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Posted by 八少女 夕

【小説】おまえの存在

「十二ヶ月の歌」の七月分です。「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」のチャプター2は来週からです。で、先週に続き月一のこっちを発表しちゃう事にしました。

「十二ヶ月の歌」はそれぞれ対応する歌があり、それにインスパイアされた小説という形で書いています。七月はドイツのヘルベルト・グリューネマイヤーの“Glück”を基にした作品です。「幸福」という意味の題名です。「あなたが存在する事自体が幸福で、出会えてよかった」という内容を歌っています。恋人のことだと思いますが、この小説では対象がちょっと違います。実は来月分とリンクする作品になっています。

ちなみに“Glück”日本では全く知られていない曲だと思います。もちろん日本語の和訳もネットでは見つかりませんでしたので、頑張って訳しました。微妙に難しかったです。とてもいい曲ですので、よかったら歌のYoutube動画と一緒にどうぞ。


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おまえの存在
Inspired from “Glück” by Herbert Grönemeyer

 スーパーの自動ドアが開く時に、麻由が飛び込まないように手を握った。小さい、小さい掌だ。潰さないようにそっと力を込めると、ぎゅっと握り返してきた。

 何もかも慣れない事ばかりだった。かつては仕事を終わらせなければならない時間など氣にした事もなかった。氣にするのは終電の時間だった。だが、保育園に七時半には絶対に行かなくてはならない、電話をしてもどうにもならない事を知って、喬司は上司に職務替えを頼まなくてはならなかった。

「君のご両親に頼むというわけにはいかないのかね」
部長が最初に行った言葉には、喬司の母親がもう他界している事や年老いた父親が東北に住んでいる事を忘れている節があった。

「奥さんのご実家は」
次の発言は、事情を全く理解してもらっていない事を露呈した。喬司の妻であり彼らの娘である美樹が昏睡状態にあるというのに病院にすら一度も現われようとしない二人に、五歳の孫娘の世話を頼めるはずはない。

 喬司を失いたくないという部長の意図が、卓越した営業成績だけにあるとは思いたくなかった。喬司もここまで築き上げてきたキャリアを失うのは悔しかった。だが、彼には他の選択肢がなかった。

 美樹が大量の睡眠薬を飲んだとき、喬司はまたかと思った。ヒステリーにも飽き飽きしていたし、家事はともかく育児も放棄して遊び歩く事に対する終わりのない口論にもうんざりしていた。その度に彼女は死を選ぶとわめきちらし、実際にいくつかの方法を試した。けれど、結局は同じようなループが戻ってくる。喬司も考えていなかったが、彼女自身も予想しなかったのではないだろうか。すべてが終わりになるのでもなく、以前のように簡単にもとの生活に戻るのでもなく、ただ、肉体だけ異常なく機能する状態で意識が戻ってこなくなる事など。

 その状態は喬司にとって失うよりもやっかいだった。ものを食べ排泄に向かう事の出来ない妻を生存させ続けるために、喬司は多額の出費を覚悟しなければならない。つまり娘の世話を誰かに頼む金銭的余裕はなくなった。

 ようやくオンライン受付業務の課長としての異動辞令が降りる事になった。来月から、本社で勤務になる一方、手取り給料は減る事になるが、少なくとも今日のように保育園の閉まるギリギリに飛び込むような事態はなくなるだろう。異動の話をしたところ、厳しかった園長の顔が少し柔和になった。ともかく今月だけ我慢すればそれでいいのだと表情が語っていた。

「パパ、おにくは、かわないの?」
麻由が小さな声で言った。喬司ははっとして、娘の方に意識を戻した。
「ああ、地下に行かなくちゃな」
「まゆ、そーせーじ、たべたいな」

 ようやく希望を言えるようになってきたか。喬司は心の中でつぶやいた。育児を放棄しがちとはいえ、美樹は少なくとも麻由の面倒をみてきた。全くノータッチだった喬司とは違う。はじめは保育園の先生よりも距離を置かれていた。休みの日に遊んだ事があるとはいえ、麻由との関わりはほぼそれだけだった。朝早く家を出て、夜遅く帰宅する父親の存在など、娘はほとんど意識していなかっただろう。娘がかわいくなかったわけではない。ただ、接点を持たずにやってこれた、それだけだった。そして、それを当然の事だと思っていた。自分は働いている、娘の面倒を見るのは家庭にいる妻の役目だと。

