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Posted by 八少女 夕

【小説】ジョゼ、日本へ行く

当ブログの77777Hit記念掌編、7つはすでに発表させていただいたのですが、最後のリクエストと数分の差でかじぺたさんにリクエストをいただいていたのでした。しかもちょうどその頃、かじぺたさんのお嬢さんがご結婚なさったとのことですので、お祝いを兼ねてリクエストにお答えすることにしたのでした。かじぺたさん、大変お待たせしました。

ご希望の選択はこちらでした。

*現代日本
*薬用植物
*地元の代表的な酒/もしくは嗜好飲料
*城
*ひどい悪天候(嵐など)
*「黄金の枷」関係


「黄金の枷」シリーズの主要キャラたち、とくに「Infante 323 黄金の枷」の主人公たちは設定上、今回のリクエストの舞台である日本には来ることが出来ないので、同じシリーズのサイドストーリーになっているジョゼという青年の話の続きを書かせていただきました。できる限り、この作品の中でわかるように書かせていただきましたが、意味不明だったらすみません(orz)

このキャラは、山西左紀さんのところのミクというキャラクターと絡んでいるんですが、全然進展しないですね。新キャラを投入して引っ掻き回していますが、私の方にはまったく続きのイメージがありません(なんていい加減!)この恋路の続きは、サキさんに全権委任します。


【参考】
小説・黄金の枷 外伝
「Infante 323 黄金の枷」Infante 323 黄金の枷



黄金の枷・外伝
ジョゼ、日本へ行く


 すごい雨だった。雨は上から下へと降るものだと思っていたが、この国では真横に降るらしい。それも笞で打つみたいに少し痛い。痛いのはもしかしたら風の方だったかもしれないが、そんな分析を悠長にしている余裕はなかった。目の前を立て看板が電柱から引き剥がされて飛んでいき、とんでもないスピードで別の電柱に激突するのを見たジョゼは、危険を告げる原始的なアラームが大脳辺縁系で明滅するのを感じてとにかく一番近いドアに飛び込んだ。

 それは小さいけれど洒落たホテルのロビーで、静かな音楽とグロリオサを中心にした華やかな生花が高級な雰囲氣を醸し出していた。何人かの日本人がソファに座っていて、いつものようにスマートフォンを無言でいじっていた。
 
 風と雨の音が遠くなると、そこには場違いな自分だけがいた。びっしょり濡れて命からがら逃げ込んできた人間など一人もいない。

「ジョゼ! いったいどうしたのよ」
エレクトラが、落ち着いたロビーの一画にあるソファに座って、薄い白磁でサーブされた日本茶と一緒にピンクの和菓子を食べていた。

 ジョゼは、とある有名ポートワイン会社の企画した日本グルメ研修に、勤めるカフェから派遣された。彼が職場の中でも勉強熱心で向上心が強いウエイターであるからでもあったが、日本人とよく交流していて仕事中にも片言の日本語で観光客を喜ばせているのも選考上で有利に働いたに違いない。

 彼は、日本に行けることを喜んだ。彼の給料と休みでは永久に行けないと思っていた遠くエキゾティックな国に行けるのだ。そしてその国は、なんと表現していいのかわからない複雑な想いを持っているある女性の故郷でもある。ああ、こんな言い方は卑怯だ。素直に好きな人と認めればいいのに。

 話をややこしくしている相手が、目の前にいる。日本とは何の関係もないジョゼの同国人だ。幼なじみと言ってもいい。まあ、そこまで親しくもなかったんだけれど。

 エレクトラ・フェレイラは、ジョゼとかつて同じクラスに通っていたマイアの妹だ。フェレイラ三姉妹とは学校ではよく会ったが、それはマイアの家族が引っ越すまでのことで、その後はずっと会っていなかった。ひょんなことから彼はマイアの家族が再び街の中心に戻ってきたことを知った。

 快活で前向きな三女のエレクトラは、小さいお茶の専門店で働いている。ジョゼの働いているカフェのように有名ではないし、従業員も少ないのでいくら組合の抽選で当たったとはいえ、休みを都合して日本へ来るのは大変だったはずだ。それを言ったら彼女はにっこり笑って言った。
「だってジョゼが行くって知っていたもの。一緒に海外旅行に行くのはもっと親しくなる絶好のチャンスでしょう」

