【オリキャラ飲み会】こんなの飲んでる バッカスからの招待状 編
「オリキャラの飲み会」はオンライン上でそれぞれのキャラクターが勝手に飲んでいる記事です。期限はとくにありませんし、これといったルールもありません。
小説とか、詩作とか、マンガとか、わざわざ作品を用意する必要はありません。単に、うちの子が何を飲んでいる、というのをアップしてくださればそれでOK。写真や説明文も必須ではありません。ついでに、作品カテゴリーへのリンクや紹介を書きたい方はそれもご自由に。上のバナーは、よければご自由にお持ちください。もちろんバナーを使わなくても、この企画についての説明をしなくても問題なし。ゆるーく、飲みましょう、というだけの話です。もちろん誰でも参加OKです。
オリキャラの飲み会 こんなの飲んでるよ
バッカスからの招待状 編
大手町にあるバー『Bacchus』は、今日も常連と主要登場人物たちで賑わっています。でも、なんだかアルコールはあまり消費されていない模様……。
夏木敏也

1滴のアルコールも飲めない夏木は、『Bacchus』でノンアルコールカクテルを知り、常連になりました。名前にちなんで最初に作ってもらった「サマー・デライト」が1番のお気に入り。
久保すみれ
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あまり強くないのに頑張って飲んでいたブラッディ・メアリーのノンアルコール版「バージン・メアリー」があると知り、夏木と一緒にアルコール抜きで楽しむことにしました。
近藤

かつては強い「サラトガ」を無理して飲んでいた見栄っ張りさんですが、どうやっても飲めないので最近は同じサラトガでもノンアルコールドリンクの「サラトガ・クーラー」ばかりを頼んでいる模様。
吉崎護

『Bacchus』の客としても登場しましたが、静岡県にある喫茶『ウィーンの森』の店主。なので、「フィアカー・コーヒー」を飲んでいます。「アインシュペナー」(泡立てた生クリームつきダブルエスプレッソ)にキルシュワッサーが入ったもの。
伊藤涼子

『Bacchus』の店主である田中と因縁のある涼子は、神田にある『でおにゅそす』のママ。勤務前に酔っ払うわけにはいかないので、ノンアルコール・シャンディーガフを頼みました。ノンアルコールビールをジンジャーエールで割ったものですね。
田中佑二

マスターでありテンダーでもある田中は、勤務中につきスパークリング・ウォーターを飲んでいます。やっぱりノンアルコール。
【参考】
![]() | 「バッカスからの招待状」 |
![]() | 「いつかは寄ってね」 |
「ウィーンの森」
【オリキャラ飲み会】こんなの飲んでる 黄金の枷 編
「オリキャラの飲み会」はオンライン上でそれぞれのキャラクターが勝手に飲んでいる記事です。期限はとくにありませんし、これといったルールもありません。
小説とか、詩作とか、マンガとか、わざわざ作品を用意する必要はありません。単に、うちの子が何を飲んでいる、というのをアップしてくださればそれでOK。写真や説明文も必須ではありません。ついでに、作品カテゴリーへのリンクや紹介を書きたい方はそれもご自由に。上のバナーは、よければご自由にお持ちください。もちろんバナーを使わなくても、この企画についての説明をしなくても問題なし。ゆるーく、飲みましょう、というだけの話です。もちろん誰でも参加OKです。
オリキャラの飲み会 こんなの飲んでるよ
黄金の枷 編
このシリーズもやたら多くの登場人物がいるんですけれど、とりあえず三部作の生存しているメインキャラと、外伝の便利なキャラたちに「オリキャラの飲み会」用の飲み物を選んでもらいました。
マイア
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あまりお酒には強くないけれど、楽しむのが好きなマイアはヴィーニョ・ヴェルデを選びました。少し炭酸のような泡のある若い白ワインです。小皿タパスと一緒に。
インファンテ323 = 新ドン・アルフォンソ (23、トレース)

23は、ポルトガルの赤ワインを好みます。ドウロやアレンテージョも好きですが、今回選んだのはダォン。すっきりとした赤で食事に合います。
インファンテ322 (22、ドイス)

この人が飲んでいる「アグアルデンテ(Aguardente)」というのは、イベリア半島とイベリア系アメリカで生産される29%から60%のアルコール飲料の総称。要するにグラッパや焼酎みたいなものです。今回この方が飲んでいるのは葡萄のアグアルデンテ。超絶甘いものが好きな22ですが、辛いお酒も嗜むのです。ええ、めっちゃ強いです。この方。
アントニア

アントニアが飲んでいるのは、マデイラワインです。ポートワインと同じく、世界3大酒精強化ワインの1つで、マデイラ島で作られています。アントニアは、22ほど甘党ではありませんが、ポートワインやマデイラワインは好き。ただし、一緒にお菓子は一緒に食べません。この方は、スタイルを保つためにめっちゃ努力をしている模様。
マヌエラ

23やアントニアの母親であるマヌエラが選んだのはドウロの赤。こちらはボディーのしっかりした重めの赤で、色はかなり暗いもの。飲んだ後に喉に訪れる余韻は華やかなものがお好み。
アントニオ・メネゼス

《監視人たち》中枢組織の最高幹部で《鍵を持つ者》であるこの人はどんなときも寛がないので、1人だけノンアルコール。Pの街で「シンバリーノ」と呼ばれるこちらは、要するにエスプレッソです。
ジョゼ

ジョゼは、小学校の頃から時おりやっていたポートワインの試飲の趣味が高じて、ポートワインの飲み比べをしている模様。これは飲みやすいけれど危険です。ガーンと来ますよ。
マヌエル・ロドリゲス

坊主になるつもりは皆無なのに神父見習いを続けるマヌエルは、イタリアでの勤務を思い出しながらトスカーナワインのキャンティ・クラシコを飲んでいます。ひと瓶は飲めないので、大好きなクリスティーナに「一緒に飲もうよ」と誘ってみましたが、振られてしまった模様。
チコ

まだ外伝にしか登場していないチコことフランシスコは、世界各国を周る客船の楽団に勤務しています。こうした機会に飲むのはポルトガルのビール「スーパー・ボック」。わりと飲みやすい味で、小瓶なので氣軽に飲めるようです。ライサは、一緒に飲んでくれるかどうか、ちょっと微妙。
【参考】 | |
![]() | 『Infante 323 黄金の枷 』をはじめから読む あらすじと登場人物 |
![]() | 『Usurpador 簒奪者』をはじめから読む あらすじと登場人物 |
![]() | 「Filigrana 金細工の心」をはじめから読む あらすじと登場人物 |
『黄金の枷』外伝 |
【オリキャラ飲み会】こんなの飲んでる Artistas callejeros編
というわけで、「オリキャラの飲み会」をオンラインにて開催します。(期限はとくにありません)
小説とか、詩作とか、マンガとか、わざわざ作品を用意する必要はありません。単に、うちの子が何を飲んでいる、というのをアップしてくださればそれでOK。写真や説明文も必須ではありません。ついでに、作品カテゴリーへのリンクや紹介を書きたい方はそれもご自由に。上のバナーは、よければご自由にお持ちください。もちろんバナーを使わなくても、この企画についての説明をしなくても問題なし。ゆるーく、飲みましょう、というだけの話です。もちろん誰でも参加OKです。あ〜、普段交流のあまりない方は、この記事のコメ欄にひと言いただければ、拝見しに伺いますので!
とりあえず、うちのウルトラ呑んべえ集団に飲みたいお酒を選んでもらうことにしました。ブログのお友達が参加してくださろうと、くださるまいと、もう勝手に飲み始めているそうです。誰も参加してくれなかったら、うちの他の作品群から勝手に追加で人員を送り込みますので、お氣になさらず。
オリキャラの飲み会 こんなの飲んでるよ
大道芸人たち Artistas callejeros編
蝶子は、イタリア産のモスカテルから飲み始めています。極甘口のデザートワインです。この人、自分の好きなものしか飲みません。「とりあえずビール」とか、一切やらない人。あとで、ワインやその他のもっと強いお酒に流れます。

稔は、日本酒をチョイス。普段ヨーロッパでは、その地方の名産を飲みますが、ここは何でもありなので。今の時期なのでぬるめの燗で。

レネは、南仏で好まれるアニスのお酒パスティスを飲んでいます。(実家のワイン飲めよという話はさておき)
お酒自体は透明なのですが、水で割るとこうしたクリーム色になるのが特徴です。

ヴィルは、1杯目はビールにした模様。ドイツ人ですからねぇ。2杯目からはワインに行くみたいですけれど。

【参考】
![]() | 「大道芸人たち Artistas callejeros」第一部(完結) あらすじと登場人物 |
![]() | 「大道芸人たち Artistas callejeros」第二部 あらすじと登場人物 |
書く書く詐欺のおさらい

私以外にそんなことに興味がある方がいるのか、という話はさておき、あまりにも長いあいだ「書く書く詐欺」を続けてきているので、ここら辺で少し整理をしておこうかなと思いまして。
私がブログで発表する小説群は、(所々で繋がっていたりはしますけれど)基本的にいくつかのワールドに分かれています。右側のメニューバーの所を見ていただくと全体像がわかるかも。
そのうち、本編がちゃんと完結したものもありまして(当たり前のことで威張るな……)、『夜のサーカス』と『ニューヨークの異邦人たち』シリーズがそれに当たります。
『ニューヨークの異邦人たち』シリーズの最終作品『霧の彼方から』は去年ようやく完結したんですけれど。このシリーズが勝手にガンガン伸び出したときは、どうしようかと自分でも思いました。
それに、永久に終わりそうもなく思われた『黄金の枷』三部作も、現在ラストの『Filigrana 金細工の心』を発表中ですので、それももうあまり心配していません。たぶん年内に終わるのでは……。
その次に何とかしなくちゃいけないのは『森の詩 Cantum Silvae』シリーズです。これ、実は続編1つだけで終わらせるつもりでぶち上げたのですが、構想をちゃんと練り始めたらどうやっても1つの作品としてまとまらず、しかたなく続編を2つに分けて『森の詩 Cantum Silvae - トリネアの真珠』と『森の詩 Cantum Silvae - 柘榴の影(仮題)』ということになりそうです。トリネアの方が例の残念男装姫が中心の話で、柘榴の方が例の陰険野郎がメインになる話です。(ご存じない方、ごめんなさい)トリネアの方が構想まではそこそこ固めているのだけれど、そこまで。次の執筆は、これかなあ。柘榴の方は、もしかすると永久にできないかも。こちらは限りなく幻に近い書く書く詐欺だと思っていてください。
そして、『大道芸人たち Artistas callejeros』の第2部。これねぇ、ラストシーン書いてから、間もなく9年ですよ。さすがに書かないと。もう10周年に間に合わないじゃん……。善処します。でも、いつになることやら。
最近、わりとよく書いているくせに、一向に進んでいないのが『樋水龍神縁起 東国放浪記』です。なにスピンオフで、書く書く詐欺しているんだか。でも、こちらは、他の作品と違ってときどき無性に書きたくなるので、意外と進むかもしれません。
そして、みなさん、もうすっかりお忘れかと思いますが『リゼロッテと村の四季』って作品も絶賛放置中。この作品は、自分の存在意義として、完成させたいんだけれど、なかなか手が回りません。
同じカンポ・ルドゥンツ村関係のストーリーでは、このブログではまだ一度も口にしたことがない作品も裏で書いているんですけれど、これは完成する日が来るんだろうか。
この世の中が不安なままで、しかも自分の個人的な見通しもまだはっきりしていない状態なので、いつ何をどう書くということをはっきり言えないのですけれど、まあ、1つ1つ順に書いていくしかないんでしょうね。
書く書く詐欺仲間のブログのお友達のみなさま。お互いに励まし合いつつ、楽しく創作いたしましょう。
【キャラクター紹介】マヌエル・ロドリゲス
今回は連載中の「黄金の枷」シリーズから外伝にしか出てこない脇キャラ、マヌエル・ロドリゲスの紹介です。現在連載中の『Filigrana 金細工の心』はもちろんのこと、それ以外にも今後活躍する予定は全然ないのですけれど、なんかたまには全く重要でもないお気楽キャラの紹介もいいかなーと思って。
【基本情報】
作品群: 「黄金の枷」シリーズ
名 前: マヌエル・ロドリゲス(Manuel Rodrigues)
居住地: Gの街(D河を挟んでPの街の対岸にある。モデルはVila Nova de Gaia)
年 齢: 初登場の「追憶のフーガ — ローマにて」では28歳
職 業: 修道士見習い 兼 《監視人たち》中枢部つき
マヌエルは、Pの街で《監視人たち》の家系の1人として生まれました。子供の頃から運命づけられた家業(《星のある子供たち》たちの監視ならびに掟の強要)に疑問を持ち、その枠組みから逃げ出すために、神学にも教会にも興味もないのに神学生となることを選びました。
しかし、女の子は大好きなので、妻帯の許されない司教になるつもりははじめから皆無でした。予想に反して送られたのがカトリックの総本山であるヴァチカンで、しかもドラガォンとつながりの深いエルカーノ枢機卿の秘書にされてしまいます。早く司教になるための終生誓願をするようにとつつかれていたので、どうやって逃れようかと画策していたところ、ローマで以前に監視したことのあるクリスティーナと出会います。実は、クリスティーナはもともと《星のある子供たち》生まれで亡くなったドラガォンの最重要人物の恋人でした。そして、システムの例外救済措置で自由になったばかりでした。
後に、ドラガォンで発生したある事件を解決するために、クリスティーナは《星のある子供たち》である別の人物と入れ替わり再びPの街に帰ることになりました。クリスティーナを崇拝するマヌエルは、彼女の側にいるために、《監視人たち》中枢組織の一員として働くことを了承しPの街に戻りました。
帰国後しばらくは『ドラガォンの館』のすぐ近くにあるサン・ジョゼ・ダス・タイパス教会付きの修道士見習いでした。ボルゲス司教の計らいではじめた地域の独居老人を定期的に訪問する仕事にやり甲斐を感じるようになります。現在は新しく担当になったGの街の小さな教会に住み、地域住民の便利屋のような仕事を続けています。
一方で、ドラガォンからの依頼で、イタリアやスペインから来た客人を案内する仕事や、クリスティーナの通訳兼ボディガードを任されることもあります。とくに前の経歴やヴァチカンの要職にある人物と親交があることから、ヴァチカンがらみの訪問者があるときは、クリスティーナやアントニアの通訳を優先的に任されています。
あっけらかんとしたお調子者で、フットワークはとても軽いです。クリスティーナには仕事相手としか認識されていませんが、なにかとペアで仕事ができるので今のところ満足しています。
ちなみにクリスティーナのマヌエルに関する第一印象がこれです。ひどすぎ(笑)
ふと視線を感じて横を見ると、先ほど彼女がタラップを降りる時にちょうど後ろにいた、若い青年がいた。どちらかと言えば貧相なタイプで、茶色い髪は少し伸び過ぎで、黒いシャツに灰色のジャケットはフランス資本のスーパーマーケットで揃えたような安物だった。
【参考】 小説・黄金の枷 外伝 | |
![]() | 『Infante 323 黄金の枷 』 |
![]() | 『Usurpador 簒奪者』 |
![]() | 『Filigrana 金細工の心』 |
「黄金の枷」シリーズのご案内

