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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012

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Posted by 八少女 夕

【創作 語ろう】サブキャラの話

というわけで、新企画「創作 語ろう」の記事を書き始めようと思います。最初は、「うちの子」の話題から。


Parliamo 創作語ろう「「10周年企画・「創作 語ろう」をはじめから読む





作者によるキャラ語り
サブキャラの話


私の作品を複数読んでくださった方はご存じの通り、私の作品では主人公は残念なタイプが多いです。なんせ一番有名なヒロイン『大道芸人たち Artistas callejeros』の 蝶子からして「性格が悪い」という致命的タイプ。『森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架』の主人公マックスは、ヒロインの救出に失敗したまま活躍しませんでしたし、『Infante 323 黄金の枷』のマイアは脳内お花畑、『樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero』のヒロイン瑠水も、『郷愁の丘』の主人公グレッグも、ヘタレすぎて読者をヤキモキさせてしまいました。

こうなるのはしかたない部分もあります。私が書きたい話の内容が、「スーパー主人公が超人的な活躍をする爽快な話」ではなく、どちらかというと「そうは問屋が卸さない」系の話だから。

それでも、私だって、自分のキャラでニマニマしたいんですよ。なので、たいていサブキャラがかなり美味しい立ち位置になっています。妄想中も書いているときも楽しかったなあ。勝手にどんどん動いてくれるので、実際に執筆していた時間は少なめなんですけれどね。

というわけで、うちのサブキャラのうち読者のお好みTOP5を発表しようと思います。あ、ちゃんとした投票をしたわけではなく、コメント欄の盛況ぶり、ツッコミなどを総合的に判断して私が独断で決めた順位です。お遊びなので、いいよね。


第5位
結城拓人 『樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero』『大道芸人たち Artistas callejeros』
とても使い勝手のいいサブキャラ。再従妹の園城真耶とともに、2つの代表作品にまたがって活躍しています。拓人は才能はそこそこあるピアニスト設定ですが、それよりもそのおちゃらけた性格がウケています。

第4位
広瀬(高橋)摩利子 『樋水龍神縁起』『樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero』
ひと言でいうと極陽キャラ。ウケたサブキャラ連中の中にあまり女がいないんですが、この人はウケたかも。『樋水龍神縁起』のストーリー運びそのものには全く関係のないオブザーバーですが、私としては居なくてはならない特別なサブキャラとして設定しました。とくに女性にウケたかな。

第3位
イグナーツ・ザッカ 『森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架』
『氷の宰相』の異名を持つルーヴラン王国の政治家。この人がウケたのは、わりと意外だったのです。立ち位置的にはどちらかというと悪役なのですけれど(ただし、単純な悪役ではないつもり)、にもかかわらず失脚時には皆さんに心配していただきました。

第2位
マッテオ・ダンジェロ 『ファインダーの向こうに』『郷愁の丘』
一代で財をなしたイタリア系アメリカ人で、妹ラブが激しく、めちゃくちゃ濃い台詞にコメント欄が沸きました。「こんなやついねぇよ」と思われるかもしれませんが、普通にいます。イタリアマインド、恐るべし。

堂々の第1位は……
グランドロン国王レオポルドII・フォン・グラウリンゲン 『森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架』
コメントをくださった方の全員がヒロインに対して「主人公マックスなんかやめて、こっちにしなよ」と囁いたという前代未聞の人氣っぷりを誇った王様。そして新作の主人公の座をもぎ取りました。ま、人氣はあってもうちのキャラなので、他聞に漏れず残念な面も持っています。


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Tag : キャラクター紹介

Posted by 八少女 夕

【オリキャラ飲み会】こんなの飲んでる バッカスからの招待状 編

このしょーもない企画、キャラクター紹介になってちょうどいいのですけれど、キリもないので、これでおしまいにします。「飲む」といったらこのブログで真っ先に思い浮かぶのはこの店でしょう。なのに今回の面々ときたら……。

オリキャラの飲み会

「オリキャラの飲み会」はオンライン上でそれぞれのキャラクターが勝手に飲んでいる記事です。期限はとくにありませんし、これといったルールもありません。

小説とか、詩作とか、マンガとか、わざわざ作品を用意する必要はありません。単に、うちの子が何を飲んでいる、というのをアップしてくださればそれでOK。写真や説明文も必須ではありません。ついでに、作品カテゴリーへのリンクや紹介を書きたい方はそれもご自由に。上のバナーは、よければご自由にお持ちください。もちろんバナーを使わなくても、この企画についての説明をしなくても問題なし。ゆるーく、飲みましょう、というだけの話です。もちろん誰でも参加OKです。



オリキャラの飲み会 こんなの飲んでるよ
バッカスからの招待状 編


大手町にあるバー『Bacchus』は、今日も常連と主要登場人物たちで賑わっています。でも、なんだかアルコールはあまり消費されていない模様……。

夏木敏也
Cocktail
1滴のアルコールも飲めない夏木は、『Bacchus』でノンアルコールカクテルを知り、常連になりました。名前にちなんで最初に作ってもらった「サマー・デライト」が1番のお気に入り。

久保すみれ
Cocktail
あまり強くないのに頑張って飲んでいたブラッディ・メアリーのノンアルコール版「バージン・メアリー」があると知り、夏木と一緒にアルコール抜きで楽しむことにしました。

近藤
Cocktail
かつては強い「サラトガ」を無理して飲んでいた見栄っ張りさんですが、どうやっても飲めないので最近は同じサラトガでもノンアルコールドリンクの「サラトガ・クーラー」ばかりを頼んでいる模様。

吉崎護
Einspaenner
『Bacchus』の客としても登場しましたが、静岡県にある喫茶『ウィーンの森』の店主。なので、「フィアカー・コーヒー」を飲んでいます。「アインシュペナー」(泡立てた生クリームつきダブルエスプレッソ)にキルシュワッサーが入ったもの。

伊藤涼子
Cocktail
『Bacchus』の店主である田中と因縁のある涼子は、神田にある『でおにゅそす』のママ。勤務前に酔っ払うわけにはいかないので、ノンアルコール・シャンディーガフを頼みました。ノンアルコールビールをジンジャーエールで割ったものですね。

田中佑二
Sparkling water
マスターでありテンダーでもある田中は、勤務中につきスパークリング・ウォーターを飲んでいます。やっぱりノンアルコール。


【参考】
「バッカスからの招待状」をはじめから読む「バッカスからの招待状」
「いつかは寄ってね」をはじめから読む「いつかは寄ってね」

「ウィーンの森」
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Tag : オリキャラの飲み会 キャラクター紹介

Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】マヌエル・ロドリゲス

久しぶりのキャラクター紹介の記事です。発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な企画ですね。

今回は連載中の「黄金の枷」シリーズから外伝にしか出てこない脇キャラ、マヌエル・ロドリゲスの紹介です。現在連載中の『Filigrana 金細工の心』はもちろんのこと、それ以外にも今後活躍する予定は全然ないのですけれど、なんかたまには全く重要でもないお気楽キャラの紹介もいいかなーと思って。


【基本情報】
 作品群: 「黄金の枷」シリーズ
 名 前: マヌエル・ロドリゲス(Manuel Rodrigues)
 居住地: Gの街(D河を挟んでPの街の対岸にある。モデルはVila Nova de Gaia)
 年 齢: 初登場の「追憶のフーガ — ローマにてでは28歳
 職 業: 修道士見習い 兼 《監視人たち》中枢部つき

* * *


マヌエルは、Pの街で《監視人たち》の家系の1人として生まれました。子供の頃から運命づけられた家業(《星のある子供たち》たちの監視ならびに掟の強要)に疑問を持ち、その枠組みから逃げ出すために、神学にも教会にも興味もないのに神学生となることを選びました。

しかし、女の子は大好きなので、妻帯の許されない司教になるつもりははじめから皆無でした。予想に反して送られたのがカトリックの総本山であるヴァチカンで、しかもドラガォンとつながりの深いエルカーノ枢機卿の秘書にされてしまいます。早く司教になるための終生誓願をするようにとつつかれていたので、どうやって逃れようかと画策していたところ、ローマで以前に監視したことのあるクリスティーナと出会います。実は、クリスティーナはもともと《星のある子供たち》生まれで亡くなったドラガォンの最重要人物の恋人でした。そして、システムの例外救済措置で自由になったばかりでした。

後に、ドラガォンで発生したある事件を解決するために、クリスティーナは《星のある子供たち》である別の人物と入れ替わり再びPの街に帰ることになりました。クリスティーナを崇拝するマヌエルは、彼女の側にいるために、《監視人たち》中枢組織の一員として働くことを了承しPの街に戻りました。

帰国後しばらくは『ドラガォンの館』のすぐ近くにあるサン・ジョゼ・ダス・タイパス教会付きの修道士見習いでした。ボルゲス司教の計らいではじめた地域の独居老人を定期的に訪問する仕事にやり甲斐を感じるようになります。現在は新しく担当になったGの街の小さな教会に住み、地域住民の便利屋のような仕事を続けています。

一方で、ドラガォンからの依頼で、イタリアやスペインから来た客人を案内する仕事や、クリスティーナの通訳兼ボディガードを任されることもあります。とくに前の経歴やヴァチカンの要職にある人物と親交があることから、ヴァチカンがらみの訪問者があるときは、クリスティーナやアントニアの通訳を優先的に任されています。

あっけらかんとしたお調子者で、フットワークはとても軽いです。クリスティーナには仕事相手としか認識されていませんが、なにかとペアで仕事ができるので今のところ満足しています。

ちなみにクリスティーナのマヌエルに関する第一印象がこれです。ひどすぎ(笑)

 ふと視線を感じて横を見ると、先ほど彼女がタラップを降りる時にちょうど後ろにいた、若い青年がいた。どちらかと言えば貧相なタイプで、茶色い髪は少し伸び過ぎで、黒いシャツに灰色のジャケットはフランス資本のスーパーマーケットで揃えたような安物だった。




【参考】
小説・黄金の枷 外伝
「Infante 323 黄金の枷」『Infante 323 黄金の枷 』
『Usurpador 簒奪者』を読む『Usurpador 簒奪者』
『Filigrana 金細工の心』を読む『Filigrana 金細工の心』
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Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】ジョルジア・カペッリ

久しぶりのキャラクター紹介の記事です。発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な企画ですね。

今回は連載中の「霧の彼方から」のヒロイン、ジョルジアの紹介です。「なんで今さら?」と思われるかもしれませんが、なんとなく。なんせ、これまで何度も「これでこの話はおしまい」と言ってきた割に、ずるずると続編を発表してきたのが、おそらく今度こそ本当に、まもなく「さようなら」になりそうなので、今を逃すとこの人の紹介、もう出来ないかなと思いまして。


【基本情報】
 作品群: 「ファインダーの向こうに」「郷愁の丘」「霧の彼方から」
 名 前: ジョルジア・カペッリ(Giorgia Capelli)
 居住地: ニューヨーク または ケニア中部サバンナ《郷愁の丘》と呼ばれる地域
 年 齢: 初登場の「ファインダーの向こうに」では33歳
 職 業: 写真家

* * *


ジョルジアは、イタリア系移民である貧しい漁師の娘として生まれました。国籍はアメリカ。

生まれつきの肉体的コンプレックスと、それに起因するトラウマを抱えて、33歳にもなっているのに人付き合いを怖れている「こじれた」キャラクターとして登場しています。ティーンの頃から夢中だったカメラでなんとか身を立てています。小さな出版社《アルファ・フォト・プレス》の専属として働き、世界の子供の笑顔をテーマにした写真集で注目を集めました。

もともとは「マンハッタンの日本人」シリーズでご迷惑をおかけしたブログのお友達TOM−Fさんとそのキャラクタージョセフにお詫びをするために書いた作品の人身御供的ヒロインとして設定しました。なので、第一作では徹底して「ぼっち」のまま登場して、退場しました。

二作目「郷愁の丘」以降では、ケニアの動物学者グレッグとの交流、そして、彼と人生をともに歩むと確信を持つまでの過程が、読者のみなさまを呆れさせるほどのゆっくりペースで描かれました。

さて、これまで読んでくださっている方には、ここまでは特に新しい情報はないのですが、一つだけ特に記載したことがなかったのは、彼女のモデルとした人物のことです。

彼女の妹で、よく見るとよく似ている(印象があまりにも違うので、よく見ないとそこまで似ていると思ってもらえない)キャラクターとして登場したアレッサンドラ・ダンジェロのモデルは、スーパーモデルのジゼル・ブンチェンだと何度か書いたことがあるのですが、ジョルジアは実はアイルランドの歌手のエンヤ(アルバム「シェパード・ムーン」の頃かな)の容姿を頭に描いて記述しました。どこがそっくりな姉妹なんだか(笑)

