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Posted by 八少女 夕

【小説】世界が僕たちに不都合ならば

「十二ヶ月の歌」の六月分です。

「十二ヶ月の歌」はそれぞれ対応する歌があり、それにインスパイアされた小説という形で書いています。六月はアンドレア・ボチェッリの“LA LUNA CHE NON C’E” を基にした作品です。「存在しない月」という意味の題名です。この小説がかなりおとぎ話みたいになっているのは、この歌のせいですね。

「君は夕闇に明るく輝くそこには存在していない月になるだろう」と朗々と歌い上げるロマンティックな曲。イタリア語なので、例によって私が訳しました。出回っている訳だと、ちょっとわかりにくいので、あえて一から訳し直して、さらに一部意訳してあります。よかったら歌のYoutube動画と一緒にどうぞ。


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世界が僕たちに不都合ならば
Inspired from “LA LUNA CHE NON C’E” by ANDREA BOCELLI


 乾いた空調と震える翼の叫びのようなスクリュー音が、耳の奥に響く。今はどこだろう。間違いなくロシアの上空だろうけれど、どの辺りなのかはわからない。珠理はもう数えられないくらい繰り返したため息をまたしてもつくと、そっと窓のブラインドを上げてみた。漆黒の闇だった空は、日の出の赤いオーロラに彩られ、星が消えゆく前のわずかな抵抗を見せる上空も柔らかい紺紫色になっていた。

 色の組み合わせを眼に焼き付けようとするのは珠理の職業病のようなものだった。いくらクリエィティヴな組み合わせを試そうとも彼女の仕事は自然には到底叶わないと、いつものごとく思うのだった。

 普段ならば、それは単なる自然への強い讃歌に過ぎないのだが、今の珠理には強い敗北感を伴った痛みとなった。オットーの言った事は正しかったのかもしれない。
「君は、確かにエキゾティックだけれど、まあ、それ以上じゃないさ。そんなに肩肘張って頑張るのは、どうせ僕への当てつけなんだろう」

 三年一緒に暮らしたオットーとの破局のきっかけは、彼の不実さ、つまり二人の住むフラットに女性を連れ込むという行為だったのだけれど、ドイツを去ってミラノへと遷ることにしたのは、珠理の仕事に対する彼をはじめとするドイツの同僚たちの本音に傷ついたからだった。直線的で冷たいとすら言えるオットーの照明デザインは、ドイツでは高い評価を得ていた。珠理は、自分の表現したい光とクライアントの求めるデザインとの差異に苦しんでいた。

 一緒に住んでいるパートナーとしても、オットーの態度には苦しめられた。甘い言葉は使っても、サッカーの試合が始まればすぐに背を向けてしまう。家財の購入するときにも自分の趣味を言えば笑って却下されてしまう。極東の田舎から来た女に家具の事がわかるのかという態度。不実に抗議すれば多くの言葉で謝罪を述べるが、眼にはうんざりした想いが現われている。

 ちょうどミラノのロッコ・ソヴィーノに彼の照明事務所で働いてくれないかと誘われていた。イタリア語がほとんど出来ないから断ろうと思っていた。でも、自宅の扉を開けて、パートナーとその親友の妻がソファで不適切な行為に及んでいるのを目にしたときに決意したのだ。オットーから離れてやり直すのだと。

 国が変わり、ボスが変わったからといって、魔法のようにすべてが解決したわけではなかった。それでも、少なくとも彼女がデザインする明かりは彼女にとって親しみやすい暖色が中心となった。というよりは、ソヴィーノはそれを容認してくれたのだ。大げさな言葉と暖かい笑顔。イタリアの暮らしは、珠理には向いているように思えた。まだ、言葉がきちんと話せなくとも。

 事務所のすぐ側にオレンジ色の壁のバルがある。珠理は始業の一時間前にそのバルの一番奥の席に座り、カプチーノとクロワッサンを食べる。ほかのバルのクロワッサンには甘すぎるこってりとしたアプリコットジャムが入っていて珠理には到底我慢がならないのだが、ここには何も入っていないクロワッサンがあるのだ。

