ラベンダーもらった

先週の日曜日、大家さんと世間話をしていたとき「そういえば、ラベンダーのドライっている?」と訊かれました。私たちの住んでいるフラットは、広い芝生の庭があって、薔薇やラベンダーなどが植わっています。で、ラベンダーが盛りを過ぎて、しかも自然にカラッカラになったので刈り取ったらしいのです。自然にできたドライフラワーで、陰干しして作ったものと違って色はあまりよくありませんが、とてもいい香りがしています。
喜んでいただきました。この下の状態。紙袋2つ分です。かさばるし、このままでは使えません。なので大家さんももったいないけれどこのまま処分するか悩んでいたのでしょう。

ここから、ドライフラワーとして使えるものと、花だけのものとに分けて切っていきました。単純作業ですけれど、量が多いのでけっこうかかりました。そして、余った茎の部分もけっこういい香りがしているので、捨てるには忍びず、1センチくらいに切りました。
使い道は、チンキにしてルームスプレーにしたり、お茶パックに詰めてサシェとして使うなど、いろいろと考えられます。

先日から楽しんでいるスウェーデン刺繍を使ってサシェを作ってみました。天然の防虫剤としてタンスに入れておきます。
また、お世話になったひとへの小さなプレゼントとして、使う予定です。
スウェーデン刺繍 その4 色で遊ぶ

以前の記事で、子供の頃に母親と一緒に刺していた思い出のスウェーデン刺繍を再びはじめた話を何度か書きました。
あいかわらずオリムパス製絲株式会社のキットで図案を学びながらコースターに刺繍を施しています。上の写真だと、赤紫系統がオリジナルで、寒色系のものが私のオリジナルカラーです。(未完成ですが)
キットには刺繍糸なども入っているので、まずはその通りに刺すのですが、布や糸は別に持っているので、同じ図案の色違いも刺してみたりします。
プレゼントするにしてもいくつか色違いがあると楽しいかなと思ってそうしているのですが、それだけではありません。
スウェーデン刺繍は図案の通りに刺していくだけなので、出来上がりそのものには大きな違いは出ないように思います。そこで個性が出るのは色の組み合わせじゃないかなと思うのです。

この写真は右側がキットに入っていた色違い図案です。左側は私が勝手に色を決めて刺したものです。無難なのは単純なグラデーションで、真ん中のピンクのものですね。下の黄色や若草色をあわせたものは、自然の花の色遣いにインスパイアされたもので、上の赤紫青はちょっと冒険したグラデーションです。
いくつか冒険してみてわかったのは、やはり糸を並べただけと、刺繍として刺してみた感じは違います。なので、毎回「どうかなあ」とビクビクしながら刺してみて、意外と氣に入ったり「いまいちだったかな」と反省したりいろいろです。
今から思うと、母はこうした色の組み合わせのセンスがとてもよかったと思います。スウェーデン刺繍の時も、大胆な組み合わせに見えても、全体として上品な仕上がりにしていましたし、洋服も私は絶対に袖を通してみないような鮮やかな色を上手に着こなしていました。
それを思い出しながら、平安時代の色の襲の本なども参考にしたりして、楽しく組み合わせの妙を楽しんでいます。
スウェーデン刺繍 その3

お試しキットを2つほど試して「やっぱりたまにこれやりたい」と思った私は、日本から友人と姉をたより、スウェーデン刺しゅう専用布を入手して送ってもらいました。そして、はじめてキットにはないモチーフでコースターを作ってみましたよ。
この図案は、布や刺繍糸を販売しているオリムパス製絲株式会社が公開している図案の1つで、ウサギ。
布の大きさと端の処理などは、前回のキットの説明書を参考に作ってみました。
なぜ、もう作ったコースターをさらに作っているのかというと、このくらいの大きさのものの方が、飽きずに隙間時間で作れるのと、前回作ったコースター、会社でけっこう重宝しているので、誰かにちょっとしたお礼をするときに添える系の手作り品としては、コースターはけっこういいかもと思ったのです。
まだ差し上げるレベルには達していないのですが(刺繍よりも、後ろの額縁仕立てが下手すぎる)、この調子でゆるゆると楽しんでいこうと思っています。
また買っちゃった

スウェーデン刺繍のキット、「コースター5枚セット」と、「ポーチ」をそこそこ満足いく具合に完成させて、「これは軽ーく趣味として続けられそうだぞ」と思ったので、日本にしかない専用布を買って送ってもらうことにしました。
個人的な今の目標は、そろそろボロボロになってきたランチョンマットを作ることです。そして、ついでに小さいコースターもときどき作るくらいの小さな楽しみにしたいなと。
以前の記事で書きましたが、刺繍糸のたくさん入ったセットを購入したのですけれど、私が使いたい緑系の糸が少し少ないなと思っていたのですよ。そして、布を抑えるのにこれまではまち針を使っていたのですけれど、使い勝手を考えてクリップを購入することにしました。その時に、ついでにこの緑の刺繍糸セットが目に入ったので買っちゃいました。
これは、翌日見たらもうなくなってしまっていたので、おそらく最後の1つを買えたのだと思います。
ついでに、刺繍糸を整理するための箱がほしかったので、それも注文することにしました。はじめてみてわかったのですけれど、刺繍って、だんだん使った糸の糸巻きが増えて、カオスになってくるのです。写真にあるような、透明で使いたい糸がどこにあるのか一目でわかる箱がほしくなったのですね。
探してみたら、空の箱よりも刺繍糸が入っている方が安いという謎の現象があったので、刺繍糸入りを買ってしまいました。
結局、刺繍糸が多すぎるというようなことになってしまったのですけれど、まあ、それはおいおい刺繍していけばいいかと思うことにしました。それに、刺繍だけではなくて、繕い物にも使う予定なので、いいですよね。
スウェーデン刺繍 その2

前回の記事で、販売されているキットを使って久しぶりの刺繍にトライしている話を書きました。で、ごらんのように、コースター5枚セットが一応完成しました。
思いっきり手縫いで大きさや形がちょっと違ってしまっているところが笑えますが、ほぼフリーハンドでここまで出来れば裁縫の苦手な私としては上出来です。
で、引き続きトライしているのが半仕立て済みのポーチです。最初にオーダーするときに、セットは1つもやれば充分かなと思ったのですが、とんでもない、この2つにトライしてみてよかったと思いました。今日はそのメリットについて書こうと思います。

スウェーデン刺繍というのは、名前の通りもともとはスウェーデンで発達したもので、モンククロスという布に刺していくのが基本のようです。海外のサイトだと「クロスステッチ用の布でも可能」と書いてあることもありますが、ちょっとトライしてみて断言します。私には無理。
実は、日本で普通に入手できるスウェーデン刺繍用の布は、日本人である久家道子氏の考案した純日本産の製品なのです。で、はっきりいって、スウェーデン刺繍がうまく行くかの7割はこの布を入手できるかにかかっています。これがないと無理なんですよ。まあ、モンククロスでもできるとは思いますが、私は最終的にランチョンマットを作りたいので、大人しくこれを使う練習をしようと思います。
次に、キットを使う利点ですけれど、それは日本の製品では普通の「懇切丁寧(かなり過保護ぎみ)な説明書」が、それだけで順を追ったトレーニングになっているからです。
スウェーデン刺繍は、基本的に数をきちんと数えて、まっすぐ横に進むか、上に上がったり下に下がったりという動きしかしません。だから、私でもできるんですけれど、それでもいきなりすべてのテクニックができるかというとそうでもなくて、順を追ってやっていくうちに、どのくらい力を込めるかとか、どこを抑えて糸を引くべきかなどがわかってくるのです。
このコースターセットもやっていることは簡単なのですが、やはり作った順に見栄えもよくなっています。
そして、感心したのが、最後の布の始末までちゃんと解説してくれていることです。ええ。いろいろとめちゃくちゃになりましたが、最終的には額縁仕立てというものが結構上手にできるようになりました。
コースターは、小さいので、刺繍の部分も少ないし、布の始末もかなり早く終わります。スウェーデン刺繍は刺している間に失敗しても、糸を引き抜くだけなので何度でもやり直しがききます。こうして失敗と、成功体験を積み重ねていくことで「よし、次はこれに挑戦しよう」となっていくのが素晴らしい。この商品を開発したオリムパス製絲株式会社さんの担当者さんには、本当に頭が下がります。
現在「scriviamo!」中で、まとまった時間がとれないのですが、それでも少しずつ練習して、遠からずランチョンマットまでたどり着きたいものです。
スウェーデン刺繍

友人がクロスステッチにはまったと、楽しそうにTwitterに投稿しているのを見て、「ああ昔、スウェーデン刺繍、やったなあ」と思い出したんですよ。
実は、私も母も裁縫の類いがとにかく苦手でした。周りの器用なお母さんたちの素敵な裁縫マウント合戦には常に苦い思いを持ち続けていたんです(たぶん私だけ?)。
ところが、あるとき母親がはまったスウェーデン刺繍だけは、それなりに素敵なものができて、「やってみる?」といわれて私もやったら、本当にちゃんとして見えるものができるんです。
そうした成功体験と、母の思い出が重なって、やりたくなってしまったのですね。で、前述の友人に頼んで日本出発売されているキットをいくつか購入し、姉経由で送ってもらったのでした。
前述したように、スウェーデン刺繍というのは、フランス刺繍やクロスステッチなどと違い、とても簡単な刺繍です。たぶん手先の器用な人にとっては、作品に個性が出にくいのでつまらないのではないかと思いますが、私にとっては「私が作っても、サルが作っても、それなりに見える」のでありがたい刺繍です。とはいえ、いきなりフリーハンドではじめるのは問題があります。やはり基本を思い出すのには時間がかかりますし。
で売られているキットは、そのあたりが至れり尽くせりなので、入門と練習に最適なのです。私が購入したのはコースターセットと、ポーチのセットです。

専用の布、使う刺繍糸、そして専用針が入っていてすぐにはじめられます。中には、図案だけでなくどうやってはじめるか、布の始末なども丁寧に描かれていて、ここは親切な日本らしさが表れています。海外で何かを買って、ここまで丁寧に説明されているものはまずありません。

で、やり方ですけれど、基本的に布の目に合わせて糸を刺していくだけ。たまに上にいったり、下に降りたりはしますが、数だけきちんと数えれば図案と同じようにちゃんとできます。
最後の布の始末まですると、上の写真のように初心者でもそれなりの作品が出来上がります。しかも短時間で。これは飽きっぽくて、しかもあまり時間のない人には嫌にならなくていいかも。
まあ、今の私は、「scriviamo!」中で、これに没頭している場合ではないんですが。
刺繍セット買った

ずいぶん前からですがFacebookを見るときに、刺繍のステッチで洋服の穴を補修する動画が流れてきました。それをみてずっと「これ、いいなあ」と思っていたんですね。まったく同じではないと思いますが、ちょうどこの下に貼り付けたようなステッチが披露されていました。
とくに心惹かれたのは、葉っぱの形にするステッチと雪の形にするステッチです。
我が家は、新品の服を着て穴が空いたら捨てるというようなことをしません。連れ合いは自分で服を買いに行くことは稀で、すぐに誰かからお古をもらって着るタイプ。バイク修理工なので、バッテリーウォーターとの事故で、変な穴が空くことも多く、その度に何もかも買い換えるわけにはいきません。
私は家庭科では常に3以下という情けない成績を残し、裁縫は非常に不得意です。ミシンもトライするんですがまっすぐ縫えたためしがないという体たらく。でも、修理しなくちゃいけないことは多くて、かなりみっともない縫い方で「とりあえず塞ぐ」ということはしてきました。
でも、こういうきれいなお直しには憧れがあって、しかも「これなら私にもできるかも」とちょっと思ってしまったのです。
で。いずれ別の記事にしますが、友人がクロスステッチにはまったのをきっかけに「私の母親が昔、スウェーデン刺繍をやっていて」という話題になり、なぜかあれよあれよという間に「スウェーデン刺繍初心者キット」を購入してもらうことになりました。そうなると、どうせ同じ糸と針を使うならと、このお直しステッチもやりたくなったというわけです。
しかし。めちゃくちゃ田舎の私の町には、こうした刺繍セットを適度に揃えられるような店がないのです。以前は近くにあったのですが、潰れてしまっていまや州都に行かなくては買えない。それで、通販でなにかいいものがないかなと探したら、あったんですよ。全部揃ったセットが。
120色の刺繍糸、刺繍枠が5種類、クロスステッチ用の布、ハサミ、糸通し、水彩ペン、糸巻きなどのセットです。
はっきりいってこんなには要らないんですけれど、まあ、あっても困るほどのものではないのでとりあえず形から入ることにしました。刺繍枠などは、こんなきっかけでもない限り買いませんし、実際に一つやってみましたが、さほど難しくなかったです。
というわけで、次に穴あき衣類がやってくるのが少し楽しみになりました。
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新しい冷凍庫が来た