「黄金の枷」シリーズは、既に完結・発表済みの『Infante 323 黄金の枷』、未発表の『Usurpador 簒奪者』『Filigrana 金細工の心』からなる三部作です。といっても、『Filigrana 金細工の心』が『Infante 323 黄金の枷』の直接の続編で、『Usurpador 簒奪者』はそれらを補足する前日譚です。
『Infante 323 黄金の枷』では、架空の街P(ポルトガルのポルトがモデル)にある秘密めいた屋敷「ドラガォンの館」を舞台に、左手首に黄金の腕輪をした娘マイアと閉じ込められている当主の弟インファンテ323の恋をメインに綴りました。
普段の私の小説は現実に存在しないことは書かないのですが、このストーリーだけは別で特殊設定の山です。なので、既に『Infante 323 黄金の枷』を読んでくださった(そして、もう忘れてしまった)方も、まだ未読の方にも「?」とお困りにならないように、ここで説明をしておこうと思います。(『Usurpador 簒奪者』『Filigrana 金細工の心』を読むのに必要と思わないネタバレは、『Infante 323 黄金の枷 』未読の方のために、ここでは控えます)
【用語解説】
◆ドラガォンの館
Pの街の旧市街にある非常に大きな館。観光客達には金持ちの邸宅か、修道院か何かだと思われている。門には向かい合った竜の紋章がついている。限られた人びとしか出入りできない。館の中心になるのは当主とその家族で、執事や召使いたち、運転手などが住み込んでいる。『Usurpador 簒奪者』時代の当主はドン・ペドロ、『Infante 323 黄金の枷』『Filigrana 金細工の心』時代の当主はドン・アルフォンソ。
◆インファンテ(Infante)
スペイン語やポルトガル語で国王の長子(Príncipe)以外の男子をさす言葉。日本語では「王子」または「親王」と訳される。この作品では「ドラガォンの館」に幽閉状態になっている(または、幽閉状態になっていた)男性のこと。かれらには名前がなく通番のみで表される。この番号は生まれた順につけられる。つまりインファンテ323は、インファンテ322の次に生まれた。なお、当主の長子(プリンシペ)は名前が与えられる。インファンテ322の兄がドン・カルルシュ、インファンテ323の兄がドン・アルフォンソである。ただし、本当の兄弟姉妹であるとは限らない。インファンテの子供は、すべて当主かプリンシペの子供として扱われるためである。
◆黄金の腕輪
この作品に出てくる登場人物の多くが左手首に嵌めている腕輪。本人には外すことができない。男性の付けている腕輪には青い石が、女性のものには赤い石がついている。その石の数は持ち主によって違う。当主とプリンシペ(跡継ぎ)は五つ、インファンテやインファンタは四つ、それ以外のものは当主との血の近さによって三つから一つまでと異なる。腕輪を付けている人間は《星のある子供たち》(Os Portadores da Estrela)と総称される。ドラガォンの館に住むのは執事と運転手以外の全員が《星のある子供たち》である。
◆《監視人たち》(Os Observadores)
Pの街で普通に暮らしているが、《星のある子供たち》を監視して報告いる人たち。中枢組織があり、《星のある子供たち》が起こした問題があれば解決し修正している。中枢組織のエリートのみ黒服を着ている。
◆ボアヴィスタ通りの館
ドラガォンが所有している屋敷の一つ。Pの街で裕福な人々の住む通りでもことさら目立つ水色の建物。厳重な警備体制が敷かれているのは、代替わりでドラガォンの館から遷されたインファンテの住居として使われているからである。『Infante 323 黄金の枷 』『Filigrana 金細工の心』でこの館に住んでいるのはインファンテ322とドンナ・アントニアである。
◆モデルとなった場所について
作品のモデルはポルトガルのポルトとその対岸のガイア、ドウロ河である。それぞれ作品上ではPの街、Gの街、D河というように表記されている。また「ドラガォン(Dragãon)」はポルトガル語で竜の意味だが、ポルト市の象徴である。現実のポルト市には「ドラガォンの館」も黄金の腕輪を付けられた一族も存在しないため、あえて頭文字で表記することにした。
この作品群はフィクションです。実在の街(特にポルトならびにガイア)、実在の人物や歴史などとは関係ありません。
![]() | 「Infante 323 黄金の枷」をはじめから読む あらすじと登場人物 |
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【キャラクター紹介】ジョルジア・カペッリ
今回は連載中の「霧の彼方から」のヒロイン、ジョルジアの紹介です。「なんで今さら?」と思われるかもしれませんが、なんとなく。なんせ、これまで何度も「これでこの話はおしまい」と言ってきた割に、ずるずると続編を発表してきたのが、おそらく今度こそ本当に、まもなく「さようなら」になりそうなので、今を逃すとこの人の紹介、もう出来ないかなと思いまして。
【基本情報】
作品群: 「ファインダーの向こうに」「郷愁の丘」「霧の彼方から」
名 前: ジョルジア・カペッリ(Giorgia Capelli)
居住地: ニューヨーク または ケニア中部サバンナ《郷愁の丘》と呼ばれる地域
年 齢: 初登場の「ファインダーの向こうに」では33歳
職 業: 写真家
ジョルジアは、イタリア系移民である貧しい漁師の娘として生まれました。国籍はアメリカ。
生まれつきの肉体的コンプレックスと、それに起因するトラウマを抱えて、33歳にもなっているのに人付き合いを怖れている「こじれた」キャラクターとして登場しています。ティーンの頃から夢中だったカメラでなんとか身を立てています。小さな出版社《アルファ・フォト・プレス》の専属として働き、世界の子供の笑顔をテーマにした写真集で注目を集めました。
もともとは「マンハッタンの日本人」シリーズでご迷惑をおかけしたブログのお友達TOM−Fさんとそのキャラクタージョセフにお詫びをするために書いた作品の人身御供的ヒロインとして設定しました。なので、第一作では徹底して「ぼっち」のまま登場して、退場しました。
二作目「郷愁の丘」以降では、ケニアの動物学者グレッグとの交流、そして、彼と人生をともに歩むと確信を持つまでの過程が、読者のみなさまを呆れさせるほどのゆっくりペースで描かれました。
さて、これまで読んでくださっている方には、ここまでは特に新しい情報はないのですが、一つだけ特に記載したことがなかったのは、彼女のモデルとした人物のことです。
彼女の妹で、よく見るとよく似ている(印象があまりにも違うので、よく見ないとそこまで似ていると思ってもらえない)キャラクターとして登場したアレッサンドラ・ダンジェロのモデルは、スーパーモデルのジゼル・ブンチェンだと何度か書いたことがあるのですが、ジョルジアは実はアイルランドの歌手のエンヤ(アルバム「シェパード・ムーン」の頃かな)の容姿を頭に描いて記述しました。どこがそっくりな姉妹なんだか(笑)
ただし、エンヤはいつもエレガントな服装ですが、ジョルジアは身なりにかまわず、いつもTシャツとジーンズというスタイルで登場させました。彼女の心境が変わり、自分自身を肯定できるようになるにつれ、同じスタイルにも柔らかさとおしゃれがわずかに垣間見えるようになったと記述しています。
最終的には、おしゃれなんかしてもしかたのないサバンナのど真ん中に引っ越すことになりましたので、これ以上ファションセンスが磨かれることはなさそうです。作者同様。
【参考】
![]() | 「ファインダーの向こうに」を読む あらすじと登場人物 |
![]() | 「郷愁の丘」を読む あらすじと登場人物 |
![]() | 「霧の彼方から」を読む あらすじと登場人物 |
【キャラクター紹介】萱
今回は「scriviamo! 2019」でフライイングで一瞬出てきた「樋水龍神縁起 東国放浪記」の重要女性キャラ、萱をご紹介します。
【基本情報】
作品群: 「樋水龍神縁起 東国放浪記」
名 前: 萱 (かや)
居住地: 若狭国小浜
年 齢: 二十代後半
職 業: 濱醤醢(はまひしお)造りの元締め
すでに外伝「能登の海」で、登場していますが、本来は「樋水龍神縁起 東国放浪記」のメインキャラです。
萱は濱醤醢の元締めの娘として生まれました。
濱醤醢とは、ニョクマクなどと同じタイプの、魚で作った発酵食品で魚醤です。この話の設定では、朝廷への献上品にもなる極上の濱醤醢づくりの秘伝を受け継ぐ特殊な職人の家系があることになっています。
父親は萱に優秀な若衆の一人を婿に取るつもりでいましたが、その青年は海難で亡くなっています。そして、萱自身には恋仲になっていた商家の男がいて、恋と家業の間で悩んでいた時期がありました。
若衆の事故死に続き、元締めであった父親も数年後に亡くなってしまったため、萱は女の身で元締めになり、家業か自分かの選択を迫った恋人とは別れを選びました。
まだ父親が生きていた頃、その名代として奥出雲の樋水龍王神社へ赴いたことがあり、当時「当代きっての御巫」として名を知られていた媛巫女瑠璃と知り合い親交を深めたことがあります。瑠璃媛の郎党であった次郎とも顔見知りでした。その縁で、若狭国にたどり着いた安達春昌と次郎を自宅に滞在させしばらく養生させることになります。
萱の従姉妹で大領の渡辺氏の落胤である夏と共に、この後、寄る辺なき春昌たちの唯一の湊のような役割を果たすことになる女性です。
こちらは、私が「大道芸人たち Artistas callejeros」の稔の脳内イメージによくしている上妻宏光の一曲ですが、このイメージでお月見シーンを書く予定。素敵ですよね、この曲。
上妻宏光 風林火山~月冴ゆ夜~
そして、なぜフランス語なんだとツッコミ必至の妄想テーマ曲はこちら。しかも、書こうとしているシーンには、この曲を題材にしたとは到底思えない、日本的メンタリティの筆致で書こうと画策中です。きっと誰にもわからないだろうなあ。
Lara Fabian - Je t'aime
【参考】

キャラクターバトン【恋愛編】
というわけで、この記事を読んでくださる方を完全に置いてきぼりにして、全く書き上がっていない作品の脳内妄想全開でお送りします。しかもこの二人、たぶん、TOM−Fさんの知りたいとおっしゃったキャラたちじゃないと思うんだよなあ。でも、あの人たち、深刻で面白くないんだもの……。それに、この二人なら既出なので、ギリギリ「自作品のキャラ」と言い切れますし。
◆キャラクターバトン【恋愛編】
- 1、このバトンは作者が指名された自作品のキャラクターになりきり、質問に答えるバトンです。
- 作品名『森の詩 Cantum Silvae - トリネアの真珠』
(まずは、キャラの自己紹介から)
ア:こんにちは。アニーです。ルーヴラン生まれですが、今はフルーヴルーウー伯爵夫人ラウラ様の侍女として、主にグランドロンの王都ヴェルドンに在住です。ラウラ様が旅をなさる時には、同行します。来るなと言われても!
フ:私は、グランドロン国王レオポルド二世陛下の護衛の責任者を務めているフリッツ・ヘルマン大尉です。陛下がお忍びで旅をする時には、もちろん同行させていただきます。ところで、陛下。なぜ私がこんなバトンに回答しなくてはならないのか、合点がいきません。
レオポルド:やかましい。余はいろいろと忙しいのだ。旅の準備や、馴染みの女たちとの別れなどもあるしな。この程度のことはそなたが適当に処理しておけ。 - 2、今好きな人、または恋人はいますか?教えて下さい。
- ア:好きな人も、恋人もいません。あ、でも、兄から聞いたんですけれど、ルーヴランの紋章伝令副長官のエマニュエル・ギース様が、私の贈ったスダリウム(作者注・ハンカチのような布。貴婦人から騎士へ贈り安全を祈る風習がある)を大切にしてくださっているって。ロマンチックでドキドキしてしまいました。
フ:(憮然として)インゲという妻がいます。いたんです。いや、まだ離縁はしていないんですが、出て行ってしまい愛人ドライス伯爵と派手に付き合っているようです。こっちは真面目に仕事に励んでいるのに、まったく。 - 3、その人のチャームポイント(見た目)はどんなところだと思う?
- ア:ギース様は、おしゃれな貴公子が多いルーヴの宮廷でも、どなたにも見劣りのしない素敵なお方です。まっすぐな淡い栗色の髪を後ろで一つに縛っておられ、緞子の上着は松葉色をお好みになるようです。レースの使い方は多すぎず少なすぎず、非常にセンスがおありになります。
フ:ふん。レースをひらひらさせて陛下を守れるか。お前も、私の妻と同じで外見にしか興味がないんだな。
ア:グランドロンの方(特にここにいらっしゃるヘルマン大尉など!)は、流行の衣装に身を包んだ素敵なルーヴランの騎士様をバカになさる傾向がありますけれど、ギース様は、見かけが素敵なだけでなく、とても有能な方でもあるんです。それをおっしゃるなら、あなた様だって外見でお選びになって失敗なさったのでしょう、ヘルマン大尉。
フ:外見で選んだわけじゃない。恥ずかしくない程度の家柄で、家政をそこそこ切り盛りできそうな性格に見えたから、申し込んだだけだ。お前のように、文句が多い女ではなかったしな。しかし、何も言わないから、満足しているのかと思ったのが、間違いだったらしい。 - 4、では性格はどんなところが好きですか?
- ア:ギース様ですか? えっと、優しいです。大人です。(ぼそっと)誰かさんとは大違い。
フ:聞こえているぞ。腹立たしい女だ。インゲは、好きなところ……。あったかな。ああ、きれい好きなところ。それに整理整頓が得意だったな。ま、公平を期するために言うが、この侍女も整理整頓はちゃんとしているがな。 - 5、嬉しかったエピソードありますか?本編以外のことでも良いですよ(*´ω`*)
- ア:いつだったか、ギース様に砂糖菓子をいただいたことがあるんです。ギース様とはたまたま同郷なんですけれど、お戻りになった後に懐かしいだろうからって、わざわざ届けてくださったんです。あ、そういえばヘルマン大尉、あなた様にも栗をいただきましたね。
フ:落ちていた栗を焚き火に入れて焼いたのだったな。お前は本当に食い意地が張っているな。もっとも、自分の分を我慢して、伯爵夫人に差し上げようとしていたのは殊勝な心がけだと思ったので、たくさん拾ってやったのだ。あ、インゲの話をしろだと? 嬉しかったエピソード……特にないな - 6、逆に嫌なところは?
- ア:ヘルマン大尉、そういう女性に優しくない態度でいらっしゃるから、奥様に逃げられるんですよ。少しはフルーヴルーウー伯爵に、女性への接し方をご教授願った方がいいんじゃないですか!
フ:お前こそ、誰彼構わずにポンポン言うな。伯爵夫人に憧れている割には、しとやかに振る舞おうという努力が見られないぞ。あ、インゲの嫌なところ? もちろんあの詐欺師みたいなドライス伯爵ごときにうつつを抜かしたことに決まっているだろう! - 7、その人としたいことはありますか?
- ア:ギース様と? いえ、もうお目にかかることもないでしょうし、特にないです。
フ:インゲと? 離縁だな。 - 8、ではその人に愛を叫んでください!
- ア:ですから、そういうのは、いいですからって。今忙しいんです。(しつこい司会者ね!)ヘルマン大尉。今はまだこんなですけれど、私、絶対にラウラ様みたいに素敵な貴婦人になって見せますから! その時に「あの時の無礼を許してくれ」っておっしゃる羽目になりますよ!
フ:よくもそんな妄言が言えるな、アニー。そういう口ばっかりなところが、一番貴婦人から遠いんだというのに、わからぬ女だ。あ、インゲに愛を叫べだと? どこからそんな発想が出てくるんだ、愚かな司会者め。 - 9、最後に次にバトンを渡したいキャラクターを作品名、作者名と共に指名してください。(※アンカー可、何人でも可)
- (作者です)
というわけで、思いっきりフラグの立っている二人でお送りしました(笑)
バトンの渡し先ですが、例によって、具体的には指定しません。せっかくなので創作者みなさんの「今、この子たちが一押し!」という子たちを、ご紹介いただけると嬉しいですねぇ。
ちなみに、TOM−Fさんが氣になっているとおっしゃっていたのは、おそらく「《黒騎士》ヴィダル」と「ルシタニアの娘アナマリア」か、「《トリネアの黒真珠》ことペネロペ」と「人狼と怖れられている男トゥリオ」のどちらかではないかと思うのですが、リードでも書いたように、この四人は超深刻キャラなので、このバトン向けではありません。というわけで、この二人で我慢していただこうと思います。まあ、そのうちにまた我慢できなくて外伝を先に書いてしまうかも……。
【参考】
プロモーション動画です。(「Coming soon」詐欺ともいう)
上手く再生されない時は、動画画面内右上の「別タブで開く」アイコンで大きくして再生するといいみたいです。
どれを完成させるべき?
で、代わりと言ってはなんですけれど、今日は「coming soon……詐欺」を少し進めてみました。(この記事も少し前にほとんど用意が終わっていたものです)
実はですね。現在、本来ならば完結させるべき「続編あれこれ」、どれも書き終わっていないんですよ。個人的には書き終えてから連載を開始したい性格なんですけれど、今から終わっている関係ない作品でお茶を濁すのもなんなので、この後は、「リゼロッテと村の四季」を一つと、「大道芸人たち Artistas callejeros」の次の章を公開しようかなと思っています。
で、その次に来るのは、ちゃんと完成してからにしたいんですけれど、次の三つの内のどれかにしたいと思っています。
そして、可能ならば、すでに既読の方からご意見を頂戴して、一番要望の多かったのから書こうかなと思っているんですけれど、そういうのはダメでしょうか……。この記事に全くコメがなければ、まあ、自分で決めますけれど。
(動画ですけれど、何度かスタートを押さないと動かないみたいです)
【候補その1】『霧の彼方から』
『ニューヨークの異邦人たち』シリーズですけれど、とどのつまり『郷愁の丘』の続編です。今回の作品でさらっと逃げたところを、掘り下げてあります。R18シーンがあるから逃げたんですけれど、実際に書いてみたら全然たいしたことのないシーンだったので、これなら公開してもいいかなと思っています。今のところ七割くらい書き終わっています。そんなに長くないので。
【候補その2】『Filigrana 金細工の心』
「黄金の枷」シリーズの三作目です。二作目の『Usurpador 簒奪者』がうまくまとまらないために、いつまでも公開できないんですけれど、はっきり言って『Usurpador 簒奪者』はなくても話は通じるので、外伝的に細切れに出して、ちゃんと連載するのは『Filigrana 金細工の心』にしようかと思っているんです。時系列で言うと、『Infante 323 黄金の枷』の直接の続編になります。これも七割くらいかなあ。
【候補その3】『森の詩 Cantum Silvae - トリネアの真珠』
『森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架』の続編です。構想だけは、一番ちゃんと進んでいるのですけれど、やはり執筆に時間がかかるのが、このシリーズ。問題は記述の裏取りです。まあ、架空の国なんだからそこまでこだわらなくてもいいんですけれど。
そして、以前の動画でお知らせしたところは、どう考えても一つのストーリーで入りきらないことがわかったので、『トリネアの真珠』と『柘榴の影(仮題)』に分けて、『トリネアの真珠』だけに集中して完成させる予定です。これはまだ四割行っていないかな。かなり頑張らないと難しいかも。
自分でツッコみますが、「こんな動画作っている暇があったら、書けよ」……ですよね。
【キャラクター紹介】マッテオ・ダンジェロ
今回はそろそろ完結に向けてどんどん畳んでいる「郷愁の丘」などで、読者の皆さんを呆れさせているヒロインの兄、マッテオをご紹介します。
【基本情報】
作品群: 「ニューヨークの異邦人たち」シリーズ
通り名: マッテオ・ダンジェロ(Matteo d'Angelo)
本 名: マッテオ・カペッリ(Matteo Capelli)
居住地: アメリカ合衆国ニューヨーク
年 齢: 「ファインダーの向こうに」では39歳。
職 業: ヘルサンジェル社(HealthAngel, inc.) 最高経営責任者(CEO)
マッテオは、イタリア系移民である貧しい漁師の息子でしたが、大学在学中に買い取った小さな健康食品会社を一代でアメリカ有数の大企業にしたアメリカンドリームの具現者です。早くから妹であるスーパーモデルのアレッサンドラ・ダンジェロを広告塔に起用し、ダイエット食品の売り上げを飛躍的に伸ばしました。兄妹揃って公の場に登場することが多く、妹の芸名に合わせてダンジェロと名乗っていますが、本当の苗字はカペッリです。
なお、この二つの姓は、イタリアの細いパスタ「Capelli d'angelo」(天使の髪の毛という意味)をもじってつけました。
独身の億万長者なので、女性関係が派手です。女優、モデル、お金の有り余っているセレブのお嬢さんなどとしょっちゅう浮名を流しています。また、妹のアレッサンドラと社交の場に登場することも多いため、芸能人でもないのにゴシップ誌の常連です。また、イタリアの血が濃く出たのか、女性を口説く語彙が豊富です。よどみなくペラペラ口説きますが、本人はそれぞれ真剣に口説いているつもり。ただし、全く一途ではありません。
こういった性格なので、もちろん苦手とする人もいますし、お調子者と思われている事も多いですが、憎めない性格と、誠実な対応が評価され、経済界や政治家などに味方がとても多いです。またチャリティーにも熱心です。
私の脳内でのマッテオのテーマ曲は、こちらです。
Chris Botti feat. Michael Bublé - Let There Be Love
この曲の歌詞、ずっと不思議だなと思っていたんですよ。「君らしくいたまえ。僕らしくいよう。そして牡蠣は海の底に……」って、唐突に牡蠣が出てくるんです。で、スラングを調べたら「オイスター」って無口な人って意味があるんですね。そっか、「無口な人はそのままでもいいよ」って意味なのかなと、勝手に納得。そうすると後半の「鳩」とか「カッコー」とか「ヒバリ」も「平和主義者」「まぬけ」「騒ぎ立てるヤツ」という具合になるのかなと……。
まあ、それはともかく、「でも、何よりもまず愛がなくっちゃね」と明るく歌い上げるところが、なんだかマッテオにぴったりだなーと思っているんですよ。
そして、マッテオといったら、身内の女の子に対する愛情の話を忘れてはいけませんね。イタリア人はそういう傾向が強いんですけれど、「うちのお姫様、最高!」とやたらと姉や妹などを熱愛するんですね。日本だと「シスコン、きもっ!」という捉え方をするかもしれませんが、イタリアだと割と普通。で、マッテオはアメリカ人ですけれど、イタリアの血がうずくのか、二人の妹(ジョルジアとアレッサンドラ)そして姪(アンジェリカ)に対する濃い愛情は、時々本人たちを辟易させてしまうほどです。
Michael Buble You'll Never Find Another Love Like Mine
この曲は、私の脳内イメージでは、某初婚の妹の結婚披露パーティでマッテオが熱唱する歌。「僕ほど君のことを優しく愛する男はいないよ。君は僕の愛を恋しく思うだろうね」みたいな。そして、面白がってもう一人の妹がデュエットで参加しています。花嫁と花婿は、困ったように顔を見合わせて、自分たちの結婚式なのに目立たない端の方に行ってたりする、なんて想像して楽しんでいます。
こんな痛い想像をして遊ぶのは、オリジナル作品のキャラを持っている方なら「あるある」ですよね?
【参考】
![]() | 「ファインダーの向こうに」を読む あらすじと登場人物 |
![]() | 「郷愁の丘」を読む あらすじと登場人物 |
![]() | 「ニューヨークの異邦人たち」 |
まだこの世界にいます

