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Posted by 八少女 夕

【小説】郷愁の丘(1)サバンナの朝

今日発表する小説は、最近お友だちになった夢月亭清修さんの企画に参加するために書き下ろしました。

夢月亭清修さんの ≪企画小説≫like a Sound Novel 『陽炎レールウェイ/百景』

「楽曲(インストゥルメンタル)」と「その楽曲のタイトル」を御題にします。
曲を聴きながら読んで、その雰囲気にハマるような掌編小説を書いてみようじゃないかという塩梅です。


お題となった『陽炎レールウェイ』、インストゥルメンタルではあるのですが、ものすごい難問でした。クセのない曲なのでいくらでも書けるだろうとお思いになるかもしれませんが、実際に挑戦してみるとわかります。二度くらい投げ出そうとしました(笑)

最初は日本の話を書くつもりだったのですが、起承転結どころかきっかけすらつかめない体たらく。結局、「少なくとも題名にだけはわずかにかすっているぞ」という言い訳のみを残し、マイ・フィールドに持ってくることにしました。そして、始めから断っておきますが、オチも全くありません。

この話にでてくる女性は去年まで連載していた「ファインダーの向こうに」のヒロインです。ですから、あの作品をお読みになった方には入りやすいと思いますが、直接の関係は何もありませんので読まないと通じないというほどのことはありません。単なる読み切りとしても読めるようになっています。

しかし、なんだな~。この世界、キャラが増える一方だ。しかも、既にアメリカですらないし。

◆参考までに
「ニューヨークの異邦人たち」シリーズ
「ファインダーの向こうに」
「ファインダーの向こうに」を読む
「マンハッタンの日本人」シリーズ




郷愁の丘(1)サバンナの朝
——Inspired from “陽炎レールウェイ” by 百景


 きしむ金具をどうにかなだめて、彼女は外が曇って見えるほどに汚れたガラス窓を開けた。車輪の刻む規則的な音ともに、生温い風がコンパートメントに吹き込んでくる。どこまでも続く乾いたサバンナ。ジョルジアは、カメラを構える代わりに赤茶けた大地とオリーブ色の灌木を瞳に焼き付けようとした。

「一度アフリカに来たものは、いつの日か再びアフリカに帰る」
そう彼女に伝えたのは、リチャード・アシュレイだったか、それとも、ヘンリー・スコット博士だったか。

 ニューヨーク在住の写真家であるジョルジア・カペッリが初めてアフリカ大陸に足を踏み入れたのは、2年前だ。屈託のない笑顔を見せる子供たちをテーマに、世界の各国を訪ね歩き、写真集『太陽の子供たち』にまとめた。

 今回は休暇であって取材ではない。とはいえ、彼女は休暇のときもカメラなしでは心が休まらないので、モノクロフィルムを入れたライカと、それにフィルムが入手できなくなった時を想定してコンパクト・デジタルカメラもバッグに忍ばせいてる。どうしても我慢できなくなったときしか撮らないようにしているつもりだが、4日目にしてフィルムをもう2本も使ってしまった。

 ナイロビからモンバサへと向かう鉄道。モンバサにどうしても行きたいと思っていたわけではないが、明日、アメリカ大使館で開催されるパーティに一緒に行こうとリチャードにしつこく誘われて、逃げだしてきたのだ。

 世界のどこに行っても、どこかで同国人コミュニティと関わることになる。特に彼女のように仕事がらみで異国へ行くことの多い者にとっては、そのコミュニティに知り合いのいることはとても重要だ。特に、アフリカのような所では、素人にも可能な公式手続きと、幾多の苦悩の体験した地元民による手続きでは、結果が出るまでに数ヶ月の違い出来ることもある。

 リチャード・アシュレイは、もう15年もナイロビに住んでいる。もともとは透けるように白かったのであろう肌は、強いアフリカの陽射しに焼かれて、荒れてそばかすだらけになっている。赤毛に近いブロンドをいつもきちんと撫で付けている。人間は誰であってもフレンドリーに楽しく会話をすることを望んでいるという信念または信仰に則って行動するタイプだ。ジョルジアは、人付き合いが苦手なのでその過剰なコミュニケーションが煩わしく、仕事以外では可能な限り彼に会わないようにしたいと思っていた。昨日は前回のアテンドに対する礼と写真集を届けるためにアシュレイの事務所に立ち寄った。

