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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】帰りを待っているよ

今年最後の小説は「十二ヶ月のアクセサリー」十二月分をお送りします。

十二月のテーマは「リボン」です。リボンが重要な役割を果たす小説は一度書いたことがありますけれど、今回はちょっと趣を変えて包装についていたリボンです。

あらかじめ大金を払っておいて、子供たちが好きなものを手にできるようにするという篤志は、今年見たニュースからヒントを得ました。で、さりげなく書いていますが篤志しているのは、社名から分かるかもしれませんが、最近やたらと登場するあのヒトです。この話にはまったく関係ないですけれど。

このシリーズ、今年も結構な綱渡り&自転車操業でしたが、無事に全部書いて発表できました。ああ、よかった。来年のこのシリーズは、大半をみなさまからのリクエストに基づいて書いていく予定です。詳細はもう少し先に発表しますのでお待ちくださいね。


短編小説集「十二ヶ月のアクセサリー」をまとめて読む 短編小説集「十二ヶ月のアクセサリー」をまとめて読む



帰りを待っているよ

 メイは額をぴったりと窓ガラスにくっつけて、ウィルソン家の居間兼食堂を覗き込んでいた。昨日の朝、お祖母さんの家庭訪問ナースがいつものように綺麗に片付けたはずなのに、ジミーがパンやお菓子を散らかしながら歩いたあとが残っていて、それに帰って来たばかりのジミーのダディが脱いだ服やさっき使ったのであろうバスタオルを置きっ放していた。

 夕焼けの西陽が差し込むテーブルの上には、食べ終えて後片付けのしていない朝食が残っていた。失敗したような目玉焼きと油の多すぎるベーコン、焦げてしまったトーストなどはメイの食欲をそそらないし、興味もなかった。

 視線を移すと、急いで着替えたらしいジミーのTシャツと短パンがソファに無造作に置かれていた。おとといメイと一緒に遊んだ時に着ていたものだ。二日も替えていなかったのかと思うと、少しジミーがかわいそうになった。メイのママは、ご飯が終わると三分でテーブルを片付ける。メイが外から帰ってきて服が汚れているとすぐに着替えさせてくれる。

 そして言うのだ。
「ジミーは、どうしているの。お祖母さんとご飯?」

「うん。ご飯の用意して、ジミーが寝るまでいてくれるんだって。でも、補聴器を外して睡眠薬のんで寝ちゃうので、夜中に目が覚めても起きてくれないんだって。ジミーは、目が覚めたら必死で目を瞑って、朝になるように願いながらお布団に潜り込むんだって」

「まあ。なんて可哀想に。でも、お祖母さんがいるのにわが家に来た方がいいとは言えないしねぇ。とにかく、ジミーには優しくしてあげなさいね。あんなに小さいのにお母さんを亡くして氣の毒なんだから」

 ジミーのママは去年お星様になった。
「いい子にするのよ。愛しているわ」
その最後の言葉を守って、ジミーはわりといい子にしている。少なくともメイの知っている六歳児の中では一番のいい子だ。

 お祖母さんが遠くまでいけないせいで、他の子供たちと簡単に遊べないから、いつも隣のメイの所に遊びに来る。自分のママが死んじゃって、ダディも遠くに出かせぎに行ったままなんて状況に自分が耐えられそうもないと思うので、メイはジミーに優しくしてあげなくちゃと思う。私はもう八歳だし。

 汚れた窓ガラスから覗き込む居間の奥に古い大きな肘掛椅子があって、そこに大きなテディベアが座っている。首には大きな派手なリボンが蝶結びにしてあった。

 そのリボンは、メイの一番のお氣に入りだった。

 この州で一番大きいデパートメントストアに、毎年「サンタクロースの贈り物」が届く。ニューヨーク在住の若い大富豪が慈善として子供達へとあらかじめ料金を払ってくれているので、クリスマスの前の一週間におもちゃ売場に行くとタダで欲しいおもちゃをもらえるのだ。

 メイは、去年はじめてそのデパートメントストアに行った。そして、筆箱をもらった。パッケージについていた虹模様のオーガンジーのリボンは、半年間、メイの一番好きなリボンとしてそのポニーテールを彩った。ジミーがそれを欲しがるまでは。