さて、今年もそろそろ終わりそうになっているのに、私は未だに同じ小説世界の作品を書き続けています。なんで「書く書く詐欺」になっている派手な作品の続きを書かないのか……。
「郷愁の丘」はとっくに書き終わっていて、現在書いているのはその後日譚にあたる作品です。本当は、妄想のまま放置して書かないつもりでいたんですけれど、ついうっかりコメント欄で口を滑らしてしまい、「書いて欲しい」というご希望をいただいたんですよ。それで、試しにシーンだけちょろっと書いてみたら、止まらなくなってしまいました。(ゴメンよ、蝶子と22とエレアノール。君たちは後回しだ)
で、思ったんですけれど、私の作品って地味だなあと。
書いている作業って、一人で黙々とするものじゃないですか。そして、発表するまで時間差があって、その作品のことは自分一人しか知らないんですけれど、同時期に他の方がブログで発表している作品の華やかだったり、ウケていたり、ドキドキしたりする展開を読んだ後に、自分の作品に戻るとことさら「地味だ」と思うんですよね。
「だったら派手な作品を書けばいいじゃない」と言われるかもしれませんが、こればっかりは自分のものしか書けないんですよ。たまにおちゃらけたものや楽しいモノも書いていますけれど、根本的な興味対象がその方向にはないので、結局腰を落ち着けて書いていく、もしくは追求していくベクトルは地味な感じになってしまうのです。
ちょうどこの記事の写真の様。
これ、通勤途中にある小さな沼なんですけれど、季節ごとに違う表情を見せてくれます。何れにしても地味なんですけれど、この時は鏡面の様になった水面に眠りに入る前の葉を落とした木々が映っていて、寂しげなのに澄み切った感じでした。しばらく停まって眺めていたのです。
この沼にはドラゴンもやってこないし、美男美女のめくるめく恋愛シーンも起こりそうにないし、ましてや殺人事件や派手なカーチェイスとも無縁な光景です。ポストカードにもなりそうになく、インスタグラム映えもしそうもない、なんでもない寂しい光景。こういうのが私が生息している小説ジャンルの色だよなあと、しみじみ考えてしまいました。
さて、現在書いている作品は、「郷愁の丘」にも増してさらに地味な感じにシフトしていますが(あれ以上地味って、ありえないと思われるかも)、でも、書かないとやはりこの世界から足を洗えない感じなので、つべこべ言わずにMacに向かっています。
ちなみにこの作品のイメージ音楽はこちらだったりします。
gregorian scarborough fair
【キャラクター紹介】番外編・子ども&未成年
以前、人間以外をまとめてやった事があるのですが、今回は子ども&未成年を集めてみました。と言っても、私の小説、後から育っちゃったりたりするんで、子どもだけって少ないかなあ。一応、現在時点で子ども形態しか登場していないキャラに限定してあります。(というわけで、マイアとか、23とか、瑠水などはここからは除外しました)
【基本情報】
作品: 「夜のサーカス」
名前: ステラ
国籍: イタリア人
居住地: イタリア
年齢: 本編の登場時は16歳
「夜のサーカス」のヒロイン。サーカス「チルクス・ノッテ」でブランコ乗りを勤める少女。六歳の時に出会って運命の人と思い込んだ道化師ヨナタンの側に居たいというだけの理由でブランコ乗りを目指した。後先考えない「火の玉少女」だけれど、努力は人一倍する。
【基本情報】
作品: 「リゼロッテと村の四季」
名前: ジオン・カドゥフ
国籍: スイス人(ロマンシュ系)
居住地: カンポ・ルドゥンツ村
年齢: 本編の登場時は9歳
ヒロイン・リゼロッテのカンポ・ルドゥンツ村での最初の友人。農家の子どもで、幼いながらも学校のないときはちゃんと働く。粗野で物怖じしないが、心根は優しい。ロマンシュ語とスイスドイツ語のバイリンガル。
【基本情報】
作品: 「大道芸人たち Artistas callejeros 第二部」
名前: パオラ
国籍: イタリア人
居住地: チンクェ・テッレ、リオマッジョーレ
年齢: 登場時は6歳くらい?

このイラストの著作権はlimeさんにあります。無断利用は固くお断りします。
limeさんの描いてくださったイラストから生まれ、「アンダルーサ −祈り−」という外伝で登場した少女。第二部で重要な役目を負う事になった。母親に育児放棄されているが、周りの大人たちの親切で生き延びている。
【基本情報】
作品: 「リナ姉ちゃんのいた頃」
名前: 遊佐三貴
国籍: 日本人
居住地: 東京都目黒区
年齢: 登場時は14歳だったかな?
ヒロイン・リナがホームステイする事になった家庭の次男。英会話教室に通っていて英語が少し話せるという理由で、ぶっとんだ彼女の面倒を看る羽目になる。常識人のため、よくオロオロする羽目になった。彼女のホームステイが終わった後も、交流を続けているらしい。
【基本情報】
作品: 「パリでお前と」
名前: アンジェリカ・ダ・シウバ=カペッリ
国籍: アメリカ人
居住地: ロサンジェルス
年齢: 登場時は8歳
「ファインダーの向こうに」「郷愁の丘」のヒロイン、ジョルジアの姪。母親はスーパーモデルのアレッサンドラ・ダンジェロ、父親はプレミアリーグ所属のサッカー選手レアンドロ・ダ・シウバ。父親と母親が離婚後、母親と一緒に暮らしているが、複雑な家庭環境のため歳よりも大人びている。
理想の男性は、マッテオおじさん。ウルトラ甘やかされている。ジョルジアとも仲がいい。ジョルジアの買い物のアドバイスもしてあげる事がある。
【基本情報】
作品: 「郷愁の丘」
名前: マーガレット(メグ)&エンリコ・ブラス
国籍: ケニア人
居住地: ケニア中部ヴォイ
年齢: 登場時は5歳と0歳
「郷愁の丘」の主人公、グレッグの姪と甥(正確には腹違いの妹の子ども)。母親は動物学者レイチェル・ムーア博士の娘マデリン(マディ)、父親はイタリア人実業家アウレリオ・ブラス。ストーリー中盤までエンリコは生まれていない。メグは、グレッグに懐いていないが、ジョルジアには即座に懐いた。そのおかげで後ろ向きな主人公たちが近づくきっかけができる。
エンリコの初登場は外伝「絶滅危惧種」ただし、この時は性別も名前も出てきていない。エンリコは男の子。アウレリオがイタリア系の名前を付けた。
ちなみにずっと後(とくに書く予定もないし)だが、上のアンジェリカと、メグ&エンリコは知り合うことになるはず。
キャラクターバトンもらってきました。
でもねぇ。主役二人が、このバトンで笑いを取るにはあまりにもアレでして。すみませんが、どうでもいいのがおまけで登場します。
「キャラクターバトン」
- 1、自己紹介
- (ジ)ジョルジア・カペッリ。ニューヨーク在住の写真家です。年齢は33歳。独身です。前作「ファインダーの向こうに」に続いての出演です。
(グ)ヘンリー・グレゴリー・スコットです。つい最近登場したばかり、ケニア在住で動物生態学研究者です。38歳、独身。大学の講師などもして糊口を凌いでいますが、普段はサバンナでシマウマの生態調査をしています。
(キ)私はキャシー。ニューヨークの《Sunrise Diner》のウェイトレス。23歳だけど、ボブという夫がいて、一児の母よ。「ニューヨークの異邦人シリーズ」は第一作の「ニューヨークの日本人」から出演している古参です。いつ私が主役になるのかしら? - 2、好きなタイプ
- (ジ)そういうのは別に……。(作者ツッコミ:TOM-Fさんところのキャラ、某著名ニュースキャスターに惚れているんでしょ!)
(グ)えっ。す、好きなタイプ? そ、それをここで言うのは……。(オタオタしている)
(キ)あなたたちねぇ。別にいま好きな人を告白しなくてもいいんだから、適当な人をあげとけばいいでしょ。私はねぇ。有名人でたとえると、NBAのシャキール・オニールかな? - 3、自分の好きな所
- (ジ)う〜ん、あえて言うなら一人でいても困らないところ?
(グ)好きなところ……。特別そういうのはないのですが、強いて言うなら人にあまり迷惑をかけないところかな。
(キ)前向きなところ! 誰とでもすぐに友達になれるところも。わりと努力家だし、仕事熱心。子煩悩だけど、いい母親のはず。それに、結構ナイスバディ。あと、面倒見もいいかな。それにね……(あと20分間続く) - 4、直したい所
- (ジ)世間受けのいい写真ばかり撮ってきたので、いま、もう少し正直に自分の撮りたい物に挑戦しています。「きっとわかってもらえない」と諦めるのをやめたいです。
(グ)あまり人とうまくいかないので、少しは人と上手につきあえるようにしたいと思っています。
(キ)直したいところなんてないわ! 今のままの私を私が愛してあげなくてどうすんのよ! - 5、何フェチ?
- (ジ)フェチっていわれても。レンズ沼にどっぷりハマり中かな。
(グ)縞しまフェチ……あ、これはジョークです。
(キ)あなたがいうとジョークに聞こえないよ。私はラテックスと鞭! あ、これもジョークだけど、笑えない? - 6、マイブーム
- (ジ)郊外へのドライブ。一人で行きます。景色のいいところでリラックスしてワインを頼むのが好き。
(グ)灌木の新芽を植木鉢で育てる「マイ・ボンサイ」。愛犬のルーシーにかじられてダメになる事が多いのですが。
(キ)マカロン! 最近美味しいお店を見つけたの。仕事の後に口に放り込むと疲れも取れちゃう。 - 7、好きな事
- (ジ)写真を撮る事かな。
(グ)シマウマの観察記録。
(キ)なんなのよ、あなたたちったら。それは仕事じゃないの。私はスケート! 早く冬にならないかな。今年は娘のアリシア=ミホにも教えはじめるわ。 - 8、嫌いな事
- (ジ)パーティに行くこと。
(グ)会合一般。
(キ)本当になんなの、あなたたち?! 私? 不意の残業。お客さんとお喋りしてつい時間が経っちゃって時間超過するのは好きだけど。 - 9、読者に一言
- (ジ)前回に続き、私がヒロインという地味な小説ですが、暇つぶしにでも読んでいただけると嬉しいです。
(グ)作者がアフリカで経験したことがあちこちに散りばめられた最初の小説です。雰囲氣を感じていただけたらありがたいです。主人公の片割れが僕というのは、なんですけれど……。
(キ)この二人が主役って、先が思いやられるけれど、私に免じて読み続けてくれると嬉しいなあ。「ぐるぐる系」と「ザ・生殺し」がお好きな方には、おすすめの小説よ。(褒めていない)
いつかは、私が主役の話も書いてほしいけれど、あの作者の好みがねぇ……。 - 10、次を指名する。
- (ジ)指名……したいけれど、皆さんいろいろとお忙しいんですよね。
(グ)ご迷惑になったら申し訳ないし。
(キ)あ〜! この人たち、超イライラする! つべこべ言わずに指名するの! この作品と一番縁が深いのはTOM-Fさんだけど、そこからもらったバトンだからね。というわけで、外伝で競演したから彩洋さん。やってね!
キャシーは、あんな事を言っていますが、彩洋さん、お忙しいと思いますので、ご無理なさらずに。で、やりたい方は、どなたでもどうぞ!
「郷愁の丘」に興味のある方はこちらから。
![]() | 「郷愁の丘」 |
【関連作品】
![]() | 「ファインダーの向こうに」 |
![]() | 「ニューヨークの異邦人たち」 |
某キャラクターの風貌
つい先日、大海彩洋さんにscriviamo! 2017の参加作品を読ませていただいて、コメント欄でお話ししていて氣がついたんですけれど、「郷愁の丘」まだ主人公のひとりの風貌を描写していませんでしたね。っていうか、本編ではまだ登場していなくて、番外編「最後の晩餐」では本人目線だったので、描写するところがなかったんですけれど。
で、何もここで開示することもないとは思うんですけれど(小説を読んでもらえ、設定なんかいちいち語るなって、話もあって)、でも、隠すほどのことでもないし、しょっちゅう読んでくださる方に脳内イメージを植え付けてしまえ、ということで、私が頭に浮かべている風貌をここでお見せしちゃいます。
そう、「書きます」ではなくて、「見せます」なんですよ。下のYoutubeのジャケット絵、この方が私の中のヘンリー・G・スコット(グレッグ)のイメージなんです。表情も含めて。この方は、前にもご紹介しましたが、最近私が大好きなサン=プルーというフランスの作曲家です。
Le Départ
Album "Le Piano sous la Mer" (1972) by Christian Langlade a.k.a Saint-Preux.
Final
Album "La Passion" (1973) by Christian Langlade a.k.a Saint-Preux.
彩洋さんは、もっと若くてカッコいい男性をイメージされていたように思いますが、(あ、サン=プルーがカッコ良くないという意味ではなく!)身もふたもなく言うと「野暮ったくていまいち自信の無さそうなヒゲのおっさん」です。こういう人が、実は私の心の琴線に触れるんですよ。そういえば「黄金の枷」シリーズの23もヒゲ面だったな。べつに髭フェチでもないんですけれど、毎朝ブラウンの電動ひげ剃り機で完璧に剃っているようなエリートっぽい男性って、私の小説ではあまり表には出てこないようにも思います。そういえば、グレッグの対比として登場するためにまたしてもお借りしているTOM-Fさんのところの超有名ニュースキャスターは、きっと身だしなみを完璧に整えているエリートですよね。
上の二つは、単にサン=プルーの顔をお見せしたくて選んだ曲ですが、下は「郷愁の丘」のエンディングテーマとして、勝手にマイ・プレイリストに入れている曲です。
Saint-Preux: Le Piano d'Abigail 1ere partie
名前の話 キャラ編 その3
いろいろなブログで一次創作の小説を読ませていただくようになって、キャラクターにつける名前って割と傾向があるなと思うようになりました。それぞれのこだわりがあって面白いです。
で、私の小説なんですが、基本的に「どこにでもいる普通の人間」をメインに据えることが多いので、名前もそれに応じて「どこにいてもおかしくない名前」が多くなります。欧米系だとそもそも名前のバリエーションは日本の人名よりもずっと少ないので、なおさらですね。
脇役の「どうでもいい人物」には、本当に石を投げればあたるような名前を付けます。例えば、「ファインダーの向こうに」でヒロインを傷つけた元カレの名前は「ジョン」でした。もう少し重要な役割の人間にはいろいろと検討してぴったりの名前を探します。例えば同じ作品の中では「ベンジャミン」「マッテオ」「アレッサンドラ」。
「郷愁の丘」に出てくるある人物は一般にはファーストネームの「ヘンリー」で呼ばれる人なのですが、ミドルネームの「グレゴリー」から「グレッグ」という愛称もあるところに意味を持たせています。つまり、私自身が「グレゴリー」という名前に特別な愛着があるのでこうなったわけです。「グレゴリー」という名前を持つキャラクターは未発表の作品にもう一人います。似たようなこだわりの名前に「ヘルムート」「アーデルベルト」「ゲオルク」があります。何でこだわってしまっているのかは、この辺は自分でもわからなかったりします。音かな?
このように、他の方にはわかりにくいでしょうが、私自身が異様に愛着を持っている名前がいくつかあります。女性名では「ラウラ」これは、月桂樹を意味する言葉からでたヨーロッパに多い女性名です。主にイタリアですかね。英語だと「ローラ」ですが、私は「ラウラ」の響きが好きなので「ローラ」はほとんど使いません。
そして、日本語だと非常によく似た響きの名前に「ライラ」があります。私の発表したことのない昔の小説にはこの名前がやたらと出てきます。この名前はアラビア語で「夜」を意味する女性名で、イスラム圏の話のヒロインにはたいていこの名前を付けてしまうわけです。
「Infante 323 黄金の枷」のヒロインの名前を考えていた時に、ポルトで見つけた名前が「マイア」これは後に「プレアデスの姉妹たちの長姉の名前である」ことをTOM-Fさんに教えていただきましたが、付けた時はそんな素晴らしいことは何も知らず、単純に見かけて三文字だったので嬉々として付けました。実はマイアはポルトの近くの地名なんですよ。でも、ラウラやライラに続くお氣にいり三文字名になりました。その他に「ステラ」「ライサ」など三文字名が好きな傾向あり。
二文字ではよく使うのが「マヤ」という音の女性名で、「夜想曲」のヒロイン「マヤ」や「大道芸人たち」「樋水龍神縁起」の「園城真耶」などあちこちで使っています。「サラ」「サヤ」も多いなあ。シンプルでありつつ、音の感じ、イメージ、それに日本人の場合は漢字、外国人はアルファベットで書いた見た目が美しい名前を特別なキャラクターに付けたがるみたいですね。
男性名は、日本語名に偏りがあります。ものすごく多用するのは「タカシ」「アキラ」の二つです。「タケシ」「タダシ」もわりと多いです。一応作品ごとに漢字は変えています。
日本語の名前の場合は、「これってなんて読むんだっけ」と思わせずに簡単に読めるものを目指しています。「ごめん。これなんて読むんだっけ」をひとつの小説で3回繰り返させたら、おそらく読者は読むのをやめると思うので。
ただ、日本語名の場合は、その名前で実際の具体的な知り合いが思い浮かばない名前を選んでいます。別にいいと思うんですけれど、なんとなく。
【動画】「郷愁の丘」プロモーション
来年のscriviamo!が終わったあたりから、ぼちぼち発表しようと思っている(もっとも第1回の部分はもう発表済みなんですけれど)のが「郷愁の丘」という作品です。「大道芸人たち」や「森の詩 Cantum Silvae - トリネアの真珠」はどうしたというつっこみは置いておいて(笑)
「郷愁の丘」は、「ファインダーの向こうに」の続編にあたる短編集「ニューユークの異邦人たち」シリーズの番外編としていますが、「ファインダーの向こうに」の直接的な続編ともいえる作品で、舞台はニューヨークではなくてほとんどケニアになります。というわけで、こういう動画になりました。
制作は、いつものようにAppleのiMovieで、使った映像は、動画のラストにも書いてありますが、NHKクリエイティブ・ライブラリーのものです。ここには明記さえすれば自由に使える動画がたくさんあるのです。
いろいろと思わせぶりなことが書いてありますが、まあ、こういう話です。なぜネタバレを氣にしないのかというと、あらすじがネタバレするかどうかはまったく重要ではないから。まあ、私の小説は、みんなそんな感じですが。
そして、この時期にいきなりプロモーションをするのは、そうなんです。水曜日に発表する番外編が、本編を飛び越して思いっきりネタに触れているからなんですね。先に少しでも、こんな話だとお知らせしておこうかなと思いまして。
番外編、そして来年発表の本編、ともにどうぞよろしくお願いします。
参考
![]() | 「ファインダーの向こうに」を読む あらすじと登場人物 |
![]() | 「郷愁の丘」を読む(第1回のみ公開済み) あらすじと登場人物 |
![]() | 「ニューヨークの異邦人たち」 |
【キャラクター紹介】番外編・人間以外
なんですが、今回はちょっと趣向を変えて、人間じゃないキャラクターを並べてみましょう。そんなのほとんどいないと思っていましたが、意外とあちこちにいました。ここでは、かなり重要な役割を果たすキャラクターだけ並べてみました。
【基本情報】
作品群: 「夜のサーカス」シリーズ
名前: ヴァロローゾ
種: ライオン
居住地: イタリア
年齢: 本編中では4歳。

