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Posted by 八少女 夕

【小説】リゼロッテと村の四季(3)教会学校へ

20世紀初頭のスイスの田舎カンポ・ルドゥンツ村を舞台にした不定期連載「リゼロッテと村の四季」をちょっと進めてみました。

今回は新しいキャラクターがわんさか出てきます。でも、びっくりしないでください。重要なキャラはそんなにいませんので。視点は初登場のドーラです。ジオンの姉ですね。牧師夫人であるアナリース・チャルナーとその甥でもあるハンス=ユルク・スピーザーも初のお目見え。

リゼロッテの村の生活はこの辺りから少しずつ変わっていきます。



「リゼロッテと村の四季」「リゼロッテと村の四季」をはじめから読む
あらすじと登場人物




リゼロッテと村の四季
(3)教会学校へ


 ドーラ・カドゥフは、丁寧に髪を編んでから、日曜日用の晴れ着を戸棚から取り出して、注意深く袖を通した。彼女の持つ唯一のスカーフを形よく胸元で結ぶと、窓から顔を出した。そして、まだ泥だらけの服装のままの弟を見つけるとため息をついた。

「ジオン! 今すぐ用意をしないと、間に合わないわよ」
鶏の卵を抱えた少年は、彼女に目を向けるといつもと同じように「わかっているよ。すぐに」と言った。

 彼らの家は、母屋の他に牛小屋と山羊小屋、そして鶏小屋がある。鶏に餌をやり卵を集めるのはかつてはドーラの仕事だったが、現在は弟のジオンが担当している。ドーラには、窯の火を絶やさないようにする役目と、泉から水を汲んでくる役目があった。それに彼女はジャガイモの皮を剥いて蒸かしたり、パンをこねるのも得意だ。もう12歳になるのだから、台所仕事の多くは母親の代わりに出来るようになっていた。

 ドーラは頭の回転がよくハキハキした子どもで、どんなことでも親の手をかけずに上手にやってのける。一年中休みなく働く両親の代わりに、3歳年下の弟の面倒を看ることも忘れない。親たちは10時のミサに行けばいいのだが、ドーラとジオンは8時半からの教会学校に行かなくてはならない。

 日曜日に仕事をすることは基本的に禁じられているので、牧畜農家を生業にしていない家の子どもたちはゆっくり起きだしてきてすぐに晴れ着を着て教会に向かうだけだ。一方、日曜日であっても動物の面倒を看ることと、牧草をひっくり返すことは例外的に許されているので、農家の子供たちには日曜日の朝もやることがあった。だが、子供のいる農家で教会から離れている所に住んでいるのはカドゥフ家だけなので、結局ドーラたちだけがいつも遅刻しそうになるのだった。私はいつもきちんと準備をしているのに、ジオンったらもう。

 あわてて入ってきたジオンは、かろうじて汚れていない日曜日用の半ズボンとシャツを着用していたが、髪は乱れていて、頬には泥がついていた。ドーラはたらいの側に彼を連れて行き、白い布をそっと水でぬらしてから彼の顔を拭いてやり、それから靴の汚れも取ってやると、その手を引いて急ぎ足で家を出た。

 カドゥフ家は、村の中心から少し離れたところにあった。小走りに牧草地を抜け、小径を途中まで歩いていると、横を馬車が通った。御しているのはロルフ・エグリだった。
「なんだ。お前たち、教会に行くところか?」

「ええ。もうどうやっても遅刻なの」
ドーラがいうと、ロルフは御者席を少し横にずれて「乗れ」という顔をした。
ジオンは首を伸ばして、馬車の中にリゼロッテが居るのをみつけると、「やあ」と言った。

