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Posted by 八少女 夕

【小説】郷愁の丘(6)シマウマたち - 2 -

「郷愁の丘」です。四回に分けた「シマウマたち」の二回目です。

グレッグの研究対象であるシマウマの観察に連れて行ってもらうジョルジア。いわゆる「サファリ」ですね。草食動物は群れになっていることが多く、一度にたくさん眺めることができます。あまりたくさんいるので、そのうちに、人々は草食動物を見るのに飽きてしまいます。

私はシマウマが大好きだったので、シマウマに対しては飽きませんでしたが、そういえば滞在の終わりにはトピやガゼルを見ても「ふ~ん」くらいにしか思わなくなっていたかも。でも、どの動物も、動物園の動物とはまったく違う佇まいで、ちょっと神々しいほどでしたよ。というような話は、今回のストーリーとは関係ないですが。

今回発表する分もそうですが、この小説は主人公たちが二人でいることがとても多くて、会話の具体的内容にとても苦労しました。とにかく、この二人、ずっと恋愛とは無縁のことを話しまくっているんです。一緒にいる時間が長いのでそのボリュームも半端なく、しかも私は写真家でも動物学者でもないので、何を話すんだろうかというところから始めて、悩みまくりでした。しかもストーリーに絡まってないといけないし。自然に表現できていたらいいんですけれど。


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あらすじと登場人物




郷愁の丘(6)シマウマたち - 2 -

 その話をしている間、ランドクルーザーはゆっくりと進み、道の悪い長い坂をいくつか下っていった。しばらくすると切り立った崖を背にしてどこまでも広がる広大なサバンナを走っていた。そこは《郷愁の丘》のテラスから眺めているあの土地だった。やがて、彼の目指す水場が近づいてきた。昨夜の雨で広がった大きな水源で、今朝テラスからそれを見て見当をつけていたのだ。彼は、離れた木陰で車を停めた。

 トムソンガゼルやインパラやヌーの大群が、ゆっくりと草を食んでいる。キリンの姿も見えたし、もちろん彼の観察対象であるシマウマもたくさんいた。陽炎の先に彼らが立ちすくむ。何頭かが、こちらを観察している。それ以上近づいて来ないかどうかを慎重に。安心したように頭を下げて食べだすものがいる。

 それは子供の頃の絵本で見たエデンの園のようだった。ジョルジアは、無意識に装備を手にしようとした。そして、休暇中だった事と、今回の旅に望遠レンズを全く持ってこなかった事を思い出した。

 彼は、固まっているシマウマたちを指差しながら、説明をした。
「あそこの二頭は姉妹だ。手前の子供は一週間ほど前に生まれた。かなり近くにハイエナがいたから随分ひやひやしたよ」
「まあ。ねえ、もしかして、シマウマを個別にわかっているの?」
「ここの調査は頻繁にしているから、特徴のある個体はわかるよ」
遠いせいでもあるが、ジョルジアには小さい仔シマウマ以外はどれも同じに見える。それを告げると彼は笑った。

 しばらくすると、動かないランドクルーザーに興味を持ったのか、それとも安心したのか、もっとずっと近くに動物たちが近寄ってきた。もちろん、すぐ側というほどではないが、それでも背の高いキリンなどが通り過ぎると、その姿に圧倒される。ジョルジアはコンパクトカメラを構えて、何回かシャッターを切った。彼は、何かを手元のノートに書いていた。小さい几帳面な筆蹟だ。

 氣がつくと昼どきになっていた。彼は、ルーシーに水と乾いた餌を少しやった。ジョルジアは、紅茶の入ったポットから二つのカップに紅茶を注ぎ、朝用意したランチボックスを開けた。

 長時間の戸外で悪くならないように、ジャムだけが挟まったあっさりとしたサンドイッチと塩だけしかつけないゆで卵。ジョルジアが見慣れている物に較べて黄身が白い。それにいくつかのオレンジ。彼はポケットナイフを駆使してあっという間に皮を剥いてくれる。