先月、前触れもなく冷凍庫が故障しました。普通の冷蔵庫についている冷凍庫が壊れても困るのに、もっと大きい専用冷凍庫が壊れたので焦りましたよ。
あ、なんでそんなもんがあるのと、驚かれる方もあるかもしれませんね。日本の一般家庭と比較すると、スイスの冷凍庫保持率はけっこう高いと思います。いわゆるレンチンするタイプの冷凍食品はさほど充実していないスイスなので、入っているのはそうしたものではありません。
私の場合は、まとめて作った食品や1度では食べきれない野菜などを冷凍しています。例えば、ひき肉が40パーセント引きのお買い得になっているときなどに、喜んで購入するんですけれど、連れ合いと2人だけなのに1㎏は多いんですよ。で、すぐに食べない分は、ハンバーグにしたり、野菜入りひき肉炒めなどにして冷凍しておき、時間のない日にさっと温めたり追加で調味して出すというような使い方をしています。それに例えば人参も1袋1㎏入りを買ってきて、乱切りにしたものを冷凍しておき、こうしたいくつかの冷凍野菜をストウブ鍋に突っ込んで無水調理したりもしています。
家庭菜園をする家庭では、夏の間に収穫したものを下ゆでして冷凍保存することも多いですし、狩りや釣りの趣味を持つ人はシーズンに冷凍庫がパンパンになるのが普通です。我が家も秋に友人からゲームミートを1頭分買うことがあります。
そんなこんなで、冷蔵庫とは別に、100リットルくらいの容量のある冷凍庫を使っています。
先月、壊れた機械は、サーモスタットが故障したと思われます。結局修理するよりは新しいのを買うことにしました。よく行くスーパーの電化製品部門で購入したので、ポイントを使ってやたらと安く買えてしまいました。
容量は前のとほぼ同じで、ただ、前回のとは引き出しの数がひとつ少ないです。いずれにしても、以前の時から入っているものを探すのがちょっと困難なカオス状態だったので、買い換えを機にすこし整理方法を変えました。

ちにみに、こちらは冷蔵庫についている冷凍庫での整理方法です。この容器、 A5サイズの書類入れなんです。字が汚くてなんですけれど、白いマスキングテープに何が入っているのかを書いて入れています。
例えば一番手前にあるのは飴色玉ねぎが入っています。私はタマネギの食感が苦手なのでどんな料理に使うときも細かくして30分以上は炒めたものを入れます。毎回なんてやっていられないので、3か月に1度くらいの頻度で大量の玉ねぎを1度に調理して薄く冷凍しておき、割って使っています。

今回買った冷凍庫も、本当は同じファイルを買って整理するつもりでしたが、どういうわけか前回買ったファイルは手に入らなくなっていました。その代わりに購入したのが、やはりA5サイズの書類袋のセットです。あまり厚みはないので、背表紙にラベルを貼ることはできませんが、色で目星をつけることができるようにしました。そして、あえて口を開けてひと目で中身がわかるようにしました。
こうしたファイルに入れることの利点は、出してからまたしまうときに、隙間に押し込みやすいんです。そして、平らに積み重ねるのと違って、欲しいものが下に隠れることがないので、早く探し出せるんです。
写真でお見せするほどの見栄えではないんですが、口で説明するよりは早いですよね。

ついでに買ったのが、こちらの隙間家具。幅16センチしかない壁と冷蔵庫の隙間にギリギリ入るものを買いました。
実は、ここに置いているもの(ニンニクやエシャロット、それにジャガイモのポットなど)は、以前は冷凍庫の上にあったのです。でも、ここがいつもゴチャゴチャしていたので、今回掃除しやすさも兼ねて、キャスター付きの隙間ラックに大半を置くようにしました。
一番下の棚には床置きが氣になっていた延長コードと、あまりおいしくないから料理用にしてと連れ合いから押しつけられた赤ワインなどの瓶を載せることができました。
いくつかのゴチャゴチャが解消して、台所でのイライラがまた1つなくなって嬉しいです。
最近変えたことあれこれ

昨年、スイスに移住して20周年を迎えました。最初は何もかも目新しくて試行錯誤していたことも、ずっと生活を続けるうちに凝り固まっていたことがいくつかありました。
でも、ここ数年の個人的な(加えて世界的な)激動で、ついでにそうした生活のあれこれについて考え直すきっかけがいくつもあったのです。で、実際にここ1年で変えてよかったと思うことがいくつかあったので、まとめて語ってみます。
1. 勤務時間を変えたこと
レイオフされるまで17年間勤めた会社では、90%という働き方をしていました。スイスには日本でいう「正規雇用」でも契約によって短時間労働ができるような仕組みがあります。週5日の午前と午後を働くのを100%として、半日単位で働く量を決められるのです。90%で働いていた頃、私は木曜日の午後がオフでした。
去年の6月にいまの会社に雇用されてから、半年間だけ60%勤務で木曜日の午後から週末という、めちゃくちゃだらけた生活をしていたのですけれど、今年からは80%に戻しています。水曜日の午後がフリーで、金曜日の午後からもう週末です。月曜日と火曜日の夜に日本語教師の仕事をしているので、収入は100%ですし、月火だけ少し大変なのですが、金曜日の午後にもうお休みになるのはこたえられません。それに週の真ん中の水曜日が半日だけ頑張ればあとは自由なのも嬉しい。このリズムがないと、1週間が長すぎるのですよね。
2. お風呂に入る時間を変えたこと
生まれてから去年の秋までずっと、私は寝る直前にお風呂に入っていました。特に冬は足が冷えていると寝付けないという悩みがあったので、頑固にそのやり方を続けていました。でも、実は数年前から「入浴は睡眠の1時間半前までに済ませた方がいい」という話をあちこちで聞いて、聞かないフリをしていたのです。
「直前に入るならシャワーにしろ」とか「睡眠直前はぬるいお風呂にしろ」とか、いろいろと追加の情報が入っていたのですが、やはりシャワーやぬるいお風呂だと寒いんですよ。私は他に贅沢はほとんどしないタイプなので、お風呂ぐらいは好きなようにゆったり入りたいんです。
それで、21時半頃までに入浴するように変えてみたのです。そうしたら、いろいろといいことがありました。第1に入浴が遅くなったせいで寝るのが0時を過ぎるということがなくなりました。第2に、睡眠の質がよくなりました。以前は熱いお風呂にしっかり浸かると寝付きが悪くなることもありましたが、いまはしっかり暖まっても寝る頃までには体内の温度は下がっているらしく問題はありませんし、睡眠のことを氣にせずに心ゆくまでお湯を楽しめるのは極楽です。
3. お湯に浸かる時間を短くしたこと
上の項目と重なる部分もあるのですけれど、実は以前は入浴時間が遅かっただけでなく、1時間以上もお湯に浸かっていました。お風呂の中でSNSなどをゆっくりと読んでいるとあっという間です。
でも、前はそんなでもなかったのですがここしばらく、あまり長くお湯に浸かっていると鼓腸の症状が起こりやすくなったのです。お腹が張るんですね。最初は何か悪いものを食べたのかなと思っていましたが、どうも入浴時間が長いときにはいつもそうなるようだと氣がついたので、バスタブにはiPhoneを持ち込まないようにして20分くらいで出るようにしました。
鼓腸が起こらなくなったのが一番の利点ですけれど、それ以外にも時間が前よりも有効に使えるようになりました。SNSはあまり見ない方がいいのですよね……。
4. 癒やしタイムをケチらないようにした
以前の私は、たとえば猫をひたすらなでているなんて、時間の無駄とまではいわないものの、私にはそんな時間は無いと感じていました。でも、実際に猫に膝に乗っかられて30分くらい居座られても、全然問題ないのです。一緒に散歩をしても猫はすぐに寄り道をするので前よりも時間がかかります。でも短い足で必死に追いかけてきてくれたりすると、やっぱり一緒に行きたいんです。毛繕いをして幸せそうにゴロゴロ言われるのもものすごく嬉しい。猫に時間をとられているのではなくて、こちらが癒やされているのですよね。
そういう時間をとるのは人生には必要なことだと思うのです。実際に、こうした時間の使い方をしても生活に時間が足りなくなったと感じることはあまりありません。たぶん、かつてはネット巡回か、料理か、昼寝に使っていたような時間が、猫タイムになっただけのように思います。
最近は、猫をなでている間に癒やし系の音楽をかけていたりします。
絶対に後悔しないこと

「悪いこといわないから」って言い方ありますよね。自分でいいと思っていることを、人にすすめる表現。
だいたいにおいて、趣味だったり、生活パターンだったり、万人にとって「正しい」とことはあまりないんですけれど。でも、私の人生において、これだけは「やって後悔したことはないな」と思うことが2つだけあります。
それは、「掃除」と「入浴」です。どちらも実際にやる前には、「面倒くさいなあ」とか「疲れちゃったからシャワーで済ませちゃおうかなあ」とか、「やらずに済む理由」を探したりしてしまうのですけれど、実際に終わらせると「よかった!」と思うのですよ。
掃除に関していえば、直前までのイライラは、片付いていない部屋とホコリが原因だったのではないかと思うくらい、心理的に好転します。物をしまうべきところに収め、掃除機をかけたぐらいでそんなに変わるものとは思えないのですけれど、実際に毎回同じくらい「すっきり!」となって心が軽くなります。

そして、お風呂。ヨーロッパの人たちは、毎日お風呂に入ることを嫌がる人が多いのです。理由はまちまちですけれど、「健康に悪い」説から「世界には飲む水がない人もいるのに」説まで、お風呂に入ることを阻止しようとする人がけっこういます。その割には、芝生に不必要なほどに水を注いだり、シャワーでバスタブ1杯には収まらないような量のお湯を使うことには良心は痛まないようです。
そんなこんなで、知人の家に泊まるときや、旅行中などはお風呂に入らずにいることも多くなりましたが、自宅に居るときは私は毎日バスタブに浸かっています。
以前は寝る前に入ることが多かったのですが、最近は9時頃に入るように変えました。「明日早いから早く出なきゃ」とストレスを感じることなくゆったりと1日の疲れを癒やす時間にしています。不思議なことに、入る前にはいつもちょっと面倒だなと思うのですけれど、お風呂に入ると必ず幸福に満たされます。わかっているのに、なぜ面倒に感じるんでしょうかね? 不思議です。
お腹を凹ます話

私は、強引に2つに分けるならば「痩せ型」体型です。知人に「ダイエット系」の話題をすると、ほぼ必ず「必要ないでしょう」というリアクションをもらいます。自分でもずっと必要ないと思っていました。ある年齢に達するまでは。
でも、お若い方はまだわからないと思いますが、ある年齢になると突然体型がおかしくなってくるのですよ。
人生で何回か体重の増減を繰り返しましたが、その度に胸が減り、お腹が増えました。ええ、胸は絶対に増えないのですよ。元から貧乳でしたけれど。そして、氣がつくと、みごとな洋梨体型に。加えて「お腹を締め付けるのは血行に悪い」という自分に都合のいい情報だけを実践していたため、お腹周りに余裕を持つ衣類ばかり着ていたら、その空間を埋める勢いでたるんでしまいました。
昨年から自転車通勤がなくなり、代わりに毎日30分歩いていたのですけれど、その楽すぎる運動も筋肉を減らして太る原因に。今年の6月にフランス語圏で美味しいものを食べたら、どんなに頑張っても体重がここ数年の平均を1キロ以上も上まる状態になってしまい、一念発起してトレーニングすることにしました。
ネットで情報を探した結果、お腹周りの筋トレとストレッチを一緒に揺るのが効果的という話が多く、動画なども探して、結局、下の動画を実践することにしました。
そして、数日で妊婦のようだったぽっこりお腹に筋が見えてきました。さらに、お通じが劇的に良くなり、10日くらい続けたら、目標だったマイナス1.5キロを達成。シックスバックというには微妙な筋肉ですけれど、少なくとも信楽焼の狸のようなお腹ではなくなりました。
大してキツいトレーニングではないのに、効果はかなりあったので、このまま続けようと思っています。
フライパン新調

ずっと前に州都のある店で見て狙っていた商品がありました。取っ手のとれるTefal(日本ではT-falですが、同じ会社がヨーロッパではTefalなんです。念のため)のフライパンセットで、たしかフライパンが2枚とお鍋が1つという組み合わせだったと思います。でも、それを初めて見たときは、まだ使っているフライパンがわりと新しかったので「次回でいいか」と見逃したのです。
そうしたら、次のシーズンから何度行っても取っ手のとれるシリーズがないんです。ショックでした。便利さが段違いなんですよ。特に私はコンロで焼き色をつけてからそのままオーブンに入れて仕上げることが多いので、取っ手がとれることは譲れません。さらに食洗機に入れて洗うこと、また、場所の問題などからやはり取っ手のとれるテフロン加工のものがベストで、これは近場の店では買えないのです。
先日、愛用の24㎝のフライパンと深めのフライパンがいよいよ駄目になってしまったので、諦めて新しいのをネット経由で買うことにしました。そして、いろいろと検討した結果、やはりTefalの「Ingenio Essential」を買うことに決めたんです。
いや、本当は24㎝くらいのフライパンと、20㎝くらいの深めのフライパンの2つだけでもよかったのですが、そういう組み合わせでは売っていないので、じゃあ、このセットにしようかと思ったわけです。そして、スイスのサイトで申し込むつもりだったのですけれど、ちなみにフランスではいくらなんだろう、別の組み合わせもあるのかなと調べてみたら、買おうとしていたものが半額で売られているのを発見してしまいました。これなら送料を取られてもさらに安いと思って確認したらなぜか送料が込みになっています。そんなことってある、海外ですよ?
恐る恐る買い進んだら本当に送料も込みでした。そして、数日後には手元に届いてしまいました。スイスで買う半額で、しかも送料もなく。仕組みはよくわかりませんがこういうのって、よくないんだろうなあ、誰かがやたらと損をしているんじゃないかしら。ただ今回は、販売元は製造元なのでおそらく型落ちでなんとしてでも売りたかったのだろうと思い込むことにしました。
届いた製品は、期待通りでした。
フライパンは、24、26、28㎝の3枚。それにお鍋が18、20㎝の2つ。お鍋にはそのまま冷蔵庫にしまえるように蓋がついています。取っ手がとれるシリーズのいいところの1つですが、例えばシチューが余ったら蓋をして冷蔵庫にしまえるんですね。取っ手が外せるので変なところにつっかえることもありません。
以前から持っていたもので残っているのが、取っ手と28㎝のフライパンなので、今後はこれらを自由に使い回そうと思います。ちなみに、フライ返しとお玉はいらなかったです。木のフライ返しと無印良品のシリコン製調理スプーンを愛用しているので。
今年のトマト