「なんだ。お嬢さんを知っているのか」
ロルフが言うとジオンは大きく頷いた。

 リゼロッテは、ジオンと、それから初めて逢うドーラに嬉しそうに微笑んで会釈をした。ドーラも笑って「こんにちは」と言うと、二人の子どもは御者席に飛び乗った。

 リゼロッテが住んでいるのは、ジオンの家からさらに丘を登ったところにあるお屋敷だ。彼女は、これまで教会学校に来たことがなく、家庭教師のヘーファーマイアー嬢と一緒に朝早いミサに行くだけだった。家政を手伝っているカロリーネ・エグリと時々忍び込んで話をしているジオンから噂を聞くだけの村の子どもたちは、ドイツ人の令嬢がどんな子なのか興味津々だった。

 長い茶色の髪の毛を形よく結んで、白いレースの襟のついた品のよい焦げ茶の天鵞絨のワンピースを身に着けた少女の優しげな笑顔は、ドーラにはとても好ましく思えた。今日はどういうわけでヘーファーマイアー嬢抜きで教会に向かっているのかわからないが、ドーラにはいい風向きに思えた。

 ジオンの話では、お高くとまったところのないいい子で、村の子どもたちとも仲良くなりたがっているというのに、ヘーファーマイアー嬢が「まともなドイツ語も話せない野猿のような子どもたちと交際をするのは好ましくありません」と言っていたのだ。ドーラは、あの女のいない時に、さっさと自己紹介をしてあの子と仲良くなろうと思った。

 8月のカンポ・ルドゥンツ村は、穏やかで美しい。盛夏は過ぎて、わずかに秋の訪れが感じられる。背が高くなったトウモロコシの濃い緑の葉の先は乾き枯れてきており、小麦の穂がいつの間にか黄金に輝くようになっていた。

 それは、家族とともに牧草をひっくり返す作業をするときにいつも身に付けている赤い綿のスカーフが、いつの間にか色褪せていることに氣づいたことと似ていた。風は穏やかになり、日の長さも少しずつ短くなっていた。10月になれば学校が始まる。ドーラはまた一つ上の学年になることにときめいた。

 ロルフは馬車を教会の前にぴったりと着けた。ジオンがまず飛び降りて、ドーラも降りている間に、後に回ってドアを開けた。その手助けを受けてリゼロッテが降りたのを確認したロルフは、帽子を持ちあげて言った。
「では、お嬢さん、ミサの時にはまたあっしも参りますんで」

「ありがとう、エグリさん」
リゼロッテの声を、ドーラは鈴のようだと思った。

 馬車が言ってしまうと、リゼロッテはジオンとドーラの方を振り向いて、はにかんで笑った。ドーラはさっと手を出した。

「はじめまして。私、ドーラ・カドゥフよ」
「はじめまして。リゼロッテ・ハイトマンよ。お逢いできて嬉しいわ、ドーラ。ジオンのお姉さん、どんな女の子かいろいろと想像していたの」

「想像の女の子に、似ていた?」
「ええ、ほとんどそっくり。ジオンと似ているもの」

「あら。私は、この子みたいに、いつも泥だらけじゃないわよ」
ドーラが言うと、リゼロッテはクスッと笑った。
「ええ。そこだけ、想像と全く違ったわ」
それで、三人とも楽しく笑った。

「何をしているの、早くお入りなさい」
声に振り向くと、牧師夫人アナリース・チャルナーが牧師館の扉のところで呼んでいる。ドーラはリゼロッテに道を譲って言った。
「行かなきゃ。あ、それはそうと、プラリネのお礼を言っていなかったわね。どうもありがとう」

 リゼロッテは、ニッコリと笑った。数週間前に、彼女はジオンに初めてのプレゼントとして二粒のプラリネを手渡したのだ。彼は二つとも食べてしまわないで、一つをドーラにあげたいと言った。それで、リゼロッテは彼女の存在を知ったのだ。
「どういたしまして。少し溶けてしまっていたけれど、食べられた?」
「もちろんよ。あまり嬉しくて夢見心地だったわ」

