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Posted by 八少女 夕

【小説】樹氷に鳴り響く聖譚曲(オラトリオ)

読み切り小説です。去年書いていた「十二ヶ月の組曲」の12月分。この小説は、Seasonsの冬号に発表したもので、友人のうたかたまほろさんがとても素敵な挿絵をつけてくれました。

ブログのお友だちの間で、クリスマス掌編を書くのが流行っています。これも無理矢理入れられない事もないのですが、あまり「めでたく」ない話でして……。ただ、クリスマスを強く意識して書いた話です。途中ででてくる現象は、私が実際に目にしたもので、この世でもっとも美しいと思ったものの一つです。




樹氷に鳴り響く聖譚曲(オラトリオ)

 目に痛いほどの青空が広がっていた。昨日の雪雲はどこに消えたのだろう。慎一は訝しんだ。沙羅は少し離れて歩いている。昨日、この通りを歩いた時よりは近いが、昨夜ほどは近くない。彼女はウィンドウを眺めてふと足を止めた。観光客向けのどこにでもあるような土産物屋だ。ヨーロッパに住む彼女が欲しがるものがあるとは思えない。

「どうした?」
慎一は訊いた。

「姫とお嬢さんにお土産を買わなくていいの?」
冷静な提案の奥に、痛みがこもっている。高校生の時は、この痛みを聴き取れなかった。

 卒業寸前の三月、最後の委員会が終わり、帰ろうとする沙羅を慎一は呼び止めた。
「沙羅、話があるんだ」

 沙羅はいつものしっかりとした目つきで慎一を見据えて言った。
「別の機会にしない? さっきから姫が委員長のことを待っているわよ」

 別の機会などないことを沙羅は知っていた。慎一が近づこうとする度に沙羅はいつも麻紀の存在に触れた。ちょうど今のように。慎一はそう言われるまで麻紀のことも彩花のことも完全に忘れていた。

「空港で何か買うよ」
「そう」

 昨夜、降っていることすらも感じさせないほどの粉雪が、次第に慎一のコートの千鳥格子を消していくのを見ながら沙羅は言った。
「こんな風に、なにもかも消えてしまえばいいのに」

 慎一がヴェローナに住む沙羅に連絡したのは一週間前だった。沙羅が美術の修復家としてイタリアで活躍していることをインターネットのニュースで偶然発見したのは麻紀だった。二年ほど前のことだ。大して興味のないふりをしていても慎一の心は穏やかではなかった。だが、どうすればいいというのだろう。いずれにしても二十年も経ってしまっているのだ。高校時代からずっとつき合い結婚した麻紀との間に生まれた彩花は小学校に入ったばかりだった。

 だが、サン・モリッツで開かれる学会に一人で出席することが決まり、地図を見ていた慎一はふいにどうしても沙羅に逢わなくてはならないと思った。インターネットで検索し、再び彼女を見つけ、メールを送り、そして、学会の後にサン・モリッツ駅で待ち合わせたのだ。

「委員長って、全然変わっていないのね」
久しぶりに会った沙羅は開口一番に言った。沙羅もまったく変わっていなかった。お互いに歳を取り、服装も変わったが、あの頃に時間が戻ったようだった。

「びっくりしたわ。まさか各務くんが私を憶えているとは思わなかったから」
「忘れる訳はないだろう」
慎一は少し傷ついて答えた。沙羅と自分には誰にもわからない絆がある、そう思っていたから。実際には何もなかった二人なのに。

 高校一年の頃から常に選ばれていた学級委員。一年の頃には麻紀も委員会にいた。それから懐かしい他のメンバーも。三年になるまで一緒だったのは、副委員長を務めた沙羅だけだった。まじめで統率力のある慎一と冷静で穏やかな沙羅のコンビは教師達の信頼が厚く、学級委員会は例年よりも多くの自治を獲得することとなった。常に共にいることが自然だった二人はお互いに淡い恋心を抱えていた。が、沙羅は、明るく奔放で皆から姫と呼ばれていた麻紀に慎一への恋の相談をされ、橋渡し役を務めることになった。二年生の夏だった。沙羅にそのことを告げられて、彼女が自分を何とも思っていないと失望した慎一は、麻紀とつき合うことを承知した。沙羅は落胆して心を閉ざしてしまった。あの時、慎一が断っていたなら、もしくは自分の氣持ちを沙羅に打ち明けていたら、二人の人生はまったく違ったものになっていたかもしれない。

