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Posted by 八少女 夕

いつかアフリカに帰る

なんかものすごく久しぶりだなあ、このカテゴリー。

アフリカの太陽

先日、「陽炎レールウェイ」というお題に合わせて小説を書くにあたって引っ張りだしてきたのが、1996年の暮れにおよそ2ヶ月滞在したアフリカの記憶でした。

ケニアに1ヶ月ちょっと、それからジンバブエとタンザニアのザンジバル島に滞在したんですよね。そのジンバブエで知り合ったのが、現在の連れ合いです。予定もなかったのにスイスに流れてくることになったきっかけがこの旅でした。

それから、スイス移住後しばらくしてから、遅れたハネムーンみたいな形で、1ヶ月ほど南アフリカ共和国にも滞在しています。

また、ブラックアフリカとは違いますけれど、エジプトやスペイン領セウタとモロッコなども折にふれて訪問していますので、おそらく一般の日本人よりはたくさんアフリカ大陸に行っている方かなと思います。

でも、「本当にアフリカの好きな人」ほどはたくさん行ってはいないなと思います。つまり「アフリカに魅せられて、血が騒ぐ」という方ですね。そういう方こそ、本当の意味でのアフリカ好きだと思うんです。それでいうと私は、まだまだ「エセ・アフリカ好き」ですね。

「一度アフリカに行ったものは、必ずアフリカに帰る」

この言葉は、アフリカに行った人は必ず耳にすると思います。「もう一度アフリカに行く」じゃないんです。「帰る」なんですよ。例えば私がアメリカに行っても、そこは単なる滞在先で、決して私の帰属する場所にはなりません。「一度スイスに来たものは必ずスイスに帰る」と言われても私の心は「嘘つき」と反応します。帰属意識というものはそんなに簡単には生まれません。

でも、アフリカだけは、そういわれることに、私の心も納得するのです。

アフリカの大好きな方は、アフリカに旅行することを「里帰り」と表現します。遠くて、費用もかかり、トラブルに遭う確率も多くて、なぜそんな苦労していくんだと思われるでしょうが、アフリカというのはそういう風に人を呼ぶのです。

「エセ・アフリカ好き」の私にも、その「呼ぶ力」は効力を発揮し続けていたようです。小説を書くために一度考え始めたら、サバンナの強烈な記憶がしつこく呼び覚まされるようになったんですよ。

で、予定もなかったのに、「ニューヨークの異邦人たち」の構成の一部を変更して、アフリカの話も入れようかなと思っています。(どうせあれはオムニバスの予定だったし)

いや、そうじゃなくてアフリカ編だけ切り離して中編になっちゃうかもしれません。って、あれはアメリカの話じゃ……。

シマウマ

さてさて。判官びいきの私が、一番親しみを持っている野生動物。プンダ・ミリアことシマウマです。アフリカ滞在中も、どういうわけかこの動物のことにばかり頭がいっていました。

サファリを愛する方々はご存知の通り、シマウマは「その他大勢」扱いの動物です。ライオンやチーターを好んでウォッチしたい方にとっては、ただの食糧でしょう。でも、私はシマウマを見る度にワクワクしていました。つまり、サファリの間、かなりの時間ワクワクしていたことになります。シマウマは、きっと私のトーテムに違いない(笑)
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Category : アフリカの話

Comment

says...
わたしはアフリカをテレビの映像でしか見たことないけれど
それでもアフリカに「呼ぶ力」があるのは
なんとなくわかる気がします。
この時期に記憶が呼びさまされるというのも何かの
縁なのでしょうね。
物語がアフリカを呼んだのかアフリカが物語を
呼んだのか……

あ〜、たしかに、わたしもサファリパーク行った
ときライオンとかチーターばっかり注目してたような(笑)
今度いく機会があったときはシマウマさんにも注目して
みますね。
トーテムって動物占いみたいなもの?
って調べてみたら思いのほか深い意味で
自分の浅はかさが恥ずかしくなったのはここだけの
話です///
2016.05.10 12:09 | URL | #- [edit]
says...
アフリカは人類が誕生した地ですからね。
いつかアフリカに帰る・・・は、まさに遺伝子の叫びかも。
お?アフリカ編の誕生でしょうか?
楽しみにしています。
あ、バトン、面白いのですがまだ全部読めていません。
そのうちにコメントにうかがいます。
例によって遅くなりますがお許しください。
そして、シマウマに一票!可愛いです。
2016.05.10 12:25 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