 牧師館には既に村の子どもたちが揃っていた。一番前には8歳の泣き虫ルカ・ムッティを筆頭に6人の幼年組がいた。その次の列にはおしゃまなアネット・スピーザーやマルティン・ヘグナーなど10歳の子供たち、次の列にはアドリアン・ブッフリをはじめとする4人の11歳と12歳の子たちがいた。次の列はそれ以上の少し大きい子たちで最年長の14歳のマルグリット・カマティアスが奥に座っていた。一番後にアネットの兄であるハンス=ユルク・スピーザーが一人で座っていた。村の学齢に達した子どもたちは20人程度、決して教会に来ないモーザー家のマルクを除いて日曜日にはここに集まるのだった。

 1年前に、ドーラとジオンの兄クルディンと、アドリアンの姉コリーナが堅信式を迎えて、大人の仲間入りをした。それから、コリーナは長いスカートで装い、クルディンは長ズボンを履くようになった。そして、子どもの集まる場所には一切顔を出すことはなくなった。学校の先生からの伝達をする役目や、教会での行事の中心になるのは当時12歳のハンス=ユルクになった。

 他の同い年の子供もいたし、マルグリットは年長でもあったのだが、誰もそのことに異議を唱えるものはいなかった。

 ハンス=ユルクは、ドーラとひとつしか違わないが、ずっと落ち着いている。聡明で誰に対しても分け隔てなく対峙するので、カンポ・ルドゥンツ村だけでなく、同じ学校に通うラシェンナ村の子どもたちからも信頼されてている。

 チャルナー夫人に連れられて、ドーラたちと一緒にリゼロッテが入ってきたのを見て、子どもたちは騒ぎかけたが、ハンス=ユルクが「静かに」と言うと、すぐに大人しくなった。チャルナー夫人は満足げに頷いて、ドーラたちにハンス=ユルクの隣に座るように目で合図すると、リゼロッテを前に連れて行った。

「皆さんに紹介しましょうね。丘の上のハイトマンさんのお嬢さん、リゼロッテです。普段は家庭教師のヘーファーマイアーさんと早朝ミサにいらしていたのですが、彼女のお母さんが病に倒れたとの知らせで急遽ドイツにお帰りになったので、その間、皆さんと一緒にミサを受けることになりました。仲良くしてあげてくださいね」

 拍手と歓声が聞こえた。

「すげえ服着てんな」
ルイジは天鵞絨を見たのは初めてで、やわらかく艶やかな襞に感嘆して大きな声を出した。リゼロッテは、そんな事を言われたのは初めてだったので、少し赤くなった。チャルナー夫人が少し睨んでから、リゼロッテをドーラの隣に連れて行った。

「わからないことがあったら、このドーラとハンス=ユルクに訊いてね。二人ともお願いね」
チャルナー夫人にいわれて二人は頷いた。リゼロッテは、ハンス=ユルクに小さく会釈した。彼も礼儀正しく頭を下げた。
 
 チャルナー夫人は、一番前に戻っていき、「始めますよ」と言った。彼女は綺麗な正規ドイツ語を話した。単語によっては小さい子供たちも理解できるように方言による単語を交えて話したので、リゼロッテにとっては方言の単語を知るいい機会にもなった。

 マルグリットは、チャルナー夫人に名指しされて新約聖書のルカの第10章、「善きサマリア人のたとえ」の箇所を朗読した。

するとその人は自分の立場を弁護しようと思って、イエスに言った。「わたしの隣り人とは誰の事ですか」

イエスが答えて言われた。「ある人がエルサレムからエリコに下って行く途中、強盗たちが襲い、彼の衣をはぎ、殴りつけ、半殺しにして去って行った。

たまたまある祭司がその道を下って来た。彼を見ると,反対側を通って行ってしまった。

同じように一人のレビ人もその場所に来て、彼を見ると反対側を通って行ってしまった。

ところが、旅の途中のサマリア人が彼のところにやって来た。彼を見て氣の毒に思い、彼に近づいてその傷に油とぶどう酒を注いで包帯をしてやった。彼を自分の家畜に乗せて、宿屋に連れて行き介抱した。