「え?」
「え、じゃあないでしょう。そんなぼんやりしているから、そんな歳にもなって恋人もいないのよ。マイアそっくり。もっともマイアだって、さっさと駒を進めたけれどね」
「あのマイアに恋人が?」

 エレクトラは、人差し指を振って遮った。
「恋人じゃないわ、夫よ」

「なんだって?」
「しかも、もうじき子供も生まれるんですって」
「ええええええええ?」

「彼女、例の『ドラガォンの館』の当主と結婚しちゃったの。全く聞いていなかったから、のけぞったわ。私たちが知らされたのは結婚式の前日よ」
「マイアが?」

「あ。なんかの陰謀じゃないかって、今思ったでしょう」
「いや、そんなことは……」
「嘘。私も思ったわよ。でもね。結婚式でのマイアを見ていたら、なんだ、ただの恋愛結婚かって拍子抜けしちゃった。あの当主のどこがそんなにいいのかさっぱりわからないけれど、マイアったらものすごく嬉しそうだったもの」
「僕に知らせてもくれないなんて、ひどいな」

「仕方ないわよ。おかしな式だった上、それまでも、それからも、私たちですらマイアに会えないんだもの。妙な厳戒態勢で、私たちが結婚式に列席できただけで奇跡だってパパが言っていたわ」

 意外な情報にびっくりして、ジョゼは目の前の女の子に迫られているという妙な状況も、自分には好きな女性がいると告げることもすっかり意識から飛ばしてしまった。だから、最初にきっぱりと断るチャンスを失ってしまったのだ。それにエレクトラは、ものすごい美人というわけでもないが、表情が生き生きとしていて明るく、会話が楽しくて魅力的なので、好かれていることにジョゼが嬉しくないと言ったら嘘になった。

 この旅に出て以来、エレクトラはことあるごとにジョゼと行動を共にしたがった。彼は、曖昧な態度を見せてはならないと思ったが、朝食の席がいつも一緒になってしまい、一緒に観光するときも二人で歩くことが増えて、周りも「あの二人」という扱いを始めているくらいなのだった。

「一体、何をしてきたのよ、そんなに濡れて」
「あの嵐でどうやったら濡れずに済むんだよ」

 エレクトラは肩をすくめた。
「この台風の中、地下道を使わないなんて考えられないわ」
彼女が示した方向にはガラスの扉があり、人々が普通に出入りしていた。ホテルは地下道で地下鉄駅と結ばれていたのだ。ジョゼはがっかりした。

 彼女はバッグからタオルを取り出すと、立ち上がって近づき、ジョゼの髪や肩のあたりを拭いた。
「日本では、水がポタポタしている男性は、いい男なんですって。文化の違いっておかしいと思っていたけれど、案外いい線ついているのかもしれないわね」

 エレクトラの明るい茶色の瞳に間近で見つめられてそんなことを言われ、ジョゼはどきりとした。けれど、彼女はそれ以上思わせぶりなことは言わずにタオルを彼に押し付けるとにっこり笑って離れ、また美味しそうに日本茶を飲んだ。

「明日からは晴れるらしいわよ。金沢の観光のメインはお城とお庭みたいだから、晴れていないとね」

* * *


 あの嵐はなんだったんだと呆れるような真っ青な晴天。台風一過というのだそうだ。 ジョゼは、まだ少し湿っているスニーカーに違和感を覚えつつ、電車に乗った。ただの電車ではない。スーパー・エクスプレス、シンカンセンだ。

「この北陸新幹線は、わりと最近開通したんですって。だから車両の設備は最新なのね」
エレクトラは、ジョゼの隣に当然のように座り、いつの間にか仕入れた情報を流した。彼は、ホテルや町中のカフェなどと同じように、この特急電車のトイレもまた暖かい便座とシャワーつきであることに氣づいていたので、なるほどそれでかと頷いた。

 この国は不思議だ。千年以上前の建物や、禅や武道のような伝統を全く同じ姿で大切に継承しているかと思えば、どこへ行っても最新鋭のテクノロジーがあたり前のように備えてある。それは鉄道のホームに備えられた転落防止の扉であったり、妙にボタンの多いトイレの技術であったり、雨が降るとどこからか現れる傘にビニール袋を被せる機械であったりする。

