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Posted by 八少女 夕

【小説】その色鮮やかな、ひと口を -2 - ~ Featuring「海に落ちる雨」

ブログのお友だちの大海彩洋さんがですね。なんと「大道芸人たち Artistas callejeros」を作品に登場させてくださったのですよ。【幻の猫】という作品の一部になんですが、これがまた素晴らしいパフォーマンスぶりで、原作者の私がびっくりするやら、嬉しいやら。よかったらぜひご一読くださいませ。この回には、Artistas callejeros以外にも素敵な方々の作品が登場します。詳しくは、読んでのお楽しみにしておきましょう。

彩洋さんの作品(の一部) 【幻の猫】(6) 世界で一番美しい広場

さて、そういうわけで、ご紹介だけで記事を終わらせてもよかったのですが、せっかくの雨の土曜日、前から書きたかったこの作品を書いちゃう事にしました。彩洋さんの小説「海に落ちる雨」から、小道具として使われていた雑誌を一つお借りしています。そう、雑誌の表紙に映っている魅惑的な男性こそ彩洋さんの小説の主人公のお一人です。そして、私の方は「scriviamo!」の時に登場させたあの二人が頼まれもしないのに再登板です。前の話は読まなくても通じると思いますが、一応リンク貼っておきます。

【小説】その色鮮やかなひと口を


その色鮮やかな、ひと口を -2-
~ Featuring「海に落ちる雨」


 六月の風は爽やかだった。梅雨入りしたばかりだが晴れたその朝は、樹々の若葉がことさら瑞々しく煌めき、昨夜の雨で水打ちしたかのように湿るアスファルトが涼しげだった。怜子は「石倉六角堂」に向かう道すがら、ソフトクリームを買うか少し悩んでやめた。今朝はルドヴィコが仕込みをしているはずだから、何かを試食させられる可能性が高かったからだ。

 怜子は大学生だ。学費の足し、というよりは仕送りだと少し足りないお小遣いを稼ぐために和菓子屋「石倉六角堂」で週に三度ほどアルバイトをしている。土曜日に朝から入る事は少なかったが、今日は石倉夫人に所用があって販売員が足りないので入る事にしたのだった。

 石橋のかかった堀の先で、いつもの書店の角を曲がる時、ふと店頭に山積みにされた雑誌が目に入った。「PREDENTIAL」というタイトルが踊っていた。経済誌に関する怜子の興味は皆無と言ってよかった。でも、その雑誌には惹き付けられた。思わず首を傾げながらひとり言をいった。映画雑誌かと思った。その雑誌には金髪碧眼の麗しい外国人が微笑んでこちらを向いていたのだ。同じ外国人でも、ずいぶん違うなあ……。

 彼女が比較して思い浮かべたルドヴィコは日本に憧れて移住し、どういうわけかこの地方都市で和菓子職人になった。彼と怜子の関係は友達以上恋人以下だった。つまり、二人で展覧会に行ったり、彼の家で食事をご馳走になったりするけれど、特に「彼女になってほしい」と告白された事もなければ、そうなりたいと切望しているわけでもない、そんな関係だ。社内旅行での彼の発言が怜子への愛の告白だったというのが「石倉六角堂」での共通見解だったし、それを知って以来、怜子がちょっと意識しているのは間違いないが、あいかわらず進展もなく、そのまま「仲のいい試食係」のポジションに甘んじている。そこはかなり心地がよかった。彼女は雑誌の事は頭から追い出すと、そのまま角を曲がった。

「おはようございます」
怜子は店に入るとすぐに自分のエプロンと三角巾を身につけて、対面ケースの方に向かった。ケースの前にはすでに小夜子と千絵が立っていてキャーキャー言っていた。ふと目にすると、彼女たちが見ているのは先ほどの雑誌の外国人だった。経済誌「プレデンシャル」とこの二人は、怜子以上に意外な組み合わせだったから、彼女たちがこの雑誌を購入した目的は、あきらかにその外国人だろう。横からちらりと見ただけだが、並んでいる写真はどれもプロの映画俳優かモデルのように決まっていた。なぜ経済誌にこの人がと怜子が首を傾げていると千絵が笑った。

「この人ね、イタリア人なのに、日本名も持っているんだって。ねえ、本当にかっこいいでしょ? でも、芸能人じゃなくて経済人なのよ~。大金持ちみたいよ。しかもレストランとギャラリーの経営しているだけじゃなくて、美術の修復師なんだって! 天は二物を与えずっていうけれど三だの四だの五物ならありなのね~」
そういって怜子の顔の前に表紙を持ってきた。表紙には目立つフォントで書いてあった。 
——銀座の有名ギャラリーおよびレストランのオーナー、稀代の修復師『大和竹流(36) 』