 もちろんリチャードが、前回の撮影で世界中の誰にも負けないほど熱心に撮影準備に協力してくれたことは間違いない。マサイの村で撮った3歳の少女のはち切れんばかりの笑顔は、何度か一般誌でピックアップされて、それが『太陽の子供たち』の売上を大いに押し上げ『フォトグラフ・オブ・ザ・イヤー』の6位入賞という輝かしい結果に繋がったのだ。撮影許可に袖の下を欲しがる地方役人たちや、車の手配を渋るエージェント、それに時間を過ぎてからオーバーブッキングで来られないと言い出すドライバーなど、次々と襲いかかる難問をリチャードが次々と解決し、最後は彼自身が仕事を休んで運転してくれたからこそあの写真が撮れたのだ。

 だが、それと彼女がパーティドレスを着て彼のやたらと多い友人たちに紹介され回る苦痛に耐え忍ぶというのは話が別だった。彼女が、ほとんど口からでまかせのように「鉄道でモンバサヘ行く」と告げた時、リチャードは大袈裟に落胆してみせたが、懲りずに「では、次のパーティには」と言った。

「モンバサに行くのなら、ぜひマリンディの私の別荘にいらっしゃい。この週末は私と家族も行きますから」
その場にいてそう言ってくれたのは、やはり2年前の撮影で協力してくれた動物学者のヘンリー・スコット博士だ。シマウマの研究者で普段はトサボ国立公園をフィールドにしている。サバンナで育ったせいか都市には可能な限り寄り付かず、人間の知り合いよりも動物の知り合いの方がずっと多いであろうと言われていた。昨日は、マサイ・マラにいるシマウマのDNAを採取するための手続きでアシュレイの事務所を訪れていた。そして、ジョルジアとの偶然にして2年ぶりの再会をはにかみながら喜んだ。

 ジョルジアは、スコット博士に丁寧に礼を言い、モンバサから電話を入れることを約束した。
「マリンディには、美味しいイタリアレストランがたくさんありますよ」
リチャードは、にっこりと笑いながら、ジョルジアがイタリア系であることを2年経っても忘れていないことをアピールしつつ口を挟んだ。

 モンバサ行きの夜行列車は19時、アフリカには珍しくたった5分程度の遅れで出発した。直に夕食に呼ばれて彼女は食堂車に行った。そのメニューは、まずいというのではなかったが、博士がおいしいイタリアンレストランに連れて行ってくれるのが以前よりも楽しみになる味だった。

 相席したのは、アイルランドから来た騒がしい男と刺々しい彼の妻、それに英語を話そうとしているのだがほとんど表現できていないアジアの若者だった。ジョルジアは最後まで彼がどの国から来たのか理解できなかった。

 コーヒーもそこそこに席を立つと、彼女は既にベッドの用意されていた自分のコンパートメントに戻り、寝間着に着替えると窓辺に踞り月に照らされたもモノトーンのサバンナを眺めた。

 朝、窓の陽射しに起こされて外を見やると、どこまでも広がる赤茶けた大地の中を軋みながら列車が通過していった。藁葺きの民家から子供たちが楽しそうに覗いている。そして大人たちは彼らの生活と生涯交わることのない観光客を乗せて朝夕に一度ずつ通る列車を億劫な様子で見やっていた。土ぼこりと強い陽射しに焼かれて、彼らの着ている古いシャツは全て色褪せている。

 そしてまたサバンナが続く。乾いた大地に昇った太陽は少しずつその暴君としての本性を現しはじめる。窓を開けて入ってきた風が、今日はひどく暑くなるのだと彼女に告げた。

 ここは、ニューヨークとどれほど違っていることだろう。かのビッグ・アップルには、ここにあるものがなく、ここにないものがあった。人の海、コンクリートのジャングル、数分ごとにめまぐるしく変わる信号機、車のクラクション。ベルトコンベアーに載せられた缶詰のように規則正しく生きる人びとの間で、それぞれのドラマが展開されていた。