 二十分くらい本を読んでいると、ロメオが入ってくる。事務所の同僚だ。といってもデザイナーではなくて事務一般と経理を担当している。本当にイタリア人かと念を押さなくてはならないほど無口で、同僚たちが休憩時間にうるさく騒いでいる時にもひと言以上口を挟む事がない。ましてやイタリア語の話せない珠理と話す事もなく、八ヶ月のミラノ生活で会話らしい会話が出来るようになったの五ヶ月を過ぎた頃だった。

 珠理はオットーとの関係に傷ついていたので、恋愛には慎重だった。多くのイタリア男性は挨拶代わりに口説く。はじめは真剣に誠実に断っていた珠理でも、彼らがまるでこたえずに全くタイプの違う女性を平然と口説くのを知ってから、これはイタリア式の挨拶なのだと思う事にした。少し煩わしいけれど、さばいていくのもここでは必要な事なのだと。

 だから、無口で余計な事を言わないロメオと毎朝遇うのは、そんなに悪くなかった。五ヶ月も経てば、珠理にもそつのない会話をはじめられる程度のイタリア語が身に付いてくる。英語がわからないわけでもなさそうだが、いかんせん返事があまりにも短くてどのくらい理解できているのかがわからない。それで、珠理が片言のイタリア語で挨拶をし、ロメオが短く答える、そんな朝が習慣化したのだ。

「ロメオとジュリエッタだ」
と、はじめは同僚たちが囃し立てたが、激しい恋に命を落とした伝説の若いカップルと珠理たちとは馬鹿馬鹿しくなるほど異なっていたので、誰も二人をそんな眼では見なくなった。ただ、珠理の事を同僚たちが「ジュリエッタ」と呼ぶ習慣だけが残った。

 ミラノの朝八時の喧噪。既にはじまっている強い太陽光線の照り返し。珠理は光のダンスを眼に焼き付ける。
「君は、いつも光を追っているんだね」
ある朝、ふいにロメオが口にした。彼はまっすぐに珠理の事を見ていた。その時に彼女はロメオの瞳をちゃんと見た事がなかった事に氣がついた。彼はちゃんと瞳を見ていたのに。

「ごめんなさい。つい」
ロメオが目の前にいる事も忘れて、光の事を考えていたことを珠理は恥じた。オットーがサッカーの試合を放映するテレビに釘付けになった時に、珠理はひどく傷ついた。でも、私だって、それと同じ事を……。

「そういう意味じゃない。その、とても真面目なんだって思ったから……」
言葉をそこで止めて、ロメオは冷たくなったエスプレッソを口に運んだ。彼は、何か言いたそうにするがいつも言葉を飲み込んでしまう。絶対に必要な事以外はその口からは出てこない。だから、次の言葉を珠理が探して勝手に継ぐのだった。

「やりたいことを職業にできる幸運が、誰にでもあるわけじゃない事はわかっているの。私はとても強運なんだと思っている。でも、そうだとしても葛藤はあるの。コンペの攻略法や、顧客の希望……」

 ロメオは黙って頷いた。ロメオとの朝の時間は、時に禅問答のようだった。彼自身は多くを語っていないのだが、珠理はいつも自分の中にある解答をみつけた。コンペで入賞するために少しエキゾティックな光を強調するか、それとも自分の好きな光にこだわるか。それはイタリアで、一人で生き続けていくために必要な賭けのようなものだった。そして、自分の中のテーマである日本の伝統色、襲の色目で勝負しようと決意したのだ。

 珠理は、ロシアの広い平原ともうずいぶんと明けてオレンジから薄紫へとグラデーションを見せる空を眺めていた。

「おしぼりでございます」
声に振り向くと、湯氣を立てるタオルをプラスチックのピンセットでつかんでいるスチュワーデスが、少し氣まずそうな表情を浮かべた。それで珠理は自分が涙を流している事を悟った。小さく頭を下げて受け取ると、珠理はタオルを瞼に押し付けた。暖かさがゆっくりと瞼の奥へと伝わっていく。

