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Posted by 八少女 夕

『北人伝説』

前回の記事と「霧」つながりで、霧が重要なモチーフになっている作品の話。

先日、「くり返し見ている映画や本はありますか?」というトラックバックテーマで紹介したけれど、ベストセラー作家の作品なのに、誰も知らなかったみたいなので、ちょっと紹介します。

「北人伝説 (Eaters of the Dead)」は、「ジュラシック・パーク」や「アンドロメダ病原体」で有名なマイクル・クライトンの小説です。彼にしては珍しく時代物で、西暦900年頃の実在したバグダットの官僚イブン・ファドランがひょんなことから北欧のバイキングに混じって旅をし、恐ろしい敵と戦うストーリーです。小説ですからフィクションなのです。でも、手法がすごい。学術論文風なんですよ。当時の風俗や考え方を巧みに取り入れた論文風の語りを読んでいるうちに、どれが事実でどれがフィクションか全くわからなくなってくる。そして、いつの間にかストーリーに完全に引き込まれているのです。

この作品、アントニオ・バンデラス主演「13ウォーリアーズ」として映画化されています。私はバンデラス大好きですが、この作品に関しては小説を愛し過ぎているので一人であちこちにつっこんでいました。

映画ではかっこいいのは当然イブン・ファドラン役のアントニオ・バンデラスです。でも、違うんです。この小説で惚れるのは、バイキングの首領ブリウィフです。この男のためなら、殺されて一緒に薪の上で焼かれてもいい〜、と思うくらいいい男です。

この小説、あまりに好きなので、ボロボロになった愛読版と保存版の二冊の文庫を持っているのです。

残念ながら、私の愛している表紙絵バージョンだけでなく、アントニオ・バンデラスの表紙のものも絶版のようですが、図書館や古本でもし見かけたら、ぜひ読んでみてくださいませ!

北人伝説
『北人伝説』

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Comment

says...
ゎ♪ 旅行中だけなんて勿体ないくらいの素敵なテンプレートです~♪
旅行、楽しんできてくださいね^^

夕さ~ん。
前回の小説「終焉の予感」を読んでから
私の中で言葉の卵がカタカタと揺れてるんです。(笑)
無事に?生まれたら、紹介させてもらってよいですか?^^
2013.11.04 06:22 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。
私もこのテンプレート、好きです。旅心がうずきます。
日本では、WiMaxのレンタルで接続しています。そして来週から参拝の旅に、樋水川のモデルのところへと言って参ります。おいしいものも食べるぞ〜。

おおお、akoさんのインスピレーションがうずきました?
それは嬉しい。ひゃっほう。
楽しみに楽しみに待たせていただきます。

ありがとうございます!
2013.11.04 11:33 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
お邪魔します

13ウォーリアーズ
題名は知っていましたが、その様な話でしたか。

しかもバンデラス好きとは、
男クサーイ人が好みなのですね。

今度探して読んでみます。

お邪魔しました
2013.11.04 12:58 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。ああいうラテン!な男がものすごく好みなんです。だけれども連れ合いはああいうラテンな外見じゃないんですよ。(私も妖艶な美女じゃないし)世の中ってそんなものです。

このお話は、主人公だけアラブ人ですが、ストーリーそのものはバイキングのことを書いています。彼らの風俗や考え方を丁寧に(論文のごとく淡々と)綴ることで、手に汗握るストーリーを楽しむと同時に、北欧の人々とは、なんてことについてまでも考察させてしまうのですよ。

とにかく手法が特殊なので、最初は戸惑うかと思いますが、引き込まれるとどんどん深みに。もし見かけることがありましたらぜひぜひお手にとって見てくださいませ。

コメントありがとうございました。
2013.11.04 14:24 | URL | #9yMhI49k [edit]

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