 ランチはあっさりしているが、目の前にたくさんの野生動物がいて、一緒に食事をしているのは愉快だった。食事の後も、観察と会話は続いた。

「先日した話の続きだけれど。人間の目は、シマウマの縞部分の写真を見てモノクロームとカラーを見分けられるものなのか?」
「ええ。見分けられるわ。もしそれがイラストで、全くただの二色だったらダメだけれど。もしわずかでもグラデーションがあれば、カラー写真にはいろいろな色が写っているの。もちろん、個人差もあるし、遠くから眺めたら、それだけで判断するのは難しいわね。でも、シマウマ自身はどうなのかしら?」

「彼らがモノクロームとカラーの違いにこだわるとは思えないな。少なくとも彼らと僕たちとは違う見え方をしていることはわかっている。ほ乳類のうち三色型色覚を持つのは霊長類だけでシマウマは二色型色覚だ。青と赤の違いは識別できないだろうね。黄色や緑は識別できるから新鮮な草とそうでないものは見てわかるのかもしれないね」
「色の違いを認識する必要はないってことね」

「そうだね。彼らにとってもっと大切なのは、周囲の動きを認識する事だからね」
「つまり?」

「目のついている位置を観察してごらん。横についているだろう? あの配置のおかげで視野がほぼ三百五十度あるんだ。背後で何かが動けばすぐに氣づく。肉食獣から逃げるために必要なんだね。ただし、両方の目で同時に見る両目視野はとても狭くて距離を測るのは得意ではない」

 ジョルジアは、なるほどと思いながらシマウマを見た。確かに彼らは振り向かずに後も見ているようだ。
「ライオンやチーターは?」

「追う方の肉食獣は、距離の測定がとても大切なので、立体的に見える両目視野が百二十度あるかわりに後方に全く見えない領域が八十度ある」
「よく出来ているのね」
「そうだな。非常によく適応している事はわかっても、どうしてそうなったのかはわからないんだ。さっき話にでた、二色型と三色型の色覚も、魚類では三色型や四色型色覚を持っていたのにほ乳類は一度色覚を失って二色型になり、その後に霊長類が再び三色型を獲得している」

 ジョルジアにとっては、色の違いはとても重要な関心事であると同時に、あたり前の事でもあった。色の違いによって表現するカラー写真と、陰影で表現するモノクロームの世界。それは人類がその違いを認識できるからこそ存在する表現方法だ。

 そのシステムを考える事は、作品の根源を見極める事でもある。そして、写真家のジョルジアにとってだけでなく、この会話は動物学者であるグレッグにとってもなんらかのインスピレーションになっていればいいと思った。

「シマウマって、本当に斬新なデザインの毛皮を着ているわよね。あたり前みたいに思っていたけれど。よく考えるとどうしてあんな風に進化したのかしら」
「それはいい質問だね。実は未だにはっきりとはわかっていないんだ。わりと最近までは、あの模様が集団でいると個体の区別がつきにくくなり襲われにくくなるからと信じられていたんだが、群れから離れると反対に目立ちやすくなるだろう」

「最近は別の学説もあるの?」
「ああ。体温調節のためとも言われていたけれど、最近一番有力だとされているのは、ツエツエバエを除けるのに有効だという説だ」
「ツエツエバエ?」

「吸血蠅でね。睡眠病を引き起こすトリパノソーマの感染の原因になるんだ。研究ではツエツエバエから検出される血液の中から、シマウマのものは極端に少ない事がわかっているし、ウマ科の他の動物に比較するとシマウマが睡眠病にかかりにくいこともわかっている。そして、吸血虫は色が均一でない所には着地しづらいという研究があるんだ。つまり縞があると刺されにくくなるといってもいいね」

「それは人間でも有効なの?」
「そうだ。ツエツエバエに刺されると人間も睡眠病になる。だから、まだらな服を着ている方がいいってことになるね」

「自然の叡智ってすごいのね。縞のある方がいいとシマウマの遺伝子にプログラムが書き込まれるまで、随分とたくさんの試行錯誤をしたんでしょうね。私たちがあっさり『進化論』と呼んでいるものだって、細胞が知っているわけじゃないんですものね」