 上手くいかなかった。コンペでは、オットーがデザインしそうな蛍光色のアバンギャルドなデザインが大賞をとった。ソヴィーノも同僚も慰めてくれたが失望の色は隠せなかった。光が柔らかすぎたと、女のお遊びだと審査員に評されて、珠理は築いてきたすべてを否定されたと思った。オットーの言う通りだったのかもしれない。

 マルペンサ空港で搭乗ゲートを確認するために電光掲示板を見上げていると、聞き慣れた声がした。
「ジュリエッタ……」
振り向くと肩で息をしているロメオが立っていた。

「見送りに来てくれたの?」
「本当なのか、日本に帰るって……」
「ええ」

「でも、コンペの結果だけが全てじゃないだろう。君のデザインを氣にいってくれている顧客だっている。ロッコも、みんなも、それに僕だって……」
珠理は頭を振ってロメオの言葉を遮った。

「それだけじゃないの。親から呼び出されているの。父親の仕事を手伝ってほしいって前から言われていたの。世界は、私の思うようには動かなかった。だから、どこかに受け入れてくれるところがあるのならば、それに合わせていくべきなんだって、わかったの。この仕事を続けたかったからずっと断っていたんだけれど、潮時かなと思って」

「そんなに、イタリアが、事務所が、僕たちといるのが苦痛だったのかい」
珠理は少し間を置いてから答えた。
「苦痛というのとは違うわ。でも、疲れてしまったの。海外で、一人で、自分の好きな事をするって、もっと強い人にしか向いていないんだと思う」

 ロメオは下を向いて、拳を握りしめていた。また、何か言葉を飲み込んでいる。それを珠理は、悲しく見た。この人は、私の痛みをわかってくれる人だと思った。たぶん、襲の色目に込めた幾層にも別れた喜びと悲しみと優しさとひらめきとを、虹彩という器官を通してではなく、心を通して感じてくれる人なのだと。たぶんそれ以上ではないだろう。でも、きっと、オットーとではなくてこの人と暮らしを共にしていたら、私はこれほどまでにヨーロッパに、いや世界に否定されたとは感じなかったかもしれない。でも、これでおしまいだ。珠理はショルダーバックを肩にかけ直して、ことさら明るく笑おうとした。こわばってしまったけれど。

「よくしてくれて、ありがとう。ロメオともう朝ご飯を食べられなくなるのは残念ね」
珠理はロメオの頬に、小さくキスをして搭乗口に向かった。

 フランクフルトで乗り継ぎの飛行機を待っている時に、周りにドイツ語の響きがあふれて、珠理は突然わかった。同じ海外の国でも、ドイツとイタリアは全く違った。いや、そうではない。ドイツの同僚たちとイタリアの事務所の仲間たちが違った。オットーとロメオも全く違った。一緒にいた時間ではない。どのような関係であったかでもない。言葉の数でもなかった。

 飛行機の外、空の色がやがてごく普通の淡い水色に変わっていくのを珠理は黙って眺めていた。スチュワーデスが、朝食を機械的に配っていく。明けていく夜を眺めながら感じた絶望と、その中に浮かぶもう一つの全く違う想いは、こうした機械的な生活の動きの中で薄められていく。いや、薄められたのは絶望の方で、もう一つの想いは、ただ軽く周りに浮かび、消えてはいかない。

 いなくなると知って、走ってきてくれた。ロメオの乱れた息から途切れ途切れに出てくる言葉を一つずつ思い出す。あの朝の時間を大切に思っていたのは、私だけじゃなかったのね。それだけだって、そんなに悪い事ではないわよね。

 珠理は「ロメオとジュリエッタ」の縁を信じているわけではなかった。彼が、自分の事を女性として、恋愛対象として追いかけてきてくれたとも思っていなかった。それでも、彼女はロメオが誰よりも大切な存在になっていた事を認めた。

