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Posted by 八少女 夕

ラディッキオ・タルディーヴォを見つけた

この土曜日に、野暮用でイタリア語圏のアスコーナへと行きました。そこで少し時間があったので、恒例のスーパーめぐり。アルプスを越えたこちら側ではなかなか手に入らないものもありますからね。

そして、目に入って来たのがある野菜でした。

ラディッキオ・タルディーヴォ

日本はとんでもないものがメジャーになっていたりするので油断がなりませんが、少なくとも私はずっと知らなかった高級野菜、「トレヴィーゾの花(il fiore de Treviso)」とも呼ばれているラディッキオ・タルディーヴォです。あ、正式名称は「Radicchio di Treviso rosso tardivo」もしくは「Radicchio tardivo di Treviso」というようです。

そもそもラディッキオといわれても「?」な方もいらっしゃると思いますが、「チコリ」や「エンダイブ」の仲間だと思ってください。「え、苦そう」と思われた方、そうなんです、この仲間の野菜は苦みが特徴なんですけれど、ラディッキオ・タルディーヴォは苦みが少なくて上品な味、さらにシャキシャキとした歯ごたえがいい上、この鮮やかな赤紫と白のコントラストが美しい野菜なんです。

しかも、ヴェネト州やヴェネチア州の一部で伝統的に作られているのですが、氣の遠くなるような手間をかけて作られているのですね。−7℃まで下がって霜が降りてしおれたものを一度掘り起こした後、水栽培で新芽を出させ、その新芽だけを売るらしいのです。他の地域の人たちには氣候や水の状態が違うのでマネが出来ないと思うんですけれど、この作業を知ったら真似したくなくなる、そんな野菜です。もちろんドイツ語圏スイスの田舎では探しても見つかりません。

というだけあって、お高いんですよ。1kg16フランでしたよ。もちろんそんなに大量には買いませんでした。どんな味か知らないし、上手く調理できる保証もないし、でも、ものは試しで食べてみたいじゃないですか。だから、二株だけ。

で、かじってみたら、確かに上品でシャキシャキしておいしいです。苦みはほとんどありません。でも、かじるだけもなんなので、残りは保存食にしてみました。「ラディッキオ・タルディーヴォのオイル漬け(Radicchio tardivo di Treviso sott’olio)」ですね。

白ワインビネガー(私はバルサミコ・ビアンコ)と白ワインと少量の水を沸騰させてラディッキオ・タルディーヴォを茹でます。それを塩こしょうとニンニクとローリエとともにオリーヴオイルに浸すだけ。酸味が脂っこさをとってくれます。これを少しずつサラダやパスタに混ぜる高級アンティパストのつもり(笑)

ラディッキオ・タルディーヴォのオイル漬け

自己満足な一品でした。まあ、生まれて初めて本物に出会ったのだもの、はしゃいでしまいますよね。イタリア語圏の人がこれ読んだら呆れるだろうな……。

ちなみに、イタリア語ですけれど、どうやってこの野菜が出来るのか説明した動画を貼付けておきます。



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Comment

says...
場所によって売ってるものが変わるのですね。
日本だと大体似たようなものが売ってあるので、ちょっと新鮮です。

そして、そんなお野菜があるとは知りませんでしたΣ(゚Д゚)
しかも伝統的にそんな手間のかかる作り方をしているなんて…

八少女さんのブログ拝見してたら、知らないものがいっぱい登場するので色々食べてみたくなります(゚A゚;)ゴクリ
日本でしか生活してないので、なんというか、私の世界って本当狭いなぁと思います。

あー色々海外旅行したいー色々な文化に触れてみたいです(>ω<)

2016.05.30 12:35 | URL | #- [edit]
says...
ホワイトアスパラ並みにめんどくさい野菜ですね(^^;)

日本じゃ流行らないだろうなあ。いや、完全温度管理下にある専門の野菜工場だったら、廉価で大量生産が……無理か(^^;)
2016.05.30 12:37 | URL | #0MyT0dLg [edit]
says...
こんばんは。

そうですね。もちろん似たようなものもあるんですけれど、この国は言語圏と食文化がわりと密接に関わっていて、イタリア語圏はイタリア人みたいなものを食べ、フランス語圏はフランス人みたいなものを食べ、ドイツ語圏はドイツ人みたいなものを食べると大雑把に思っていただけるとわかりやすいでしょうか。

みんな食べるものはどのスーパーにでもあるけれど、特殊なものはそれぞれの文化圏でないと手に入らないのですよね。

で、このラディッキオ・タルディーヴォはたぶんドイツ語圏スイス人もほとんど知らないと思います。ものすごくマニアックな野菜だと思います。むしろ日本の方は、こういうのよく知っているみたいで、驚かされることが多いです。

日本にも珍しいお野菜ありますよね。例えば聖護院蕪みたいな。わざわざ届けてもらってまでは食べないけれど、その土地に行って見つけたら「食べてみたい!」という感じの。私もラディッキオ・タルディーヴォのことを昨年偶然知って、それ以来いつか食べてみたいと思っていたのです。ラッキーでした。

海外旅行も、国内旅行も、いろいろ目からウロコが落ちること多いですから、やめられませんね。
たおるさんも何か珍しいことをご覧になったら、浦島太郎の私に教えてくださいね。

コメントありがとうございました。
2016.05.30 18:54 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

いやあ、ホワイトアスパラの普及率から考えると、おそらくその十倍は面倒くさいんじゃないかと。
アスパラも高いですが、その比じゃないですし。

大量生産が出来ないのは、どうやら土と水と寒暖の差が、その土地限定だかららしい。はじめから水栽培も出来ないみたいだし。
っていうか、そもそもイタリア人にこんな辛抱があったとは驚き(失礼)。

コメントありがとうございました。
2016.05.30 19:01 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ラディッキオ・タルディーヴォ?舌を噛みそうな名前…
作るのは大変そうですが、最近は変わった野菜がいろいろ売られてるので
(近頃はよくロマネスコを見かけます)
これもこっちで売られるのを期待です(高いと買えないけど)
2016.05.31 12:35 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

タルディーヴォは「晩生」という意味みたいですね。正式名称も舌を噛みそうな上、書きにくい!
ロマネスコは、こちらでもよく売っています。あれでクリスマスツリー作ったりしますよ。

ラディッキオ・タルディーヴォは、こちらでも十分高いですが、本物志向の日本人が輸入したらおそらくとっても高いかと(笑)
超高級スーパーにならあるかもしれませんね。

コメントありがとうございました。
2016.05.31 18:09 | URL | #9yMhI49k [edit]

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