サーカス「チルクス・ノッテ」で曲芸用に飼われている。何匹か居る中で、ライオン使いのマッダレーナとの相性が一番いい雄ライオンとして登場。ヒロイン、ステラが狼に襲われた時に吠えて追い返してくれた他、ストーリー上のここぞという時に大事な役割を果たす。
【基本情報】
作品群: 「タンスの上の俺様」シリーズ
名前: ニコラ(俺様ネコ)
種: 猫
居住地: 日本
年齢: 不詳。主に仔猫として登場。

もともとは、招き猫だったが、天命を全うしたので願い通りに猫として生まれ変わったという設定。特に何かができるわけではないのだが、どういうわけだかウルトラ上から目線で、態度が悪い。おそらく、ブログ小説界でもっとも感じが悪く愛されないタイプの猫。意外とグルメ。
【基本情報】
作品群: 「ニューヨークの異邦人」シリーズ「郷愁の丘」(未発表)
名前: ルーシー
種: 犬、ローデシアン・リッジバック
居住地: ケニア
年齢: 2歳

From Wikimedia Commons, the free media repository
現在執筆中の「郷愁の丘」に出てくる。ヘンリー・G・スコット博士の飼い犬で、ケニア中部の「郷愁の丘」とは呼ばれる地域に住んでいる。ルーシーという名前は、1974年に発見された人類の祖先アウストラロピテクス・アファレンシスの化石の愛称から。ローデシアン・リッジバックはライオンにも立ち向かう勇猛な犬で、ルーシーも例に漏れず優秀な番犬。普段は飼い主以外には懐かない。ただし、ヒロインであるジョルジアにははじめから懐いた。すみません、一生懸命書いています。もう少々お待ちください。
【基本情報】
作品群: 「樋水龍神縁起」シリーズ
名前: 樋水龍王神
種: 龍、もしくは、川
居住地: 島根県奥出雲樋水村
年齢: 不詳
ここに並べるのはどうかと思ったけれど、ついでに。島根県奥出雲にある架空の樋水村にある樋水龍王神社の主神で樋水川の神格化。神社の奥にある龍王の池と呼ばれる池の誰も見た事がないという瀧壺にとぐろを巻いていると言われている。神出鬼没で水のあるところには自在に出没できるらしい。その辺の川にいることもあれば、ほうれん草やパスタを茹でているお湯の中にもいる一方、どこにもいない空の存在でもある。
【キャラクター紹介】エレオノーラ・デ・トリネア
今回はまだ作品に登場したことのない女性です。でも、近いうちに(って今週ですが)スピンオフの中でフライング的に登場するので、特別に描いていただいたイラストのお披露目を兼ねての紹介します。
【基本情報】
作品群: 「森の詩 Cantum Silvae」シリーズ
名前: エレオノーラ・デ・トリネア (Eleonora de Trinea)
居住地: トリネア侯国の港町トリネア
年齢: 「森の詩 Cantum Silvae - トリネアの真珠」(未発表)では19歳。
身分: トリネア侯国第一候女
エレオノーラは、センヴリ王国(モデルはイタリア)に属するトリネア侯国の第一候女です。本来ならば深窓のお姫様でしかるべきなのですが、事情があってとても残念なことになってしまっているじゃじゃ馬姫です。
彼女は、伝説の

このイラストの著作権はうたかたまほろさんにあります。無断転用は固くお断りします。
彼女は一年前に兄をなくしています。侯国を担うにふさわしい跡継ぎと誰からも敬愛されていた兄が突如死去したことで、ただのじゃじゃ馬姫は、トリネア侯国の世継ぎとなってしまいました。
彼女は数年前にグランドロン国王レオポルド二世との縁談がありましたが、話が出たばかりの時に、あっさりと断られています。本来ならばトリネア候が激怒してもおかしくない扱いでしたが、エレオノーラはとても候女として人前に出せる振舞いができないので、候はほっとして話を大きくしませんでした。
上の麗しいイラストは、わたしのリアルの友人でもあるうたかたまほろさんが描きおろしてくれた男装姿のエレオノーラです。ああ、なんて素敵なのかしら。嬉しい~。
そして、この下のプロモーション動画で使われているたくさんのイラストも、まほろさんによります。本編の方は、え~と、もう少しお待ちくださいね。(全然書けていません)
【参考】
![]() | 森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架 あらすじと登場人物 |
美術館にて
今ももちろん見ていますけれど、それだけじゃないんですよね。好きなものだけでなくて、普段の暮らしでは知ることの出来ない情報を得るいい機会なのですよね。
例えばウィーン美術史美術館にはものすごい量の絵がありました。大好きなラファエロがありましたし、ブリューゲルやレンブラントのコレクション、ベラスケスやフェルメールもありました。そしてそれ以外にも、ものすごい量の、私の知らなくて以前は興味も持たなかった絵が。

ここにある2つの絵は、実を言うと誰のなんていう絵かもわからないまま写真に撮ってきました。これは私にとっては取材です。
絵に含まれる情報ってものすごく多いのです。私が書こうとしているものにはたくさんの「?」があって、文献を探そうにもどこで何を探せばいいのかすらわからなかったりします。もちろん日本語で書かれた文献もあたりますが、自分の知りたいことがピンポイントで都合よく書いてあるわけではないですし、他の言語の文献は沢山は読めません。ましてや古語で書いてあったらお手上げです。
でも、絵なら、かなり沢山のことがわかるじゃないですか。

もちろん氣をつけなくてはならないのは、この絵に書いてあることが真実でもないことです。例えば、神話の時代の題材でもその画家の当時の服装で描かれていたりします。それでも、自分が描写したい事柄、景色、人物のバランスなどのアイデアが沢山詰まっているのが絵です。
というわけで、取材のつもりで膨大な絵の写真を撮ってきました。脇役の顔のイメージ、服装、そんなものもいろいろと考えながら美術館を歩いています。
ヒマにも程がある?

つい先日、たまたま時間があって、「scriviamo!」のお返しも「Stella」ならびに「carat!」提出作品も全部書き終わっているので、延び延びになっていた懸念事項をひとつ片付けようかと。
といっても長編の「Filigrana 金細工の心」や「大道芸人たち Artistas callejeros」の続きでも書けばいいのに、そちらはそう簡単には書けないから止まっているわけで、別のことに現実逃避してみました。
上に上げた他にも、いま書いている作品群、というか風呂敷を広げてしまって収拾つかなくなっているお話、やたらとあるんですけれどそのうちのひとつで、これからも少し真面目に書こうかなと思っているひとつが不定期連載「リゼロッテと村の四季」です。
これ、私の作品には珍しく、しばらくは子供目線で話が進んでいくんですけれど、私が現在住んでいる地域の百年くらい前の話を想定しています。私は素人創作者ですし、歴史物を書くわけではないのですが、せっかく書くのだからある程度この時代のこの地域のことや考え方、それに民俗などが伝わるように書きたいなと思っています。もちろん私が見る事の出来る現代のものとは違うので、あくまで眉唾ものとして読んでいただこうと思いますけれど、個人的には明らかな嘘は書きたくないと、真面目にストーリーや背景を練っていたりするわけです。
で、舞台となっているカンポ・ルドゥンツ村のモデルとなっている私の住む村の20世紀初頭の人口なども調べたりしたんです。つまり、学校にどのくらい子供たちがいるかなというようなことを書くのに5人と書いたのに実際は300人というような大きな違いになるのはどうかなと思ったものですから。
で、案の定、私の予想よりかなり多かったんですが(ネットって、予備知識と語学がある程度出来るとこんなことまで調べられるんですね)、私自身が把握しながら書いていける村の人間関係相関図を考えて、大人も含めてとりあえず現実よりずっと少ない70人ということにしました。150人くらいはいるということにして、名前は出てこないでもいいんですけれど、私が役割を振り分ける名前のあるキャラクターとしてはMax70人。もちろんこの全員が出てくると決まったわけではありませんが、ちゃんとどこかに書いておく人たちです。
で、暇にまかせて何をやっていたかというと、当時の5歳ごとの人口分布を連邦の制作した統計資料から引っ張ってきて、その比率で70人を(0歳から4歳までは何人、5歳から9歳までは何人というぐあいに)分布させて、それからそれぞれに名前を付けるということをやっていたわけです。加えて年齢と職業、誰と誰が親子兄弟姉妹なのかというようなことも。(まだ全部は終わっていない)
きっと皆さんが名前を覚えてくれるだろうと予想されるキャラは、そのうちの10人くらいでしょうけれど。
そもそもなんでそんなことを始めたかというと、子供たちが集まるシーンがあるんですが、そこに「その部屋には子供たちが○人いた」という一文を書くためなんですよ。他のことは、あとから「こうだったということにする」という適当に設定もありですけれど、ヒロインが始めてみる「村の子供たちみんな」がどのくらいいるのかくらいはきちんと決まっていないとあとでブレブレになってしまうからです。
前にブログのお友だちのウゾさんがおっしゃっていた「年表」などもそうですけれど、ある程度の特別な世界観を持つ作品は、ストーリーを書く前に準備しないといけないものがけっこうあるように思います。(「黄金の枷」シリーズの拡張は、この初期設定にかなり助けられて統一性のある世界になっていたりします)
というわけで、小説をお書きにならない方、私たちが「書く書く詐欺」になってしまうのは、こんなふうにこだわったりすることがあるからだとご理解いただき、作品がいつまでも完成しないことをも生温い目で見守っていただけると嬉しいです。
この記事で読んでみたくなった方は……
【不定期連載】リゼロッテと村の四季

