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Posted by 八少女 夕

【小説】大道芸人たち (6)ヴェローナ、ロミオとジュリエットの街 -2-

ヴェローナ編の、後半です。ヨーロッパの冬は厳しいので、どうやって冬越えをさせるかは重要なポイントになります。この辺りから、四人が飲んでばっかりになります。ったく…。
あらすじと登場人物
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大道芸人たち Artistas callejeros
(6)ヴェローナ、ロミオとジュリエットの街 (後編)


稔の予想はあたった。オーナーのトネッリ氏はこの夜の二人のギャラをしっかりと払ってくれただけでなく、盲腸炎のフェデリコが復帰するまでの十日間、代打を頼んできたのだ。稔はギターの演奏とレネの手品もあわせたショーを提案して、しっかり四人分のギャラを引き出した。

「夜働く事になるけど、大道芸よりずっと効率がいいし、室内だから暖かい。軽食と酒が込みだ。悪くないだろう?」

ヴィルと蝶子は顔を見合わせた。レネは何がなんだかわからなかったのでキョロキョロとしていた。しかし、三人とも別に異存はなかった。


「あれがジュリエッタのバルコニーだそうです」
レネは案内板を読んでから、ジュリエッタの家の小さなバルコニーを示した。蝶子とレネは二人でジュリエッタの家を見に来ていた。

「あそこで、ロメオさま、ロメオさまって、大声でつぶやいたわけ?ご近所にまるわかりじゃない」
蝶子は笑った。

後生に語り継がれる一大悲劇も、もともとはどこにでもあるつまらない恋物語だったのかもしれない。反対に本人にとって堪えられないような苦悩も、世界から見ればどこにでもあるつまらない事かもしれない。例えば、私のように。

好色な有力者に遊ばれた、愚かな女のよくある話。逃げ出してきてよかったと思う。私が捨ててきたのは愛ではない。野心とプライド、それだけだ。日本の両親に胸を張って言える成功、それに私はこだわっていた。フルートを続ける事を反対した両親に差し出せるのはそれだけだと信じていたから。

今の私が幸せだという事を両親にわかってもらうのは難しい、蝶子は思った。ミュンヘンでエッシェンドルフ教授の館にいても、Artistas callejerosの仲間とヨーロッパ中を周っていても、両親には何の違いもないだろう。両親を困らせなかった「普通」の妹とその子供たちが、幸せと心配ごとを紡ぎだして、彼らは「普通」の日常を過ごしているに違いない。はじめから蝶子はいなかったかのごとく。蝶子は天涯孤独なのだと思う方が楽だと思った。

「パピヨン、大丈夫ですか」
レネが蝶子を氣遣った。蝶子は我に返った。
「帰らなくちゃね。二人が待っている。そろそろ仕事の時間だし」


仕事の時にはエンターテーメントに徹する四人は、時にはロマンティックで時にはコミカルな曲目や演目で、オーナーを喜ばせた。けれど、客が入ってくる前、もしくは店じまいの後に、彼らがガラリと異なった表情を見せる事にオーナーのトネッリ氏は驚いた。

トネッリ氏には普段との違いがまったくわからなかったが、今日はレネが蝶子の沈んだ心を慮り、稔とヴィルもそれを簡単に感じ取った。それで、彼らはいつものような馬鹿騒ぎをしなかった。レネが静かにランボーの詩を暗唱し、稔が静かにギターでレスピーギの『シチリアーナ』を伴奏に加えた。蝶子は肘をついてマティーニ・ビアンコを飲みながら、それに聴き入っていた。トネッリ氏はそっとヴィルに近寄って訊いた。

「何かあったんですか?」
ヴィルはビールの小瓶をラッパ飲みをしていたが、大して興味もなさそうに短く「さあな」とだけ答えた。トネッリ氏にはわけがわからなかった。開店すると、全員が何もなかったかのようにエンターテーメントに徹していたのでなおさらだった。

