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Posted by 八少女 夕

【小説】Infante 323 黄金の枷(1)ドラガォンの館

月に一度の月刊Stella用に新連載をはじめます。昨日の記事でご案内したように、ポルトガルのポルトをモデルにした街を舞台にした小説です。今年の三月に生まれてきたばかりの、私にしては急ピッチで公開することになった小説ですが、更新は月に一度なので「夜のサーカス」なみに長いおつきあいになるかと思います。普段よりも一回分の文字数が若干多いのですが、月一連載のためキリのいいところまでを一章にしています。ご容赦くださいませ。

月刊・Stella ステルラ 6月号参加 掌編小説 シリーズ連載 月刊・Stella ステルラ


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あらすじと登場人物





Infante 323 黄金の枷(1)ドラガォンの館

 カモメが飛んでいた。翼を畳んでいる時には想像もしないほど大きな鳥だ。ベンチに腰掛けてD河を見ているマイアの上を悠々と、西の方へ、つまり、大西洋の方へと飛んでいった。河にはかつてはワインの樽を運んでいた、現在は主に観光客用に浮かべられている暗い色の舟ラベロがゆったりと進んでいる。リベイラと呼ばれる河岸には色とりどりの美しい建物が建ち並び、その前にはレストランが用意したテーブルと椅子、そして強い陽射しから観光客たちを守る大きなパラソルがたくさん並んでいた。

 世界中からこの美しい街を眺めにたくさんの観光客がやってくる。ヨーロッパからはもとより、南北アメリカから、アジアから、それにアフリカからも。ポルトガル語、スペイン語、英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、それにマイアにはまったくわからないアジアの言葉で、人びとはこの美しい眺めを賞賛していた。河の上を、そしてカモメたちのはるかに上をジェット機が飛んでいく。マイアは大きく一つ息をつく。ハガキサイズのスケッチブックには、対岸のワイン倉庫街が水彩色鉛筆で精彩に描き込まれていた。このベンチに座って絵筆を走らせながら、次々と入れ替わる観光客たちの休暇の空氣に触れるのが好きだった。マイア自身はパリにもロンドンにもリオ・デ・ジャネイロにも行けないだろう。

 子供の頃は理不尽に悩んだこともある。けれど、今は「そういうものだ」と納得している。それに、テレビで見るパリやローマだって、この街ほど美しいとは思えない。ここに生まれて、この美しい光景を見て生きることはそんなに悪いことではないと思う。それに……。

 マイアはこの河をのぞむとても美しい光景を知っていた。夕闇に河がオレンジ色に染まり街が柔らかい色に染められていく時間を俯瞰できる素晴らしい場所。子供だったマイアが見つけた。けれどその光景は誰にでも公開されているわけではなかったので、マイアは十年以上眼にしていなかった。もう機会はないかとあきらめていたが、今日から再び見ることができる。彼女の胸は期待に高鳴った。

 教会の鐘の音が響いた。マイアは立ち上がって、隣に置いていた鞄を肩にかけた。
「そろそろ時間ね。行かなきゃ」

 坂を上る。この街Pは起伏が激しい。タイルに彩られた建物がたくさん立ち並ぶ。この道は旅行者用の土産物を売る店ばかりだ。駅の近くを左折して、さらに道を登っていく。鞄屋、台所用品屋、地元民用のカフェ、金物屋などを通り過ぎる。観光客と住民と車が忙しく通り過ぎる街でも忙しい一角だ。大きな教会のある広場に出た。そこを左へ曲がると、急に人通りが少なくなる。迷路のような小路はもう上り坂ではなかった。陽射しも届かず少し涼しくなった。マイアは息を整えながら歩いていく。

 間口の狭い建物が途切れた。その代わりに長い塀と生け垣に囲まれた大きな建物が見えてきた。城と呼んでも構わないほどの大きな建物が堂々と建っている。「ドラガォンの館(パラチオ・ド・ドラガォン)」だった。マイアは大きく息をつくと正面玄関の大きな門の前に立った。それは重厚な鉄製で、絡まる唐草文様に囲まれ大きい二頭の竜が向かい合っていた。彼女は呼び鈴を押した。