【キャラクター紹介】リナ・グレーディク
このシリーズでは最初の女性ですが、なぜこの娘からはじめる(笑)
【基本情報】
作品群: 「リナ姉ちゃんのいた頃」シリーズ
名前: リナ・グレーディク (Lina Gredig)
居住地: スイス、カンポ・ルドゥンツ村 来日中は東京都目黒区にホームステイ
年齢: 日本留学中は16から17歳、スイスに帰国後の話では今のところ19歳前後の設定
交換留学生として、一年間日本の高校に通ったスイス人。栗色のウェーブした髪。輝く灰緑色の瞳。すらりとした華奢な姿。黙っていればスタイル抜群の美少女。ただし、笑うと口が異様に大きくチェシャ猫のニヤニヤ笑いを彷彿とさせてしまいます。ド派手な洋服を好んで着用しています。
詳しくは明かされていませんが、どうやらかなりお金持ちのお嬢様の模様。名付け親がIMFの理事だという話がでてきたりしています。
また、強烈な性格且つ空氣は読まないマイペースで留学先の日本では行く先々で控えめな日本人たちをドン引きさせていました。
ホームステイ先で、もっぱら世話係にされていた中学生ミツこと遊佐三貴は、彼女と一年間暮らしたためにたいていのことでは驚かなくなりました。ロンドン在住の日本人東野恒樹もリナが遊びにくる度に振り回されています。
日本のスイーツが大好き。趣味は100円ショップめぐり。スイスに戻ってからは本格的なパン焼きなども習っています。ちなみにパンを焼く設定は、私八少女 夕がパンを焼きはじめるより前に設定していたので、リナの方が先輩。私よりもずっと上手ですね。
スイスと日本の異文化交流の架け橋になると勝手に使命感に燃えています。そして、山西左紀さんのところのコトリ&ヤキダマや、栗栖紗那さんのところの白鷺刹那というキャラとも勝手にお友だちのつもりでいます。(実際には刹那さんや蓮くんと紗那さん公認で友達なのは東野恒樹の方です。念のため)
ちなみに、私の中のこのリナのテーマはこの曲だったりします。ちょっと古いけれど、ラス・ケチャップスの「アセレへ」(笑)
Las Ketchup - The Ketchup Song (Asereje) (Spanglish Version) (Official Video)
『うちの子たちのバレンタイン』企画に参加です
蒼さんは、リクエストで小説を書いてくださるようで、私もちゃっかりリクエストしてきてしまいました。そして、よかったら皆様もやってくださいということですので、オリキャラをお持ちの方は、「ウチの子たちはどんなバレンタイン?」と妄想を公開してみてはいかがでしょうか。
で、うちですが。余裕があったら、掌編を書けばいいんですけれど、今回はちょっとへたれているので、さらっと記事だけです。
バレンタインにちなんだ小説は、今年は書いていませんが、実は既にいくつか公開しています。まだお読みになっていない方、もしくはもう一度読みたいという方は、よかったらこちらのリンクからどうぞ!
『大道芸人たち Artistas callejeros』の四人組のバレンタインは、山西左紀さんのところの絵夢との共演で、神戸でしたね。
『大道芸人たち 番外編 ~ 港の見える街 ~ Featuring「絵夢の素敵な日常」』
そして、『夜のサーカス』では、本編の中にバレンタインの話があります。ヨナタンとステラのバレンタインではありますが、むしろブルーノとマッダレーナのお話でした。
『夜のサーカスと赤銅色のヴァレンタイン』
うちの子ジョゼと、山西左紀さんのところのミクをめぐるバレンタインの話もありましたね。
『サン・ヴァレンティムの贈り物』
それから、これは別館に隔離している小説ですが、こちらにバレンタインデーの話が出てきます。主人公朗とゆりのバレンタインデーですね。この部分には、官能表現はありませんのでどなたでも。
『樋水龍神縁起 第二部 冬、玄武より 聖ヴァレンタインの夜』
で、ここからが今日の記事のメイン。
それ以外のうちの子たちは、どんな風にバレンタインデーを過ごすかなと妄想してみました。
◆アンジェリカ(『パリでお前と』)とマッテオ・ダンジェロ(『ファインダーの向こうに』)
アンジェリカは8歳のおませ娘。年末に母親の結婚式のあったスイスで食べた《Läderach》のチョコレートが食べたいとマッテオ伯父さんにおねだり。マッテオは、もちろん二つ返事で空輸して、しかもニューヨークからロサンジェルスまで持っていったらしい。その後ニューヨークにとんぼ返りして「必要ないのに」と言う妹ジョルジア(当然今年もぼっちバレンタイン)と過ごしたらしい。マッテオの取り巻きの女たちからジョルジアは恨まれた模様。
◆マウリッツィオとアロイージア(『ピアチェンツァ、古城の幽霊』)
アロイージアはマウリッツィオが大好きな羽根のある少女の恰好をした幽霊。この日の古城はどこもかしこも真っ赤なハートの風船とクッションで埋まった。なおこの日、マウリッツィオの持つ不動産事務所にやってきた女性客が深く考えずにお礼のつもりでマウリッツィオに花を贈ってしまったので、アロイージアの怒りを買い、しばらくポルターガイストに悩まされることになる。
◆マイアと23(『Infante 323 黄金の枷』)
現在本編では、マイアは23のことを好きだが、彼にとって自分は親しい友達止まりで恋人にはなれないと諦めている。初めてのバレンタインは、友達のジョゼに紹介してもらった山西左紀さんのところのキャラ、メイコに教えてもらったアロース・ドース(ポルトガル風ミルクライス)を彼の工房のキッチンで作ってみた。メイコが作るような絶品ではないが、誰が作っても失敗することがない簡単なレシピなので、まあまあの出来。二人で完食。もっとも、23はどんな食事でも残したことはない。
まだまだキャラはうじゃうじゃいるのですが、今年はこんなところで。
皆さんのところではいかがでしょうか?
ともあれ、ハッピー・バレンタイン!
メモが消えた
仕事をしている時には、普段は小説のことは頭から追い出します。私はプログラマーなんですけれど、あれって思考形態が小説の妄想とは最も遠いところにあるように思うんです。つまり、私の小説は論理ではなくて感覚に近いってことなんだと思うんですけれど。
とはいえ、昼休みに、散歩したりしている間に小説の妄想が進むなんてこともありまして、それがなくなってしまわないうちに慌てて会社で使っている裏紙に走り書きしたりすることもあるのです。で、それを持ちかえって「走り書きファイル」につっこみ、後々必要な時に取り出したりするんです。
が、時折そのメモが異次元に消えてしまうのです。
ええ、整理が悪いだけじゃん、ということなんですが。
でも、一度書き留めたことだけ憶えていて、詳細が思い出せないのは悲しい。すごく大切なシーンなどは、脳内で何度も再生されているのでメモなどはいらないんですけれど、ちょっとしたアイデアとか、シリーズ物の簡単な構想とか、まとめてなくなると取り返しがつかない。う〜ん、悔しい。
諦めきれずに、ごそごそ探します。で、みつからない。無駄な時間が経過。この時間に何か他のものが書けるのになあ。
【動画】「ファインダーの向こうに」プロモーション
「自分の作品大好き」は創作者の多くの方が持っている感情でしょうけれど、これが暴走するとこういうことになります。「うわ……痛」と思われること承知で、突き進んでいます。だって、せっかくマルチメディアの使えるインターネットで小説を公開しているんですし、それに、自分で進んでやらないと誰も私の小説のプロモーションなんかしませんよね。(ポピュラーな方の作品は、他の方がたくさんトリビュートしてくださいますけれど)
もともとは、ロンドンに行った時にリアル友である創作者のうたかたまほろさんにいただいた「森の詩 Cantum Silvae」のイラストをどう効果的に使えるかと思っていたのがきっかけです。で、canariaさんや、limeさんのところで作品の動画による紹介を見たら、どうしても作りたくなって。
MacにiMovieというアプリケーションが始めからついてくるんですけれど、これで動画かなり簡単に作れるんですね。で、「森の詩 Cantum Silvae」の続編の動画から作ったんですが、まずはもう連載している「ファインダーの向こうに」の予告動画を公開する事にしました。
読んでくださっている方はおわかりのように、予告もへったくれも、あと三回で連載終了してしまうので、こちらは早く公開しないと意味がありませんよね。当分公開できない(つまり書いていない)「森の詩 Cantum Silvae」続編の予告動画は、後ほど公開する事にします。
「ファインダーの向こうに」はイラストが一枚もないので、写真だけです。自分の撮った写真だけでは到底追いつかなくて、フリーで使える素材集等の写真を多用しました。私の写真はもちろんアフリカやヨーロッパで撮ったものです。
BGMは、イタリアン・ポップス。最初は、アメリカの話だからジャズにしようかと思ったんですけれど、いろいろと手持ちの曲を聴き較べてこのマティア・バザールの「Sei come me」が一番ぴんときました。「あなたは私のよう」という意味で、私がこの作品で伝えたいこととも合うのです。
プロモーションと言いつつ、もう本当に純粋な私のお遊びなんですけれど、それでも、まだ読んでいらっしゃらない方で、これを見て読みたいと思ってくださる方がいたら嬉しいですね。
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観光に行ったつもりが取材に……
もう一ヶ月以上前のことになるのですね。ちょっと長めの週末旅行でイギリスへと行きました。最近、時の流れが速すぎで、「あれを語ろう」と思っていことがあっという間に大昔のことになってしまう。
で、その時に、一日オプショナルツアーに参加して、「ストーンヘンジ、グラストンベリー、エイヴベリーを訪ねる一日の旅」に参加したことはお話ししましたよね。その時のことです。
ストーンヘンジ、私が訪れるのは90年に続いて二回目なんですけれど、なんだかすっかり観光地化していて前はストーンヘンジしかなかったのに、いまや立派な博物館兼土産物屋のビジターセンターが少し離れたところにできていて、そこからシャトルバスでストーンヘンジまで行くことになっているのですね。

で、そのビジターセンターの外に、こんな展示があったのです。ストーンヘンジの時代の人びとがどんな暮らしをしていたのかをかいま見るように、なのでしょうね。
そもそも、こんな簡素な家しか建てられない、つまりセントラルヒーティングも自家用車もない、豪華な家具もなければスーパーマーケットや温泉だってない生活をしている人たちが、35トンもある石を立てたり、二本の巨石の上に水平に巨大な石をわたそうとしたり、すごいことを考えて実行した、そのことにも唸りながら見学したんですけれど。
でも、それだけじゃなかったんです。
この建物を見た瞬間に思い出してしまったのは、自作小説「明日の故郷」のことでした。紀元前60年前後のケルト族のストーリーなのですが、私の中にはいずれこの続編を書いてみたいという想いがうっすらとありまして。
で、この展示を見たとたんに取材モードになってしまったのですね。

ヒロインのアレシアやそのお相手ボイオリクスの生活、煮炊きをする場所や、寝台、それに食器などはどんなだろうと。もちろん自分の中に既にイメージはあったのですが、それが当時の生活とかけ離れていないか、見たくなってしまったのです。で、急いで中に入って、写真を撮りまくりました。
私のカメラは、普段からフラッシュを焚かない設定にしてあります。遠くが暗くなったり、フラッシュ禁止のところでひんしゅくを買うのを避けるためですけれど、こういう暗いところでの撮影には威力を発揮します。自動的に露出を調整して明るく映してくれるのですね。
このツアー、リアル友で創作仲間のうたかたまほろさんと一緒に行ったのですが、私が突然目の色を変えて小屋の中を激写していたのでびっくりしたようでした。
「恋愛観を暴露するバトン」
予め申し上げておきますが、これはものすごく「痛い」バトンです。ドン引き間違いなしですので、お氣をつけ下さい。
「恋愛観を暴露するバトン」
- 1.自作の中で一番、好きな男性のキャラクターを教えてください。
- これ、訊かれる度に違うキャラを答えているような氣がするんですよね〜。寵愛がくるくるかわるんで、すみません。
なんかね、「一番好き」って質問がね〜。「氣にいっている」とか、「いま一番入れ込んでいる」とかあるんですよ。ま、要するに書いている作品のキャラなんですけれどね。でも、それって「好きか」といわれると微妙なんですよ。例えば、「Infante 323 黄金の枷」は書き終わっちゃったので、現在はその主人公23よりも「Filigrana 金細工の心」の主人公である22ことインファンテ322の方に入れ込んでいるんですが、どっちが好きかと訊かれたらそりゃ23だわ、みたいにね。でも、終わっちゃったキャラはどんどん後に行っちゃうんで。
というわけで、執筆中につき力をいれている男性キャラ一覧。これだけ同時進行なのかと、我ながら呆れます。
インファンテ322
カルルシュ&アントニオ・メネゼス(「Usurpador 簒奪者」)
レオポルド(「森の詩 Cantum Silvae - トリネアの真珠(仮題)」)
ジオンとハンス=ユルク(「リゼロッテと村の四季」)
稔(「大道芸人たち」) - 2.自作の中で一番、好きな女性キャラクターを教えてください。
- ううん、これもね。男性キャラとは別の意味で、突出したのがいないんだな〜。蝶子(「大道芸人たち」)は好きだけれど「やっぱり蝶子よね」といわれると「そこまででもないかな」と思ってしまうのですよ。真耶(「大道芸人たち」)や摩利子(「樋水龍神縁起」)も自分とはかけ離れているので好きですけれど、なんだろう、好きすぎて書く時にもニヤつくほど好きってわけでもないしなあ。
迷わない四天王が、
摩利子
真耶
瑠璃媛(「樋水龍神縁起」)
リナ(「リナ姉ちゃんのいた頃」)
迷いまくりが、
瑠水(「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」)
マイア(「Infante 323 黄金の枷」)
ゆり(「樋水龍神縁起」)
ライサ(「Filigrana 金細工の心」)
その中間にいるのが
蝶子
マヤ(「夜想曲」)
アダシノ・キエ(「終焉の予感」)
アントニア(「Filigrana 金細工の心」)
ジョルジア(「ファインダーの向こうに」)
マヌエラ(「Usurpador 簒奪者」)
ステラ(「夜のサーカス」)は迷いはないけれど、迷走はしている。
リゼロッテ(「リゼロッテと村の四季」)はお子様なのでよくわかっていない。
好きか嫌いかで言ったら迷わない四人が好きだけれど、力が入っているのは、やっぱりジョルジア、アントニア、リゼロッテですね。 - 3.どのカップリングが好きですか。
- まあ、いろいろいるんですけれど、
蝶子&ヴィル
ヨナタン&ステラ
瑠水&真樹
ラウラ&マックス
マイア&23(未だお友だち状態)
真耶&拓人(それ、全然カップルじゃない!) - 4.他者作品の中で好きな男性のキャラクターを教えてください。
- ええっと、いろいろいるんですけれど。順不同で行きますね。(すべて敬意を持って敬称略)
TOM-Fさんのところでは、ハノーヴァー公爵閣下も好きなんですけれど、いま一番大事なのはこのお方、ジョセフ・クロンカイトですよね。かっこいいし頭もいいのにお財布のありかに疎くて女性の趣味がいまいちなのが不思議なお方です。
ユズキさんのところでは、ヴァルト画伯。言動がちょっと「……」な時もあるんですけれど、実はとても優しくて行動力もあり、いざって時に頼りになる兄貴キャラ。あちらのブログではヒーローやかっこいいおじ様陣が人氣ですが、私は画伯がいいなあ。
大海彩洋さんのところは、ムスタファなんだな〜。外見にしろ性格にしろ、特に素晴らしい特質はなく、だからこそ自然体で、やっている事は素晴らしいけれど押し付けがましさもゼロ。そこがとても魅力的なのです。
cambrouseさんのところでは、フリーツェック・フリーデマンが好き。モテモテ男なんだけれど、ヒロインに夢中。でも、今のところちょっと旗色が悪くて、私は判官びいき状態。
ウゾさんのところはワトスン君やいかれた兄ちゃんも捨てがたいけれど、やっぱりワタリガラスの男かなあ。あのミステリアスなところがなんとも。
Nympheさんのところでは、やっぱりケイだな〜。時おり見せるガラス細工のような繊細さと、鬼畜言動のギャップにやられます。
けいさんのところは、カフェのマスター。……好きなんだけれど、名前もわからない。けいさん、名前出てきました? 不屈の精神で好きな人にアタックしたすごい人。
なんだろう、たぶん正統派のモテモテキャラではなくて、若干クセのある個性派が好きみたい。意外性があり、実は優しい、というタイプに弱いのかも。 - 5.他者作品で好きな女性キャラクターを教えてください。
- こちらも順不同で行きます。
ダメ子さんのところでは、ダメ美お姉様。シニカルな自宅警備員で吹っ切れているのが清々しいのです。けっこう知的だし。
山西左紀さんのところは、コトリやエスやユウもいて迷うんですけれど、憧れという事で絵夢を一押し。完璧なお嬢様でありつつ、時おり見せるいたずらっ子のような可愛さがよいのです。
limeさんのところの長谷川女史も大好きです。あそこはヒーローとヒロインが逆転している。かっこいい女性の代名詞ですね。
栗栖紗那さんのところでは、フィアが好きですね。まおーなのに、絶壁と言われると逆上するところなんかは共感ポイント高し。
YUKAさんのところは杏子姐さま。麗しい医者で、かなり強い性格。
ふぉるてさんのところは、女剣士リーザ。強いからこそ人に優しくできるのですね。
ポール・ブリッツさんのところでは紅恵美。ものすごく頭が良くて、そして、なんかとんでもないお方。
結局、ひと味違う、自分のある女性キャラが好きみたいです。若干ぶっ飛んでいると、なおいいって感じかなあ。 - 6.自分が恋人にするなら、どの作品のどのキャラクターがいいでしょう?(自作・他作問わず)
- 「終焉の予感」のヴィクトール・ベンソン。知力・体力・柔軟性・経験のどれもがずば抜けていて、世界を救う秘宝を持ち帰れるだろうと思われている冒険家。ハリウッド大作のヒーローっぽい男の中の男ですね。
いや〜、こういう男に守られてみたいじゃないですか。あ、訊いていませんか、すみません。 - 7.どんなセリフにときめきますか? (妄想でも作品からの引用でも)
- 痛いのはわかっていますが、自分の作品からいくつか出してみましょう。どんなセリフに弱いのかがよくわかりますんで。
「だめだ。一人で行かせたりはしない。私も行く。絶対に君と離れない」
稲妻が光り、ゆりの姿が白く浮かび上がった。ここしばらく見た事がなかったような、素直な驚きの表情だった。ふたりを包む乳白色の光はいつものままだった。雨が激しく打ちつけて雷の音が激しいのに、ゆりには朗の声が驚くほどはっきりと届いた。
「このお産が終わったら、二人でここを出て行こう。どこかで龍とも神道とも関係のない、何でもない平凡な夫婦として、残りの人生を平和に暮らそう」
「朗さん……」
「だからそれまでは、絶対に君の手を離さない」「樋水龍神縁起 春、青龍」より
「本当の事なぞ、どうでもいい。国同士の確執や陰謀にも関わりたくない。僕はただ、将来を誓った娘の命を救いたいだけだ」
マックスの言葉に、彼女ははっと顔を上げた。彼はラウラを見て頷いた。
「君を救って、二人で自由に生きたかった。それが不可能なら、せめて最後まで君の側にいる。君を一人で死なせたりなんかしない」「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」より
「だから、俺がお前のためにしてやれることは、これしかないんだ」
連載中作品未発表シーンより 発言者はまだ内緒
これだけは、ちょっと異質。俺様プロポーズだ(笑)「あんたは、俺がバラの花束を抱えながら跪いて訊かないと返事ができないのか。つべこべ言わずに答えろ。するのか、しないのか」
未発表作品より 発言者はまだ内緒。でも、わかるか(笑)
- 8.どんなシチュエーションにときめきますか? (妄想でも作品からの引用でも)
- 片想いとか、実らない想いとか。
両想いになった途端、主役の座を明け渡すのが、うちのシリーズ物のお約束です。 - 9.どんなカップリングに萌えますか?(例:鈍感女×キザ男 とか 人外♂×少女 とか?)
- う〜ん。あまりそういう特殊萌えはないと思うんですが。大事なのは、ヘテロってことかな。それと成人同士。主義じゃなくて、単純に、人間じゃなかったり、男同士や女同士、どっちかがお子様というシチュエーションだと、妄想に火が全くつかないのです。たぶん、自分を投影できないと妄想できないからだと思います。
あ、それと、両方熱いのは苦手。どっちかがクールなのが好きですね。 - 10.主従関係だったら、自分は主? 従? (もしくはS? M?)
- えっと、おそらくMじゃないかと。ストーリーの流れを見ると、その傾向、ありますよね。でも、自分ところのキャラを虐めているところを見ると、Sか?
やってみたい方は、どうぞご自由にお持ち帰りくださいませ(笑)
カンポ・ルドゥンツ村のひみつ
本日は、私の小説の中で時々出てくる架空の村についてちょっと説明を。