ただし、エンヤはいつもエレガントな服装ですが、ジョルジアは身なりにかまわず、いつもTシャツとジーンズというスタイルで登場させました。彼女の心境が変わり、自分自身を肯定できるようになるにつれ、同じスタイルにも柔らかさとおしゃれがわずかに垣間見えるようになったと記述しています。

最終的には、おしゃれなんかしてもしかたのないサバンナのど真ん中に引っ越すことになりましたので、これ以上ファションセンスが磨かれることはなさそうです。作者同様。

【参考】
「ファインダーの向こうに」を読む「ファインダーの向こうに」を読む
あらすじと登場人物

郷愁の丘「郷愁の丘」を読む
あらすじと登場人物

霧の彼方から「霧の彼方から」を読む
あらすじと登場人物
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Tag : キャラクター紹介

Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】萱

普段、水曜日は小説を発表しているのですが、現在旅行中につき、一週お休みすることにしました。で、久しぶりのキャラクター紹介の記事です。発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な企画ですね。

今回は「scriviamo! 2019」でフライイングで一瞬出てきた「樋水龍神縁起 東国放浪記」の重要女性キャラ、萱をご紹介します。


【基本情報】
 作品群: 「樋水龍神縁起 東国放浪記」
 名 前: 萱 (かや)
 居住地: 若狭国小浜
 年 齢: 二十代後半
 職 業: 濱醤醢(はまひしお)造りの元締め

* * *


すでに外伝「能登の海」で、登場していますが、本来は「樋水龍神縁起 東国放浪記」のメインキャラです。

萱は濱醤醢の元締めの娘として生まれました。

濱醤醢とは、ニョクマクなどと同じタイプの、魚で作った発酵食品で魚醤です。この話の設定では、朝廷への献上品にもなる極上の濱醤醢づくりの秘伝を受け継ぐ特殊な職人の家系があることになっています。

父親は萱に優秀な若衆の一人を婿に取るつもりでいましたが、その青年は海難で亡くなっています。そして、萱自身には恋仲になっていた商家の男がいて、恋と家業の間で悩んでいた時期がありました。

若衆の事故死に続き、元締めであった父親も数年後に亡くなってしまったため、萱は女の身で元締めになり、家業か自分かの選択を迫った恋人とは別れを選びました。

まだ父親が生きていた頃、その名代として奥出雲の樋水龍王神社へ赴いたことがあり、当時「当代きっての御巫」として名を知られていた媛巫女瑠璃と知り合い親交を深めたことがあります。瑠璃媛の郎党であった次郎とも顔見知りでした。その縁で、若狭国にたどり着いた安達春昌と次郎を自宅に滞在させしばらく養生させることになります。

萱の従姉妹で大領の渡辺氏の落胤である夏と共に、この後、寄る辺なき春昌たちの唯一の湊のような役割を果たすことになる女性です。

* * *


こちらは、私が「大道芸人たち Artistas callejeros」の稔の脳内イメージによくしている上妻宏光の一曲ですが、このイメージでお月見シーンを書く予定。素敵ですよね、この曲。

上妻宏光 風林火山~月冴ゆ夜~

そして、なぜフランス語なんだとツッコミ必至の妄想テーマ曲はこちら。しかも、書こうとしているシーンには、この曲を題材にしたとは到底思えない、日本的メンタリティの筆致で書こうと画策中です。きっと誰にもわからないだろうなあ。

Lara Fabian - Je t'aime


【参考】
「樋水龍神縁起 東国放浪記」をまとめて読む 「樋水龍神縁起 東国放浪記」
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Tag : キャラクター紹介 BGM

Posted by 八少女 夕

キャラクターバトン【恋愛編】

今日は、バトン大臣ことTOM−Fさんがやっていた創作系バトンをやってみようと思います。(山西左紀さんも回答しておられましたね!)TOM−Fさんにどの作品でやって欲しいかリクエストを訊いたところ、なんと予想外の「森の詩 Cantum Silvae - トリネアの真珠」というお答えでした。あれって、「自作品」というより「書く書く詐欺」の筆頭なんですけど(笑)

というわけで、この記事を読んでくださる方を完全に置いてきぼりにして、全く書き上がっていない作品の脳内妄想全開でお送りします。しかもこの二人、たぶん、TOM−Fさんの知りたいとおっしゃったキャラたちじゃないと思うんだよなあ。でも、あの人たち、深刻で面白くないんだもの……。それに、この二人なら既出なので、ギリギリ「自作品のキャラ」と言い切れますし。




◆キャラクターバトン【恋愛編】

1、このバトンは作者が指名された自作品のキャラクターになりきり、質問に答えるバトンです。

作品名『森の詩 Cantum Silvae - トリネアの真珠』
(まずは、キャラの自己紹介から)

ア:こんにちは。アニーです。ルーヴラン生まれですが、今はフルーヴルーウー伯爵夫人ラウラ様の侍女として、主にグランドロンの王都ヴェルドンに在住です。ラウラ様が旅をなさる時には、同行します。来るなと言われても!

フ:私は、グランドロン国王レオポルド二世陛下の護衛の責任者を務めているフリッツ・ヘルマン大尉です。陛下がお忍びで旅をする時には、もちろん同行させていただきます。ところで、陛下。なぜ私がこんなバトンに回答しなくてはならないのか、合点がいきません。

レオポルド:やかましい。余はいろいろと忙しいのだ。旅の準備や、馴染みの女たちとの別れなどもあるしな。この程度のことはそなたが適当に処理しておけ。


2、今好きな人、または恋人はいますか?教えて下さい。

ア:好きな人も、恋人もいません。あ、でも、兄から聞いたんですけれど、ルーヴランの紋章伝令副長官のエマニュエル・ギース様が、私の贈ったスダリウム(作者注・ハンカチのような布。貴婦人から騎士へ贈り安全を祈る風習がある)を大切にしてくださっているって。ロマンチックでドキドキしてしまいました。

フ:(憮然として)インゲという妻がいます。いたんです。いや、まだ離縁はしていないんですが、出て行ってしまい愛人ドライス伯爵と派手に付き合っているようです。こっちは真面目に仕事に励んでいるのに、まったく。


3、その人のチャームポイント(見た目)はどんなところだと思う?