 クレジットカード状のカードにいくらかの金額を予めチャージして、改札にある機械にピタンとそのカードを押し付けるだけで、複数の交通機関間の面倒な乗り換えの精算も不要になるシステム。40階などという考えられない高層にあっという間に、しかも揺れもせずに運んでくれるエレベータ。

 ありとあらゆる所に見られる使う側の利便を極限まで想定したテクノロジーと氣遣いは、この国では「あたりまえ」でしかないようだが、ジョゼたちには驚異だった。

 それは、とても素晴らしいことだが、それがベースであると、「特別であること」「最高のクラスであること」を目指すものには、並ならぬ努力が必要となる。

 ジョゼは、街で一二を争う有名カフェで働いていて、だから街でも最高のサービスを提供している自負があった。ただのウェイターとは違うつもりでいたけれど、この国からやってきた人にとっては、ファーストフードで働く学生の提供するサービスとなんら変わりがないだろう。彼女ミク にとっても。

 彼女は、ミュンヘンで彼のことを好きだと言った。あまりにもあっさりと言ったから、たぶん彼の期待したような意味ではないんだろう。知り合った時の小学生、弟みたいな少年。あれから月日は経って、背丈は追い越したけれど、年齢は追い越せないし、住んでいる世界もまるで違う。もともとはお金持ちのお嬢様だったとまで言われて、なんだか「高望みはやめろ。お前とは別の次元に住んでいる人だ」と天に言われたみたいだ。そして、彼女の故郷に来てみれば、理解が深まるどころか民族の違いがはっきりするばかり。

「なんでため息をついているの?」
エレクトラの問いにはっとして意識を戻した。「なんでもない」という事もできたけれど、彼はそうしなかった。

「この国と、僕たちの国って、大きな格差があるなって思ったんだ」
そういうと、彼女は眉をひとつ上げた。

「格差じゃないわ。違いでしょう。私は日本好きよ。旅行には最高の国じゃない。まあ、同化していくのは難しそうだから、住むにはどうかと思うけれど。結局のところ、物理的にも精神的にも、この国と人びとは私たちからは遠すぎるわよね」

* * *


 台風は秋を連れてくるものらしい。それまでは夏のようなギラギラとした陽射しだったのに、嵐が過ぎた後は、真っ青な空が広がっているのに、どこか物悲しさのある柔らかい光に変わっていた。

 金沢城の天守閣はもう残っていない。もっとも堂々たる門や立派な櫓、それに大きく整然としたたくさんの石垣があるので、エキゾティックなお城を見て回っている満足感はある。

 何百年も前の日本人が、政治の中心とは離れた場所で、矜持と美意識を持って独自の文化を花咲かせた。それが「小さい京都」とも言われる金沢だ。同じ頃に、ジョゼの国では世界を自分たちのものにしようと海を渡り独自の文化と宗教を広めようとした。かつての栄誉は潰えて、没落した国の民は安い給料と生活不安をいつもどこかで感じている。

 ジョゼたち一行は、金沢城を見学した後、隣接している兼六園を見学した。薔薇や百合や欄のような華やかな花は何ひとつないが、絶妙なバランスで配置された樹々と、自然を模した池、そして橋や灯籠や東屋など日本の建築がこれでもかと目を楽しませる。枯れて落ちていく葉も、柔らかい陽の光のもとで、最後の輝きを見せている。

「この赤い実は、山茱萸さんしゅゆ といいます。滋養強壮に役に立つのでお酒に入れて飲みます」
「こちらの黄色い花はツワブキといいます。茎と葉は火傷や打撲に対する湿布に使います。またお茶にすると解毒や熱冷ましにもなる薬用植物です」

 ガイドが一つひとつ説明して回る花は、見過ごしてしまうほどの地味なものだが、どれも薬になる有用な植物ばかりだ。
「野草をただ生えさせておいたみたいに見えるのに、役に立つ花をいっぱい植えているのねぇ」
エレクトラが言った。

 地味で何でもないように見えても、とても役に立つ花もある。そう考えると、没落した国の民、しがないウェイターでも、なんらかの役割はあるのかもしれない。それが彼女ミク にとって、なんらかの意味を持つかどうかはわからないが。