先日発表した「君を知ろう、日本を知ろう」や「リゼロッテと村の四季」をはじめ、私の短編・中編小説ににしつこいくらい出てくるのがカンポ・ルドゥンツ村。リナ姉ちゃんも、実はここに住んでいることになっています。
この村は、スイス、グラウビュンデン州の州都から車で20分程度のところにある村、という設定ですが、なんのことはない私が住んでいる村がモデルです。現代(リナ姉ちゃんのいるぐらいの今)の人口は900人程度、スーパーなどのない小さい村です。
山をもう少し登った先には日当りがいいために金持ちが家を建てたがるほぼ同じ規模のラシェンナという村、川をはさんだ向かいに人口3000人弱、いくつかのスーパーや急行の停まる駅もある村、サリスブリュッケがあります。この二つも、もちろん名前は変えてありますがほぼそのまんまのモデルの村が存在しています。
カンポ・ルドゥンツ村(ということはウチの村)は、18世紀くらいまではロマンシュ語圏だったのですが、今ではドイツ語圏になっています。プロテスタントの村で、村の中心に教会が一つあります。ライン河と支流のアルブラ川が合流する地点にあり、かつて(ナポレオンより前の時代まで)は「神の家同盟」という小さな同盟国に含まれていました。サリスブリュッケ(のモデルの村)は「灰色同盟」に属していたので、扱いとしては「よその国」だったのですね。
この辺りには、ドイツ語を話す人びと、ロマンシュ語を話す人びと(ドイツ語とのバイリンガル)、言葉はドイツ語だけれどちょっとよそ者的な「ヴァルサー」と言われる人たち、半分ジプシーみたいな「イェーニッシュ」などの、様々な人びとの他に、ドイツ人、オーストリア人、イタリア人のような外国人も住んでいます。これは、「リゼロッテと村の四季」の舞台である20世紀初頭もそうでしたし、今はもっと別の国の人間(例えば日本人とか・笑)もいて、入り乱れています。
この中でいろいろなドラマが生まれ、ついでに私の小説の題材もゴロゴロと落っこちていてくれるというわけです。
まだ日本に住んでいた大学生ぐらいの私は、一時イギリスに夢中になりました。当時、誰にも見せずにひとりで書いていた小説には、イギリスの田舎を舞台にしたものがいくつもあります。でも、地理も歴史もわかっていない(でも、調べるほど真剣ではなかったらしい)ので、ものすごく適当なんですね。好きだったエピソードやキャラもいたのですが、なかなか現在リライトしてまで表に出せるような厚みが出ないのです。で、「イギリスではなくてむしろカンポ・ルドゥンツ村の話にしてしまえばいいんじゃない」というところに行きついたのですよ。
「リゼロッテと村の四季」は、limeさんのイラストを出発点にした夢みがちな少女の成長と、かつてイギリスの架空の田舎で展開していたストーリーのリライト、そして、私の現在住んでいる地域の様々なファクターと歴史を三つ巴にして作っていこうとしている物語です。
まだ、生まれたばかりで行き先も定まっていませんが、大事に書いていこうと思っています。
カンポ・ルドゥンツ村とその住人たちの出て来る話
「歓喜の円舞曲(ロンド)」
「落葉松の交響曲(シンフォニー)」
「狩人たちの田園曲(パストラル)」
「夢から醒めるための子守唄」
「夜想曲」
「リナ姉ちゃんのいた頃」
「さよならなんて言えない」
「マメな食卓を」
「冷たいソフィー」
「パリ、イス、ウィーン、ニライカナイ、北海道、そして 」
「リゼロッテと村の四季」
「君を知ろう、日本を知ろう」
オリキャラバトンをまたしても……
「オリキャラバトン (30問)」
- Q1 このバトンを回す人を指定してください。
- えっ。いきなり、それ? いつも通り、反応してくださる皆様、お願いします。
- Q2 自分の書いている小説やマンガなどのキャラクターを1挙げて下さい。
- また蝶子を選ぶと思ったでしょう。違うんだな。ヤオトメ・ユウにしておきます。
作者と同じ名前で、設定にもかなり同じところがあるんですけれど、完全なフィクションキャラです。私小説キャラは「絵梨」といって全く別にいます。ユウは、かならずクリストフ・ヒルシュベルガー教授と一緒に出てきます。 - Q3 Q2で挙げた人物の中には、いくつの物語が混じっていますか?また、何と言う物語ですか?
- これまでに4つ書いています。「教授の羨む優雅な午後」「ヨコハマの奇妙な午後」「パリ、イス、ウィーン、ニライカナイ、北海道、そして」「君を知ろう、日本を知ろう」(今週発表予定)
- Q4 自分として気に入っているキャラを3人まで挙げてください。
- レオポルド from 「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」
カルロス from 「大道芸人たち Artistas callejeros」
ニコラ(俺様ネコ) from 「タンスの上の俺様」「午睡から醒めて」「ホワイトデーのご相伴」
三人とも、深刻な状況になったり、ぐるぐる悩んだりする事のないタイプですね。主人公だと、読者をイライラさせるほどしょうもないことで嵌まっていたりする事も多く、それが書いているテーマに直結するからそうじゃなくちゃいけないんですけれど、そういうタイプが好きなのかと言われるとそうでもないんです。上の三人(っていうか二人と一匹)みたいな方が好きですよ、もちろん。 - Q5 思い入れのあるキャラクターは誰ですか?
- う。一人選ぶんですか。それは難しい。量産はしていても、それなりにそれぞれ思い入れはあるんです。でも、反対に「これだけは特別!」ってキャラがいないのかも。
- Q6 名づけに苦労したキャラクターとかいますか?
- 高橋瑠水 from 「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」
「瑠璃」と「ゆり」前作のヒロインをひきついで「るみ」という音はすぐに決まったんだけれど、漢字で悩んだのです。平仮名だと地の文に紛れるので漢字にしたかったのだけれど「留美」とか合わないと思ったので。最終的に自分の中では「瑠水」が一番ぴったりしたのだけれど、今度は読めないのではとぐるぐるしました。 - Q7 友達にしたいキャラクターは誰ですか?またその理由は?
- 安田稔 from 「大道芸人たち Artistas callejeros」。
明るくて面倒見がよく、人の苦しみもわかるから - Q8 恋人にしてもいいと思えるキャラクターは誰ですか?またその理由は?
- うう~ん。みんなクセがあってね……。一番は新堂朗(「樋水龍神縁起」)だけれど、それはあっちがお断りだろうし。その他の長編の主役はみんなこじれているしなあ。あ、朗もこじれているか。稔は、悪くないけれど、それこそ固くお断りされるな。可愛いタイプが好きなんですって。
- Q9 逆に、この二人をくっつけたらいい組み合わせだと思うのはありますか?
- 逆にもへったくれもないけれど、23とマイア 「Infante 323 黄金の枷」
だって、この二人ってお互いに特別だと思っているけれど、そういう風に思ってくれる人は他に居なさそう。「蓼食う虫も好き好き」って感じ? - Q10 皆で無人島に流れ着きました。最後まで生き残ってそうなのは誰でしょう?
- マイケル・ハースト(傭兵) from 「ヴァルキュリアの恋人たち」
脳みそまで筋肉で出来ているタイプです。某国の外人部隊に居て、壊れなかったくらいだし、無人島くらい何ともないかなと。あ、たぶん他のところの皆さんみたいに他人想いじゃないんで、その他の人たちを助けたり弔ったりしなさそう。 - Q11 【男子キャラのみ】バレンタインデー、チョコが多そうなのを3人挙げてください。
- 結城拓人(ピアニスト) from 「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」「大道芸人たち Artistas callejeros」
新堂朗(百貨店の人事部→禰宜) from 「樋水龍神縁起」
戸田雪彦(ハリウッドの俳優) from 「ヴァルキュリアの恋人たち」
ヴァレンタインにチョコもらったりするのって、現代以降の日本人だけですよね。そういうのを除外して、しかも「読者から」という形にしたら、レオポルドはいいところに来そうだけれど。 - Q12 【女子キャラのみ】いい奥さんになってそうなのは?
- 林かのん from 「あの子がくれた春の味」
お姫様キャラだったはずなのに、何故か農家の長男と結婚して、うまくいっているらしい。 - Q13 頭が良いのは誰ですか?
- アダシノ・キエ from 「終焉の予感」
頭がいいというのとは違うかもしれないけれど、暗号解読のできる尋常でないサヴァンです。 - Q14 では、逆に勉強出来ないのは?
- マリア=フェリシア姫 from 「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」
できないんだ、本当に。大国の次期女王なんだけれど。なんとかしようとも思っていないし。 - Q15 運動神経が良いのは誰ですか?
- マッテオ from 「夜のサーカス」
サーカスの面々はみんな運動神経いいと思うけれど、この人は体操の世界選手権でイタリア代表までいった人だから。 - Q16 では、逆に運動できないのは?
- 麻衣 from 「北斗七星に願いをこめて」
どんくさいタイプとして設定した女の子です。まあ、私の投影かな……。あ、現実の私には、あそこまで氣にしてくれる澄ちゃんみたいな女友達も、星野君みたいな都合のいい男友達も居なかったけれど。 - Q17 魔法使えちゃうんじゃないかっていうキャラクターは?
ファンタジー物語の場合は、魔力が一番強いキャラクターを挙げてください。 - 使えないに決まっているけれど、賢者ディミトリオス from 「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」
ほら、白髪で白い髭、長衣を着ているってだけで、魔法使えそうにみえるでしょ。
本当に使える(?)キャラも居ます。アロイージア(下にリンクあり)。もっとも正確には魔法じゃなくてポルター・ガイスト。幽霊だから。 - Q18 一番のお洒落さんは誰でしょうか。
- 広瀬(高橋)摩利子 from 「樋水龍神縁起」
この人も、読者受けからすると「明らかにヒロインを食ったキャラ」(私のところ、ほんとうにそんなのばっかり)でして、女性としてはお氣にいりキャラのひとり。でも、服がお洒落でステキなのかというとそっちではなくて、何にも妥協しないで極めちゃう性格のために、服装もお洒落になってしまった人かも。とにかく(ヒロインと反対で)ポジティヴの権化みたいな人でした。 - Q19 チキンなのは誰でしょうか。
- レネ・ロウレンヴィル from 「大道芸人たち Artistas callejeros」
でも、意外とみんなに愛されるレネなんだよなあ。 - Q20 逆に、大胆不敵で無鉄砲なのは誰でしょうか。
- リナ・グレーディク from 「リナ姉ちゃんのいた頃」
何をやるのかわからない爆弾娘。 - Q21 こんな容姿になりたい!というキャラクターはいますか?
- アレッサンドラ・ダンジェロ from 「ファインダーの向こうに」
まだ発表していない作品のサブキャラですが、「世界で最も稼ぐ五人のスーパーモデル」のうちの一人という設定で、モデルはジゼル・ブンチェン。そんな容姿になって何がしたいのかというような野望はない。っていうか、あんなに綺麗だと、それはそれで大変かも。 - Q22 貴方は学校に遅刻しそうです。あまりに間に合いそうにないので、食パンをくわえて走っています。曲がり角で誰かとぶつかりました。倒れこんだそこに、「大丈夫ですか?」と手を差し伸べてきました。
さて、誰ですか? - 団長ロマーノ from 「夜のサーカス」
妖しさ全開で、学校に行く氣、完全にそがれます。 - Q23 皆でバスに乗ってます。全員着席していて、もう席は空いていません。そこへ、明らかに腰の悪そうなおばあさんが乗ってきました。
真っ先に席を譲るのは誰でしょう? - 白石千絵 from 「君との約束 — 北海道へ行こう」
親切キャラの看護師です。 - Q24 お兄さん、お姉さん、妹、弟、お父さん、お母さんにしたいのは誰ですか?
兄:《ふざけたエステバン》ことエステバン・ペドロ・モントーヤ from 「夜想曲」
姉:涼子 from 「いつかは寄ってね」
弟:遊佐三貴 from 「リナ姉ちゃんのいた頃」
妹:リゼロッテ from 「リゼロッテと村の四季」
父:藤堂喬司 from 「おまえの存在」
母:《黄金の貴婦人》こと王妹マリー=ルイーゼ from 「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」
訊かれていないけれど、「こんな家族は嫌だ」で選ぶと
兄:24 from 「Infante 323 黄金の枷」。シリアスに嫌な理由もあるけれど、それだけでなく、何がいいたいのかさっぱりわからない詩を延々と朗誦し続ける困ったお方。
姉:リナ・グレーディク。振り回され続ける予感がするから。
弟:ニコラ(俺様ネコ)。下手な弟より、猫の方が可愛いとlimeさんのコメで書いてきたけれど、猫もいろいろで。
妹:マリア=フェリシア姫。性格悪すぎるし。
父:団長ロマーノ。怪しすぎるから。
母:莉絵 from 「午睡から醒めて」。ニコラ(俺様ネコ)の飼い主。もと病弱で可憐な少女ハッカーだったが、夫の文字通り献身的な愛でほぼ健康になった後は、テレビの前で五食昼寝付き専業主婦ライフを満喫。横に激しく成長中。馬車馬のごとく働かせている夫の心臓を狙っているという噂もある。- Q25 将来、グレてそうなのは?
- 各務彩花 from 「樹氷に鳴り響く聖譚曲(オラトリオ)」
って、名前しか出てきていない子だけれど、父親が浮氣している。しかも、まだ書いていないけれど、後にその浮氣相手に預けられる。私ならグレるな。 - Q26 ドラえもんに助けられてそうなのは?
- これはちょっと浮かばない。そんなのいましたっけ、うち。
- Q27 メイド服とか似合ってそうなのっている?
- マイア。メイドだし!
- Q28 「おはよう、起きて、早くしないと遅刻だよ!」
枕元で誰かがささやいてます。誰でしょう? - アロイージア(古城つきの幽霊) from 「ピアチェンツァ、古城の幽霊」
ただし、優しく起こしてあげるのは、マウリッツィオのみ。それ以外はポルターガイストで容赦なくたたき起す。さくっと起きないと、中世の甲冑、槍、斧などが降ってきます。ご注意ください。 - Q29 屋上からダイビングしても生きてそうなのは誰ですか?
- ヴィクトール・ベンソン from 「終焉の予感 — ニライカナイ」
世界の終焉も救えそうと期待される男。サバイバルタイプかなと。 - Q30 お疲れ様でした!最後に、それぞれのキャラに一言どうぞ!
- え? 全部に? 無理だよね。こんなにいるもの。ええと、みなさん、華やかなシーンが少なくてすみません。そういう小説を書くタイプじゃないんで……
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【キャラクター紹介】結城拓人
関係ないけれど、彼も出てくる60,000Hit記念掌編第一弾、やっと書き上がりました〜。これから校正。
【基本情報】
作品群: | 「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」 「大道芸人たち Artistas callejeros」シリーズ |
名前: | 結城拓人 (ゆうき・たくと) |
東京都港区 | |
年齢: | 「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」では28歳 「大道芸人たち Artistas callejeros」では33歳 |
職業: | ピアニスト |
上記の長編二本では、サブキャラですが、「大道芸人たち」の外伝集にメインキャラとしてよく登場しています。

