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【小説】人にはふさわしき贈り物を

Posted by 八少女 夕

もう三月になっていますが「十二ヶ月のアクセサリー」二月分を発表します。二月のテーマは「ブローチ」です。

日本でも「●●お宝探偵団」的な番組があるようですが、ドイツ語圏にもその手の番組がいくつかあって、「先祖から受け継いだ」「蚤の市で買った」「離婚した夫が置いていった」などといったいろいろなアンティークや美術品、古い調度などが思いもよらぬ値段をつけてもらっていたり、反対に「これは二束三文です」といわれてがっかりして帰ったりするのが放映されています。今回の小説は、その番組にヒントを得て書き出しました。


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人にはふさわしき贈り物を

 宝石鑑定士の厳しい顔を見て、クルトはこれはだめだな、と心の中で嘆息した。一攫千金を夢見てここまで来たが、どうやら無駄足だったようだ。テレビで毎日のように放映されている「お宝鑑定」では、蚤の市で50ユーロで購入した陶製の壺が4000ユーロにもなったりしている。だから、彼もかねてから価値を知りたかったブローチを持って半日もかけてここまで出てきたのだ。

「残念ながら、これはルビーではありません。ルビーとよく間違えられるスピネルですらないんですよ」
「じゃあ、なんなんですか」
「アルマンディン(鉄礬ざくろ石)またはパイロープ(苦礬ざくろ石)です。どちらかは組成をみないとわかりませんが、どちらにしてもガーネットの中でもっともありふれたタイプの石ですな。もし、両者が入り交じっているとすると半貴石扱いになりますのでもっと価値は下がります」

 そう簡単にうまい話が転がっているわけはないな。

 クルトは、その石を持って帰るつもりになり、鑑定士の方に手を差し出した。
「そうですか。あまり価値のない石ってことなんですね」

 だが、宝石商は何か考え込むように、自分でありふれた宝石と断定したこの赤い石を見ていた。
「何か?」
不安に感じたクルトが訊くと、ためらいがちに答えた。

「カットと、この台座のデザインがですね」
「台座?」

「ええ。この石はスターストーンです。一つの光源のもとでだけ、内包された別種の鉱物に光が反射されて放射状の光が見える石のことをそう呼ぶのです。ほら、こうすると見える。この六本の白い光彩です。普通はこのスターを生かすように滑らかなカボッションに加工するものなんですが、この石はブリリアントカットを施されている」

 クルトは宝石を覗き込んだ。そう言えば一度白い筋のようなものが見えて、傷かと思っていたが違うのか。価値を落とすものじゃないならなんでもいい。

 宝石商はさらに石をひっくり返し、周りを飾っているすっかり黒くなった台座の細工を眺めた。

「この台座もずいぶんと凝っている。これは職人が手作業で作った台座ですが、今どきこのような加工をするととんでもない値段になるんですよ。大きいとは言え、この手のガーネットにねぇ。誰が何のためにこんなわけのわからないことをしたんだろう。このブローチの由来をご存知ですか」

 クルトは、肩をすくめた。
「亡くなった祖母さんが、戦争中に一晩だけ匿った将校にもらったって言っていましたよ。価値のあるものだから大切にするように、一緒に渡された手紙に書いてあったってね」

「手紙? どこにその手紙があるんですか?」
「さあね。祖母さんは、学がなくてよく読めなかった上、戦後の混乱の中でどっかいってしまったって言っていましたよ。少なくとも宝石だけはちゃんととっておいたと威張っていましたけれどねぇ」

「そうですか。いずれにしても、これだけの大きさの石ですからこの程度はお支払いさせていただきますよ。いかがですか」

 クルトは眉をひそめた。ここに来るまで期待していた額の十分の一もない。現金が欲しいのは間違いがないが、もし後から手紙が出てきてもっと価値が上がったということになると悔しいだろう。

「いや、ルビーじゃないかと思っていたのでね。そういう金額でしたら無理して売らなくてもいいんですよ。そちらには大したことのない石でも僕にしてみたらたったひとつ残った祖母さんの形見ですしね」

 彼はそのブローチを布にくるんでから箱にしまうと、持ってきたときよりも明らかに雑な動作でポケットにしまい、その店を出た。わざわざこんなところまで来たのにな。妻に散々に言われるんだろうな。そう思いつつ、村へと帰っていった。

