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Posted by 八少女 夕

【小説】大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 Paris - Ker Is

50000Hit記念リクエスト掌編の第二弾です。ウゾさんからいただいたお題は「パリ - イス 」でした。素敵な作品とも、ありがとうございます。

 ウゾさんが書いてくださった作品: パリ - イス

で、これまた難しいお題でした。題名指定って、単なるテーマ指定と違って、ものすごく大変なことが分かりました。二度とやらないと思います。

「パリ 椅子」でギャグにしてもよかったのですが、あえていただいたウゾさんの作品に寄せて、同じケルトの伝説イースを持ってきました。でも、同じものを書いてもしょうがないので、困ったときの「大道芸人たち」(しょーがないなあ……)本編が始まる数年前のお話で、あの人が登場です。パリだから。


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大道芸人たち Artistas callejeros 番外編
Paris - Ker Is


 男たちと女たちの妖しい上目遣いが紫とピンクのライトの光に染まっていた。肩や足が露出している女たちですら、その熱氣に喘いでいる。スーツを着こなした男たちは懐から白いハンカチを取り出して、時おり汗を拭わねばならなかった。

 週末でもないのにそのクラブは満員で、お互いの声がよく聴き取れないほどに騒がしかった。テーブルに置かれたカクテルグラスに注がれたギムレットが、ざわめきで揺れていた。この店は、パリ、モンマルトルにある高級クラブの中でも特に敷居が高く、団体の観光客などは一切入れない。

 レネ・ロウレンヴィルのようなしがない貧乏人がこの場にいるのは、もちろん仕事でだった。彼は駆け出しの手品師で、故郷のアヴィニヨンから出てきてからまだ一年も経っていなかった。普段は観光客の多い有名キャバレーの隣のクラブで前座を務めているのだが、今夜はこのクラブのマジシャンが高熱を出したというので、代打に送り込まれたのだ。

「こっちの舞台の前座はどうでもいいが、あっちに穴をあけるわけにはいかないからな」
オーナーは髭をねじった。
「そういう高級クラブでは、どんな手品が観客受けするんでしょうか」
レネはおどおど訊ねた。

 オーナーはナーバスになったレネを笑った。
「何だっていいんだよ。あそこの客は手品なんかまともに見ちゃいねえ。ビジネスをしているか、ラリっているか、それとも女を口説いているかだ。とくに《海の瞳のブリジット》を」

 オーナーの言葉は正しかった。レネの演技はおざなりな拍手で迎えられ、得意のリング演技は私語に邪魔された。観客の関心のない様子には落胆させられたが、退場のみやたらと大きな拍手をもらった。演技に集中していたレネですら、その時の人びとの興味の中心がどこにあるのかがわかった。舞台と反対側の奥に置かれたVIP用ソファーに案内された青いワンピースドレスの女性だった。

 ああ、では、あれが《海の瞳のブリジット》なんだ。数週間前に突然現れたという、パリ中の若い御曹司や成金たちが競って愛を求めている謎の美女。金箔入りのシャンペンを浴びるように飲み、プレゼントの宝石で身動きが取れないほどで、しかも、次々と求婚者を袖にして絶望の縁に追いやっているとオーナーが話していた。

* * *


 ブリジットは、膝丈ドレスの過剰なフリルを払ってソファーで足を組みなおした。それは少しずつ彩度の異なる青いオーガンジーを重ねた繊細なオーダーメードで、とくにマーメイド部分のフリルはデザイナーが三日もかけて何度もやり直させたこだわりの細部だったのだが、彼女は自分が美しく見えさえすれば、デザイナーや針子の努力などはどうでもよかった。

 彼女の周りには、その金糸のごとく光る豊かな髪に触れ、その青く輝く瞳を自分に向けさせようと、多くの男たちが面白おかしい話や、長く退屈な家系の話、それに金鉱山を買い取った話などをしていた。彼女は艶やかに笑って、一人一人を品定めしていた。仕事を終えたレネはその噂に違わぬ艶やかな様子に心奪われて、礼儀も忘れて近くへと歩み寄っていった。

 あら、見かけない顔ね。ああ、さっき手品をしていた芸人ね。どうりで黒いスーツがまったく似合っていないこと。でも、退屈しのぎにはいいかも。彼女はニッコリと笑いかけた。
「こっちにいらっしゃいよ、手品師さん。お仕事が終わったなら、ここで私を少し楽しませて」

 レネは、顔を赤らめてブリジットのソファの前にやってきた。新しいライバルにはなりえないと判断した男たちは、手足がひょろ長くもじゃもじゃ頭の手品師のことをあからさまに笑った。