稔は時々様子を見に来るカーラを熱心に口説いていた。蝶子はそれを見て微笑みながらレネに話しかけた。
「長期戦に持ち込んだのはヤスだけみたいね」
「そうですね。でも、カーラは本当にいい子ですから。稔、うまくいくといいですね」

蝶子は肩をすくめた。ブラン・ベック、あなたこそ、そんないい人でどうするのよ。蝶子は『外泊』の相手との人間としての相性などどうでもよかった。この街を出たらもう二度と会わない予定の人間に思い入れなどない方がいい、そう思っていた。カーラが稔の好みのタイプなのは間違いないけれど、この十日間が過ぎて、フェデリコが仕事に復帰したらそれでおしまいだと、稔が覚悟していないとは思えなかった。

それとも、ヤスはカーラのためにここに残りたいなんて言い出すかしら?蝶子は突然意識した。偶然出会い、行動を共にしたのは私たちも同じ事だ。四つの別の人生がたまたま交わったその道は、ある時突然またバラバラになってしまうのかもしれない。

蝶子は今までの人生でいつまでも一緒にいたいと思う人間は一人もいなかった。だから、何に対してもクールでいられた。言いたい事をいい、好戦的・攻撃的とすら評される言動をしてきた。そうでなければ、人には譲れない音楽への情熱を維持できなかった。でも、今、Artistas callejerosが突然なくなってしまったら自分はどうなるのだろうと慄然とした。ヤスが、ブラン・ベックが、それどころか、ついこの間会ったばかりで皮肉の応酬ばかりをしているテデスコが、人生から消えてしまったら、その後には何が残るのだろう。かけがえのない仲間たち。ハインリヒに対して、この半分でもの執着を持てたなら、きっと私はあの人の良き妻になった事だろうに。

蝶子には、エッシェンドルフ教授に対する執着はみじんもなかった。彼が蝶子に与えたものの大きさを考えると、蝶子の教授に対する冷たさは非情と言っても構わなかった。

先祖伝来の豪奢な館での贅沢な暮らし、大粒の本真珠の首飾りをはじめとする数々の贈り物、蝶子を最高に美しく見せるエレガントな洋服の数々。蝶子はこれらの全てを置き去ったが、蝶子が置いて来れなかったものもたくさんあった。蝶子のフルートの技術を芸術と言えるまでに変えたのは教授の丁寧な指導だった。日本の中流以下の家庭に育った蝶子を、ヨーロッパのどの社交界に出しても恥ずかしくないように躾けたのも教授だった。

蝶子が男性に及ぼす魅力も教授の影響の一つだった。ほとんど男性経験がなかった蝶子を教授は高級娼婦と張り合えるほどに変えた。もともとの強い性格と天性のコケットで蝶子は視線一つ、振る舞い一つで男性を自由に操る方法を身につけた。そして、自分が育てた魔性の女に教授は自ら溺れてしまった。けれど蝶子は心を教授に与えなかった。

蝶子は自分に人を愛することができるのだろうかと考えた。恋心を感じた事がないわけではない。たとえば高校生の時、不良っぽいクラスメートにときめいた。けれど、蝶子にはその男とつきあう事や手をつなぐような事よりもはるかに切実な問題があった。

フルートを練習する場がほしかった。音大を受験する事を親に許してもらいたかった。高いレッスン代を捻出するためにアルバイトに明け暮れなくてはならなかった。つまり、不良青年はフルートよりもずっと優先順位が低かったのだ。大学では園城真耶のはとこの結城拓人に言い寄られたが、レッスンとバイトで忙しく答えを引き延ばしているうちに、拓人はさっさと次の女に言い寄るようになってしまった。その時にもほんの僅かの痛みしか感じなかった。