 卒業間近に慎一ははっきりと自覚した。沙羅と進路が別れていく。このままにしたくない。慎一は想いを伝えようとした。沙羅はそれを許さなかった。それでいてずっと慎一への想いに苦しんでいた。それを彼がようやく知ったのは昨夜のことだった。

 二十年ぶりの再会。慎一は大学で経済学を教え、専業主婦となった麻紀と家庭を持っていた。沙羅は大学卒業後に美術館に勤めた後に、修復の勉強のためにフィレンツェに渡り、バリオーニという画家と出会い、一緒に暮らすためにヴェローナに移った。

 二人でピッツァを食べながら、時を忘れたように話をした。あの頃と同じだった。話題はぴったりと合い、興味深く、感性も一致していた。離れていた二十年にできた距離は急速に埋まっていった。赤ワインがグラスに注がれる度に、ずっと蓋をしていたために無駄に育ってしまった想いが、慎一の中に浮かび上がってきた。二本目の瓶が空く頃、彼は高校の時に言い出せなかった言葉を口にした。沙羅はうなだれてしばらく何も言わなかった。やがて、窓の外の雪を眺めたままぽつりと答えた。
「ずっと私だけの夢物語にしておきたかったのに……」

 冷静で穏やかな瞳の奥の願い。慎一はすでに二十年前に知っていた。二人ともお互いの心を知っていた。それをひたすら「そんなはずはない」と打ち消して来ただけだった。ワインと雪のせいにして、二人は慎一のホテルに向かった。慎一は二度とこの女を離すまいと思った。この二十年間の後悔を繰り返すまいと。

 だが、朝になった。二人の酔いは醒めた。服を着てレストランに座り朝食を摂ると、昨夜の一体感は現実に吹き飛ばされた。彩花は中学受験の準備のために塾に通い始めたばかりだった。沙羅は美術界に影響力を持つバリオーニの後押しを受けて、カラバッジオの修復に関わらせてもらえるかどうかの瀬戸際にいた。二人とももう委員長と副委員長だけの存在ではなかった。

樹氷に鳴り響く聖譚曲(オラトリオ)

 それがわかっているから、未来はないのだと思うからこそ、今は離れがたかった。二人であてもなくサン・モリッツの街を歩いた。氷点下が身にしみるのでセガンティーニ美術館へ行き、カフェに座り、夕暮れまで過ごした。
やがて沙羅が静かに言った。
「ありがとう。一生忘れないわ」

 黒めがちの瞳でしっかりと慎一を見据えて。その声に強い痛みが隠れている。
「また逢おう」
たまらずに慎一は言ったが、沙羅は小さく首を振った。
「姫とお嬢さんに捨てられたら、その時は連絡してちょうだい」

 沙羅はいつもこうだった。強い自制心。現実的な選択。二人でサン・モリッツ駅に向かい、そこで別れるつもりなのだ。もう雪は降らない。麻紀の選んだ千鳥格子のコートはくっきりとした文様を再び現わしていた。

駅につき、沙羅は窓口で切符を買おうとした。流暢な英語を話す沙羅に圧倒されて慎一は黙った。
「一つは、クール経由でチューリヒ空港まで、もう一つは……」
沙羅はそこで言いよどんだ。

 係員は助けようとして、発音から推定したのかイタリア語に切り替えて質問して来た。それでも沙羅はしばらく答えなかった。慎一は行き先を言えないはずのない彼女の様子に戸惑った。
「沙羅?」

 やがて沙羅は頭をまっすぐにもたげ、はっきりとした口調の英語で続けた。
「トゥージス経由でヴェローナ行きにしてください」

 駅員は首を傾げた。トゥージスからイタリアに向かうにはベリンツォーナまでのバスを使うしかない。ヴェローナならベルニナ線に乗りティラノ経由にする方が近いし簡単だと、わかりきった説明をした。が、沙羅はきかなかった。