もう7、8年になりますが、毎年我が家でトマトを作っています。それも日本のトマトを。日本で売っている苗はもちろん入手できないので、タネからです。いくつかの日本の品種は、スイスでも一部の農家の方が作っていて、我が家の近くの有機農家も美味しい日本品種をウリの1つにしているんです。私がまいた種はそこから入手したわけではないんですけれど。
スイス原産でもわりと美味しい品種があって「Berner Rot」などが有名です。でも、私は日本人なので、今のところ日本のトマトだけ。
毎年、日本の方のブログで「トマトが収穫できたよ!」報告の記事を読むとき「えーっ、もう?」と思っていました。我が家のトマトはまだ花の蕾さえ見えていない状態だったからです。これには理由もあって、スイスの体感の季節は日本より1か月以上遅いのです。
でも、それにしても我が家のトマトの生長はいつも遅く、近くの農家が収穫する8月ごろにまだようやく花が咲いた感じ、収穫は寒くなるギリギリに始まり、霜の心配がでてくる10月頃になくなく緑のまま収穫して追熟する年ばかりでした。
これには理由があって、毎年5月に寒波が来るのでそれが終わるまでは苗を室内で育て、ついでに6月の旅行の時期まで様子を見ていたりしたからです。で、トマトの苗は、根っこがちゃんと広がる場所に植えない限りあまり大きくならないのです。
それで、今年は作戦を変えてみました。いつもより2ヶ月半ほど種まきを早くして1月に始めました。そして、4月の終わりにはかなり大きくなっていた苗をもう定位置に植えてしまったのです。案の定、それからはぐんぐんと育ち、いつもならそろそろ植え替えをする今の時期には、もうこんな立派な状態に育ちました。

3段目くらいの花も出てきました。というわけで今年は、いつもより早くトマトが収穫できるはずです。
ご飯つくりたくない時
それはそれでしかたないというか、イタリアやイギリスなど家からも出られないキツいロックダウンではないだけマシだろうという話もありますし、さらにいえば中世のペスト禍などと比べたら恐怖や先行きの暗さもぜんぜん違うだろう、もしくは東日本大震災など大きな災害に遭っていまだに日常生活に戻れない方からしたら「文句言うな」であることはよくわかっている上でのぼやきです。

コロナ前の私の生活には、いろいろな息抜きがあったんだなあと思うのです。忙しいときもありましたけれど、週末や休暇に日常から離れる時間がけっこうあったんですよね。
こんなことを言うのは、こんなにずーっと、「ご飯何つくろう」ばかりじゃなかったと思うんですよ。私は、もともと料理は嫌いじゃありません。でも、1日に2回作るのって面倒くさい。
かつては、週に4回は会社で食べていました。基本は残飯のお弁当です。なので、平日の料理は週に1度のお昼ご飯と週に5度の夕ご飯。週末はレストランに行くことも多かったので、料理は週に6回くらいで済んでいたのです。なんとなくレパートリーを考えずに回してもなんとかなりました。でも今は在宅勤務なので昼ご飯も自宅なんですよね。週に14回メニューを考えているんですよ。
こんな文句を言っているのは私だけかと思ったら、オンラインで久しぶりに会った知りあいも同じことを言っていました。せめてレストランが開いていればいいんですけれど、本当にどこにも行けないので家にいるか散歩するかだけです。で、やはりメニューを考えるのがキツいと……。
昨日は、「1日ぐらい料理のストをしたい」宣言をして、昼にはサンドイッチを食べましたが、そうしたら夜にお腹がすいてしまったので、結局ラーメンを作ることに。はあ、早くレストラン開かないかなあ。日本の都会みたいに美味しい買い食いがいくらでもできるところは、こんな苦労はないだろうなあとちょっと羨ましいです。
Staub買ってしまった

実は、しばらく前からもらい物の大きい鋳物鍋を使った無水調理をしていたのですけれど、とても美味しいし我が家のライフスタイルに合うことがわかったので、もう少し使いやすいサイズの鋳物鍋を購入することにしました。
その手の製品の中では、評判のいいSatubのピコ・ココットの22センチにしました。

無水調理というのは、水などを加えずに、野菜や肉自身の水分のみを使い調理します。焦げないように火加減などを調整して行うのですけれど、この製品はほとんど焦げなくてとても優秀なのです。そして、他社の鋳物鍋にはないStaubの秘密と言われているのが、この蓋のピコと呼ばれるブツブツで、ここを伝わって食物から出た水分が雨のように降り注ぐということになっているようです。
水を加えていない分、味が薄まったりすることがなく、かなり短時間でまるで圧力鍋で仕上げたかのように仕上がります。圧力鍋と違うのは、すぐに蓋を開けて確認ができること、まだやっていないのですけれどそのままオーブンにも入れられることなどがあります。
さて、Staub、とてもおすすめな鍋ですが、お値段もかなりするのです。今回私が買ったのは、グレーっぽい白なのですけれど、実はこれが一番安かったからです。黒と赤が人氣色のようですが、私はこちらの色でも問題なかった、というか、真っ黒よりこちらの方がよかったので満足しています。
踊ってみて筋肉痛になっちゃいました
私は日本のニュースはネットで見るのです。で、ときどき日本では既に常識になっていることを、初めて知って驚くことがあります。今回もそんな話題の1つです。

たまたま目にした話題は、「ソーラン節を小学校の運動会などで踊る」というものでした。私のソーラン節のイメージは、演歌歌手の方が歌っていたようなわりとゆったりとした曲で、盆踊りでの炭坑節のように誰でも踊れるタイプの踊りなのかと思っていましたが、「キレッキレ」という表現に引っかかって動画検索し、はじめて「南中ソーラン節」というものを目にしました。
ええっ。今どきの小中学生って、こんなすごいダンスを踊っているんだ……。
念のため、一緒に動いてみましたが、3分半全力疾走しているみたいなものじゃないですか! それにポーズの1つ1つが難易度高いですよ。私は、いい歳をしているのでお腹などが出てきてしまうので、あまりつらくない程度の筋肉トレーニングなどをしているんですけれど、チョロすぎて筋肉痛になるようなことはほとんどありません。
でも、この踊りを練習してみたら、ええ、翌日はばっちり全身筋肉痛になりました。
これ、もしかして、健康維持にいいのかもしれません。もっとも、1人の時にこっそりやる必要がありますけれど。
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日本で買った便利なモノ (9)水切りボウル

このボウル、別に新しい商品ではなく、購入したのは10年前なんです。でも、いまだにずっと愛用しているので、それだけ便利なのだと思います。
藤井器物製作所という日本の会社が作った製品ですが、洗う、浸ける、水切りの機能を1つにした3Way仕様なのです。
普段、よく使うのはお米をとぐときと、パスタの水切りをするときです。
写真を見ていただくとわかると思いますが、底の部分に傾斜がついています。そして、どちら側に傾けるかで浸けるか水切りをするかが選べるのですね。パスタでいうと、ゆで時間が残りの1、2分になった時点でこのボウルに移して浸けておき、空いたお鍋に具材などを入れて炒めはじめます。そして、時間になったら水を切り、そのままお鍋に投入できるのです。
お米も、研ぐのと水を切るのがストレスなく行えます。あ、ただし、日本のお米ならまったく問題ないのですが、タイ米などの長米をとぐと、穴に詰まることがあります。穴から出て行ってしまうことはまずないので、私は問題だとは思っていませんが、念のため。
本当に便利なので、私にはなくてはならない製品なのですけれど、実は、かなり大きいです。これを購入してスイスに送ってもらうときに、当時受け取って転送してくれた母が「ヘルメットみたいなボウルが来たわよ」と呆れていたのを思い出します。
日本で買った便利なモノ (8)エコバックShupatto

スイスでは、もともと買い物袋はほとんど有料(めちゃくちゃお高い店は別)で、エコバッグは必須でした。ちなみに袋詰めなんかも誰もしてくれないので、レジでは自分でサクサク袋詰めをする能力も鍛えられたのですけれど、ずーっと、エコバッグのある点が苦痛でした。たたむのが面倒くさい。
週に一度のお買い物の時はいいのです。基本的に大きなたたまないエコバッグを持って行きますから。そうではなくて外に出るときには必ず持ち歩いているコンパクトなエコバッグ。そうなるとたたむときには1度机の上に置いてちゃんとたたまないと外袋に入らない。でも、その一手間がめちゃくちゃ面倒だったのです。
こういう時に、頼りになるのが日本の商品。「エコバック たたむの面倒」などで検索すれば、絶対に何か出てくるはず。で、思った通り出てきましたよ。検討した結果、Shupattoという、エコバックのDrop型のものをゲットしたのです。
動画では、シュパッと縦長にした後、机に置いてたたんでいますが、手に持ったままでも簡単にたためて、ゴムで留めるので袋に入れる必要すらありません。前に持っていた常時携帯用エコバッグより少し大きめになってしまいましたが、この便利さには代えられません。
まだ終わっていない
6月19日、3か月ぶりにスイスの非常事態宣言が解除されました。世界中で、ロックダウンも解除傾向にあるのですけれど、でも、感染者数は一向にゼロ方向には向かわないようです。第2波が本当に来るのかもしれないと思いつつ、暮らしています。

私の住む地域は、もともとパーソナルスペースが広いので、買い物に行くときでもないと「感染の危険」を意識することは少ないのです。その買い物でも、入り口で手を消毒することと、レジの行列では間を空けること、以前よりも(Apple Watchで)カード払いをするようになったぐらい。身近にコロナウイルスに感染したという人が一人もいないせいか、最初の頃のような緊張感はもうありません。
新しいルールとしては、家族以外と車に乗るときや、公共交通機関でパーソナルスペースが保てない時は、マスクが必要になりました。不織布のマスクも売ってます。10枚800円くらいのか、50枚で4300円くらいで。あまり売れているようには見えないけれど。
私は、現在までマスクをしなくては、という状況になったのは2度だけです。日本人の高齢女性のMacの不調を見にいったときと、美容院に行ったときのみ。なので、ネットで調べて作った自作マスクを使っています。
写真のがそれなのですけれど、この手のものを4つほど自作して、車と鞄の中に常備しています。
レストランが再開し、イベントも開催できるようになると、ずっと10人台だった新規感染者数はまた増えてきています。とはいえ、何年間もロックダウンをしたままにはできないのも理解できます。
結局、それぞれが氣を引き締めて可能な限りロックダウンの時と同じような生活を続けるしかないのでしょうけれど……。
一方で、世界中でロックダウンが行われていた頃、世界各地の大氣汚染が劇的に改善したことも頭に引っかかっています。未成年に怒られても変えることのできなかった人間のエゴは、病魔によって抑えられたという皮肉です。これをコロナウィルス感染症の収束後に、また元の木阿弥にしてしまっていいのだろうかと思うのです。
「コロナ前の世界に1日も早く戻ろう」ではなくて、もしかしたら、現在生きているような、若干不便な世界に、人類は居続けるべきなのかもしれません。
いずれにしても先のことはまだ見えません。見えないなりに、何とか生きていくしかないのでしょうね。
バッテリーあがった

田舎暮らしをしていると、自動車が必要になるときがあります。普段、健康のため、可能な限り自転車通勤をしていますし、生活圏のほとんどはいざとなったら自転車か徒歩で何とかなる距離にあるのですけれど、州都に行かなくてはならない時や大雪、それに買い物をするときなど、車が使えないと困る場面が都会よりも多いのです。
先日から時おりバッテリーの調子が悪いなと思い、意識的に長距離を走ったりもしていたのですけれど、つい先日「どうしても今日、州都に行かなくてはいけない」という日にバッテリーが死んでしまいました。いや、その日は昼間でも氷点下五度くらいの寒い日ではあったんですが、バッテリーの寿命も尽きていたらしく、何とかならなかったようです。
問題は、州都に電車で行くとなると終電が八時前なのですよ。いや、隣村まではもう遅くまであるのですけれど、そこからのバスがもうないのですね。さすがにこの時期の夜中に30分歩くのは、寒すぎます。
幸い予定よりもかなり早く出発しようとしていたので、近くのガレージに電話して、何とかしてもらい、予定にも遅刻せずに済みましたし、無事に帰ってくることもできました。とはいえ、危ないなと思ったら早めにバッテリーを交換しなくてはいけないと、思い知った一件でした。
日本で買った便利なモノ (7)竹籠の弁当箱

私は、会社にお弁当を持っていきます。小さなキッチンがあって、何人かの同僚と一緒に食べています。日本の皆さんのような凝ったものを持って行く人はいません。お弁当に美しさや可愛さを求める風潮は皆無で、たいていの人が残飯やハムかチーズの挟まっただけのサンドイッチのようなものを食べています。
私自身も、日本にいた時から、可愛くて栄養をばっちり考えたちゃんとしたお弁当を作るのが苦手で、残飯の詰め合わせの茶色いお弁当をこそこそ食べていたので、堂々とそれを食べられるようになった現在に満足しています。
とはいえ、時々、このお弁当箱を使いたくて、その時だけはなんとなく見栄えのいいお弁当を考えたりします。
これは大分のとある竹専門店で買った竹籠の弁当箱で、柔らかいフォームが大好きなのです。汁物は入れられないので、サンドイッチやおにぎりなどをメインに詰めます。
このお弁当だったら、ブロッコリーかパセリを入れれば色合いがよかったのですけれど、計画性がなくてその時にはなかったので、アレですけれど、まあ、ここは料理ブログじゃないし、いいですよね。
日本で買った便利なモノ (6)レインコート