ア:ギース様は、おしゃれな貴公子が多いルーヴの宮廷でも、どなたにも見劣りのしない素敵なお方です。まっすぐな淡い栗色の髪を後ろで一つに縛っておられ、緞子の上着は松葉色をお好みになるようです。レースの使い方は多すぎず少なすぎず、非常にセンスがおありになります。

フ:ふん。レースをひらひらさせて陛下を守れるか。お前も、私の妻と同じで外見にしか興味がないんだな。

ア:グランドロンの方(特にここにいらっしゃるヘルマン大尉など!)は、流行の衣装に身を包んだ素敵なルーヴランの騎士様をバカになさる傾向がありますけれど、ギース様は、見かけが素敵なだけでなく、とても有能な方でもあるんです。それをおっしゃるなら、あなた様だって外見でお選びになって失敗なさったのでしょう、ヘルマン大尉。

フ:外見で選んだわけじゃない。恥ずかしくない程度の家柄で、家政をそこそこ切り盛りできそうな性格に見えたから、申し込んだだけだ。お前のように、文句が多い女ではなかったしな。しかし、何も言わないから、満足しているのかと思ったのが、間違いだったらしい。


4、では性格はどんなところが好きですか?

ア:ギース様ですか? えっと、優しいです。大人です。(ぼそっと)誰かさんとは大違い。

フ:聞こえているぞ。腹立たしい女だ。インゲは、好きなところ……。あったかな。ああ、きれい好きなところ。それに整理整頓が得意だったな。ま、公平を期するために言うが、この侍女も整理整頓はちゃんとしているがな。


5、嬉しかったエピソードありますか?本編以外のことでも良いですよ(*´ω`*)

ア:いつだったか、ギース様に砂糖菓子をいただいたことがあるんです。ギース様とはたまたま同郷なんですけれど、お戻りになった後に懐かしいだろうからって、わざわざ届けてくださったんです。あ、そういえばヘルマン大尉、あなた様にも栗をいただきましたね。

フ:落ちていた栗を焚き火に入れて焼いたのだったな。お前は本当に食い意地が張っているな。もっとも、自分の分を我慢して、伯爵夫人に差し上げようとしていたのは殊勝な心がけだと思ったので、たくさん拾ってやったのだ。あ、インゲの話をしろだと? 嬉しかったエピソード……特にないな


6、逆に嫌なところは?

ア:ヘルマン大尉、そういう女性に優しくない態度でいらっしゃるから、奥様に逃げられるんですよ。少しはフルーヴルーウー伯爵に、女性への接し方をご教授願った方がいいんじゃないですか!

フ:お前こそ、誰彼構わずにポンポン言うな。伯爵夫人に憧れている割には、しとやかに振る舞おうという努力が見られないぞ。あ、インゲの嫌なところ? もちろんあの詐欺師みたいなドライス伯爵ごときにうつつを抜かしたことに決まっているだろう!


7、その人としたいことはありますか?

ア:ギース様と? いえ、もうお目にかかることもないでしょうし、特にないです。

フ:インゲと? 離縁だな。


8、ではその人に愛を叫んでください!

ア:ですから、そういうのは、いいですからって。今忙しいんです。(しつこい司会者ね!)ヘルマン大尉。今はまだこんなですけれど、私、絶対にラウラ様みたいに素敵な貴婦人になって見せますから! その時に「あの時の無礼を許してくれ」っておっしゃる羽目になりますよ!

フ:よくもそんな妄言が言えるな、アニー。そういう口ばっかりなところが、一番貴婦人から遠いんだというのに、わからぬ女だ。あ、インゲに愛を叫べだと? どこからそんな発想が出てくるんだ、愚かな司会者め。


9、最後に次にバトンを渡したいキャラクターを作品名、作者名と共に指名してください。(※アンカー可、何人でも可)

(作者です)
というわけで、思いっきりフラグの立っている二人でお送りしました(笑)

バトンの渡し先ですが、例によって、具体的には指定しません。せっかくなので創作者みなさんの「今、この子たちが一押し!」という子たちを、ご紹介いただけると嬉しいですねぇ。






ちなみに、TOM−Fさんが氣になっているとおっしゃっていたのは、おそらく「《黒騎士》ヴィダル」と「ルシタニアの娘アナマリア」か、「《トリネアの黒真珠》ことペネロペ」と「人狼と怖れられている男トゥリオ」のどちらかではないかと思うのですが、リードでも書いたように、この四人は超深刻キャラなので、このバトン向けではありません。というわけで、この二人で我慢していただこうと思います。まあ、そのうちにまた我慢できなくて外伝を先に書いてしまうかも……。

【参考】


プロモーション動画です。(「Coming soon」詐欺ともいう)
上手く再生されない時は、動画画面内右上の「別タブで開く」アイコンで大きくして再生するといいみたいです。
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Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】マッテオ・ダンジェロ

久しぶりのキャラクター紹介の記事です。発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な企画ですね。

今回はそろそろ完結に向けてどんどん畳んでいる「郷愁の丘」などで、読者の皆さんを呆れさせているヒロインの兄、マッテオをご紹介します。


【基本情報】
 作品群: 「ニューヨークの異邦人たち」シリーズ
 通り名: マッテオ・ダンジェロ(Matteo d'Angelo)
 本 名: マッテオ・カペッリ(Matteo Capelli)
 居住地: アメリカ合衆国ニューヨーク
 年 齢: 「ファインダーの向こうに」では39歳。
 職 業: ヘルサンジェル社(HealthAngel, inc.) 最高経営責任者(CEO)

* * *


マッテオは、イタリア系移民である貧しい漁師の息子でしたが、大学在学中に買い取った小さな健康食品会社を一代でアメリカ有数の大企業にしたアメリカンドリームの具現者です。早くから妹であるスーパーモデルのアレッサンドラ・ダンジェロを広告塔に起用し、ダイエット食品の売り上げを飛躍的に伸ばしました。兄妹揃って公の場に登場することが多く、妹の芸名に合わせてダンジェロと名乗っていますが、本当の苗字はカペッリです。

なお、この二つの姓は、イタリアの細いパスタ「Capelli d'angelo」(天使の髪の毛という意味)をもじってつけました。

独身の億万長者なので、女性関係が派手です。女優、モデル、お金の有り余っているセレブのお嬢さんなどとしょっちゅう浮名を流しています。また、妹のアレッサンドラと社交の場に登場することも多いため、芸能人でもないのにゴシップ誌の常連です。また、イタリアの血が濃く出たのか、女性を口説く語彙が豊富です。よどみなくペラペラ口説きますが、本人はそれぞれ真剣に口説いているつもり。ただし、全く一途ではありません。