「もう少しだけ、今夜一晩だけ、一緒にいてもいいでしょう?」
そう慎一に問いかけた。慎一は黙って頷いた。

 赤いレーティッシュ鉄道はホームで待っていた。一番前に、たった一つだけ濃紺の車両があり、中は柔らかなランプが灯っていた。レトロなインテリアの食堂車だ。

「あそこに座ってワインを飲みましょう」
沙羅は微笑んだ。二十年間の夢をたたき壊したばかりだというのに、まだ笑うことができる自分がおかしかった。こんなものわかりのよさじゃ、姫に勝てるはずがなかったわね。

 麻紀は、沙羅が慎一に対して持っている恋心を知っていた。知っていて、一番のライバルだとわかっていたからこそ、相談という形で先制攻撃をかけて来た。沙羅はそれに対抗する強さを持たなかった。麻紀が悪かったのではない。すべて自分のせいだった。これほど長く引きずるのならば、自分から何か行動を起こすべきだった。何もしなかったのに、突然のメールに心を躍らせてここに来たりするべきでもなかったのだ。本当は少しだけ期待していた。彼がもう自由な存在だと言ってくれることを。

「こんな感じのいい食堂車があるんだ」
慎一は木の天井や壁で覆われた、オリエント急行の映画に出て来るような車両を珍しそうに見回した。テーブルはきちんとテーブルクロスで覆われ、クリスマス前なので置かれた飾りは松かさや色とりどりの球に人工雪がかかったもので、ロウソクの灯と白熱灯のレトロなランプの光で暖かく瞬いた。おどけたポルトガル人のウェイターは白ワインをきちんとしたグラスに注いでくれた。列車が動き出した。二人はグラスを重ねた。

 列車は雪に覆われたエンガディン谷を走ってゆく。日暮れとともに氣温は更に下がっていた。二人は窓の外の光景が普通でないのに氣がついた。青緑色に光っているのだ。それは電線に霜がつき、列車が通るときの通電でスパークする、氷点下を走る列車の最前車両で観られる特別な現象だった。列車は花火のような激しい光を放ちながら、一面の銀世界を通り抜けていく。スパークのもたらすジジジという音と車輪の音が神聖なる静寂を切り裂いていく。

 そして、次に二人の目に入って来たのは、凍える樹氷の林だった。大きく育った氷の結晶は、スパークの光に照らされて一斉に、何万個のダイヤモンドのように輝いた。閃光を放ち、夜空を映し、暗闇の雪原はしばし地上の宝物殿になった。世界中のどの都市のクリスマスツリーも、これほどの輝きを持つことはなかった。冷たく静かに心を射る神秘の結晶。このような山の中に、誰にも知られずにひっそりと、自然はこれほどの財宝を用意していたのだ。

樹氷に鳴り響く聖譚曲(オラトリオ)

 それはほんの数秒の光景だった。その後しばらく二人は口をきかなかった。話す必要もなかった。

 今夜を境にまた二人はお互いの社会的・物質的な生活に戻っていく。教授会や娘の教育やカラバッジオの修復などに心を煩わせるあたりまえの日々。麻紀や彩花やグイドー・バリオーニとの日常生活が待っている。二人の愚かな未練の存在する余地は、この地上のどこにもない。

 奇跡など信じてはいない。高校時代の思い出が現実の生活より大切なわけでもない。二人の行為は永く想っていたからといって許されることはない、ただの不義密通でしかなかった。こうなったのは、自分たち以外の誰かが悪い訳ではない。全てはそうなるべくしてなったのかもしれない。列車は日々、様々な乗客を運んでいく。二人のように事情を抱えたカップルは他にもいるだろう。何一つとして特別なことはなかった。時刻表通りの運行。

 世界は、自然はそんな人間社会とは関係なく、ひたすら美しいもので満ちている。認められようとも、知られようともせず、ただそのままで、輝かしく神々しい。姑息な計略も、認められたいと思う野心も、マーケティングのための街の装飾も、不義に被せた愛という名の仮面も、はるかに及ばぬ純然たる崇高美だった。

「み使いのほめ歌う 天の讃歌は
荒野に響き 山々にこだまする
その妙なる調べを 繰り返す
天のいと高き所には 神に栄光
地の上には 御心にかなう人々に平和あれ」
(Gloria 栄光頌)

 トゥージスは小さな駅だった。列車から降りた住人達は慌ただしく姿を消した。静まり返り道往く人影もない通りを歩き、小さな宿をみつけた。清潔で簡素な部屋は、言葉少ない二人に似ていた。すぐ近くの教会からミサを報せる鐘が鳴る。この世に降誕する救い主を祝う準備の儀式。荘厳なる音色を聴きながら二人は身を寄せ合った。鐘が鳴り終わったその余韻の後に、最終列車が暗闇に消えていく音がした。