* * *


 まだ春には遠い。彼は暖房の入っていない冷え冷えとした部屋を見回した。エレナは寝息を立てている。生まれて初めて男を知ったというのに泣きもしなかった。それに、この戦火でいつ人生が終わるかもしれない極限の状態にもかかわらず、ぐっすり眠れる神経というのは大したものだ。

 彼は服を着ると窓辺の小さなデスクに座り、満月の明かりを頼りに手紙を書き出した。こんなところを見回りの奴らに見つかったら、終わりだ。だが、これを書くチャンスは今を置いてはもうないだろう。彼はずっと楽観して生きてきた。だが、さすがの運命の女神の恩寵もこんどばかりは尽きたらしい。彼の叩き込まれた考え方からすると、今すべきことはたった一つだった。

 首からかけて肌身離さず持っていた絹の袋を開けた。中からそっと紅いカーバンクルを取り出した。そっとそのブリリアントカットの表面を指でなぞる。彼の存在の唯一の証明と行ってもいい宝物だ。手放すのはつらい。ましてやこの粗野な娘にその運命を託すのは心細い。だが、そうする他はない。彼とともにあれば先祖代々より託された全ての希望が潰えるのだから。

親愛なるエレナ。

 戦争中だからといって、見知らぬ男にこんな目に遭わされたことを恨みに思うかもしれないね。君は、僕を匿ってくれただけでなく、残り少ない食糧をわけてさえくれたのに。でも、僕は一時の欲望に突き動かされたわけでも、君を軽んじてこんなことをしたわけでもない。

 僕には君の助けが必要なんだ。

 僕は、君にはペーター・ポスティッチと名乗ったけれど、本名をアンドレイ・トミスラヴ・ペトロジョルジェヴィチといって今はなきアレクサンドロスベニア王国の正式な継承者なんだ。残念ながら祖父の代に起こった革命のせいで父はポーランドでの亡命生活を余儀なくされた。そして、追って来た狂信的な革命派の残党どもに惨殺された。

 それから僕は、身分を隠して生きてきた。アレクサンドロスベニア王国再興の良機を待ち続けていたが、どうやら僕の代でも悲願は叶わないようだ。僕は、君も知っているように追われている。ずっと親友だと信じていた男に密告され、先祖代々の財宝のほとんどを奪われた上、身分詐称の罪で軍の地位も剥奪された。

 おそらく数日で僕は捕まり、命を落とすことになるだろう。逃げ切りたいとは思うが、もはや僕にはどんなカードも残されていない。だが、アレクサンドロスベニア王家の未来にはまだチャンスがある。昨日、君のお母さんが闇市に出かけ、君と二人でこの家に残された時に、僕は確信したんだ。

 アレクサンドロスベニア国王として、ふさわしい王妃を迎えることが出来ないまま現在に至った今、僕は緊急避難として君に未来を託すことにした。

 もし神が僕を憐れみ、国の再興を許すならば、きっと君は子供を産むだろう。そしてその子供を正しい地位につけるために、僕は君を王妃に迎えようと思う。アレクサンドロスベニア国王であるアンドレイ・トミスラヴ・ペトロジョルジェヴィチは、エレナ・シマンスカにカレクシュザスカ公爵夫人の称号を授与し、アレクサンドロスベニア王妃として迎える。生まれてくる子に神の恩寵あれ。

 世が平和になり、君が世界にこの手紙を公表できるようになったら、君の子供、もしくはその子孫は再びアレクサンドロスベニア王としてあの地を統べることになるだろう。

 ここに君に預ける『アレクサンドロスベニアの血潮』は、代々の王位継承セレモニーで王が身につけるマントを留めた家宝だ。この星のある紅い宝石は、大きいだけでなく非常にユニークだから、この手紙の真贋を証明し、君の子供がふさわしい地位を得るのに大いに貢献するだろう。

 どうかこの戦争を生き延びてわが王朝の命運を引き継いでほしい。君が栄誉にふさわしき母となるよう命ある限り祈る。

心からの感謝を込めて
 アンドレイ・トミスラヴ・ペトロジョルジェヴィチ



 エレナ・シマンスカが目を覚ますと、かくまった青年将校の姿はもうどこにもなかった。闇市から母親が戻ってくる前に彼が姿を消してくれて本当によかった。親切にしてあげたのに、あんなふしだらなことをするなんて。

 お礼のつもりなのか、大きな赤い石のブローチとなんだか難しい言葉がたくさん書かれた手紙が残されていた。学校で書き取りをもっとちゃんとやっておけばよかった。達筆すぎてよく読めないし、読みとれたところも意味がわからない。