 なんだかなあ。彼女の国に行ったら、いろいろな事がクリアに見えてくるかと思っていたのに、反対にますますわからなくなっちまった。ジョゼはこの旅に出てから20度目くらいになる深いため息をついた。

(初出:2016年11月 書き下ろし)
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Comment

says...
執筆、お疲れ様でした。

まさかのジョゼ訪日、しかもガールフレンド同伴とか……
ちょ、これ、引っ掻き回しましたね。どう収拾するんだろう?
エレクトラ、どこぞの朴念仁ジャーナリストみたいに「かませ犬」になる(あれはもともとそのつもりでしたのでw)のか、それとも……。
うわぁ、気になる、すっごく気になる。

今回は、「外」から見た日本のことが書かれていて、興味深かったです。
毎日あたりまえのように使っていたり、存在を気にもしていないようなものでも、外国の常識からすれば、あたりまえでもばければ、驚愕にも値するんですよね。
ふむう、やはり日本にばかりいないで、たまには外国にも行かないといけませんな。ああ休暇とボーナスが増えてほしい……。
2016.11.16 10:45 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
まるで夕さんにロンダの展望台から突き落とされた気分!!!
ジョゼ、日本に来ているし、貧乏なのに!え?研修旅行?それにエレクトラ?マイアの妹?!しかも三女ですか?いかにも天真爛漫で押しが強そうだし、ジョゼは相変わらず優柔不断だし・・・。
エレクトラという名前も素敵ですが(サキが使いたい名前の上位候補でした)、こういうキャラはサキの好みなだけに、エレクトラの思いを遂げさせてやりたくなってしまいますよ。彼女となら変な劣等感を抱く必要もないし。え~!どうしよう!夕さんのいじわる!

かじぺたさんのお題から考えれば、こういうキャスティングと展開は自然な流れなのかなとは思いますけど、しかしよくこれだけ盛り込めましたね。ちゃっかりと金沢まで行ってるし・・・。新幹線、ウォシュレットなんですね。すごいなぁ。海外に出たら、これのありがたみを感じました。日本って何でもかんでもやり過ぎの感はあるんですけれどね。

掻き回されるという先からの事前情報はあったのですが、これは予想のはるか上(しかも斜め上)ですね。
最後の部分にジョゼの役割に触れたフォロー?がありますが、焼け石に水だなぁ・・・。
全権委任って言われてもなぁ。
困った、困った。


などと言いながら、何やらアイデアを練っている様子・・・。
夕さんに質問だそうです。マイアとエレクトラは手紙のやり取りはできるんだろうか?とのことです。(by 先)
2016.11.16 12:20 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

くすくす。どうも上手く動いていないみたいなので、台風投入してみました。もっとこじれろ〜(笑)
収拾はね、サキさんに全権委任でございますよ。
(超無責任)

マイアの妹の名前は、TOM-Fさんからのご指摘でマイアの名前がプレイアデス七姉妹の一人の名前だったことを知り、それにちなんで付けてみましたよ。というわけでエレクトラは、完璧に捨てキャラなので、大した役割はないかと。
まあ、あちらにもハンス・ガイテルというお方がいるし、ジョゼサイドも誰かいる方が面白いかなと思って。

せっかく日本に連れてくるからには、その視点で日本を見てもらうのがいいかなと思いました。
そう、日本にいる方からはあたり前でも、ガイジンや浦島太郎には「ありえん」なんですよ。

そうそう、そういう口実にどうぞヨーロッパへお越しくださいませ。
ボーナスはきっと問題ないでしょうけれど、お休みが取れないのが日本ならではですよね。
二週間くらい休めるといいんですけれどね。

コメントありがとうございました。
2016.11.16 22:23 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

あはは。大した事ないですよ。ほら、ハンス・ガイテルの存在に較べたら、エレクトラなんてただの幼なじみ(笑)

エレクトラの名前は、「マイアの妹」なのでやはりプレアデス七姉妹からとりました。
お茶の専門店で働く、ごく普通の女の子です。そして、ジョゼより2歳年下。まあ、釣り合いだけでいったら、ねぇ。
でも、この子はただの捨てキャラなので、どう料理しちゃってもいいんですよ。