 それはジミーのダディがまた出稼ぎ先に帰ってしまった週で、寂しがってわがままになってしまったジミーがテディベアの首に欲しいと泣いたのだ。ジミーのためにおもちゃを譲るのも、出かけるのを諦めるのも、メイはあまり残念だとは思わなかったけれど、このリボンだけはとても残念だった。

 あのクリスマスプレゼントをもらいに、ママは二時間もかけてわざわざあのデパートメントストアにはもう行かないだろうし、似たようなリボンはどこにでもあるわけではなかったから。

 ダディやママを失うことに較べたら、リボンをあげることが何でもないことぐらいわかっている。その事でジミーに腹をたてているわけでもない。

 でも、今日のテディベアは、とても寂しそうだ。ジミーは、クリスマス休暇で帰ってきたダディに抱きついて離れなかった。そして、今日は早くから二人でどこかへと出かけて行ったのだ。

 半年ぶりだものね。二人でゆっくりしてくるんだろうな。

 ジミーのいない週末は、本当に久しぶりだ。あの子のことを心配せずに楽しめる滅多にないチャンス。そう思ってもメイはなんとなく落ち着かなかった。夕焼けの光に赤く染まった誰も居ない部屋に、座ったテディの黒いボタンの瞳が寂しそうにこちらをみている。メイがこの部屋にいる時は、ほとんどいつもジミーが抱きしめていたので、ぽつんとこんな風に座っている姿は初めて見た。ジミー、何しているのかな。 

「メイ! どこにいるの、メイ!」
ママだ。どうしたんだろう。

「いま行く!」
メイは急いで自分の家に戻った。

「あなたにサンタクロースからの使者が来たのよ」
玄関でママはニコニコ笑っていた。メイは不思議に思い靴を見ようと玄関を覗き込んだ。くたびれた大きい靴と、それからよく知っている少し汚れた小さい靴。なあんだ!
「ジミー!」

 バタバタと音がして、奥からジミーが走ってきた。
「メイ! どこにいたの?」

 ジミーの家を覗き込んでいたんだよ、というのも妙だったので「その辺」とだけ言った。奥からジミーのお父さんも出て来た。手に赤い包み紙の箱を持っていた。

「メイ。久しぶりだね。僕のいない間、ジミーの面倒をとても良く看てくれたそうだね」
そう言って、赤い包みを差し出した。その包み紙とリボンを良く知っていてドキドキした。

 ニューヨークの健康食品会社ヘルサンジェルのロゴが金色で散りばめてある真っ赤な包装紙は、あのデパートメントストアで渡される「サンタクロースの贈り物」にだけ使われる。そして、ジミーのテディベアが首にしているのと同じ七色で針金入りのオーガンジーリボン。二人は今日、あそこに行ったんだ。

「これ、あたしに?」
メイはどきどきしてジミーのダディとジミー、そしてメイのママの顔を代わる代わる眺めた。「サンタクロースの贈り物」は、連れていった子供の数しかもらえない。メイがもらえるということは、つまりジミーはもらえないということではないのか。

「いいんだよ。メイ。ジミーもほら」
ジミーのダディは、ジミーが手にしている飛行機のおもちゃを視線で示した。

「ジミーの欲しいものは、ウィルソンさんが支払って、その分あなたの好きそうなものをジミーが選んでもらって来てくれたんですって。二人にお礼を言ってね」

「ジミー、ジミー。ありがとう!」
メイは、ジミーに抱きついた。メイのママとジミーのダディは一緒に笑った。
「まだ包みを開けてもいないのに」

 メイは、そのリボンがまた自分のものになったことがとても嬉しかった。ジミーが、それを贈ってくれたのが何よりのプレゼントだと思った。ジミーがメイの好きそうなものを選ぶと、いつも警察の車とか、ティラノサウルスのフィギュアとか、全然メイの好みとは違うものになるけれど、そんなことはどうでもよかった。

 今年のクリスマスはとても素敵だ。こんなにみんなが幸せに思えるプレゼントを用意できるなんて、サンタさんってすごいなと、メイは思った。

(初出:2017年12月 書き下ろし)
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Category : 短編小説集・十二ヶ月のアクセサリー

