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Posted by 八少女 夕

エイランタイの飴

飴

風邪をひくと言っても、人によって出やすい症状が違うと思います。私の場合、いつも長く苦しむのは、咳が止まらなくなることなんですね。夜寝る時もつらいですが、仕事中に突然止まらなくなるのもつらい。

そういうわけで、風邪を引いたらすぐにドロップを用意します。

日本から帰ってくるときの飛行機でちょっと風邪をもらったようで、今もドロップが必要なんですね。

で、手持ちのスイスではとても有名な会社(Ricola)のレモンバーム飴の箱を眺めていたら「ノンシュガー」だったんです。何の甘味料が入っているのかよく見たらアステルパームだったので「う〜ん」となりました。私はアステルパームよりはただの砂糖の方がいいと思っているので、別の飴を探しにいきました。

同じ会社でも、人工甘味料ではなくて砂糖を使ったものもあったのですが、私が普段買い物に行くMigrosというスーパーマーケットは、プライヴェートブランドを中心に商品を揃えていて、Ricolaはなかったのですが、ほぼ同じような飴があったので、それを買ってきました。(写真の奥の品)

そして、すぐ近くの棚に見かけない飴の袋を発見。「アイルランドの苔のタブレット」とあります。つまり、これ「エイランタイの飴」じゃないですか!

と言ってもなんだかわからないかと思いますが、つい最近「雪降る谷の三十分」という小説を書く時に使った地衣類がエイランタイなんです。北欧の方ではパンにもしたりするらしいんですが、昔から解熱や腹痛などの民間薬として使われている有用な植物、というところまではそれでわかったんですけれど、現代のスイスでも民間薬として使われているとは思っていませんでした。

咳やのどの痛みに効くタブレットとして売られていました。エイランタイは苦いというのでこわごわですが、せっかくだからどんな味か知りたくて思って買ってきました。まだ咳は時々出ますし。

食べたら「なんだこれ。アニスキャンディじゃない」という味でした。原料を確認するとスペイン甘草も入っています。割合からするとエイランタイエキスよりもずっと多いんですね。抗酸化作用が強く、リコリス菓子というヨーロッパでは愛される黒いスパゲティみたいな妙なお菓子にも使われる植物です。アニス味はけっこう好まれるし、健康にいいと言うイメージもありますね。

そして、ずっと舐めていると、確かに最後の後味がちょっと苦いです。もっとも「良薬口に苦し、うわっ。まずっ」という類いの苦みではなく、「言われてみれば、ちょっと……」程度。うむ。これなら食べるのは苦にならないし、けっこう効果があるかもしれないと思いました。

そこにやってきたのが、連れ合いです。エイランタイの飴の袋を見て「わっ。なつかしい!」と叫びました。どうやら彼が子供の頃に、彼のお父さんがよく舐めていたようです。つまりかなり昔からある飴らしい。

小説を書いて、よくわからずに使った題材に興味を持ち……というパターンは時々あるんですが、今回はいいものを知ってしまった、とホクホクしています。
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Comment

says...
 懐かしいと言えば、先日ソフトエクレアを見つけまして、以来はまってます。昔よくなめてた不二家のキャラメルですな。何十年も見ないと思ってたら一時製造中止だった様です。逆にサイコロキャラメルが先日製造中止になったとニュースにありました。今回はたまたま知った訳ですが、そうやって懐かしい味が何時の間にか消えていくんですな。それだけに、昔々から生き残ってるって言うのはすごい事ですよ。
2016.11.19 09:56 | URL | #eRuZ.D2c [edit]
says...
こんばんは。

おお、それはなつかしい。
先日、日本に行った時も、懐かしのお菓子をいろいろと買い込んできました。
買えたのはいちごみるく、森永のキャラメル、ハイレモン、チェルシーのバタースカッチとヨーグルト味、コーヒービート、グリコのセシルはなくなっていましたがそれに似たヤツ、それにギンビスのアスパラガス!
すみません、取り乱しまして。何の話だっけ。

そうそう、懐かしい味です。
いつまでもあるはずだと思っていたものがなくなると悲しいですよね。
サイコロキャラメル、なくなってしまったのか。好きだったのになあ。しくしく。

あ、そういえば、3年前に帰国した時にはどこにでもあった「おかずラー油」がブームが去ったせいか、今回の帰国ではどこにもありませんでした。席巻しても、栄枯盛衰世のならいですね。何十年間もマーケットに残るのがどれほどすごいことなのか、しみじみと思います。

コメントありがとうございました。
2016.11.19 19:41 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
日本でもアマゾンでエイランタイのチンキは入手できるみたいですね。

でもタブレットは入手できないみたいでした。日本では流通してないのか、それとも検疫ではねられてしまうのか……。
2016.11.20 12:59 | URL | #0MyT0dLg [edit]
says...
こんばんは。

いやあ、検疫もへったくれも、本当に需要があれば日本で生産できるでしょうけれど、そもそも需要が皆無かも(笑)
フランスでよくあるアニス味のキャンディはけっこうたくさん輸入されているみたいですし、のど飴は日本古来の漢方っぽいものの方が日本人にとっては効きそうですしねぇ。

コメントありがとうございました。
2016.11.20 20:35 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ふうむ。私は風邪のときに飴をなめる風習はないのですが。
代わりに風邪のときはうがい薬を使いますね。
あるいは加湿器を多用します。
ともかく寝る環境を整えて休める環境を作ることを心がけますね。

何はともあれ、旅行後。
疲れも溜まっているので悪化しやすいと思いますので、
お身体ご自愛くださいませ。
<m(__)m>
2016.11.21 13:51 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

あ、お医者様の蓮さんらしいアドバイスをありがとうございます。
そうですね。乾燥はよくないんですよね。
飛行機でもらったのは、あの乾燥と、それから眠ることができないので疲れたからだろうなあ。

風邪を引いた場合は、ひどい時はショウガ紅茶をたっぷり用意して、寝室にこもります。
寝て起きたら飲み、また寝て、起きたら飲み、を繰り返すとしばらくすると治ります。

でも、いつも治りかけの最後に、咳が出るんですよ。
止まらなくて苦しい時に、とりあえずこの手の飴をなめることになります。
あと、会社であまりコンコンやっているのは悪いので。

お陰様で今回は寝込む前に治ってしまったようです。
ご心配おかけしました。

コメントありがとうございました。
2016.11.21 21:48 | URL | #9yMhI49k [edit]

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