 宝石なんだろうとは思うけれど、こんなに大きな石は見た事がなかったし、下手に人に見せると盗んだのかと疑われたり、どうしてもらったのかと訊かれたり、面倒なことになりそうだ。しばらく、誰にも言わないでおこう。あの手紙は、みつかったらお母さんにひどく怒られるだろうから、頃合いを見つけて暖炉のたき付けにでもしてしまおう。

 エレナはブローチを無造作にポケットに突っ込むと、支度をして動員されている工場へと向かった。

(初出:2017年3月 書き下ろし)
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comment

says... "こんばんは~。"
タイトルが意味深で素敵です。
そして宝石に対する薀蓄がいいですね。サキにはよく分かりませんがなるほどそうなんだと思いますよ。

そして、本当に夕さんらしい。
このお話は明らかにおとぎ話です。ハッピーエンド、めでたしめでたし・・・このパターンですよ。でもそうはならないんですね。
まるで魔法をかけられたようにすごく特別な事が起こっているのに、本人にとって何事もなかったように、そして誰も気がつかないで人生が進んでいます。
もしちゃんと字が読めていたら、そして本当にアンドレイの子供を宿していたのだったら(そういう設定ですよね?)、けっこう凄い事ですよね。カレクシュザスカ公爵夫人ですからね。
落ちぶれた王族にそこまでの力があるかというと疑問符が付きますけれど。
でもある意味、気が付かなかった方が幸せだった様な気もします。エレナが結婚したのかどうかはわかりませんが、結構したたかに、うまくやったんじゃないかと想像しています。孫のクルトも生まれていますしね。彼はアレクサンドロスベニア王家の末裔ということ?

アンドレイはあまりにも世間知らずだったんでしょう。
まさか字が読めないなんて思いもしなかったんでしょうね。せっかくの子孫残し作戦も完全に不発でしたね。可哀そう。
でも意図した形とは違っていますが、ちゃんと子孫は残っているようですから、贅沢を言ってはいけないですね。
あ、そんな問題じゃないか。

女は強いです。
2017.03.13 12:00[edit]
says... "ふふふ"
更新、お疲れ様でした。

宝石にしろ、アクセサリーにしろ、単体ではたいした価値はないけど、由緒によってとんでもない価値が出るってありますよね。

アンドレイ、緊急避難とか言ってるけど、やってることはめちゃくちゃです。エレナの気持ちは完全無視とか、さすが王族の発想って感じですね。
しかも、とんでもない「お宝」を残していったのに、貰った方はその価値をまったく理解できなかったというところが、なんとも皮肉なことで。ブローチだけでなく、遺伝子の方も……。
かの国がその後どうなったのかわかりませんが、あるいはエレナはとんでもない玉の輿を棒に振ったのかもしれませんよね。

クルトの判断は正解でしたね。ここで二束三文に売り渡してしまっていたら、もうまったく救いのないお話になっちゃったと思いますから。

それにしても、うん、じつに面白い。
2017.03.13 14:39[edit]
says... ">>サキさん"
こんばんは。

タイトル、悩んだんですが、ちょっと逆説的なものにしてみました。
エレナには、明らかにいろいろと分不相応だったために、話が噛み合なくなったんですよね。

宝石に関しては、たぶん間違っていないと……思いたい。
ガーネットは、チェコのものも有名ですけれど、いまよりも過去の方が価値を認められていたようです。
いろいろな色のものがあって、今回登場させたのはもっとも普通のタイプのものですね。
カーバンクルは普通かカボッション(丸く滑らかな形)に磨かれたガーネットをさすことが多いのですが、ガーネットを含めた赤い宝石を幅広くさすこともあります。そして、文中にも出てくるように、ガーネットの一種としてパイロープやアルマンディンなどがあるのですが、化学組成の違いですね。
宝石としての価値は、組成だけで決まるものではないので、奥深いみたいですよ。物語を書く方としてはなかなか面白い題材です。

さて、ストーリーそのものは……。そうですね。お伽噺のようなハッピーエンドでもなければ、悲劇でもなく「こんなことありそう」を書いてみました。

ヨーロッパには、星のように謎の貴族や王族の家系があり、誰も知らないような国もたくさんあるので、もちろん「アレクサンドロスベニア王国」なんて国は全くのでっち上げですけれど、こんな話があってもおかしくない風に書いてみました。

