【行ったつもり】(エアー)旅行 旅の思い出チャレンジ
本名でやっているSNSで、旅の写真チャレンジが回ってきました。一切の説明はなしで、写真だけアップするというチャレンジですね。本来は、タグをつけてほかの人にやってもらうのですけれど、ネズミ講っぽいじゃないですか、それ。で、タグ付けと指名なしで10日間旅の写真だけをアップしたのです。
それが、意外と好評だったので、せっかくだからその写真をここでも開示してみようと思いました。
記事上では説明はしませんけれど、秘密でもなんでもないので、氣になった写真があればコメント欄で訊いてくださいね。










で、もしよろしかったら、他の方も旅の写真を見せてくださいね〜、という話でした。
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【行ったつもり】(エアー)旅行 -4- 奥出雲

いや、何が何でも作品と結びつけたいというわけではないのですけれど、そもそも私の頭の中は、自由時間にはほぼ作品で埋め尽くされてしまうので、旅先と作品がほぼ一致してしまうのです。大体は、先に旅先があり、そこで受けたインスピレーションを元に作品が生まれるのですが(『大道芸人たち Artistas callejeros』や『Infante 323 黄金の枷 』など)、『樋水龍神縁起』と旅先との関係は逆です。作品の舞台にしたので特別な場所になってしまった……というパターンですね。
『樋水龍神縁起』は、題名にもあるように龍神が重要な役割を果たす小説で、樋水龍王神というのが奥出雲に流れる樋水川の化身という設定になっています。で、もちろん小説のためのフィクション設定である樋水川のモデルこそが、奥出雲に流れる斐伊川なのです。
そもそも斐伊川は八岐大蛇伝説と関わりがあるといわれ、龍王的な存在そのものでもあるのです。この流域で獲れる仁多米や僅かしか残っていない在来種の山茶など、神に供えるのに相応しい農産物を生み出す源流であると同時に、八岐大蛇が暴れたように氾濫して人々を震え上がらせた荒ぶる神格でもあったのです。

で、島根の旅といったら、松江をめぐり、みなさんもちろん出雲大社にお詣りするわけですが、たいていは海岸沿いに滞在して帰るわけです。でも、私にとっては、奥出雲に行かないという選択肢はないのです。
特に何がある、というのではなく、斐伊川を眺めたい。奥出雲(存在しないけれど樋水村のある辺り)に足を踏み入れたいと、思うわけです。当然、普通には、一緒に行ってくれる人はいないわけです。

奥出雲にそれでも行くなら、おすすめは『奥出雲おろち号』です。トロッコ列車で奥出雲の見どころを周り、「延命水」を飲んだり、出雲大社に似た外見の「出雲横田駅」を見たり、それに撮り鉄のみなさんや電車マニアの皆さんの喜びそうな、橋やループや折り返す「三段式スイッチバック」やらをまとめて楽しめます。
もちろん私も乗りましたよ。一度目は。
ええ、そうなんです。二度も奥出雲に行ってしまいました。二度目は、いまは亡き母も一緒でした。さすがに奥出雲往復というのは、母がかわいそうだったので、その時は出雲から奥出雲経由で倉敷へ抜け、それから伊勢神宮へと行きました。
その時は、「絲原記念館」を見学し、「もののけ姫」で有名になったたたらについて少し理解を深めました。秋の紅葉が始まった頃で、素晴らしい庭園も堪能しました。

そして、泊まったのは「奥出雲多根自然博物館」です。ええ、ミュージアムに温泉民宿がついているんですよ。なぜここに泊まったかというと、奥出雲で格安だったからなのですが、大正解でした。私、恐竜系も好きなんですよ。それに鉱物や宝石も。
食事もとても美味しかったですし、奥出雲のお湯に浸かるという私にとっては究極の幸福にも浸れましたし、さらに、泊まっている人だけの特典で、夜のライトアップされた博物館も楽しめたのです。
展示物で特に印象深かったのはカナダ産のアンモライト。アンモナイトが圧力によりオパール化した化石&宝石なのですが、ものすごく大きくてきれいなのです。あんな素晴らしい石に出会えるとは。
そんなこんなで、できればまた行きたいですね。。
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【行ったつもり】(エアー)旅行 -3- コルシカ島

