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Posted by 八少女 夕

名前の話・アルファベット編

今日はちょっとした雑学を。

ヨーロッパ人の名前、言語によって違うものになるのはご存知ですよね。

ドイツ語フランス語イタリア語スペイン語
ヨゼフジョセフジュゼッペホセ
パウルポールパウロパブロ
カールシャルルカルロカルロス
ハインリヒアンリエンリコエンリケ
ユリウスジュールジゥーリオフリオ


カタカナで書くと、「なんで同じ名前?」と思うくらい違うのですが、アルファベットにすると、意外と同じだったりします。

ドイツ語フランス語イタリア語スペイン語
JosefJosephGiuseppeJosé
PaulPaulPaoloPablo
KarlChalelesCarloCarlos
HeinrichHenriEnricoEnrique
JuliusJulesGiulioJulio

同じ「J」でなぜ発音がヤ行だったりザ行だったりするのかも、昔は謎だったのですが、ラテン語の成り立ちを知って疑問が氷解しました。ラテン語では「i」と「j」は同じ一つの文字でそれはヤ行だったのです。だから「ユリウス・カエサル」だったんですね。それが後に「J」が分離してそれにザ行を当てる言語ができた。だから例えば英語だと「ジュリウス・シーザー」になるわけです。ちなみにラテン語では「C」はカ行だったりチの発音だったりします。ドイツ語ではカの発音に「K」を当てたのに対して他の言語では「C」を当て、一方では「C」がチの発音だったりするので「チャールズ=カルロス=カール」になっちゃったりするわけです。

日本人は「R」と「L」や「C」と「K」、「W」と「B」の違いが発音できないと、よく欧米人に嗤われるのですが、実はこの違いは外国人にも曖昧だったのか、国によって綴りが変わったり愛称が生まれたりしているのです。「ウィリアム・クリントン」の愛称がなんで「ビル」なんだと思ったことありませんか? 「ヴィルヘルム→ヴィル→ビル」なんですよ。

ドイツ語で「フランスの太陽王ルードヴィヒ14世」と言われたら、「ルイ14世」に脳内変換しなくてはなりません。「カール大帝」と「シャルル・マーニュ」が同一人物なのもそうですよね。名前はけっこう奥深いのです。
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Comment

says...
わたしはマザーグースの、「エリザベスとエルスペスとベッツィーとベス」が出てくる詩が好きです(^^)

ほんと名前は奥深いですね(^^)
2013.08.18 06:03 | URL | #0MyT0dLg [edit]
says...
昔、ラテン語を習っていたのです。夕さんのおっしゃる通り、あれこれ言葉の起こりが分かって面白かったです。
今では何も覚えていませんが^^;
その時分かったことのひとつは、南の国には子音が少なく、北の国には子音が多い、と言うことでした。寒いからね…^^;
発音って、結構自国の人にも難しいんですよね。巻き舌のできないイタリア人もいましたし。
その後イタリア語を真剣に5年ほどやりましたが、さすがに使わないので、今ではなんとなくわかる程度に成り下がっています。
私の名前には「ち」が含まれているのですが、いつものようにローマ字で「chi」と綴ると「き」と読まれてしまって、「ci」と綴りなおすことがよくありました。
でも、読み名が変わると、すごーくイメージが変わりますよね。それは国のイメージの違いにもつながるのかしら。
おさるのジョージ、ジョルジョ・ヴォルテラ、スペイン語ではホルヘ? ドイツ語は…お手上げです^^;
2013.08.18 07:01 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
 連日おじゃまします

 私も(少しだけ)スペイン語を勉強していて、
英語表記のマイケルが
ミヒャエル、ミシェル、ミチェル、ミカエル(かな?)
と変化するのを知った時、
「5段活用のようだ・・・(意味不明)」
と感心したものです。