次の日出発するとき、2デナリを取り出してそこの主人に渡して言った。『この人を見てやってください。費用が余計にかかったら、わたしが戻って来たときに払いますから』

さて、あなたは、この3人のうちのだれが、強盗に襲われた人の隣り人になったと思うか」

彼は言った。「その人にあわれみを示した者です」

するとイエスは彼に言った。「行って、同じようにしなさい」


 
 マルグリットがどうにか朗読を終えると、チャルナー夫人は子供たちの顔を見回した。多くの子供たちは、「よくわからない」という顔をしていた。かなり滞った朗読のせいでもあったのだが、その他に知らない単語もたくさんあったからだろう。「レビ人」「サマリア人」と言われても、幼い子供たちには何の事だかわからない。

「サマリア人というのは、主の時代のユダヤでは、異端の信仰を持ち、つき合ってはならない人たちとされていたのです。レビ人というのは、ユダヤ人の中で祭司に関わる特別な部族として敬われていた人たちで、祭司はもちろんユダヤの聖職者ですから、強盗に襲われた人にとっては同国人、サマリア人は付き合いのなかった外国人だったのです」

 チャルナー夫人が「外国人」と口にすると、多くの子供たちが振り返ってリゼロッテを見た。彼女は恥ずかしくなって下を向いた。

 ドーラはそのリゼロッテを横目で見た。「善きサマリア人のたとえ」はもう習った事があったから知っていた。でも、以前は外国人と言われても具体的によくわからなかった。ドーラの父親、マティアスが時々「《金持ちのシュヴァブ》はいい氣なもんだ。働きもしないで美味いもんばかり食いやがって」と言っていたので、「ガイコクジン」とは、なんだか自分勝手で傲慢な人たちだと思っていたのだ。けれど、こうして横に並んでみると親切そうでいい友達になれそうな普通の女の子だ。

 この子が強盗に襲われている図は、想像できないけれど、もしそうなっても私はもちろん助けて看病してあげる。ドーラは秘かに思った。私が強盗にあったら、この子は立ち止まって看病してくれるかな? 

 そう思って見つめていると、視線を感じたリゼロッテが振り向いた。それから、ドーラの方を見てニッコリと笑った。うん、きっと看病してくれる。ドーラは、嬉しくなった。

(初出:2016年4月 書き下ろし)
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Tag : 小説 連載小説

Comment

says...
更新、お疲れ様でした。

ドーラは、賢くて働き者のいいお姉さんですね。しかも、しっかり者みたいだし。ヘーファーマイヤーさんがいないうちに、お友達になっちゃおうとか、そういうところは可愛らしいですね。
村の素朴な少年少女たちと、リゼロッテのあいだには、まだまだ身分違いという部分がありそうですけど、子どもはそういうのをすぐに気にしなくなりますからね。これをきっかけに、リゼロッテが村の子ども社交界にデビュー、ということになりそうですね。
たくさんの子どもたちがでてきましたが、どんな出来事があって、どんな関係を築いていくのか、楽しみです。
2016.04.20 16:29 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは!
わ、楽しみにしていたリゼロッテの更新嬉しいです♪
こちら読ませていただきました~^^
説教の内容が子供たちの友情を育むのにピッタリで、チャルナー夫人の心遣いに嬉しくなっちゃいました。
たくさん子供たちが出て来たので、今後一人一人のキャラクターに焦点が当たると嬉しいなぁと思います。
それとルイジの「すげえ服着てんな」で笑いましたw
子供ってこういうことスパッと言いますよねw
2016.04.20 17:42 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

