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Posted by 八少女 夕

【小説】大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 緋色の蝶

先週発表した「菩提樹の咲く頃」に引き続き、「大道芸人たち Artistas callejeros」の外伝で、あずまなかいじさんリクエストによる“ヴィルパパサイド”ストーリーの第二弾です。

今回は、蝶子がミュンヘンに留学して一年、教授と知り合い弟子にしてもらうまでのストーリーです。本編(第一部の一章)からみると六年前ということになります。

エッシェンドルフ教授に対する蝶子やヴィルからの視点は、本編で幾度も出てくるのですが、ハインリヒ自身がどう感じていたのか、なぜ歳がこれほど離れさらには外国人である蝶子と結婚したいとまで思うようになったのか、その辺は第二部も含めて本編では全く出てきません。

前回はハインリヒとヴィル、今回はハインリヒと蝶子に関するストーリーで、二つで一つの話だと思っています。他の外伝と較べて重い上、ヴィルや蝶子に対する印象が大きく変わる可能性もあります。もし、まだ本編をお読みになっていらっしゃらないで、こちらだけをお読みになる場合は、そのことをご承知おきください。


【大道芸人たちを知らない方のために】
「大道芸人たち Artistas callejeros」は2012年に当ブログで連載していた長編小説です。興味のある方は下のリンクからどうぞ

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あらすじと登場人物



大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 緋色の蝶

 どこで見たのか、どうしても思い出せない。ハインリヒは首を傾げた。彼はそれまで一度も東洋人の弟子を取ったことがなかった。長い黒髪と切れ長の瞳を持つ日本人と似ている人間と会った事がないのには自信があった。彼はゲルマン民族優勢主義信奉者ではなかったが、かといって全人類が平等だと信じているわけでもなかった。ありていにいうと、アジア女に興味を持った事もなければ、極東から来た野蛮人がまともにフルートを吹けるはずもないとどこかで思っていた。だが、学年末の試験ではじめてその学生を目にし、その音色に耳を傾けた時に、その意識を改めた。それが四条蝶子だった。

 彼女は東洋人だった。ヨーロッパの血など一滴も流れていないと断言できるほど、どこまでも東洋的だった。ハインリヒがかつて見た事のある東洋人と違っていたのは、彼女の全てのパーツが完膚なきまでに整っていたことだった。顎の線がきりっとした小さめの顔に、少しつり上がった目、高すぎずも低すぎずもせず長くも短くもない鼻、口紅の宣伝に使えるほど形のいい唇が配置されていた。ルネサンスの巨匠が半ばパラノイアぎみにこだわったごとく、ミリ単位ですら合致しているに違いない黄金比率。そして、ヨーロッパ人がどれほど望んでも手にする事ができない射干玉色の長く艶やかな髪が印象を強めていた。試験官としてその場にいたどの教官も一瞬息を飲んだ。それほど彼女の容姿は印象的だった。

 服装は、あまり感心できなかった。彼女の素材の美しさを生かせない、実に平凡な、あからさまに言えば安物の中途半端な丈の赤いワンピースだった。靴も平凡きわまりなかったが、ハインリヒは少なくとも足の形も彼の好みに完全に合致している事を確認する事ができた。

 その美しさが試験官たちの注意を奪っていたのは、彼女が最初の音を出すまでだった。その日の試験で、ハインリヒは何人もの学生にかなり辛辣な点を付けた。学生の質は年々下がっていると憤懣やるかたない思いで課題曲のメロディーすら間違えずに吹けない学生たちを睨みつけてきた。だから、極東の田舎者ですら入学できるのかと思っていたのだ。だが蝶子の音色は、他の学生とは一線を画していた。

 後から思えば、それは大学に入学するための準備をしてきた受験生の色と、それよりもずっと先を行っている音色の違いだった。蝶子が一心不乱に課題曲を吹く様相を見て、ハインリヒは落ち着かなくなってきた。どこかで、見た。いや、聴いた。だが、思い出せないと。

 それから構内で彼女をよくみかけるようになった。正確には蝶子は一年間ずっと従っていた時間割通りに、構内の同じ場所にいたのだが、ようやくハインリヒの目に留まるようになったのだ。