モンベルのレインコートを買っちゃいました。ランブラーレインコートっていう商品ですね。
えー、レインコートなんてもっと安いのがあるじゃん、と思った方、少し前の私とおなじです。
そもそもレインコートを買おうと思ったきっかけは、前回のポルト旅行でした。普段は雨が降ったらどこにも行かないんですけれど、例のサン・ジョアンの祭りの前日と当日の朝に雨が降っていたんですよ。で、雨だから何も見ないという選択肢はないし、かといってすごい人混みで傘はさせないし、ということで、3ユーロショップでプラスチックの雨合羽を買ったんですね。そしたら、瞬間で汗だくになってしまいました。雨は通さないけれど、熱がこもって蒸れるってこういうことなのですね。(二十年くらい日本の夏を経験していないので忘れていたあたり)
それで、帰国後まじめにレインコートのことをあれこれ調べていました。ちゃんと調べると、アウトドア装備に行き着くのですね。例えば有名なゴアテックス。なぜあの素材が素晴らしくて、更にいうとお値段もすごいことになるのか、ようやくわかりました。暴風雨でも濡れないし傘なんか目じゃないくらい雨は通さない(耐水圧)のに、身体から出る湿氣は通して外に出す(透湿性)という、魔法のような素材らしいです。この耐水圧や透湿性はちゃんと数値としてどのくらいかがわかるようになっていて、その数値が高いと機能が素晴らしくてお値段も張る、という仕組みになっているわけです。妙に安かったり、デザインのみで機能を謳っていないレインコートはこの数値が書いてありません。
で。マッターホルンに登る方とか、真冬にスイスの屋外で仕事をするなんて方は、ケチらずにゴアテックスを使った商品を買った方がいいとどこでも奨めてあるのですけれど、私はただのヘタレな旅行用なのでそこまでの機能は求めていません。
欲しいレインコートはこんな条件でした。(1)春から秋の旅行に持って行く。10℃から27℃くらいまでの外氣温で(2)邪魔なときはしまえるコンパクトさと軽さ(3)いくつもコートを持っていきたくないのでレインコートとしてだけでなく晴れているときも羽織れるデザインと蒸れない機能(4)朝晩や予想外に冷え込んだときはユニクロのウルトラダウンと重ね着で対処(耐水性が強いと防風にも強いので重ね着で防寒にもなる)
この条件で探したときに、全てを叶える商品で二万円を切っていたのが買ったモンベルのランブラーレインコートだったのですね。耐水圧20,000mm、つまり嵐でも耐えられて水たまりに座ってもお尻に水が染みてこない防水性に加えて、透湿性15,000g/平方メートル・24hrs、つまり軽い運動をして出る汗にも蒸れない透湿性です。私は登山をしに行くわけではないので、透湿性10,000g/平方メートル・24hrs以上を探していたのです。
おなじモンベルでゴアテックスを使ったトラベルレインコートは耐水圧50,000mm以上、透湿性44,000g/m²・24hrsを謳っているのですが、23,000円。私は台風の中を全力で走るわけではないし、一生ものというわけにはいかないでしょうから、15,300円のこちらでいいとしました。

ものすごく軽いんですよ。3ユーロショップで買ったプラスチックと変わらないくらい。310グラムです。そして、こんなにコンパクトになるので、本当に暑くて邪魔なときは手荷物にも入ってしまうのです。これで旅行時の荷物問題が一つ解決しました。
色は、他にガーネットとアイボリーがありましたが、無難なインディゴにしました。去年一年、母のことがあって赤い服を着るつもりになれなかったのですけれど、そういう時に使えないのは困るなと思いガーネットは即却下。アイボリーは悪くなかったのですが、旅行中に汚れてそれが目立つと困るので、やはり紺かなと。この記事の写真やオンラインショッピングの写真(緑に近くインディゴには見えない)だと少しわかりにくいですが、実際はかなり落ち着いた
ちなみに。モンベル、日本の会社なんですけれどスイスにもお店出しているんですよ。とはいえ、あまりにも値段が違ったので、先日我が家にいらしてくださった方に日本から持ってきていただきました。
日本で買った便利なモノ (5)ファスナー圧縮バッグ

正確に言うと、これは帰国時に買ったものではなくて、最近姉に頼んで送ってもらったものです。
ヨーロッパ旅行に出かけるときは機内持ち込みサイズギリギリのスーツケースを持って行くようにしています。もちろん、もっと大きいものも許可されているのですけれど、やはり街中を快適に動き回るには、荷物は小さい方が便利なのです。このサイズなら、電車に乗り込むのも楽ですし、座席の下や後ろに収納できるので目を離さずに済みます。(このスーツケースの話はいずれまた語ります)
もともと私は女としては必要な持ち物が少ない方なのですけれど、それにしても一週間の旅行に行くのですから、衣類がスーツケースに占める割合のことは氣になります。往きはいいのですけれど、帰りはお土産を入れるスペースもあるじゃないですか!
それでこれまでは、ビニール製の圧縮袋なども使っていたのですけれど、いくつか不満がありました。一つは、ビニール製の圧縮袋は、小さくはなるのですけれど形が不揃いでスーツケースの中で今ひとつ収まりが悪いこと。それに、中のエアーを抜くのが少し難しいこと。そして、圧縮しすぎでしわになるのですよね。
それで、最近の旅行トレンドに乗っかって、こちらを購入してみました。こちらはファスナーを三カ所閉めていくと40〜50%圧縮されるタイプなのですね。
実際に、私がポルトに持って行った着替えはこんな感じの量でした。下に下着類などが、上にはTシャツや軽いボトムス、それにシャツや寝間着まで突っ込みました。溢れて見えますが、実際にはじめは溢れていました。これらを畳んでまず上下のファスナーを閉めます。容量は意外とあって、入るんですよ、これでも。


それだけでもけっこう量が減った感じがして満足、実際に往きは、ここまでの状態で持って行きました。なにしろ四角いのでスーツケースの底に綺麗に収まりました。
帰りは、更に真ん中のファスナーも閉めました。それがこの記事の最初の写真ですが、本当に圧縮されているでしょう? すごいんですよ。
この手の商品、通販大手などではいろいろと販売されているのですけれど、値段よりもファスナーがYKK製であると明記してある商品を購入しました。ファスナーの耐久度と品質が命の商品ですから。買った当人としては、大満足のお買い物でした。
Joseph Josephのコンポスト用容器
なんて書いていますが、欲しいと思ったきっかけは日本の情報でした。私はiPhoneアプリで日本のニュースをチェックしているのですけれど、その生活のコーナーにときどき「これは便利!」というような商品があって、どうしても欲しい場合は日本から送ってもらう手間をかけても購入しているのです。そして、最近「これはほしい!」と思ったのがこのコンポスト用容器でした。

正確には「Compo™ 4 Food Waste Caddy」という商品です。
コンポスト用容器というのは、説明が少し難しいのですけれど、要するに生ゴミを入れておくバケツだと思ってください。私の住んでいる地域では、野菜関係の生ゴミは農家の肥料とするべく特別のコンテナに出しそれを週に一度回収してもらうシステムになっているんですね。一軒家だと子供が一人ぐらいは入れるサイズのコンテナで、集合住宅だと大人が入れるくらいのサイズのコンテナが道路に置かれるわけです。
で、各家庭は、そこまでコンポストを持っていくのです。つまり、料理する度に外まで生ゴミを置きに行くことも可能なのですけれど、やはり少し面倒なので、台所にコンポスト用の生ゴミを一時期保管しておく容れ物を用意することになります。一番多いのは緑色で四角い容器なのですけれど、外に出しておくのはいまいち美しくなく、シンク下に置いている人が多いです。
これ、実際にやってみるとわかるのですけれど、少しずつストレスがたまるのです。シンクのところで生ゴミが出る。土がついていたり濡れている状態で、シンク下の扉を開ける。かがんでバケツの蓋を開けて生ゴミをしまう。手を洗い直して扉やバケツ周りをきれいにする。ほんのわずかの行為なのですけれど、料理の度にこれをやるわけです。
かといって、シンク横にずっと置いておくのは見た目が悪すぎるんですね。
で、このコンポスト容器を見た時に、私は飛びついたわけです。「理想だ!」って。
写真や下の動画を見るとわかりますが、これは横に細長い容器で、指で持ち上げるだけで蓋が開きます。そして、野菜の切りくずも、お皿の残り物もさっと入るのです。そして、窓辺においても違和感のないデザインであることもポイントです。個人的にとても重要なのが、スイスのどこでも買えるコンポスト用の袋(ビニールに見えますが、後に土の中で分解するのでそのままコンポストに捨てられる)5リットル用がピッタリ収まるのです。
購入してしばらくして、その便利さを実感したのは、なんとこれに替えてから、連れ合いが自分の出した果物の皮やパンくずなど、今までどんなに口を酸っぱくしても放置していたコンポスト類を自らこの容器に入れるようになってくれたんですよ。「面倒を感じさせなくする便利な商品」の偉大さを改めて噛みしめました。
私は直接買いましたが、Joseph Josephはスイスにもどういうわけか送料なしで送ってくれました。日本にもこの会社の製品は入っているようです。おしゃれなだけでなくかゆいところに手の届く有用なデザイン、おすすめですよ。
日本で買った便利なモノ (4)バターカーラー

バターカーラーといわれても「何それ?」という方、多いかもしれませんね。読んで字のごとく「バターをカールさせる道具」なのです。
バターの保存は当然ながら冷蔵ですけれど、出してきてすぐだとパンに塗る時に固い。もちろん使う量を早めに冷蔵庫から出してしばらく待てば柔らかくなるのですが、結局いつもギリギリに思い出して……という繰り返しですよね。
で、バターカーラーの出番なのです。写真のように「おっしゃれ〜」な状態にしてドヤ顔で客に出すために使うこともできるのですけれど、こうやって小分けにして置いておくと早く柔らかくなるのです。
バターカーラーには幾種類かあり、ホテルなどでよく見かける貝殻型のバターを作るには、ドイツ製のギザギザナイフを円形に丸めたようなものを使います。
このバターカーラーも買ったのですけれど、結局私が普段使うのは、写真のステンレス・バターピーラーナイフ。
ロール型のバターの形は、ドイツ式の方が素敵なんですけれど、洗ったりしまったりする時に、危険、洗いにくい、引き出しの中で場所をとるというような、取り扱い上の問題があって、使わなくなってしまったのですね。
写真の製品は、洗うのも、しまうのもぱっぱとできるし、場所もとりません。ホテルの厨房のように場所もたっぷりあるならともかく、普通の家庭では、この方が便利みたいです。
日本で買った便利なモノ (3)BONDIC

ええと、私は浦島太郎なので、どのくらいこの商品がポピュラーなのかわからないのですけれど、数年前からずっと欲しくて帰国したら絶対に買ってこようと思っていたうちの一つなんです。
これ、接着剤なんですけれど、普通の接着剤と違うのは、紫外線を照射して固めるメソッドです。歯医者さんのところで、詰め物をしてもらう時に、ピーッと青い光を当てて固めることってありませんか? あの技術を一般の接着剤として使ったというものなのですね。

こういう風に光の出るパーツと、液体接着剤の出てくるパーツの二つから出来ていて、まず液体を塗布し、それから四秒ほど照射して固めるのです。
何がいいかというと、いわゆる瞬間接着剤は、すぐに固まってしまって位置直しなどが出来ないじゃないですか、一方普通のボンドは固まるまでに時間がかかって、その間に位置キープの出来ない物は落ちてしまう。でも、この接着方法だと、照射して四秒経つと固まるので、上記の二つの問題が同時に解決するんですよ。
水や80℃くらいまでの高温にも耐えるらしいので、便利です。私は、お風呂など水回りの修復や、かけたプラスチックなどのを補填するのに使っています。
日本で買った便利なモノ (2)ミニサイズのボウルとざる

さて、今回ご紹介するこのミニサイズのボウルとざるは、正確に言えば私が買ったものではありません。母が残していったモノをもらってきただけですけれど、実はかなり便利です。それも、おそらく本来の目的とはちょっと違った使い方をしていると思います。
既に何度か書いたように思うのですが、我が家には電子レンジがありません。連れ合いがどこかで「非常に体に悪い」と聞いてきて禁止令を出したのがきっかけですけれど、結局彼の工場にはあって、時々使っています。なんせ彼は蒸し物などが一切出来ないのですね。
私は、「夫に対して絶対服従」というタイプではないんですけれど、電子レンジに関してはあちこちで「実はよくない」という話を聞く上、日本にあるような便利な電子レンジでもないですし、いっそのこと全く使わないという暮らしを既に十年近くしています。
我が家の食卓では、オーブンを多用するので、それでもすむのかもしれませんね。
でも、ちょっと面倒くさいなと思うのは、冷やご飯を一杯分だけ温めたいとき。その時に、このセットがとても重宝するんです。簡単に言うと、ざるの上にボウルをセットして、わずかに水を引いた小さなお鍋で蒸すんですね。普通の蒸し器と違って量が少ないのであっという間に沸騰して、蒸す時間もおそらく電子レンジとあまり変わりません。
応用としては、バターをちょっと溶かしたい時やチョコレートの湯煎などでも使えます。便利ですよ。
日本で買った便利なモノ (1)シンク水切りプレート
この記事は、シリーズ化して日本で買ってきた便利なあれこれをご紹介したいと思います。