こういった性格なので、もちろん苦手とする人もいますし、お調子者と思われている事も多いですが、憎めない性格と、誠実な対応が評価され、経済界や政治家などに味方がとても多いです。またチャリティーにも熱心です。

私の脳内でのマッテオのテーマ曲は、こちらです。

Chris Botti feat. Michael Bublé - Let There Be Love

この曲の歌詞、ずっと不思議だなと思っていたんですよ。「君らしくいたまえ。僕らしくいよう。そして牡蠣は海の底に……」って、唐突に牡蠣が出てくるんです。で、スラングを調べたら「オイスター」って無口な人って意味があるんですね。そっか、「無口な人はそのままでもいいよ」って意味なのかなと、勝手に納得。そうすると後半の「鳩」とか「カッコー」とか「ヒバリ」も「平和主義者」「まぬけ」「騒ぎ立てるヤツ」という具合になるのかなと……。

まあ、それはともかく、「でも、何よりもまず愛がなくっちゃね」と明るく歌い上げるところが、なんだかマッテオにぴったりだなーと思っているんですよ。

そして、マッテオといったら、身内の女の子に対する愛情の話を忘れてはいけませんね。イタリア人はそういう傾向が強いんですけれど、「うちのお姫様、最高!」とやたらと姉や妹などを熱愛するんですね。日本だと「シスコン、きもっ!」という捉え方をするかもしれませんが、イタリアだと割と普通。で、マッテオはアメリカ人ですけれど、イタリアの血がうずくのか、二人の妹(ジョルジアとアレッサンドラ)そして姪(アンジェリカ)に対する濃い愛情は、時々本人たちを辟易させてしまうほどです。


Michael Buble You'll Never Find Another Love Like Mine

この曲は、私の脳内イメージでは、某初婚の妹の結婚披露パーティでマッテオが熱唱する歌。「僕ほど君のことを優しく愛する男はいないよ。君は僕の愛を恋しく思うだろうね」みたいな。そして、面白がってもう一人の妹がデュエットで参加しています。花嫁と花婿は、困ったように顔を見合わせて、自分たちの結婚式なのに目立たない端の方に行ってたりする、なんて想像して楽しんでいます。

こんな痛い想像をして遊ぶのは、オリジナル作品のキャラを持っている方なら「あるある」ですよね?

【参考】
「ファインダーの向こうに」を読む「ファインダーの向こうに」を読む
あらすじと登場人物

郷愁の丘「郷愁の丘」を読む
あらすじと登場人物

「ニューヨークの異邦人たち」
「ニューヨークの異邦人たち」
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Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】番外編・子ども&未成年

またしてもキャラクター紹介の記事です。発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な企画ですね。

以前、人間以外をまとめてやった事があるのですが、今回は子ども&未成年を集めてみました。と言っても、私の小説、後から育っちゃったりたりするんで、子どもだけって少ないかなあ。一応、現在時点で子ども形態しか登場していないキャラに限定してあります。(というわけで、マイアとか、23とか、瑠水などはここからは除外しました)


【基本情報】
 作品: 「夜のサーカス」
 名前: ステラ
 国籍: イタリア人
 居住地: イタリア
 年齢: 本編の登場時は16歳

「夜のサーカス」のヒロイン。サーカス「チルクス・ノッテ」でブランコ乗りを勤める少女。六歳の時に出会って運命の人と思い込んだ道化師ヨナタンの側に居たいというだけの理由でブランコ乗りを目指した。後先考えない「火の玉少女」だけれど、努力は人一倍する。

* * *


【基本情報】
 作品: 「リゼロッテと村の四季」
 名前: ジオン・カドゥフ
 国籍: スイス人(ロマンシュ系)
 居住地: カンポ・ルドゥンツ村
 年齢: 本編の登場時は9歳

ヒロイン・リゼロッテのカンポ・ルドゥンツ村での最初の友人。農家の子どもで、幼いながらも学校のないときはちゃんと働く。粗野で物怖じしないが、心根は優しい。ロマンシュ語とスイスドイツ語のバイリンガル。

* * *


【基本情報】
 作品: 「大道芸人たち Artistas callejeros 第二部」
 名前: パオラ
 国籍: イタリア人
 居住地: チンクェ・テッレ、リオマッジョーレ
 年齢: 登場時は6歳くらい?

「大道芸人たち」蝶子 by limeさん
このイラストの著作権はlimeさんにあります。無断利用は固くお断りします。

limeさんの描いてくださったイラストから生まれ、「アンダルーサ −祈り−」という外伝で登場した少女。第二部で重要な役目を負う事になった。母親に育児放棄されているが、周りの大人たちの親切で生き延びている。

* * *


【基本情報】
 作品: 「リナ姉ちゃんのいた頃」
 名前: 遊佐三貴
 国籍: 日本人
 居住地: 東京都目黒区
 年齢: 登場時は14歳だったかな?

ヒロイン・リナがホームステイする事になった家庭の次男。英会話教室に通っていて英語が少し話せるという理由で、ぶっとんだ彼女の面倒を看る羽目になる。常識人のため、よくオロオロする羽目になった。彼女のホームステイが終わった後も、交流を続けているらしい。

* * *


【基本情報】
 作品: 「パリでお前と」
 名前: アンジェリカ・ダ・シウバ=カペッリ
 国籍: アメリカ人
 居住地: ロサンジェルス
 年齢: 登場時は8歳

「ファインダーの向こうに」「郷愁の丘」のヒロイン、ジョルジアの姪。母親はスーパーモデルのアレッサンドラ・ダンジェロ、父親はプレミアリーグ所属のサッカー選手レアンドロ・ダ・シウバ。父親と母親が離婚後、母親と一緒に暮らしているが、複雑な家庭環境のため歳よりも大人びている。

理想の男性は、マッテオおじさん。ウルトラ甘やかされている。ジョルジアとも仲がいい。ジョルジアの買い物のアドバイスもしてあげる事がある。

* * *


【基本情報】
 作品: 「郷愁の丘」
 名前: マーガレット(メグ)&エンリコ・ブラス
 国籍: ケニア人
 居住地: ケニア中部ヴォイ
 年齢: 登場時は5歳と0歳