「あなたは会社を出れば仕事が終わるけれど、私は二四時間休めないのよっ」
「それが、夜遊びのいいわけか! 幼児を一人家に残して。こっちだって深夜まで働いているんだ、文句を言うな」
美樹との口論には妥協点がなかった。

 喬司には好きあって美樹と結婚したという想いがなかった。体だけが目的でつき合っていたとは思わないが、知り合って間もなく肉体関係を持ち、この女と愛情を育む事が出来るのだろうかと訝っているうちに、子供が出来たと告げられた。だまされたと感じた。「避妊薬を飲んでいるから大丈夫」という言葉を鵜呑みにして罠にはまったのだと。

 それから美樹の家庭の事情や、彼女自身の子供を持つには未熟すぎる精神のことを知る事になったが、それでも喬司は子供を堕してすべてをなかった事にしようとは言えなかった。

 夜泣きはうるさかったが、やがて麻由は空氣のような存在になった。喬司が関わるのは休日だけだったが、娘は静かに一人遊びをしている事が多かった。歌って踊ったりするような事もなければ、一緒に遊んでほしいとねだってくる事もなかった。美樹は勝手に自分の観たいテレビ番組にチャンネルをあわせ、麻由は母親に食事をしろ、風呂に入れと命じられた時に大人しく従うのみだった。喬司は手のかからない娘でラッキーだと思っていたが、娘の子供らしさが失われているのは母親の折檻と自分の無関心が原因だったなどとは思ってもみなかった。

 妻の昏睡状態がどうにもならないとわかり、娘と二人の生活をなんとかやっていかねばならないと自覚してから、ようやく喬司は娘と向き合う事になった。何時間も一緒に過ごす事になってはじめて麻由が怯えている事に氣がついた。はじめて娘を風呂にいれ、体に無数の傷がある事も知った。何かを訊くと、答えて怒られないか顔を伺う。子供の虐待などとは無縁な家庭だと思っていた。しかし、それは彼の無関心でしかなかった。

 まともに料理などした事がなかった。学生時代におぼえた目玉焼きや野菜炒めくらいはできる。米を研ぎ炊飯器にセットするのも、その頃以来ずっとやっていなかった。最近の炊飯器には、なんだかわからないボタンがやたらとあるな。全く電源の入らない状態に首を傾げていると、小さな手が、くいっとズボンをつかんだ。眼を向けると、麻由が抜けているコンセントを指差していた。

 一汁三菜にはほど遠い料理は問題だった。子供の栄養の事も考えなくてはならないなと、書店に行って初心者向けの料理本を買ってきた。遠くから眺めていた麻由は、そんな喬司の姿を見て、少しずつ近くに寄ってきた。

「今日は何が食べたい?」
料理本の写真を見せて訊くと、少しびっくりしたようにこちらを見た。希望を訊いてもらった事などないのだろう。それからためらいがちに、一緒に写真を見て、牛肉のキャベツ炒めをそっと指差した。そんなに難しそうでなかったのでほっとした。それでも焦げてしまって、写真の出来とはだいぶ違ってしまった。首を傾げながらも麻由は全部食べてくれた。

 スーパーで、ソーセージと焼き肉用に味付けされた肉を買った。一階では人参やピーマン、レタス、きゅうりなどを籠に入れる。栄養のバランスや旬の事などもようやく最近考えるようになった。閉店間際にお買い得になる商品がどこに置かれるかもわかってきた。