 手品の用具は舞台裏に置いてきてしまったので、レネは常に内ポケットに入っているタロットカードを取り出した。レネが誰かを驚嘆させることのできるたった一つの特技、それがタロットカードによる占いだった。華麗な手さばきでカードを切る。右の手から左の手に移す時に、カードは一枚ずつ弧を描くように空を飛んだ。それがとても見事だったので、ブリジットの青い瞳は初めて感嘆に輝いた。

 レネが扇のように開いたカードの群れを彼女に差し出すと、男たちがどよめいた。不吉な予感がした。
「いけない、ブリジット……」

「何がいけないの。たかがカードじゃない」
「いや、そうだが……確かに、そうだが……」

 海のように青いドレスを纏い、黄金の髪を王冠のように戴いた美女は、挑むような目つきでカードに手を出した。銀色のマニキュアが震えている。レネは、自分でもいったい何が起こっているのかわからなかった。このクラブは暑すぎる。息苦しい。

「きゃあ!」
彼女はカードを投げ出した。「塔」のカードを。塔には、天からの稲妻があたり、二人の人間が落とされている。レネは彼女が「たかがカード」と言ったわりに、恐ろしく動揺しているのを不思議に思いながら、柔らかく不安を取り除くような解釈を口にしようとした。本当は、大アルカナカードの中でもっとも不吉なカードであるけれど。

 だが、ブリジットも取り巻きの男たちも、レネを見ていなかった。その後ろにいつの間にか立っていた一人の背の高い男に畏怖のまなざしを向けていた。

「ゼパル……。どうしてここに」
ブリジットが震えていた。レネは一歩退き、ゼパルと呼ばれた男をよく見た。背の高い男は撫で付けた漆黒の髪と暗く鋭い光を放つ瞳を持ち、黒いあごひげを蓄えていた。真っ赤な三揃えの上から真紅のマントを羽織っていた。先の尖った赤いエナメル質の靴を履いている。そして、その姿なのに、この熱氣に汗一つかかずに背筋を伸ばして立ち、ブリジットを見据えて低く言葉を発した。

「実にあなたらしいことだ。享楽を愛する淫らな人よ。だが、ここはあなたのための都ではない。迎えにきました」
「いやよ。私があんな所に戻ると思って?」
「それでも、あそこはあなたのために存在する城です。私はあなたの番人だ。どこへ逃げても地の果てまで追いかけて、あなたを連れ戻しましょう」

 レネはこの美しい女性は、どこか外国の囚われの姫君なのかと考えた。映画「ローマの休日」を地でいくように、わずかな自由を楽しんでいる所なのかと。その一方で、記憶の奥底で「これは知っている」と囁くものがあった。なんだったかな……。

「あっ」
レネは思い至った。全身赤い服を纏った男に心を奪われて水門の鍵を渡してしまった王女……。ブルターニュにあったという伝説の都イースには、夜な夜な貴公子たちと愛を交わす美しい王女がいた。そして、その都は神の怒りに触れて、いつまでも海の底に沈んでいるという。

「お前は誰だ! ブリジットは嫌だと言っているじゃないか」
取り巻きの男たちがいきり立ったが、赤装束の男は微動だにしなかった。レネはぞっとした。伝説での赤い服を来た貴公子は悪魔が化けていたから。いや、待てよ。あれはあくまで伝承だから、二十一世紀のパリで怯えることはないかな……。でも、これからケンカになるかもしれないから、ちょっと離れておこうかな……。

 巻き込まれる前に、愛用のカードを回収して去ろうとすると、「塔」のカードに目をやった真紅のゼパルは口を開いた。

「そう、かつて、悪徳の都は崩壊し、大きな災害が押し寄せた。ところで、人類は歴史に何かを学ぶことができたと思うか」
自分に向かって話しかけられていることを感じたレネは不安げに男を見上げた。彼はレネを見ておらず、酒に酔い、妖しげな薬剤を用い、淫らに騒ぐクラブの客たちを見回していた。それは、確かにヨハネ黙示録に描かれた滅ぼされるべき淫蕩のバビロンを彷彿とさせる風景ではあった。

 レネは人類とパリを救わねばならないような氣持になっておずおずと答えた。
「ここは、ちょっと騒がしいですが、パン屋は早起きをしておいしいパンを焼いていますし、僕の生家では、両親が心を込めて葡萄を作っていますよ。それに、教会にちゃんと通っている人も多いですし……」