「郷愁の丘」の主人公、グレッグの姪と甥(正確には腹違いの妹の子ども)。母親は動物学者レイチェル・ムーア博士の娘マデリン(マディ)、父親はイタリア人実業家アウレリオ・ブラス。ストーリー中盤までエンリコは生まれていない。メグは、グレッグに懐いていないが、ジョルジアには即座に懐いた。そのおかげで後ろ向きな主人公たちが近づくきっかけができる。

エンリコの初登場は外伝「絶滅危惧種」ただし、この時は性別も名前も出てきていない。エンリコは男の子。アウレリオがイタリア系の名前を付けた。

ちなみにずっと後(とくに書く予定もないし)だが、上のアンジェリカと、メグ&エンリコは知り合うことになるはず。
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Posted by 八少女 夕

某キャラクターの風貌

すみません。はじめから謝っておきます。今日の記事は時間稼ぎです。しょーもないな。

つい先日、大海彩洋さんにscriviamo! 2017の参加作品を読ませていただいて、コメント欄でお話ししていて氣がついたんですけれど、「郷愁の丘」まだ主人公のひとりの風貌を描写していませんでしたね。っていうか、本編ではまだ登場していなくて、番外編「最後の晩餐」では本人目線だったので、描写するところがなかったんですけれど。

で、何もここで開示することもないとは思うんですけれど(小説を読んでもらえ、設定なんかいちいち語るなって、話もあって)、でも、隠すほどのことでもないし、しょっちゅう読んでくださる方に脳内イメージを植え付けてしまえ、ということで、私が頭に浮かべている風貌をここでお見せしちゃいます。

そう、「書きます」ではなくて、「見せます」なんですよ。下のYoutubeのジャケット絵、この方が私の中のヘンリー・G・スコット(グレッグ)のイメージなんです。表情も含めて。この方は、前にもご紹介しましたが、最近私が大好きなサン=プルーというフランスの作曲家です。


Le Départ
Album "Le Piano sous la Mer" (1972) by Christian Langlade a.k.a Saint-Preux.


Final
Album "La Passion" (1973) by Christian Langlade a.k.a Saint-Preux.

彩洋さんは、もっと若くてカッコいい男性をイメージされていたように思いますが、(あ、サン=プルーがカッコ良くないという意味ではなく!)身もふたもなく言うと「野暮ったくていまいち自信の無さそうなヒゲのおっさん」です。こういう人が、実は私の心の琴線に触れるんですよ。そういえば「黄金の枷」シリーズの23もヒゲ面だったな。べつに髭フェチでもないんですけれど、毎朝ブラウンの電動ひげ剃り機で完璧に剃っているようなエリートっぽい男性って、私の小説ではあまり表には出てこないようにも思います。そういえば、グレッグの対比として登場するためにまたしてもお借りしているTOM-Fさんのところの超有名ニュースキャスターは、きっと身だしなみを完璧に整えているエリートですよね。

上の二つは、単にサン=プルーの顔をお見せしたくて選んだ曲ですが、下は「郷愁の丘」のエンディングテーマとして、勝手にマイ・プレイリストに入れている曲です。


Saint-Preux: Le Piano d'Abigail 1ere partie
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Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】番外編・人間以外

久しぶりのキャラクター紹介の記事です。発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な企画の第5回目。

なんですが、今回はちょっと趣向を変えて、人間じゃないキャラクターを並べてみましょう。そんなのほとんどいないと思っていましたが、意外とあちこちにいました。ここでは、かなり重要な役割を果たすキャラクターだけ並べてみました。


【基本情報】
 作品群: 「夜のサーカス」シリーズ
 名前: ヴァロローゾ
 種: ライオン
 居住地: イタリア
 年齢: 本編中では4歳。
夜のサーカスと鬱金色の夕暮れ
 
サーカス「チルクス・ノッテ」で曲芸用に飼われている。何匹か居る中で、ライオン使いのマッダレーナとの相性が一番いい雄ライオンとして登場。ヒロイン、ステラが狼に襲われた時に吠えて追い返してくれた他、ストーリー上のここぞという時に大事な役割を果たす。

* * *


【基本情報】
 作品群: 「タンスの上の俺様」シリーズ
 名前: ニコラ(俺様ネコ)
 種: 猫
 居住地: 日本
 年齢: 不詳。主に仔猫として登場。
Oresama
 
もともとは、招き猫だったが、天命を全うしたので願い通りに猫として生まれ変わったという設定。特に何かができるわけではないのだが、どういうわけだかウルトラ上から目線で、態度が悪い。おそらく、ブログ小説界でもっとも感じが悪く愛されないタイプの猫。意外とグルメ。

* * *


【基本情報】
 作品群: 「ニューヨークの異邦人」シリーズ「郷愁の丘」(未発表)
 名前: ルーシー
 種: 犬、ローデシアン・リッジバック
 居住地: ケニア
 年齢: 2歳
Rhodesian ridgeback głowa rzut z przodu
From Wikimedia Commons, the free media repository
 
現在執筆中の「郷愁の丘」に出てくる。ヘンリー・G・スコット博士の飼い犬で、ケニア中部の「郷愁の丘」とは呼ばれる地域に住んでいる。ルーシーという名前は、1974年に発見された人類の祖先アウストラロピテクス・アファレンシスの化石の愛称から。ローデシアン・リッジバックはライオンにも立ち向かう勇猛な犬で、ルーシーも例に漏れず優秀な番犬。普段は飼い主以外には懐かない。ただし、ヒロインであるジョルジアにははじめから懐いた。すみません、一生懸命書いています。もう少々お待ちください。

* * *


【基本情報】
 作品群: 「樋水龍神縁起」シリーズ
 名前: 樋水龍王神
 種: 龍、もしくは、川
 居住地: 島根県奥出雲樋水村
 年齢: 不詳
 
ここに並べるのはどうかと思ったけれど、ついでに。島根県奥出雲にある架空の樋水村にある樋水龍王神社の主神で樋水川の神格化。神社の奥にある龍王の池と呼ばれる池の誰も見た事がないという瀧壺にとぐろを巻いていると言われている。神出鬼没で水のあるところには自在に出没できるらしい。その辺の川にいることもあれば、ほうれん草やパスタを茹でているお湯の中にもいる一方、どこにもいない空の存在でもある。
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Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】エレオノーラ・デ・トリネア

久しぶりのキャラクター紹介の記事です。発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な企画の第4回目。

