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【小説】黒髪を彩るために

Posted by 八少女 夕

scriviamo! 2017の途中なのですが、今日は別枠の小説を発表します。月に一度発表する読み切り短編集「十二ヶ月の……」シリーズ、去年は試験的に「四季の……」で年四回にしたんですが、今年は再び月一シリーズとして復活しました。今年は「十二ヶ月のアクセサリー」です。一月のテーマは和風に「つまみ簪」です。

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黒髪を彩るために

 紅、白、薄桃色。指の先の大きさにも満たない布のパーツを順番に並べていく。「つまみ」は、小さな絹を折ったパーツを組み合わせて簪や櫛飾りなどを作る、江戸時代から続く伝統工芸だ。

 折った布の曲線が外に出る丸つまみ。赤いちりめんのパーツを五つ使って梅の花。大きさを変えて咲き誇る紅白の梅の花をつくる。

 折り目を外側に尖らせる剣つまみは、たくさんの花弁にできるので、菊の花を作る。外側を華やかな曙色、わずかずつ白みの多い桃色の布を使ってグラデーションをつけていき、一番内側は純白にした。そして、枝垂れ梅のように紅白の花房さがりを垂らす。花の中心は小さな淡水パールで上品に留めた。

 できた。恵美は簪を外の光にかざして眺めた。

 かつて姉の初子が作っていたものとは違って、よく見ると糊がしみ出してしまっているところや、上手く折れていなくて左右対称でないところもあるのだけれど、こんな大作を一人で作ったのは初めてだから満足だった。

「簪、恵美ちゃんの成人式に間に合わせなくちゃね」
初子は、大学生だった恵美に優しく微笑んだ。

「そんなこといいから、休んでいてよ。一昨日退院したばかりなのに、もうこんなに根を詰めて」
恵美は慌てて言ったものだ。

 初子は身体が弱くて、いつも家にいた。大学に行くこともなかったし、就職もしなかった。家の中でできること、体力を使わなくていいことしかできなかったが、その分手先がとても器用で、手芸の類いは何でも出来た。

 通信教育で習ったつまみ細工にもその才能が遺憾なく発揮されたので、和装小物のメーカーに納品するようになった。

 大きいかまぼこ板のような木の板の上に薄く糊を伸ばす。ピンセットで器用に折った小さなちりめんや羽二重の布を手早く並べていく。そして、それを銀色のパーツの上に載せて美しい小さい花を完成させていく。つまみ細工はその繰り返しだ。辛抱強くて几帳面な初子にぴったりの仕事だった。

 恵美が成人式に振袖を着ることになると、大喜びで簪を作ってくれると言った。

 恵美は、大正ロマン風の振袖を買ってほしかった上、つまみ簪よりもオーガンジーなどで出来た洋風の飾りが欲しいと思っていたのであまり乗り氣ではなかった。両親が大喜びで「よかったわね」と言うのも面白くなかった。

 子供の頃から、両親の姉と自分への関心には差があるように感じていた。彼らは身体が弱くて入退院を繰り返していた娘を心配していたのだろう。運動会にも出られない、遠足にも行けない初子のことを「かわいそうにね」と慰め、国語や算数で優秀な成績をとると褒めちぎった。一方、健康だけれど成績もそこそこだった恵美は、褒めてもらった記憶もあまりないし、何事も二の次にされてきたと感じていた。それによく叱られた。

 恵美は初子のことを嫌いだったわけではない。少しは妬んだけれど、いつも優しく穏やかだった初子、苦しくてもけなげに耐えている姉のことを偉い人だと思っていた。それに、いつまでもそうやって一緒にいてくれるのだと思い込んでいた。

 でも、初子は恵美の成人式まで生きられなかった。つまみ簪も完成しなかった。

 成人式用に、好きな髪飾りを買ってくれると母親に言われたとき、恵美は首を振った。
「初子姉さんの作ってくれた簪をする」

「でも、あれは作りかけで、目立つところの花弁が欠けているわよ」
「いいの。あれをつけたいの」
恵美は泣きながら言った。他の髪飾りが欲しいなどと思ったりしなければよかった。姉さんに作ってくれたお礼も言えなかった。

 伝統工芸だから、レンガ色と抹茶色で幾何学的な模様のモダンな着物には合わないだろうと思っていたが、それは恵美の思い違いだった。初子は、若竹色と落ち着いたレンガ色のちりめんを使い、剣つまみの内側の花弁を黒にすることで、モダンなデザインの簪を作ってくれていた。