でもでもでも!
よく考えたら、これってもう20年も前のことじゃない!
個人的には5年くらいしか経っていないつもりなんだけれど、そんな訳ありませんよね。
そんなに長いこと呼んでいなかったのに、いきなりいま呼ばれるかって感じですよ。

実をいうと、私の所には、アフリカをちゃんと書いた小説って、まだないんですよ。
今回書いているのも、う〜ん、中途半端かなあ。
でも、今までのよりは、ちゃんとアフリカ舞台かも。

やっぱりネコ科動物は、花形なんですよ。
そうでなくても「ビッグファイブ」といってサファリ客が喜ぶ動物があるんです。
ゾウ、ライオン、サイ、ヒョウ、バッファローなんですけれど、なぜ水牛ごときが入っているんだ……。
で、シマウマは、もちろん論外です。そのうちにみんな写真も撮らなくなる(笑)

あ、トーテムがどうのこうのというのは、そこまで深く考えて書いたわけじゃないんで
動物占いの延長で十分です(笑)
ちなみに、私は、「耳は大きいけれど人の話は聞かないゾウ」だそうで。

コメントありがとうございました。
2016.05.10 19:16 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ええ、霧? この時期にですか。
でも、風情ありますね。

そうですよね。遺伝子が何かを憶えているんですかねぇ。
飛行機で、南アフリカ共和国ヘ行った時、ランディングした途端、観客の多くが「アフリカ!」と大喜びして騒いだのでびっくりしました。

そして、ええ、いろいろ「書く書く詐欺」がたまっているのに、なぜこんなの書いてんだ、私、という感じです。
アフリカ編とニューヨーク編とその先と、いろいろとあったりするのですが、でも、そのうちに英国人クライヴたちの方も楽しく進めたいしなあ。あのシリーズ、いつまで経ってもいなくなりませんね。

あ、バトン、すみません。ウルトラ長いんで、反省しています。
コメントをいただけるならいつでも嬉しいですので、ストレスにお思いになりませんよう。

シマウマ、可愛いでしょう?
新作にもちょっとは出す予定です。

コメントありがとうございました。
2016.05.10 19:22 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
アフリカって、私にとっては未知の国なんですが、夕さんの記事で改めていろんなことが見えてきた気がしました。
帰りたい、と思うというのは、やっぱり特別な何かがあるんでしょうね。
決して暮らしやすい土地ではないと思うのに。
私も、遺伝子が何かを覚えているのかな、とそんな気がしました。

シマウマ! 
私も、サファリに行ったあと、シマウマばかり絵に描いていました。
なんだろう、あの斬新なシマシマに魅入られたのかも!
凄いデザインですよね。(いや、夕さんの着眼点はそこじゃないと思うけど)
あの柄って、誰がデザインしたんだろうと、小学生の私はずっと想いを馳せていました。
なんか、思い出しちゃった(笑)
2016.05.11 00:14 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんばんは。

アフリカは大陸ですし、たとえばエジプト、モロッコ、ケニア、南アフリカなど、それぞれ全く違ってはいるのですが……。
こう「呼ぶ」と言う場合は、ケニアから南アフリカまでの国々を指す場合が多いですね。
そのうち、私が言ったことがあるのは、ケニア、タンザニア、ジンバブエ、南アフリカ共和国だけなんですけれど。

人類の起源は、ケニアやタンザニアなどの東アフリカのあたりというのが定説で、遺伝子が呼ぶというのは、本当かどうかは別としてロマン溢れるな考え方で好きです。実際に行くと「なんだこりゃ〜!」とちゃぶ台ひっくり返したくなることも多いんですけれど(笑)

シマウマ、limeさんもお好きでしたか!
うん、そう、模様が独特。
「どういうデザインなんだ」って思いますよね。

あってあたり前のようですけれど、どうやって進化したんだろうと考えると、興味深いですよね。

シマウマのデザインについて頭を悩ませる小学生のlimeさんを想像して微笑ましくなりました。

コメントありがとうございました。
2016.05.11 19:38 | URL | #9yMhI49k [edit]

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