 男はレネが自分を、最後の審判を下す恐ろしい天の使いか、イースを海の底に沈めた悪魔だと思っていると悟ったのだろう。思わせぶりに、にやっと笑った。それからおもむろに、ブリジットの方に手を伸ばすと、嫌がる彼女を軽々と肩の上に載せ、唖然とする人びとの間を巧妙にすり抜けて去っていった。

 取り巻きの男たちが、騎士道精神を発揮して真紅の男と抱えられた姫を追うとしたが、クラブの人混みに遮られてままならなかった。そして、男たちがクラブのドアから出ると、どういうわけか二人の姿は影も形もなかった。

* * *


 レネが、そのクラブで仕事をしたのはその一晩だけだったので、《海の瞳のブリジット》がその後どうなったのかはわからなかった。オーナーによると、あれから二度と現れていないそうだ。
「ったく、いい客寄せになったのにな。婚約者かなんかに見つかって連れ戻されたんだろうか」

 そうなのかもしれない。だがレネは、まだあの二人がケルトの異世界からやってきたとのではないかと疑っていた。伝説のイースの王女ダユはケルトの女神ダヌと同一視されているが、そのダヌと女神ブリギットも同一視されている。名前までもケルトっぽいんだよなあ。赤い悪魔、天の使い魔ゼパルが、快楽と淫蕩に満ちたパリの街に警告を与えにきたのではないかな。

 とはいえ、その街パリは、レネにとって日々のパン代を稼ぐ職場だった。つべこべ言っている余裕はなかった。ああ、神様。もしパリを沈めてイースを甦させるおつもりなら、もうしばらく、つまり、あと百年くらいお待ちください。レネは小さくつぶやくと、モンマルトルの派手なネオン街をもう一度見回した。

Pa vo beuzet Paris
Ec’h adsavo Ker Is

パリが海に飲み込まれるときは
イースの街が再び浮び上がるであろう


 
(初出:2014年10月 書き下ろし)

追記


今回のBGMというわけではないのですが、イースの伝説を下敷きにしたと言われているドビュッシーの「沈める大聖堂」です。海の底に沈む大聖堂では、誰もちゃんとした答唱をしないために終わらせることのできないミサが延々と続いているそうです。


Debussy: Préludes I - 10. La cathédrale engloutie (1909-1910)
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Tag : 50000Hit 小説 読み切り小説 リクエスト キリ番リクエスト 地名系お題

Comment

says...
更新、お疲れ様でした。

すごく不思議なお話ですね。八少女夕さん、こういうファンタジーも上手いなぁ。
「海の瞳のブリジッド」って、すごく洒落た通り名(?)ですね。ポップスのタイトルになりそう。
それにしてもレネって、いっぷう変わった美女に、妙に縁がありますね。なのに、なぜか仲が進展しない。今回は得意のタロットで華麗に……とはいきませんでしたね。でも、彼の頑張りで、パリが救われたのかもしれないし。そう思えば、感謝しないと。
パリには観光で二日ほど立ち寄っただけですが、ほんとうに素敵な街でした。もう一回行きたいので、私とレネが生きているうちは、水没しないで欲しいです(笑)
2014.10.21 17:02 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

ファンタジーっぽいけれど、実はただの痴話げんかの収拾の話かもしれないし、みたいなぼかし方にしちゃいました。

レネは、縁はいっぱいあるんですが、連敗記録更新中(笑)
得意のタロットで華麗に……といかないのは、エミリーちゃんの件で証明済みです。あ、もっともこちらの方が時系列では先の設定ですが。

パリは、二日ぐらいだと「もっと見たい」「素晴らしい」という印象が強いと思いますが、長くいると必ず涙目にしてくれる不思議な街です。それなのに、また行っちゃう、変な魅力もありますよね。私もまた行きたいです。こうなったらブログのお友だちでパリでオフ会しますか!(最近、適当なことを言いたい放題だなあ)それとも、オリキャラにオフ会させますか。

あ、それとあそこが水没するってことは、フランスの大半が、だと思うので、それは勘弁してほしいです。

コメントありがとうございました。
2014.10.21 20:30 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014.10.22 08:22 | | # [edit]
says...
 こんばんは。
おおっーー 有難う御座います!!!! これはまた イス伝説 超正統派ですね。
そして 魅力的な女性ですねーー 何というか… 此の赤い服装の貴公子が哀れになってしまう。
此の貴公子が 普通の人間で 此の女性の婚約者かまたは身内だったとしたら…
日々 此の女性に振り回されているのだろうなぁ…