Comment

says...
更新、お疲れさまでした。

アクセサリーシリーズのラストは、リボンでしたか。
リボンといえばプレゼント、プレゼントといえばクリスマスですよね。
プレゼントの中身よりリボンの方が嬉しいとか、メイの発想は面白いですね。でもジミーのことを、心配したり世話を焼こうとしたり、いいお姉ちゃんでもありますね。
クリスマスらしい、ほっこりとしたお話しでした。

それにしてもマッテオ兄ちゃん、地元の子供たちにも、ケニアの絶滅危惧種にもクリスマスプレゼントを用意するとか、ほんとうに大活躍ですね。ウチにもぜひ一個(笑)

さて、アクセサリーシリーズ、今回がラストなんですね。
今年も一年、楽しませてもらいました。来年の新企画、楽しみにしています。
2017.12.27 11:01 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

はい。リボンでおしまいです。
クリスマスっぽかったので。単純に(笑)

そう、メイはリボンにこだわっていたのです。
でも、ジミーに返してともいえず、ぐるぐるしていました。

クリスマスなので、特にブラック要素や「なんだかなあ」は入れずに、ほのぼのとできるストーリーを目指しました。

マッテオ兄ちゃんとヘルサンジェル社は名前はどうあれ本物の天使じゃありませんから、税金対策&売名行為のセットです。けれど、子供達も遠くの絶滅危惧種もそれで幸せなのでOKです(笑)

TOM-Fさんのところにも是非お届けしたいようですが、それこそハーレムの皆さんから届きまくりで空間が残っていらっしゃらないのでは。

今年も無事に全ての小説を予定通り発表できました。
これもひとえにTOM-Fさんをはじめとする、「付き合いで読んでやるか」な皆様のおかげです。
来年のこのシリーズはリクエスト型ですから、ぜひTOM-Fさんもご参加くださいませ。
あと一ヶ月前後にくるカウンターにご注目くださいね。

コメントありがとうございました。
2017.12.27 17:53 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
なんだかかわいらしいお話でした
八歳でもしっかり者のお姉ちゃんしてますね
それにしてもサンタさんってすごい!
2017.12.28 11:22 | URL | #- [edit]
says...
メイやジミーの慎ましやかな生活が感じられて素敵でした。
現代の日本だったらゲーム機やゲームソフトや、もっとギラギラしたプレゼントが飛び交うんでしょうから・・・。
ジミーの境遇を心配し、プレゼントを包装してあったリボンに価値を見出すメイに、メイの優しさ、身の丈に合った幸せ、そしてそれの大切さを感じます。
ジミーもそれなりに幸せそうですし、彼のプレゼントは偶然の配慮からかサンタさんの力なのか(マッテオの力ではないですね?)、メイにとって嬉しいものになったようです。
暖かいクリスマスの掌編、ホッコリさせていただきました。

お?!このシリーズで何か企画をされる模様、楽しみにしています。
2017.12.28 11:48 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

シメの作品は、あまりブラックでない方がいいのかなと思ってしまう私は小心者?
かわいらしく仕上げてみました。

八歳ですが、使命感にボーボー燃えているのか、ジミーのお姉ちゃんをしっかりしているようですね。

サンタさんは、ええと、本物はいろいろとすごいらしいです。
その、私はあまり北欧とかには行ったことがないので、本物とはご縁がないんですけれど(笑)

コメントありがとうございました。
2017.12.28 20:12 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

現代の日本のおもちゃ事情ってどんななんでしょうね。
もちろんゲーム機やゲームソフトなどでもいいでしょうし、スイスでもそういうリクエストは多いかもしれませんが、それだけだとなんかお話を作りにくい(笑)

私のまわりには、素朴なものも喜ぶ子どもはけっこういます。
雪が降るとみんなで簡易そり遊びをしますし、お金のかかるハードやソフトがなくても楽しめる余地はまだ多いように思います。
メイやジミーはいつも一緒に遊んでいるようですが、ゲーム機のようなものはメイの両親は主義で買い与えませんし、ジミーの家の方はそんな余裕はないと思います。

リボンは象徴的に使っていますけれど、けっきょく大切なものは他の人から見たら大した価値のないものかもしれませんよね。
ジミーの大切にしているテディベアはほんのすこし欠けている温もりの象徴。
それにダディと楽しそうに出かけたジミーのことを思うメイの感情。
いろいろなものが、特に深刻さもなく、ほんわかとそこにある状態です。