 三日ほどして、自宅に帰ろうと構内を歩いていたハインリヒは、中庭を横切る蝶子を見かけてわざわざ踵を返し、同じ校舎へと入っていった。世界に名だたるエッシェンドルフ教授とすれ違った蝶子はもちろん頭を下げて挨拶をした。

「君は、この間の試験にいた学生だね」
普段は一年生になぞ簡単に声をかけない教授に話しかけられて、蝶子は頬を紅潮させた。
「はい。四条蝶子です。直接お話ができて光栄です」
発音は奇妙だが、丁寧なドイツ語だった。

「いい演奏だった。どこの出身だったかな」
「日本です」
「そうか。どの先生にみてもらっているのか」
「レーマー先生に、週に一度教えていただいています」
ハインリヒは少し眉をしかめた。助手か。あんな青二才に習ってどうする。

「それはもったいないな。私はマイヤー君の弟子なのかと」
蝶子は少し顔を曇らせた。
「著名な先生にみていただけるような紹介状もなくて……」

 ハインリヒは改めて蝶子を見た。若く美しい。けれどその素材のすべてが台無しになっている。安物のオレンジ色のプルオーバー、緊張感のみられない立ち方、奇妙な発音のドイツ語。低俗な階級に属するのだろう。切れ長の双眸に宿る強い意志だけは、教えれば響いて返ってくる可能性を示していた。頭の中で素早くスケジュールをたどり、言った。
「今週の金曜日の三時に私の屋敷に来なさい。みてあげよう」
蝶子は耳を疑った。けれど、すぐに眼を輝かせて礼を言った。

 蝶子は、時間の五分前にエッシェンドルフの館の呼び鈴を鳴らした。時間厳守がまずハインリヒを満足させた。もちろんそれは当然のことなのだが、日本人に時間が守れるかどうか定かではなかったのだ。その日の服装は、黒いプルオーバーにオレンジ色のスカーフをしていた。例によってあまり質のいいものではなく、髪が帯電していた。色の組み合わせから、彼はタテハチョウを思い出した。何万も固まって移動する個性のない蝶。多くは旅の途中に力つきて死んでしまう。それを誰も眼にとめないだろう。

 レッスンの途中に、彼は再び奇妙な想いにとらわれた。よく知っている。姿ではない。だが音でもない。蝶子の音色には華やかで聴くものを惹き付ける魅力があった。フルートは中堅のそこそこの楽器を使っていた。服装ほどの安物ではないし、立ち居振る舞いのような低俗さはない。だが、教師はこの華やかさを引きだすために緻密さを犠牲にしたらしい。レーマーは一年も何を教えていたのか。

「左の小指と中指が少し弱いな。この練習曲を毎日、指慣らしに使いなさい」
それから短い時間で、彼女の現在取りかかっている曲を手直ししていった。蝶子ははじめのうちはただ素直に頷いていたが、教授が彼女の欠点を簡単に指摘し、短い時間でどんどん修正していくのを感じて眼が輝いてきた。

 ずっと望んでいたことだった。エッシェンドルフ教授は裕福な名士であるだけではなく、卓越した演奏家であり、真に優秀な教師であった。彼の弟子になることは世界中のフルート学生の夢だった。たとえ、女性にとってはある種の危険が伴うことであっても。

 氣がつくと軽く90分が過ぎていた。
「ここまでにしよう」
蝶子は心から礼を言った。

「それと、あの、レッスン代は、いくらお払いしたらいいのでしょうか」
ハインリヒはつまらなそうに手を振った。
「いい。単に興味があっただけだ。金を払ってもらおうとははじめから思っていない」
けれど、それは続けてみてもらえない宣言のようなものだった。彼は次はいつ来いとも、今後のプランも言わなかった。蝶子はひどく落胆した。

 蝶子がフルートを仕舞う時に、けばけばしい赤い服の一部がハインリヒの眼に留まった。眉をひそめると厳かに口を開いた。
「フラウ・四条。君に言っておくことがある」
「はい」