「あと一時間ほどで、成田新東京国際空港に到着します。現地の天候は晴れ、摂氏17℃と連絡が入っています」
機内アナウンスを訊きながら、珠理は決心した。日本に着いたら、ロメオに電話しよう。日本とイタリア、物理的に離れていても、一緒にいた時に築いてこなかった関係を築くために。このままさよならにしてしまいたくないと思っている事を伝えよう。きっと、返事は二言三言しか帰ってこないと思うけれど。

 それから、思い出した。ダメ。時差がある。成田から電話したら、真夜中で寝ている彼を起こしちゃう。もどかしいけれど、七、八時間は待たないと。

 珠理は落ち着いて、着陸を待った。着陸はスムーズに行われ、周りの乗客が我先にと出口に向かうのも目で見送り、ゆったりと準備をして出口に向かった。日本語のあふれる空港、清潔な通路、レーンから流れてくる荷物をピックアップして、たくさんの観光客やビジネス客にまぎれて出口へと向かう。今まで孤独な異国人だったのが、日本のなんてことのない一国民となって大衆にまぎれていく不思議な感覚。照明デザインも、イタリアも、意外とすぐに遠い映画のように消えて生活に流されていくのかもしれないな、珠理がそう思いながら出口を出た時だった。

 私、どうかしたのかしら。いるはずのない人が目の前にいる。何かの間違いよね。だって、あのときミラノで別れたんだし。ロメオそっくりの外国人は、別れた時と同じ服装をして立っていた。そして、珠理を見つけると笑いかけた。
「ジュリエッタ!」

「え? 本当にロメオなの? どうしてここにいるの?」
ロメオは、間違いなくロメオだったそのイタリア人は少し誇らしげに胸を張った。
「あの後、すぐにアリタリア航空のカウンターに行って、日本直行便のチケットを買ったんだ」

「うそ……。でも、どうして?」
「無口でいるのはやめることにしたんだ。どうしても、これで終わりにしたくなかったから。でも、ジュリエッタの連絡先も知らない。いま追いかけなかったら、もうチャンスはないと思ったんだ」

 あと八時間もしたら、私が連絡するはずだなんて、知らなかったものね。珠理は涙で前が見えなくなったまま、ロメオに抱きついた。
「ロメオ、やっぱりイタリア人だね。無口だから、違うと思っていたんだけど……」

「うん。ジュリエッタ。もし、世界が君一人で思うように動かないなら、僕にも動かす手伝いをさせてくれないか。二人なら、きっとなんとかなる。だから、ずっと一緒に朝ご飯を食べようよ」

 珠理は彼の腕の中で泣きながら、何度も頷いた。そうだね、ロメオ。あなたと一緒なら、きっとなんとかやっていけるよね。やっていこうね。

(初出:2013年6月 書き下ろし) 

追記

“LA LUNA CHE NON C’E” の動画と歌詞、そして、その和訳です。意訳してある所もありますので、ご承知おきください。(イタリア語は素人につき、間違っていても責任は取れませんのであしからず……)



“LA LUNA CHE NON C’E”   ANDREA BOCELLI

Conosco te la nostalgia
che ti sorprende all’improvviso,
rallenta un po’la corsa che
ti ha tolto il fiato e ti ha deluso.

Se il mondo intorno a noi
non ci assomiglia mai,
dividilo con me;
io lo prenderò e lo scaglierò lontano.

E chiara nella sera
tu sarai la luna che non c’è.
Nell’aria più leggera
la tua mano calda su di me.
E forse non ti immagini nemmeno
quant’è grande questo cielo,
quanto spazio c’è qui dentro me
e ci sarà adesso che
mi vuoi così anche tu.

Ritroverai la tua magia
piccola stella innamorata,
per quanta notte ancora c’è
in questa notte appena nata.

Il buio porterà
con sé i fantasmi suoi,
e se non dormirai
io ti ascolterò e ti stringerò più forte.