パリ 確かに… 日本人特有の病に パリ症候群があるとか言うからなぁ…
パリは美しい美術品と興味深い人物が住んでいる場所で 萩原朔太郎が ふらんすに行きたしと思えども ふらんすはあまりに遠しと謳った場所で…
魔性が住んでいる場所ですよ。
2014.10.22 11:20 | URL | #- [edit]
says...
大道芸は不思議なものですね。
手品とは違う。
パフォーマンスと考えるのが一番なのだろうか。
そのため手品と相いれないところもあるのかもしれませんね。
2014.10.22 11:57 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは~。

あ、まだパピヨン達に出会う前のレネですね。
こんな風に生活していたんですね。そしてやっぱり美女からは、なんとなく放っておけないキャラとして見られていたんですね。
パリ、モンマルトルにある高級クラブの雰囲気はサキの勝手な思い込みですが、まるでロートレックの絵画も印象です。
そして《海の瞳のブリジット》は素敵な女性なんだろうなぁ。
男どもを手玉に取り、自分の思い通りに操る魔性の女、そういう感じです。
そのためには絶対的な美貌とずば抜けた頭脳、そして時々可愛さが必要ですけど、彼女は全てを兼ね備えているのでしょう。
男なんかいちころですよ。
でも、凄いと思ったのはこのお話、現実世界なのか、ファンタジーなのか、どちらとも取れるんですよ。本当に婚約者かなんかに見つかって連れ戻された女、と考えれば辻褄は合っていますし、異世界から紛れ込んできたと考えても何ら不自然さは無いんですよ。凄く不思議な雰囲気のあるお話しでした。
あ~楽しかった。
サキはこういうの大好きです。
サキは異世界物のファンタジーだと思ってますけど……。
2014.10.22 13:54 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

わざわざありがとうございます。
こちらこそいつも読み逃げで申しわけありません。
更新のことは、どうぞお氣になさいませんように。好きで伺わせていただいていますので。
こちらにもいらしてくださってとても嬉しいですが、どうぞご自分のペースで。
これからもどうぞよろしくお願いします。

コメントありがとうございました。
2014.10.22 19:39 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

題名が、「バリ — イス」って、かなり限られますよね。どうしようかと思いました。
結局こうなっちゃいました(笑)

そうなんです。ただの人間だとしたら、かなり面倒見る方はかなり大変……。
どうやらこれが初めてじゃないみたいだし。

でも、伝説の方は、寝所に連れ込んでは、邪魔になると殺して捨てさせていたって、ことになっているし……。

パリは、なんか行っちゃいますよね。
大都市だからいろいろな顔があるんだけれど、でも、日本人には特別の街なのは確かかも。
ロンドンや、ニューヨークと並んで。

面白いお題とコメントをありがとうございました!
2014.10.22 19:45 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうですね。この時はまだレネは大道芸人になる前で、ただのしがない手品師ですが、それとは別に趣味のタロット占いだけはなぜかすごい、という設定になっています。大道芸人になってもそうなんですけれどね。

この場合は、お仕事は一生懸命やったんだけれど、全然注目してもらえず、やっぱりカードだけが称賛を浴びた……ということで。やっぱりちょっと違いますよね。

コメントありがとうございました。
2014.10.22 19:48 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。設定では、この頃は稔も実はパリの地下鉄あたりで稼いでいるけれど、知り合っていないなんて頃。

とにかく観光客や一見さんは入れないようなクラブなので、起こっていることは「藪の中」みたいですね。
あまり設定はないけれど、無茶苦茶やっているけれど、みなさん服装は妙にエレガント、なんてイメージです。
しかもやたらと高いはず。

イースの王女だとすると、次々やってくる求婚者を手玉にとっては殺していたというカマキリみたいな女性でして、絹でできた黒い魔法のマスクを一晩の恋人の顔にかけてしまう、そうすると窒息死してしまうので、それを召使いが運び出して捨てていたと。そんな女性をイメージしたので、ものすごく魅力的だけれど、ひどい女性、つまりファム・ファタールの要素がなくちゃなあと思っていました。

だから、もちろん、レネはいちころです(笑)

そうなのです。あくまでどちらともとれるように書きました。この話をしたら、現実主義のヴィルは冷静に「考えるまでもないだろう」と言い、蝶子は冷笑して「人間に決まっているでしょう」と指摘し、稔は「まあ、もしかしたらっていうこともあるかもしれないよな」と慰める、みたいな流れだと思います。