 行動範囲が狭まっている分、彼女の宇宙は小さなピンセットと細い指先から生み出されて自在に広がっていたのだ。恵美は、生きているうちにもっと姉と話して、その心の中の宇宙を覗けなかったことを後悔していた。偏狭で思い込みに縛られていたつまらない自分を悔やんだ。

 同級生たちはその簪を見て、変な顔をした。黙って目を見合わせてから、影でくすくす笑った。恵美は、姉の形見であることを誰にも言わなかった。それは、心ない同級生たちとの会話で穢されたくない神聖な思い出だった。人になんてわかってもらわなくていい。私の黒髪を美しく飾ってくれようと心をこめてくれた姉さんの想いがここに刺さっているんだからと。

 そして、その成人式からもうじき十五年が経つ。

「お母さん、ただいまー」
玄関の引き戸ががらりと開いた。恵美は、もうそんな時間かと驚いた。

「おかえりなさい、初音。あら、またそんなに汚して」
お転婆娘は、またどこかで泥だらけになってきたらしい。

「公園でちょっと滑り台に乗っただけだよ。でも砂場が湿っていたんだもん」
「公園に行くのは、一度帰ってランドセル置いて、着替えてからっていつも言っているでしょう、もう」
「ごめんなさい。忘れちゃった」

 恵美は初音の頭をそっと撫でた。両親が自分に対して感じいていたことを、今は理解できる。健康で元氣よく飛び回っていることは、どんなに有難いことだろうか。漢字の書き取りがバッテンだらけでも、何を着せてもすぐに泥だらけにしてしまっても。何度叱ってもいう事をきかないので、しょっちゅうは褒めないけれど、でも、愛しい娘であることには違いはないのだ。

「お母さん、これ作っていたの? きれいだね」
初音は、簪を覗き込む。

「ふふ。これは初ちゃんのよ」
「私の? 本当? 今もらっていいの?」
「あら、今オモチャにしちゃダメよ。初詣の時に、おきもの着るでしょう。その時にね」

「ふうん。そうか。マイコさんみたいにするんだものね。でも、お母さん。おきものはいいけれど、ぞうりはいたいから、きらい。ビーチサンダルはいちゃダメ?」
「う~ん。それは、いまいちだと思うなあ。でも、痛いのはつらいよね。写真撮らない時はそれでもいいかしら。少なくとも運動靴よりはいいわよね」

 せっかくの簪でばっちり可愛く決めようと思ったんだけれどなあ。カエルの子はカエルだからしかたないかなあ。

 恵美はため息をつくと、タンスの上の初子の写真を振り返った。姉は、昔と変わらずに優しく微笑んでいた。


(初出:2017年1月 書き下ろし)
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comment

says... "雪で~す"
あ、和装のお話だ。それに素敵なタイトル。夕さんの面目躍如ですね。
「つまみ」をよく知らないサキにも簪が出来上がっていく様子が想像できるようでした。素晴らしい技術なんでしょうね。そしてきっと美しい細工なんでしょうね。
初子、短いセンテンスなのに、細やかで穏やかで優しい様子がとても伝わってきました。
彼女の、全てを受け入れたような優しさが素敵です。
でも恵美のはつらつさもとても素敵なんですよ。初子の優しさとはすこし表現方法が異なってはいますが、同じ優しさです。
簪を完成させて成人式に付けて行ったの、わかるなぁ。

恵美の娘は初の字を受け継いだんですね。そして簪も受け継ぐんですね。
恵美がどのような気持ちでこの子の名前を付けたのか、簪を受け継がせるのか、なかなか想像はできませんが、早くに亡くなった姉への思いがどんなふうにここに入っているのでしょう。
そして初音はそんな思いとは関係なく、すくすくと育っていくんだろうなぁ。
サンダルなんて言ってるし・・・でも、この子の元気はつらつな様子がとても嬉しいです。
サキはそれでいいと思います。そしてそれが当然だと思います。
2017.01.16 11:49[edit]
says... ""
初コメと思ったらタッチの差で取られてしまった。。。
検討違いなコメントをしていたら申し訳ないと毎回思いながらコメントしている
才条 蓮です。

・・・といいつつ。
ええ話しじゃ~~~~と思っています。
(ノД`)・゜・。
形見の品・・・思い出の品ってありますよね~~~。
私もハンカチは今でも思い出の品(形見ではない)としてタンスにしまっております。
今でもハンカチを見て、色々な思いでに回想します。
ちゃんと汚れないように保存しております。
こういうのが親子とかに受け継がれるといいですね~~。
2017.01.16 11:54[edit]
says... ">>サキさん"
こんばんは。