E chiara nella sera
tu sarai la luna che non c’è.
Con quanta tenerezza
ti avvicini e ti confondi in me.
E forse non immagini nemmeno
quant’è grande questo cielo,
quanto spazio c’è qui dentro me
e ci sarà adesso che
mi vuoi così anche tu.

Con quanta tenerezza
ti avvicini e ti confondi in me.
E forse non immagini nemmeno
quanto è grande questo cielo,
quanto spazio c’è qui dentro me
e ci sarà adesso che
mi vuoi così anche tu,
adesso che mi vuoi così
anche tu.

そこにはない月

君には突然襲ってくる郷愁があるんだね。
それは君の歩みを遅らせ
氣力を奪い、失望させる。

もし僕たちの周りにある世界が
僕たちに合わないならば
僕とそれを分けあわないか。
僕はそれを受け取って
遠くに投げ捨てるから。

そして君は夕闇に明るく輝く
そこには存在していない月になるだろう。
もっと穏やかな空氣の中で
君の暖かい手を僕の上に置くだろう。
そして、たぶん君には想像もできないだろうね。
どれほど大きな空が、
どれほどの広がりが僕の中に存在することになるのか。
そして、今そうなるんだ。
君も僕と同じように望んでいるのなら。

君は再び魔法を見つけるだろう。
全ての暗い夜にも
小さな愛の星がまだ存在している。
その夜の中でまさに生まれたばかりなんだ。

暗闇はその幽霊と一緒に取り除かれる。
そして、もし君が眠れないならば
僕は君の話に耳を傾け
君をきつく抱きしめる。

そして君は夕闇に明るく輝く
そこには存在していない月になるだろう。
どれほどの優しさで
君は僕に近づいてきて
僕の中に溶け込んでいくんだろう。
そして、たぶん君には想像もできないだろうね。
どれほど大きな空が、
どれほどの広がりが僕の中に存在することになるのか。
そして、今そうなるんだ。
君も僕と同じように望んでいるのなら。

どれほどの優しさで
君は僕に近づいてきて
僕の中に溶け込んでいくんだろう。
そして、たぶん君には想像もできないだろうね。
どれほど大きな空が、
どれほどの広がりが僕の中に存在することになるのか。
そして、今そうなるんだ。
君も僕と同じように望んでいるのなら。



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Comment

says...
無口なロメオさんもいいですね、ドラマみたい
日本の空港にいるの見つけたらびっくりするだろうな
そしてやっぱりオットーさんみたいな人が成功するのか…

そういえば、イタリア人男性はイタリア人女性は
手を出すと訴えられかねないから日本人女性と///
って聞いたことがありますです
本当なんでしょうか…?
2013.06.26 11:43 | URL | #- [edit]
says...
サキは飛行機から眺める風景が大好きです。ロシアの上空から眺めるその風景描写はドキドキします。
オレンジから薄紫へとグラデーションを見せる空……本当に読んでいるだけで、ドキドキしてきます。
シベリアを飛んで欧州へ、それはサキの夢でもあります。
このお話とは逆方向ですけれど。
自分の作り出す物が認められない、そういうことって良くあることなんでしょうけど、ここまで一生懸命な事だと辛いでしょうね。
プレッシャーがあったんでしょうか?
珠理の独特な感性がここまでは上手く表現できなかった上に、このままの状態では受け入れてくれる人も少なかったのでしょうね。
でもよかった。やっぱりロメオとジュリエッタですね。
劇的な幕切れすごく嬉しかったです。よかったね。
これからは、きっと上手くいきそうです。
素敵なお話しありがとうございました。

でもスチュワーデスという表現、もう使わないかも……。
2013.06.26 13:54 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
 こんばんは。
好いですねーーー 此の 何ていうのか 人生捨てたものではない って感じが
ウディ アレンの 軽妙な映画を見ている様な感覚を覚えました。