今回はまだ作品に登場したことのない女性です。でも、近いうちに(って今週ですが)スピンオフの中でフライング的に登場するので、特別に描いていただいたイラストのお披露目を兼ねての紹介します。


【基本情報】
 作品群: 「森の詩 Cantum Silvae」シリーズ
 名前: エレオノーラ・デ・トリネア (Eleonora de Trinea)
 居住地: トリネア侯国の港町トリネア
 年齢: 「森の詩 Cantum Silvae - トリネアの真珠」(未発表)では19歳。
 身分: トリネア侯国第一候女

* * *


エレオノーラは、センヴリ王国(モデルはイタリア)に属するトリネア侯国の第一候女です。本来ならば深窓のお姫様でしかるべきなのですが、事情があってとても残念なことになってしまっているじゃじゃ馬姫です。

彼女は、伝説の《男姫》ヴィラーゴ ジュリアにひどく憧れていて、男装で出歩くときのはその男性形であるジューリオと名乗るほどです。馬に乗ったり、剣術などは「そこら辺の男どもには負けない」と自負しているのですが、ダンスをしたり詩を暗唱したりするのは苦手です。

男装のエレオノーラ
このイラストの著作権はうたかたまほろさんにあります。無断転用は固くお断りします。

彼女は一年前に兄をなくしています。侯国を担うにふさわしい跡継ぎと誰からも敬愛されていた兄が突如死去したことで、ただのじゃじゃ馬姫は、トリネア侯国の世継ぎとなってしまいました。

彼女は数年前にグランドロン国王レオポルド二世との縁談がありましたが、話が出たばかりの時に、あっさりと断られています。本来ならばトリネア候が激怒してもおかしくない扱いでしたが、エレオノーラはとても候女として人前に出せる振舞いができないので、候はほっとして話を大きくしませんでした。

上の麗しいイラストは、わたしのリアルの友人でもあるうたかたまほろさんが描きおろしてくれた男装姿のエレオノーラです。ああ、なんて素敵なのかしら。嬉しい~。

そして、この下のプロモーション動画で使われているたくさんのイラストも、まほろさんによります。本編の方は、え~と、もう少しお待ちくださいね。(全然書けていません)



【参考】
「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」を読む森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架
あらすじと登場人物
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Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】リナ・グレーディク

久しぶりのキャラクター紹介の記事です。発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な企画の第三回目。

このシリーズでは最初の女性ですが、なぜこの娘からはじめる(笑)


【基本情報】
 作品群: 「リナ姉ちゃんのいた頃」シリーズ
 名前: リナ・グレーディク (Lina Gredig)
 居住地: スイス、カンポ・ルドゥンツ村 来日中は東京都目黒区にホームステイ
 年齢: 日本留学中は16から17歳、スイスに帰国後の話では今のところ19歳前後の設定

* * *


交換留学生として、一年間日本の高校に通ったスイス人。栗色のウェーブした髪。輝く灰緑色の瞳。すらりとした華奢な姿。黙っていればスタイル抜群の美少女。ただし、笑うと口が異様に大きくチェシャ猫のニヤニヤ笑いを彷彿とさせてしまいます。ド派手な洋服を好んで着用しています。

詳しくは明かされていませんが、どうやらかなりお金持ちのお嬢様の模様。名付け親がIMFの理事だという話がでてきたりしています。

また、強烈な性格且つ空氣は読まないマイペースで留学先の日本では行く先々で控えめな日本人たちをドン引きさせていました。

ホームステイ先で、もっぱら世話係にされていた中学生ミツこと遊佐三貴は、彼女と一年間暮らしたためにたいていのことでは驚かなくなりました。ロンドン在住の日本人東野恒樹もリナが遊びにくる度に振り回されています。

日本のスイーツが大好き。趣味は100円ショップめぐり。スイスに戻ってからは本格的なパン焼きなども習っています。ちなみにパンを焼く設定は、私八少女 夕がパンを焼きはじめるより前に設定していたので、リナの方が先輩。私よりもずっと上手ですね。

スイスと日本の異文化交流の架け橋になると勝手に使命感に燃えています。そして、山西左紀さんのところのコトリ&ヤキダマや、栗栖紗那さんのところの白鷺刹那というキャラとも勝手にお友だちのつもりでいます。(実際には刹那さんや蓮くんと紗那さん公認で友達なのは東野恒樹の方です。念のため)

ちなみに、私の中のこのリナのテーマはこの曲だったりします。ちょっと古いけれど、ラス・ケチャップスの「アセレへ」(笑)

Las Ketchup - The Ketchup Song (Asereje) (Spanglish Version) (Official Video)
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Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】結城拓人

発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な企画の第二回目。「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」や「大道芸人たち Artistas callejeros」などあちこちの長編に出てくるサブキャラの拓人について書いてみようと思います。

関係ないけれど、彼も出てくる60,000Hit記念掌編第一弾、やっと書き上がりました〜。これから校正。




【基本情報】
 作品群:「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」
「大道芸人たち Artistas callejeros」シリーズ
 名前:結城拓人 (ゆうき・たくと)
 居住地: 東京都港区
 年齢:「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」では28歳
「大道芸人たち Artistas callejeros」では33歳
 職業:ピアニスト

* * *

上記の長編二本では、サブキャラですが、「大道芸人たち」の外伝集にメインキャラとしてよく登場しています。
結城拓人 by 羽桜さん
このイラストの著作権は羽桜さんにあります。二次利用は固くお断りします。

著名な指揮者の息子で、幼少の頃からピアノの才能を示し、最年少でS国際ピアノコンクールで優勝し、その後も順調なキャリアを重ねています。もっとも、二十代の前半は「テクニックは素晴らしいけれど、まだ芸術家ではない」「どちらかというとアイドルピアニスト」といわれていました。T芸術大学卒業後、ミュンヘンに留学していました。帰国後は、主にコンサートピアニストとして生計を立てています。

羽毛のような茶色がかった髪の毛、人好きのする笑顔、ピアニストとして恵まれた大きい手のひらに細くて長い指、若いころから金銭的苦労をした事がないので、かなりの確率でブランドものを着用しています。

見かけがよく、さらに本人も相当軽い浮ついた人柄で、「女たらし」として鳴らしています。ターゲットと定めた女性にはかなりマメにアプローチしますが、一人の女性とは一度しかつき合わない妙なポリシーの持ち主。つき合った女性の名前も真面目に憶えずに連番で語ったりする人でなしですが、意外と相手から恨まれないお得な性格です。(モメる率は2%以下)

