scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

花づくし

みなさんのブログで、面白い題材がいっぱいあって、自由に作品を書いていいとお許しをいただいて飛びつきたい所なのですが。実は、息切れしています。今年に入ってから「scriviamo! 2014」とキリ番記念で、通常の執筆とは別に合計20作品書きましたし、「十二ヶ月の野菜」「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」それに旅行中に思いついた新作と頭は分裂中。それに「大道芸人たち」が時々頭の片隅でごちゃごちゃ動いているし。でも、参加したいよう……。いつもより時間がかかるかもしれません。そんなことはさておき、ブログの方でも小説が続くので、ちょっと息抜き記事を書いてみる事にしました。

ブログでは桜が花盛りでとても綺麗ですよね。スイスでもベルンにはソメイヨシノがあるという事で、日本とほぼ同じ頃に満開になっていたようですが、私の周りにはありません。

桜

私の大家さんの桜も咲きました。葉桜で、ソメイヨシノの華やかさには欠けるのですが、ソメイヨシノにはない利点もあります。すなわちサクランボができることです。山形の宝石のように艶やかで大きくて甘いサクランボとは違いますが、なかなかの美味。ラム酒に漬けたり、シロップ漬けにしたり、タルトにしたり、夏から冬まで楽しんでいます。

下の写真はやはり同じ敷地内にある梨。洋梨がなります。もともと日本の梨の方が好きで洋梨はまったく食べなかったのですが、生で食べるのではなく、バターで炒めてクルトンと一緒にサラダに混ぜ、バルサミコ酢のドレッシングで食べるととても美味しいのです。

花としての梨は可憐で美しいですよね。
梨

ヨーロッパの樹の花の特徴は、「死体なんか埋まっているわけないだろう」という、あっけらかんとした美しさです。ええ、埋まっていませんとも。牛がその下で草を食べて、排泄ししっかりと肥やしてくれるような所に、幽玄な幽霊がぼんやりと立てるだろうか、いや立てまい、というイメージなのですよ。あ、これは私の印象ですけれどね。

「ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ」なんて風流に花を楽しむ人はほとんどいません。私の知り合いのお母さんは、流行の日本の桜を植えて数年間は花を楽しんだらしいのですが、花びらが散ってそれを掃除するのが苦痛だと言って切り倒してしまいました。そう、散った花びらとは綺麗に掃いて捨てるものらしいのです。「もののあはれ」のかけらもありません。

椿

その分、花に対するタブーもあまりないようです。これはイタリア語圏に行った時に知り合いが私のために庭木から切って贈ってくださった椿の花束。日本だと「椿は花がぽとりと落ちるから」「紫陽花は移り氣の象徴だから」といろいろと差し上げるのを考えてしまう花がありますが、こちらでは「綺麗だろう! 君にぜひ贈らせて」と満面の笑顔でくださるのです。ちょっとした幸せを感じた瞬間でした。
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Comment

says...
こんにちわ~(*´∀`*)

八少女さんの執筆スピードもすごいし、作品の種類も様々、手抜きなし、ホントにすごいとしか言い様がないです!
「早く私を書くのよ!」とあらゆる作品のキャラたちが、周りで騒いでいるのでしょう(^ω^)

前に、日本では風流な紅葉(こうよう)も、外国では「葉っぱが枯れてるだけだろ」としか見ていないとラジオで聴いたことがありますが、お国柄って花の中でもあるんですねえ。

昔は実家に庭にも桜の木があったんですが、毛虫や名前忘れた蛾が大量発生する! という理由で(アメリカなんとか?)バッサリ伐ったことがありました。
確かに掃除する身になれば、散って落ちた花びらは踏まれて汚れて嫌になるのも判らないでもないです。
日本人はいちいちそこに理由や言い訳をつけるのが得意だから、綺麗なものをありのまま受け入れて誰かと共有しようという思い切りとはあんまり縁がナイですよね(・ω・)