「パパ。プリンは?」
ひかえめに麻由がねだる。喬司は笑ってプリンを二つ籠に入れた。飲み屋でのビール一杯にもならない贅沢に娘は満面の笑顔を見せる。

 マンションに着いた。4LDKのしゃれた部屋とはまもなくお別れだ。ここの家賃は、今の喬司には少々高すぎる。美樹の入院がいつまでになるかわからず、将来は麻由のためにパートタイムの手伝いを頼まなくてはならない事もありうる。彼は休日を使って、不要な家財を出来るかぎり処分していた。美樹が買い込んだものがたくさんあった。喬司自身が買って忘れていたものも多かった。とっくに着れなくなった麻由の衣類も。麻由はその手伝いもしてくれた。大きなゴミ袋の口を広げたり、ちりとりを持ってくれたり。そうやって共に時間を過ごす事で、ようやく麻由は笑って甘えてくれるようになってきたのだ。

 一緒に風呂に入って、傷のなくなって来たやわらかい肌を丁寧に洗ってやる。細くて艶のある髪を洗ってやる。シャンプーが目に入らないように硬く目を閉じている様子に思わず微笑む。タオルで丁寧に拭いてやると、くすぐったいと言って笑う。洗い立ての、アイロンのかかっていないパジャマを着せて、走り回りたがるのをつかまえてベッドに連れて行く。

「ねえ、パパ」
「なんだい」
「ずっといっしょにいてくれる?」

 何かが喉にこみ上げてきた。美樹と結婚した事を、争いの絶えない家庭にいる事を、いつも不幸だと思ってきた。自分は恵まれていないのだと。妻が昏睡状態になり、小さい娘を一人で抱える事になった事も不運だと思っていた。キャリアも、女も、他の多くの男が得ていく幸せをすべてあきらめなくてはならないのかと。

 だが、母親に邪険にされ、父親に省みられない人生を送り続けてきたこの幼い少女に較べて、どこが不幸だったというのだろう。

「いるよ。これからはパパが麻由を守る。だから安心してお休み」

 子供が欲しかったわけではないと、いつも心のどこかで思っていたような氣がする。そしてどこかで、本当に自分の子供なのかと思った事も。だが、小さな掌が自分の中に滑り込んできた瞬間、それまでの麻由に対する疑念がすべて消え去った。小さな愛おしくて弱い存在。ようやく家族を信頼し笑顔を見せる事が出来るようになった小さな娘を、施設なんかには入れたくない。もう二度と、あんな怯えた目をさせたくない。他の誰が敵対しても、僕だけはおまえの味方でいてやるから。それを安心して信じられるようになるまで、ずっと側にいてやるから。

 静かな麻由の寝息を聴きながら、喬司はゆっくりと立ち上がって部屋の灯りを消した。窓の外に東京の夜景が浮かび上がっている。彼は持ち帰ってきた仕事を仕上げるために、台所へと向かった。

(初出:2013年7月 書き下ろし)

追記

“Glück” の動画と歌詞、そして、その和訳です。意訳してある所もありますので、ご承知おきください。(イタリア語よりはましとはいえ、このドイツ語、ちょっと難しかったです。間違っていても責任は取れませんのであしからず……)



“Glück” Herbert Grönemeyer

Was immer du denkst, wohin ich führe,
wohin es führt, vielleicht nur hinters Licht.
Du bist ein Geschenk, seit ich dich kenne,
seit ich dich kenne, trage ich Glück im Blick.

Ich kläre den Nebel, änder so schnell ich kann
und was sich nicht ändert, an dem bin ich noch dran.
Kleb an den Sternen, bis einer dann fällt,
der mir die Brust aufreißt.
Ich zöger nicht lang, ich setzte die Segel,
pack den Mond für dich ein, zerschneide die Kabel,
will allein mit dir sein.
Und wenn du nichts für mich tust, dann tust du es gut.

Was immer du denkst, wohin ich führe,
wohin es führt, vielleicht nur hinters Licht.
Du bist ein Geschenk, seit ich dich kenne,
seit ich dich kenne, trage ich Glück im Blick.

Du hast mich verwickelt in ein seidenes Netz,
das Leben ist gerissen, aber nicht jetzt,
es kriegt endlich Flügel, fliegt auf und davon,
das sind deine Augen - so blau und so fromm.
Und du lachst und du strahlst,
setzt den Schalk ins Genick,
schenkst mir Freudentränen und nimmst keine zurück
und du tust mir nichts und das tust du gut.

Was immer du denkst, wohin ich führe,
wohin es führt, vielleicht nur hinters Licht.
Du bist das Geschenk, aller Geschenke,
aller Geschenke, ich trage Glück im Blick.