さて。我が家のフラットはもともと独身者を想定して作ったらしく、キッチンの調理台などはかなりコンパクトに出来ています。窓から45センチの水切り兼調理台、33センチ幅のシンク、38センチの調理台、そして四つのガラストップ式コンロです。
十五年以上これで調理してきているので、出来なくはないのですが、たまに「手狭だな」もしくは「水切りの時にちょっと置くスペースがあったらな」と思うことが多かったんです。
そして、前回日本の某百円均一ショップでみつけたのが、この水切りプレートです。あ、百円ではなかったと思いますけれど、文句はありません。
これ、奥の五本柱のついている部分が伸縮してネジで固定できるので、自分の好きな長さにしてこんな風にシンクに橋渡しできるのです。縦でも横でもどちらでも使えますし、もっと幅の広いシンクのお宅でも使えるんじゃないでしょうか。
例えば洗ったジャガイモをむくまでの間ちょっと置いておいたり、手で洗ったお椀などを拭くまでの間乾かしておいたり、色々な使い方が出来るんです。
こういうモノは、スイスではちょっと見つかりませんし、あったとしてもまあ、五千円くらいは軽くかかるでしょうね。これは買ってきて大正解でした。
プラスチックを減らすために

で、本日の話題は、少しエコっぽいことを。
日本でも「レジ袋はいりません」意思表示などが定着しているようですが、あくまで「基本はレジ袋をつけて当然」で、あえて断ると「ご協力ありがとうございました」となる感じでしたね。ヨーロッパでは、かなり前からスーパーでは自分で袋を用意するのが基本、紙袋などは、必要な人はレジで購入する、というパターンです。たまに、レジ袋をただでくれるスーパーもあるし、高級デパートでは袋をつけてくれるスタイルですが。
もともと日本と比べると商品の包装は簡易ですので、日本ほど包装紙のゴミは出ないのですけれど、それでもやはりプラスチックゴミはけっこうあります。
たとえば、野菜の大半は、自分で量って値段シールをつけてレジにもっていくのですが、これを入れる袋が薄いプラスティックです。で、最近どこのスーパーでも売り出し始めたのが、この野菜量り売り用の袋。使い捨てはやめようという試みです。
これは、私が一番よく行くスーパーで購入したもの。もちろん、これを他のスーパーに持っていってもOKです。
よく考えると、昔はプラスチックの袋なんてなかったので、籠や瓶を使っていたのですよね。軽くてかさばらないし、割れることもないプラスチックはとても便利ですけれど、やはり使いすぎはよくないですよね。
普段使うプラスチック製品、たとえば冷凍につかうジップロックなどは可能な限り洗って再利用しますし、ラップの代わりにお皿で蓋をする、ペットボトル入り飲料は可能な限り買わないなど、意識的にプラスチックゴミを増やさない生活を試みています。
とはいえ、まだまだ依存が激しいなと、代替手段がないか、いろいろと考えている所です。
バランスクッション買った

半年以上前の話になりますが、突然背中から腰にかけて痛くなりました。原因はいろいろあったのでしょうが、たぶん加齢が一番大きかったのだと思います。要するに更年期障害でしょうか。
私は一日八時間以上を座ってコンピュータの前で過ごす仕事をしているのですが、座っていると背中が痛いのは本当に困ります。で、一番ひどい時は三十分に一度くらい立たないと本当に居ても立ってもいられないくらい痛かったのです。実際に定期的に立ってなんとかやり過ごしていました。
で、会社の同僚がいらなくなったバランスボールをくれたので、それを使うようになったらあのひどい痛みはなくなりましたが、自宅でずっとMacの前に座っているのも多少苦痛だったのです。とはいえ、自宅にバランスボールはかなり邪魔です。
そこで代用品を探していて見つけたのが、バランスクッションでした。エアーポンプで膨らませたゴムのクッションです。これは体幹トレーニングなどに使うもののようなのですが、単にクッションとして座っているだけでも良くて、それでもバランスボールと同じような効果があります。
スイスにはあまり選択肢がなかったので、一時帰国中に日本の通販で買いました。スイスに比べてびっくりするくらい安いのです。これならお試しで使ってみて、効果がなかったら諦めることもできます。私は、大満足でしたが。背中が痛くて困っていらっしゃる方は、一度試してみるといいですよ!
卵焼き器を使う
つい先日、挽肉がお買い得になっていました。それに、挽肉を買うとちょうどポイントが二十倍になるという時で、つい買ってしまいました。私は買い物は1週間に一度しか行かないのですけれど、挽肉はアシが速いので、買ってきたらわりとすぐに調理して冷凍か冷蔵し、使う日に温めてソースにからめるということが多いです。
で、「やらなきゃ」と思いつつも「うーん、面倒くさい」と一瞬躊躇したんですよ。何が面倒くさいかというと、ポロポロに炒めるのは大して面倒ではないのですけれど、よくやるので今回はハンバーグか、肉詰めか、その手の塊になるものを作りたかったのです。その一つ一つ丸める手間が面倒だと思ってしまったのですね。
それで、タネを作る所までやってから、卵焼きパンに詰めてオーブンで焼いてみました。(注・卵焼きパンとは、取っ手のとれるティファールの卵焼き器の形をしたものです。これって、日本にしか売っていないんですよ)
出来上がったものを適当にカットしたら、それでOKでした。

この卵焼き器を使う料理はいろいろとバージョンがあって、例えばたこ焼きや餃子などのレシピをネット上でよく見かけます。丸いたこ焼きはたこ焼き器がなければできないですし、餃子は一つ一つ包む手間があります。それを省略して、味だけオリジナルのままにするレシピです。フラットに長方形の形で焼いたものを切るんですね。
もちろん、作る本人が「どうしても丸いたこ焼きを作りたい」「餃子を包む作業をするのが大好き」という方は、オリジナルの作り方をすればいいと思いますが、同じ味であれば楽をして、その代わりもう少しちょくちょく作ってみたいと思うのであれば、それでいいように思うんですよね。
料理をなさらない方は、ピンとこないかもしれませんが、仕事が終わって疲れ切った時や、ぐずった子供の世話をしてようやく料理が出来るようになった時、その他のいろいろなシチュエーションで、「肉をダンゴにする」「皮で包む」もしくは「素揚げをしてから更に煮る」といったほんの少しの手間を考えてうんざりしてしまうことってあるんですよ。それでも、家事は毎日待ったなしで、やらざるを得ない。だから、つい楽をするためにスーパー惣菜に頼ってしまったり、外食で済ませたいと思うこともありますよね。
そんな時に、「この方法なら、見慣れている見かけとは違うけれど、味はほとんど一緒」で済む調理法があれば普通に使っていけばいいんじゃないかなと思います。少なくとも私はそうします。それで連れ合いが見かけがどうこう言っても無視。もっとも、彼は、料理の見かけにはほとんど文句を言いません。
卵焼きパン、このほかにもスペイン風オムレツ、トルティーリャを使うのによく使います。一口サイズに切って楊枝で刺すと、タパスとして出す時に好評です。
ソファを買い換えた
私が連れ合いと住んでいるフラットは、東京の住宅事情に慣れていた私には十分すぎるくらい広いのですけれど、本来は独身者用らしいです。「へえ。2と1/2なんだ」という感じですね。
スイス(や多分ドイツなどもそうだと思いますが)の部屋の数え方は、日本とはちょっと違います。日本だと1LDKなどといって、リビングは一部屋に数えていませんよね。こちらではリビングも数えます。そして、別になったキッチンはなぜか半分で数えるようです。
我が家を日本式に説明すると1LDKで、バスタブ&洗濯機乾燥機つきなところが、普通よりも豪華です。その話はともかく。
このリビングが、私にとってはとても広いのです。35㎡のリビングって、今のおしゃれなマンションなら普通なのかもしれませんが、「ここって独身者用だから狭くてさ、それで引っ越すんだ」というフラットにしては広くありませんか? ダイニングキッチンは別ですし。
さて、このリビングには、真ん中に薪ストーブがあって、そこで大体二つに分かれています。キッチンに近い半分は、私のオフィス的に使っている机と本棚、テレビ、それに昼寝や来客用に使っている小さな簡易ベッドを置いています。そして、残りの半分に、薪を入れておく大きな箱、もらったソファ二つと安楽椅子、それにCD用の飾り棚が置かれています。もらったソファのうち、革張りの一つはとても座り心地がいいのでそのままでよかったのですけれど、残りの面積の半分を占めていた巨大ソファがどうも氣に入らなかったのです。

いただいたものですし、色が氣に入らなかったのは布でカバーして15年以上使ってきたのですけれど、このソファが場所を占めているおかげで、増えてきたものをしまう場所がなくてイライラしていました。この写真では、何も載っていませんが、連れ合いが雑誌を山積みにして、文具やリモートコントローラーを放置し、さらに脱いだ洋服も掛けて、どんなに言っても片付けてくれません。そりゃ片付けられませんよ、しまう場所もないんですから。
それで、ついに私がキレて「ソファを買い換えたい」宣言をしました。連れ合いは最初は反対しましたが(彼はまだ使えるものを変えることにひどく抵抗するタイプ)、購入・搬入、前のソファの処分まで全て私が一人でオーガナイズすることを約束してOKを取り付けました。彼に手伝ってもらうと、決意してから実行するまでに何年もかかるので、一人でやらせてもらった方が話が早いのです。
(そういえば、ダイソンのハンドクリーナーを買う時もものすごく抵抗されたけれど、今や彼の方がずっと氣に入っていてほぼ乗っ取られています)
前のソファはベッドにもできなかったので、来客が来ても泊めることもできませんでした。いや、私の女性客が来る時は、寝室に泊めるのでいいんですけれど、簡易ベッドではまずいタイプの男性客が来ると義母のゲストルームに行ってもらうことにしていました。義母が年をとってきて、そうやって押しつけるのもまずいなと思っていたので、その問題も解決できるベッドになるソファを探してみました。

新しいソファが木曜日に無事届きました。そして、古い方は、持っていってもらいました。下が新しい方。並べると占めている空間の違いがわかりますよね?
新品を買ってもよかったのですけれど、環境問題、搬入の問題、前のソファの有効利用などを考えて、リサイクルショップから購入しました。こちらのリサイクルショップは、要らないものをタダで寄付し、その代わり買う方も新品を買うよりずっと安い値段で手に入れることができるシステムです。私が買ったものは、見かけは新品と変わらない感じで、とてもしっかりしている上、背もたれと肘掛けを取り外すと120㎝×210㎝のフラットなベッドになります。シンプルな形状のおかげで、カバーをつけるのも簡単です。しかも、以前のソファはその形状と置いた位置のせいで、窓のブラインドの開け閉めが大変だったのですが、その問題もなくなりました。

カバーをつけて完成。これ、自分への誕生日プレゼントです。(本日、4日が誕生日)
これで、前のソファで使っていた約1/3のスペースが空きました。ここをどう変えていくかは、連れ合いと相談の上です。全部一人でやると、またへそを曲げるので。
スイスで運転 -3- ナンバーの話
走っている車がどこから来たのかナンバーを見ればわかるのは日本と同じです。まあ、日本だと日本以外国のナンバーが走っていることはものすごく少ないと思いますが、陸続きの国なのでこちらは国際色豊かです。
私の住んでいる地域、つまり私がよく運転する道のあるところは、アルプス山脈を突っ切ってイタリアへ行くルートにあたります。州のナンバーの車も多いですが、外から来るナンバーもたくさん見かけます。スイスは四国よりも少し大きいぐらいの小さい国ですから、隣国から、もしくは隣国へのルートとして通る車両も多いのです。
こちらはスイスの車のナンバーの一例です。画像はWikimedia Commonsのものです。左のマークからこれはスイスの車で「GR」とあるのが州の略称です。これは私の住んでいるグラウビュンデン州の車。「3」なんて一桁のナンバーは、州の公用車ですね。

By upload by Adrian Michael (Own work) via Wikimedia Commons
ナンバーは、日本と違って車に所属しているのではなく所有者に所属しています。つまり自動車運転免許の保持車で且つ自家用車を運転する私に専用のナンバーがあり、それは車を買い換えてもずっと自分のものです。そして、ナンバーは相続もできるのです。たとえば「12345」のようなレアな番号だと高いお金を払っても相続する人が多いと思います。四桁ナンバーはちょっとしたステータスです。三桁になるともっとレアですね。