エレナに公爵夫人の称号を授与しているのは、貴賤結婚をして出来た子供は王族と認められないというヨーロッパの風習があるので、本来ならアウトなところを無理やりOKにしようとするプチ・インチキですけれど、そもそもエレナにはそれ以前のレベルで話が全く通じなかったというオチです(笑)

この文章からは、エレナの子供とその子供のクルトが、アンドレイの血を引いているかははっきりしませんが、戦争の後に親のわからない私生児を生んだ女性はけっこういましたから、ありえることです。

もう一つの可能性として、このガーネットに興味を持った宝石商が調べて後から「アレクサンドロスベニアの血潮」に辿りつき、DNA鑑定でクルトの祖父がわかる、というウルトラCもありえますが、まあ、ここは何も書かない方が面白い話だろうなと思います。

エレナは、あれでよかったんですよ。
そもそも王妃というガラではないです。
ヨーロッパのアルファベットは、実は国によって筆記体などが大きく違うし、たとえば第二次世界大戦まではドイツは違う字体を使っていたのなどという事情もあるので、当時の正式文書などは私もよく読めません。ましてや占領されて国が変わり教育される言語もコロコロ変わったような時代に育った下級階層の人たちは、中学校を出たくらいでは、難しい言葉の並んでいる手紙はよくわからなかったでしょうね。

ま、子孫は残っています。誰の子供かは神のみぞ知るですが。そして、女もしぶとく生き残りました(笑)

コメントありがとうございました。
2017.03.13 22:08[edit]
says... ">>TOM-Fさん"
こんばんは。

そうなんですよね。
日本でもあるじゃないですか、ただの茶碗ならこのくらいの値段だけれど、千利休が使ったなんて由緒がつくと、とたんに家が買えるくらいの値段になるもの。

宝石単体では、ガーネットは同じ大きさのルビーには全く敵わない値段なんですが、昔は珍重されていたらしく、玉璽に使われているとか、王冠を飾っているとか、いろいろとあるみたいですね。あと昔は今のように「これはルビー」「これはスピネル」「これはガーネット」とちゃんとわかっていなかったとか。

で、アンドレイですが、もう本当におっしゃる通りですね。
本人は盛り上がっていますが、「なにその上から目線」だし、「ありがたがって当然」スタンスでこの手紙を書いています。エレナは全然わかっていませんが。本当に焚き付けにしちゃったのかな(笑)

クルトがガーネットを持ちかえったのは「祖母さんの形見だから」というよりは「価値が上がるなら手紙を探そう」という欲張りな理由の疑惑もありますが、まあ、持ちかえって正解です。もしかするとあとから宝石商が『アレクサンドロスベニアの血潮』にたどり着いて連絡し、サザビーズみたいな有名オークションで売って一攫千金出来る可能性は残っていますし。でも、王国の後継者はないでしょう。今どき(笑)

面白がっていただき、嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.03.13 22:20[edit]
says... ""
あらら…果たしてこの先この宝石が日の目を見ることはあるんでしょうか
やむを得ない状況とは言えこんな難しい言葉を使った手紙を書くなんて…
私もなかなか読めませんでした

歴史にあまりロマンを感じないタイプのせいなのか
こういうのが欲しくなる気持ちがいまいちわからないんですが
手紙が残ってればすごいお宝になっていたんでしょうね
2017.03.15 14:22[edit]
says... ">>ダメ子さん"
こんばんは。

そうですねぇ。何も知らないままずっと子孫が持っている可能性もあるし、質流れしちゃうこともありえるし、もしかしてその価値がわかってお城が買えるくらいの大金に化ける可能性も(笑)

日本語でも「達筆」&「難しい内容」の手紙はシモジモには暗号みたいなものですが、ヨーロッパの文書も同じなんですよね。
よく博物館などで昔の手紙などを見かけますが、意味不明です。

でも、持ち主が読めなくても手紙が残っていれば大変な発見として大騒ぎになったと思います。どっかに残っているといいんですけれどね。(他人事モード)

コメントありがとうございました。
2017.03.15 20:40[edit]
says... ""
ふうむ。
お宝はいつも心のなかにってことでしょう。
それが本当の宝物なような気がしますね。
骨董品趣味ならともかく、
先祖代々のお宝は持っておいた方がいいですね。
(ーー;
2017.03.16 09:48[edit]
says... "残念~~"
こんにちは~~(^^*)ノ
夕さんの創作されたお話だというのに
本当にあったことの様に本気で残念な気持ちになりました(笑)