 ジョルジアは、もう1年以上も彼女の心を占めている行き場のない感情について考えた。大都会の中で、偶然が用意したわずかな邂逅を彼女はただ黙って見過ごした。おそらく二度と交わることのない人生の行方を見知らぬ人間として他の誰かと歩いていく男のことを、彼女は考えた。そうした時に起こる痛みに、彼女はとっくに慣れてしまっていた。痛くとも消すことが出来ないのならば、そのままにしておく他はない。

 少なくともここに彼はいなかった。著名なニュースキャスターである彼の姿を一方的に見せつけて、彼女に忘れさせまいとするテレビジョンという残酷な箱も、この無限に広がるサバンナでは何も出来ない。ただ心の中に、彼女がフィルムに収めた真摯な横顔が、消えかけた蜃氣楼のように揺らぐだけだ。

 それでも、私は生きていく。ジョルジアは、曲がりくねり疲弊した線路を軋みながらひたすら走るこの鉄道は自分の人生に似ていると感じた。この旅が終わったら、編集会議がある。撮り貯めた膨大な人物写真から新しい写真集に使うものを選定する。私はそうやって一歩ずつ自分の人生を進めていく。これまで通りに。

 サバンナはまるで水の幕が降りたようになっていた。アカシアの樹々が頼りなげに歪む。熱に浮かされた大地の間を、埃にまみれた古い列車がひたすら走っていく。陽炎の向こうに、一向に姿を現さないモンバサと、まだ見ぬマリンディの街があるのだと彼女は思った。

 (初出:2016年4月 書き下ろし)

追記


これが課題曲の『陽炎レールウェイ』です。
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Tag : 小説 読み切り小説

Comment

says...
執筆、お疲れ様でした。

この課題曲、一回聞いたら耳に残りますね。これでもかというくらい、同じモチーフを繰り返す楽曲で、ラベルの「ボレロ」を思い出します。
この音楽をもとにして掌編を書くのは、難易度が高そうですね。それをうまくまとめられていて、さすがとしか言いようがないです。

で、ジョルジア、アフリカに行ったんですね。
まあ、新たなお話を書く以上、キャラが増えるのはしかたないですよね。舞台にしたって、アメリカとアフリカじゃ一文字しか違わないし。って、そういうことじゃないか(笑)
でも休暇でわざわざアフリカに行っちゃうジョルジア、まさに「一度アフリカに来たものは、いつの日か再びアフリカに帰る」なのですね。
うちの朴念仁ジャーナリストのことを、そんなに思ってくださって、ほんとうにありがたいことです(あ、もちろんジョルジアに対してですけど) 彼の将来は、愛弟子の日本人の女の子とくっつかないということ以外は、なにも決めていません。ですが、ジョルジアとくっつけさせていただくよりもこのままの方が、どちらのお話にも広がりが出るような気がしています。というか、ジョルジアはとても魅力的になっているはずなので、周りが放っておかないだろうと思いますしね。
いずれにせよ、あのあとの彼女の人生の一幕、楽しませていただきました。
2016.04.06 11:00 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
この度は企画に参加してくださってありがとうございました^^
『ファインダーの向こうに』を読んでいないのが申し訳ないです……(lll-ω-)

まず作品の内容とは関係ないのですが、曲を聴きながら読んでみたところ、曲の終わりとぴったり重なるように読み終えました。
奇跡!!w それとも狙って書いたのでしょうか? 短い作品が多い中で、こちらはとても読みごたえがあって素敵でした^^
僕はこの曲から海外の画はまったく思い浮かばなかったのですが、まさかアフリカの鄙びた路線がこんなに合うとは!

しかしアフリカで仕事をするっていうのは大変ですね…。
現地の人たちと感覚が一致しないというか、どうしてもルーズに感じてしまいますもんね。
リチャードさん、きっと仕事はバリバリできる人なんだろうなぁ♪

アフリカの路線と自分の人生を重ねるジョルジアはこの曲のように前向きで肩の力が抜けているというか…
痛みを抱えたまま進む姿、なんとなく共感できるように思います^^
情景と心理がうまくマッチした締めくくりがとっても素敵でした♪