By LuisCosta (Own work) via Wikimedia Commons
こちらはヨーロッパ連合のナンバー。左のブルーと星のマークが共通で、その下に国の印がついています。「D」はドイツの車両です。ドイツ、イタリアの車はよく見かけます。オーストリアやフランスもそこそこいます。オランダや英国ナンバーとなるとぐっと少なくなりますが、夏休みシーズンにはたまに「これはどこだっけ。あ、リトアニアだ!」なんてのも走っています。
まだナンバーを見る前に「これは〇〇の車だ」と予想もします。それぞれ特徴があるんですよ。スイスの車でもやたらと急いでいるのはチューリヒのナンバーが多いです。
危険な追い越しをするくせに、うまくカーブを曲がれないので山道で追いつかれてしまうのはドイツの車に多かったりします。イタリアの車は追い越しに命をかけているタイプと、なぜかウルトラ遅い車にきっかりと別れています。後ろから観察していると同乗者と身振り手振りを交えながら喋りまくっているのが遅いようです。イタリア人らしいでしょう?
ダイソンV8買っちゃった
ずっと欲しかったのが、ダイソンのコードレスクリーナーです。それをついに買ってしまいました。ハンドクリーナー兼用で、コード付きとかわらないくらいパワフルな便利な掃除機です。
New: Dyson V8 Cordless Vacuums - Official Dyson Video
我が家には階段はないのですが、それでもコードのある掃除機では使うのにストレスフルな場所が結構あったのです。
それで、十年以上前にE社製のコードレスクリーナーを買ったのですが、吸引力が全然足りなくて、ほとんど使い物にならなかったのです。「コードレスはだめか……」と諦めていたのですが、ネットでは「ダイソンのは吸引力がぜんぜん違う、高いけれど」とい評判を目にして「う〜ん、どうしようかなあ」と思っていたのです。ネットでは、もう一つとてもいいといわれるM社のコードレスクリーナーもありましたが、日本でしか売っていないものは、コードの形状が違うので充電できませんし、どうしようもありません。
そして、ネットで色々と調べる事数ヶ月。ダイソンには色々とモデルがあるのですが、我が家はフローリングが主ですので、ソフトクリーナーモーターヘッドといわれる、吸い込みパーツのあるものが欲しくなりました。スイスでそのパーツを買うとなると「Absolute」もしくは「Fluffy」といわれるシリーズになります。で、値段を比較したら、一つ前のモデル「V7」のソフトクリーナーモーターヘッドしかついていない「V7 Fluffy」と50CHF(5600円くらい)しか違わないのに、カーペット用のダイレクトドライブクリーナーヘッド、マットレスなどにもいいミニモーターヘッドなどがついていて、稼働時間も十分長い四十分の「Dyson V8 Absolute」を買うのが一番いいという結論になりました。(すみません、文字だと今ひとつ伝わりませんね。詳しくはダイソンのページを見てください)
そして、確かに高いんですけれど、日本のサイトでほぼ同じモデルの値段を見たら、「あれ? こっちではずっと安いぞ」。今月は、普段行っているスーパーで電化製品のポイントが十倍で、さらに「Dyson V8 Absolute」が20%オフ。つまり、買うなら今しかないという千載一遇のチャンスが巡って来たんです。結局480CHF(54700円ぐらい)で買えてしまいました。もちろん、掃除機としては少し高いですが、毎日使ってその便利さを実感しているので、納得の買い物でした。
スイスで運転 -2- 高速道路を行く

スイスには大きく分けて三種類の公道があります。高速道路と、自動車専用道路と、一般道です。このうち高速道路と自動車専用道路ははっきりと分かれていなくて、高速道路が区間によって自動車専用道路になったりします。違いは最高速度と走行の形態でしょうか。高速道路は最高時速が120㎞、少なくとも広い二車線があり、中央分離帯もありますが、狭い山間にはこういった道を建設できない場合もあるので、最高時速が制限されたり中央分離帯のない一車線ずつの道になることもあるというわけです。
一般道は街中は最高時速50㎞、それ以外は最高時速80㎞です。もちろん場所によって最高時速がもっと制限されることもあります。

この写真、三年も前のものですが、たまたまあったので。
右側のフロントガラスに貼ってあるピンクのシールがありますよね。これはヴィニエッテといいます。真ん中の数字はいつの年のものなのか、これは2014年のものですね。このシールは40フラン(4600円程度)するのですが、スイスの高速道路を走行する時にはつける義務があります。一度のために買うのは高いですが、一年間有効なので毎年買います。
先年、このヴィニエッテを100フランに値上げするかどうかが国民投票にかけられました。(私にとって)幸いな事に、この案は否決されたので、ここしばらくはこの値段で毎年走れそうです。あ、私はスイス国籍を持っていないので、投票権はありません。
隣国のイタリアやフランスは、日本と同じで高速を通る度に料金を払うのですが、スイスはこの年に一度のヴィニエッテで乗り放題です。ですから、スイスの高速道路には料金所がありません。
スイスに住んでいて車を持っている人は当然ながら毎年購入しますが、旅行で例えばドイツからイタリアに行くような場合も、スイスを通る以上このヴィニエッテを購入しなくてはなりません。黙って貼らずに行ってしまう人もいるようですが、休暇の時期は警察がよく抜き打ち点検をしているので、捕まると100フランの罰金です。貼っておきましょう(笑)
スイスの人たちはかなりきちんと最高速度を守ります。かなりたくさんの取り締まりがある事も関係していると思うのですが、自主的にもちゃんと守って走る人の割合が日本よりも多いように思います。
私が日本の自動車免許をとったのは○十年昔なので今はわかりませんが、日本だと「最高速度を守るよりも流れを優先しろ」という事を言う方もいらっしゃいました。つまり「空いている高速道路で時速100キロで走るなんて」なんて方がけっこういたのです。
私の住んでいる地域では、面白いなと思うんですけれど、例えば最高が120㎞だと時速120㎞から125㎞の間で走る人が多いのです。時速125㎞は、取り締まりで違反切符を切られない最大許容範囲5パーセントを足した速さです。時計のように正確な国民性をここでも感じます。横をビューンと時速150㎞くらいで危険に追い越して行く車をみると、大抵ドイツかイタリアのナンバーなのも笑えます。あ、スイスの車でも、チューリヒナンバーの高級車も速いかも。
ただし、どんなに急いでも、そんなに早くは目的地に到達できないのが山です。追い越し車線がずっとなくて、一番前に巨大なトラックが時速70㎞でノロノロ走っているところで詰まっているうちに、さっき追い越されたこちらが追いついてしまうなんて事もしよっちゅうです。
東京で日常茶飯事だったようなひどい渋滞は、普段はありません。事故があったり、連休の前や子供の夏休みの始まった週などは、それなりの渋滞になりますが、私たちはそういうひどい渋滞があるとわかっているときはそもそも高速道路を使いませんね。休暇も、そういう混む時期は避けます。子供がいないので休みが他の人とずらせることがありがたいです。
スイスで運転 -1- 運転することになったわけ

日本では東京に住んでいたので下手くそな運転で車道に出ようとは思いませんでしたが、現在住んでいるところで自家用車なしで暮らすのはちょっと大変です。
普段の通勤は健康のために自転車で行くのですが、例えば真冬でマイナス十五度を下回ったり、大雪ともなると自転車で片道二十分の道のりは危険です。かといって、公共交通機関を利用して会社に遅刻しないためには、一時間に一本しかないバスを乗り継ぐために、いつもよりも一時間早く家を出て、出勤すべき時間の五十分前に到着するというまったく笑えないダイヤ。歩いても五十分あったら着きますけれど、真冬の早朝にそんなに長く歩いていたら凍えます(笑)
何をするにも一時間に一本のダイヤばかりを氣にしているというのはとてもストレスです。通勤の例外だけなら我慢しますけれど、週に一度の買い物に行くとか、家族を病院に届けるとか、友人と夕食するために州都まで出るなどの用事がいろいろとあるので、その度に困るのです。州都から戻る終電は夜の八時。スイスの人たちと付き合うと「そろそろ帰るわね」と言い出してから、本当に席を立つまで一時間くらいかかるのが普通なので、電車に乗るために速攻でさよならをするということができないのです。そんなあれこれを考えると、そもそも夕食する時間がありません(笑)
家庭に車が一台もないと、そうした用事があるたびに、誰かに友人に送迎を頼まなくてはなりません。タクシーも地域に数台しかいないので連絡してもこないこともあるし(運よく来ても初乗り二千円を超えてます)、この田舎では大変ストレスなのです。
私が運転することになったのは、連れ合いがバイクの免許しか持っておらず、今は亡き義父はパーキンソン病で運転を止めるように医者に言われ、義母は免許を持っていなかったので、たとえペーパードライバーでも私がやるのが一番早いと思ったから。今から十五年以上前の話です。
最初の車は、その義父からのお下がりでしたが、五年ほど前にオシャカになったので、生まれて初めて自分で車を買いました。あ、中古です。そのかわり、スイスではポピュラーではないオートマ車は、中古市場の中では比較的割高です。が、これは運転のストレス削減代と割り切ってオートマ車オンリーで探しました。上の写真がそれで、TOYOTA Yarisという車種です。日本だと、ヴィッツっていうんじゃなかったかな。
上にも書きましたが、私は自他共に認める運転下手です。日本では、車道に出るのも怖かったのですが、田舎なのでさほど交通量もなく、練習するにはいい環境でした。連れ合いの親切な友達が何度も隣に乗って教えてくれたのもラッキーでした。
交通の法律や標識自体は、日本とはほとんど違いませんし(ラウンドアバウト、三叉路、それに踏み切りの渡り方などが少し違いますが、慣れれば問題はありません)、一番問題だった駐車の仕方も、今ではとくに問題なくこなせるようになっています。それに、「ちょっとこの駐車スペースは苦手っぽいかも」と思ったら、別のところに停めればいいんです。東京と違って、一度空いているスペースを逃したら二度と見つからないというわけではないので。
スイスは、ヨーロッパ(大陸)の他の国と同様に右側通行です。これも慣れの問題です。今では間違えなくなりましたが、最初は二度ほど間違えました。交通量の多いところは、前の車がいるので間違えないのですが、誰もいないところで右折して氣がついたら左側に入っていたことがあったのです。右側通行の国をレンタカーで運転なさる予定のある方は、こういうシチュエーションが危険なのでお氣をつけください。
次回は、スイスの高速道路の走行について書きますね。
シュピューラー
というわけで、若干スクロール用空間を……。
そう、トイレで使う商品のお話です。「えっ。あの八少女 夕さんがトイレに行くの? ショック!」という方はさすがにどこにもいらっしゃらないかと思いますが、お通じの件を話題にするのはどんなものかと若干迷ったことも付け加えておきましょう。もっとも、冗談とは言え、風呂場で「はらり」なんて小説を発表してしまったブログですからね。何でもありでしょう。
今の日本の都会だと、どこに行ってもウォシュレットがついているじゃないですか。私が子供の頃は、そんなもののある家はありませんでしたし、当時は「洋式なんて汚いから和式にしか入らない」なんて事を言っている人も多かったのですよ。今は時代が変わったようですね。
ヨーロッパで、というか日本以外の国で、ウォシュレットを見たらかなりラッキーだと思ってください。今は売り出していますけれど、実際についているのを見たことはありません。今まで一回も。
イスラム系の国の田舎だと、紙がなくて常備してある水と自分の左手で綺麗にするらしいですが、私は幸いその事態にもなったことはありません。いや、慣れの問題だと思いますが、やっぱり抵抗ありますよ。
で、ヨーロッパでは通常どうなっているのかというと、普通に紙を使うか、いわゆるウエットティシューを使うのですね。普通のウェットティシューと違ってトイレに流してもいいというものがありまして、「ただし一度に三枚までにしてね」と書いてあったりします。

スイスのトイレは、基本的にどこも水圧が高いので、これでもいいのですが、例えばポルトガル辺りだと「トイレットペーパーも流さないでください」という所もあります。そういう場合、このウェットティシューは論外です。
それに、いくら流してもいいとは言え、このトイレ用ウェットティシューは長い目で見ると環境問題になっているのですよ。浄化の大きな負担になっているのですって。
私は、環境保護狂ではないのですが、やはり毎日のことですので地球に負担をかけ続けていると知っているのに続けるのは抵抗があります。それに、私は経費毒という問題にも敏感でして、たまになら全然氣にしませんが、毎日なんだかわからない化学薬品が肌に触れているのもなと思ってしまうのです。
じゃあ、高くても自宅にウォシュレットを取り付けるかというと、そんなことはしませんよ。電氣を無駄にしないというのも、ポリシーですから。

それで、考えたのですよ。ウォシュレットがないと生きていけない現代の日本人が、海外旅行に行く時に使う便利用品が絶対売り出されているはずだろうと。で、見つけました。幾種類もありました。二つほど買ったのです。というのは、ひとつは会社に置きっぱなしにしているからなのです。
どちらも中に水や温水を入れて、手で押すとノズルから水が出てくるという商品です。電源がいりませんので水さえあれば永久に使えます。バッテリーチャージみたいな手間もありません。水は使用する時に入れればいいので、持ち運ぶときは軽いです。
最初に買ったのが紫色の方で、水量たっぷりというのが売りでした。それに、ノズル部分が頑丈で全然壊れそうもありません。
でも、ちょっとみかけが微妙な感じです。しかも、ノズルを取り外して専用袋に入れても、いかにも大きくて邪魔です。しかも、トイレの個室の中に水道があればいいですが、普通は外にありますよね。取り出してこれに水を入れてセットするのはかなり恥ずかしいのですよ。そういうわけで、持ち運びはしたくなくなってしまったのです。これは自宅専用になりました。もっとも頑丈なので、いつまでも壊れません。このどぎつい紫をいつまでも使い続けるんだろうか……。