確かに おとぎ話のような… でも イタリア人なら やってくれるのではと 期待してしまう。
流石に 異邦人の 理解されない異質さ… 僕たちといるのが苦痛だったのかいと
口に出して聞く事が出来る事自体が 文化の違いを表していて 
巧妙な小説だなぁと読ませて頂きました。
 
2013.06.26 14:01 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。
無口なくせに、やる事は極端な男ですね。ロメオは。
そりゃびっくりするでしょう。直行便なら、場合によっては追い越せちゃいますからね。

まあ、どの世界も押しの強い方が一つ頭に出るでしょうね。ただ、それと幸福が比例するかというと、また別の話かな。

私はバリバリの日本人女性ですが、イタリア男性にマジで迫られた事はないです。とりあえず口説くみたいですが、いちいち真に受けるので日本人は受けがいいんでしょうか。ただし、日本人なら何でもいいわけでもなさそうです。セクハラで訴えるかもしれないイタリア人女性と、イタリア語の話せない日本人女性がならんでいたら、とりあえずイタリア人女性を口説くんじゃないかと思います(笑)

コメントありがとうございました。
2013.06.26 18:22 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

この朝焼けの光景は、どうもヨーロッパから日本へ向かう時にしか見えないみたいですね。
夜を通って朝に行く、時差のせいだとおもいますが。
日本からスイスに向かう時は、太陽の動きと一緒に、ずっと昼のままでした。

たいていの人は仕事には一生懸命だと思いますが、それが認められるのって、本当にわずかな人だけだと思います。それでも、どうやって世界と折り合いを付けていくか、そんなことも小説のテーマにしていきたいなと思っています。

一生懸命やっている人が認められず、上手い事やっている人だけが頭角を現すなんて事が続くと、まじめな人はへこむわけですが、ちゃんと見ていてくれる人の存在があるだけでだいぶ救いになるかな〜なんて。

ああ、またしても浦島太郎が出てしまった。いまは「フライトアテンダント」っていうんでしょうか、日本だと。英語だとふつーに使うけれどなあ、ヨーロッパの片田舎では。アメリカやイギリスは知りませんが。

コメントありがとうございました。
2013.06.26 18:31 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

このシリーズは、出発点が歌詞だからね〜。
歌詞にあう物語と結論を組立てるとこうなります(笑)

うん、外国人はストレートです。それに日本よりも異質な存在がそこら辺にゴロゴロしているので、その事に対するタブーもないかも。

コメントありがとうございました。
2013.06.26 18:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ぁぁ、夕さんひどい~。
朝の通勤電車の中で
グシュグシュと鼻をすすりながら
携帯を見てる女の図。
コメントを打ち込んだあと、顔あげるのが怖いぃ…。

思うようにいかない事
たくさんたくさんありますよね。
それでも、1人でもわかっててくれる人がいたら
ほんの少し、報われる気がします。

君はそこには存在しない月。
なんて優しくて、愛が溢れた言葉なんでしょ。


ロメオのあっぱれな情熱が
すっきりと心地よかったです♪


今日は1日、やんわりとした気持ちで仕事できそうです^^

ありがと夕さん♪
2013.06.27 01:53 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは、TOM-Fです。

うわぁ、ドラマティックな結末ですね。
二人が一緒になったところで、世界が思うように動いたりはしないでしょうけど、二人にとっての世界のあり方や見え方は違ってくるでしょうね。そういう存在を見つけられた、という点で珠理は幸せだと思います。
照明のデザインかぁ、色彩感覚とかけっこう違いがあるんでしょうね。機能性とか追及すると、作品ではなく商品であることが優先されることもあるでしょうし。
でも、二人で頑張っていって欲しいですね。そのうち、日の目を見ることもあるでしょうから。
2013.06.27 12:35 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

無事に顔をあげられたでしょうか……これは私のせいではなくて、アンドレア・ボチェッリのせい……(笑)
ロメオがいようといまいと珠理の仕事の状態は何も変わらないんですが、ほんの小さな見方の変化で、世界ってずっと居心地よくなるんじゃないかな、とそう語りかけられているような歌でした。