 彼女の言葉に、グレッグは頷いた。
「進化論というのは、結果的に生き残ったものがどうして生き残ったかの理由付けとしてわかりやすいけれど、本当はそれだけでは片付けられない多様性もある。何千万年経っても、いまだに弱くて生存に向かない個体も普通に生み出され続けていることの説明はつかない」

「そうね。言われてみるとそうだわ。でも、絶対的な勝者じゃなくても、何とか生き延びる事が出来たなら、それはそれで生き残った事にならない?」

 彼は、ジョルジアを見て驚いたような顔をした。それから答えた。
「その通りだね。生き残るというのは正にそういう事だ。そして、そうやってなんとか生き延びた弱い生命の中から、次の環境変化に適応できたものが、思いもしなかった繁栄に預かることもある。そう思うと、僕もなんとか生きていくことに希望が持てるな」

「私もよ」
ジョルジアがそう答えると、彼は笑った。それは「君は弱者ではないだろうに」という否定の笑い方だった。ジョルジアは、少しだけ不満に思った。彼女はいつも自身を光に満ちた人びとの蔭に埋没した取るに足らない存在だと認識し続けてきたから。
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Comment

says...
更新、お疲れ様でした。

お、シマウマ出ましたね。
と思ったら、いきなりアカデミックな話題が……。ああ、あの縞模様って、そういう機能があったんですか。なんらかの迷彩だろうとは思っていましたが、まさか対ハエ迷彩だったとは。
それにしても、色気とは無関係の話に終始していますね、この二人。レイチェル・ムーア博士邸での盛り上がりは何処に(笑)
でも、シマウマの生態から進化の話になって、最後のくだりへの運びは上手いなぁ、と感じました。
ここからどう盛り上がっていくのか楽しみということで。

それから今回もいろいろな情報や知識がちりばめられていて、面白かったです。
それとランチは簡素すぎて、ちょっと栄養バランスが心配かも(笑)

で、進化の話ですけど……
そうですよね、進化ってほんとうによくわからない。自然淘汰の機能は働いているんだろうと思いますけど、デタラメになされた淘汰の結果、たまたまこうなっちゃったって感じじゃないんですかねぇ。まあ、ワタシも生物学者じゃないので、良くわかりませんけど(爆)

次話も楽しみにしています。
2017.07.12 06:36 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
う~~~~~ん。
良い小説です。
・・・と、個人的に思っております。
なんでしょうか。
夕さんのような世界の見聞がないと書けない小説を書いてくれている。

長年見ていると分かりますよね。
シマウマとかすっと個体見ていると分かりますよね。
名前とか付けたくなるでしょうし。
違いが分かるでしょうね。
2017.07.12 14:03 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

縞模様の件は、この作品を書くにあたって調べたんですけれど、最近の学説ではそういうことみたいです。
アカデミックな話題になっているのは、「一応アカデミックな主人公なので少しはそういうことを書かないと」と思ったんですが、いかんせん作者の脳みそがこうなんで、苦労しました(笑)

そして、この二人の会話ですが、ずーっとこんな感じです(おいっ)
レイチェルん家でのあれは、ほぼ「なかったこと状態」にされています。
グレッグにしてみれば「他に好きな人がいるとわかっているのに迫っても迷惑だろうし」と手を出せませんし、ジョルジアはジョルジアで「手を出さないでくれればそっちの方がいいし」で、そのままです。
って、このままじゃ全然盛り上がらない〜。
まだしばらくこの生殺しが続いていきますが、見捨てないでくださいね。お願いします。

ランチは、あはははは、こんなものですよ。
その分、朝ごはんと夕ご飯でちゃんと栄養を摂っているはず。
ジョルジアは、せっせと料理しているという設定です。

進化の話は、本当に結果から見ると「そうかな」と思いますが、何がファクターとなって淘汰されたのかとか、反対に繁榮することになったのかとか、真剣に考えるとよくわかりませんよね。

少なくとも昨今の人間社会では、グレッグやジョルジアみたいなのが多数派になることはなさそうですが、まあ、しぶとく生き抜いて欲しいと思います。

コメントありがとうございました。
2017.07.12 20:16 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