次に買ったのは、「シュピューラー」という商品です。入る水の容量は少ないんですが、実際には使い方の工夫次第で、この量でも十分だったのですよ。
これね、さすがに日本製でして、もう一つの商品で私の持った全ての不満が解消されているんです。ノズルを引き出して使うのですが、これをしまってしまうともう本当に何のボトルかわからないんです。水を入れるときにも、ノズルは仕舞ったままでいいので、なんのボトルに水を入れているのかわかりにくいのも○。色も白くてどぎつさがありませんし、それにこの小ささがポイントです。バックの中で全く邪魔になりません。旅行用と会社用と二つ買って愛用しています。
うちの会社のトイレは、男女別の個室にたった一つの便器と洗面台、その洗面台の上に棚という作りになっていて、棚の中におきっぱなしにした「シュピューラー」を取り出して、温水を設置、それから使用、そのあとに濯いで拭いてしまう、という一連の作業が密室内で可能。
ずっとその洗面棚に入れっぱなしだったのですが、だれからも「これ何?」と訊かれたことはありませんでした。本当にただの普通の空ボトルに見えるんですよね。たぶんバックに忍ばせていて、なんかの拍子に誰かに見られても興味を惹くことはないと思います。そういうことって、実はとても重要なんだよなあと思いました。
(ただ、残念ながら、ある日なくなってしまったのです。ゴミだと思われて捨てられてしまったのか、それとも「これは便利だ」と盗まれてしまったのか、なんか訊いて回るのも嫌だったので、黙ってもう一つ購入してそれからは置きっ放しにしないようにしました)
海外旅行で「ウォシュレットないと困る!」と思われる方、これ、本当におすすめですよ。ま、旅行程度なら、流せるウェットティッシュでも問題ないでしょうが。
コップ代わりに
結論は「どちらかといえばドリンクボトル派かな」ですね。なぜそう歯切れが悪いのかというのも含めて書いてみようと思います。
まずペットボトルを全く買わないかと訊かれると、買うこともあるんです。でも、環境問題とBPA(ビスフェノールA)問題の両方の観点から、私はプラスチックの使用を意識的に減らそうとしているのです。といっても現代社会に生きる限り、ゼロにすることは不可能なので、「意識せずに使った場合の半分以下にする」程度のゆるい減らし方です。で、そうなると「ペットボトル飲料を常時買う」ような行動パターンは避けるわけです。それに、そもそも、通勤途上に買いたくなるようなペットボトル飲料がないんですよ。
珍しく長時間電車に乗るような時、スイス旅行したことのある方はご存知かもしれませんが、車内販売でペットボトルを買ったりすると、ただの水でも450円くらいかかります。海外旅行中で「それもいい思い出」の方はいいんですが、住人の私はそれはちょっと我慢ならないので、水くらいは持っていきます。かつては小さめのペットボトルの再利用をしていたのですが、今はこちらを使っています。

このドリンクボトル、タイガーのものなんですが、魔法瓶のように保温機能があるのにものすごく軽いのです。ペットボトルを持ち歩く利点は軽さと壊れないことに尽きると思うのですが、このドリンクボトルはそのペットボトルのアドバンテージに肉薄しているのです。かつ、半日経っても熱々という驚異の保温力や、ステンレス製で洗いやすいこと、色移りしないこと、熱い飲み物を入れてもBPAは大丈夫かと考えずに済むことなど、ほかの利点があるので、旅行や外出に持っていくことは多いです。
サイズは、一番小さいものにしています。200mlですね。これ以上はかさばりますし、本体は軽くても液体が入るとその分重くなりますから、大きなボトルにすると結局重くなります。「重いから持っていかなくてもいいか」と思うようになってしまうんです。
さて、上のリードで、私の歯切れが悪かった理由はこの辺にもあります。私はあまり持ち歩きのドリンクでこまめに水分補給ってしないんですよ。数時間続けて電車に乗るとしても、このボトルで一杯飲むかどうか、持っていなかったらそのまま次に停車したところでカフェに入って、そこで何か飲み物を注文します。
旅行をしたり、遠出をしたりする時に、特に目的もなくカフェなどでまったりすることが多く、さらに電車の乗り換えなどで三十分以上の待ち時間があったらカフェに行く、などということをしていると、結局飲み物を持ち歩くかどうかはそんなに重要じゃなくなることが多いのです。
連れ合いとバイクの旅行に行く時も持っていきますが、実を言うとあまり使わずに帰ってくることも多いんですよね。でも、いざという時には重宝するので、やはり「どちらかというとドリンクボトル派」ですね。
こんにちは!トラックバックテーマ担当の三浦です今日のテーマは「ペットボトルを買う派?ドリンクボトルを使う派?」ですお水は常温で飲むのが好きな三浦です去年から節約のために水筒を持ち歩いています最近ではマグボトルというオシャレな名前がついていたり、透明なものや、スタイリッシュなデザインのものも増えていますよね冷たさや温かさをキープできるのも便利ですみなさんはペットボトルを買う派?ドリンクボトルを使う派...
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目を守る
で、かけます。以前「眼鏡の話」という記事でも語りましたが、昔から酷使してきた目を、ここ数年必要にかられて保護しています。
昨年の秋に日本に行った時に、遠近両用眼鏡と中近両用眼鏡を作ってきました。中近両用の方はブルーライトのカットを強くしてもらって会社での仕事専用に置きっぱなしにしています。そして、下の写真の水色のフレームのものが、それ以外の時間に使っている遠近両用。JINSという会社で作ってきました。ほとんど違和感なく使い始められ、現在ではもともとの眼鏡に戻れないほど馴染んでしまいました。

そして、屋外に長時間行く時は、さらにサングラスを掛けています。色が変わるものや、そもそも完全に掛け替える度入りサングラスなども検討したのですが、現在一番都合が良くて使っているのが、このクリップ・オンタイプのサングラス。これは白内障や加齢黄斑変性の原因となる紫外線と青色光線(ブルーライト)をカットしてくれるそうです。通販生活で買いました。
色が黄色いので、眩しい昼間から、暗くなったり屋外に入っても特に問題なく見えます。もちろん屋外に長時間いる時には外しますが、キオスクに寄るときぐらいならこのまま。

こちらは以前もご紹介したことのあるオーバーグラスタイプのサングラス。主にドライブで使っています。これの優れたところは、前方だけでなくサイドもサングラスになっていて、ドライブ中に西日が横から入ってきて辛いときなどもカバーしてくれるのです。運転中は横を向いたりできないし、高速などでは勝手に停まれないので、このサングラスは本当に便利です。
こんにちは!トラックバックテーマ担当の三浦です今日のテーマは「サングラスをかけますか?」です夏は日差しが強く、まぶしいですよね街中ではサングラスをかけている方が増えた気がします三浦は自転車通勤 なので、サングラスはマストアイテムです 車を運転される方 や、ファッションでかけている方も多いと思いますが皆さんはいかがですかあと、外国人の方はめちゃくちゃサングラスが似合ってかっこいいですよねサングラス...
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お風呂
お風呂が好きです。
温泉も大好きだけれど、ヨーロッパの温泉というのは「温水プール」なので私の好きな温泉とはちょっと違います。露天でまったりする温泉が好きで、別に水着を着て泳ぎたいわけじゃないので、ヨーロッパのウェルネス休暇にはあまり興味がありません。
で、お風呂が好きなので、自宅ではほぼ毎日湯船に浸かります。日本の方は「何あたり前の事を言っているんだ」とお思いになるかと思いますが、欧米の生活から言うとこれは「異常」です。普通は軽くシャワーで、自宅に湯船がない方も多いのです。
結婚したての頃、「毎日浸かる」ということで、連れ合いと少し文化的な争いになった事があります。しばらくして彼が慣れてその争いはなくなりました。私が彼の葉巻や飲酒に何も言わなくなり、彼が私のお風呂に何も言わなくなったという感じでしょうか。
でも、一応、控えめにします。シャワーの一回分は湯船で使うお湯の半分程度と言われたので、基本的には湯船の半分程度を目安にお湯を張ります。まあ、時々それよりも多くなりますけれど。
滅多にやらないけれど、時々入浴剤を入れて温泉ごっこをしたり、リラックスするために精油を入れたりする事もあります。それと、石鹸やシャンプーなどは昔は「安いものでいいや」だったのですが、最近は自分が使って幸せになるものを厳選します。
引越すとしても、たぶんバスタブがあることは優先順位が高くなるだろうなあ。同時に、水がウルトラ貴重な国には住めないかもと思っています。
二代目・ブラウン マルチクイック

ミキサー、チョッパー、泡立て器の機能を全て一つのモーターにアタッチメントを付け替える事で実現するのですが、これが本当に便利なのです。上の写真のように、モーター部分は小さくて、大きめのマグカップにぽんと入れておくだけで場所はとりません。重くて水がかかってほしくないモーター部分が取れる事で、他の部分を洗うのがとても楽なのがこの商品の何よりもの強みです。あまり使わないけれど、アイスクラッシャーもついていました。そして、去年からは新たに野菜のスライサーとパンの生地もこねられるアタッチメントも購入して、とても便利に使っていました。
ところが、先日、モーターがお釈迦になってしまったのです。おそらく犯人は私です。刃が引っかかっているのに、無理して回していたせいだと思います。しくしく。困りましたよ。モーター部分がなければ、全てのパーツが役に立ちません。そして、私の料理のかなりの部分はこのマシンに頼っていたので、ものすごく不便になってしまいました。速攻でネットで同じマシンのモーター部分のみを探しました。ありませんでした(笑)
ブラウンの公式ページを見ると、現在売っているのは同じマルチクイックでも9というシリーズ、私のマルチクイックは5です。新しい方が新機能などがあるのは間違いないのですが、こんなにあるアタッチメントがみんなゴミになるのは嫌です。それにまた一から揃えると結構な出費に。
それで同じパーツが使えるものは売っていないか探すと、ありました。同じ5のシリーズで、私の持っていたものは600Wだったのが750Wに変わり色も変わっていますが、そんな些細な事は全く問題なし。モーターだけの販売はありませんでしたが、一番簡単なパーツがついているだけのものがあって、値段もOK。即ポチッと注文しました。

三日ほどして新しいモーターが届いてから、早速毎日便利に使っています。今度は壊さないように無理して回し続けたりしないようにしなくちゃ。
ウルトラ乾燥に対抗して

子供の頃、祖母の手がしわしわなのを見てかわいそうだなと思ったことを記憶しています。その手の甲には、シミもたくさんあって、爪も当時の私の桜色の爪と違って白っぽくってざらついていました。
それから○十年。自分の手がどちらかというと祖母のものに近づくとは。まあ、そういうものです。我が家は肝臓の弱い家系なのですが、そのせいなのか祖母は身体のあちこちにシミがあり、氣にしていました。私の年齢はまだ当時の祖母と比較するとひと回りは若いから比較は出来ないかもしれませんが、手のシミはまだ「よく見るとひとつ2つ」程度。顔にはもっとありますけれど。
もっとも、乾燥しているせいか、ザラザラしてきて「これはまずい!」と思ったので、ここしばらくちゃんとケアしています。そう、それまではほとんど何のケアもしないでいたんです。
食器は主に食洗機で洗うので、手で洗うのはそれほど多くありませんが、実は手袋をしていません。ドイツのFloschという環境に優しい洗剤を使っているのですけれど、それのおかげか洗いものではほとんど手荒れをしないんです。
でも、冬になると、やはりとんでもなく乾燥しているせいか、かなりザラザラ。それに踵の肌荒れもひどくて。
で、この冬はL'Occitaneのハンドクリームを買ってきて毎日擦り込んでいます。シアバター入りで、なかなかいい感じです。
買うときに、ミニサイズにするか、このお徳用の大きさにするか迷ったんです。かなりお高いじゃないですか。結局大きい方を買ったので、使わないままに放置せずに、毎日せっせと塗っています。使わなくなるとすぐにまた荒れてきますから、とにかくなくなるまでせっせと塗ろうと思っています。その代わり、次のはポルトに行く時に空港で小さいのがいくつか入っているお徳用セットを買うつもりでいます。
子供の頃の肌に戻るわけではないですが、「冬だ、まずい状態だ」の手が、握手しても恥ずかしくないぐらいにはなりましたよ。
それに、踵です。とんでもなく荒れていたのが、「人間の踵」になってきました。まだ「女の子の踵」って訳ではないですけれど(笑)
救い出してみたら

日本に一時帰国していた10月のこと。実家に滞在しておりました。
朝、母が「燃えないゴミがあったら今出して」というので、玄関の前に出しにいったら、可愛いボーダー柄の瀬戸物が2つありました。
母に訊いてみたら、プリンか何かが入っていて、食べ終わったあとも洗ってしばらく使っていたのだけれど、場所もないしもういいかと思って処分することにしたというのです。
私は「う〜ん」と悩んでしまいました。他に何も持っていくものがないならばともかく、ものすごい量の(くだらないものも含めて)荷物をスイスに持ちかえるので、よけいなものは増やしたくない。
でも、この形と大きさがちょっとツボにはまったのです。
蕎麦猪口サイズの食器も欲しいなと思っていたのですが、それにちょうどいいものはまだ買えていませんでしたし、日本茶だけでなく紅茶などを入れても良さそう。なかなか使いでがありそうです。それで、最終的に氣にいらなかったら小さい植物の鉢にすればいいやと思って、持ち帰りの荷物に入れたのです。
で、帰って来たら、なんと一番お氣に入りのティーカップになってしまいました。
基本は、これにほうじ茶を入れて飲んでいるのですが、紅茶を入れたり、ジャスミンティーを入れたり、ミニサラダやポタージュを入れたり、使い道がいろいろあるじゃないですか。重ねて収納できるのもいいところ。
なかなかいいものをゲットしてきたぞとホクホクしている私です。
眼鏡の話
私の方は、そういうことを言った事がありません。忘れないから。忘れるわけにはいかないんですよ、ないと見えないんですもの。私は中学校に入る前には裸眼で0.1もない近眼になっていたうえ、極端な乱視で眼鏡なしでは家の中でも歩けないのです。二十代でトライしたコンタクトレンズが体質に合わなかったので諦め、人生のほとんどを眼鏡をかけて過ごすことになりました。