記事をリンクしてこちらでも紹介させていただきます。
UPしたらご報告に上がりますね^^
ご参加ありがとうございました!
2016.04.06 16:38 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。難関でした。設定の限られる特殊なお題も大変ですが、ここまでさらりとしていると「何書きゃいいんだ」と。でも、皆さん意外と苦労もなく書かれていらっしゃるようで、よけいがっくり。

で、書いたのが、おなじみの世界です。
あ、本当だアメリカとアフリカ、たった1文字の違いだ。
これでいっか。(いや、よくない、よくない)

で、お題をこなすと同時に、「ファインダーの向こうに」のぐるぐるダンジョンから少しジョルジアを動かしてみました。
ジョセフとハッピーエンドはありえないとして、この相手に知られる事もなくひたすら想っている状態から、少し先に進ませるためのステップみたいな? そのために、アフリカに新キャラを少々配置。(ニューヨークの英国人グループは役に立たなそうだし)
もっとも、少し進ませてから偶然ジョセフとお逢いして、ジョルジアが元の木阿弥のドツボにはまるという意地悪パターンも面白そうです(笑)あ、その場合も放置プレイで構いませんので。

でも、ジョセフ&綾乃の線は消えたのか〜。
これはチャンス! マッテオ・ダンジェロが綾乃に猛ダッシュするそうです(嘘です。ご心配なく・笑)
お仕事ひとすじも素敵ですが、ジョセフにも綾乃にもそれぞれに幸せになっていただきたいですね。
そちらの新展開、楽しみにしています。

こちらもあまり時間が経つ前に、このアフリカ編の続きを書こうと思っています。
(そんな予定じゃなかったんだけれど、今年の執筆はかなりカオスになりそうです)

コメントありがとうございました。
2016.04.06 20:02 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

なんだか、ものすごく遅くなってしまい、すみませんでした。
その割にこんなので……。

あ、『ファインダーの向こうに』無理して読まなくて大丈夫です。
この話に必要な情報は、全部書きましたので(笑)

曲にあわせて書いたなんて、そうだったらすごいんですけれど、そんなことはまったくなく。
私が読むと、いつも曲が余っちゃいます。
そういえば、みなさんわりと短かめの作品が多いですよね。
アフリカを題材にすると、説明を端折れない部分も多く、ちょっと長くなっちゃったかな。
ただ、私が読み切り掌編の目安にしているのはだいたい5000字なんですが、3250字くらいしかないので「わりと短い方」の認識で書いていました。

で、アフリカ、大変です。日本の普通の感覚で物事を期待すると何もできないです。
リチャードは、飴と鞭の使い方を心得て上手に仕事しているでしょうね。
英国系とオランダ系の血統を持つチャキチャキタイプをイメージしてキャラづくりしました。
でも、この人は、今後はあまり出てこないかも。

ジョルジアは、アメリカ人にしては引っ込み思案で、行動も淡々としているキャラなので、この曲や、サバンナを行く古い列車とわりとマッチしていて書きやすかったです。陽炎ができるほどの暑い中を行くオンボロ列車と痛みを抱えた彼女の人生の行方と、重ねて感じていただけて嬉しいです。

あ、わざわざご紹介いただけるとの事、ありがとうございます。
ご迷惑かもしれませんが、勝手にリンク欄でリンクしてしまいました。
もしお嫌でしたら、おっしゃってくださいね。

企画に参加させていただき、またコメントをいただきありがとうございました。
2016.04.06 20:29 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
「ファインダーの向こうに」からその後の話ということでしょうか?
それとも同時進行? 「行き場のない感情」……
引きずっているという線もありますね……

話は少し変わるのですが、アフリカの民芸品や美術作品とか見てると、
アニミズムっていうんですか、そういうのをすごい感じます。
左右比対称のものが多いし、造形の正確さというよりは
より根源的な感情を表現しようとしているような。
アメリカと一文字違いですが(笑)、ジョルジアにとって、
整然としたニューヨークにはないものたくさんがつまった
アフリカに身を置くこと自体、浄化作用があるのかもしれないですね。
あ、それから、こちらの音楽素敵ですね〜
明るいんだけどちょっと物憂い感じがジョルジアの今の感情にぴったり
だと思いました。
でも、起伏がわーっとあるわけでもないですし、
この音楽からキャラクターの感情を抽出し物語に仕立てるのは
至難の業であるようにも感じました。
それを軽々と(というわけでもないとは思うのですが……)こなす
夕さんはさすがだな〜と思いました。

2016.04.07 11:06 | URL | #- [edit]
says...
久々のジョルジア。
仕事も順風満帆で、きっと人付き合いも上手くなって、バリバリ……と、どこかで思ってたんですが、やっぱり人間、そんなにガラッと変われるものじゃないんですよね。
なんだか、安心しました(え?)