さっき買い物行っていたら、よそのお宅の庭に、芝桜が満開になっていました。あとムスリカ? ていうのかな、野生化していっぱい咲き誇ってます(^ω^) ホトケノザとかハコベとかつくしとか、枯れ草の隙間から元気に顔を出してる姿はいいですね~
2014.04.09 08:38 | URL | #mQop/nM. [edit]
says...
いいですよね。うちの桜もサクランボになるのにすればよかった……
アーモンドは、ちょっとだけだけれど、ナッツが採れます。
あ、レモンがあるなぁ。オリーブは枯れちゃったのです……・
洋ナシの花って、何だかゴージャスなのですね。
椿って、確かに不吉とも言われるけれど、潔いとも言われるし、お茶室では11月から4月までは椿と決まっている、何よりも大事な花。日本って、確かに不思議ですね。古来から、花に意味を持たせている……
でも、どんな花も、それぞれ魅力があり、誰かに贈りたいと思うのは自然な気持ちですね。
うちの花たちも、時々妙な花がありますが、どれも可愛い奴らです(私のいい加減な手入れにもめげずに生きている^^;)

それはともかく、夕さんはもう、働きすぎです(お話書き)!
scriviamo! で十分ご苦労様でした!、ですよ。でも言われると、何だか自分も混ざりたくなるのですよね。
それも分かります。でも、くれぐれもご無理なさいませんように!
夕さんのすごさは新しい物語がアップされるたびに感じております(^^)
頭の中に沢山のものが渦巻いているの、よく分かります!
少しずつ取り出して、また見せてくださいね。でも、やっぱり夕さんのペースで(*^_^*)
2014.04.09 13:28 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

速いのだけが取り柄なんですけれどね〜。
ちょっと失速中です。

そうなんですよ。同時期にいろいろと始めてしまうと、頭の中で喧嘩を始めるんですよね。「先に俺たちをかけ」「いや、こっちは順番に待っていたんですけれど」って感じで。昔は、そのままどうでもいいのを放置して、そのままお蔵入りになった作品が山ほど。でも、「発表したら絶対に完成させる」が、ブログをはじめてからの最低ラインに設置してあるので、どれも完成させないと……。頑張ります。

そうですね。それに、ソメイヨシノは結実しないので、花がメインじゃないですか。でも、こちらでは桜もリンゴも梨も花は花を愛でるために存在するんじゃなくて、それも楽しみますが、どちらかというと実がなってこそなんですよね。そんな風に実用的だと、幽玄もへったくれもないんだろうなと思います。

桜と毛虫は、お約束ですが、アメリカなんとかということはアメリカシロヒトリでしょうか。それはヤバいものに好かれてしまいましたね。外来の害虫だし、ほっておくと近隣に被害が広がるので切らざるをえなかったんでしょうね。お氣の毒に。

そこらの野の花も綺麗に咲き出したんですね。ムスカリが野生化。かなりヨーロッパっぽくなってきましたね。日本も。こちにもそこら辺に西洋タンポポ、ムスカリ、すみれなどがいっぱい咲いています。まもなく牛さんたちに食べられてしまう事でしょう。春ですねぇ。

コメントありがとうございました。
2014.04.09 20:38 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
いやあ、日本の桜は花こそ命ですよ! あ、農家の方にはあのおいしいサクランボを作り続けていただきたいですが。
アーモンド、日本でもちゃんと根付くんだなあと感心。スペインなどに早春に旅行するととても綺麗なんですよね。でも、食べられるのか、いいなあ。

わたしもオリーブ枯らしちゃいました。正確に言うと、冬の間、連れ合いが義母に預けたら、春に死んでいた(笑)私より庭仕事の上手な義母の方が安心できると思って預けたらしいのですが、過保護にし過ぎて暖房の側に置いてしまったらしいです。やはり、地元のものではない植物は、緑の親指もちの人ですら難しいみたいですね。

洋梨の花は、桜や林檎と較べても、なんというのかあっさりしています。しかし、この小さな花からどうやってというくらい立派な洋梨がなるのですよ。誰も食べないのでよく落っこちています。

ああ、そうでしたね。椿はお茶席ではとても大切なお花でしたね。
だから侘び寂びのイメージがあるのかな。ヨーロッパでは「カメリア」という華やかな名前で、薔薇みたいな地位を確立していますね。
そして、どんな花でも、それぞれ美しいですよね。「栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいない」というキリストの言葉に納得です。春っていいですよね〜。