この話を考え始めた時は、お城は姫路城にしようと思っていたんです。それから皇居に一度変更。日本にいる間に取材をしたかったのですが時間切れで困っていたところ、ちょうど金沢で金沢城を見たので再変更しました。だからジョゼたちは北陸新幹線に乗れることに。

さて、マイアとエレクトラですが、手紙の「やり取り」はできませんね。
エレクトラが書いて送ったものは、(たぶん検閲後)マイアに届けられて読まれていますが、マイアが返事を書くことは許されていません。時々、靴とか果物とかは届けられたりしますが。
パパは、オロオロして「手紙によけいなことを書くのはやめなさい」なんて言っています。

コメントありがとうございました。
2016.11.16 22:33 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
今回は外から観た日本ということでしたね。
やはり外から観る日本はイメージが違うというか感慨深いというか。
そういう物の見方ができるのでいいですね。
普段私たちが当たり前のように見ている光景や天気というのは、
海外の人にとっては特別で情緒豊かに感じられるところが文章で伝わってとても良かったです。
2016.11.17 12:17 | URL | #- [edit]
says...
夕さんがスイスに帰られたら、今度はジョゼが日本に来てる~なんてのんきに読み始めて、おおお!と叫んじゃいました。あらら。これはまさに鳴門の渦か、台風かって感じで、引っかき回される気配がしてますね(なのに、捨てキャラとか言われている^^; ちょっと哀れな……いや、これもそれもサキさん次第ですよね)。あるいは、私もTOM-Fさん同様に、もしかしてかませ犬か、と思っておりました。

確かに、あのジョゼのうだうだな感じからは何か背中を押す(もしくは突き飛ばす?)ものが必要ですよね。ただ、こちらの展開を読ませていただいて、いや、ジョゼも研修に行くように抜擢されるだけの優秀さがあるようなので、そんなにいじけずに前向きに自分の場所で輝くことで、ミクに十分釣り合う男になれるんじゃないかなって思ったりもしました。まぁ、ジョゼがどんなふうに感じるかは、まさにジョゼ次第ですけれど。

そして、この回、皆さんも書かれている通り、日本の便利さをしみじみ感じますよね。さすが夕さんの視点、と思いながら拝読しました。今朝、まさに愛聴しているラジオ番組で過剰サービスの話題をやっていました。内容は宅配の再配達のことだったのですが、確かに過剰なサービスを受け続けると、それを当然と思ってしまって、過剰サービスがないと怒り出す人まで出てくるんですよね。ちゃんと感謝の気持ちを持てるなら良いのですけれど。当たり前になれすぎないようにしなくちゃと改めて思いました。
傘にビニール袋をかぶせる機械! あれはほんと、素晴らしい器械ですよね。床がぬれて転ぶじいさんとかいるし。
まだ北陸新幹線に乗っていないし、新しくなった金沢駅にも行ってないし、行きたくなりました。今度3月のお仕事in金沢に期待しようかな。あれ、こちらからはまだサンダーバードかぁ。
2016.11.17 14:45 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。外国人が日本を訪れるというシチュエーションで書く時はたいていそうなりますが、外から見た日本というのはなかなか面白いテーマなんですよ。

わりと日本の方は、「これってすごいことなんだ」や「う。少し過剰では」なことにほとんど疑問を持っていらっしゃらないですが、外から見ると「びっくり」なことが多いのです。

せっかくこういう立場にいるので、これからもこういうテーマで書いていこうと思います。

コメントありがとうございました。
2016.11.17 20:47 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

いやあ、「黄金の枷」のだれかが日本に来なくちゃいけなくて、来れるのってあまりいないじゃないですか(笑)
マヌエルだと全然面白くない話になりそうなので、かじぺたさんがご存知かどうかよくわからないままジョゼの話をぶっ込んでしまいました。

あ、エレクトラは、どうでもいいんですよ。
この子は、たとえ失恋しても普通に次に行くでしょうし。問題なし。
もしかしなくても噛ませ犬でしょう。もっとも、ジョゼ、噛むのか?