例の婆さんの子供の頃ですから、しっかりものです(嘘です!)
たくましい農家の子供で、かつ「俺様マティアス」の娘ですからしっかりしていますよね。

現在、リゼロッテはまだ教会学校に来ているぐらいの関わりですが、そのうちにどっぷりと村の生活に溶け込ませます。
村の子供たち、いっぱい命名しましたが、どのくらいエピソードを絡められるかはまだ未知数です。ものすごく重要な子がまだ出てきていませんし、リゼロッテもまだよそ者状態なので、先は長い。

がんばります。

コメントありがとうございました。
2016.04.20 21:27 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

おお、楽しみにしていただけていたとは、なんて嬉しいお言葉。
児童文学的なものはあまり書いたことがなく、手探りで書いていますが、いつもの暗〜い色調にならないように頑張っています。

当時のこの辺りの子供たちにとって学校と同じくらい重要だった教会との関わりをまず簡単に紹介するつもりの回です。
それから、どんな子供たちがいるか、誰がどんな役割かを簡単に紹介できるといいと思ってこういう構成にしました。

チャルナー夫人の解説は、とてもオブラートに包んでいます。
このたとえ話をまた使って、もう少し別のサイドからの問題にも後ほどスポットライトをあてる予定なのですが、このときにチャルナー夫人があえてその側面に触れなかったことから彼女の人柄が浮かび上がるといいなと思って書いていました。

その一方で、ルイジみたいにズバッと言ってしまうのが子供で、この子の素朴な所も含めて、いろいろな大人や子供のキャラクターと村の日常を描き出したいと思っています。全然書いていないんですけれど(笑)

コメントありがとうございました。
2016.04.20 21:37 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
「善きサマリア人のたとえ」・・・なんだかどこかで読んだような気がするのです。夕さんの小説の中かな?
チャルナー夫人がなぜこの話題を選んだのか、リゼロッテが加わることを配慮したんでしょうか。随分と意味深なお話しでした。
子供たちは外国人を意識し、彼等もまた人間であるということを理解した、ということなのかなぁ。
たくさんの村人が登場して係わり合いを持ち始めて、リゼロッテはいよいよ村デビューですね。いろんな事が起こりそうですが、基本的にいい人たちばかりのように見えます。
この前書いておられたように、たくさんの村人たちのほんの一部分を使った展開なのでしょうが、ここに出てくる係わりだけでも社会の深みを感じます。
見えない部分の設定、大切なんですね。
夕さんの物語に対する情熱とこだわりを感じました。
2016.04.22 13:42 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

どうでしょう。この話はキリスト教世界ではほとんど一般常識あつかいですので、おそらく一般の小説や論説などにあったものを読まれたのではないでしょうか。

新約聖書にあるイエス・キリストの教えはいろいろありますが(有名なのは「放蕩息子の話」とか「新しい皮袋の話」など)なぜこの話にしたかというと、「子供にわかりやすい」と「イエス・キリストの教えに馴染みのない日本人読者にもわかりやすい」の二つを満たしていたからです。作者の私としては、アナリース・チャルナーが何かを教えているシーンが必要だっただけで内容は実はなんでもよかったんです。ただ、このたとえ話を使って、後々にもう少し根深い問題を扱う伏線にもしてあります。

そうですね。
素朴な村の生活には、そんなに極悪人はいないんですよ。もちろん「いい人しか出てこない」ということはありえませんので、いよゆる「悪役」にあたるキャラはいます。でも、これは私の小説全般に言えることですけれど、ミステリーとかハードボイルド、戦争小説もしくはSFなどと違って、私の扱うテーマを描き出すには「悪の権化」が登場するよりは「人間ゆえの弱さ」とか「いやな部分」による不快な体験の方が合うかなと思っています。

ともあれせっかく作り出した山のようなキャラと設定、どのくらいどう料理できるか未知数ですがのんびり更新していこうと思っていますので、また読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.04.22 20:59 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
私も楽しみにしていました^^
ドーラも、ジオンのお姉さんだけあって、とってもいい子だなあ~と、何とも嬉しくなりました。
労働が、生活の一部で、当たり前なんだなあ。
(なんかこんなところで自分を顧みて反省)←いや、もう子供じゃないけどなんだか、ほら。

