scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

音楽による作品への誘い

今日の記事は動画の六連投です。作品のイメージ、シーンのきっかけとなった音楽を中心に、関連する私の小説へのリンクも置きました。最近、クラッシック音楽が好きだという理由で、このブログを訪れてくださる方が増えてきたようですので、「どれから読むか」の一助にでもなればと……。あ、たくさんは語りません。曲の方がずっと多くを語ると思います。



こちらはBGMにはしていませんが、この時代の空気を感じていただきたいという事で。「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」(連載中)は中世ヨーロッパ風の仮想世界の話です。といってもドラゴンや小人や魔法は全く出てこないです。あくまで実際の中世に可能だった事しか書かないというのがこの作品のポリシー。劇中歌の「Cantum Silvae」は、この音楽のような中世風のトーンだったという設定です。(ちなみにBGMはTOM-Fさんおすすめのブルックナーの第四交響曲「ロマンティック」を使わせていただいています)

Medieval Music

「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」を読む



中編小説「夜想曲(ノクターン)」(完結)のイメージを生み出したのは、ヨーヨー・マのチェロが美しいボリングの「ロマンティーク」。「アイデンティティ・プロブレム」をテーマに据えたこの作品、私の小説群の中では、一番バランスがとれているように思うのですが、どうでしょう。この曲がなければ生まれてこなかった話です。

Suite for Cello & Jazz Piano Trio - Romantique | Claude Bolling

「夜想曲(ノクターン)」を読む



樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」(完結)の紹介用音楽は、フォーレの「レクイエム」からイントロ。この曲を「龍の媾合」の晩にヒロイン瑠水が勝手に龍王の池に潜っちゃったシーンのBGMにしていました。ちなみに「樋水龍神縁起」本編のほぼ最後のシーンではモーツァルトの「レクイエム」のイントロがBGMでした。

Faure - Requiem (Introit et Kyrie)

「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」を読む



こちらはバリオスの「最後のトレモロ」、クラッシックギター曲です。「大道芸人たち Artistas callejeros」の第二部で一番重要になる曲です。こちらは現在執筆中なのでこれ以上語るのはやめます。リンクはこのブログで一番ポピュラーな第一部(完結)へのものです。


David Russell, guitar - El Ultimo tremolo (A. Barrios Mangoré)

「大道芸人たち Artistas callejeros」を読む



Infante 323 黄金の枷」(連載中)はこの曲がなければ生まれてきませんでした。ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」の第二楽章。これから浮かんできたシーンが最終章になっています。主人公でタイトルロールである23のモデルは二人います。一人がポルトで実際に観たポルトガル・ギター奏者。もう一人がベートーヴェンです。ごついヴィジュアルと、紡ぎだす音楽の、つまり魂の叫びとのギャップにやられている私です。


Excerpt from Piano Concerto No. 5 in E-flat Major, Op.73 ("Emperor Concerto")

「Infante 323 黄金の枷」を読む



最後にご紹介するのは、フィービッヒの「詩曲」です。私の作品とは関係ありません。大好きで、勝手に自分の「愛のテーマ」に設定している曲。こう書くと痛いなあ。単純に、こういう風に生きたいなあって思っているんです。


Z.Fibich: Poem
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Category : BGM / 音楽の話

Comment

says...
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2014.09.06 08:16 | | # [edit]
says...
お。ちょっと舞台裏。
夕さんは沢山の曲をご存じなので、ものすごく世界が広がります。
そう言えば、私がクラシックに嵌ったのもきっかけは間違いなく竹宮恵子さんでした。詩集を読んだのも竹宮さんの影響だった。小説や漫画からクラシックの世界を覗き見するようになる。これって素敵なことですよね。
夕さんの作品を読んで、こうして曲を教えてもらって、また新しいイメージを膨らませていく。物語と音楽と。二重の楽しさ、と思います。

私の中で天才で難解なのがモーツァルト。まさに疾走する天才で、一見簡単な曲ほど難解。逆に『レクイエム』になると、あ、普通になった……って思った^^;
そしてベートーヴェン、分かります。ギャップ萌え(^^) いや、まさに、慎一坊やのテーマはベートーヴェン(あ、今の分が終わったら『死と乙女』に戻りますね。いえ、本当に、すごいエネルギー使って書く破目になっちゃってて^^;)。
って、どうでもいいことを書いちゃった。
これからもいっぱい紹介してくださいね!
2014.09.06 15:28 | URL | #- [edit]
says...
こんにちは。

お気遣い、ありがとうございます。

基本はBGMなので、作品とはほとんど関係ないのですが。

フォーレは重なるのですね(^^)
あれも「そもそもどこがレクイエム?」というシーンですね。同じフォーレでも、「大道芸人たち」の本編では、「シシリエンヌ」をちゃんとシーンに使っているかも。