 その時、奥の作業場からひょいと巨大な男が顔を出した。
「あ、怜子さん、おはようございます。試食用の練りきり、怜子さんの意見を取り入れて作り直しました」

 流暢な日本語を使うこの大男もまたイタリアからやってきた。雑誌で魅力的な笑みを魅せるイタリア人と違って、このルドヴィコを映画に使うとしたらかなりの脇役になるだろう。表紙に載せても雑誌の売り上げを飛躍的に伸ばしたりはすまい。やけに大柄で、金髪に水色のきれいな瞳をしている。確かに目は日本人よりも奥にくぼんでいるし、鼻も高いが、だからといって美男かと訊かれると微妙な線だ。もちろん醜くはないけれど、眉のバランスか、もしくは顔のパーツのついている位置というのか、とくに黄金比率ではないようだ。個性的な顔立ちと言っておくのが一番無難かもしれない。でも、怜子はそれを惜しいと思った事はなかった。所詮彼はアイドルではないのだから。

 怜子は、ちょっとだけ顔をルドヴィコに向けて「おはよう」と言った。ルドヴィコが手にした練りきりを見てほんの少し眉をひそめた。だから、白あんじゃなくて、黒ごま餡の方が美味しいってアドバイスしたのに。そしたら、色がどうのこうのと言って反論してきた。で、結局白あんでつくったわけね。色が同じだもの。むかつく。
「後で食べるわ」
そして、それから再び雑誌のインタビュー記事に戻った。

 千絵と小夜子はクスクス笑って言った。
「今はダメよ。怜ちゃん、ちょうど記事を読みはじめたところだもの」
ルドヴィコが少し失望した様子で奥に引っ込むのを片目でちらりと追ったが、白あんに腹が立っていたのでそのままにした。こっちの外国人の話を読んじゃうもんね。

 二人の言ったことは大げさではなかった。ちゃんと書いてある。へえ~。この人も日本語ペラペラなんだ。和食もプロなみに上手くて、しかも恋人があちこちにいっぱいいるとはねぇ。こんな人がこの世の中にいるのねぇ。その雑誌の記事を読み終える前に、客が続けてやってきたので怜子はあわてて接客に集中した。

 その日はとても忙しくて、客が途切れる事はなかった。大きなお茶会がお城で開催され、小夜子は途中からルドヴィコも含めた職人らが作る製品を包装するように言われて奥に引っ込む事となった。それで怜子と千絵は表での販売にてんてこ舞いになった。

 ろくにお昼ごはんを食べる時間も得られずに立ちっぱなしで働いたので、夕方にはぐったりしてさっさと帰宅の路についた。怜子がルドヴィコに頼まれていた試食をすっかり忘れた事を思い出したのは翌日の午後に出勤したときだった。

「怜ちゃん、ちょっと」
出勤するなり石倉夫人が小さく手招きした。
「はい、なんでしょう」

 怜子は奥の作業場に入って、石倉夫人が示す台の上を見てはっとした。その台の上には、昨日の忙しさの中ですっかり忘れていたあの雑誌と、横にきっちりと並べられた小さな練りきりが四種類載っていた。怜子がダイエットに差し支えるので四分の一サイズでないと食べないというので、わざわざ小さくした怜子限定試食品だった。その一つに昨日彼女は眉をひそめたのだった。そうだ、その後は例の雑誌を読んでいた時にお客さんが来て忙しくなってしまって……。

「ルドヴィコは?」
少し後ろめたくなって訊いた。石倉夫人はため息をついた。
「今日は休んでいるわ。昨日ね、私が帰ってきたらここで一人で餡を練っていたのよ。なんか様子がおかしいと思ったら、熱でフラフラしていたわ。誰も氣もつかないで帰ってしまったのね。他の職人は帰ってしまって、仕込みをする人がいないからと無理して残っていたらしいけれど。だから、すぐに帰って寝ろって言ったの」

 具合が悪かったなんて、ひと言もいわなかった。でも、言うチャンスもなかったのかも。私は一度も奥に入らなかったし。ああ、もし私があの時に試食していたら……。

「これ、食べてあげなさいね。もう、固くなっていると思うけれど、治って出てきた時にこのままだったら、ちょっとかわいそうでしょう?」
石倉夫人は言った。怜子は、真っ赤になって下を向いた。