リゼロッテとドーラ、そして他の子供たちの出会いがとっても微笑ましいですね。
言葉を交わし、笑顔で答えるだけで、ちゃんと通じる。
そんな子供(特に女の子)の感情の行き来が、しみじみ感じられます。

舞台が教会というのもいいですね。
学校とは違った視点で子供たちが見れる。
チャルナー夫人の優しさや聡明さも好感が持てます。

このあと、ハンスもレギュラー入りなのかな?
どんな子なのかも、楽しみにしています。

2016.04.23 05:08 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんにちは。

おお、楽しみにしていただけて嬉しいです。

そう、今だと子供を働かせるのは児童虐待の一種と見なされますが、この時代は働くのがあたり前でした。
いま12歳ですが、だいたい15、6歳で堅信、つまり当時の成人式みたいなものですから、今の日本人で言うと20歳の女の子が出来て当然くらいのことをドーラぐらいが出来るという感覚でしょうか。

いろいろな子供たちがいて、その中でリゼロッテがどう成長していくのか見守っていただけると嬉しいです。
あまり児童文学みたいなのは書いたことがないのですが、そっち方面で行く予定です。
つまりスリルとサスペンスからはほど遠いと思いますが、お見捨てなく……。

この当時の子供たちの生活を語る上で教会は避けて通れない場です。
今はそうでもないのですけれど、それでも日本よりは宗教が子供の生活に近いかなあ。
チャルナー夫妻は、村社会ではけっこう大切な役回りですね。

そして、子供社会ではハンス=ユルクはとっても大切な存在です。
典型的な学級委員長キャラですからね。
彼のこともおいおいエピソード付きで紹介していきますね。

コメントありがとうございました。
2016.04.23 12:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
時代を感じさせるというか。
当時の世相を反映しているというか。

農作業。
子どもが手伝っていたり、仕事をしないと生計が成り立たない。
あるいは、子どもを学校に行かせても特にならない。
・・・という時代背景や世相が反映しているところ。
そういうところがリアリティに描写されているのは流石だな。。。と思いました。
2016.04.24 13:11 | URL | #- [edit]
says...
イメージの中で勝手に『アルプスの少女ハイジ』になっていてすみません^^; 日本人って、どうしてこうなのかしら。ステレオタイプに巻き込まれてしまう。でも、ふとハイジが初めて学校に行った時のシーンを思い出してしまいました。」村の子どもたちも、其々個性的で色んな背景を持っていそうで、これからお互いの存在でどんなふうに成長していくのか、楽しみですね。
どうやら私って、最近は、小説を読むときに事件とかどんでん返しとか、そんなのを想像するようになっちゃって……悪い大人になっています。いや、そうじゃなくて、純粋に成長するこどもたちを描く児童文学、いいですよね。こんなふうに時代や土地を記録していくのっていいなぁと思います。
ゆったりと読める物語、構えずにゆっくし味わいたいと思います。
2016.04.24 15:30 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

そうですね。時代と、それから国の違いというものもあるでしょうね。
たとえば、現在のスイスでは子供に労働をさせることは日本同様に禁止されていますが、教育に関する考え方などは日本とは違います。

LandMさんのようにお医者さまになりたい、もしくは弁護士になりたいというような方が大学で学んだ後に国家試験を受けるのは同じですけれど、特に理由もなく大学を卒業する人はほとんどいないのですよ。そもそも、そんなに大学がありませんし。「楽勝科目」「偏差値の低い大学(または高校)」などというものもありません。

その前提ですけれど、このストーリーの時代のスイスの田舎では、今のように社会全体が裕福ではなかったので、平均的に人びとの生活はとても厳しかったと思います。そんな部分も含めて描写していけたらいいなと思っています。

コメントありがとうございました。
2016.04.24 17:25 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