このイラストの著作権は羽桜さんにあります。二次利用は固くお断りします。
著名な指揮者の息子で、幼少の頃からピアノの才能を示し、最年少でS国際ピアノコンクールで優勝し、その後も順調なキャリアを重ねています。もっとも、二十代の前半は「テクニックは素晴らしいけれど、まだ芸術家ではない」「どちらかというとアイドルピアニスト」といわれていました。T芸術大学卒業後、ミュンヘンに留学していました。帰国後は、主にコンサートピアニストとして生計を立てています。
羽毛のような茶色がかった髪の毛、人好きのする笑顔、ピアニストとして恵まれた大きい手のひらに細くて長い指、若いころから金銭的苦労をした事がないので、かなりの確率でブランドものを着用しています。
見かけがよく、さらに本人も相当軽い浮ついた人柄で、「女たらし」として鳴らしています。ターゲットと定めた女性にはかなりマメにアプローチしますが、一人の女性とは一度しかつき合わない妙なポリシーの持ち主。つき合った女性の名前も真面目に憶えずに連番で語ったりする人でなしですが、意外と相手から恨まれないお得な性格です。(モメる率は2%以下)
その一方で、ピアノに関する事には妥協せず、とことん突き詰めます。三十代になってからは芸術的な深みも徐々に増しています。
頭が上がらないのは、はとこにあたるヴィオラ奏者の園城真耶。何年も続けている二カ月に一度のジョイントコンサートの他、共演する機会も何かと多く、プライヴェートでも行動を共にする事が多いため、カップルだと思っている人も多いようですが、今のところ恋愛関係にはありません。ただ、どちらも「芸術の鬼」であり、いざとなったら恋人よりもお互いを優先するほど強い結びつきがあります。
港区の東京の夜景が一望できる億ションに一人暮らしをしています。掃除はお手伝いさんに一任。冷蔵庫にはモエ・エ・シャンドン数本とチーズやキャビアの類いしか入っていない事が多い模様。基本的に口説いた女性はホテルに連れて行くのですが、過去に一度本氣になった女性を連れてきて、ピアノを弾きながら夜景を見せたことがあります。

このイラストの著作権は羽桜さんにあります。二次利用は固くお断りします。
【参考】
![]() | 樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero | |
![]() | 大道芸人たち Artistas callejeros 大道芸人たち 外伝集 |
【キャラクター紹介】Infante 322
【基本情報】
作品群: | 「黄金の枷」シリーズ |
名前: | Infante 322 (略称は、22またはドイス) |
Pの街(モデルはポルトガルのポルト) ボアヴィスタ通りのドラガォン所有の館 | |
年齢: | 「Filigrana 金細工の心」(未発表)では50歳 「Usurpador 簒奪者」(未発表)では20歳 「格子の向こうの響き」では34歳 |
職業: | バルセロスの雄鶏(Galo de Barcelos)絵付け職人 |
既に発表した作品の中では、「格子の向こうの響き」と「午餐の後で」に登場しています。そして本編には関係のない短い描写として「Infante 323 黄金の枷」の中で名前だけサラッと語られています。
現在連載中の「Infante 323 黄金の枷」の主人公であるInfante 323(23、またはトレース)の叔父で、外伝「格子の向こうの響き」では、えらく感じの悪い態度で登場しています。「Filigrana 金細工の心」では、歳をとって、かなり丸くなっていますが、基本は感じの悪いヤツです。主人公なのに。「午餐の後で」では、ベートーヴェンの「スプリング・ソナタ」をしつこく練習している謎の人物としてだけ登場しました。
名称が示すように、この人はインファンテ(「黄金の枷」シリーズの独自設定です)で腕輪についた青い星の数は四つ、《星のある子供たち》の一人です。父親は「Infante 323 黄金の枷」の現当主ドン・アルフォンソの二代前の当主ドン・ペドロです。22は、頭がよく、要領もよく、さらに健康と容姿にも恵まれながら、インファンテという存在故にそのどの利点をも活用する事ができなかった残念な人生を送っている人です。
「星?」、「その変な名前はなんだ」、または「ドラガォンって何?」という詳細がわからなくて氣になる方は、申しわけありませんが「Infante 323 黄金の枷」を読むか、下のリンクのアイコンをクリックして出てくる「あらすじと登場人物」コーナーをお読みください。用語集などもあります。このシリーズの設定はあまりにも特殊で複雑なので、ここでは全ては語れません。すみません。
インファンテは、簡単にいうと全人生「飼い殺し」の特殊な存在なのですが、あまりにも暇なので伝統的に「世間の人間が、誰が作ったんだろうかと疑問を持たないような何かを製造する」という仕事を持っています。この人の場合はポルトガルの伝統的なお土産「ポルトガロ」正しくは「バルセロスの雄鶏」という木製の土産物に彩色するという仕事をしています。

安価な土産物なのでそこまで完璧に彩色する必要もないのですが、この人はある種の完璧主義。家事などをする必要はないし、時間はたっぷりあるので、妙に熟練しています。
その他に、ピアノとヴァイオリンはプロ並に上手いということになっています。実は、その他にヴィオラとチェロ、コントラバスまではそこそこ弾けます。なぜそんなにいろいろと弾きたがったかというと、一人では演奏できる曲が限られるので、室内楽のパートをそれぞれ弾けるようになり、それを録音して一つの作品を演奏しようと思ったからなのですが、なかなか上手くいかなくて挫折しました。
その試みの途中に、ドンナ・アントニアという上記でリンクした作品すべてに出てくる女性が、ピアノを習って一緒に共演するようになったので、現在は一緒に住んでいるドンナ・アントニアとヴァイオリン・ソナタなどを演奏する事が多いです。
Rondo a Capriccio In G Major, Op. 129 "Die Wut über den verlorenen Groschen"
この曲はベートーヴェンのピアノ曲「ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 作品129」通称「失われた小銭への怒り」です。「なぜこんな通称がつくんだ」という曲ですが、「Filigrana 金細工の心」の中では「なぜこの場面でそれを弾く」という変なシチュエーションで22が演奏します。そう、私の中では、彼はかなり皮肉っぽい男性です。それから、音楽の修得にはとても大切な事ですが、執拗なほどに一つの事に集中するタイプ。しつこいというか、執念深いというか……。
外見ですが、子供の頃は見事な金髪でしたが、成人するまでには明るい茶色の髪に変わり、50歳の時点ではかなり銀髪がまじっています。短めの髪をきちんとオールバックに撫で付けています。瞳は青く、端正な顔立ち。美青年で洒落者という設定の24ことInfante 324とよく似ているというとある人物のセリフが「格子の向こうの響き」に出て来ることから、美形です。50歳の時点では、それなりに歳は取っていますが、体型もスリムなままで、ロマンスグレーの麗しいおじ様、とイメージしています。
という設定の人物を中心に、「Filigrana 金細工の心」を執筆中です。この作品は、「Infante 323 黄金の枷の完結後に、たぶん別館に隔離して公表する事になると思います。今後ともこのシリーズに興味を持っていただけたら、こんなに嬉しい事はありません。
【参考】
![]() | Infante 323 黄金の枷 黄金の枷・外伝集 |
もしもオリキャラがパジャマパーティをしたら
もし、うちのキャラたちが勝手にオフ会を開いてパジャマパーティをしたら、誰がどんな恰好で参加するかなという、どうでもいい話です。うち、異様に作品が多いので、知らないキャラもたくさんいるかと思います。本編とはあまり関係ありませんし、単なる私のお遊びだと思ってください。
あまりに馬鹿馬鹿しいので、軽〜くスルーしていただければ幸いです。
目下ヒマであるオリキャラが時空と作品を超えて集まり、パジャマパーティをしています。どんな恰好をして、どんなものを食べて飲んでいるでしょうか。(今回はすべて各自持ち寄りです)
- 作品:大道芸人たち Artistas callejeros
- (稔)紺のかまわぬ(鎌と○とぬの字のついた)柄の白い浴衣。「俺って、粋だろ」アピールがうざすぎる。
- (ヴィル)白いTシャツにトランクスという、本当にいつも寝ている恰好で登場してひんしゅくを買う。
(拓人)濃いブルーのガウン。とっても高価なブランドもの(中は何も着ていないかも?)
【持ってきたのは】
レネの両親の作ったワイン2ダースの他に、ドイツのピルスナーと、イタリアのグラッパを持参。つまみは何故かスペインのタパス。イベリコ生ハム、鶏肉とオリーブの炒め物、魚介のパエリアなど。 - 作品:夜のサーカス Circus Notte
- (ステラ)ピンクの象さん柄の綿パジャマ。ヨナタンに「ペアルックしよう」と提案して静かに断られたらしい。
(ヨナタン)Tシャツに水玉模様のズボン。笑いを取る氣は毛頭ないチョイス。
(アントネッラ)浅草で売っている観光客用キモノみたいなペラペラ化繊浴衣。赤地にフジヤマ&舞妓柄。
【持ってきたのは】
ヴァルテリーナの赤ワインに、パルミジアーノ・レッジャーノとモルタデラ・ソーセージを持参。最高級バルサミコ酢に、パルミジアーノ・レッジャーノの塊をつけて食べるのが美味。 - 作品:樋水龍神縁起
- (摩利子)黒いベビードールに透ける生地の黒いガウン。求められている役割がわかっているらしい。
(一)どこかのスーパーで買ったスウェット。しかも安っぽい紫。空氣は読まず、センスもゼロ。
【持ってきたのは】
もちろん島根県産の日本酒を持参。仁多米で作ったものですよ。島根牛のステーキに、鯛めしと出雲そば。日本食に反応する稔に次々奪われている。しじみ汁も? - 作品:森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架
- (レオポルド)「マツ○ンサンバ」のように金ぴかな着物で上様ルック。ウケを狙いすぎてキャラ崩壊。
(ザッカ)冷静に臙脂のベルベット・ガウンで登場。
【持ってきたのは】
中世らしく、豚肉の丸焼き、当時は高価だったグローブや黒こしょうに、ニンニクと粗塩をふんだんに使って蜂蜜と各種ハーブでマリネしてから。飲み物は当時のワインは美味しくなかったので、いろいろ加えてグリューワイン化したものを持参。他のメンバーの持ってきた現代のワインの美味しさに感動して瓶ごと奪いまくっている。 - 作品:Infante 323 黄金の枷
- (23)上半身裸は許されないので、海島綿の黒いパジャマ。無地。面白くないヤツだ。
(マイア)クマちゃん柄のフリースパジャマ。
(メネゼス)執事服。この人、夜寝るんだろうか?
【持ってきたのは】
ヴィーニョ・ベルデの白と、ラグリマ(白ポートワイン)を持参。巨大なバカリャウ(干し鱈)を持ってきたらしいが、誰も調理ができないのでただのオブジェ化。貝の形をしたお鍋、カタプラーナにシーフードがたっぷり、これは食べている。
![]() | 四人の仲間が旅するヨーロッパ。当ブログの一番人氣長編小説です。 |
![]() | 個性的なメンバーの活躍するサーカスの話です。 |
![]() | 「樋水龍神縁起」シリーズは、一応私の代表作ということになっています |
![]() | 現在連載中です。中世ヨーロッパ風世界のロマンス。 |
![]() | 現在連載中です。「五感で恋するポルト」がキャッチフレーズの恋愛小説。 |
「オリキャラ日常バトン 」やってみました
本当はオリキャラ一人を選んでやるものなんでしょうが、例によって現在連載中の長編からそれぞれの主人公を登場させて比較しています。
どうでもいいことですが、想像すると面白い。というか、作者の内輪ウケ的に面白いです。すみません、自己満足で。
この回答には若干のネタバレも含まれています。大したネタバレではないですが。
「オリキャラ日常バトン (13問)」
オリキャラの日常(?)を妄想して頂くバトンです!
指定キャラ:
Infante323(23)
from 「Infante 323 黄金の枷」
マクシミリアン・フォン・フルーヴルーウー(マックス・ティオフィロス)
from 「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」
- ■いつも何時起床だと思いますか?
- (23)午前七時。365日変わらず。勤務先まで徒歩1分。
(マ)バラバラ。旅の時は夜明け前に起きることもある。お休みのときはのんびり朝寝するタイプ - ■朝起きて、まず最初にすることは?
- (23)窓辺に行って、格子の外を見る。それから、シャワー浴びて着替える。
(マ)一緒にお休みになったお嬢さんが金品もってトンズラしていないか確認、かな? - ■髪型など毎朝どうセットしているのでしょうか?
- (23)ブラシで梳いてから、後ろで一つにまとめます。なんで長髪なんだっけ?
(マ)櫛で梳きます。中世なので整髪剤はあっても油くらい? - ■私服、どんな感じなんでしょう?
- (23)いつもおんなじ。白い襞の多いシャツに黒いズボン。同じ服を何着も持っている。
(マ)旅するときは動きやすく町民みたいな服。宮廷では緞子の上着なんか着ています。 - ■煙草は吸う派?吸わない派?
- (23)吸わない。吸う設定にしなかったからですが、そもそも、煙草吸う人は石鹸の香りなんかしませんよね。
(マ)中世なんで今で言う煙草はありませんでした。嗅ぎ煙草の仲間みたいなものは嗜んだ模様 - ■お酒は飲みますか?飲みませんか?また、お酒には強いですか?弱いですか?
- (23)飲みます。強いです。飲んでも全く変わりません。酔っぱらうこともありません。
(マ)飲みます。ちょっと陽氣になりますが、かなり強い方です。 - ■恋人とデートです!何着ていきます?
- (23)だから、いつも同じだってば。
(マ)女の階級によります。ラウラとデート……したことないぞ! - ■恋人に愛の言葉!なんて言った?
- (23)それは最高機密です。本編が完結するまで内緒です。
(マ)「迷惑だなんてとんでもない。私もあなたに惹かれています」って、自分から告れよ! - ■甘党?それとも辛党?
- (23)どちらかというと辛党でしょう。といっても塩辛い方かな。
(マ)食べられれば何でも食べます。でも、子供の頃はお菓子に目がなかったらしい。 - ■寝るとき、どんな格好してるんでしょう?
- (23)考えたことなかったけれど、たぶん上半身裸じゃないかな。縞しまパジャマとか考えられません。
(マ)中世の下着。ダボっとしているもの。たぶん。あ、女の子を連れ込んでいるときは裸かと。 - ■オリキャラさんはどんな匂いがするのでしょうか?また、香水なんかは使っているんでしょうか?
- (23)Real Saboaria社のFiligranaという銘柄の石鹸を愛用しています。その柑橘系の香りがほのかにするということになっています。
(マ)中世だから臭いんだろうな。想像しない方がいいと思います。宮廷に行くときは香水使っているはずです。ムスクやアンバーなどでしょうか。 - ■オリキャラさんが寝言!なんて言った?
- (23)「2004年はヴィンテージだぞ……いらないなら俺が飲む」
(マ)「次はノードランドあたりに足を伸ばして……金髪の女の子が多いらしい……」 - ■無防備に眠るオリキャラさんを発見しました。…どうする?
- (23)左腕に金色の腕輪をしている未婚女性に限られますが、まず執事メネゼスの所に行って、居住区に入るための鍵を貰ってください。それから階段を上がって、彼の寝室に忍び込む頃には、たぶん起きちゃって待っていると思います。なぜ夜這に来たのかとコンコンと説教をされて、それでもまだ襲うつもりがあったらアタックしてみてください。こじれている人なので成功率は低いと思いますが、ご健闘をお祈りします。
(マ)あなたが女の子なら黙ってお布団に潜り込みましょう。拒否されることはまずありません。男性はそっちは拒否されると思いますので、たたき起して一緒にお酒を飲むといいでしょう。 - お疲れ様でした!
最後に、回す方のお名前とその方のお子さんの指定をどうぞ! - ええと、やっても構わないよという方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ。
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妄想だけで終わりそうな話
そもそもなぜ急にこんなことを語りだしたかというと。「大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 風の音」で、ディーニュ・レ・バンのサン・ベノア自然地学保護区のことを書いて、心の中で打ちひしがれていたからなのです。
「大道芸人たち」とは全く関係のない作品で、妄想のまま全く進まない作品が一つあります。仮題は「Leçon de géologie(地質学授業という意味)」なんですが、ええ、もう、全く進まない。いろいろ「痛たたたた」という流行の言葉でいえば「中二病」的な話しであることも進まない原因なのですが、何よりもまずいのは、ここに出てくるキャラクターのほとんどが地質学に関わる学者だということです。いまいちよくわかっていないので、描写にものすごく大きな問題が……。
「樋水龍神縁起」を書く時に、わかっていないなりに、神道のことや陰陽道のことなどはものすごく調べて書いたのです。「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」の時は、中世関係の参考文献を狂ったように読みました。「明日の故郷」の時もケルトのことをいっぱい調べました。あれと同じことをしなきゃいかんわなあ……と思いつつ、腰が重い私です。
で、サン・ベノア自然地学保護区のことを書こうとちょっと調べたら、「うっ。これは……」8月25日くらいになって、外に遊びに行こうとしたら、全く手を付けていない真っ白の日記を見つけてしまった、そんな心境ですよ。まさにorz。
でも、この「Leçon de géologie」、実はいくつかある「書く書く詐欺」の一つなのです。かなり前に「お氣に入りのサブキャラ」を紹介する記事を書いたのですが、ここに出てくる女性キャラを紹介したら「これは読みたい!」という方がとっても多かったのです。ああ、どうしよう。皆さんが忘れているのをいいことに、こっそりとブログ閉鎖まで放置すればよかったかも。
先が見えない作品?
創作をする方には、乱暴に分けるとオリジナルを書く人と、二次創作をする人がいると思うんですよ。どちらをするにせよ、自分の言いたいことや書きたいことを書くわけで、どんな手法をとってもそれは本人の自由なんだと理解しています。
それでも、オリジナルでないと絶対に出来ないことがあって、それは自分がその世界の神様になって、物語の進行やキャラクターを自由に動かすこと。二次創作でもあるんでしょうが、それには若干の申し訳なさ、「これは二次創作ですから」と断りをいれなくてはならない不自由さがあると思うんですよね。設定もそんなには変えられないでしょうし。
で、私はそういう不自由さが苦手なので、基本はオリジナルしか書きません。ブログをはじめてからは、交流の中でキャラクターを貸していただいたり、別の小説の世界に「ウチの子」つまり自分の小説のキャラクターをお邪魔させていただいたりはしているんですが、ズボラな私なりに氣を遣って、お借りしたキャラや世界、ひいてはその作者や作品のファンに失礼にならないようにしているつもりです。
もちろん、コラボは大好きだし、ウチの子がお邪魔する形で書いていただくのも好きで、イラストを描いていただくのも嬉しくて、今までに遊んでいただけた分は、その度に小躍りして喜んでいますから、創作者の方の多くが、自分の所の作品がこういう形で親しんでいただけるのを好きなんじゃないかなあと、勝手に思っているのです。
で、また前置きが長くて恐縮ですが、ここからが本題。
私のブログで発表している作品の中では、一つを除いて、私が神様です。極論を言えばヒロインを次の章で殺しちゃってもいいし、ラブコメディの中で、突然戦争を起こしても自由。なんですが、ひとつだけそうはいかない作品があります。それが「マンハッタンの日本人」シリーズ。
もともとは「十二ヶ月の歌」の中に入っていた一つの読み切りで、書きっぱなしで忘れていた作品でしたが、昨年のscriviamo!で、三人のブログのお友だちに取り上げていただいてから、どんどん話が進んで当時は思っていなかったようなストーリーになっています。
それに、先の設定が皆無なんですよ。こちらが少し考えて進めると、他の方がそちらの設定で少し書かれる。現実の世界みたいに、その状況の変化を察知して設定が動いていくんですね。私が「この後、キャラAとキャラBがこうなって……」とイメージをしていても、三日後にはキャラAが死んじゃっている可能性だってあるわけです。これは、新鮮な経験です。毎回即興で書いているようなものです。
今のところ、参戦してくださっているのは、ポール・ブリッツさん、ウゾさん、それにTOM-Fさんの三名なんですが、こうなったらどなたでもご自由にどうぞ。まさに「scriviamo!(一緒に書こうよ)」ですしね。「アメリカやニューヨークは詳しくないから」とコメ欄でおっしゃった方もいらっしゃいましたが、それは私も同じ。どうぞ遠慮なく。何を投入しても違和感がないのがニューヨークの面白さですし、それに、きっとアメリカ在住の方は誰も読んでいないし……。
ところで、このシリーズ、何人かのキャラクターがいるんですが、「ウチの子」と言い切れるキャラ、間違いなくお借りしているだけの「ヨソの子」キャラ、それとグレーゾーンのキャラがいます。
主人公谷口美穂は、一応「ウチの子」です。キャシーも「ウチの子」ですね。それから鳥打ち帽のおじいさん(隅の老人)は「ヨソの子」でウゾさんの所のキャラ、春日綾乃はTOM-Fさんのところの作品のヒロインでもちろん「ヨソの子」。イヴォは勝手に名前つけちゃいましたが、100%ポール・ブリッツさんの所のキャラで「ヨソの子」です。
グレーゾーンがポールとダイアナの二人。どちらももともとは私の所にいたといっちゃあいたんですが、通行人Aレベルの存在でした。特にポールをちゃんとキャラクターにしてくださったのはポール・ブリッツさんです。その一方で、私もかなり自由に書いちゃっていまして、ポール・ブリッツさんの書かれる独白のポールと、うちでのポールのキャラがぶれているかも……。なんて若干悩みながら書く人物なのです。
でも、個人的には、ポールに関してはポール・ブリッツさんに自由に書いていただきたいなあと思っているのです。だって、私は女ですからね。女視線で「こうなんじゃないかな」と思って男性を書くと、「ちょっと違うんだよな」と男性が思われる場合もあるじゃないですか。でも、それを修正して貰えるチャンスなんて、普通は皆無ですよ。だって、私の作品ですから。でも、この作品だけは違うんですね。
他のキャラもそうなんです。「ヨソの子」キャラは当然のこと、美穂に関しても、キャシーに関しても、他の方のフィルターを通して見える「ウチの子」って存在に、ものすごく興味があるのです。「ヨソの子」だからと遠慮してではなく、この作品に関しては「ウチの子」のつもりで修正したり、ぶり返したり、とんでもない落とし穴を作っていただいたり、実際の人生そのもののような、想像のつかないものにしていただけるといいなあ、なんて思っているのです。
というわけで、いつもの「先の先まで想定して妄想しておく」クセを封印して、この作品だけは出来るだけまっさら状態にしています。
そして、明日も「マンハッタンの日本人」シリーズですよ。(結局、宣伝か!)
長編の主役を狙うキャラたちの履歴書です
ふぉるてさんの記事: 履歴書
で、うちはキャラがやたらと多いので、「長編の主役の座を狙っているキャラ」の履歴書を集めてみました(半分、冗談ですので)。さて、どのキャラになら長編の主役の座を与えてやってもいいでしょうか。というか、この人たちがどこから来たのか、おわかりにならない方もいらっしゃいますよね。職歴の所にリンクがありますので、よろしければお読みください。(履歴書のフォーマットはふぉるてさん提供です。ありがとうございました! でも、履歴書の画像があるのは一人目だけです。力尽きました)
あ、いつも通り、やってみたい方はご自由にどうぞ