 夫人は雑誌の表紙を軽く叩いた。
「あななたち若い女の子の氣持ちもわかるわよ。こういう素敵な人に憧れ、キャーキャー騒ぐのもまったく他意のない事でしょう。ルドちゃんもそんなことに目くじらを立てるほど子供じゃないと思うけれど。でもねぇ」
夫人は少し遠い目をした。
「ルドちゃんだって、異国で頑張って生きているのよ。具合が悪くても歯を食いしばって働いている時に、誰にも氣づいてもらえないのはねぇ」

 怜子はそれ以上聴いていられなかった。
「ええと、あの……今日、すごく忙しいんでしょうか」
石倉夫人はにっこりと笑った。
「店の事ならいいわよ。行ってきなさい」

 三角巾とエプロンをもどかしげに畳むと、急いで出ていこうとしてから怜子は慌てて引き返し、台の上に起きっぱなしになっている四つの練りきりをバックにつっこんで走って出て行った。

 ルドヴィコが借りている家は、「石倉六角堂」から見るとお城の裏手にあり、堀沿いに歩いて15分ほどのところにある。怜子がルドヴィコに夕食をご馳走になる時には二人でゆっくりライトアップされた城郭やお堀の水に映る月を眺めながら歩いた。その道を怜子は小走りで急いだ。

 明治時代に建てられた民家なので、玄関は引き戸だ。鍵が閉まっているかと思ってちょっと引いたら簡単に開いた。寝ているはずなのに、不用心だなあ。
「ルドヴィコ? 入るね」

「ああ、怜子さん、どうしたんですか?」
奥から弱々しい声が聞こえたので、怜子は靴を脱ぎ捨てるようにして上がった。
「どうしたって、熱があるって聞いたから。大丈夫?」

 奥の畳の部屋、いつも怜子がご飯を食べさせてもらう、庭の見える部屋でルドヴィコは横になっていた。汗をかいて赤い顔をしているが、例によってちゃんと浴衣を着ていた。Tシャツやパジャマで寝たりしないんだ。こだわるなあ。

「すみません、お店は大丈夫でしたか」
彼は少し起き上がって心配そうに訊いた。
「うん。ちゃんと義家さんが来てくれていた。奥さまが店の事は氣にしないでゆっくり休んでいいって」
それをきくと、ルドヴィコはほうっと息をついてまた枕に頭をもどし、それから瞼を閉じた。
「ダメですね。皆さんに迷惑をかけて」

 怜子は言った。
「具合の悪いときくらい、甘えていいんだよ。ルドヴィコはいつも頑張っているじゃない」
「……」

 ルドヴィコは何も言わなかった。怜子の言葉に納得した様子も全くなかった。
「あ。ルドヴィコ、何か食べたの? あたし、おかゆでも作ろうか?」

「……怜子さん、料理できるんですか?」
ルドヴィコの疑問はもっともだった。以前、ご馳走になった時に手伝おうと思って申し出て、キャベツの千切りを頼まれた事があった。そのできばえと時間のかかりように呆れたルドヴィコが残りをやってくれて、あまりの違いに落ち込んだ事を思い出した。
「おかゆくらいなら……。あ、冷ご飯から作るのでよければ……」

 ずっと苦しそうだった彼も、その時は少し笑顔になった。そして冷蔵庫の中にご飯があると言った。

 慣れない台所でなんとか鍋や必要なものを見つけると、いんちきお粥を作った。待っている間にふと思い出して、鞄を開けると練りきりが見えた。すこし固くなっていたけれど、怜子はそっとそれを口に入れた。
「あ」

 彼女は、台所から顔を出して、寝ているルドヴィコを眺めた。汗をかいてふうふう言っているけれど、来たときよりも不安の色が減っているように見えた。そうだよね、弱っている時に一人って不安だよね。ここは家族も一人もいない異国なんだよね。でもルドヴィコはこんなに頑張っている。その存在が当たり前すぎて、その事を忘れていたんだ、私。

 こみ上げる何かをこらえて、彼の好きな一人用の土鍋にお粥を移すと、こぼさないようにゆっくりと彼の布団の側に持っていった。
「ルドヴィコ。起きられる?」

 赤い顔をして起き上がった彼に羽織をかけてやると、感謝してレンゲでお粥をすくっている姿を眺めながら、怜子は小さい声で言った。
「ごめんね」
「何がですか?」

「練りきり。昨日すぐに食べないで」
「いいんですよ。昨日はみんな、とても忙しかったし」

「そうじゃないの。昨日、私勝手にまた白あんだと思っていやな顔したでしょ。ルドヴィコ、変えてくれていたのに」
「固くなった、あれを食べたんですか?」
ルドヴィコは言った。怜子は下を向いて涙を拭った。