でもねぇ。
頑張ればミクに釣り合う男になるかと訊かれると「ならないんじゃないの」と思うんですけれどねぇ。
ただの歳上の女の子なら「そのくらいの差はどうってことないよ」と思いますが、なんか次から次へとミクのキラキラなスペックが明らかになって、「ジョゼにゃ無理でしょ」と冷たく見ちゃっている私がいます。かといってエレクトラとくっつけとは、カケラも思っていませんが。

日本のサービス、今回も痛感しましたよ。
それと同時に、過剰サービス、というか、サービスにかかる人件費がどこかに消えてしまっている件も「それでいいのか」と思いましたね。宅配、何度も来てくださったり、電話をしたらすぐに再配してくださったり、本当に至れり尽くせりなサービスで申し訳ないくらいなんですけれど、それがあたり前だと思ってエラそうに「送料をとるのは許せない」なんて言い放つ人を見ると「何様だ」と思います。あの方たちの労力と労働時間、もっと報われてしかるべきだって思いましたもの。

傘にビニール袋を被せる機械、すごいですよね。
私は折り畳み傘であの機械は使えないタイプなんですけれど、それでも見る度に毎回「おお」と思います。

あ、サンダーバード、私も乗りました。北陸新幹線も乗りましたが、乗っちゃえばあまり変わらないかも(笑)
彩洋さんが北陸新幹線に乗るためには、何か帰りに東京に用がないと?

コメントありがとうございました。
2016.11.17 21:46 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
リクエスト作品ということでいつもと異なる視点からの切り込みが心憎かったです。
マイアの妹!?
お姉ちゃん(マイア)のその後!?
子どもももうすぐ生まれる……!
と物語のその後にも触れられているのがおいしいですね。
何げに23、悪口言われてるような気もしたんですが(;´∀`)
マイアが幸せならそれでいいですよね、ええ^^

ジョゼ青年はもてもてですね。
ミクさんが本命だけれど、この恋はどうなるのでしょうか。
サキさんにお任せ……ということですが、こうやってどんどん
世界が広がっていくのは素敵なものですよね。
収拾するのは大変そうですが(笑)

日本のサービスの描写は、皆さん仰られているように世界的な視点から見ると
やっぱり過剰というか行き届き(すぎて)いるのかなと思わされました。
それが悪いとかじゃなくて、当たり前に見過ごしていたことに改めて感謝する気持ちをもつことが大事なのかもしれませんね。
個人的に

>物理的にも精神的にも、この国と人びとは私たちからは遠すぎるわよね

というセリフがすごい刺さりました。
最近いろんな意味で視野狭窄になりがちだったのですが、このせりふを見て少し楽になりました。
外国人みたいな視点をもつのは難しいですが日本人は何かと几帳面というか真面目すぎるので自分も気を楽に持ちたいです……。

素敵なお話をありがとうございました。
2016.11.18 09:35 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

「黄金の枷」と日本舞台って、本来は絶対に書かないと思うので、リクエストしていただいたからこその作品になりました。

そして、マイアの二人の妹の設定は、前からあったんですが、本編では名前オンリーくらいだったので、ちゃんとした描写はここで初登場です。それにかじぺたさんは「ジョゼ系」にはあまり興味がないんじゃないかなと思ったので、無理やりマイアたちの話題もぶちこんでみました。

23は、いわれていますが、まあ、そうなんですよ。
みんなも羨む王子様との玉の輿結婚ではなくて、たんなる「蓼喰ふ虫も好きずき」状態なんで(笑)

ジョゼは、もともとは面倒見のいい、友達も多いいいヤツの設定なので、普通にモテるはずです。
なぜ歳上の、あまり手の届かない女の子との恋愛にハマっているのかは、私には謎です。
でも、まあ、この辺はサキさんにおまかせしています。
収拾できなくてもいいやと思っていたりして(笑)

日本って、ものすごく便利でサービスが行き届いていて、人のことを考えている素晴らしい国ですけれど、
なんていうんでしょう、ダメであることに厳しすぎると思うんですよね。

例えば、コーヒー一杯が1000円以上するような高級ホテルのウェイターが最高のサービスを求められるのは当然かもしれませんが、一杯200円くらいのファーストフードでも、同じレベルを求められるじゃないですか。老舗百貨店と超廉価品を薄利多売するスーパーも、差があってしかるべきのに客がそれを許さない。