今から十年以上前のことですが、私と連れ合いがよくリピートしていた旅先がコルシカ島でした。たまたま映像を目にして行ってみたら連れ合いのお氣に入りになってしまったというパターンで、四回くらい行ったでしょうか。
今は、なかなか行かなくなってしまったのは、嫌いになったからではなく、単純に連れ合いも歳をとり、私を後ろに乗っけたタンデムで、二週間でコルシカ島往復するのが大変になってしまったからのようです。コルシカ島は小さな島ですが、非常にワイルドな道があり、バイカーには楽しくてならないらしいのですけれど、やはり大きめのバイクだと小回りがきかなくて大変なようです。なので、むしろ往復の通り道だった北イタリア辺りでダラダラと走り回ることが増えてしまったというわけです。
しかし、もしたっぷり時間があったらまた行きたいと願うのが、コルシカ島。観光客ずれしていない(船の発着する一部の街を除く)旅情あふれる素敵な滞在先です。
ご存じのように、コルシカ島はフランスに属しています。が、もともとの島民はジェノバのあたりから移ってきた人たちで、コルシカ語はイタリア語に近いのです。といっても、かなり不思議な語尾でイタリア語の方言というには訛りすぎていると思いますが。
そして、奥地の島民は民族主義が強く、フランス人、特にパリの人たちが好きではないらしく、フランス語表記の標識を塗りつぶしてしまったり、フランス語で道を訊くと答えてくれなかったりします。イタリア語でスイスから来たと言うと、教えてくれたりするのですよ。分離主義強硬派によるテロもまだあって、通り道に半分吹き飛んでしまった家などを見かけることもあります。くわばらくわばら。

しかし、何回か通うちに、フランスから移住してきた感じのいい宿屋を見つけ、連れ合いは母語であるフランス語で心ゆくまでおしゃべりを楽しんでいました。フランスからやって来た小洒落た食生活と、素朴な島の食生活が上手にミックスして、毎日胃袋を甘やかしまくりの日々。
南フランスでおなじみアニスのお酒バスティスも、ここでは至る所で飲まれています。
「大道芸人たち Artistas callejeros」では、レネに教えられて他の三人もフランス語圏を旅する度に飲みまくっているお酒です。

コルシカ島のもう一つの魅力は、かなり原始的な自然が残っていること。この写真の栗の木は少なくとも樹齢八百年といわれていますが、近くに佇むだけで荘厳な氣持になる巨木です。
そして、こうした原生林的な自然に守られて、先史時代以降の様々な遺跡や巨石遺構が残されているのです。それを見て回るのもなかなか興味深いのです。もちろんそうした遺跡は電車やバスなどでは行けないので(そもそも島内の観光バスなんでない)、自家用車またはレンタカーでまわるしかないのです。

島内は物価も高いし、何よりもガソリンが高いのですけれど、ガソリンスタンドを見つけたら即満タンにしないと、次のスタンドはまた200メートル先。今はわかりませんけれど、当時はクレジットカードが使えるような場所も限られていて、島に入るときにはかなり念入りな準備が必要でした。そういえばWifiがある所なんてほとんどなかったけれど、今はさすがにもう少し進んでいるでしょうね。
次回いけるのはいつかなあ。
「大道芸人たち Artistas callejeros」のメンバーたちも、いま行かせたらどんな光景を見るんでしょうね。
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というわけで(?)今日も、行動制限中で今は行けないけれど、行ったつもりのエアー旅行、第二弾は2019年に『霧の彼方から』のロケハンで弾丸ツアーをしたイギリスです。

イギリスには何度も行っているけれど、オックスフォードに行ったのは2019年が初めてでした。『郷愁の丘』の執筆をしていた頃、続編を書くなんて全く考えていなくてものすごく適当に主人公グレッグの履歴を決めたのです。で、続編をイギリスを舞台に書くとなった時「ううむ。イギリスの大学ってそういえばよく知らないなあ」と困ることになりました。
そして、実際にロケハンをすることになって知ったのは、グレッグの出身校として決めていたベリオール・カレッジは、オックスフォードの街のど真ん中、そして、某『ハリ●タ』の撮影で使われて観光客に大人氣のトリニティ・カレッジのお隣でした(笑)
トリニティ・カレッジにしないでよかった〜。私は、人々がワラワラと集まるような有名校はちょっと苦手です。写真のようにベリオール・カレッジは、超名門なのにひっそりとしていて、写真を撮っても絵になりました。「ここで学んだのね〜(フィクションだし、学んでいないって)」と、感激しながら歩き回るのがロケハンや聖地巡礼の醍醐味です。痛いですけれど。