連れ合いは、55歳くらいになるまで「見えないので眼鏡をする」ということがありませんでした。ただし、サングラスは3種類くらい持っていて、必要に応じて掛け替えていました。彼はバイクを運転するのですが、昼の強い陽射しでは黒っぽいサングラス、夕暮れには黄色などいろいろと替えないといけないんですね。しかも、瞳の色が淡い緑茶色なので、濃い瞳の色の私よりも眩しさに弱いらしいのです。その分、夜に鳥目になる私と違って暗い所は強いようです。
さて、連れ合いが老眼になってしばらくは「大変だねぇ」と笑っていた私ですが、去年からものすごい勢いで進んで、私も完全な老眼になってしまいました。ただし、連れ合いと違うのは老眼鏡はいらないんです。老眼鏡をかけると見えないんですよ。反対に眼鏡を外すと見えるのです。
これは近眼の人の老眼だそうで、ものすごく困るんです。例えば手元の小さい文字を見ながら、コンピューターに何かを入力するとなると、外したり掛けたりをなんども繰り返さないといけなくなるのです。
で、今年の目の健康診断に行った時に、目医者さんに相談しました。「今すぐ遠近両用眼鏡を作らないといけないでしょうか。秋に日本に行くんですが、日本なら安く作れるんです」と。そうしたら「私なら秋まで待つわ。掛けたり外したりが我慢できるなら」と言われました。というわけで、ここまで我慢したんです。日本に行ったら、速攻で作ります。遠近両用眼鏡。ないと本当に困るんだ。まさか自分がこんなことで困ることになるとは、とほほ。
白髪染めを始めた時には、「歳とったなあ」とはあまり思いませんでした。というのは、私はものすごく早くに始まってしまったからです。19歳の時から白髪があったんですよ。だから、「普通の人とは違うからしかたない」とどこかで自分を慰めていたんですよね。でも、ここ数年、本当にあちこちにガタが出てきていて、「そうだよなあ。中世だったらもう墓場の中にいる年齢だものなあ」としみじみ思っています。
老化って、定年になってから突然始まるものじゃないんです。自分では「そろそろ本格的に中年かな」と思っている時に(実はとっくに中年だけど)どーんと、嘲笑うようにくるんですね。そうなんですよ。自分は関係ないと思っている方も、もうすぐですから。ええ。(学生さんはまだしばらく猶予ありますけれどね)

さて、私はずっとサングラスをしなかったのですが、運転するときと連れ合いとバイクのタンデムで出かけるときは、白内障予防のために黄色いオーバーサングラスをするようになりました。通販生活で買ったものを愛用しています。これは眼鏡の上に掛けるタイプで、運転する時に優れものだと実感するのはサイドにもサングラスが入っているのですよ。運転する時って、時々、サイドから強い陽が入ることがあるじゃないですか。それでも大丈夫なので安心なのです。
が、いいのでもうひとつ買おうか、それともこれは運転用と割り切って度入りのサングラスを買うか、ちょっと迷っています。日本に行ったらそれも決めなきゃ。忙しくなりそうです。
Weckのガラス器

突然ですが、我が家の冷蔵庫は、冷蔵室に若干難があります。これはスイスの賃貸アパート面に特有の苦悩だと思うんですが、冷蔵庫って自分で買うものじゃないんですよ。もともと部屋に付いているんですね。(自分で用意するタイプの部屋もあるようですが)
で、以前の冷蔵庫は、私たちが入居する前から使っていたものなんですけれど、冷蔵室の方がはるかに冷凍室よりも容量が多かったんですが、それが壊れてしまって、新しく買ってもらえた冷蔵庫は、40%くらいが冷凍庫で、冷蔵室の容量が明らかに少なくなってしまったのです。さらにボトルを横にしてしまう棚などがついていて、それがさらに場所をとっている(笑)
で、食べ終わった食品をお皿やボウルに入れたまましまおうとすると、全部入らないということがよくあったのです。
私は週に一度しか買い物に行かないし、買い物の後に足の速いものなどはすぐに調理して常備菜に変身させることが多いです。そうすれば、食材は無駄にならないし、毎日たくさん台所に立たなくても、すぐに夕飯やお弁当が用意できますよね。
そうなると、買い物に行った直後にはどうしても冷蔵庫がいっぱいになるのですよ。
それで購入したのが、このWeckのガラス製の器です。Weckはドイツのメーカーで、もともとこのシリーズは完全密閉して長期保存するために開発されたようです。たとえば洋梨のコンポートとか、ジャムとか、その手の食品ですね。スイスのたいていの家やアパートメントには、地下貯蔵庫がついているので、そういうところで保管するんですね。
私は、これを食器兼冷蔵庫での保存用につかっているのです。プラスチックの容器をそのまま食卓に出すのは味けないですし、だいたい温めるときに我が家には電子レンジがないのでオーブンか鍋かどちらかを使います。となると冷蔵保存のときにプラスチック容器に詰めると洗いものが増えるだけです。でも、このWeckなら、食器としてもかわいいので、移し替えの手間がいらないのです。

使っているのは500mlと250mlの2種類です。蓋が平なので、冷蔵室では積み重ねられます。しかも蓋は共通ですよ。
それと、いいなと思うのはラップ不要ということです。環境保護のためプラスチック製のラップの乱用は避けたいのは当然ですが、それ以外にも切実な理由があります。スイスのラップは、日本製のもののようにすっと綺麗に切れないんですよ。ラップを扱う度に、イライラ爆発なのです。どうしても必要なとき以外はラップを使いたくないのは、そのせいなのですね。
ちなみに、Weckではなくてもう少し小さい容器に何かを入れているときには、蓋としてマメ皿を使っています。
100円じゃなくてもいいんだけれど
ふいに冷凍庫の整理をしたくなった。
うちの冷凍庫は異様に大きい。冷蔵庫の下半分が冷凍庫で、さらに別の専用冷凍庫まである。ほぼフルで働いていて、連れ合いが全く家事をしなくて、さらに平日に勝手に客を連れてきてしまうような人なので、私はいろいろな食材を下準備して冷凍庫に入れておき、30分くらいで食卓を整えることが出来るようにしているのだ。
といっても、これを読んだ人たちが想像するような洗練された冷凍庫内ではない。それが問題なのだけれど。
で、たまに「収納上手の冷凍庫はこれ」みたいな記事をネットで見かけると「あ。わたしもそれやろう」と一瞬だけ思う。今やりたいのは極薄いタッパーに食材を綺麗に詰めて立てて収納しているもの。現在はビニール袋なんだけれど、かなりぐちゃぐちゃ。自分で言うんだから間違いない。
そして、スーパーに行き、タッパーを探す。そういう収納にしたいのだから10とか20とかそういう単位で同じタッパーを買わないと意味がないのだけれど、売場で固まってそのまま挫折。お値段が高すぎる。
日本だったら、いや、私が住んでいた東京だったら、100円ショップに行っていろいろな収納グッズを大人買いしてくると思う。べつに100円でなくてもいい。300円くらいなら……。でも、ひとつ千円超えると、「今のままでも死なないから今度でいいや」って思ってしまう。
個人的には、ヨーロッパの「決して安くないものを大切にする」という考え方には賛同する。その方が環境にも、労働者にも優しいと思うし、無駄なものを買い込まなくていいのだけれど。
でも、こと便利な収納ということになると急に典型的な100円ショップ大好き日本人になってしまう私なのだった。
灰かぶり

子どもの頃「シンデレラ」のストーリーを読んで、「なんて酷い継母かしら」と憤慨していました。いくら継子だからって灰にまみれるまで働かせるなんて虐待をして、と。
もちろん当時の私は、火のおこし方なんて知らないし、当時のヨーロッパの暮らしについても何もわかっていませんでした。
で。
現在の私の冬のルーティンとして、帰宅したら火をおこすというのがあります。これは義務ではないんですけれど、真冬(外は−15℃などという時です)だと薪ストーブを使わないとかなり寒く感じるので、「火〜? 怖〜い、夕たん、できない〜」などという寝言は言わずに、新聞紙と薪をさくっとピラミッド状に積み上げて「ファイヤ〜!」と着火しております。
シンデレラのお話ができた頃のヨーロッパというのは、この手の「あれば暖かい」などというようなストーブではなく、セントラルヒーティングも電氣コンロもなかった時代、薪ストーブは暖房兼調理に必要不可欠な存在、火を絶やしたりしてはならなかったわけです。
で、使用人がわんさか居るような家は別として、当時は子どもが泉の水を汲んできたり(水道なんて通っていませんから)、薪を割ったり、それにストーブに火をくべたり毎日灰をかきだしたりするのはあたり前だった訳です。実子とか継子とかそういう問題ではなく。
灰というのは、よほど氣をつけていても、搔き出したり捨てたりする時に舞い上がり、なにかと灰かぶり状態になりがちです。つまり、それだけを考えるとシンデレラは別に虐待されていた訳ではないのですね。まあ、他に虐待要因があったのかもしれませんけれど。
反対に、もし私が「ストーブの担当と、水汲みの担当とどっちがいいか」と問われれば、間違いなくストーブをとります。考えても見てください。−15℃の中を、十リットルくらいの水を何度も汲みにいかされるのと、暖炉の前で薪をくべるのとどららが快適か。
私も、水道は蛇口から出て、暖のために薪ストーブの灰を搔き出すくらい、全く問題なし。だからシンデレラの「かわいそう度」は、スイスに来てからものすごく下がってしまいました。
CHA-SAJI

日本には、痒いところに手の届く雑貨が異様に多いんですけれど、これもその一つ、珪藻土でできている茶さじです。珪藻土とは、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物つまり堆積岩です。もともと熱に強いとして七輪の材料に使われていた材質ですが、吸放湿性が高いことから呼吸する素材として、食品の乾燥剤としても使えるのですね。
で、ただの乾燥剤としてではなく、入れっぱなしにできる茶さじとして作ったのがこの商品なんですって。
我が家では、この写真のようにインスタントコーヒーの中に入れています。湿けるのを防ぐと同時にコーヒーを淹れる度に濡れていない新しいスプーンをおろす必要がなくってとても便利なんです。
この大きさはちょうど小さじ一杯と同じなので、コーヒーの他、料理用の塩のポットの中にも入れています。便利ですよ。
ゴミ丸くん

生ゴミ、みなさんはどうしていらっしゃるでしょうか。スイスの、私の住むあたりでは、生ゴミはゴミとして捨てません。ゴミは決められた収集用の大きい穴みたいなところに放り込むことになっているのですが(専用の収集量込みの有料ゴミ袋に入れる決まりがあります)、そこには「生ゴミは入れないでください」となっています。
で、どうするかというと、別に緑色の収集バケツがあって、そこに入れると農家が持っていってコンポストとして使うという仕組みなのです。で、以前は小さい容器に数日分ためていたのです。一見ビニール袋に見えるのですが、後に分解して土になるというコンポスト専用の袋があって、それを容器の中に敷いて、持っていくときはその袋を抜いて……という手順でした。
でも、生ゴミは水分が出てくるので、その専用袋が分解しはじめるのか、場合によっては一晩で水が漏れていることもありました。しかも、そのミニ容器の中は、けっこう臭うのですよ。
何とかならないかなと思っていた時に見つけたのが、この、日本で発売されていた「ゴミ丸くん」でした。
これは蓋付きの三角コーナーだと思ってください。ステンレス製のボールの下に穴があいています。そして、中蓋と外蓋がついているのです。中蓋を押すと、中のゴミが絞られる形になって水分が下から出て行きます。だから生ゴミの水がたまることがなくて、ほとんど臭わなくなったのです。
で、捨てる時に、専用コンポスト袋に移し替えるので、水漏れすることもありません。ステンレスなのでぬめりもなくきれいに洗えて清潔な状態を保てます。我が家には、とてもいい買い物でした。
触れない虫をつかまえる

私は東京で生まれ育ったので、身近な昆虫というのは限られていました。基本的には、家の中ではあまり見ないものでしたし、まあ、見るとしたら例の「絶対に見たくなかったヤツ」くらいで、それを生かしたまま外に逃がそうという発想は皆無でした。
で、こちらには「絶対に見たくないヤツ」はあまりいない(いるという噂もありますが、幸いまだお目にかかっていません)ので、「やだ! もう、ここ引越したい!」という騒ぎにはなっていません。その一方で、いろいろ出るんですね。たとえば蜘蛛。蜘蛛は飛びませんので、私はたいてい助けます。ゲジゲジの類いも助けます。
連れ合いは、自然大好き人間ですので、大抵の生き物は手でつかんで大切に生かしながら外に出します。
でも、私は「ダメな都会っ子」で、やっぱり触れないので、日本式のメゾッドを使おうとしていたのです。すなわち、コップでつかまえて、下に厚紙を敷いて……というやつです。
でも、近所で見つけてしまったのですよ。昆虫を生け捕りにする便利グッズを。
写真、手前の緑色の柄のものがそれです。プラスチック製のピラミッドに虫を閉じこめるのですね。下の蓋の部分はスライドしますので、まず開けた状態で閉じこめ、ゆっくりと蓋をスライドさせて中に閉じこめます。そうすると、そのまま窓まで運べるので、外でふたを開けて逃がすというわけです。
奥に見えているのは、ごく普通のハエたたきです。これは夏の必需品ですね。農家が近いから、ハエはあまりに多いので、自然大好きの連れ合いですら容赦なく叩きます。私も、ずいぶん熟練してきました。