 何より、”ジーザス” がスペイン語読みになると
”ヘスス” になってしまうのは笑えました。

 おじゃましました
2013.08.18 07:41 | URL | #- [edit]
says...
そうなんですね
新しく覚える人にとっては迷惑な…
私は昔、カエサルとシーザーは別人だと思ってました
2013.08.18 08:30 | URL | #- [edit]
says...
おお!母「シーザーだよ?」私「カエサルだって!」というやりとりしたことがあったのですが!
どっちも正解だったようです(笑)!
世界史では名前と読みが尽く変わっていくので、ちんぷんかんぷん・・・
イェルサレムとエルサレムくらいならまだいいのですが。
日本史では、私の時代は聖徳太子だったのに・・・妹は厩戸皇子と習ってたり・・・
む、むずかしいっ!
2013.08.18 12:50 | URL | #- [edit]
says...
友達から借りた本で、世界各国の名前の表記や読み方についての一覧を読んで驚いたことは記憶に新しいです
いまラテン語やってるので分かります!古典期と初期キリスト教会の時代で、発音変わっちゃうんですよね
どうしてこうなったのか…。授業だと、古典期の方で統一してCはカ行、Jはヤ行で読んでます
イエスが「イエースス」なんですよね、ジーザスは英語でしたっけか

たしかに似たようなアルファベットの発音なんて区別できませんが、
漢字も十分難しいと思います…
日の漢字だけでも、読み方は何通りもありますし。
2013.08.18 13:47 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは、TOM-Fです。

ウチの子のエミリー(エリザベート・アマーリエ=ミリア)も、イギリスならエリザベス、ポルトガルならイザベルなんですよね。
じつは、バッキンガム宮殿のシーンで、エミリーがマイケルに、「あなたが敬愛する女王陛下と同じ名前なのよ」と自慢(?)するというエピソードも考えていたのですが、諸般の事情でカットしました。
で、じつは、彼女はドイツ語圏の人なので、エリザベートではなく、エリーザベトが正しいのですが……ぜんぜん可愛くないじゃん、という理由でエリザベートを名乗らせています。はい、ご都合主義です(笑)
ああ、そういえばシーザー=カエサル=カイザーでしたっけ? 帝王切開(カイザーズ・オペレーション)は、彼の出産の際のトラブルが語源だとか、聞いたことがあります。面白いですねぇ。
2013.08.18 15:10 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

連れ合いの親族も同じ名前を叔母と姪などの近いところでガンガン使うので、愛称で区別している人たちがいっぱいいます。「なぜ違う名前を付けない」と思うんですけれどねぇ。

名付けの習慣、奥深いですねぇ。

コメントありがとうございました。
2013.08.18 15:33 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんにちは。

ああ、彩洋さんもラテン語を。ううむ。もしかして学生時代はかなり近い畑にいたのかもしれないですね。今は、すごく遠くにいますけれど、私。

あれですね。北は子音も多いけれど妙な母音も多くて困ります。ドイツ語だってウムラート付の発音しにくい母音が余計にあるのですが、スカンジナビア系はもっと多いらしい。やめて!

私の旧姓も「ち」が含まれているのですが、ドイツ語圏の人はそれを「ヒ」と呼ぶのですよ。そして私のファーストネームは普通のスイス在住の人間には男か女か判別できないこともあり、電話帳から無作為に勧誘電話をかけてきた人が「Herr ○○ヒ」と呼びかけるので即わかるバロメータになっていたりします(笑)

ジョルジョはヴォルテラだけれど、ホルヘは私にとっては「夢から醒めるための子守唄」の主人公。そしてドイツ語ではゲオルク(愛称はイェルクまたはヨェルク)。これは「夜のサーカス」のキーパーソンですね。どれも私の中ではまるで違うイメージですね。

コメントありがとうございました。
2013.08.18 15:42 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんにちは。

そうでした、そうへいさんはスペイン語がおできになるんでしたね。
「五段活用のようだ」って、すごく実感的な感想。ハマりました。

「ヘスス」かあ。カタカナで書くとことさら、「なんか違う」っぽくなりますねぇ。
威厳が……。

コメントありがとうございました。
2013.08.18 15:45 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんにちは。

そうなんですよね。とてもわかりにくいのです。
しかもただの「カエサル」なんて名字だったはずが、あとから「皇帝」って意味になっちゃったりするし。
似ていないかもしれないけれど、似ていると思ったのが日本では「きんだいちゅう」と習った人名がいつの間にか「キム・デジュン」になっていたことかな。混乱しました。

コメントありがとうございました。
2013.08.18 15:48 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんにちは。

そうなんですよね。カエサルとシーザーは同じでした(笑)
「にほん」なのか「にっぽん」なのかと外国人に時々詰め寄られますが、そういう感じでしょうか。

聖徳太子は、私たちの頃よりも偉人度が減ってきていると聞いたことがあります。
やったはずの改革もなかったことになりつつあるとか。
私たちの習った歴史は何だったんだ〜。