 背の高い男が出てきて、マイアを中に迎え入れた。マイアは正面玄関ではなくて、脇の出入り口の方に連れて行かれた。黒いスーツを着た壮年の男と、召使いの服装を着た女が待っていた。

「マイア・フェレイラです。お世話になります」
マイアが頭を下げると二人は頷いた。

「私はアントニオ・メネゼス。この館の執事を勤めています。こちらは召使い頭のジョアナ・ダ・シルヴァです。サントス先生からの紹介状を持ってきたと思いますが」
マイアは二人に頭を下げると。荷物から紹介状を取り出してメネゼスに渡した。その時に、この人に物を渡すのは二度目だと思った。きっと忘れているだろうけれど……。

 メネゼスは紹介状に目を通すと頷いてジョアナにそれを渡した。それからマイアに向かって言った。
「腕輪を見せていただきましょうか」

 マイアは左の手首についている、金の腕輪を見せた。その腕輪は表面にたくさん浮き彫りがあり少しゴツゴツとした手触りだった。内側に一つだけ赤い透き通った石が付いていた。何の石かは知らない。それはマイアが買ったものではなく、好きで付けているものでもなかった。それどころか彼女には決して外せないのだ。確認されている間、紹介状を見ているジョアナに目を移すと彼女の左手首にも同じ腕輪が付いていた。この館で召使いをするものは全員この腕輪をしているのだという。

「では、一番大切なことだが、ここで誓約をしてもらおう」
そういってマイアに聖書を差し出して右手を載せるように示した。彼女は頷いて言う通りにした。
「私に続きなさい。《私、紅い星を一つ持つマイア・フェレイラは誓約します》」
「《私、紅い星を一つ持つマイア・フェレイラは誓約します》」
「《この館の中で見聞きしたことは、館の外の人間には一切語りません》」
「《この館の中で見聞きしたことは、館の外の人間には一切語りません》」

「よろしい。中に入りなさい。ジョアナ、彼女を案内してください」
「わかりました、メネゼスさん。ついていらっしゃい」
マイアはメネゼスに再び頭を下げると、荷物を抱え直して召使い頭に従った。

「ダ・シルヴァさん、どうぞよろしくお願いします」
女はマイアの言葉に振り返るとニコリともせずに言った。
「私のことは皆と同じようにジョアナと呼んでください。使用人はメネゼスさんを除いて全員ファーストネームで呼び合っています。あなたのこともこれからマイアと呼びます」
「はい」
マイアは小さくなった。

 石の狭い階段には燭台に見えるランプがついていた。冷たい音を立てて昇りながらジョアナは続けた。
「こちらの当主はドン・アルフォンソとおっしゃいます。『メウ・セニョール(ご主人様)』とお呼びするように。そして、母上のドンナ・マヌエラには『ミニャ・セニョーラ(奥様)』と呼びかけてください」
マイアは小さく「はい」と答えた。

 階段を上がると少し広い所に出た。ジョアナはパンパンと手を叩いた。すぐにあちらこちらから召使いたちが集まってきた。黒いワンピースに白いエプロンを身につけた召使いの女が三人いた。それに黒いズボンの上に白いマオカラーの上着を着た男たちが四人、料理人の服を着た男性が二人いた。

「紹介します。本日から働くことになったマイアです。マティルダ、あなたの部屋と同室になるのでよろしく」
ジョアナが紹介した。一番左にいた金髪の若い召使いがにっこり笑ってマイアに手を振った。ジョアナはマティルダをひと睨みしたが小言は言わなかった。そして、もう少し年長の女に言った。
「アマリア、マティルダだけでは心もとないので、少し面倒を見てあげてください」
黒髪の少しふくよかな女性が頷いてからマイアに笑いかけた。マイアは仲間が優しそうだったのでホッとした。

 ジョアナは続けて全員の名前を言った。門を開けてくれた背の高い男性がミゲルという名前なのは憶えた。あとはジョアン、ホセ・ルイス……。さすがに全ては憶えられない。でも、一つだけはっきりしたことがある。ライサ・モタという名の女性が紹介された中にいなかったこと。予想はしていたけれど……。マイアは唇を噛んだ。