「つまみ」は、おそらく名称は知らなくても一度は見たことがあると思いますよ。
布で出来た簪、つまみのことが多いと思うんです。
舞妓さんがよくさしていますよね。

作っているのを見ると、「私には無理!」と思う繊細で丁寧なお仕事なんです。
そして、あんな単純な作業なのに、色と素材と組み合わせで、ものすごく美しいバリエーションになるんです。
初子は、ちょうど私とは正反対の、繊細かつ丁寧なタイプのキャラをイメージして書きました。
つらくても文句も言わずに、優しくて穏やかなままって、本当に難しいことだと思うんですけれど、こういう方、いらっしゃるんですよね。

そして、恵美や娘の初音は、健康でごく普通の生活が営めている分、平凡で突出したところはない人たち、どちらかというと私の小説ではおなじみのタイプですね。

人生には、残念なことに、取り返しのつかない状況になってはじめて「ああすればよかった」と悟ることがけっこうあるんですけれど、そういう経験に学んで、少しずつ進んで行く普通の人間の心持ちを応援していけたらいいなあと思っているんです。

そうそう、初音は、初子からもらったんです。
初子はかなり古くさい感じの名前ですけれど、初音はミクに使われているように、ちょっと今っぽくなるから娘の名前にもつけるかなと思って。

幼い子供には、「草履はちゃんとしたものを」どころか、簪の伝統芸能がどうとか、亡くなったおばさんがどうとか、説明してもまだちゃんとはわからないんですよね。恵美は「いつ説明しようかなあ」なんて思いながら娘の成長を見つめていくんでしょうね。

こういう平凡な幸せ、とても貴重だと思います。

コメントありがとうございました。
2017.01.16 20:40[edit]
says... ">>LandMさん"
こんばんは。

あれ?
蓮さんが月曜日に……。
早速読んでいただき、コメントもいただいてありがとうございます。
この話、氣にいっていただけて嬉しいです。

見当違いなんてとんでもない。
蓮さんのコメントは、ユニークな点をついていて、面白いですよ。
いつも丁寧にありがとうございます。

そうなんですよ。
物にくださった方の想いや思い出がこもっているんですよね。
形見って大切で、私もいろいろとしまってあります。

蓮さんには大事なハンカチがあるのですね。
また次の世代に、引き継がれていきますように。

コメントありがとうございました。
2017.01.16 20:49[edit]
says... ""
執筆、お疲れ様でした。

「十二ヶ月の〇〇」シリーズ、こんどはアクセサリーなんですね。ううむ、守備範囲が広いな。

「つまみ」という細工、お恥ずかしながら初めて知りました。ほんと、勉強になります。
姉から妹へ、母になった妹からその娘に。手作りのアクセサリーが引き継がれていくのが、とても素敵でした。伝えられなかった姉への思いが、いい形で昇華できてよかったと思います。
お料理でも手芸でも、なにかを「作る」ということが、世代を超えて伝わっていくというのは、いいですね。
2017.01.17 00:41[edit]
says... ""
しっとりと切ない姉妹の思い出ですね。
髪って、アート心をくすぐる素地であると思います。
さまざまに飾るバリエーションがありますけれど、意味を持っているものがやはり彩を持つと思うんです。
大切な思い出と共に受け継がれていく伝統の髪飾りは、だからこそ意味を持って美しいのですよね。
初音ちゃんの将来が楽しみです。
2017.01.17 01:06[edit]
says... ""
悲しいけれど、素敵な姉妹の物語でしたね^^
なんとなく京都あたりなのかなぁ~なんて想像していましたが、最後の方で初音ちゃんが「マイコさんみたいに」と言っていたので一気に京都感がUPでした。笑

つまみ細工って繊細で綺麗ですよね。最近は簪ではなくコーム?やらなんやらで便利そうというか何というか。
簪であってこそ和物として美しいように思うのですが、最近のヘアスタイルには馴染まないんでしょうかね><;

簪を使う予定の初音ちゃんはやんちゃですが、綺麗で長い黒髪なんだろうなぁ^^
2017.01.17 14:16[edit]
says... ""
今回は和風なストーリーですね
決して病弱がいいってことはないんだけど
病弱と繊細な手芸は絵になります
姉妹は仲が悪くなくてもいろいろ比べられたりするので
素直になれなかったり…ありますよね
2017.01.17 14:23[edit]
says... ">>TOM-Fさん"
こんばんは。

くすくす。実はですね。
このアクセサリーシリーズ、2015年の冬に企画を立てて、そのままメモが紛失、一年間書けなかったものなんです。去年の大掃除中にメモを発見しまして、それで復活したのでした(笑)

