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Posted by 八少女 夕

サルスベリのこと

サルスベリ Photo by phoenix727(pixabay)
これはpixabayで公開されているパブリックドメイン画像です。作者はphoenix727氏です。

日本では2回ほど引越をしたことがあるらしいが、記憶にある住居は2つ。そのうちのほとんどは東京都の目黒区の現在母が一人で住んでいる家です。この家の2階の南側に私がずっと使っていた部屋があって、庭のサルスベリの樹が見えていました。

私は8月生まれで、夏は私の季節と勝手に決めていました。暑かったり、やたらと蚊に愛される体質だったりで、なぜそんなに夏が好きだったのかわからないけれど、とにかく夏が一番だと思っていた私です。そして、サルスベリの濃いピンクの花は、そんな私に「夏が来た」と宣言してくれる大切な存在でした。

スイスに移住してから、サルスベリの花が咲いているのを一度もみていないなと、ふと思いました。なぜか、そりゃ夏に帰国しないからです。スイスの夏って本当に快適で、たまに「今日は暑くて大変だな」と思う時も木陰に入ってしまえば問題なしという程度なんですよ。イタリア側と違って蚊もほとんどいませんし。私には子供がいないので、学校の夏休みとは何の関係もありません。だから、暑くて湿度が高くてしかも飛行機のチケットが高い夏に一時帰国するメリットは何もないんです。

日本の夏に帰らないから、入道雲も、麦茶も、スイカも、蚊取り線香も、花火もないんです。あ、いま、心がキュウっと痛みました。なんなんだこのノスタルジーは。

そして、サルスベリですよ。こんなに長く花を見ていない……。今年が結婚15周年でしたから、15年も花を見ていないんですね。あの木、まだ大丈夫なのかな。動物と違って樹は、目に見えるように老いたりはしませんが、でも、永遠にあるわけでもないんですよね。

スイスではまったく見ない花だけに、もう二度とあの花を見ることはないのかなと思うと寂しく感じます。
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Comment

says...
 珍しいならなおの事。あの美しさをスイス人にも見せてあげよう。第一、名前が良いじゃないですか。猿も木から落ちる・・・欧州人には受ける気がします。
2016.08.27 22:58 | URL | #eRuZ.D2c [edit]
says...
夏は花が少ないので、百日紅は有り難い花ですよね。
うちの庭でも百日紅の木は幅をきかせています。なんだかでっかい木なのですが、老木過ぎるのかあんまり花を咲かせないんですよ。木の形はちょっとオブジェ的にいい感じなのですけど。
あ、でも今年は結構咲いています(*^_^*)
うちの木は、よそ様でさんざん咲いてからちらりと咲くので、8月の終わりのイメージ。同じ種類でも木によって少し咲く時期が異なるような気がしますが、うちの木は遅い組なのかな。
真っ青な空の下で咲く濃いピンク。夏って感じがしますよね。そうしているうちに空がどんどん高くなっていって、秋がやってくるんですよね(*^_^*)

追記
百日紅って意外にも樹齢はかなり長くって、あんまり速く大きくならなくて、年数がたつと一部空洞化したりなんかして形が独特の雰囲気になるという感じなので、その懐かしい百日紅もまだあるかもしれませんよ。ちなみに、亜熱帯の木なので、スイスではちょっと難しいかな~
2016.08.28 03:15 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

あはは、いい案ですが、(1)検疫の関係で苗を手に入れるのが大変そう(2)苗は手に入ったとしても植える土地がない
という2つの問題がクリアできたら、ですね(笑)
その問題をクリアできても冬のマイナス15℃をサルスベリって越冬できるのかしら?

コメントありがとうございました。

2016.08.28 21:03 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

私も自分の感覚としては「ちょっとみていないかも」程度ですが、実際には老木になっていて花が咲かなくなってきているのかもしれません。どうなんだろう。母とは毎週電話していますが「サルスベリ咲いている?」とか訊かないんですよね。訊けばよかった、とふと思いました。
秋や冬に見ると、いつも通りって感じですけれどね。

そして、他のお家と、咲く時期が違うっていうのもわかります。
あるんですよね。、そういうこと。
私がいつもニワトコの花をいただきにいく所も、他の所よりも二週間以上遅いので、他が咲いてから、レモンをのんびり買いにいって、その後でも間に合うんですよ。

そしてサルスベリのピンクですけれど。
どうして私の夏のイメージは青と濃いピンクなんだっけっと思っていましたが、サルスベリの思い出だったんですね。

あ、追記もありがとうございます。
スイスって日本の花もけっこう園芸植物として受け入れているんですが、サルスベリは全くないので、おそらく植えてもダメなんじゃないかなと思っていました。やっぱり亜熱帯の花なんですか。
いずれ夏に日本に帰国しなくちゃダメかしら。

コメントありがとうございました。
2016.08.28 21:15 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
夏の女ですか?何だか大胆そう///
サルスベリの派手な花を付けてたりしたら尚更w

サルスベリは雪が積もるこの辺でも普通にあるので
一応そちらでも育つんじゃないかなと思いました
(寒さには強くはないそうなので、わからないですけど…)
それにしても入道雲もスイカもないんですね
2016.08.29 08:52 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですか?
大胆そう。褒め言葉と受け取っておきますね。(違うだろ……)

サルスベリは、おそらくこちらではダメでしょう。
訳語すらないみたいですから、苗は輸入されていなさそうです。
まあ、いずれポルトガルにでも移住したら(好き勝手なことをいっている)

入道雲はあまり見ないのですが、実はスイカはあります。
でも、甘くないし、それに日本の夏のようでないと美味しくも感じないのですよね。
この間買ってみたけれど、ジャムにしちゃいました。

郷に入っては郷に従う夏の過ごし方がいいみたいです。

コメントありがとうございました。
2016.08.29 19:48 | URL | #9yMhI49k [edit]

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