 紹介が終わると、マティルダについて自分の部屋に行くことになった。

「よろしくね」
そう言って笑いかけてくるマティルダが明るくて人懐っこい性格のようでマイアは嬉しかった。マイア自身ははじめての人と打ち解けるのにとても時間がかかる方だった。新しい環境に立ち向かうのも苦手だった。学校を卒業してから勤めていたのは小さなソフトクリーム専門店で、そこをやめて新しい環境に行きたいと思ったことはなかったが、店が潰れてしまったので新しい職を探す他はなかった。召使いとして働くなどこれまで考えたことは一度もなかったが、この職に応募したのは二つの理由があった。

 一つは子供の頃の思い出だった。マイアはかつてこっそりこの屋敷の敷地に忍び込んだことがあった。好奇心からだったが、そこで忘れられない美しい夕景に出会った。それから一人の少年とも。十二年経ってもそのことが氣になっていた。

 もう一つは、もっと大きな理由だった。友人マリアの姉で、ここに勤めていたライサ・モタが家族と連絡を絶ってから一年近くが経っていた。ライサに何があったのかマリアは知りたくて自らこの仕事に応募したがチャンスはなかった。腕輪をしてなかったから。その話を聞いたときにマイアはこの仕事に応募することを決めたのだ。腕輪をしていることは、常にマイアの人生を邪魔してきた。そのことが事態を有利にしてくれたことなど、今まで一度もなかった。けれど今回は違う。給料もソフトクリーム屋の二倍以上だった。そして、マリアの代わりにライサのことを調べることもできる。マイアはこれからのことを考えて武者震いした。

 三階の一番奥にマティルダとマイアの部屋があった。下の階のような石の床ではなくて、茶色のタイルが敷き詰めてあり、壁も淡いクリーム色の落ち着く部屋だった。窓に面した通路をはさんで、白いカバーのかかったシングルのベッド、茶色い木製の戸棚、机と椅子が一つずつ対称的に置かれていた。
「こっちがあなたのコーナーね」
マティルダは窓に向かって左側のベッドを指して言うと、さっと窓のカーテンを開けた。

「わあ!」
思わずマイアは窓に駆け寄って外を見た。D河に面していたのだ。子供の頃に忍び込んで眺めていたのはこの光景だった。ずっと下の方にある河べりまでこの街の特徴である赤茶色の屋根がずっと続いている。夕陽の時間はもっと素晴らしい眺めになるに違いない。
「うふふ。絶景でしょ? 私たちの部屋の特権なのよ」
マティルダがウィンクした。

 身を乗り出していたマイアは建物の反対側、ずっと大きくせり出した翼を見た。マイアたちの窓と違って、そちらの窓にはいかめしい鉄格子がはまっている。泥棒よけかな? でも、ここ、こんなに高いのに。
「マティルダ、あっちの建物はなに?」

「ん? ああ、あっちはご主人様たちの居住区。あれは24のところかな、いや、こっち側だから23のところだわね」
「……23」

 妙な顔をしているマイアをマティルダはおかしそうに笑った。
「あはは、わからないわよね。正確にはインファンテ323と324。番号だから敬称はつけなくていいの。でも呼びかけるときはちゃんと『メウ・セニョール(ご主人様)』っていうのよ。今日は午餐のある日だから、その時にきっと紹介されるわ」

 召使いの制服である黒いワンピースとエプロンに着替え、マイアはマティルダに連れられて再び二階に行き、アマリアから仕事の指導を受けた。掃除、洗濯、調理の手伝いに給仕と、様々な仕事があったが、今日は主人たちへの紹介も含めて昼食の給仕を手伝うことになっていた。ひと通りの説明と皿を運ぶ簡単な訓練を受けた後、マイアはアマリアとミゲルに連れられて母屋の食堂に向かった。

 飾りも少なく質素だったバックヤードと比較して、母屋は豪華絢爛と言ってよかった。シャンデリアが煌めいていて、同じ石造りの壁もずっと明るく見えた。家具の類いは重厚で、足もとには臙脂の大きな絨毯が敷かれていた。