「もっと背筋を伸ばしなさい。立ち方がよくない」
「フルートを吹く時にですか?」
「そうではない。常にだ。フルートを吹く時だけしゃんと立ち、舞台に立つ時だけ華やかな服を着てもダメなのだ。普段から二十四時間エレガントに動き、質と品のいいものを身につけてこそ、芸術にふさわしい音が出るのだ。おかしなドイツ語を話し、下層階級者のような立ち居振る舞いをし、その鞄の中にあるような下品なものを身につけていると、音楽どまりだ。芸術にはならない」

 蝶子は一瞬怯み、それからふと目の奥に不思議な光を宿した。ああ、この目だ。ハインリヒは思った。どこかで見たと思ったのは。蝶子は視線を落とした。
「おっしゃる通りだと思います」

 その姿がとても悲しげだったのでハインリヒは続けた。
「ところで、この後、よかったら食事をしていかないか」

 蝶子は心底驚いたが、丁寧に断った。
「お申し出は本当にありがたいのですが、このあと、仕事なのです。この下品な服を着て……」
「何の仕事だ」
「ビヤホールで、給仕を」

 ハインリヒは、ため息をついて首を振った。よりにもよって。
「低俗すぎる。ジョッキを運び、がなり立てる低能どもとつきあうってわけか」
「おっしゃることはよくわかります。でも、私にはどうしてもお金が必要なのです。奨学金だけではレッスン代は出ないんです」

 ハインリヒは蝶子の顔をじっと見た。それから安物の服を。彼女はその視線を感じて自分の服に目を落とした。
「そう、安物です。でも、ここミュンヘンにいる間は、服のことよりも一時間でも多くレッスンを受けたいんです」

 それを聞いて、思い出した。
「俺はあんたのように遊んで暮らせるような金のある家庭には生まれてこなかったんだ」

 そして、ハインリヒは突如として悟った。どうしても思い出せなかった蝶子に似ている誰かとは、彼の一人息子、アーデルベルトだった。従順に彼の言っていることを守っているが、絶対に心を許さない野生動物のような目つきをしていた。アウグスブルグの貧しいアパートメントの一室で、山猿のように育ち、才能を腐らせかけていた幼い少年に対する憐憫と同じ感情がハインリヒを襲った。その瞬間、蝶子はただの少々フルートの巧いが品のない東洋の学生ではなくなっていた。

 蝶子が再び礼を言って彼の屋敷を後にし、全く直っていない歩き方で門から出て行くのをサロンの窓から眺めていたハインリヒは、突然ドアに向かうと、運転手のトーマスを呼んだ。


 ビアホールで、六リットル分のビールをテーブルに運び、既に出来上がった男たちに卑猥な冗談を浴びかけさせられながら、蝶子は教授の言葉のことを考えていた。胸をやけに強調させる民族衣装は本当に下品だった。その衣装は特に低俗な男たちをそのビアホールに呼び、一晩に何度も必要のないところを触られたりする腹の立つ職場だった。蝶子の美貌はすでにここでは有名になっていて、彼女目当てでやってくる男たちもいた。特にしつこい男たちもいて、今夜はそのうちの一人、ベロベロに酔っては愛人にならないかと持ちかけてくるロレックスが自慢の成金男がずっと座っていた。

 蝶子はいつもは相手にもしないのだが、今日は別だった。普段から二十四時間エレガントに動き、質と品のいいものを身につけてこそ、芸術にふさわしい音が出るのだ。教授が最高級のツイードを着て、堂々とした態度で口にした言葉が蝶子を打ちのめしていた。みっともないドイツ語。下品な立ち居振る舞い。自分一人の努力では絶対に変えられないことばかりだ。

 これまで、誰にも助けてもらえなかった。レッスン代を稼ぐのが精一杯で、どんなに好きでも質と品のいいものを手にする機会などなかった。フルート以外の文化や芸術や上流社会に関わる時間もなかった。それはこれからもずっと変わらないだろう。自力でそこに到達することなんて、永久にない。このロレックス男がせめて生活費とレッスン代をなんとかしてくれるなら……。