私はちょっとだけイースより(笑)だからわざわざ赤い服を来ている悪魔の名前を探し出してきました。どっちかな。

コメントありがとうございました。
2014.10.22 20:06 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
この伝説の事も、全く知らなかったのですが、夕さんのこのお話で壮大な映画を観ているように再生されました。色彩が本当に鮮やかです。
ファンタジーのようにも、ちょっとした痴話げんかのようにも見えるところがまた面白いです。
レネはこのころからひたむきに純粋に生きていたのですね^^
青いドレスの美女には振り向いてもらえなくても、彼にはこのあと素敵な出会いがありますもんね。

大道芸人の旅の途中で、小さな劇場のポスターにあの二人の姿があって、「ああ、腕試しの小芝居だったのか」なんてレネが思うシーンがあっても、おもしろいですよね。
2014.10.22 23:44 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんばんは。

そうですね。イースの伝説は今はわかりませんが、私が日本にいた頃はかなりのケルト好きじゃないと知らない類いのもので、ウゾさんの小説にあったように、後世のキリスト教の都合のいいようにかなり歪められているようです。だから、神話的世界を書き出すよりも、現代の世界のなかに「言われてみるとそうみえなくもない」的に書いてみました。

レネはこういう「君の手には負えないからやめておき」タイプにふらふらとして、相手にしてもらえずのデフォルトパターンをここでも(笑)

で。あっ、そっか。もしかしでクラブの中のみなさん、全員この二人の芝居に担がれていたのか?
そういうのも面白いですよね。

コメントありがとうございました。
2014.10.23 19:56 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
イス?いろいろ勉強になりました
全く知らなかった私が読んだらなんとなくかぐや姫が思い浮かびました
最後連れ去られていくところとか
…いや、ただウゾさんのブログに月が載ってたからだけかも

レネさんのおかげでパリは救われたんですね
でも、浮かび上がるイースの街ってのもちょっぴり気になります
2014.10.24 09:14 | URL | #- [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

イースはまだ日本じゃそんなにメジャーではないのですね。
私が学生の頃は、北欧伝説もほぼ同じくらいマイナーで、話についてきてくれる友達は皆無でしたね。
だからイースもそのうちにメジャーになるかも。

ああ、かぐや姫っぽいかも。
たくさんの求婚者を手玉に取った所は。もっとも一々殺していなかった分、かぐや姫は優しいですね。

いやあ、レネは何もしていないというか、何もできないと思いますよ。
そういうキャラだし(笑)

イースが浮かび上がるのは、えっと、実現したらこまりますね……。
パリが沈むくらいだから、ヨーロッパに大災害起こるってことみたいだし。

コメントありがとうございました。
2014.10.24 20:00 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
かなり出遅れたので、皆さんのコメントもざっと拝読したら、サキさんのところで思わず笑ってしまいました。
そうそう、私も、第一印象、というのか、反応したのは「レネったら、昔っから美女に弱いんだから! ついでに、何でか結果的に美女に構われる(おもちゃにされる?)んだから!」ってところだったので、あ、よかった、このファンタジックな素敵なお話に変な反応したの、私だけじゃなくてって、安心しました。
こういう、人物の過去的エピソード、やっぱり親しみが増していいなぁ。

さて、本筋ですけれど。
シーズンがシーズンだったので、もしやハロウィンの手の込んだ仮装??とか思ったりしましたが(特にゼパル、とやらが……)、そんな冗談はさておき、現実と幻想の境界の不明瞭な感じ、ウゾさんのお話とちゃんと呼応していて、面白く拝読しました。
「海の瞳のブリジッド」って、ポール・モーリアの曲にあったっけ??って思うような素敵なネーミングだなぁ。
2014.10.31 23:22 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

すみません、お忙しいのに、律儀に全部読んでくださって、感謝でいっぱいです。
この作品、起承転結的な内容をつけるのは難しかったので、ただ遊んじゃいました。
単純にイースの王女とパリ、だったら美女に弱いレネしか出てこなかったんです。
で、レネってそうなんですよ、けっこう色々な美女の手のひらで転がされているんですが、意外とひどい目には遭わずに済んでいる、たぶん「ひどい目に遭わせるのはかわいそう」と思わせる何かがあるんじゃないかしら。

ああ、仮装かも! そこら辺の貧乏人だと、仮装といってもペラペラした化繊の服でしか用意できないと思うんですけれど、この高級クラブに出入りするような人だと、ハロウィン用にウン十万円くらいかけても何とも思わないとか。真っ赤な三つ揃えなんて、生涯使えなさそうですよね。

ポール・モーリアの曲……(笑)
レネはぽーとしていそうですが、周りはけっこう笑いながらそう呼んでいたのかも。

コメントありがとうございました。
2014.11.01 17:18 | URL | #9yMhI49k [edit]

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