樹氷に鳴り響く聖譚曲(オラトリオ)


(初出:2012年12月 Seasons 冬号)
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Tag : 小説 読み切り小説

Comment

says...
更新、お疲れさまでした。
八少女夕さんの手にかかると、不倫もドロドロしたメロドラマではなく、芸術的な香りがしてきますね。慎一と沙羅のやっていることは、けして褒められたことではありませんが、妙に納得させられてしまうから不思議です。
オラトリオというタイトルと、背景に描かれた荘厳な自然美が、この物語から穢れの要素を奪い取って、昇華された想いだけが残ったような読後感をもたらしているのかもしれませんね。
こちらの挿絵も、素敵ですね。なんともいえない色香があります。
それにしても、スパークの光に照らされる樹氷って、きっととても綺麗なんでしょうね。ぜひ、この目で見てみたいものです。
2013.12.11 16:18 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。
「微熱があるので今日も休みます」と休んだはずが、自宅から接続して結局普段よりも長く働いてしまいました。まあ、それが出来るほど体が治ってきたって事ですよね。二日前はコメ返すら不可能だったのだから。

さて、基本的に「不倫にはハッピーエンドを書かない」という不文律を持っている私でございます。この二人も作者の意図により、「めでたくない」終わりになっております。ただ、人間のどんな行動にも理由と言うか言い分はあるだろうというのも今回は含めてみました。

実は、この樹氷とスパーク現象による「自然のクリスマスツリー」現象は、小説に出てきたレーティシュ鉄道で一度だけ見た事があります。13年住んでいて、毎年同じように出かけていてたった一度ですので、滅多に見られないものを見られたのだ、今さらながら思います。

チューリヒ中央駅に毎年スワロフスキーの巨大クリスマスツリーが飾られるのですが、あれが裸足で泣きながら逃げだして、トイレにこもって二度と出てこなくなるくらい、格違いに美しかったですよ。あれほど美しい物を私はまだ見た事がないです。

私はその光景を連れ合いと見たのですが、この神々しい光景を、そのように問題のない、むしろバ カップルである二人に遭遇させてしまうと「ロマンティックよね〜」という方向にいってしまい、天上の神々しさは出ないんじゃないかなと思い、結果「御心にかなわない」(つまり神の平和は得られない)二人に登場していただく事となりました。

うたかたまほろさんのすごいところは、作品に合わせて完全に絵柄が変わる事なんですよ。少女マンガ風から劇画風まで自由自在です。私が思っているよりも美男美女にしてくださいました。

コメントありがとうございました。
2013.12.11 22:10 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
いいなぁ。深いなぁ。こんな風に書いてみたいです。
沙羅と慎一、2人の許されない関係を背景に動いて行くストーリーに翻弄されます。慎一も罪なことをするなぁ。サキはちょっと怒っています。
でもサキはついこの2人に幸せが訪れるように願ってしまいます。いけないことなんでしょうね。でも応援してしまいます。
彩花もいるのにね。
サキとしては結構踏み込んだ物を書いた後だったので、夕さんのこの作品はショックでした。(いい意味で、ですよ)こんな感じで書けたらいいのになぁ。大人は複雑だなぁ。そう感じました。
沙羅の駅での迷い、ドキドキしました。
食堂車の晩餐。青緑色のスパークに彩られたクリスマスツリー、素敵な演出でした。
物語の最後まで2人が上手く行くように願ったサキは、結局どうにもなりそうにない結末に、少ししょんぼりしてしまいました。
しっとりとした読後感が最高でした。良かったです。

