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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012

Tag: 運転の話 - 新しい順に表示されます。


Posted by 八少女 夕

スイスで運転 -3- ナンバーの話

自動車の運転の話の続きです。今日は、走行中に見かける他の車の持ち主についての考察です。

走っている車がどこから来たのかナンバーを見ればわかるのは日本と同じです。まあ、日本だと日本以外国のナンバーが走っていることはものすごく少ないと思いますが、陸続きの国なのでこちらは国際色豊かです。

私の住んでいる地域、つまり私がよく運転する道のあるところは、アルプス山脈を突っ切ってイタリアへ行くルートにあたります。州のナンバーの車も多いですが、外から来るナンバーもたくさん見かけます。スイスは四国よりも少し大きいぐらいの小さい国ですから、隣国から、もしくは隣国へのルートとして通る車両も多いのです。

こちらはスイスの車のナンバーの一例です。画像はWikimedia Commonsのものです。左のマークからこれはスイスの車で「GR」とあるのが州の略称です。これは私の住んでいるグラウビュンデン州の車。「3」なんて一桁のナンバーは、州の公用車ですね。

Autokennzeichen GR 3
By upload by Adrian Michael (Own work) via Wikimedia Commons

ナンバーは、日本と違って車に所属しているのではなく所有者に所属しています。つまり自動車運転免許の保持車で且つ自家用車を運転する私に専用のナンバーがあり、それは車を買い換えてもずっと自分のものです。そして、ナンバーは相続もできるのです。たとえば「12345」のようなレアな番号だと高いお金を払っても相続する人が多いと思います。四桁ナンバーはちょっとしたステータスです。三桁になるともっとレアですね。

KFZmod
By LuisCosta (Own work) via Wikimedia Commons

こちらはヨーロッパ連合のナンバー。左のブルーと星のマークが共通で、その下に国の印がついています。「D」はドイツの車両です。ドイツ、イタリアの車はよく見かけます。オーストリアやフランスもそこそこいます。オランダや英国ナンバーとなるとぐっと少なくなりますが、夏休みシーズンにはたまに「これはどこだっけ。あ、リトアニアだ!」なんてのも走っています。

まだナンバーを見る前に「これは〇〇の車だ」と予想もします。それぞれ特徴があるんですよ。スイスの車でもやたらと急いでいるのはチューリヒのナンバーが多いです。

危険な追い越しをするくせに、うまくカーブを曲がれないので山道で追いつかれてしまうのはドイツの車に多かったりします。イタリアの車は追い越しに命をかけているタイプと、なぜかウルトラ遅い車にきっかりと別れています。後ろから観察していると同乗者と身振り手振りを交えながら喋りまくっているのが遅いようです。イタリア人らしいでしょう?

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Posted by 八少女 夕

スイスで運転 -2- 高速道路を行く

自動車の運転の話の続きです。今日は、スイスの高速走行の話です。

峠道

スイスには大きく分けて三種類の公道があります。高速道路と、自動車専用道路と、一般道です。このうち高速道路と自動車専用道路ははっきりと分かれていなくて、高速道路が区間によって自動車専用道路になったりします。違いは最高速度と走行の形態でしょうか。高速道路は最高時速が120㎞、少なくとも広い二車線があり、中央分離帯もありますが、狭い山間にはこういった道を建設できない場合もあるので、最高時速が制限されたり中央分離帯のない一車線ずつの道になることもあるというわけです。

一般道は街中は最高時速50㎞、それ以外は最高時速80㎞です。もちろん場所によって最高時速がもっと制限されることもあります。

ParkerとVignette

この写真、三年も前のものですが、たまたまあったので。

右側のフロントガラスに貼ってあるピンクのシールがありますよね。これはヴィニエッテといいます。真ん中の数字はいつの年のものなのか、これは2014年のものですね。このシールは40フラン(4600円程度)するのですが、スイスの高速道路を走行する時にはつける義務があります。一度のために買うのは高いですが、一年間有効なので毎年買います。

先年、このヴィニエッテを100フランに値上げするかどうかが国民投票にかけられました。(私にとって)幸いな事に、この案は否決されたので、ここしばらくはこの値段で毎年走れそうです。あ、私はスイス国籍を持っていないので、投票権はありません。

隣国のイタリアやフランスは、日本と同じで高速を通る度に料金を払うのですが、スイスはこの年に一度のヴィニエッテで乗り放題です。ですから、スイスの高速道路には料金所がありません。

スイスに住んでいて車を持っている人は当然ながら毎年購入しますが、旅行で例えばドイツからイタリアに行くような場合も、スイスを通る以上このヴィニエッテを購入しなくてはなりません。黙って貼らずに行ってしまう人もいるようですが、休暇の時期は警察がよく抜き打ち点検をしているので、捕まると100フランの罰金です。貼っておきましょう(笑)

スイスの人たちはかなりきちんと最高速度を守ります。かなりたくさんの取り締まりがある事も関係していると思うのですが、自主的にもちゃんと守って走る人の割合が日本よりも多いように思います。

私が日本の自動車免許をとったのは○十年昔なので今はわかりませんが、日本だと「最高速度を守るよりも流れを優先しろ」という事を言う方もいらっしゃいました。つまり「空いている高速道路で時速100キロで走るなんて」なんて方がけっこういたのです。