人的サービスだけでなく、例えば送料とか、設備でもそうですよね。

この話の人物たちはポルトガル人なんですけれど、ポルトガルにも素晴らしいサービスってあるんですけれど、それが基本じゃないんですよね。誰も安いカフェやスーパーでそれを求めていないし。その分、ぶっきらぼうだったり、努力はせずにダラダラしたい人が、それなりに生きていける素地があるし、あまり肩が凝らない部分もあると思うんですよ。

私は、自分がやりたくないことを「みんながやっているのでやらないとまずい」という理由でやらされるのは嫌いなのですよね。まあ、だから「帰りたいよう」とならないんでしょうね。そんな想いもちょっと混じっている掌編でした。

コメントありがとうございました。
2016.11.18 23:25 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
普通に楽しく読んでいたのですが、改めてふっと、これはお題小説だったんだと思い返すと、夕さんの苦労と、機転の凄さが改めて分かります。
そうかあ、ジョゼってあの物語の一員でもあったんですよね。
彼を日本に送り込むとは、なかなかいいアイデアです。
ちょうど夕さんも日本に帰国したばかりですもんね。

日本って、ヨーロッパあたりの人から見たら変った国なんですねえ。
確かにわびさびや、煩わしい風習を重んじながらも最新の技術で生活してますもんね。
ヨーロッパでは、そこまで急激な技術革新は無いのでしょうか。
新しい物好きは、アジア人の特徴なのかな?
(でもなるべくヨーロッパはあの風格や気品ある街並みを維持してほしい……と、勝手な事を思ってしまう)

それにしても、ジョゼの溜め息は、まだまだ続きそうですね。
まだ頼りない彼を、応援しながらまた見続けたい気持ちになりました^^
2016.11.19 01:46 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんばんは。

そう、お題小説なんです。
だから、「黄金の枷」シリーズが日本で展開しなくちゃいけなくて、どうすんだい、って感じでした。
日本に来られるチームは小者オンリー(笑)
マヌエルを来させても何も面白いことは起こりそうにないので、ジョゼを。

最初は、姫路城あたりを使おうと思っていたんですが、たまたまロケができたので金沢を使っちゃいました。
(そのわりにネットで調べられる程度のことしか書いていませんが)

ヨーロッパにも技術革新はあります。
あるんですけれど、使われる場所が限定的なんですよね。
たとえば、古い建物だとエレベータのないものがあったり、あっても手で押して自分で開けるタイプだったり。
スイスのトイレは水洗で清潔ですけれど、暖かい便座とかウォシュレットを公の場所に置くという発想そのものがありません。
地方ヘ行く列車は一時間に一本で、何回も無料で配達してくれる宅急便やコンビニエンスストアはなく、ましてや「濡れた傘に袋を取り付ける機械」は、発想すらも理解してもらえないかもしれません。

「不便も含めて、昔のままがいい」という発想がヨーロッパには強いように思います。
電子レンジを使えば一分でお茶にするお湯が手に入るのを知っていても、薪ストーブ兼用の薪コンロに火を焚く生活にこだわっている人を何人も知っています。ガチャンと手で閉めるタイプの古い洒落たエレベータのビルに好んで住みたがる人がいます。
そういう人たちが多いから、日本人が憧れるレトロなヨーロッパが残るんじゃないかなと思っています。

ジョゼは、どうなるんでしょうね(無責任)
サキさんがどう動かしてくださるのか、楽しみに待つことにします。
(他力本願)

コメントありがとうございました。
2016.11.19 19:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ごごごごごごごめんなさああいいいいい/(≧Д≦)\
あつかましくも次点採用していただいた上に
この無理難題!!押し付けておいて
コメントがこんなに遅くなっちゃって
本当にすみません~~~~~m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)mm(≧Д≦)m

素敵なお話を作っていただき、
本当にありがとうございました~~m(≧∀≦)m

しかも!!行かれたばかりの金沢が使われてて
なんか超嬉しい気持ちです\(≧∀≦)/
そうそう!それにお気遣いいただいたマイアたちの近況!!
まんまと大喜びしておりますですよ!!!
そっかあ~~赤ちゃん生まれるんだあ~~
嬉しいなあ~~o(´∀`*)ov-238
もちろん、生まれた赤ちゃんは
超一級の星の掟に縛られるんだろうけど
それでも、やっぱり嬉しいです~~~!!!