まだやっぱりどこかでジョセフを断ち切れていなくて、ちょっと逃げてる感じもありつつ、それでも写真の世界では新しい世界にチャレンジして行ってる前向きさも感じ、すごくリアルに描かれてると思います。
この緩やかなカーブが心地いい。ジョルジアのぐるぐるも、いい感じです^^

そうそう、夢月亭清修さんの企画でしたよね。
あの曲はなかなか手ごわいので私には無理だとあきらめたんですが、チャレンジ、素晴らしかったです。

けっこう私はハードなロック調の曲が好きで、「これで書きたい!!」と何度も思った曲があるんですが、結局書けたためしがなくて。
きっとその世界観が、その曲で完結しちゃってて、入り込む隙がないんだろうな・・・と、自分を慰めてます。ああ~、でも書きたいなあ~~。
2016.04.07 13:04 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
>人間は誰であってもフレンドリーに楽しく会話をすることを望んでいるという信念または信仰
ぶるぶるぶる…
どっちにしろこういう人間関係があるんなら、私は便利なぶん都会の方がいいかなあ…
でも憧れの男の人を思い出しながら物思いにふけるには、サバンナの方がいいかも?
と、世界中の子供の写真を撮るために行ってるんだから、そういう話じゃないですね
海岸にいながら都会を思う(?)課題曲とピッタリな感じがしました
2016.04.07 13:17 | URL | #- [edit]
says...
紹介記事書かせていただきましたー!
是非ご確認ください^^

それとリンクありがとうございます♪
こちらでもリンクさせていただきますね!
2016.04.07 15:55 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

本編の直後くらいでしょうか。
思いっきり引きずっています(笑)
こういう場合、何か別の外的ファクターの刺激がない限り、出てこれません。
この話は、「アフリカの鉄道に乗らせられるヤツはいないか」と見回して一番手っ取り早かったのでこうなりましたが、ついでにこの続きがもう構想があって、上記の外的ファクターのエピソードが続く予定です。(まだ書いていないけれど)

そして、アフリカですが、そうですね。
原始的なものすごいパワーがあります。
それにやはり、日本からはとても遠い世界かなと思います。物理的にも精神的にも・。
それと、まだ描写していないので、見えにくいと思うのですが、リチャードやヘンリーなどの属している若干ハイソな白人社会と、混沌としたブラックアフリカの世界と両方あるのですね。アメリカなどにもあるんですけれど、それよりも隔たりが大きいように思います。アメリカ人であるジョルジアが、その違いを感じて……という深みまで書くかどうかはまだ未定ですけれど(それをやると収拾がつかなくなるかも)、少なくとも彼女の感情のリセットにはいい舞台だと思っています。

そしてこの課題曲ですけれど、本当に本当に難しかったんですよ。
もともと「この話を書こう」と思っていたわけでもなく「う〜ん、どうしよう」から始まって、最終的に「陽炎ならアフリカにしとくか」という安易な発想で始めたものですから。

無事に書けて安心しました。
お褒めいただいて嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.04.07 17:52 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

あはは。そんなにきっぱりとは変われませんよね。
ようやく自分から「写真を撮らせて」と言い出せるようになったくらいで、ぐるぐるも続行中ですし、パーティからは逃げまくっていますし。

あまりにもあっさりと古い皮を脱ぎ捨てられると「じゃあ、いままでのはなんだったんだ」と嘘っぽくなりますので、引きずっている所も含めて、少しずつ次のステージに進めてみようかなと思っています。ニューヨークシリーズ、終わりませんねぇ。