日本にもありますよね、世が世なら・・・とか・・・
でも、実際に
たとえ世が世でも、
どうにもなってないってことも有り得ると思うし
世が世なら、なんだってんだ~~
現実は、世が世ではないんだから、仕方あんめい。
なんてね(^▽^*)

この場合は、相手が悪かったというのか
なんというのか・・・・・・
でも、エレナばあちゃんは、ふしだらなことされても
まんざらでもなかったんですよね、きっと(^^;;)
あまり気にしてないみたいなのが、
あっけらかんとした女性だったんだろうな・・・
そんな女性なら
堅苦しいアレクサンドロスベニア王家の王妃になるよりも
知らずに手紙を焚き付けちゃって
綺麗な宝石(だと思ってる半貴石?)を、こっそり宝物にしてた方が
幸せな生涯を送ったのかもしれませんよね(^^;)
2017.03.16 18:33[edit]
says... ">>LandMさん"
こんばんは。

あはは、お宝が何かわかったら、ですけれどね(笑)
場合によっては、何もわからないまま人生が過ぎてしまうこともあります。

先祖代々のお宝、渡すんならやはりそれなりの人に渡さないと
歴史の影に消えてしまうかもしれません。

コメントありがとうございました。
2017.03.16 22:21[edit]
says... ">>かじぺたさん"
こんばんは。

くすくす。
本氣で残念がっていただけたなんて、なんて嬉しい。

この謎の王国のように「聞いた事もないけれどなんかすごいらしいお家柄」とか「本人たちはありがたがっているけれどどこがすごいのかわからないお宝」とかって、ありますよね。

たとえエレナがちゃんと手紙を読めても、まあ、復興は難しかったと思うんです。むしろ危険な目に遭わされたかもしれないし。

それに、きっとそうなんです。エレナは「イケメンだったし、ま、いっか」ぐらいのまんざらでもない感じだった可能性もあります。そのあと、ぐーぐー寝ちゃっていますし、かなり図太い繊細さのあまりない娘だったのでは。
だから戦後の混乱も生き抜いたんですしね。

本人は、「別に悪くない人生だった」と思って亡くなったんだと思います。
私生児が王様になるべき存在、王妃様として礼儀作法をいろいろと言われる立場、なんてなったらこの人は苦労したんじゃないかしら。人生、何が幸せで何が不幸せかは、本人にしかわかりませんよね。

コメントありがとうございました。
2017.03.16 22:34[edit]
says... "ああ~"
なんで手紙捨てちゃったんだ~><
読後感に、妙にそれが残った私は守銭奴?w

彼にしてみたら、万感の思いを込めて託した家宝。血の誇り。
けれど、託された彼女にしたら、ひどい事した相手が残して行ったお駄賃……くらいな感覚で。
このギャップ、これこそ現実なんだろうなあ。
まあ、客観的に見れば、身勝手な托卵(笑)
エレナの態度の方が、正しいような気もします。

物の価値って、ほんとうに分からないものですよね。
人によって天と地ほども変わる。
想い入れの問題だもん。
『なんでも鑑定団』を見ながら、酷な事するよな~と、たま~に思います^^

いろんなことを考えさせてくれる、とても素敵なSSでした!

2017.03.18 03:42[edit]
says... ">>limeさん"
こんばんは。

あはははは。いや、そう反応してもらいたかったですよ(笑)
で、エレナはなんのことやら、わかんなかったんです。
この話、題名を身もふたもなく変換すると「豚に真珠」ですから。

ただ、エレナが本当に焚き付けにしちゃっていたら残っていませんが、たとえば忘れていてどっかに残っているとか、もしくは誰かがそれを読んでお金になりそうと隠しておいたとか、やろうと思えばいろいろと続きの書けそうな話ですね、これ。
書かないけど(笑)

こちらの『なんでも鑑定団』系の番組を見ていると思いますけれど、物の価値って本当に持ち主はよくわかっていなかったりするんですよね。「そんなものにまさかそんなすごい値段が?」ってこともありますし、本人は大変なお宝のつもりだったのに二束三文だったりとか。ただ、その後で思い出までが二束三文にされてしまうのは悲しいですね。

そんなことを思いつつ書いてみた作品でした。

コメントありがとうございました。
2017.03.18 22:19[edit]

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