お褒めにあずかり恐縮です。
見聞があるかどうかは別として、自分らしい小説を書こうとは思っています。

実際には、シマウマのように量が多くて、しかもすぐに食べられてしまう野生動物を個体ごと憶えているというのは、難しいと思うのですが、この小説では主人公にある種の特殊能力があることになっています。この話は再来週くらいに出てきます。その能力のおかげで個体差がわかるのですね。それと、この人、視力もとてもいいです。

コメントありがとうございました。
2017.07.12 20:25 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
夕さん、おひさ~^^
先を急がずに、今目の前に広がるものを堪能する(?)この場面、とてもイイですね。

二人で同じものを見て、それに関しての会話を持つのがホントイイなあ。
今はただのおしゃべりかもしれませんが、こうして同じ物を見て、語って、経験していくことが積み重なって、すんごいことが起こるのではないかと思っていますよ。

ま、この二人、一緒に居るだけで良いのかもしれませんが、今後も相手をより知る、自分をより知る、お互いより知り合うために大いに語っていただきましょう(?)
2017.07.13 02:33 | URL | #- [edit]
says...
匿名さん↑はけいでした。(すみません)
2017.07.13 02:36 | URL | #- [edit]
says...
グレッグのシマウマに対する説明や解説、なかなか興味深いです。さすがは動物学者だなぁ・・・と思わせるくらい夕さんがよく調べられているってことなんでしょうけれど、シマウマがシマウマである理由とか、ほんとうにおもしろかったです。遺伝ってこんな物じゃないのかなぁ。そう思います。
ある意味、神の作り給うものなのですよ。
サバンナでの風景や行動、さすが経験者ですね。想像だけでは書けない描写がちりばめられていて素敵です。2人の会話も相当に練り込まれていますね。関係が進まないのは不満ですが、リラックスしている様子が伝わってきます。
進化論から2人の性格にまで発展するとは思いませんでしたが、確かに一見弱そうに見える物でも生き延びていますね。強さだけがファクターではないのかもしれないですね。ジョルジアの進化論、こちらもとても興味深かったです。
2017.07.13 12:06 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
おお〜グレッグ本領発揮ですね。
シマウマのことになると途端に饒舌になりますね(笑)

レイチェルの家でのこと、お互いになかったことになっていますが、
でもなんとなくこういう空気感、身に覚えがあるというかわかる気がします。
触れちゃいけない話題をお互いが爆弾みたいに抱え持ったまま、
でもそこは大人だから、そのぎりぎり上をずーっと滑っていく感じ。
でも、そんなあたりさわりのない会話の応酬からですら、
一瞬でも互いの琴線に触れ得ているのが、この二人が二人である所以な気がします。
進化の話から、自分たちの「生きにくさ」への話に繋がっているような気がしました。
グレッグはジョルジアへ対してのそれは否定していますけれど、
やっぱり好きな人だから、ジョルジア自身は自分のことを「蔭の側」
って思ってても、グレッグにとってはそうじゃないんだなというのが垣間見える
ようでした。

本編の大筋に直接絡む訳じゃないんだけれど、でも、こういう、
恋愛とはまた別の具体的会話ってすごく大事ですよね。
そこがないと読み味が軽くなってしまうというか、ジョルジアやグレッグの人間像が薄くなってしまうというか。
今回のお話は、生殺しといえば生殺しでしたけれど、でも、グレッグという人への理解が深まるような気がしました。
2017.07.13 13:41 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

あ、名無しでもなんとなくわかりましたよ〜。本当にお久しぶり! お変わりないですか。

この二人、話すときはこんな調子です。
会話って、一人だけ興味のあるトピックだと続かないじゃないですか。
そして、全く同じフィールドだと専門的になるだけで、新しい世界とまでいかないと思うんですけれど、この二人はそれぞれ違う世界に専門があるので、お互いに刺激し合いつつ、けいさんもおっしゃるようにお互いのことを知っていく過程なんですね。