Und wird dein Kopf dir irgendwann zu eng und trübe
Und du weißt, dass der Regen sich verdrängt,
färbe ich sie ein, deine schrägen Schübe,
du bist alles in allem, das bist du nicht.

( was immer du denkst )
Du lachst und du strahlst,
setzt den Schalk ins Genick,
(wohin ich führe )
schenkst mir Freudentränen nimmst keine zurück
(wohin ich führe)
und du tust mir nichts und das tust du gut.
Und ist dein Kopf dir irgendwann zu eng und trübe
Versuche ich, dass der Regen sich verdrängt,

Du bist das Geschenk, aller Geschenke,
seit ich dich kenne, trage ich Glück im Blick
Oh, du bist das Geschenk, aller Geschenke,
seit ich dich kenne, kenne, trage ich Glück im Blick

君はいつも考えているんだろう、
どこへ僕が君を連れて行こうとしているか。
もしかしたら惑わすだけなのかもしれないね。
君は天の贈り物だ。
君を知って以来、
君を知って以来、僕のまなざしの中に幸せがある。

僕は霧を晴らそうとしている。
出来るだけ早く変えようとしている。
そしてまだ変えられないものは、
試みている途中なんだ。
星を空に貼付けようとしている。
そのうちの一つが落っこちてくるまで。
そうなったら僕の胸を引き裂くだろう。

僕は長いこと躊躇したりしない。
帆を立てて、月を君のために包む。
太い綱も断ち切る。
君と二人だけでいたいから。
そして君が僕のために何もしなくっても
それでいいんだ。

君はいつも考えているんだろう、
どこへ僕が君を連れて行こうとしているか。
もしかしたら惑わすだけなのかもしれないね。
君は天の贈り物だ。
君を知って以来、
君を知って以来、僕のまなざしの中に幸せがある。

君は絹の網で僕を絡めとっている。
人生はぷっつり終わってしまうけれど、それはまだ今ではない。
いつかは翼を手にして飛んでいく。

君の瞳はとても青くて敬虔だ。
そして君は笑って輝いている。
ユーモアのセンスがあって
僕に喜びの涙を与えて、見返りには何も求めないんだ。
だから、君が僕のために何もしなくても
それでいいんだ。

君はいつも考えているんだろう、
どこへ僕が君を連れて行こうとしているか。
もしかしたら惑わすだけなのかもしれないね。
まったく天の贈り物、
僕のまなざしの中に幸せがある。

そしていつの日か君の頭がいろいろな事でいっぱいになって
かき曇って暗くなってくることもあるだろう。
そしたら、君が雨は過ぎ去るものだとわかるだろう。
僕は君のおかしな考えの上を絵の具で塗り立てよう。
要するに、そんなのは君じゃないんだから。

そして君は笑って輝いている。
ユーモアのセンスがあって
僕に喜びの涙を与えて、見返りには何も求めないんだ。

君はいつも考えているんだろう、
どこへ僕が君を連れて行こうとしているか。
もしかしたら惑わすだけなのかもしれないね。
君は天の贈り物だ。
君を知って以来、
君を知って以来、僕のまなざしの中に幸せがある。

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Comment

says...
こんばんは、TOM-Fです。

う~ん、夫婦それぞれの事情や言い分はわかりますが、結局、いちばん割を食うのは子供なんですよね。もうちょっとオトナになってから、子供を作りましょうね(笑)
あ、既成事実作戦か。そういえば、他のお話でもその作戦でしとめられたエリート青年がいましたね~(笑)
とまれ、家庭を顧みない夫(父親)、ストレスのはけ口を子供に向けてしまう妻(母親)。児童虐待に陥るパターンとしては、いちばんありがちな例だと思います。そして、意外と多くの家庭が、じつはその一歩手前でかろうじて踏みとどまっているだけなのかもしれませんね。
喬司が仕事から家庭(育児)にシフトしたことは、やむを得ない事情だったからですが、子供との絆や新たな価値観を手にすることができて良かったのではないでしょうか。妻が失われてからそうなったというのが切ないですが、この親子の前途は明るいし安心だと思いました。パパ、がんばって!
2013.07.03 09:11 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
良かったです。
美樹が昏睡状態に陥ったことも含めて、残酷にもそんなふうに考えてしまいます。
麻由、すごく可愛いです。こう…ギュ~ッと抱きしめたくなっちゃいますね。
そこここに見える麻由の仕草や表情が見事です。
喬司、不幸のどん底のような環境に、新たな喜びを見いだしているんでしょうね。
こんなに不幸な一家なのに、なんだかホッとしてしまう冷酷なサキでした。
人間的にも社会的にも考えさせられるお話しでした。
2013.07.03 14:16 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
虐待の問題はもちろん、
心の病、核家族が抱える問題、育児への責任など
いろんな問題が組み込まれている作品だと思いました。