余計な事ですが、最終電車、より最終列車の方がより素敵なような気がしました。
これはホント、サキの余計なインスピレーションです。お許しください。
夕さんの復活、ホッとしています。
でもまだまだ油断されないように!
仕事がたまっているからと無理をするとまた逆戻りですよ。
完全復活まで無理は禁物ですよ!
2013.12.13 13:39 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
でもこの季節ですから、いくらでもまた感染症が迫って来そうなので、無理をなさらないでくださいね! よくなったと思って無理をしていると、また襲ってくるかも。
さて、このお話、多分別館の方で以前拝読して、そのまま感想を書かずにいたような記憶があります。
「12か月の組曲」、多分まだ全部拝読していないような気がしますが、なぜここに引かれたのかと言うと、単純にうちの子と同じ名前の人が出ているからだったのですが……
この素敵な自然現象に心奪われたような記憶があります。そうか、本当に夕さんが見られたものだったのですね。いったいこの凄いシーンはどうやってイメージされたのだろうと思っていました。こうやって作品の後ろにあるもの、作者さんの経験をお聞きすると、ますます深みがあります。
この二人のいく末、色々思うことがあって上手く言えませんが、きっとどういう収まりにしても幸福ではないと思うのです。何かが心に重く残ったままですもの。では、過去のどの時点かでは幸福になる可能性があったのかどうか? もしも沙羅が高校時代に慎一を受け入れていたとしても、その時にはすでに姫はいたわけですものね。時は流れいている。そして、思い出は大事だけれど、その時に還ることはできないし、還ったとしても同じだけの重さの別のものを抱えるだけなのかもしれない。それだけに、夕さんの書かれた「美しいシーン」が心の中で光るのだろうと思いました。
それに、幸福は、その人の想いによって意味合いが変わるものでもありますし。
素敵なクリスマスの贈りもの、ありがとうございました(^^)
2013.12.13 23:42 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。いや、おはようございますかな。午前様です。

実は、若干この後の設定があるんですが、ますますサキさんは憤慨しそうです。
いやあ、慎一に恨みはないんですが、そうなっちゃいました。

ちょっと近いような設定を書いていてもサキさんのシスカママの抱く黄金の時間の華やかさと、この話の暗さは「何故こんなに違う」と思ったのも確かなのですよ。私はああいう幸福の潔さが書けないなあと感服したのですよ。

こういう複雑なものを抱えたまま、想いのままに行動すると、かなりやっかいなことになります。人を傷つける事に鈍感というか、それよりも自分の心に正直なタイプだといいんですが、二人とも優等生タイプ、物わかりがよすぎるので、まあ、上手くいかないでしょう。その分、想いは墓場まで持っていくような、そんな氣がします。

たしかに「最終列車」の方が断然いいです。というわけで、訂正しました。ありがとうございます!

それと、こちらの体調の話ですが、とってもよくなりました。ただし、先週は浮かれて悪化させたような氣がするので、これからしばらくは大人しくしていようと思います。

コメントありがとうございました。
2013.12.14 02:17 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
おはようございます。

ご心配おかけして申しわけありませんでした。ピンピンしてきて我ながらしょうがないヤツだと思います。
いやあ、本当に今回は凝りましたので、しばらくは養生しようと思います。
時期に冬休みですしね!

ああ、PDFの方で読んでいてくださったのですね。
実は、過去には「慎一」という名前がお氣にいりだったらしく、当時の主役級に二人も慎一がいます。ひとりはこの各務慎一の高校生時代。(ここに出てきた話の過去とほぼ同じ)もうひとりが一条慎一という優男です。どちらも今となっては没作品ですが。

この半自然現象を観たのは本当にラッキーだったと思います。
これだけでもスイスに移住した甲斐があったと思えるほどに。

印象的な光景を書くのって難しいですよね。例えば桜の美しさを描写しようとすると、誰もが見た事があるだけに必ず陳腐と紙一重になるんですよ。特に私の書くものは。でも、この美しさはそれほど多くの人が観た事のあるものではない、でも、創作でもないので、その分印象的になりうるんだろうなと思います。普段、いろいろ見落としていると思うんですが、そういう光景を目に焼き付けて作品に生かせるといいなと思っています。

私は障害があって、想いは強いのにどうする事も出来ない、みたいなシチュエーションが好きなようで、よくこの手の話を書きます。というか、本当なら大した障害ではないけれど、それをサラッと乗り越えられる人(摩利子タイプ)だと、話がこじれなくて数行で終わってしまうので、わざとこの手の優等生タイプに苦悩させたりしているみたいなんですよね。

彩洋さんの始められたクリスマス掌編シリーズに入れていただくには、クリスマスっぽくない話でしたが、読んでいただけてとても嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2013.12.14 02:33 | URL | #9yMhI49k [edit]

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