コメントありがとうございました。
2013.08.18 15:52 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんにちは。

玖絽さんは高校生ぐらいかなと思っていたのですが、ラテン語をやっているということは大学生? それとも今どきの高校生はラテン語も履修する? すごっ。

私がラテン語を習った頃には「どっちの発音だったかわからないので、便宜上カ行に統一します」みたいに教わりました。研究でいろいろ変わってきたのかなあ。それとも先生が適当な事を言っていたのか。

イエスにかんしてはもともとのヘブライ語「イェホーシューア」がギリシア語を通して入ってきた「イエス」と普通に入ってきた「ヨシュア」に分かれちゃっていますよね。同様に「ミリアム」と「マリア」も別の名前になっちゃっていますし。「ジーザス」まで行くともはや原形をとどめていない感じです。

日本語の方はもっと難しいかもしれませんね。名前の読み方、あってなきがごとして、特に近年はその傾向が強まっているみたいです。

コメントありがとうございました。
2013.08.18 16:00 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんにちは。

耳で聞くと、「エリザベト」が一番近いような感じですからどっちでもOKじゃないでしょうか。
諸般の事情でカットされるエピソード、ありますよね。ちょっと残念でした。

「帝王切開」は、私が最初に聞いたのは「カイザー医師が最初に成功したから」という説でしたが、それはガセネタみたいですね。

もともとただの氏族名に過ぎなかったカエサルがそのうちにエンペラーを表す称号となってしまったのが面白いなあと思います。カイザーもツァーも語源は「カエサル」ですものね。でも「シーザー」と聞くとドッグフードを思い出す私です。

コメントありがとうございました。
2013.08.18 16:07 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
俺も世界史を習った時に王の名前には国によって
発音が違うことを習いましたね。

こういったお国柄の違いもありますが、
日本人から見ると、不思議と雰囲気も変わりますよね。
2013.08.19 00:21 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。
合宿お疲れさまでした!

そうですよね。ルイといわれるのとルードヴィヒと言われるのでは性格も違うように感じたりして。
困ったことにヨーロッパでは一人の人間が同時に別の国の王様だったりすることもあって「カルロス1世」が「カール五世」だったりしてさらに混乱するんですよね。

コメントありがとうございました。
2013.08.19 19:12 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
おっはようございます!^^

おお!とっても興味深い話^^
まさに、悩ましいところです。だからとっても書きづらいと思っているところです(笑)
架空にするにしても難しい――!(笑)日本の名前も深いですが、海外の名前もですね~~。

こういうお話を講義して頂きたいところです^^(すっかり頭の中に無いってどういうことでしょう^^;)


2013.08.19 23:35 | URL | #GWG7oyQ. [edit]
says...
こんばんは。
高校教科書で各言語の人名一覧を見て、驚きましたが、この順序も興味深いですね!特にJ、Jと続いてイタリアでG、末尾はo、ドイツ語 フランス語ではHで始まって 、イタリア語 スペイン語 はHが抜けていること。イタリア語 スペイン語、かなりしゃべり難そう・・・。ジュゼッペ、ジゥーリオが見ただけでも^^;)
2013.08.20 14:38 | URL | #Wda.lZ1A [edit]
says...
こんばんは。

おお? お帰りでしょうか。ご実家はいかがでしたか。

そうなんです。名前の話、日本ほど自由でない分、語りだすと面白いのですよ。
日本のキャラならどんなにキラキラネームをつけても「あり」なんですがヨーロッパの人物だと「その名前はなしだよ」なんてことがあったりします。反対に、例えばドイツの話なのにイタリア人っぽい名前だと「移民だね?」ということがわかったりもするんですよね。

小説のブログとは一見何の関係もないような話ですが、時おり書いていこうかな〜なんて思っています。

コメントありがとうございました。
2013.08.20 18:57 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

面白いですよね。
綴りをとると発音が変化し、発音をとると綴りが変わってしまう。
それに同じ綴りでも、Hのように言語によっては発音しないなどの変わったルールもあってなかなか侮れませんよね。

次回は、愛称の話なども書いてみようと思っています。

コメントありがとうございました。
2013.08.20 19:18 | URL | #9yMhI49k [edit]

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