親って、子どもが生まれたからなれるもんじゃないんですよね。
子どもと接して育てながら
自分もまた親として育ていくもの。
親が子を育て、子が親を育ててくれるものだと私は思っています。

喬司は麻由ちゃんと向き合って
やっとその芽を出すことができたんですよね。
そして喬司から芽ばえた我が子への愛情が
麻由ちゃんに子どもらしい新たな芽を出してあげられたんだと思います。

麻由ちゃんの幸せを願わずにはいられないです。
2013.07.03 17:05 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうそう、世の中の男性の皆さんは「今日は大丈夫」を信じるのはやめましょう、ですね。

物理的には、子供って簡単に出来てしまうし、その時点で人は親という存在になってしまうんですが、後戻りは出来ないところに踏み出していると理解していない二人のところに生まれてきてしまった子供は大変です。喬司はかなり「いい人」なのに、実は完全育児放棄。それも無自覚で。こういう強引なリセットは、小説ならではですが、TOM-Fさんもおっしゃっているように、日本にはかなりこの形態の家庭があるように思います。子供は家族で育てるものだと、頭ではわかっていも、日本的労働形態だとどうしても女性がみればそれでいいと思ってしまう、もしくはそうならざるを得ない実態というのもあると思います。

この親子が得た新しい関係を大事に育んでいければいいのでしょうね。応援、感謝です。

コメントありがとうございました。
2013.07.03 17:55 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。
こちらもシトシト雨ですねぇ。明日は晴れるといいんですが。

もう十年以上前の記憶ですが、溺愛していた(今もか)姪のことを思い出しながら書きました。子供が周りにいないので、書く時はいつも戸惑います。

変な話ですが、幸福のど真ん中にいる人って、ここにあるような小さな子供の言葉や仕草が当たり前すぎて幸福を噛み締められないパラドックスがあると思うのですよ。今回の歌詞をもとに、子供に関する掌編を書こうと思って、最初に引っかかったのがそこでした。

女性が母として子供を愛しく思うのも、当たり前すぎましたし。そこで、この強制シングルファザー状態を作り出したのです。

一般に日本の女性は育児をしない配偶者にとても寛容です。スイスに来てその辺もよく感じるので、ちょっと題材に絡めてみました。お氣に召していただけて嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2013.07.03 18:04 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

フルタイムで働いた事のある日本の女性は、日本の男性が「育児どころじゃない」とノータッチになる理由が少しわかり、また育児をしたり、育児をする女性が身近にいる人は、その大変さ、夫が助けてくれないキツさもよくわかるんですが、そうでない企業戦士の男性や、働いた事のない女性には論議が平行線になってしまうんじゃないかと思います。

最近は、男性の育児に対する理解も増えてきていると聞きます。もちろん昔から個人差もあった事と思います。それでもですね、やはりヨーロッパに較べると日本では家事や育児の負担が女性によりすぎだと感じています。

私は恥ずかしながらakoさんのように本当に育児の大変さを身を以て体験した事がなく、だから甘い話になっているのかもしれません。そうであっても、「生活費を稼いでいれば父親である」状態から、「本当の親になる」状態へと喬司が脱却していく様をいろいろと頭の中で先の先まで想像しています。

小さな麻由の幸せを祈っていただいて嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2013.07.03 18:16 | URL | #9yMhI49k [edit]

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