 それは胡麻餡だった。でも、色彩が醜くならないように、白ごまを色がでないようにそっと炒って作った白い胡麻餡だった。黒ごまよりも上品で優しい味がした。怜子が胡麻味が好きだと騒いだから、工夫を重ねて作ってくれたのだ。

「怜子さん、泣かないでください」
「だって……」

「いいんですよ。あんなに素敵で何でも出来る、しかもヴォルテラ家の御曹司の記事があったら、誰だって夢中になりますよ」
「ヴォル……?」
ぽかんとしている怜子を見て、ルドヴィコはいいんです、と言って首を振った。

 怜子は大きな声で言った。
「ねえ、ルドヴィコはそのヴォルなんとかの、なんとかオーナーとは違うよ。全然違うよ」
「わかってます」
空色の瞳が哀しそうに畳に落ちた。

「そういう意味で違うって言っているんじゃないの。ルドヴィコは雑誌の中にはいない。東京や京都みたいな遠いところにいるわけでもない。そのなんとかって人は、同居人のためにすごい和食を作っているらしいけれど、私のために胡麻餡入り練りきりを作ってくれるのはルドヴィコ一人だけだもの。本当だよ」

 ルドヴィコが怜子を見た。青い瞳は熱のために潤んでいた。怜子はドキッとした。昨日、あんなに素敵な男性のグラビアを見ても、こんなにときめいたりはしなかったなと思った。今度こそ、この人といい雰囲氣になれるといいなと思いつつ、怜子は優しく訊いてみた。
「大丈夫? ルドヴィコ、何かしてほしいことある?」

 すると彼は少しほっとしたように答えた。
「ええ、お粥にちょっと塩を入れてくれませんか」
怜子は、味を付けるのをすっかり忘れていた事を思い出して、慌てて台所に塩をとりに走っていった。
 
(初出:2013年6月 書き下ろし)
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Tag : 小説 読み切り小説 コラボ

Comment

says...
こんばんは。

いいですね、こういう話。
自分の言ったことに賛同してくれないで勝手に拗ねてしまって、でも、ルドヴィコさんは怜子さんのために一生懸命工夫をしてくれていて……
その小さな気づきに思わず涙してしまう。
ただの憧れでも、心を燃え上がらせるような情熱的な愛でなくても、そばにいることでほっとできる関係。理想です。

最後の最後に怜子さんらしいうっかりを発揮してしまうのも、とてもよかったです。
2013.06.02 08:49 | URL | #T7ibFu9o [edit]
says...
おはようございます。

早速ありがとうございます。深夜までかけて校正したのに、予約投稿設定を間違えて、三時間ほど公開されていなかった(orz)というわけで、公開したてのほやほやです。

イタリア人のくせに、かなり日本人的なルドヴィコはかなり奥ゆかしいですね。
バターたっぷり、砂糖こってりのイタリアスイーツではなく、和菓子的な甘い関係がこの二人には似合うかな〜と、思いまして。

塩の入っていないお粥はかなりまずいと思うのですが、がんばって数口は食べたルドヴィコみたいです。

コメントありがとうございました。


2013.06.02 09:42 | URL | #- [edit]
says...
びっくりマーク、いっぱいになってしまった(;_:)
なんと、いつの間にこんなに素敵なお話が出来上がって、そしていつの間にか、こんなところに雑誌がお邪魔を……
しかもこちらが楽しませていただいて、勝手に遊んじゃったのに、こんなふうにアナウンスまでしていただいて、なんと申し上げればいいのか……
多分、妙にアクセスが多かったのはこのためなんですね…でも、来てくださった人はなんのこっちゃわからなかったのではないかと……^^; 無事に、Artistas Callejerosのパフォーマンスの部分を楽しんでいただけたのでしょうか…(?_?)
え~、蝶子はもっとカッコいいよ!とかブランベックの活躍が少ないんとちゃうんとか、イメージが違い過ぎる~とか、みなさん、お怒りではないでしょうか…とやっぱり心配(;_:)

で、この怜子さんとルドヴィコさんの関係、とってもいいですね。
私こういうつかず離れずという関係が大好きなんです。友達以上恋人未満、でも、大事な気持ちは満杯、みたいな。何かあったら、一番に駆けつけるよ、みたいな関係だけど、普段は表にあまり出なくて、言葉も十分ではなくて。
エピソードの一つ一つの積み重なっていく感じがすごく自然で、言葉も飾らないのにするすると流れていく感じ。やっぱり夕さんは上手だなぁ。ちょっと夕さんちの登場人物たちが羨ましくなってきました。
そんな中に雑誌ですが(^^;出演させてくださって、多分竹流も感無量のはず。恋人がいっぱいいる…これ読んだら、もう、竹流は完全なる悪人ですね^m^ でも否定はできぬ…あの状況でなければ絶対蝶子を口説いていたと思われるし、2人で自分が優位に立とうと駆け引きしそう。
それに引き替え、この怜子さんとルドちゃん、本当に優しい気持ちになりますね!
うん、私も、塩入れ忘れ、って部分大好き(*^_^*)

