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Posted by 八少女 夕

家を飾る

今回こそ、まともな「美しいスイス」。私の住むグラウビュンデン地方の紹介です。

スクラフィットの家

もう、このブログに足繁く通ってくださっているみなさんはお氣づきかと思いますが、スイスが「お金持ち」の国になったのはかなり近年の事です。もちろん国民全員が大金持ちなはずはなく、この国でも持てる物は一握りです。

しかし、それでも、かつての貧しかった時代に較べれば豊かになったと言えます。この国は、資源もなく国土も狭く、輸出できるのは人力(兵力)ばかりというくらい貧しかったのです。当然、建てた家も質実剛健、領主さまのお館も、ドイツやフランスの派手なお城に較べると悲しくなるくらいに質素でした。

いまや大金持ちのリゾート地として栄えるエンガディン地方も、寒くて貧しかったので、家の外壁に派手な装飾などは出来ませんでした。そこで発達したのがスクラフィットという技法でした。色の違う漆喰を塗り重ねて、上の方を削り取る事で模様を浮き上がらせ、まるで見事な彫刻を施したかのように錯覚させる装飾なのです。

このスクラフィットは、スイスの中でもエンガディン地方を中心とした我がグラウビュンデン州でしか見られません。もし、サン・モリッツ周辺にスキー休暇などでいらっしゃる時には、このあたりの殺人的物価に驚愕するだけでなく、スクラフィットも見学して貧しくても家を美しく飾ろうとしたスイス人の心意氣に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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Comment

says...
 こんばんは。
確かに 殺人的な 衝撃的な物価ですよ!!!!!
特に 物価が安めの国で 慣れ親しんでしまった後に行くと もう… 何を食べていいのか。
また スイスって 手軽な 日本で言う所の 丼物や 簡単なワンディシュ的な定食が 中々
見つけられなくて…
サンドイッチ的なものばかり 食べていた記憶が… 手軽な値段で 暖かいものが食べれなかった。

写真の魚 可愛いですね。
家々により この模様に 決まりごとあるのでしょうか 個人の好みで 模様決めても いいのでしょうか
素敵な 創意工夫ですね。

そして リクエスとへの快諾 有難う御座いました 楽しみに待っています。  
2012.08.13 07:45 | URL | #- [edit]
says...
おじゃまします

漆喰のこて絵に通じるものかしら?
人間の現在置かれた状況から
あみだした芸術って国を問わず
素晴らしいですよね

おじゃましました
2012.08.13 11:18 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは、TOM-Fです。

スクラフィットっていうんですか。はじめて見ました。
お金はかかってないかも知れないけれど、手間ひまはかかってそうですね。

スイスは、団体旅行でインターラーケンからユングフラウヨッホに登っただけなのですが、
こういう装飾の家は見なかったような気がします。
道中のバスの車窓から、窓辺に花を飾った可愛らしい家がたくさん見えたことは、覚えていますが。

豊かさの意味を、ちょっと考えてしまいますね……。

2012.08.13 11:31 | URL | #- [edit]
says...
「スイスって何か軍隊強いんやで」
って親父に教えられたことが昔ありました。
(親父はドイツ語学科卒の人間っす)

でも、自然に囲まれたええ場所と思いますよ~。
何か色々と落ち着けそうな気がします、何もかもを忘れて。

ヨーロッパの経済はギリシャのあの騒動から
大分、日本には情報が入ってませんけど、どんな感じなんすかね?
2012.08.13 15:05 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

殺人的物価にも上には上がいるそうで、北欧に行くとスイス人が悶絶するそうです。どんな物価なんだろう。
スイスのレストランって、日本での味と値段のバランスでいうと、高すぎるんですよね。「この味なら日本なら1000円だろう」というものに30フランしたりする。まあ、それがウエイトレスの時給の明らかな差となって現われているので、文句を言っては罰が当たるのかもしれません。でも、高い!

わりと伝統的な柄が多いでしょうね。魚はキリストの象徴だったりするのであり、でも、鮫はだめ、とか?よく見るのは、幾何学文様や植物、それにキリスト教に関係するものですかね。たまに「似てないよ」と突っ込みたくなる変な動物も見ます。

キリリクは、大枠が決まりましたので、もうちょっとでアップ出来ると思います。

コメントありがとうございました。 
2012.08.13 18:46 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

もしかすると、発想は同じだったのかもしれませんが、こて絵ほど芸術的には発達してませんね。日本人ってすごいですよね。あそこまでいっちゃう、こだわりが。
スイスは文化的にはド田舎民族ですね。と〜っても素朴な感じです。

コメントありがとうございました。
2012.08.13 18:50 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ベルナー・オーバーランドには、全くないタイプの家ですね。
スイスはあんなに小さい(九州より小さい)のに、地域ごとの特色が強く残っていて、慣れていると家の写真を見せただけでどの州の写真かわかるんです。景観を損なうという理由で、違う地域のような家を建てるのは禁止されているようです。禁止と言うか、建設許可が下りないって具合に。

飾りは簡素ですが、造りは恐ろしいほどに頑丈。エンガディン地方は冬には−30℃なんて低温も記録してしまうので、「日本なら、ここに一台分の駐車場が作れるよ」というくらい厚い壁で、防寒してあります。見た目がちょっと華麗だけれど、すきま風が寒いイタリアのヴィラなんかと好対照だったりします。ここにも豊かさとはなんだろうと思うポイントがありますね。

コメントありがとうございました。
2012.08.13 19:00 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

軍隊、強いらしいです。シュナイダーさんの年齢なら、兵役の赤紙きますよ。
それに軍事産業も盛ん。中立なので、あっちにもこっちにも売れるというわけです。

ヨーロッパ経済ですか? 相当ヤバい感じです。でも、スイスはユーロに入っていないので、落ち着いていますね。一番のお得意様のドイツが、さほど悪くないので。スイスで苦しんでいるのは観光産業でしょうか。最近みる観光客は中国人の団体ばっかりです。どこにお金があるのか、わかりやすいです。

コメントありがとうございました。
2012.08.13 19:07 | URL | #9yMhI49k [edit]

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