明日も、akoさんの一日がすてきになりますように。

コメントありがとうございました。
2013.06.27 17:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。二人一緒になっても、実際には世界は変わらないんですが、そうは言わないところがイタリア人。実をいうと、興ざめな上ちょっとあざといのでわざと書かなかったのですが、日本人が一人でヨーロッパに居続けようとすると、滞在許可の問題がありましてね。仕事で成功して堂々と滞在許可をもらうのが、正攻法だとすると、その国の人と結婚して滞在許可問題をクリアしてからのんびりと仕事に励むというのもありなわけですよ。珠理の場合は前者を目指すしかなかったのでやたらと肩に力が入り、さらには全世界に否定されたと感じていたのが、もう一つの可能性も出てきたら、また別の形で仕事に打ち込める、これが別の世界でもあるわけです。どっちにしても思う通りには動きませんけれどね、世界は。

照明デザインの話は深くつっこまないでください。実はよく知らないで書いていますので……(笑)

コメントありがとうございました。
2013.06.27 17:46 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
夕さんのおっしゃりたいこと……何だかすごくよく分かるなぁ。
恋愛のお話としてはとても素敵で泣けてきちゃう。
でも、仕事をがんばろとする一人の人間のお話としては敗北感がいっぱいで、それは決して解決したわけじゃなくて……
仕事がメインの女が挫折した時、恋に走ったら逃げに思われちゃうような悔しさもあって……
頑張っても誰も認めてもくれない、自分がこう思ったようには他人は思ってくれない、言葉の壁もあるし、感性の違いもあるし。珠理の思いは何だか、すごくよく分かります。
さらっと恋愛として読み流してみまえばよかったのに、そこに思い切りひっかかってしまいました。
でも、世の中捨てたもんじゃないよ、せめて誰か支えてくれる人がいたらね、ってのもよく分かるなぁ。
いないと辛いことは乗り越えにくいこともあるし、そのおかげで飛び越えられることもいっぱいあるんだろうし。
でも、現実はそんな人がいなくても何とかしなくちゃいけないんだけど。
あぁ、複雑なあれこれが浮かんでくるのは、珠理の気持ちがよく分かるからなのです。
2013.06.27 23:55 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。こんなに短い話なので、何もこんな事を入れる事もなかったんですが、これがないとただの浮かれた恋愛譚になってしまうかな〜と。あっても十分浮かれていますけれど。

思うんですけれど、金持ちのイケメンと恋をし、仕事の栄誉も軽々と手にしてなんて話は、現実にはほとんどなくて、それどころか何も持てないで失望ばかりしている人の方が多いと思うのですよ。フィクションだからこそもっと夢を持った話を語るんだいう方もあるでしょうが、私はこういう風に書いてしまうんですよね。

同じ仕事での成功でも、報酬が高いとか、受賞のようなステータスを得るとか、単に日々の業務を心地よくこなすとか、人によって意味合いが違ってくるわけなのですが、珠理の場合は「誰からも認められない」のコンプレックスの裏側としてステータスを得るために頑張ったということなんでしょうね。そして、もちろん、そう簡単には問屋が卸さないわけで、余計傷ついてしまったと。

ロメオの存在は、彼女のステータスには一ミリもの影響を及ぼさないので、彼女がそれにこだわるかぎりこれからも同じなんですが、多分彼女はロメオやミラノの事務所の仲間との関係を築く事で、コンプレックスを克服し、ステータス偏重からもう少し他のライフクオリティに比重を移していく事が出来るんじゃないかなと思います。

実はロメオはルドヴィコの幼なじみ設定なので、そのうちに日本にもこの二人が出没する可能性があります。その時にもう一度、珠理の敗北感との折り合いについて触れようかな〜、などと思っています。

コメントありがとうございました。
2013.06.28 18:04 | URL | #9yMhI49k [edit]

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