何だか、二方向へ感動して、まとまりがつかないことを書いてしまいました(^^)
でも嬉しい…
2013.06.02 18:04 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

あ、アクセスが増えた? そうだと嬉しいんですが……。せっかくあんなに素敵に書いていただいたんですもの。いろいろな人に読んでいただきたいです。そして、「へえ、大道芸人たちって面白いかも」と思っていただいて、こっちに戻ってきてもらって読破してもらえたらもっと最高と、超・本末転倒な目論見もあったりして(彩洋さんの筆力に頼ってどうする……)

この話は実は、雑誌をお借りしたいとお願いした時には、頭の中には出来ていたんです。で、後は書くだけだったのですが、そうするチャンスもなく、【幻の猫】でうちの子たちを登場させてもらって、ふと、これって発表するチャンスじゃないの? と。で、昨日、思いついてから慌てて書いたのでした(笑)


> え~、蝶子はもっとカッコいいよ!とかブランベックの活躍が少ないんとちゃうんとか、イメージが違い過ぎる~とか、みなさん、お怒りではないでしょうか…とやっぱり心配(;_:)

っていうか、「彩洋さんが書く四人の方がいい」と言われそう……orz

この怜子とルドヴィコという二人は、ココうささんの詩から出てきましたし、今回の話は、彩洋さんの雑誌から出てきたので私はほとんど何もしていなかったりして。

竹流と真や周りに渦巻く女性陣のようなハードボイルドな舞台設定が何もなく、「すごい家の生まれを背負っているので結ばれるのは無理」みたいなすごい運命とも無縁な、レベルの全然違う(試食とか塩入れとか)おちゃらけワールドなので、書くのはとっても楽です。

竹流が悪人だなんてとんでもないです。まあ、ご本人が登場したらどうやっても勝てないので、雑誌に来ていただいたのですが、あれですね。雲の上の人。竹流って、恋人レベルなら100%は手に入らないとしても一瞬の時間は真剣に向いていてもらえるでしょうけれど、地方小都市のただの読者にとってはアイドルと変わらない存在ですよね。

で、ルドヴィコは狭い在日イタリア人社会で、竹流がヴォルテラ家の跡継ぎだと知っていて、それがあろうとなかろうと、もともと敵わないのはわかっているけれど、他の二人はともかく怜子までが試食を無視して雑誌に夢中になっているのをみて、ガックリってことで。そこまで書かなかったですが。

それと、【雨】で、ご本人がどういうつもりであのインタビューをOKして、ああいうことをペラペラ話しているのか、深遠なる意図があるんでしょうけれど、この間のコメでちょっと触れたように、印刷されて売り出されて、つまり本人の手を離れてしまった以上、ただの読者の間ではあんな風に無責任に言葉が歩いちゃうんじゃないかなと。とはいえ「恋人がいっぱいいる」は褒め言葉の範疇ですよ。普通の人がやったらダメだろうけれど。

ただ「竹流だから許される」をわかってもらうには、私の筆力だと無理なので、彩洋さんの小説の少なくとも私が読んだ全部くらいを読んでもらう他はないかもしれませんね。

コメントありがとうございました。

2013.06.02 21:52 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ゎ♪
今度は夕さんとこに竹流がぁぁ♪♪♪
楽しいなぁ(≧∇≦)


竹流がどんなにいい男だったとしても
自分が惚れた男には適わないですよね♪

ふゎふゎと心がほんのりとしてる時に
(油断してるとも言う?笑)
思わず「ぶっ!」と笑みがこぼれてしまうような読後感は
まさに私の大好物です♪(笑)


そしておそらく私は
今日の帰りは和菓子さんに寄っちゃうんだろうなぁ…ぁぁ。(笑)
2013.06.03 12:19 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

いやあ、竹流本人だったらルドは負けたと思いますが、印刷された雑誌だから(笑)

この話は、特に深刻にもならず、悩みもほとんどなくの世界なので、「見つめあって愛を語る」よりは「塩入れ忘れ」の方が合うかな〜と。

私も和菓子大好きなんですよ。私の分もぜひ召し上がってくださいね〜。11月に帰国したらいっぱい食べるぞ!

コメントありがとうございました。
2013.06.03 19:35 | URL | #9yMhI49k [edit]

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