で、この企画なんですけれど。
皆さんにいつも無理して企画におつき合いいただいているので、参加できるときは可能な限りと思うんですけれど……。本当にこの曲だけは二度ほど「やめた」と言いたくなりました。難しいんですよ、本当に。
limeさんのところの「なぜこの学ラン君、般若面なんて持ってんの?!」に代表されるモチーフが限定される難しさと真逆で、「つ、掴まえられるポイントがどこにもない……」みたいな難しさでした。で、頑張った末に、なぜこんな事に(笑)

完成しているイメージの曲で書くのって、それまた難しいですよね。
それに歌詞があると、それに反した事を書くのも難しい。
でも、limeさんの「これで書きたい」課題曲、聴いてみたいな〜。
今度雑記で紹介してくださいよ。楽しみにしています。

コメントありがとうございました。
2016.04.07 18:01 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
> >人間は誰であってもフレンドリーに楽しく会話をすることを望んでいるという信念または信仰
> ぶるぶるぶる…

いるんですよ、たまにこういうタイプ。
日本人よりあからさまですからね。

それと、同じ仕事をするのでも「こういうタイプじゃない人と」と選べる分、都会の方がいいかもしれません。
辺鄙な所では、そもそも選択の余地はありませんから。

今回は、仕事じゃなくて単なる休暇なので、思う存分ぐるぐると暗くなる事が出来ます!
(威張っていう事でもないか)

課題曲、ぴったりですか。それは嬉しい。
もうやけっぱちで「陽炎」と「レールウェイ」がモチーフに入っているからこれでいいや、と諦めてしまいました。

コメントありがとうございました。
2016.04.07 18:05 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

もったいない素敵な紹介記事、ありがとうございました。

そして、リンクしていただきありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

ご連絡ありがとうございました。
2016.04.07 18:06 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
まさかのジョルジアとの再会! パーティー嫌いなところにクスリとしてしまう^^
大きな賞を取って、まわりは変わるけれども、自分は変わらないジョルジアが好きです。

そうか。電車から眺める陽炎の中の景色。サバンナを走る電車はまっすぐで果てしないんだろうなあ。
熱い温度と空気を感じます。最後の「水の幕」の表現にやられました。さすが。

音楽を言葉にするのは私は以前からちょっと興味があって、FBの方でやっているのですが、この曲は難しかったです。
イラストを物語にするのとは似ているようで違っていたりして、楽しかったですね^^
2016.04.08 02:21 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。「アフリカのオンボロ列車に乗ってくれるキャラはどっかにいないかな」と見回したら、彼女がいたんで(笑)
パーティ苦手なままです。「なんでアフリカに来てまで」と即逃げの体制に入りました。
人間、そう簡単には変われませんよね。

このナイロビ=モンバサ線は、1996年に乗ったのですよ。
「陽炎レールウェイ」という言葉で、日本の列車のイメージが全く浮かんでこなかったのは、おそらく私が日本の死ぬほど暑い夏にはクーラーの効いた列車しか体験していないからだと思うのです。で、アフリカの方の日本にはありえないような設備の整わない列車のイメージなら書けるかなと。

「陽炎」「蜃気楼」などの言葉って、それぞれにイメージがあると思うんですが、どう表現するかとなるとちょっと難しいなあと、あれこれ弄くり回しました。注目していただけて嬉しいです。

けいさんの詩、英語だしすごいなあといつも感心しています。
影響を受けないように、自分の発表が終わってから、順次他の方の作品を読ませていただいているのですけれど、それぞれの方の暑さの表現、イメージがあって素晴らしいなあと思っています。けいさんのところ、後ほどコメントに伺いますね。

歌詞のイメージから作品を書くのは「十二ヶ月の歌」でやりましたし、普段は自分の作品も好きな曲のイメージから展開させたりもしているので、「参加しよう」と思ったときは楽勝だと甘く見ていたんですよ。でも、この作品は、本当に難しくて悶えちゃいました。でも、無事に書けてほっとしました。また、こういうのに挑戦したいですね。

コメントありがとうございました。
2016.04.08 21:37 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こちら読ませてもらいましたー!
もう文章表現の巧みさに頭が上がりませんm(_ _)m
特に、「サバンナはまるで水の幕が降りたようになっていた。」って部分!すごいです!
私ももっと勉強しないとな(´・ω・`)

このお話読ませてもらってアフリカに行きたくなりました。
大自然の中で色々考えたいです……。
そしてジョルジアって大海彩洋さんのところでもお見かけした気が……違ったかな??