あれの第二部は、「書く書く詐欺」みたいなもので、もう二年も出し惜しみしています。このブログでは一番ポピュラーになってしまったので、多少暗い結末を発表するのが、なんだかな〜になってしまって(^_^;)

Fibichって日本ではなんて発音するんでしょう? こっちでしか聞いたことなくて。
動画で聴けるのは、全くご存知ない方にご紹介するには便利ですが、演奏を選べるほどはないので、「ここが趣味じゃない」ってこともあります。でもタダですものね。

イタリアの山の中は、ネットがなかなか通じません。その分、自然を楽しんでいます。帰ったらまたそちらへお伺いしますね。

コメントありがとうございました。
2014.09.06 19:38 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
現在、中世からの街にいるんですが、(しかもステラの故郷)、一向に妄想が進まない私です(^^)

私の父が音楽家だったので、知っている曲が父の好んだものが中心という偏り方をしています。


モーツァルト、あまり好きではなくて、でも『レクイエム』だけは好きという変な奴。ベートーヴェンも有名な第五と田園はちょっと苦手。

うちの小説は彩洋さんのところと違って音楽そのものを扱うことはほとんどなくて、なんちゃってですが、楽しんでいただけると嬉しいです。

「死と乙女」ゆっくりでいいですよ。楽しみにしてます(*^^*)

コメントありがとうございました。
2014.09.07 10:46 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
音楽、良いですよね~。何でも好きです。人生に欠かせないです。
メルボルンの街中でみたストリートミュージシャンのスパニッシュギターも情熱的で、トレモロとまた違って良かったです。

一点集中型な性格のため、描くときは聴けないし、聴くときも描けないのですが、どっちも好きなのです。

いっぺんにできないかなあ・・・

旅行、楽しんでくださいね^^
2014.09.10 11:45 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

クラッシック以外も好きな曲はあるのですが、小説の元ネタとなるのは、歌詞のないものなので、クラッシック音楽が多くなりますね。
メルボルンはストリートミュージシャンがたくさんいそうです。楽しいんだろうなぁ。

私も書く時はあまり聴いていないかも。小説は、妄想時点で80%完成するので、そのためのBGMです(^^)

旅行、あと数日。天候に恵まれました。楽しみますね。

コメントありがとうございました。
2014.09.10 14:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
夕さま、こんにちは。そちらは夜でしょうかね・笑

旅行されていたのですね、おかえりなさい。お話の素もいろいろ見つかったでしょうか。私も10月は短いけど2回行くので楽しみです。

さて、この記事についてですが。とても面白く、曲も聴かせていただきました。

最初にこちらに伺ったとき、タイトルにクラシックで見かけることばがたくさん並んでいて、私は見事にひっぱりこまれました。お話に音の世界を感じまして、いっそうイメージが膨らみ楽しいです。

ベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」の第2楽章、大好きです。私は2次創作のほうで、曲の世界について少し書いたことがあります。

夕さまの愛のテーマ曲もいいですね。私も欲しいな~愛のテーマ曲。この曲は存じませんでしたが、 Fibichは私の愛聴するネットラジオでときどき耳にしています。フィビヒとDJの方が言われていたと記憶しています。
「詩曲」いいですね。元のピアノも聴いてみました。また、バイオリンとピアノも見つけまして、これも素敵。元が良いからですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t1a6egXPqgA
2014.09.15 02:40 | URL | #JNrjWVGA [edit]
says...
こんばんは。

いつものごとく時差のため亀レスですみません!
今、夜です。(コメをいただいた時間は、昨夜でグーグー寝ていました)

無事に帰って来ましたよ。バイクの後ろに座っている時間が長いので、いろいろとお話の続きなぞを考えていました。短くても二度も行けるのはいいですね。どこにいらっしゃるのでしょうか。楽しんでいらしてくださいね。

記事を読んで聴いていただき、ありがとうございました。
私が小説で音楽を使う時は、本当に題材として書く事もあるのですが、全く関係なくただのBGMとして使うこともあります。ベートーヴェンの「皇帝」はただのBGMで作品中には出てこないのですが、この曲のためだけに書いた作品かも。本当にいい曲ですよね。

こちらで逢ったとある人が、プッチーニの「私のお父さん」を「これは僕の愛のテーマだ」と勝手に宣言していた事があって、「詩曲」を勝手に愛のテーマ化したのはその真似です(笑)ピアノもいいのですが、最初に聴いたのがオーケストラのものだったので、これが一番馴染みがあります。でも、見つけていただいたのも素敵ですね。

ブログのお友だちに教えていただいたのですが、Fibich自身が同じメロディを「愛のテーマ」だといって、いろいろと手を替え品を替えて作曲していたそうです。そういう話を聞くと嬉しくなっちゃいますよね。

コメントありがとうございました。
2014.09.15 21:11 | URL | #9yMhI49k [edit]

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