教授と師弟以上の関係になり、肉体の悦びを教えられた後、教授との行為には執着を持った。蝶子はそれが愛なのかと思った。しかし、自分の中にいつまでも頑固に残る冷たさ、怒りや憎しみとすら表現できる拒否の感情が何なのか、蝶子には理解できなかった。どれほど心を尽くされても、どれほど贈り物が積まれても、どれほど教授と過ごす夜を待ち望もうとも、何かが蝶子の心の中に居座り続けた。それは自分を支配するものへの反発だった。

フルートを奏でる時、教授の教えた通りに吹かなければならなかった。教授は蝶子にたとえ一秒でも教えた通りの音以外を出す事を許さなかった。洋服とアクセサリーの組み合わせ、手紙の書き出しの文、ダンスのステップ、読む雑誌、すべてを教授が決定した。手紙を郵便受けから持ってきて、朝食の時に教授が読めるように、食堂のテーブルの上にきっちりと並べなくてはならなかった。単なる広告と重要な書簡と思われるものをあらかじめ分けて、平行に、角を揃えて。

その強制は蝶子をエレガントで優雅な女に変えたが、蝶子の心の中に自由への憧れを植え付けた。そして、蝶子は教授に対する尊敬や渇望と共存して深い憎しみを抱える事になった。それが愛であるはずはなかった。

稔、レネ、ヴィルの三人に対する感情は、ずっと蝶子の考える愛に近いものだった。とはいえ、それは男女の愛とは違う。稔がカーラを口説こうが、ヴィルがどこかの誰かと『外泊』しようが、レネが客の女性に手を握られて真っ赤になっていようが、蝶子にはなんともなかった。ただ、この四人での旅が、出来るだけ長く続く事、蝶子が望んでいるのはそれだけだった。


最後の客が帰った後に、稔がカーラと一緒に出て行くのを、レネは自分の事のように嬉しそうに見ていた。蝶子はヴィルのいるピアノの側に行って頼んだ。
「なんか弾いてよ」

「どんな曲を」
「不健康な曲。タンゴ、かしら」
ヴィルは口の端をわずかにゆがめると『ジェラシー』を弾いた。蝶子はにやりと笑いながら再びドライ・マティーニを傾けた。レネは蝶子に深々とお辞儀をしてフロアに誘った。蝶子は大仰に立ち上がって、レネとコンチネンタル・タンゴを踊った。やっぱり変な奴らだ、トネッリ氏は首を傾げて三人を見ていた。

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Tag : 小説 連載小説

Comment

says...
おじゃましています、TOM-Fです。

執筆と更新、おつかれさまです。

次から次へと登場するヨーロッパの街と、4人の旅の行方を楽しみながら読ませてもらっています。
読むペースは遅いですが、ゆっくりと楽しませてもらいますね。

では、また。
2012.06.02 04:09 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは!
読んでくださり、本当にありがとうございます。コメントもいただけてとても嬉しいです。
旅と音楽と、ストーリーと、好きなものを詰め込みすぎて、かなり長くなってしまっていますが、ようやく話が本第の一つに入った所です。
ご感想はもちろん、おかしい所やわからない所など、ご指摘をビシバシいただければ、とてもありがたく思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2012.06.02 20:20 | URL | #- [edit]
says...
気になるすっかりファンになってしまった蝶子さんの事が、今回はかなり掘り下げて
描写されていて夢中になって独白を読みました。
教授との関係、気になってたんです。支配が嫌って、どういう意味でなんだろうって・・・
そして、何となく分かった気がしました。

音楽をされる方って、音大生とかもそうですけど、とにかく練習する場所とか、時間とか、お金が
すごく大事らしいですよね。
蝶子さんにとってフルートを吹くことが人生の真ん中に立っていたんだな・・・というのがよく分かる回でした。
だから、家庭環境もあいまって、心が置き去りにされがちだったのかな・・・とか、それが今の旅で少しやっと向き合えているところなのかな・・・とか。