「小説読んだ」って読み応えある作品でしたーありがとうございますm(_ _)m
2016.04.09 12:56 | URL | #- [edit]
says...
これは面白そうな企画ですね。
“レールウェイ”だったら何かアイデアが湧いてきそうな気が・・・。
でも、今はちょっと無理かなぁ。
ここのところサキは何にもアイデアが湧いてこないんです。ボ~ッとしてます。

でも、暫くぶりにジョルジアに会えて嬉しかったです。
アフリカにも取材に行けるとは・・・、いい仕事してるんですね。
モノクロフィルムを入れたライカと、それにフィルムが入手できなくなった時を想定してコンパクト・デジタルカメラ、そうこなくっちゃ!デジタル一眼じゃないのはジョルジアのポリシーでしょうか?最近ではデジタルの方が遙かに簡単で確実なんだろうに。高温でフィルムが感光してしまうリスクなんかを考えるととてもとても・・・。
でも、あいかわらず愛想が悪い。リチャードにはとても信じられないことなのでしょうが、彼とのコミュニケーションを煩わしく思う気持ち、何となく分かるような気もします。これはジョルジアらしくて素敵です。
ジョルジアの屈折した生き方と、アフリカの鉄道の曲がりくねり疲弊した線路の重なり、とても印象的でした。
なんとなく夕さんのムバタ塾での体験が生きているようなお話しでした。
あぁ、こういう経験値、欲しいなぁ・・・。
2016.04.09 13:25 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。 そして、はじめまして。
scribo ergo sumにようこそ。

お褒めいただいてとても嬉しいです。
陽炎の表現って、少し迷いますよね。
ビジュアルイメージはあるけれど、どんな風に表現したら伝わるだろうって少し考えた所なので
注目していただけて嬉しいです。

アフリカは、いい意味でも悪い意味でも強烈な所です。
私は1990年代の終わりに立て続けに何度か行くことになったのですが、忘れられない場所ですね。
機会があったらぜひ一度!

彩洋さんの所ですか。
ジョルジアは松江のオフ会に入っていますが、コラボで書いていただいた記憶はないので、たぶんあちらのメインキャラのお一人大和竹流の本名ジョルジョのことでしょうかね? (男性名)
英語にするとジョージ、ジョージアにあたるかなりポピュラーなイタリア名です。ジョルジアは女性名で、イタリアのとても有名なポップシンガーからこの名前を考えつきました。うちのジョルジア・カペッリはイタリア系アメリカ人という設定なのです。

もったいないくらいのお褒めの言葉、感謝です。難しいお題でしたが参加してよかったです。
コメントありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
2016.04.09 16:13 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

締切はなさそうなので、よかったらサキさんもぜひ!
私は「レールウェイなら簡単そう」とうかつに手を出してハマりました(笑)
ウルトラ難題でした。

「太陽の子供たち」の時は、世界の各地を回りました。(という設定)
実は、本編のマッテオの登場のシーンで「どこに行くんだ、またアフリカか?」というのを特に何も考えずに書いてありまして、それでジョルジアをここに連れてくる事を思いついたというわけです。

コンパクトデジタルカメラなのは、「本来撮るべきではない」という彼女の想いの現れです。要するにポケットに入るくらい軽い事が重要なのです。仕事のときはもちろんデジカメでもプロ仕様のものを持ち歩きます。ただ、そうなると機材の重さが半端なくなるので、休暇のときは「全部置いていく」が基本なのです。でも、後悔したくないので、例外的に二つだけ持ってきちゃった、ということで。

「仕事だってパーティなんか大嫌いなのに、なぜ休暇で」って感じでしょうか。ジョルジア、まだまだこの辺は変われませんね。

夜行鉄道の旅って、オリエント急行やロボスレイルのように豪華でハイソなものもあるんですけれど、こういう風にくたびれて物悲しくポンコツなものも多いんですよ。陽炎をモチーフにするには、やはりこういう方が似合います。そして、そのどこか上手くいかない、もしくはゴージャスじゃない感が、ジョルジアの生き方と重なるなあと思いつつストーリーを組立てました。

ムパタ塾の後に、実際にこの列車に乗った遠い記憶が役に立ちました。人生何でも無駄じゃないですね!