その一方で、ピアノに関する事には妥協せず、とことん突き詰めます。三十代になってからは芸術的な深みも徐々に増しています。

頭が上がらないのは、はとこにあたるヴィオラ奏者の園城真耶。何年も続けている二カ月に一度のジョイントコンサートの他、共演する機会も何かと多く、プライヴェートでも行動を共にする事が多いため、カップルだと思っている人も多いようですが、今のところ恋愛関係にはありません。ただ、どちらも「芸術の鬼」であり、いざとなったら恋人よりもお互いを優先するほど強い結びつきがあります。

港区の東京の夜景が一望できる億ションに一人暮らしをしています。掃除はお手伝いさんに一任。冷蔵庫にはモエ・エ・シャンドン数本とチーズやキャビアの類いしか入っていない事が多い模様。基本的に口説いた女性はホテルに連れて行くのですが、過去に一度本氣になった女性を連れてきて、ピアノを弾きながら夜景を見せたことがあります。
樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero - 即興曲
このイラストの著作権は羽桜さんにあります。二次利用は固くお断りします。

【参考】
「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」を読む樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero
 
 
「大道芸人たち Artistas callejeros」を読む大道芸人たち Artistas callejeros
大道芸人たち 外伝集
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Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】Infante 322

単なる思いつきですけれど、発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、これから発表する作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な新企画。第一回目は、いま書いている「Filigrana 金細工の心」の主人公である22について(開示しても構わない事や既出の事のみ)書いてみようと思います。

【基本情報】
 作品群:「黄金の枷」シリーズ
 名前:Infante 322 (略称は、22またはドイス)
 居住地: Pの街(モデルはポルトガルのポルト)
ボアヴィスタ通りのドラガォン所有の館
 年齢:「Filigrana 金細工の心」(未発表)では50歳
「Usurpador 簒奪者」(未発表)では20歳
「格子の向こうの響き」では34歳
 職業:バルセロスの雄鶏(Galo de Barcelos)絵付け職人



既に発表した作品の中では、「格子の向こうの響き」と「午餐の後で」に登場しています。そして本編には関係のない短い描写として「Infante 323 黄金の枷」の中で名前だけサラッと語られています。

現在連載中の「Infante 323 黄金の枷」の主人公であるInfante 323(23、またはトレース)の叔父で、外伝「格子の向こうの響き」では、えらく感じの悪い態度で登場しています。「Filigrana 金細工の心」では、歳をとって、かなり丸くなっていますが、基本は感じの悪いヤツです。主人公なのに。「午餐の後で」では、ベートーヴェンの「スプリング・ソナタ」をしつこく練習している謎の人物としてだけ登場しました。

名称が示すように、この人はインファンテ(「黄金の枷」シリーズの独自設定です)で腕輪についた青い星の数は四つ、《星のある子供たち》の一人です。父親は「Infante 323 黄金の枷」の現当主ドン・アルフォンソの二代前の当主ドン・ペドロです。22は、頭がよく、要領もよく、さらに健康と容姿にも恵まれながら、インファンテという存在故にそのどの利点をも活用する事ができなかった残念な人生を送っている人です。

「星?」、「その変な名前はなんだ」、または「ドラガォンって何?」という詳細がわからなくて氣になる方は、申しわけありませんが「Infante 323 黄金の枷」を読むか、下のリンクのアイコンをクリックして出てくる「あらすじと登場人物」コーナーをお読みください。用語集などもあります。このシリーズの設定はあまりにも特殊で複雑なので、ここでは全ては語れません。すみません。

インファンテは、簡単にいうと全人生「飼い殺し」の特殊な存在なのですが、あまりにも暇なので伝統的に「世間の人間が、誰が作ったんだろうかと疑問を持たないような何かを製造する」という仕事を持っています。この人の場合はポルトガルの伝統的なお土産「ポルトガロ」正しくは「バルセロスの雄鶏」という木製の土産物に彩色するという仕事をしています。

バルセロスの雄鶏

安価な土産物なのでそこまで完璧に彩色する必要もないのですが、この人はある種の完璧主義。家事などをする必要はないし、時間はたっぷりあるので、妙に熟練しています。

その他に、ピアノとヴァイオリンはプロ並に上手いということになっています。実は、その他にヴィオラとチェロ、コントラバスまではそこそこ弾けます。なぜそんなにいろいろと弾きたがったかというと、一人では演奏できる曲が限られるので、室内楽のパートをそれぞれ弾けるようになり、それを録音して一つの作品を演奏しようと思ったからなのですが、なかなか上手くいかなくて挫折しました。

その試みの途中に、ドンナ・アントニアという上記でリンクした作品すべてに出てくる女性が、ピアノを習って一緒に共演するようになったので、現在は一緒に住んでいるドンナ・アントニアとヴァイオリン・ソナタなどを演奏する事が多いです。


Rondo a Capriccio In G Major, Op. 129 "Die Wut über den verlorenen Groschen"

この曲はベートーヴェンのピアノ曲「ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 作品129」通称「失われた小銭への怒り」です。「なぜこんな通称がつくんだ」という曲ですが、「Filigrana 金細工の心」の中では「なぜこの場面でそれを弾く」という変なシチュエーションで22が演奏します。そう、私の中では、彼はかなり皮肉っぽい男性です。それから、音楽の修得にはとても大切な事ですが、執拗なほどに一つの事に集中するタイプ。しつこいというか、執念深いというか……。

外見ですが、子供の頃は見事な金髪でしたが、成人するまでには明るい茶色の髪に変わり、50歳の時点ではかなり銀髪がまじっています。短めの髪をきちんとオールバックに撫で付けています。瞳は青く、端正な顔立ち。美青年で洒落者という設定の24ことInfante 324とよく似ているというとある人物のセリフが「格子の向こうの響き」に出て来ることから、美形です。50歳の時点では、それなりに歳は取っていますが、体型もスリムなままで、ロマンスグレーの麗しいおじ様、とイメージしています。

という設定の人物を中心に、「Filigrana 金細工の心」を執筆中です。この作品は、「Infante 323 黄金の枷の完結後に、たぶん別館に隔離して公表する事になると思います。今後ともこのシリーズに興味を持っていただけたら、こんなに嬉しい事はありません。

【参考】
「Infante 323 黄金の枷」Infante 323 黄金の枷
黄金の枷・外伝集
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