「なんだ。今日は逃げないのか。ようやく、わかったのか。ここに座って、相手をしろよ……」
完全に酔っぱらったロレックス男は生理的な嫌悪感を示す蝶子に構わず抱きついた。
「悪いようにはしないからさ。なっ」
そう言って人前だというのに、スカートの中に手を入れようとしてきた。
「ちょっと、やめてください」
「ふん。そのつもりなんだろ」

 周りの男たちがひやかして口笛を吹き出した、蝶子は悔しさと情けなさで真っ赤になって抵抗をしていた。その時に、男と蝶子の顔の間に棒があらわれた。突然のことに周りの男たちが静まり返り、蝶子が棒の先をみると、ステッキを持って立っているのはハインリヒだった。誰もがあっけにとられている間に、教授は毅然とした態度で蝶子に命じた。
「来なさい」

 ロレックス男は反応するには酔いすぎていたし、この場末のビアホールにはあまりにも場違いな威厳ある態度だったので、誰も何も言わなかった。蝶子の雇い主である店主ですら、扉を出る時の教授のひと睨みにすくんでしまったかのように何も言わなかった。蝶子は、店を出て、どんどん歩く教授の後を追いながら、何を言うべきか言葉を探していた。

「あの……」
まず礼を言わなくてはいけないことはわかっているのだが、なぜ教授がこんなところにいたのか、どうして助けてくれたのか、そちらに想いが行きひどく混乱していた。その間に二人は表通りに出た。黒いベントレーが停まっていた。教授の姿を見た運転手はすぐに出てきてドアを開けた。

「乗りなさい」
ハインリヒの言葉に蝶子は素直に従った。
「待ちなさい。そんなふうに頭から乗り込むな。やり直しなさい。まず座席に腰掛けて、それから足を入れるんだ」
蝶子は黙ってその通りにした。隣に堂々と教授が乗るとトーマスは扉を恭しく閉めて運転席にまわり屋敷に向かって車を走らせた。

 蝶子は黙って項垂れていた。教授は容赦なく言った。
「君は、私の忠告を何も理解できないほど愚かなのか」
「もうしわけありません。危ないところを助けていただき、本当にありがとうございました」
「あれが仕事か」

 蝶子はすっかり打ちのめされ、唇を噛んでいた。
「あの仕事をする必要はもうない。レーマー君には、私から連絡をする。もう君をみる必要はないと」
「先生……。退学になるのでしょうか」
蝶子は青くなってハインリヒの方を見た。

「そうではない。君のレッスンは私がみる。レッスン代は必要ない。私はそれで生計を立てているわけではないから」
「でも、どうして……」

 ハインリヒは、ずっと前を向いていたが、ゆっくりと蝶子の方に向き直った。
「君は助けを必要としている。そうだろう。フルートを極めたいともがいている。だが、自力ではどうすることもできない」

 彼女の顔が驚きと安堵で弛んだ。だが、目の奥に例の反抗的な光がわずかに残っていた。アーデルベルト。お前にも、もっとはっきりと伝えるべきだった。ゆっくりと蝶子の頬に手をあて、それからゆっくりと彼の方に引き寄せて胸に彼女を抱いた。
「君を本物の芸術家にしてやろう。安心して自分を磨くことだけを考えられる環境を用意してやろう」

 優しく父親のようだった。先ほどの酒臭いロレックス男の虫酸が走る抱擁とは、全く違っていた。騒がしく猥雑な飲食街を離れて、フクロウの鳴き声と風の音しかしない彼の館へと車は向かっていた。

 ハインリヒは、他の女たちと違い、蝶子を簡単にベッドには連れて行かなかった。実際に二人が本当に恋愛関係と言える仲になったのは、周りの誰もが新しい愛人だと納得してしまってから半年も経ってからだった。ハインリヒは蝶子の躯を堪能できればそれでよかったわけではなかった。彼は蝶子の信頼を得たかった。

 一度も媚びず、ハインリヒのぬくもりを求めてこなかったアーデルベルトは、音楽を通してだけ心の悲鳴を訴えかけていた。そのフルートの音色が、ベーゼンドルファーの鍵盤から紡ぎだす響きが、ずっとハインリヒを捕らえ続けていた。だが、ハインリヒは息子に愛を伝える術を知らなかった。厳しく威厳を持って接する以外のアプローチを考えつかなかったのだ。それでも彼は息子に愛情を伝えようと骨を折った。だがそれが通じることはなかった。アーデルベルトは彼の手を拒否し、フルートをやめ、館に来る事もなくなり、姿を見る事もなくなってしまった。

