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Posted by 八少女 夕

名前の話

ウツボグサ

唐突ですが、役所に届けられた正式な名前っていくつ持っていますか?

「苗字と名前の組み合わせ一つに決まっているじゃないか」と思われるでしょう。そう、それが普通なんですが。実は私には正式な名前が二組あるのです。

私が結婚した時、それはスイスの役所に届けられました。私は連れ合いの苗字とその後ろに旧姓をくっつける形の苗字を選びました。話をわかりやすくするためにMeierという苗字の男と八少女 夕が結婚したと仮定すると、Yu Meier-Yaotome(正確にはYu Meier geb. Yaotome)という名前になったということです。(ちなみに、これはあくまで説明のための例です。連れ合いはMeier姓じゃありません)

で、その後、日本人の私は結婚したことを日本に届け出る義務があり、新しい戸籍を作ることになったのですが、その戸籍には私一人しかいないのですよ。たとえば山田一郎さんと結婚した八少女さんは、山田という戸籍か八少女という戸籍かどちらかを作って二人で戸籍に入るのですが、外国人は日本の戸籍には入れないんです。

で、どんな姓にするかと訊かれましてね。でも、二つの姓は登録できない、一つだけだと言われてしまったのです。そうしたら連れ合いの姓だけってのがひっかかりました。自分一人しかいないのに「マイヤー 夕」って感じの間抜けな表記になるのがとても嫌だったのです。縦書きのカタカナのスカスカな感じが。それで「八少女 夕」にあたる戸籍を作ったわけなのです。つまり旧姓のまんま。

だから私はスイスと日本とで正式な名前が違うのです。しかもパスポートはまた別の表記。外国人配偶者の姓を表記したいときは()で囲んで後ろにつけろと決まっているらしく、「Yu Yaotome (Meier)」みたいな書き方になってしまっている。

なぜ突然こんな話を書き出したかというと、実はとあるスイスに関連する本に協力者として名前を載せてもらうことになったのですが、どんな表記にしましょうかと訊かれてしまって悩んでしまったのです。

載せてもらった名前は「マイヤー八少女 夕」形式の名前でした。スイスでの正式名称をカタカナと漢字で表記したタイプ。なんだか中途半端だなあと思ってしまっている私です。

ちなみに上の写真は、その本に協力した「アルプスの花」に関連して選んでみました。
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Comment

says...
 こんばんは。
面白いですーーー
日本人って 海外に行っても そのまんまの 本名を名乗りますが 国や地域によっては
国や民族によっては 行った国っぽい ニックネームを付けるような事しますよね。
何処の国だったか… 突然 今日から私は …… ね とか 名前変える国とか。
東南アジアの国だったと思うのですが…  今日から 私は ピンクちゃん とか 
マーガレットちゃん とか凄い ファンシーな名前が流行っているとか…
ああっ そういえば 祖母の上の世代って… … 水面山 羽左衛門 典孝 とかいう感じに 
ミドルネームったなぁーー この世代の男性の名前も 面白いです。
2013.07.25 14:14 | URL | #- [edit]
says...
そう考えてみたら、戸籍って、本当にめんどうですよね。
ま、これがあるから、税金が無事におさめられて、何に使うのかはともかく、国が動いているわけですが。
なるほど、そんなふうに結構ややこしいものなのですね。
ロシアみたいに、始めからややこしい名前の人種もいるから、ややこしさの上塗りになりそう。
うちも、昔は、苗字と本名の間に、何やら入っていた人がいたなぁ。あれは「通称」を入れていたのかと思っていたのだけれど、ミドルネームだったのかしら? 昔は、屋号もあったしなぁ。多分、村には同姓がいたから(親戚とか、母屋と分家とか)、ひいおじいちゃんの名前が屋号で通っていたりして。だから「大海」ではなく「広太郎彩洋」
う~ん。名前、奥深いんですね。
2013.07.25 17:14 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

ああ、あります、あります。
どう見てもアジア人なのにジョーとか、エリザベスとかいう人、いますよね。
タイでは本名は隠しておくらしく、長年の親友でもあだ名しか知らないなんてあるみたいですね。

日本でもミドルネームあったんですね。今は、お役所がうるさくて届けられないだろうけれど。
別に非公式でいいなら今でもいいのかなあ。
いま流行っているキラキラネームも、非公式のミドルネームなら問題ないかもしれませんね。山田ピカチュウ一郎とか。

コメントありがとうございました。
2013.07.25 18:32 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。
スイスって、世界的にも珍しく(住民票とは別に)日本の戸籍にあたる制度があるのですが、そもそも「家」を単位とはしていないので意味合いがちょっと違うみたいです。

名前のつけかたって、国によって違いがあるじゃないですか。例えば、彩洋さんの挙げられたロシアの名前のつけ方もそうだし、アラビア語圏のように苗字はなくて「ムハンマドの息子のハーシム」のような名前が正式の場合もあるし、中国の女性は夫と同姓にはならないし、スペイン系では自分の名前に父親の名前と母親の名前をくっつける習慣がある。だから、国際結婚してその国に合った名前にすることもあるのに、日本国籍のままだと戸籍には日本国のルールにあった名前しか付けられない。そういうわけで違う名前になっちゃったりするんですよね。

そのミドルネームというか屋号が苗字みたいになっちゃうの、いいですね。東京だとめったにそういうのは聞かないけれど、やっぱり地方はいろいろな習慣があるんでしょうね。

コメントありがとうございました。
2013.07.25 18:42 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ティナ・ターナーが結婚して米国人からスイス人になったのは、現在のスイスの法律は二重国籍を認めていないから。という報道をみたのですけど。
スイス人にはならなかったんですね
日本人のままで日本のパスポートを使っていると、スイスでの名前が仮の名前みたいに思えたりしませんか?
そちらの名前の方が使用頻度は高いんでしょうからそうでもないのかな?



2013.07.26 02:06 | URL | #- [edit]
says...
わわっ!(^^)!かっこいいですねー。2つも名前あって。
って、完全にミーハーです。。。
(他のブロガーさんとコメントが全く違ってすみません)
2013.07.26 11:09 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。
おや。その報道は間違っていますね。スイスは二重国籍OKなのですよ。知り合いで三重国籍の方を知っています。アメリカが認めていないんでしょうかね? 少なくとも日本は二重国籍NGです。

結婚して五年経つと、スイスは申請さえすれば国籍をくれるんですが、そうすると日本の国籍がなくなりますよね。それがちょっとひっかかったんですよ。能動的にスイス人になるって覚悟がないんでしょうね。日本国籍のままで特に困ることもないので。

普段は「Frau Meier」のようにスイスの苗字で呼ばれますので、その苗字が自分なんだなと認識しています。でも、日本関係のところでは日本名で通しているので、日本語に切り替わった途端にそれが自分になります。言語で切り替えている感じですかね。でも、日本でのように連呼されるうちにそれが定着して「もう私は山田家の嫁」と染み付く感じはまったくありませんね。だからでしょうか、いつまでもコウモリの感覚でいます。

コメントありがとうございました。
2013.07.26 17:29 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ココうささんったら(笑)そういうところ、ツボです。
子供の頃、外国名ってかっこいい(もっとも苗字じゃなくて、ファーストネームの方でしたが)と、思っていましたが、戸籍謄本に縦書きで書かれると、あれほど間抜けなものだとは想像もしていませんでしたよ!

コメントありがとうございました。
2013.07.26 17:39 | URL | #9yMhI49k [edit]

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