コメントありがとうございました。
2016.04.09 16:24 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
なんかね、夕さんの風景の描写は、絵を見るようで(写真、というよりも絵、それはきっと、写真はそのままだけれど、絵は一番心に深く感じ入る部分を強調するから、より色鮮やかになる印象)、いつもはっとさせられてしまいます。多分、それは夕さんが実際に見て、そして心や記憶の中で一度デフォルメして、そして届けてくださる景色だから、なんだろうな。
ジョルジアが何かを探している、いや、答えは分かっているけれど確かめたいと願っている、そんな心の動きがゆっくりと感じられます。それでも私は生きていく。うん、そうですよね。
実際に景色が人を作ると感じる瞬間ってありますね。この景色を見たから織田信長は天下を取れる!と思ったのか、とか、後醍醐天皇はこの景色だったからだめだったか、とか(え? ちょっと違う?)。地球の風景にはそんな力があるのだと思えます。特にサバンナの景色を実際に見たら……想像するだけでじわりと湧き出すものがあります。う~ん、行くことはないだろうけれど。

新しい企画が生まれて、皆さんがあれこれ模索されて作品を生み出していかれるのって素敵ですね。私には今体力も気力も、ついでに想像力もありませんが、こうして皆さんのチャレンジを見せていただくだけで少し元気が出ます。でも、実は、カメラマン+アフリカ、という組み合わせ、私も持っているのです。で、こちらを拝読して、ちょっと刺激されて返歌的に書きたいなぁなんて思ったりしています。でもまた今週末もセミナー(ぐすん)。
何はともあれ、素敵なお話、ありがとうございました(*^_^*)
2016.04.10 15:19 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

おお、もったいないお褒めの言葉を……。
思うんですけれど、こねくり回して「もっとかっこいい情景描写を」と肩に力が入っているときよりも、思ったままに一筆書きみたいに描写するときの方が、どちらかというと違和感なく自然に書けるように思います。今回もほとんど描写は96年の記憶を頼りにサラッと書いたんですよね。陽炎の描写だけちょっと悩みましたが。

ジョルジアに限らず、私の所に出てくるキャラって、切り換えのあまり上手でないタイプが多いかな。自分がそうだからなのかもしれませんが、そんなに「よしっ」って切り替えられるかなと、思っちゃうんですよね。それなりに時間をかけてフェードアウトしていく、または新しい何かのファクターが思考を中断するまでは、しつこくぐるぐるしているような。彼女なりに見切りは付けて踏み出そうとはしていますけれどね。

アフリカって日本人としての「タイムテーブル」という概念や常識がなかなか通用しない所です。つまり一週間でさくっと行って5か所を効率よく回って、帰って翌日から通勤みたいなことはほとんど出来ない。たとえリチャードみたいな人に大金を払ってなんとかしてと頼んでもダメなものはダメってなるのがアフリカ。なんせ午前は電氣が止まり午後は水道が止まり、電話は一週間通じないなんてことが「よくある」ところですから。物理的に遠いという事もありますけれど、勤め人の日本人にはなかなか行きにくいところなのはそんな理由からでもあるのですね。かといってアフリカまで行って例えばナイロビだけにいたりするのももったいないし。

「一度アフリカに来たものは、いつの日か再びアフリカに帰る」というのは、本当によく言われるのですけれど、ものすごく不便で死ぬほど腹が立っても、やはり再び「帰り」たくなってしまう、そんな魅力がある事も確かです。「清潔で便利だし日本語が通じるから日本にいる方がいい」と言う方には決して理解してもらえない特別な光景があります。あれは、テレビで見ているだけとは全く違いますね。実際に見て、その場にいないとわからない世界の筆頭だと思います。

そして、彩洋さんの所に、そういう組み合わせのお話が?
それは、発表を心待ちにしています。あ、でも、まずは完治していただいて……。彩洋さん、病を押して働きすぎです。

コメントありがとうございました。
2016.04.10 16:45 | URL | #9yMhI49k [edit]

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