プレゼントは、まあアレですよ。
税金対策&売名行為だから、特別マッテオが素晴らしいことをしたという話ではないですが、それでも幸せなメイにとっては偉大なるサンタさんかもしれませんね。

来年のこのシリーズは三月から十二月まではすべてリクエストに基づいて書く予定なんです。
しばらくしたらお報せを出しますので、よかったらサキさんもご参加くださいね。

コメントありがとうございました。
2017.12.28 20:25 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ふむ。
装飾品はひときわ大切ですよね。
普通の人であれば・・・。
・・・とよく思います。
指輪やアクセサリーは残るモノですからね。
それを大切にするのは非常に良いことだと思います。
特に親から贈られるのも感慨深いですね。
(●´ω`●)

今年最後のコメント!!
今年一年コメントありがとうございました!!
来年もよろしくお願いします!!
2017.12.29 14:44 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

今年はアクセサリーについて色々な角度からアプローチしてきましたが、お氣に召したアクセサリーの話がありましたでしょうか。

今年一年間、熱心にコメントをいただきありがとうございました。
来たる年がLandMさんにとって素晴らしいものになりますように。

コメントありがとうございました。
2017.12.29 19:49 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
グレッグの冷たいクリスマスとは対極を為す、心温まる
クリスマスエピソードでしたね!
確かに、みんながこういうクリスマスを送っている脇で、グレッグみたいな
クリスマスを過ごすのはきついものがありますね。
グレッグも、後半では温かいクリスマスを送ることができましたが……

それはさておき、今回は子ども目線のクリスマス。
あ〜リボン!
と、納得してしまいました。
女の子って(大人の女性も)、プレゼント自体もさることながら、包装紙とかリボンとか化粧箱に胸ときめく生き物なのですよね。
自分の子ども時代と重なり懐かしい気持ちになりました。

このお話、ちょっと童話っぽいなぁ、と思いました。
というのも、自分の主張を我慢して、他者を思いやることを優先した結果、
それが後々になって自分に返ってくる、というところが、ちょっといいなぁ、
と思ったからです。
これがメイが我を主張してジミーにリボンを譲らなかったから、ああいうラストにはならなかったんだろうなぁ(笑)

それから、某お兄様の影がちらほら見えますが、
税金対策……とコメント欄ではありましたが、
何に使われるかわからない税にもってかれるよりこちらのほうが
全然素敵だと思います!
何より、目のつけどころがやっぱり優しいと思います。
他にも使いどころはあるんだろうに、目線の向ける先に彼の性格が
出ているなぁと思いました。
TOM-Fさんに便乗して……じゃないですけど、わたしにも一個(笑)

こちらが今年最後の作品なのですね。
今年も一年、素敵な物語の数々を本当にありがとうございました。
2017.12.31 03:09 | URL | #- [edit]
says...
アクセサリーと言いつつ、包装紙のリボン! この発想が素敵です。身を飾るアクセサリーよりも、心を飾るアクセサリーと言ったところかな。それに身を飾るものは値が張るけれど、心を飾るものは、値が張る物じゃないことが多いですよね。今回のプレゼントの中身が何なのかちょっぴり気になるけれど、ティラノサウルスでもマンモスでも救急車でも、何でもいいか! 
でも、これはあれですね。夕さんが以前お好きだと言っておられた、何かを諦めて手放した後にご褒美がもどってくるパターン。子供たちの大事なものって、大人には想像できないものであることが多いから、こうしてもどってくるご褒美はたいそうなものである必要は無いのですけれど、一番大事に感じられるものである必要はあるんですよね。
そうそう、こどもが欲しがるものって大概はしょうもないんですよね。後から考えたら何で固執してたんだろうって思うんだけれど……不思議と暖かい色合いをしていますね。

そして、マッテオ! 多分、社会的背景とか税金対策だろうけれど、なんか喜んでやっているような気はします。世界中の子供たちにも素敵なクリスマスと新年が訪れていたらいいのですけれど……それはやっぱり欺瞞かな。でもせめて、一時素敵な時間が訪れていますように。
夕さんにも素敵な新年を!
2017.12.31 08:38 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんにちは。