私、蝶子さんが、自滅的な意味で「外泊」してるって、どこかで思い込んでたみたいです、でも、そうじゃなくて、もっと前向きで建設的な意味合いがあるのかなって考えが変わってきました。
蝶子さんは、自分の生き方やフルートを演奏することにプライドを持っているんですね。

何だか見当違いの受け取り方だったらすみません。
ここはこうだよ、とか、またあったら教えて頂けると嬉しいです^^
続きまた読みにきます。
ありがとうございました^^
2012.07.27 09:15 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

見当違いだなんてとんでもない。
とても丁寧に読んでいただいて、本当に嬉しいです。

蝶子はセイレンちゃんほどではないけれど、家庭に恵まれなかったという設定にしてあります。
その割にはやたらと強い性格なので、これまでは大きな挫折をしてこなかったんでしょうね。

エッシェンドルフ教授は悪者のほとんどいないこの小説で、唯一悪者扱いですが、冷静に考えてみれば蝶子が欲しくて仕方のなかったものをすべて与えてくれた大恩人でもあるのです。心置きなくフルートを吹くためのすべてを用意してくれただけでなく、誰からも省みられなかった蝶子をどこに出しても恥ずかしくないレディにもしてくれたのもこの人でした。

蝶子は教授の音楽を尊敬していました。肉体も教授の虜になっていました。相手は心を尽くしてくれたのに、それでも、逃げ出したという事は、「フルートのためなら何でも犠牲に出来る」はずだったのにどうしても我慢できなかった何かが、蝶子の心の底にあった、そういう事だと思います。

もしかしたら、わかりにくいこの「支配的」という言葉を理解するのに必要なヒントは「ドイツ人」です。ドイツ人というのは、もちろん人にもよりますが、他のヨーロッパのどの国民と比較しても平均的に「支配的」なのです。つまり「自分のしている事が100%正しい。お前は私の言う通りにしろ」と人に強制しがちな国民性があるのです。エッシェンドルフ教授はこのドイツ的支配のお化けです。フルート界の重鎮であるだけでなく、政界や財界にも強く、大金持ちでものすごく威張っている。

蝶子がもがいている「外泊」はこの支配からの脱却です。とても褒められた行為ではないけれど、荒治療としてこうするしかない、もしくはキャリアも住む所も失って自暴自棄になった彼女の状態がよく出た行動でしょうね。

なんかまとまりのないコメ返しになってしまってごめんなさい。

もうそろそろ話が分かりやすくなってくるはずです。多分。
めげずにまた読んでくださると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2012.07.27 17:33 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ところどころ読ませてもらっていたこの長編小説を
初めから少しずつ読ませてもらおうと思って読みはじめたら…。
やっぱり読み出すと夢中になっちゃいますね(^-^;)

さすがにもぅ寝なくては(>_<)

実は私、外国に行ったことがないどころか
飛行機にすら乗ったことがないんです。
行ってみたいところはたくさんあるんですけどね♪

だから読んでて凄く楽しいです(^-^)
2013.03.04 17:37 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

うわ。早く寝てください!
「大道芸人たち Artistas callejeros」はこのブログの代表作なので、読んでいただけると他のブログお友だちたちとの内輪のノリについていけるという、特に嬉しくもない特典がついてきます(笑)

この話こそ、たぶん私にしか書けない話だと思うので、馴染みにくい題材ではありますが、おつき合いいただければ幸いです。

異様に長いのですが、そんなに複雑な話ではないので、間を置いても「誰だっけ?」にはならないかと思います。たぶん……。もし人物がわからなくなったら「あらすじと登場人物」をご参照くださいませ。

いつもありがとうございます。とても嬉しいです。

2013.03.04 19:31 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。
小説の方、遅読なもので、まだこのあたりですが、ゆっくり読ませていただいています。
これは本当に、八少女さんにしか書けない物語ですね。
私はヨーロッパには行ったことがなく、その国々の特色や週間、言葉など、ほとんど知識がないので、
そういう素材というだけで、興味深々です。
そして登場人物一人ひとりがいい味をもっていますね。
蝶子さんは、みなさんおっしゃっているようにとても魅力的ですし、稔さんも、なにか気になる。
ちょっと弱腰のレネも好きです^^(どうも、ヘタレな男に興味があるみたいです)
この四人の旅を、ゆっくり見せてもらいますね。