会話は、それぞれのフィールドの専門知識はなくて当然ですが、ある程度思考のレベルが近くいないと、どちらかが「何を言っているのかわからない」になってつまらなくなってしまう、また、会話スキルのレベルも近くないと「口を挟む隙がない」とどちらかが悩むことになるし、なかなか難しいものじゃないかと思うのです。

この二人は、そのどちらもが割と近いらしく、会話を続けていてどちらも「楽しい」と感じている模様。恋愛の行方はともかく、友達としてうまくいく組み合わせだと思います。というわけで、いつまでも語っている模様。

コメントありがとうございました。
2017.07.13 20:32 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

主人公の職業を設定するのは簡単だったんですけれど、いざ書き出して「う。この人、シマウマ専門の博士だった」と、苦悩しましたよ。ちゃんとそれらしく話してくれないと困りますし。一方で、ジョルジアもフォトグラファーらしくしてくれないと困るので、この二人の会話を組み立てるのは大変でした。

進化論や現代科学で説明されていることは、もちろん大前提としてあるんですが、その一方で、専門的に調べれば調べるほど「なぜそうなったかは結局わからない」という謎の領域ってあるものだと思うんです。たとえば、「なぜ地球は水が液体として存在できる絶妙の位置にとどまることになったのか」などを「偶然」「確率論」などで語ることもできますが、どこかに「それって説明としては無理がある」ことで、しかも「でも、実際にそうなんだよな」なことなんですよね。その辺を「これはこうなんだ」と断じずに「結局わからない」と書いていますが、この辺は欧米人の二人なのでどこかに「神の存在」というのを前提にしていると思います。

サバンナの話は、おっしゃる通り多くの部分を記憶に基づいて記述しています。卵の黄身が白っぽいとか(笑)

二人の会話は、とにかく色事は抜きでいきますので、それでも長いこと一緒にいても飽きない二人だと読者に納得してもらえるように、説明文ではなく会話の方に力を入れて書きました。上手くいっているといいのだけれど……。

進化論から発展して、人間社会での弱肉強食論につなげるのは、ここで少し書いていたことですが、これを広げて外伝の「絶滅危惧種」の記述も書くことになりました。

で、ジョルジアは自分も弱くて生き残れない側だと認識していますが、グレッグの方では「綺麗だし、都会でちゃんと仕事しているし、友達にも家族にも愛されているし、賞もとったし、全然弱くないじゃないか」と思っています。この格差があって「そりゃ僕みたいなのは論外だろうな」という後ろ向きにつながっているんですけれど。というわけで、弱者側の方、応援していただけると喜びます。

コメントありがとうございました。
2017.07.13 20:53 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

この人ね、この調子でだーっとしゃべるので、普通の女性は「何それ、興味ないし」と呆れてそっぽを向かれてしまうのですね。
だから、ジョルジアとみたいに、嫌がられずに会話が続くのって、本当に珍しいのですよ。

レイチェルん家での件は、そうなんですよ。お互いに一切触れないんですが、どちらかが知らないパターンと違って、バレてしまっているので本当に不発爆弾のような感じで抱えているんです。グレッグにしてみたら「好きだって知っているのに、ずっとお友達オンリー的な態度を取っているのは、明らかにノーってことだから、ここで迫ったら嫌われる」と思って我慢しているし、ジョルジアの方は「迫らないでいてくれればラッキー」ですし。でも、この緊張感が、二人の関係のスパイスにもなっているんですよね。

そして、二人は、お互いの知的好奇心や、生活の哲学などと上手く噛み合っているのですね。
資産とか、イケメン度とか、学歴とか、そういうすぐにわかる条件と違って、こういうところは実際にじっくりと話してみないとわかりにくいんですが、この二人の場合は、とても相性が良くて、むしろあまりにも心地いいがゆえに恋愛的なドキドキはあまりないみたいな感じになっています。まあ、グレッグの方は、ドキドキなんでしょうけれど。