 だが、彼は蝶子を捕らえる事ができた。血のつながっていない女に対しては、息子に対しては決してできない方法を使うことができた。彼女の理性を奪い、彼の虜にする方法も知っていた。彼の両腕と、身体の重みと、秘められた感じやすい部分を使って、その情熱を伝える事ができた。そして、それに対する蝶子の冷たくて熱い反応がハインリヒに新たな焔を呼び起こした。

 アーデルベルトが去ってからずっと空いていた彼の心に、ようやくぴったりと嵌まるピースが見つかった。同じ音色、魂の叫びを持つ存在をハインリヒは見つけた。決して媚びず、策略をしかけようとせず、強い反抗の光を目に宿し、ただ音楽のためにここにいる女だった。その女はハインリヒの首に両腕を絡ませてくる。彼の口づけに、熱く応えてくる。私の女だ。ハインリヒは思った。ようやく見つけた、完全に私だけのものになるべき女だ。ハインリヒは蝶子を絶対に逃すまいと思った。網で捕らえ、羽を広げて、ピンで突き刺して。

(初出:2013年7月 書き下ろし)
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Tag : 小説 読み切り小説 リクエスト

Comment

says...
 こんにちは。
教授が蝶子さんに執拗に 変質狂的に執着している理由が納得できる話です 面白いです。
ああっ 何というか… 教授の哀しみが 生々しい…
最後の終わり方が いいですね。

でも 蝶子さんは 翅をピンで刺しても 其の翅を引き裂き捨ててでも 出て行くだろうなぁ…
彼女を捉える事は 難しい事 解りきっているだろうに教授。

2013.07.21 09:15 | URL | #- [edit]
says...
なるほど、見事に対で、オッチャンの事情が大好きな大海にとっては無茶苦茶においしい、そして納得のいくお話でした。
こういう大人の男のくせに、そしてそう言う部分もきっちりと出しながら、妙に子供っぽい感情を持っている、そういう人の姿が書かれているのを読むと、すごく納得して満足していまいます。
それにしても、やはり蝶子はいい女ですね。
色々背景が分かって、ますます先が楽しみになりました。
2013.07.21 12:44 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

お。納得していただけましたか。それは嬉しい。
物語って、当然ながら全てのキャラに重点を置くことができないので、どちらかからの見方が強くなるんですが、そうすると反対側の納得性がなくなる。かといって、あれもこれも丁寧に書いているとそのうちに誰の話かわからなくなる(笑)
で、切り捨てている部分にスポットライトをあてるのに外伝はけっこう便利だなと、いまごろ実感しています。

うーん。教授はあきらめ悪いからねぇ。まだ捕まえるつもりでいるかも。

コメントありがとうございました。
2013.07.21 14:49 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

おお、オッチャン事情、おいしかったですか。それはなにより。
よく考えると、かなり踏んだり蹴ったりなことを二人にされているわけですが、それでもまだ二人とも取り戻そうと頑張っちゃう背景みたいなものを……。
子供っぽいんだけれど、本人としては完全に大人の上から目線のつもりで、その辺が書いている自分としても哀愁漂う感じです。カルちゃんみたいに楽しく生きられると、オッチャン人生もまんざらでもないと思うんですが。

蝶子、このあたりはまだまったくいけていませんけれどね。さ。次は第二部を書かなきゃ……。

コメントありがとうございました。
2013.07.21 14:54 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
教授さん大成功ですね(これだけ見ると…)
本編を読んでると悲喜劇ですが…

そしていつもながら色気のある文章が上手すぎです///
お茶の間が凍りそう
2013.07.22 08:46 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そう、ばっちりつかまえたつもり、です。
で、六年後にああなっちゃうのですが。

凍り付きましたか(笑)多少でも納涼になれば幸いです。
色っぽいの、公開禁止ギリギリですが、まあ、このぐらいならいいということに……。
褒めていただいてとても嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2013.07.22 18:56 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
どこかで雨が降っているのでしょうか?蒸し暑い風が吹く夜です。