そして、ありがとうございます。
一応、ここ二週間以内に発表予定のものは全部終わっているのですが、なんかちょっと疲れちゃいました。走り過ぎたのかなと。でも、みんなが書いていると、「私も書きたい〜」という想いだけがむくむくと。でも、その想いだけで書けるわけじゃないですものね。ユズキさんのドーナツも、limeさんの般若少年も、ちょっとアイデアが出てくるか、少し様子を見たいと思います。

コメントありがとうございました。
2014.04.09 21:16 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
確かにスイスでも桜はありますもんね。
最近は、桜も世界的なものですからね。日本のように騒ぐのはあまりないでしょうが。
桜が世界の風物詩になるのもいいですねえ(*^-^*)。
2014.04.09 23:54 | URL | #- [edit]
says...
ああ、なんだかわかります。
ヨーロッパで桜が咲いていても、日本のような湿気を含んだ妖しさは、感じられないでしょうね。
以前、そちらの方はお月見もしないとおっしゃっていたけれど、花の愛で方も様々なのでしょうね。
桜の花びらが散る姿を、幻想的だと捉えるのも日本人ならでは・・・なのかな?
花は美しく、あでやかで、人の心を盛り上げてくれるものであってほしいのでしょうね。
でも、そのストレートさは、それはそれでいいものですよね^^
深い意味を知らず、うっかりアジサイを贈って、眉を顰められるのも、悲しいですもん。
2014.04.10 00:27 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
書くペースがすごく速いですものね

桜は日本でも(というか私の家の近くの公園では)
落ちた花びらが茶色になる頃、業者の人が掃いて集めていますです
結構な量なので庭にあったらなかなか大変かも?

タブー少ないんですね
花言葉にこだわったりなんてこともないんでしょうか?
2014.04.10 09:20 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。
日本のサクラはやっぱり有名で「一度は観に行きたいわあ」という方も多いのですよ。
ただ、日本のように、桜の下で宴会をしてみたいとおっしゃる方にはあった事がありませんけれど。
スイス人にとってキルシュといったら基本的にはサクランボ(&そのお酒)なんですよね。花は、どちらかというとそのために必要不可欠な何かであって、けっしてメインではない……。
私もサクランボを狙っている派なので、花を愛でるだけではなく「お、蜂が来た。しめしめ」と喜んでおります。

コメントありがとうございました。
2014.04.10 21:42 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

なんというのでしょうか。日本人は自然に物語を見出しますよね。
桜を見ては、小野小町の容姿に想いを馳せたり、死体が埋まっているだの、入学式だの、はては忠臣蔵の討ち入りを結びつけてみたり。カキツバタを見れば伊勢物語を思い出したり、西洋のものでも水仙見てナルシストのギリシャ神話を思い出したり……。

ヨーロッパの人が花を愛でる時には、あまりそういう物語を考えない人が多いと言うか、氣にしないんでしょうね。「綺麗だね」以上。って感じなんですよ。

それはそれでいい事だとは思うのですが(お見舞いに鉢植えシクラメン持っていってもいいし)、その単純さをつまらなく思う事もあります。特に桜に関しては1000年以上国民に植え付けられた「もののあはれ」なしには楽しめないと思いますしね。

そういうわけで、スイスではスイスの花の楽しみ方を、日本では日本らしく楽しむのが一番かもと思ったりしています。(変な結論)

コメントありがとうございました。
2014.04.10 21:52 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

小説は、マンガやイラストと違って、とにかくキーボードを叩き続ければ、かなり速く書けるものですが……。どうも思考の方が疲れてきたみたいです。

なるほど、茶色になる頃には日本でもゴミと化するわけですね。
ほっておけば、肥料になるのにと私なんかは思うんですが、そういうのはスイスの主婦的には許せない事らしいです。みんな狂ったように綺麗にするんですよね……。

タブー少ないですよ。花言葉もみんな知らない? 紅い薔薇は好きな人に送るもの、という認識はあるみたいですけれど。あ、あと、サボテンを送ったりすると女の子に喜ばれないのは世界共通みたいです。

コメントありがとうございました。
2014.04.10 21:56 | URL | #9yMhI49k [edit]

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