
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Comment

says...
押し詰まってきました。間もなく昔の新年(?)がやってくるのですね。
キリスト教化が進む前のお祭りや風習が残っているって、とても興味深いです。
子供たちが赤い帽子と青い服を着て、カウベルを鳴らしながら行進する様子は街並みにマッチして、なんだかヨーロッパを舞台にした絵本を見ているようです。いいですねぇ。

でも月はもともと10しかなくて、そこへユリウス・カエサル(Julius Caesar)のJulyとアウグストゥスの Augustを割り込ませたから12になったって聞いたことがあります。
これでもオクトーバー(October)が8を表すというのは説明できますね。

そしてscriviamo! 2016ご苦労様でした。
でもまだ大晦日ですよね。ということでギリギリでUPさせていただきます。
scriviamo! 2016の記事にショートカットを置いておきますのでよろしくお願いします。
最後の最後にすみません。
けっこう意地悪なサキでした。
2016.02.29 12:08 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。世が世なら今は年越しの瞬間を待っているような時間なんですね。
世界的にも「冬至」を1年の始まりにするのと、春を始まりにするのと大体二つあって、日本もかつては「初春」だったのですよね。

「ウルスリのすず」は「ハイジ」ほどではありませんが、それでも日本の方にもわりと知られている絵本で、この「チャランダ・マルツ」も私は以前から知っていたのですが、実は、去年実際に行くまでは「グアルダ」という村でだけやっているんだと思い込んでいました。実際は、エンガディン地方のほとんど全ての村でやっています。大人が助けはしますが、基本は子供たちの祭で、少し大きい子たちが率先して企画運営するものみたいです。楽しそうでしたよ。

ローマの月問題と言えば、9月の候補(?)だったアウグストゥスの次の皇帝ティベリウスが「僕は月の名前にしなくていいからね。そのうちに月が足りなくなるに決まっているし」と辞退したので、全部皇帝の名前にならなくて済んだという話を聞いたことがあります(笑)

scriviamo! いいんですよ〜。その日のうちはバッチリ有効ですから。
今年は、最初の方に集中したので、今はかなり余裕こいているんです(笑)

コメントありがとうございました。
2016.02.29 22:30 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
新年 春ってやっぱり生きているものにとって嬉しいんですね。
私は夏が苦手で、春となると嬉しいけど夏が来る~って思っちゃう。
子供たちが鳴らすカウベル 音が聞こえてくるようです。
世界にはいろんなお祭りがあるんですね。

scriviamo!参加させていただいて本当に楽しかったです。
たくさんの方の参加作品も読めて幸せでした。
ありがとうございました。
八少女さんと雫石さんに感謝です。
2016.03.01 14:25 | URL | #8tY9vXl2 [edit]
says...
scriviamo! 2016、本当にお疲れ様でした!!!
素晴らしい作品とお返しの数々に
びっくりとワクワクがいっぱいでした(^^*)v-238
参加させていただき
どうもありがとうございましたm(^^*)m

まだ全部コメントできて無いんですけど
一応、全部したいと思ってますので
もうちょっと待っててくださいね~~~(^0^;)\すみません~i-201

どこの国でも、そういうおまつりって
子供がメインの場合が結構ありますよね(^^*)
邪気を払うには無邪気な子供たちがぴったりなのかな??

ヨーロッパのお話にはとんと疎いのですが
おかげさまで勉強になります(^v^*)\

子供たち、可愛いなあ~~~o(^^*)ov-238
2016.03.01 19:03 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

返信遅くなって申しわけありませんでした。
そうですね。特に冬の厳しい国では、春の歓びは大きいみたいで。スイスもそうですけれど、ロシアあたりになると復活祭の盛り上がりっぷりはものすごいみたいです。

昔は私も「夏は好きだけれど、でもその夏は暑い」とぐったりしていましたが、こちらに来てからは「夏夏!」と大喜びになりました。本当に爽やかで素敵な季節なんですよ。北海道の夏みたいな感じらしいです。(北海道の夏をよく知らない)

このお祭りは、本当に可愛らしいです。子供たちが楽しそうなんですよ。
ずっと平日だから観られなかったんですが、去年は週末だったので観にいってきたんです。

scriviamo! ご参加いただけて嬉しかったです。
毎年こんな感じで和氣あいあいとやっていますので、もし来年も開催できたらぜひご参加くださいね。
本当にありがとうございました。
2016.03.02 20:37 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

受付は終わりましたが、まだ大きいのが二つ……。
それも書いていない。今週末あたり、突貫で書きます(笑)

毎年、みなさんに構っていただけて私は本当に幸せ者です。
それぞれの方が、ものすごいクオリティで参加してくださるので、年々大変になりますが、勉強にもなるのですよ。
それに発表できなかった内容を外伝に出来たりして、美味しい企画なのです。私には。

かじぺたさんにもご参加いただけて、それにみんな読んでいただけてとても嬉しかったです。
また、いろいろとやると思いますが、懲りずに遊んでくださると嬉しいです。

見ていると、大きな子供たちが準備と統率をやっているのです。
もちろん大人たちがバックアップしていますけれど
大きくなる度に役割をこなすことで、後々の村の政治を担う準備にもなっているみたいに思いました。
それに、村によっては、この後ダンスパーティがあって、ドレスアップして踊っていました。
昔はこうやって嫁を見つけたんだな〜、って感じでしたよ。

子供たち、ほんとうにかわいかったですよ。笑顔が最高でした。

コメントありがとうございました。
2016.03.02 20:45 | URL | #9yMhI49k [edit]

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