クリスマスって、欧米ではほとんど日本のお正月的な祝祭ですから、(彼氏・彼女の存在より)家族のいる暖かい家庭的雰囲氣がポイントになっているように思います。ここに出てくるジミーは、母親を亡くしていますけれど、周りからそれを補う愛情を受けていますからクリスマスのプレゼントを素直に喜ぶ余裕があるのですよね。グレッグの方は両親は揃っていましたが、子供時代からつい最近までプレゼントを楽しむ状況を経験したことがなかったのですよね。

違う作品の話をここで語るのもなんですが、彼はプレゼントが欲しいと思ったことはなくて、それは彼が清貧かつ高潔だからではなく、単純に愛情のこもったプレゼントによる喜びを知らなかったから。そう言う意味ではメイやジミーはそれをよくわかっている先輩ですね。そして、カードが並んでいることに喜んでいるグレッグも、リボンに喜んでいるメイも、想ってもらえたことそのものを喜んでいので、本質的には同じテーマを繰り返して語っているのかと思います。ま、私の小説は全部そんななんですけれど。

そしてですね。
このメイの喜んでいるオーガンジーで針金入りのリボンは、私の記憶の好きだったリボンをイメージしているんです。虹色じゃなかったですけれど。それがたとえ包装のリボンでも、特別なのは特別。そして二度と手に入らないと思うと、もっと特別になるのですよね。

そしてメイの犠牲精神は、まったく大したことではないのだけれど、それでも8歳児にしては頑張って我慢したのですよね。
愛とは他者のために自分にできる何かをすること、それも見返りを期待しないで、そういうことを小さいメイはまだわかっていませんが、それが思わぬ形でハッピーエンド化して帰ってきたら嬉しいなあという、私のためのおとぎ話なのかもしれません。

マッテオ兄ちゃんは、そうなんですよ。この人、慈善事業に関しても趣味全開なんです。
彼のことをよく知っている人は別にして、女とチャラチャラする一方でこういうことをやるので
「なんだ、あのええかっこしいは」「あざとい奴め」と陰口を叩かれる結果に(笑)
でも、本人はやりたいことをやって幸せなのでどこ吹く風です。

canariaさんも一つ?
もちろん彼は大喜びで山ほどプレゼントを持ってチャラチャラ登場しそうですが、その一方でそれをご覧になったケイ様が
「俺から以外のプレゼントを受け取るつもりか」とかおっしゃって壁ドンなさるのではとか、妄想全開な私です。
歳も押し迫っていると言うのに、しくしく。

これで、今年の作品は全て発表し終えました。
なんて清々しく言っている場合ではなく、もう本当に自転車操業状態でひたすら書いている私。
新年早々、どんどん発表する予定ですので、来年もまたお付き合いくださいね。
(あ、日本はもうとっくに今年……ですね)

コメントありがとうございました。
2017.12.31 20:41 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

彩洋さんがマコト化(笑)

大人から見たら包装紙のリボンはまったくアクセサリーじゃないですが、メイにとってはたぶん宝石よりも貴重なアクセサリーかもしれません。

箱の中はマンモスかもしれないし、猫のぬいぐるみの可能性もあるし、私の予想では近いうちにジミーがほしがってあげることになりそう(笑)でもメイは残念がらないと思います。リボンが安泰だから(笑)

そして、そうですね。この話はまさにあのご褒美パターンですね。
世の中は、そんなに甘くないかもしれないけれど、でも、純粋な(少なくとも汚れちまった私よりは)子供達には、我慢して誰かのために尽くした分何かいいことがあるといいなあという私の願いをこめたおとぎ話ですかね。
大人たちは、こんなリボンのどこがいいのかさっぱりわからないと思いますけれど、メイは幸せでしょうね。

マッテオは、そりゃ喜んでやっています。この人、何をするにも自分の趣味全開なんですよ。
他の重役や宣伝部などは「え。そんなことよりも……」といっても、あまり聞かないかも。アイデアも姪のアンジェリカからもらっている可能性もあります。
おかげで秘書のセレスティンや最高総務責任者ブライアンなどは、時折迷惑していることもあるみたいですが(笑)

でも、本当に世界の子どもたちみんなが平和で幸せな年末年始を迎えられるような素晴らしい世界になったらいいですよね。それはマッテオも私も、彩洋さんと一緒に祈っています。

今年一年、お忙しいのにたくさんのコメントをありがとうございました。
来年もどうぞよろしく!
2017.12.31 21:13 | URL | #9yMhI49k [edit]

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