彩洋さんのイメージはアニメの方ですよね。
原作ほどのなんでも宗教的教育論に結びつける方向には持っていきたくありませんし、かといってアニメではそうあらねばならなかったようなピュアな感じにも持って行きたくないなとは思っています。
とはいえ、日本人がスイスと言ったらハイジしか思い浮かばないのはその通りだと思いますけれど。

もともと私の小説のほとんどはミステリーでもサスペンスでもないので、彩洋さんをはじめとしてみなさんがつまらないと感じられるストーリー展開が多いんじゃないかな。そういえば、みなさんの書かれる小説って、ちゃんと盛り上がりどころがありますよね。うちでちゃんと「真実をお話しします」ってシーンがあったの、「夜のサーカス」だけ?

この「リゼロッテと村の四季」はとくに決まった更新の予定はないんですが、みなさんに忘れられない程度の間隔で書いていこうと思っています。「書く書く詐欺」にならないといいけれど!

コメントありがとうございました。
2016.04.24 17:36 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
あら、ヘーファーマイアー嬢退場の伏線かしら?
……とちょっと思っちゃったわたしです。

こんにちは。
このシリーズ、わたしとっても好きみたいです。
頭のなかで一人一人が生き生きくるくる回ってとっても楽しい!

あ、ドーラお目見えですね!
なるほど、プラリネが縁になったんですね。
リゼロッテにとって同性の友達ができたことはとっても
心強い出来事だったんじゃないでしょうか。
やっぱりジオンよりも阿吽の呼吸というか、息がぴったり
合ってますよね。頑張れジオン(笑)

それから、登場人物紹介で前々から気になっていたハンス=ユルク
が出てきて嬉しい♡
ブルネットに青い瞳、優等生、ギムナジウム……おまけに
背も高いだなんて、もしかしてジオンのライバルになるのかしら?
とか勝手に思っちゃったわたしです、すみません///

教会と人々との営みが分かち難く結びついていた時代、
(今もそうなのでしょうか?)
この説法のお話は子どもたちの心にいいふうに響くことだと思います。
「善きサマリア人のたとえ」はまた後々かかわってくるのですね。
引き続きかれらの成長の行方を見守らせていただきたく思います。


2016.05.02 05:14 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。
おお、こんなに早く全部読んでいただき、ありがとうございます!

そうそう。
まだ決めていないけれど、ヨハンナ(苗字長くて面倒くさい)はもう出てこな(ry..)

例によって地味な話になりそうな予感がしていますが、もうこれは私の小説なので諦めてもらうとして、子供を中心に話をまわすのは初めてなので、いつもと勝手が違っています。好きのままでいただけると嬉しいなあ。

そうそう、リゼロッテにとってジオンは最初の友達だけれど、そりゃ女の子の友達も欲しいですよね(笑)
ハンス=ユルクも登場していますが、あ〜、ジオンのライバル? あはははは。なんのことかな〜。(白々しい)
もっとも、ジオンははじめから何一つ勝てないかも(笑)

このハンス=ユルクは、もともと別の小説(お蔵入りしました)の主人公(それも私のスペオキだった)の立ち位置などを持ってきました。さらにいうと、そのもともとのキャラのモデルは、ミュージカル「Cats」のマンカストラップというリーダー猫なのです。もちろん猫の痕跡は0ですけれど(笑)
でも、こういうキャラって、一番美味しいところは持っていけないんですよね〜。
もともとの小説をお蔵入りにしたのはそのせいでもあったりします。
どう使うかは、まあ、後々のお楽しみです。(確定していなかったりします)

教会は、いまは斜陽ですね。
ミサ行っても老人しか参列していませんし。
私は小学校がカトリックだったので、時折こういうたとえ話を聴いて育ちました。
小説を書くのにはいい体験だったかな。

また、ヒョッコリと書くと思いますので、その時は読んでいただけると嬉しいです。
コメントありがとうございました。
2016.05.02 20:51 | URL | #9yMhI49k [edit]

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