今日は横書きで読みましたが、縦書きフォーム、やっぱり読みやすいです。
自分のPCの窓サイズに級数を変更する一手間がいりますが、あとはスラスラ読めます。
やはり、日本人は縦書きに目や脳が慣れているんですね。

・・・でも、手書きで文章を書くのは、横書きの方がずっと楽なのは、なぜでしょう。
この前、縦書きで文字を書いたら、ひどい文字になりました。ぐねぐね。私だけかな?
矛盾していますね(笑)
2013.08.03 13:40 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
うわあ、貴重な週末にすみません。

そうですね。私自身の体験がこれほど生かされた小説はないかもしれません。とはいえ、実は行ったことのあるところと、ないところが混じっています。それが読者にわからないように書ければいいのですが。以前、日本のベストセラー小説家がイタリアの都市を題材にした小説を書いていました。当然ながらその小説はベストセラーになったのですが、その中の描写が私には納得がいかなかったのです。長年住んでいるはずの主人公がいくところはどのガイドブックにも載っているようなところばかり。やっている行動は観光で行った人でもわかる不可能なパターン。あれを読んだ時に、読者がわからないと思って適当なことを書くことの危険を感じました。それで、「大道芸人たち」にしたのです。住人ではなく一過性の旅人。そして、それでもリアリティがある描写を書くこと。それによって、一過性の旅人であり、なおかつ、通常の日本人が触れる機会のない多くの人との出会いをした私の体験が生きる小説になればいいなと思っています。

蝶子をかっこいいとおっしゃってくださる方が多かったのは私には意外でした。万人受けするキャラでもないと思うのですが。稔は、そうですね。バランスがとれているようで、でも、能天氣なままではいきませんね。
レネはずっとヘタレです。応援をどうぞよろしくお願いします(笑)
実は、この話、この辺りまで読んでいただけるかが最後まで読んでいただけるかの分かれ道になっているようです。どうぞご無理をなさらないように読んでいただければとても嬉しいです。

確かに手書きは私も横の方が楽ですね。もう何年もデジタルでしか書いていないのですが、昔の作品はもちろん全て手書きでした。ふつうの大学ノートやファンシーなノートに書いていました。私は横書きも大してきれいな字ではないのですが、縦書きはひどい字です。手紙を書く時などにとても困るので何とかしなくちゃと思っているのですが、最近ますます縦書きが不要になってしまい放置したままです。

丁寧な感想コメントありがとうございました。とても嬉しいです。
2013.08.03 20:18 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
自分らしく音楽を奏でられる時間と自分で行きたい道を進める自由。
そして仲間たちはそれをとやかく言わない。
(ちょっとは言ってるかな。笑)
パピヨンはようやく居心地のいい場所を見つけられたのですね。
2014.02.17 15:52 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

第一部、特に最初の方で、Artistas callejerosのメンバーにとってとても重要なのが「自由」ってことなのですよね。でも、その「自由」には困難があって、稔がときどき言っているように、一人で大道芸人やっていると本当に貧乏で孤独なんですよ。四人で旅をし、これから出てくるラッキーも重なって、その問題が徐々に解決していきます。だから他の三人にとってもそうですが、蝶子にとってはこの状態がとても居心地がいいんですよね。

居場所の問題は「大道芸人たち」全体を通してのテーマにもなっています。まあ、でも、とくにテーマのことなどはお氣になさらずに、紙の上でのヨーロッパ旅行をお楽しみいただければいいかも。

コメントありがとうございました。
2014.02.17 21:12 | URL | #9yMhI49k [edit]

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