 階段の踊り場には大きな花瓶にマイアが名前も知らないカラフルで珍しい花が生けられていた。食堂はもっと大きくて華やかな装飾で満ちていた。マイアの背丈ほどもある花瓶や、引き出しがたくさんある珍しい戸棚、大きな花の絵や風景画、巨大な燭台。壁には系図とみられる金の字で年月日と名前がずらりと書かれた黒い板が掲げられていた。たくさんの物があったが、それが氣にならないほど広く天井も高かった。

 マイアたちは大きなテーブルに四人分の食器をセットしていった。準備が終わると執事のメネゼスが確認してからミゲルに目配せをした。ミゲルは主人たちにテーブルの準備ができたことを報せに出て行った。

 シャラシャラという衣擦れの音ともに、婦人が入ってきた。光沢のあるわずかに緑がかった紺の絹ドレスを身にまとい、茶色に近い金髪をシニヨンでまとめていた。亡くなったマイアの母親と同世代と思われる、灰色の瞳と優しい口元の印象的なとても美しい貴婦人だった。マイアはこの方が「奥様」であるドンナ・マヌエラなのだと嬉しくなった。

 彼女がメネゼスの引いた椅子に腰掛けると同時に、重い足取りで入ってきた者があった。マイアは息を飲んだ。その太った男は、紫がかった顔をしていた。ドンナ・マヌエラよりもずっと若そうだが、目の下に、目の幅と同じくらいの隈があり、その色は顔よりもさらに紫がかっていた。階段を上がってきたのか、ひどく激しい息づかいをしている。メネゼスが一番奥の椅子を引いて座らせた。それでマイアは、彼こそが当主のドン・アルフォンソだと知った。

 メネゼスは大きな鍵を二つアマリアに渡した。アマリアがかしこまってそれを受け取ると、マイアについてくるように目配せをし食堂をでた。広間と廊下を挟んだ反対がわにある大きな鉄格子が見えた。それはこの屋敷には全く不釣り合いで、まるで牢獄のように見えた。しかし、その鉄格子の奥は広間や食堂と同じように豪華な調度が置いてあった。アマリアはひとつの扉のように見える鉄格子の方に歩いていき、鍵を開けて扉をギイと開いた。それから、十メートルくらい離れた別の鉄格子の扉の方にも行って、もう一つの鍵で扉を開けた。マイアがよく見ると、その二つの鉄格子の間には厚い壁があり、お互いには行き来できないようになっていた。

「お食事の時間でございます」
アマリアが言ってしばらくすると、一つの鉄格子の向こうでは上の方から、もう一つは下の方から誰かが歩いてきた。上から来たのは背が高くて短い金髪を綺麗に撫で付けた美青年だった。下から上がってきたのは黒い巻き毛を後ろで縛り少し無精髭を生やした背の低い青年だった。二人はそれぞれの扉から出ると食堂の方に歩いていき、一人は北の席に、もう一人は南の席に座った。

 23……。紹介されるまでもなく、マイアにはどちらがインファンテ323と呼ばれている青年なのかがわかった。南の方に座った黒髪の青年がじっとみつめているマイアを不思議そうに見た。メネゼスの声がした。
「お食事の前に、新しく入りました召使いを紹介させていただきます。マイア・フェレイラです」
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Tag : 小説 連載小説 月刊・Stella

Comment

says...
新連載、お疲れ様です。

おお、あの断片小説ですね。Pという街に、Dという河。Googleマップを探しまくったあの時が懐かしい……。
素人探偵(?)のマイアと、なにやらワケありな館の面々が、これからどんな事件を起こしてくれるんでしょうか。なんだか、わくわくします。
まだ序盤ですが、Pという街の描写も、ドラガォン館の描写も、物語世界にぐっと引き込んでくれますね。散りばめられた謎(伏線)にも、興味を引かれます。
「夜のサーカス」同様に、適度な謎解きと恋愛要素が楽しめそうな作品で、次話が楽しみです。
2014.05.28 13:27 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