それでもって・・・
ごめんなさい、ちょっとジョゼさんとミクちゃんがわからないので
読ませていただこうと思ってます(><)i-201

そうそう、確かに日本って
最高のサービスをどこにでも求めるとこはありますよね(^^;)

ちょっと違うかもしれないけど
私は横浜出身で静岡県西部に住んでるんですけど
こちらに東京方面とかから進出の飲食店とが新しく出来ると
新し物好きが多い土地柄なので
みなさん早々に食べに行くんです。
でも、どんな安価系の店であろうと「あんまり美味しくない。」
「行ってみたけど、たいしたことなかった。」みたいな評価が・・・
だってねえ~~御安いお店なんだから、やっぱそれなりの御味で
仕方無いんじゃ??って私は思うんですけど
どんなに安い店でも最高に美味しく無いと許せない人が多いみたいで・・・
そこは安いんだから許してやれよ~~って思っちゃいます(^0^;)\

そういえば、今日
パリに住んでらっしゃる中村江里子さん?だったっけ?
がテレビに出てらして
やっぱり日本は最高!!って・・・・・
パリに住んでると文句言いたいことが山ほどある!
みたいなこと仰ってました(^^;)
たとえば、タクシーが自由すぎる。
客の了解を得ずに途中でガススタに寄って
のんびりしてる上に、その間もメーターが上がり続けて
しかも、客に謝りもせずに普通に請求してくる。とか・・・

そうそう、あのトイレ事情も
今ではシャワーつき便座が当たり前になっちゃって
お尻が甘やかされちゃってて
たまに無いとこに行くとたちまち困るという困った状況に(^^;;)
あんまり甘やかしすぎも良くないですね(笑)

素敵なお話、本当に本当にありがとうございましたm(^v^*)mv-238
とってもとってもと~~っても嬉しかったです!!!!!
2016.11.19 20:11 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

いや、こちらこそ、いろいろと謝らなくてはなりません。
まずは、こんなに遅くなったこと。
もともとの予定では日本にいる第一週にはアップするはずだったんですが、どうしてもお城パートがしっくり来なくて、そのうちに時間切れになり、日本にいる間は執筆が全然できなくて、大変失礼しました。

そして、この内容。本当に全然わからないですよね。
いいんです、無理してお読みにならなくて。
というのは、この二人の絡みはたぶん私のところを読んでいるだけでは「?」が消えないんです。
メインの動きはいつもサキさんのところで起こっているんですもの。
インデックス作ろうと思って、自分のところはわかるんですが、もうサキさんのところの作品が見つからなくて諦めてしまったくらいなんです。で、高望みしている歳下ボーイということだけわかればいいかと思って。

このジョゼは、「Infante 323 黄金の枷」本編に時々出てきて、「好きな人がいるの」という言葉を誤解した23を涙目にさせていたマイアの幼なじみです。それだけで十分。意味不明で本当にすみません。

マイアと23は、23がアルフォンソと入れ替わってすぐに結婚しました。
子供の話は、ええと、何も考えていないけれど、男なら星5つ、女なら星4つですからね、ガチガチに縛られますが、まあ、この二人の子供だからけっこう幸せになるんじゃないかな(本当か? 無責任発言です)

日本のサービスの話ですけれど、そうなんです、おっしゃる通りのことを日本で感じました。
お札じゃなくてコインで食事が済むようなところで、最高の素材と味とサービスの全てを満たせって、いくらなんでも勝手じゃないかしらって思うんですけれど。

スイスから来ると、ものすごい過剰サービスに思えることでも、日本の方はよく「信じられない、ひどいサービス」と言ったりしますから、慣れすぎると怖いなと思いました。パリの話も、そうですね。日本からみたらありえないかもしれないけれど、「それはありえる」って普通に思いました(笑)

あ、ヨーロッパに戻ってから「ウォシュレットがない!」って思いましたよ、わたしも。
たった一ヶ月でそこまで慣れちゃったか……orz

ともあれ、かじぺたさんのリクエストあってこそ、ずっと書きたかったこのテーマについて書くことができました。

素敵なリクエストとコメント、ありがとうございました。
そして、改めて、お嬢様のご結婚おめでとうございます!
2016.11.20 20:27 | URL | #9yMhI49k [edit]

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