こちらは、オックスフォードでもわりと有名なパブ、ターフ・タベルンです。お料理も美味しいと評判だし、パブっぽい感じが素敵で、グレッグがジョルジアとアンジェリカを連れてきた店のモデルにしました。ベリオール・カレッジのある中心地から徒歩数分で行ける立地です。
「ロケハンだからどうしても注文まで体験したい」と、勇氣を奮い立たせて行ったので、その旅でようやくパブで注文ができるようになったヘタレな私です。いやはや、やってみたら簡単でした。
パブでの注文は、カウンターに行ってしなくちゃいけなかったのを知らなかった私。数年前に行ったときは、二十分も待ったあげく「誰も注文を訊きに来てくれない。ビールは苦手だし、何が食べられるのかもわからないし、怖いよ」と尻尾を巻いて逃げ出したのですよ。でも、もう大丈夫。一度成功したら全然怖くありませんでした。それに英語ですしね〜。言葉の通じない国に較べたら楽勝。

というわけで、ロンドンでもパブに入りましたよ。あいかわらずビールには手を出さない私は、赤ワインをグラスで。いいんです。ジョルジアもワイン派だし。(なんの話だ)
ロンドンに滞在するときは、必ずどこかのミュージアムに行きます。なんと言ってもロンドンのミュージアムはただのところが多いので。そして、ミュージアムグッズが充実しているので、ミュージアムの援助も兼ねて必ずお買い物を楽しみます。
ロンドンは大好きなのですが、しかし、物価が高いし、連れ合いが都会大嫌い派なので、なかなか行けません。前回は連れ合いがアフリカに行っていていなかったのでこれ幸いと行きましたが。でも、また行きたいなあ。いつか。

さて、こちらはヒースロー空港で買ったミールセット。そうです。『霧の彼方から』の最終章でお嬢様アンジェリカが嬉々として食べていたシモジモの味です。実は、買ったはいいものの食べる時間がなくて、スイスに到着してから電車の中で夕飯として食べたのでした。チキン、トマト、モツァレラ入りサンドイッチにオレンジジュースとスナック菓子。貧乏くさくても、遠足氣分で食べれば楽しい。

こちらはおまけです。バースへのロケハンついでに行ったストーンヘンジ。このアングルからのストーンヘンジ、あまり見ないかと思います。この手前の石、ヒールストーンといってストーンヘンジ信仰ではとっても大事な石なのです。
ストーンヘンジは、合計で三回行ったけれど、是非また行きたいなあ。しかし、毎回ものすごい風なんです。そういう所なんですよね。行くときは、着るものに注意した方がいいかも。
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【行ったつもり】(エアー)旅行 -1- ポルト

第一回は、三月末に涙を飲んでキャンセルしたポルト。ご存じ、私が毎年行っている旅先です。
よく考えると、私がポルトに初めて行ったのは、このブログを開設してすぐの頃でした。その当時はまだ今いらしてくださるブログのお友だちとも知り合っていない……っていうか、ほとんど誰も訪問してくれていなかった頃。
いつも三月の終わりに、有休を使い切るために一週間の海外旅行をしていたのですが、「今まで一度も行ったことのないところで、どこにしようかな」と適当に決めたら、嵌まってしまったというわけです。それ以来、毎年欠かさず通よう羽目になるとは。
ポルトとポルトガルの魅力は、「街が美しい」「ご飯が美味しい」「人々が優しい」の全てが揃っていること。

私の住むスイスは内陸国なので、魚介類を食べる習慣があまりありません。あっても淡水魚で、値段もとても高いのです。同じヨーロッパでも海岸近くに行くと、いろいろな魚介が食べられるので、海辺に行くときには魚介メニューを選ぶのを楽しみにしています。スペイン、イタリア、フランス、それに北海に面したドイツなども。ポルトガルも同様。とくに美味しいタコが食べられるのはとても嬉しい。
写真はAvadiaというお店で食べたグリルです。このレストランのタコは本当に柔らかくて美味しい。

ポルトの北部、ドウロ河が大西洋に流れ込むFozというほぼ海辺の地域にあるプロムナードです。恋人たちのデートスポットになっているという情報を聞きつけて、『Infante 323 黄金の枷』の中でちょっとしたトキメキシーンの舞台に使いました。ここから眺める大西洋は、「大航海時代が夢の跡」という風情で、ほとんど誰もいないときに眺めるのが好みです。
最初に来たときに、この辺りを周りながら『Infante 323 黄金の枷』の構想を練っていたなあ。この作品のせいで、余計に特別な街になってしまったのですけれど。

去年、念願叶って訪れた「サン・ジョアンの前夜祭」で食べたイワシの塩焼き。半人分をさらに連れ合いと分けたのに、この量(笑)でも、美味しかった。粗塩をつけただけなんですけれど、イワシそのものが久しぶりだったし、幸せでした。
心配ごともなく、楽しく旅行を楽しめることの幸せを、当たり前のように享受していたのですけれど、しばらくお預けですね。
みなさまも、Stay safe!
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