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訳詞に思うこと

Posted by 八少女 夕

カテゴリーが「何だかなあ」な選択ですが、これ以上増やしてもねぇ。とりあえず、これで。

今日はミュージカルの話を書きます。といっても、私はそんなに詳しくないし、熱心なファンと言うわけでもないので、詳しい方や大ファンの方からすると「なんだこいつ」と思われるような内容かと思います。だからこそ、今まではあまりこの話題はしなかったんですけれど。


私はこれまでに四、五回ロンドンに行っています。あ、ニューヨークにも一度行きましたっけ。いずれにしても、90年代にロンドンに行った時には一回の滞在で三回くらい(ニューヨークは個人旅行ではなかったので一回のみ)ミュージカルに行きました。でも、観た演目ってけっこう少ないんです。

「Cats」「The Phantom of the Opera」「Starlight Express」「Miss Saigon」これだけです。つまり、同じ演目を繰り返し観ていたりするわけです。最初の二つですね。私は、のめり込むタチのようです。一度観て、記念にCD買ってというだけでは満足できなくて、何度も足を運んでしまうのですね。

でも、上の演目のどれひとつとして日本では観ていないんです。日本でもかなりロングランでしたからチャンスはいくらでもあったんですけれど。理由は、歌詞が日本語訳だからなんです。

私は、もともと日本語歌詞のためにつけられた歌曲は聴くのですが、訳詞の歌は基本的にあまり好きじゃないのです。なぜかと言うと、多くの場合は曲と歌詞の抑揚があまり合っていなくて氣になってしまうからなのですね。それに、ニュアンスが違っていたり、反対に意味は正しくても日本語にした途端ちょっと間抜けになる単語ってありますよね。そういうのが苦手なんですよ。のめり込めなくなってしまうので。

例外はもちろんあります。私がよくブログを訪問している歌手の別府葉子さんは、例えばシャンソンを日本語で歌っていらっしゃるのですが、この方の使う訳詞は本当に考え抜かれていて、メロディと歌詞に違和感がなく、日本語の歌として素晴らしい響きになっています。本当にどうやってこんな訳詞を、と思ったらご本人が一つひとつ丁寧に訳されていらっしゃるのですね。私はこの方の歌う日本語シャンソンの大ファンです。

というわけで、日本語訳だから聴きたくないというわけではないのですが、ことミュージカルに関して言うと、なんせ長丁場ですし、全部をそんな風に特別に訳す訳にもいきませんし、それをやると劇として情報が足りなくなったりもしますから、現在のように訳した詞で上演せざるを得ないというのはよくわかるんです。そして、それを演じる歌い手兼役者の方の実力と努力が並ならぬものであることも知っています。

でも、私はそれじゃイヤなんです。

似た話ですが、私はまだ「スターウォーズ フォースの覚醒」を観ていません。なぜって片道一時間以内に行けるところに、英語で上映する映画館がないからです。「誰がドイツ語で話すハン・ソロを聞きたいものか」と変なことにこだわってしまい、おそらく日本でDVDを買うと思います。日本語字幕付きだから。(我が家のDVDプレーヤーはNTSC方式も観られるのです)

ミュージカルの話に戻ります。

今はともかく、学生時代は、上演される英語がちゃんと理解できていたわけではありません。日本でたとえばCDを購入して、対訳を読んでようやく「あ、こういう意味だったんだ」とわかるのが普通でした。

当時とは較べ物にならないくらい外国語に耳慣れた今、はっきりわかります。これは日本語だから嫌だったわけではなく、他の言語でもやっぱり違和感があって嫌なのです。例えば、ドイツ語で「メモリー」を聴いたりすることが時々あるんですけれど「やっぱり英語がいい」と思います。その一方で、もともとドイツ語のために作られた曲が英訳されていたりすると、それも「う〜ん。原語でやってよ」と思います。フランス映画をドイツ語に訳して上演していたりするとそれまた「違う〜」と思ってしまいます。そういえば、先日「もののけ姫」をドイツ語で放映していましたが、違和感ありありでした。あたりまえですね(笑)
.14 2016 思うこと trackback0
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comment

says... ""
ちょっと話が違うかもですけど、私はたまに漫画の英訳を読むんですが
そうすると誰の言った台詞かわからなくなるときがあります
日本語なら言い方(一人称、口調など)で誰が言ったかわかるんですが...
本当は外国語でもしゃべりの特徴がキャラによって区別されているんでしょうか?
2016.03.14 14:14[edit]
says... "氷雨の夜です。"
いいなぁ、夕さんは原語でミュージカルや映画が観れるんですね。羨ましいです。
サキなんか字幕必須ですから。
映画の話になってしまいますが、映画館でちゃんと観る場合、吹き替え版は好きではありません。字幕を読むのは煩わしいですが、映画館だと集中できるので、字幕版でも物語に入り込むのに問題はないのです。TVだと“ながら”になりやすいので吹き替えがありがたかったりするのですが・・・。だから“これ”という作品は映画館まで足を運び、吹き替えで観ます。
フランス語の「紅の豚」は違和感を感じましたが、イタリア語版ではどうなんでしょうね?ネイティブなはずなんですが・・・。
2016.03.14 14:40[edit]
says... ">>ダメ子さん"
こんばんは。