違った視点から書かれたのこのお話しを読むと、ずいぶんと「大道芸人たち」の展開に深みが増しますね。
もう一度読み返すと細かい部分など、いっそう面白いと思います。
蝶子は今更ですがいい女ですね。本編では最初からいい女ですが、ここでは少し垢抜けない所から始まっていて、とてもリアリティーがあります。
音楽の教師として、男として、彼女の隠れた素質を見抜くハインリヒの眼力、すごいです。
ヴィルと蝶子、2人の後継者を支配しようとして結局2人共離れて行くんですけど、ハインリヒの後継者は、結局育っているんじゃないかと思います。
ハインリヒの蝶子を教えるシーン、ビアホールでのシーン、その後のシーン、読んでいてドキドキするくらい精密です。そして大人の雰囲気ムンムンです。こういうふうに書ければいいのになぁ。
サキはそう思います。

今夜はサキも先から解放されています。
2013.07.23 13:45 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。
猛暑も少しは和らぐ気配があるのでしょうか。こちらは毎日、夕立が降っています。

いろいろな視点から書いてみたくなりますが、それを本編でやると主題やストーリーがぐらぐらとしてわかりにくくなるので(自分でも何が言いたいのかわからなくなる)、かなり切り捨てているのです。で、それを外伝という形で掘り起こすのはけっこう楽しい作業だとわかりました。

この頃の蝶子は、もしかしたらユ○クロを着ているような、全くあか抜けない状態ですが、これから六年間の教授のスパルタ教育で変身していきます。

後にヴィルも蝶子も逃げだしてしまうのですが、どちらも置いてはいけない数多くの贈り物をハインリヒから受け取っていますね。しかも……。このあとは第二部をお楽しみにだな。

普段はあまり書かないようにしているつもりのすれすれシーン満載の二作でした。こういうのも読まれる方によっては不快かなとも思うんですが、まあ、たまには。一度書くところまで書いてしまったら、ふっきれました。

でも、こういうの書いたら、先さんに怒られるんでしょうね(笑)鬼の居ぬ間に習作というのはいかがでしょうか(コラっ)

コメントありがとうございました。
2013.07.23 20:03 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
大道芸人たちの余韻に浸り、ヴィルパパ外伝を堪能させていただきました。
この方、ある意味かなり不器用なのでは、と思ってしまいました。
すごく愛情があって、大きく深いのですが、方法がずれている。

そして、パパとヴィル、実はよく似てる、かも?
パパの育ってきた環境が分かると、パパも笑わない子だったのではと案外容易に想像できたりして。

音を音楽どまりにするのではなく、芸術にまでたかめること、その意味、よく分かります。
一つだけが秀でても、他とのバランスがなければそれはゼロのようなもの、なのではないですかね。

ああ、第二部が楽しみです。ええ、待っていますとも^^
2014.04.26 11:43 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

おお、外伝の方も読んでいただきありがとうございます。
そうですね。笑わない子だったでしょうね。「で、それが何か?」って感じかも。
ハインリヒ本人の個性や性格も影響していますが、ドイツあたりの上流階級にいる人たちって、こういう感じに愛情をオープンにできない人多いように思います。もちろんどの国にもいろいろな人がいるのですが、私の出会ったドイツやドイツ語圏スイスの人たちと、オーストラリアの人たちを統計的にみると、やはりオージーの方がオープンでわかりやすい人が多いように思います。

彼の芸術論もある意味正しいのですよね。厳格さ、秩序、といったものが正義である人たちにとっては、シモジモの世界にいることそのものが個性の違いではなく罪であったりもします。その考え方しかできないハインリヒと、上流階級から大道芸人まで自由に行き来するアーデルベルトや蝶子が辿りつく音楽は、相容れないものでもあるんですよね。その違いがハインリヒはわからないし、わかっても受け入れられない。その辺に不幸があるんでしょうね。

楽しみに待っていただけてとても嬉しいです。頑張って書きますね。

コメントありがとうございました。
2014.04.26 19:56 | URL | #9yMhI49k [edit]

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