ジョルジアもグレッグも、華麗なる私生活ってないじゃないですか。そうすると普段の関心ごととか生活のベースは仕事と一体化しているわけで、そうなると会話の方もそういうことが中心になると思ったんですよ。ところがどっこい、それを書くとなると作者の私が大変だったという(笑)シマウマのことなんて、そんなに知らないし。写真はもっと知らないし。そこをどうそれらしく書くかというのは、悩みどころでしたね。

生殺しは、まだまだ続きます。そのうちにジョルジアにトマトとか卵とかが飛んできそう……。

コメントありがとうこざいました。
2017.07.13 21:31 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ツエツエバエの話、面白いですね^^
そんな嫌なハエがいるならもっとマダラ模様の動物がたくさんいてもいいのになぁ…とか、ハエ対策より進化させる部分があったんじゃないだろうか…とか色々考えちゃいました。笑
グレッグもこういう謎に取り組んでいるんでしょうかね?
スケールの大きい仕事でカッコイイです!
2017.07.15 16:09 | URL | #- [edit]
says...
こんにちは。

実際のところは「そうなんじゃないかな」ぐらいの話で、確定ではないみたいです。
最有力の学説というのは次々変わりますからね。

「シマシマなのはそういう有利な点がある」という証明は出来ても、なぜ全部がシマシマの動物だけにならなかったのかは証明できないんですよね。まあ、でも、キリンとかチーターみたいな毛皮でも効果は同じかも?

私もモンバサではマラリア蚊を恐れてビクビクしていましたが、シマシマを着ていたらよかったかもしれませんね。

グレッグはシマシマの謎には取り組んでいないと思いますが、日々シマウマの生態について実地調査をしています。ものすごく地味で目立たない研究という設定です。研究するフィールドの面積は大きいですが、カッコイイかなあ。たぶん、かっこよくないんだろうなあ。でも、誇りは持っていると思いますよ。

コメントありがとうございました。
2017.07.15 16:52 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
グレッグの話、とっても面白いです。
動物学や進化論なんか、聞いてて飽きないですね。
クレッグの話が一通り終わったら、話が途切れるかな……と最初は思ったけど、きっと尽きることのないほどの知識をもってるんだろうな。
相手がジョルジアで良かった。
他の女性だったら最初の5分は楽しいと思うだろうけど、次第に退屈しちゃうかも。

こういう時間が、少しずつふたりの距離を縮めていくんですよね。(いやもう明日結婚してもいいほどのベストカップルなのに><)
でも、ここからがまた……長いのかなあ~^^
2017.07.16 05:09 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんにちは。

グレッグとジョルジアの会話は、苦労しましたよ。
一応博士号を持っている人だから、知的レベルはそれなりに高いはず。ただし、社会から逃げまくっている、テレビもラジオも新聞も届かない場所に住み、週一回の大学通いの時以外はずっとシマウマを一人で観察して暮らしていて、必要最小限のレベルでの社会との関わりで済ませている人なので、面白おかしい話題に満ちているはずはないなと。

それに。

> 他の女性だったら最初の5分は楽しいと思うだろうけど、次第に退屈しちゃうかも。

これもポイントだったんですよ。グレッグは全然モテないのですが、それを地の文やジョルジアの心の声ではなくて、会話文で表現したかったんですよ。それに苦悩したんです。読者に「この人ならジョルジアとは会うかも。でも、私なら退屈でごめんだな」って思っていただけたら、本当に大成功です。

イケメンで、高スペックで、モテモテまたはそれなりにロマンティックな彼に対して恋愛感情を持つっていうのは、さほど苦労せずに共感を得られそうなんですけれど、唐変木な上に(公平に見ても理由があって)誰にも省みられないタイプの人間に、シンバシィを感じて惹かれていく過程を書くのは「これって説得力あるのか?」とドキドキしながらアップすることになりますよね。

ジョルジアは、専門的見地からこの会話がとても楽しいようです。それに非ロマンティックなままでいてくれるのも心地いいみたいですね。ただ、それじゃ進まないんだけれど、というわけで、まだまだここからずっとかかります(笑)

コメントありがとうございました。
2017.07.16 15:20 | URL | #9yMhI49k [edit]

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