そう、あれです。断片小説で出した部分は、来月に出てきます。
マイアの能力はアントネッラ以下でして、探偵にはまったく向いていません(笑)
「教えて」と頼むといろいろな人がすぐに正解を教えてくれるってだけでして、しょーもない……。

舞台設定は大仰ですが、謎はほとんどありません。ばらまいたものはすぐに回収しまくりますのでご安心を(笑)恋愛要素の方は「夜のサーカス」以上に「ええい、いい加減にせんかい」と読者に思っていただけるような展開を目指しております。

Stella用なので長期間になりそうですが、またおつき合いいただけたら幸いです。

コメントありがとうございました。
2014.05.28 22:00 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
 こんばんは。
面白いです!!!!! 魅力的な描写ですねーーーー 何か ヴィスコンティの映画のようだなぁと
ワクワクしながら拝見させて頂きました。
あっ でも テレビがあるって事は現在が舞台なのですよね。
現在でありながら 色々と鎖されている 謎が深まるなぁーー 次回楽しみです。
2014.05.29 10:41 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

新連載ですね!
謎めいた雰囲気を味わいながら、楽しませて頂きました。
果たして、腕輪はなんのための物なのでしょうか? うーん、謎です。身分に関係ありそうですけど……
その辺も含めて、恋愛模様なども追っていきたいと思います。
2014.05.29 14:51 | URL | #T7ibFu9o [edit]
says...
こんばんは。

お、面白いと言っていただき、嬉しいです。
日本の日常世界からはかけ離れているのですが、むしろ思いっきり異国な感じをお楽しみいただけたら。
そうなんです。設定している時代は2014年と言い切っちゃっても大丈夫です。頭の上を飛行機も飛んでいます。

フィクションですが「もしかしたらこんなこともあるかも」と思えるポルトとポルトガルの世界をお伝えできるように頑張りますね。

コメントありがとうございました。
2014.05.29 17:42 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ええ、「夜のサーカス」終わっちゃったので、新しいのをはじめないと(笑)
腕輪は、隠す必要もないので言っちゃいますと(後から本文でもでてきますが)目印です。この腕輪を目印に町中で監視をされているんですね。

謎だらけに見える冒頭ですが、謎解きでもなんでもなく、ものすごく分かりやすい話ですので、ご心配なく。また読んでいただけるとありがたいです。

コメントありがとうございました。
2014.05.29 17:57 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
私もTVという言葉を見て、え、現代?と驚きました。
そうか、現代の中の異空間、閉鎖された異文化のような街なのですね。
過去の設定にしてしまわないところが、逆に興味をひかれます。
でも、外の世界とは国交がなさそうですね、この舞台。
それでも雰囲気は中世の書物を読んでいるような趣と薄暗さがあって、そちらも面白いです。
これからマイアがどんな体験をするのか、ゆっくり追っていきますね。
2014.05.29 23:08 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
行ってみたいなぁ。素敵な始まりです。
こういう書き出しがブワーッと頭の中に出てきたら良いだろうなぁと思います。
きっと素晴らしい景色で、それにも増してマイアの思い出の中の夕暮れの風景は美しいんだろうなと想像します。
そして町の中を歩いていく様子も好きです。

一気に謎めいたお屋敷へと舞台が移って登場人物の紹介がされていきますが、それぞれに個性的で、なんだか色々と持っていそうですが、でも暖かみのありそうな人もいて、展開がとても楽しみです。
制約の儀式や腕輪、鉄格子、美しい奥様、紫色の当主、そして数字の名前の付いた2人の青年、憶えるのが大変そうですが、こういう緻密な設定はとても好きです。
これはきっと面白いに決まっています。
ライサどうなってるんだろう?
ここまででもう読む気満々ですよ。
Pの街ですし……。

2014.05.30 12:20 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。現代の普通の街で起こっていることなのです。

そのために、観光客やジェット機、テレビといった一見どうでもいい記述から入っています。

この国は普通の共和国で大統領制。(っていうか、ポルトガル)。閉鎖もされていないです。

じゃあ、この妙な世界は何かというと、街の99%の人は存在すら知らない秘密の組織だと思っていただけると…(^_^;)