そうですねぇ。貴族とシモジモの会話だと、使う単語が違ったりするんでしょうけれど、日本語みたいに男女ではっきり違うってことはないですよね。
マンガだと、たとえば女のセリフは吹き出しが薄いピンク、対する男のセリフは吹き出しが白、みたいな感じで分けているのを見たことがあります。あと、ほらLineの画面みたいに、左右に分けたり。

あと、これは誰も訊いていない事ですが、反対に日本語だと会話の中で性別を曖昧にしたりして、トリックに使ったり(みんな女だと思っていたら実は男の事だった、みたいな)とか出来るんですけれど、言語によってはそういうのは不可能だったりしますよね。

あと、ものすごく重要なんですけれど、日本語と欧米の言語だと、本を読む方向が違って、結果としてマンガの見開きが左右逆になるんで、流れ的に変になったり。
マンガの翻訳でも、いろいろと苦悩があるみたいです。

コメントありがとうございました。
2016.03.14 23:20[edit]
says... ">>サキさん"
こんばんは。

いやいや。別に完璧にわかって観ているわけじゃないですから。
あ、でも、今はずいぶんわかるようになりました。
アメリカ映画はスラングなどがよくわからなかったりするので、やはり字幕があると嬉しいです。
ただ、こちらの字幕って、ドイツ語字幕とフランス語字幕が同時に出るんですよ。
すごくわかりにくくなるんです。

やはり字幕は日本語がいいかも(笑)

ミュージカルは映画と違って、歌を繰り返しますから、たとえ字幕がなくてもなんとなくわかります。
全然わからなくても、観ているとなんとなくわかりますし、わからなくても楽しいものは楽しいし、すごいものはすごいです。
ストーリーは出回っていますから、それを頭に入れてから観れば、全く問題ありません。

そうそう、「紅の豚」なぜかフランス語がついているんですよね。
私は、それで連れ合いに見せました。
イタリア語のは、見た事ないですけれど、合うだろうなと思います。

あ、でも、以前「刑事コロンボ」をイタリア語で観て、日本語よりも(コロンボイタリア系だし)合うはずなのになぜか「違う〜」と思ってしまいました。小池朝雄の声に慣れすぎていたんで、セリフよりも声に納得がいかなくなっていました。本末転倒(笑)

コメントありがとうございました。
2016.03.14 23:28[edit]
says... ""
こんにちは。
夕さんは言語の数だけたくさん
世界を持っていらっしゃってて
純粋に羨ましいしいです。
わたしは日本語でしかものを考えられないので、
それはどういう世界なんだろう? って思います。
あ、ちなみにハン・ソロかっこよかったですよ(笑)
ドイツ語だとニュアンスがやっぱり違うんですかね?
チューイみたいな人外だと世界共通で問題ないのでしょうけれど^^
2016.03.15 03:05[edit]
says... ">>canariaさん"
こんばんは。

いえいえ。そんなすごい事ではなくて。
単純に、私、日本語に訳した洋楽が基本苦手だというだけなんです(笑)

意味を考えるときは日本語ですとも。

あ、でも、単純に日本語にすり替えられない言葉ってあるんですよ。
いろいろな意味を兼ねていたりとか。

日本語でもあるじゃないですか、掛詞とか。あと俳句?
英語やドイツ語で俳句を作ろうって言うのが流行って
「作ったんだけれど、どう?」って言われて
「どうって、それ17音じゃないし」みたいな。
わかりますでしょうか。意味だけ他の原語にしても、ちょっと違うんだよと。

でも、そりゃ、字幕があった方が嬉しいです。できれば日本語の(笑)

ハン・ソロ、若いときもカッコ良かったですけれど、歳とってからも魅力的そうですよね。
チューイとかR2-D2とかは何語でも同じでしょうけれど(そもそも吹き替えないだろうし・笑)
ドイツ語だと、なんか誰も彼も帝国軍みたいに……いや、なんでもないです。
(帝国って、絶対にドイツのパロディですよね)

コメントありがとうございました。
2016.03.15 22:05[edit]
says... ""
まずい。
そうしたところに拘っている夕さんの姿が容易に浮かんだので笑ってしまった。
、、、と言っても、夕さんの姿形がどんなのか全然イメージつかないですが。


私は拘らないかな。いや、日本語で見るのに拘るかな。
いわゆる、日本語訳したなら日本語訳した人の思いとか情熱とか感じ取るので。
優先して日本語訳で見ますね。

2016.03.19 03:21[edit]
says... ">>LandMさん"
こんばんは。

演劇や映画は別なんですけれどね。
まあ、映画の吹き替えは口の形に合わせなくちゃいけないですけれど。
もっとも、LandMさんは、こういうご意見をおっしゃりそうだと思っていました(笑)

コメントありがとうございました。
2016.03.19 17:38[edit]

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