「つまみ」は百貨店勤務中に知ったんですけれど、実際の工程などは、今回書くにあたってネットで調べました。(威張るな〜)
見れば見るほど「そんなこと、私には無理!」なんですけれど、習いにも行けるみたいです。

いろいろな手作りがありますし、流行などもあって、よく「そんな古くさいことは私やだ」と言っていたのが、歳をとってよさがわかり、または、作ってくれていた人の想いを理解するようになり、自分が継承していくようになるというのはいいことだなあと思っています。

私は、つまみは無理だけれど、シロップづくりとか……(簡単すぎ〜)

コメントありがとうございました。
2017.01.17 22:41[edit]
says... ">>けいさん"
こんばんは。

姉妹って、兄弟とは違うわりと静の関係だと思うんですよ。
まあ、中には一緒に転げ回ったという姉妹もあるかもしれませんが。

そして、姉妹や母娘ってアクセサリーを通して想いを交わすこと、けっこうあるんじゃないかなあ。
髪の毛を飾るのって基本的に女性だから、それを通して女同士の想いの伝承もあるんですよね。
ただのアクセサリーがそれ以上の意味を持つ、今年はそんな話を書いていこうと思っています。

初音、家族の想いのわかる素直な女性に育ってほしいですね。

コメントありがとうございました。
2017.01.17 22:49[edit]
says... ">>清修さん"
こんばんは。

ああ、引き戸とか、京都っぽいかもしれませんね。
私に方言が書けたら、もう少し関西の話をちゃんと書くんですが、下手なことを書くより標準語で書く方がいいかなともおもったり。

最近の和装は、わりと洋装に近いものも増えてきてそれはそれでいいのですが、やはり伝統のものをきれいに着こなしている姿を見ると素敵だなあと思います。小物も同様で、つまみ簪のあの手間と創造性は、やはり後世に残してほしいなと思います。

日本人の女の子の髪の毛って本当にきれいなんですよね。
あの艶つやで美しい髪、歳をとるとなくなっちゃうので、若いうちは自然のままサラサラさせるのがベストだと思います(笑)

コメントありがとうございました。
2017.01.17 23:00[edit]
says... ">>ダメ子さん"
こんばんは。

和の話、時々書きたくなります。

自分が非常に適当な人間な上、叩いても死なないくらい頑丈なので、繊細で儚い感じの人に憧れている部分はあるかも。
イメージ優先ですね。

ダメ家三姉妹のように、全員仲がいい姉妹もあれば、鬱屈した仲というのもありますよね。
比較されてというのはありますよね。
基本的に優等生のお姉さんに鬱屈した妹というステロタイプは、わりと物語になりやすいです。
でも、よほどのことがない限り、姉妹だから基本的には好きなんだと思うんですけれどね。

……と、思っていたけれど、スイスに来たらすごい愛憎の姉妹が多くて、びっくりしていたりします。

コメントありがとうございました。
2017.01.17 23:07[edit]
says... "新しいシリーズ"
本当に夕さんはどこまで沢山の引き出しを持っておられるのやら。今度はアクセサリーですか! そして和ものからスタートされるというのもまたいいなぁ。
私もものを捨てられないのですが(今日、新聞にゴミ屋敷の記事があって、う~、こうしてものを捨てられないとこんなことになるのかも、とびびっちゃいました)、特に人からもらったものはぼろぼろでもいつまでも捨てられなくて。でもこの優しいお話を読んで、大事なものは捨てられなくてもいいんだと思いました。
最近、日本の職人芸の番組が多いような気がします。それを見ていると、ほ~、へ~と思うような事ばかりで、日本にいながら伝統のものは何も知らないなぁと思ったりします。実際買おうとするとすごく高くてびっくりするものが多いですが、その過程を見たらその値段も納得いくことばかりで。それはきっと値段で表れる部分だけではないと思うのですが……
こうして心を込めて作られたものならなおさら、ですね。たとえ相手の事を知らなくても、これを使ってくれる人がハッピーであるように願って作られたもの、それを身につけるってことはとても幸せなこと。ましてや家族のために作られたものなら。たとえ未完成でも、ちょっと不細工でも、そこに形以上の何かが籠められているから。
そうそう、恵美の「お姉ちゃんばっかり大事にされている」って感じ、病児の兄弟の気持ち、すごく分かります。実はこれ、私のテーマの一つでもあって。それを夕さんがさらりと書かれてしまったので、あらら、とちょっと悔しい(何で?)。それはともかく、初子が色々な気持ちに気がついていく過程はとても素敵だと思いました。
新しい12ヶ月シリーズ、これからも楽しみにしています。
2017.01.20 15:01[edit]
says... ">>彩洋さん"
こちらにもありがとうございます。