始まりはわかっていなくて、遅くとも中世から続く謎の家系が絡んでいるので大ごとに見えますが、ものすごく単純な話です。

次回は来月です。また読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。



2014.05.30 16:36 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

同じ所に座っていました。ひとつ後ろの記事に写真を載せましたが、ベンチに座ってまったりできるところなんです。

館の方は嘘っぱちですが、ポルトガルのお城と元監獄を見てイメージしました。

人物、一度に出しすぎたかもしれません。重要なキャラはこれでほとんどです。あと一人だけ後から出てきます。

ライサがどうなったかは、本文で説明されますが、実は、外伝にすべきライサの物語もあります。こっちはStella向きではないので、そのうちに(^_^;)

また長い連載になりますが読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2014.05.30 16:37 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
すっかり歴史ものだと思っていました。あ、現代なんだと思ってちょっと新鮮な気分に。
こうして登場人物を最初に並べられると、あぁなんだか欧米の小説を読む感じだって気持ちになります。
(何でかな。海外のミステリの表紙の裏を見すぎ?)
このお話はマイラの見る景色がきっと大きなポイントを占めているんですね。
いつも素敵な描写をされる夕さんですが、今回はますます冒頭の描写に磨きがかかっているように思いました。う~ん、真似できないわぁ、すごいわぁと唸りっぱなしです。
どんな物語が展開していくのか、本当に楽しみです。
2014.05.31 00:21 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

あれ、彩洋さんも……。
歴史物は時代考証が大変なんで、こんなに早くはアップできません。「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」で懲りました(笑)

この作品は私には珍しく主にヒロイン目線で話が進むのです。彼女が新環境に来たので一氣に登場人物が……。「こんなに憶えられるか」とお思いでしょうが、本当に大事な人物はそんなにいませんし、一話に戻って「誰だっけ」とやらなくてはならないことにはなりませんのでご安心くださいませ。ミステリーじゃないので隠し伏線などもありません。マイア自身があまり切れ者じゃないので、読者が「なんだよ、それ」と思うことはいちいち質問して回ります。

そして、描写を褒めていただいて、とても嬉しいです。この小説、実をいうとポルトのために書いているようなもので、「本編と関係ないでしょ!」と怒りたくなるくらい私が氣にいったものが次々と出てきます。そのうちにお腹いっぱいにしてしまうかも……。

まだ先の方、だいぶ改稿しなくてはいけないのですが、見捨てられないように頑張ります。おつき合いいただければ幸いです。

コメントありがとうございました。
2014.05.31 18:36 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
うわ。すごーい。街の設定から、人物の設定から、館の中まできっちりとされていらっしゃる。
みんながみんな役割を持っていて、わけありげですねえ。

マイアがこれから何を見て、どんな行動をとっていくのでしょうか。
23さんは、まだしゃべっていないから全く分かりませんね。
本人がいないところでは23と呼ぶのに、本人の前ではご主人様と呼ぶなんて。
次回までおとなしくお待ちしています。
2014.06.06 14:23 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

読んでいただき、ありがとうございます!

街の設定は、ポルトのそのものなので、自分では何もしていません。唯一のフィクションはドラガォンの館ですが、実際にはこの位置は寂れた空き地です(笑)

実は、人物はここに出てきたのの倍の人数の設定があるのですが、それは全部端折りました。館の中も、ストーリーに関係のない部分の説明は極力省きました。それでも、こんなに長くなってしまった……。でも、特に憶える必要はありません。わけありの回答もストーリーに関係のあるところは明らかにされ、どうでもいいことは放置します。

インファンテの扱いがひどいのは、その通りです。敬称を付けてもらえない理由、けれど、当主と同じ扱いの理由も後々でてきます。23は次回は喋りますが、回想シーンです。ばっちり喋るのはなんと四回目から。でも、実は無口ではありません。

月一なので連載期間は長くなりますが、マイアと一緒に「なんだこりゃ」な世界をお楽しみいただければと思います。

コメントありがとうございました。
2014.06.06 20:20 | URL | #9yMhI49k [edit]

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