私の住んでいる地域では、面白いなと思うんですけれど、例えば最高が120㎞だと時速120㎞から125㎞の間で走る人が多いのです。時速125㎞は、取り締まりで違反切符を切られない最大許容範囲5パーセントを足した速さです。時計のように正確な国民性をここでも感じます。横をビューンと時速150㎞くらいで危険に追い越して行く車をみると、大抵ドイツかイタリアのナンバーなのも笑えます。あ、スイスの車でも、チューリヒナンバーの高級車も速いかも。

ただし、どんなに急いでも、そんなに早くは目的地に到達できないのが山です。追い越し車線がずっとなくて、一番前に巨大なトラックが時速70㎞でノロノロ走っているところで詰まっているうちに、さっき追い越されたこちらが追いついてしまうなんて事もしよっちゅうです。

東京で日常茶飯事だったようなひどい渋滞は、普段はありません。事故があったり、連休の前や子供の夏休みの始まった週などは、それなりの渋滞になりますが、私たちはそういうひどい渋滞があるとわかっているときはそもそも高速道路を使いませんね。休暇も、そういう混む時期は避けます。子供がいないので休みが他の人とずらせることがありがたいです。
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Posted by 八少女 夕

スイスで運転 -1- 運転することになったわけ

今日は、自動車の運転の話をしてみようかなと思います。別にシリーズにしようと思っているわけではないですが、話題がとっ散らかりそうなので、少なくとも二つには分けようと思い「-1-」と書きました。

TOYOTA Yaris

日本では東京に住んでいたので下手くそな運転で車道に出ようとは思いませんでしたが、現在住んでいるところで自家用車なしで暮らすのはちょっと大変です。

普段の通勤は健康のために自転車で行くのですが、例えば真冬でマイナス十五度を下回ったり、大雪ともなると自転車で片道二十分の道のりは危険です。かといって、公共交通機関を利用して会社に遅刻しないためには、一時間に一本しかないバスを乗り継ぐために、いつもよりも一時間早く家を出て、出勤すべき時間の五十分前に到着するというまったく笑えないダイヤ。歩いても五十分あったら着きますけれど、真冬の早朝にそんなに長く歩いていたら凍えます(笑)

何をするにも一時間に一本のダイヤばかりを氣にしているというのはとてもストレスです。通勤の例外だけなら我慢しますけれど、週に一度の買い物に行くとか、家族を病院に届けるとか、友人と夕食するために州都まで出るなどの用事がいろいろとあるので、その度に困るのです。州都から戻る終電は夜の八時。スイスの人たちと付き合うと「そろそろ帰るわね」と言い出してから、本当に席を立つまで一時間くらいかかるのが普通なので、電車に乗るために速攻でさよならをするということができないのです。そんなあれこれを考えると、そもそも夕食する時間がありません(笑)

家庭に車が一台もないと、そうした用事があるたびに、誰かに友人に送迎を頼まなくてはなりません。タクシーも地域に数台しかいないので連絡してもこないこともあるし(運よく来ても初乗り二千円を超えてます)、この田舎では大変ストレスなのです。

私が運転することになったのは、連れ合いがバイクの免許しか持っておらず、今は亡き義父はパーキンソン病で運転を止めるように医者に言われ、義母は免許を持っていなかったので、たとえペーパードライバーでも私がやるのが一番早いと思ったから。今から十五年以上前の話です。

最初の車は、その義父からのお下がりでしたが、五年ほど前にオシャカになったので、生まれて初めて自分で車を買いました。あ、中古です。そのかわり、スイスではポピュラーではないオートマ車は、中古市場の中では比較的割高です。が、これは運転のストレス削減代と割り切ってオートマ車オンリーで探しました。上の写真がそれで、TOYOTA Yarisという車種です。日本だと、ヴィッツっていうんじゃなかったかな。

上にも書きましたが、私は自他共に認める運転下手です。日本では、車道に出るのも怖かったのですが、田舎なのでさほど交通量もなく、練習するにはいい環境でした。連れ合いの親切な友達が何度も隣に乗って教えてくれたのもラッキーでした。

交通の法律や標識自体は、日本とはほとんど違いませんし(ラウンドアバウト、三叉路、それに踏み切りの渡り方などが少し違いますが、慣れれば問題はありません)、一番問題だった駐車の仕方も、今ではとくに問題なくこなせるようになっています。それに、「ちょっとこの駐車スペースは苦手っぽいかも」と思ったら、別のところに停めればいいんです。東京と違って、一度空いているスペースを逃したら二度と見つからないというわけではないので。

スイスは、ヨーロッパ(大陸)の他の国と同様に右側通行です。これも慣れの問題です。今では間違えなくなりましたが、最初は二度ほど間違えました。交通量の多いところは、前の車がいるので間違えないのですが、誰もいないところで右折して氣がついたら左側に入っていたことがあったのです。右側通行の国をレンタカーで運転なさる予定のある方は、こういうシチュエーションが危険なのでお氣をつけください。

次回は、スイスの高速道路の走行について書きますね。
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