いやあ、ネタをひねり出すために、七転八倒していますよ。
彩洋さんほど貴石に詳しいわけでもないし、私の知識でも書ける何かをシリーズでってなるといろいろと妥協も必要になって。
上のコメントでも書きましたが、実は、このシリーズの計画メモ、一度消えちゃってお蔵入りしかかったんです。でも、大掃除で出てきたので、今年はこれで行くことにしました(笑)

一時期、断捨離が流行って、本当に私は時おりやらないと、どんどんごちゃごちゃになって行くんですが、それでも捨てなくてもいいものもあると思うんですよね。
あ、でも、こっちでも、ドイツのゴミ屋敷を片付ける番組があるんで、ああいうのを見ると「片付けよう」って思いますけれど。

そして、そうなんですよ。
伝統工芸の、あの手間と技、目玉が飛び出るような値段でも当然なんですよね。
どこかで京友禅の工程を紹介した動画がありましたけれど、あれなら何百万しても当然かもって思いました。
そういうことを理解して、何でもかんでも安くしろと言わないで、伝統工芸を守って行かなくちゃいけないなと思います。

その一方で、完璧さはなくても、心がこもっている意味のある手作りのものの大切さも、何もかも安く手に入る世の中だからこそ忘れちゃいけないなあと思います。

さて、「病児の兄弟」問題ですが、彩洋さんのテーマのお一つなんですね。そうかあ。
私は、あまり深く掘り下げてない、というか、ここで掘り下げすぎるとこのシリーズの読み切りの短さには収まらないので切り捨てましたけれど、これだけでけっこう深いお話が書けそうですよね。

私の書くものにはよくあるパターンですが、「子供(ティーン時代・若いころなどもあり)にはわからなかったことが、時を経てようやくわかり、後悔する」っていうのが今回も使われています。

今年もこのシリーズを読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.01.20 23:25[edit]
says... "しみじみと"
つまみという言葉も知らなかったので検索しました。
ああ、これだったのですね。
こんな細かいものが手作りだという、そのことだけで驚きなのですが。
この物語には、それが出来上がっていく過程のドラマが織り込まれていて、本当にジンとしました。

私にも、体が弱くて、手芸の大好きな姉がいました。(あ、いまも健在です)
病院に両親で毎日のように付き添うので、けっこう焼きもちを焼いた記憶があります。

悲しい後悔が残りましたが、このつまみづくりを引き継ぐことで、姉への想いや人への思いやりも、引き継がれていくんだろうなあ。

最近の成人式の衣装や、お客争奪戦パンフレットはどんどん華美になって、(けばくなって)、清楚感が消えていく中、とてもほっこりしました。

来月も楽しみです^^

2017.01.21 01:59[edit]
says... ">>limeさん"
おはようございます。

「つまみ」って、たぶん和装をよくしたり、仕事で関わったりしない限り、そんなに知られている言葉じゃないと思うんですけれど、でも、見ると「ああ、これね」とわりと見憶えがあると思うんです。で、実際の作り方を見ると更に驚愕しますよね。

職人さんの技術というのはものすごいもので、実際にトライしてみるとそんなに上手くは出来ないんですけれど、身内へのプライヴェートなものであれば、そのいびつさを思い出と、現在の愛情が若干カバーするかなと思って書きました。
これはつまみに限らず、どんな手作り品でもそうなんですけれどね。例えば、ズボラな私にはキャラ弁のような細かい作品はほとんど不可能ですが、子供への愛情から「そうは見えないよ」なパンダちゃんおにぎりを入れたら、それはそれで思い出になるかもとか。

やきもちの話ですけれど、親が弱い子供やわりと出来ない子供の方に力を集中すること、たとえ愛情が偏っているわけではなくても、他の子供はそれがわからずに悲しいってことはよくあると思うんです。それが、そういうことではなかった、親もスーパーマンではなくて精一杯だったとわかるのは、大抵自分がその年齢になってからなんですよね。

成人式にしろ、結婚式にしろ、その他のいろいろな盛装で、和装の本来の良さが奇抜なものや意味のない競争の中で、私の感覚で言えば「ちょっと妙」なものになって行くのは悲しいかなあ。もちろん、そういう変化から「カブキもの」的に新しい文化や伝統が生まれて行くという考え方もありますが、長い間培ってきた日本らしい伝統の美は残ってほしいなあと思うちょっと懐古主義な私です。

そんな想いも込めてお正月の月は和装の伝統的なアクセサリーから始めてみました。

来月も読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.01.21 11:14[edit]

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