氏名 | 篠笛のお蝶(女) |
生年月日 | (文政年間)年11月18日 |
現住所 | 不定 |
連絡先 | 西班牙国バルセロナ、カルちゃんの館/隠密支配 |
職歴 | 大道芸人、隠密同心として修行 「半にゃライダー危機一髪 スイス編」 |
好きな学科・分野 | 篠笛・仕込み刀による殺陣 |
趣味・特技 | 入浴・色仕掛け |
本人希望欄 | 三食昼寝付き勤務希望 |
志望動機 | レギュラー番組に出演したい |
通勤時間・利用交通機関 | 徒歩または駕籠 |
扶養家族 | 3人(隠密同心)、配偶者(今のところ)なし |
氏名 | 結城拓人(男・33歳) |
生年月日 | (内緒)年8月14日 |
現住所 | 東京都品川区高輪 |
連絡先 | クリエイティヴ・アーツ所属 |
職歴 | 史上最年少でSコンクール優勝 T芸術大学卒業 ミュンヘン留学 フリーのピアニストとして活躍 「大道芸人たち Artistas callejeros」 「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」 |
好きな学科・分野 | ピアノ |
趣味・特技 | ナンパ |
本人希望欄 | 可愛い女の子との恋愛モノ |
志望動機 | もっと目立ちたい |
通勤時間・利用交通機関 | 自家用車 |
扶養家族 | 0人、配偶者なし(本人の知らない子供がいる可能性アリ) |
氏名 | レオポルドII・フォン・グラウリンゲン(男・29歳) |
生年月日 | 十五世紀ごろ、8月2日 |
現住所 | グランドロン王国王都ヴェルドン、王城内 |
連絡先 | 同上 |
職歴 | グランドロン国王 「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」 |
好きな学科・分野 | 政治 |
趣味・特技 | お忍びの遠出・女遊び |
本人希望欄 | 略奪愛のハーレクインロマンス |
志望動機 | これまでの出番が少なすぎる |
通勤時間・利用交通機関 | 馬車 |
扶養家族 | 0人、配偶者なし(ただし国民が一杯いる) |
氏名 | マウリッツィオ・ビアンコ(男・27歳) |
生年月日 | (内緒)年3月12日 |
現住所 | イタリア、ピアチェンツァ |
連絡先 | 不動産事務所 |
職歴 | 古城販売(ソフト詐欺) 「ピアチェンツァ、古城の幽霊」 |
好きな学科・分野 | 不動産売買 |
趣味・特技 | ダンス・貯蓄 |
本人希望欄 | ミュージカル風の映画に出たい |
志望動機 | 俺は長編のヒーローの器だ |
通勤時間・利用交通機関 | 自家用車(古ぼけた白いフィアット) |
扶養家族 | 1人(ただし幽霊)、配偶者なし |
うちのキャラを月にたとえてみました
で、同じキャラでやっても面白くないので、「読み切り作品の主役」または「長編の脇役」バージョンでやってみることにしました。あ、長所と短所は長くなるので、却下しました。一応リンクは張っておきますが、まあ、全部のキャラを憶えている方はいないでしょうね……。
◆孤月(こげつ)=寂しげにみえる月。
寂しいというイメージから
「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」から《黄金の貴婦人》ことマリー=ルイーゼ
◆皓月(こうげつ)=清く澄んだ月のこと。
強く澄んだ瞳のイメージから
「その色鮮やかなひと口を」から和菓子職人ルドヴィコ
◆朧月(おぼろづき)=わずかに霞んだ月のことで、春の季語。
春、といったら誰がなんといおうと
「樋水龍神縁起」から樋水龍王神(いわゆる龍王様)
◆有明の月=明け方になってもまだ残っている月の総称。下弦の月の時に見られる。
夜更かしというか朝寝のイメージから
「彼岸の月影」から北村燁子
◆立待月(たちまちづき)=十七夜のこと。日没後、立って待っていると現れるから。
神出鬼没にやってきておいしいお酒とご飯をおごってくれる
「大道芸人たち Artistas callejeros」からカルロス(カルちゃん)
◆待宵月(まつよいのつき)=十四夜のこと。
満月の直前、もっとも美しい時期というイメージで
「リナ姉ちゃんのいた頃」からリナ・グレーディク
◆不知夜月(いざよいつき)=十六夜のこと。
満月(最高の時期)を過ぎたというイメージから
「いつかは寄ってね」シリーズの『でおにゅそす』の涼子
◆弓張月(ゆみはりづき)=七日月。半月
弓を張っている=戦士というだけの連想で
「明日の故郷」からボイオリクス
◆眉月(まゆづき)=三日月
麗人の眉の形からイメージされる月なので、そのイメージの麗人を。
「Infante 323 黄金の枷」からドンナ・アントニア
◆新月
先が全く見えないけれどこれから膨らむ希望をこめて
「マンハッタンの日本人」シリーズから谷口美穂
◆天満月(てんまんげつ/あまみつき)=十五夜
唯我独尊で怖いもの無しのイメージから
「タンスの上の俺様」から俺様ネコ
◆ハネムーン=新婚期間のこと。蜜月ともいう。かつては外に出ずに子づくりに励んだらしいが、今は反対にその名目で出かける新婚旅行ですね。
よく考えたらハネムーン系で発表したカップルって彼らだけ?
「夜のサーカス」からマッダレーナ&ブルーノ
◆ブルームーン=青く見える月。もしくはひと月に二度満月が来る場合に使われる。転じて"once in a blue moon"は「極めて稀なこと」「決してあり得ないこと」といった意味で使われる慣用句
極めて稀な才能を持ったサヴァン
「終焉の予感」シリーズからアダシノ・キエ
◆夕月(ゆうづき)=日没前後に見える月のこと。
これは単に名前から私、八少女 夕。(そういうオチ)
ここから後は再び蛇足。いつかどこかで語ろうと思っていた、キャラの外見をどうやって決めるかというお話。
私は日本のテレビ番組やアニメなどを目にする機会が現在ほとんどない上、日本にいた時もテレビをほとんど見なかったので、現在人氣の俳優やアニメのキャラなどをイメージしてキャラの外見を決めることはほとんどありません。反対に、ブログのお友だちの小説の裏話で「俳優の○○さんがモデルです」という話を読んでもさっぱりどんな顔だかイメージが湧かないことがほとんどです。
こちらに来てから、どちらかというと外国人キャラを書くことが増えましたが、そのモデルでも俳優などをイメージすることはかなり少ないです。基本的には、そこら辺にいる人でキャラの性格に合う人をイメージしています。例えば先日ご紹介した「Infante 323 黄金の枷」の主人公23のモデルなんかがそのいい例ですね。
「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」のヒロイン瑠水は、外見を考えている時にたまたま横を通り過ぎた少女の佇まいが氣にいったのでそうしました。「眉毛がへの字型で、笑っていても泣いているように見える」という妙に具体的な記述はそこからです。
そんな中で、有名人から外見をいただいてきたとはっきり言えるのは「大道芸人たち」のカルちゃんことカルロス。メキシコ生まれのテノールRolando Villazónがモデルです。ご存じない方はGoogleで画像検索していただくと私のイメージが即おわかりいただけるかと(笑)
そして蝶子のイメージも珍しく女優。香港の女優であるケリー・チャンです。そして具体的な有名人をモデルにした最後の一人が「大道芸人たち」の重要な脇役の一人ヤスミン。この人のモデルはイギリスの歌手ケイティ・メルア。もっとも三人とももう馴染み過ぎて、自分の中では別人になってしまっていますが。
実をいうと、ここまではっきりとしたイメージがないキャラもけっこういます。かなりアニメに近い顔をしているキャラも多いかも。「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」のキャラたちはあまり実写っぽくなくアニメっぽい顔をしています。
実写っぽいか、アニメっぽいかは別として、書きはじめる時には主要人物に関しては外見の設定があります。背は高いのか低いのか、痩せているか小太りか、外国人の場合はどんな髪と瞳なのか、男性の場合は髭があるか、あるとしたらその形状は、またどんな服装を好むのかなども決めます。でも、脇役(たとえば侍女など)は何も考えていないこともあります。
うちのキャラを花にたとえてみました
他にもキャラいるんですが、あまりにも多くて収拾つかないんで、長編の主役に限定してみました。特に記述のない所は、たった今、私が選びましたが、読んでくださった方、イメージ合っています?(読んでなくて読んでみたい方は、作品一覧からどうぞ)
「大道芸人たち Artistas callejeros」
◆四条蝶子
長所:打たれ強い
短所:性格きつい
花:濃い紫のリラ(ヴィルがそう言った)
◆安田稔
長所:バランス感覚に富む
短所:行き当たりばったり
花:オレンジのガーベラ
◆レネ・ロウレンヴィル
長所:優しく知的
短所:惚れっぽく氣が弱い
花:アーモンドの花
◆アーデルベルト・ヴィルフリード・フォン・エッシェンドルフ
長所:正義感の塊
短所:いい方がきつい
花:黄水仙
「樋水龍神縁起」
◆早良ゆり
長所:まじめ
短所:受身
花:オニユリ
◆新堂朗
長所:己を知っている
短所:近付き難い
花:リンドウ
「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」
◆高橋瑠水
長所:正直
短所:流されすぎ
花:ストック
◆生馬真樹
長所:忍耐強い
短所:上手くいかなくなると後ろ向きに
花:梅
「夜のサーカス」
◆ステラ
長所:前向き
短所:向こう見ず
花:ヒマワリ
◆ヨナタン
長所:優しい
短所:頑固
花:飛燕草
「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」
◆マックス・ティオフィロス
長所:知的で朗らか
短所:ちょっと無責任
花:黄色いチューリップ
◆ラウラ・ド・バギュ・グリ
長所:我慢強い
短所:自己否定強すぎ
花:ハマユウ
「Infante 323 黄金の枷」
◆Infante 323 (23)
長所:思慮ぶかく我慢強い
短所:諦めが早い
花:レモンの花
◆マイア・フェレイラ
長所:素直
短所:思慮が浅い
花:三色すみれ(自分で好きだと言うシーンがある)
本当は以上で終わりの記事のはずだったのだけれど、彩洋さんが「キャラのコンセプト」という記事をあげていらっしゃったので便乗して語っちゃうことにします。
小説を書くとき、乱暴に二つに分けると「登場人物のキャラクターがまずあって、そのキャラクターを活躍させるために生まれてくる話」というのと「話があってそれに必要な登場人物が配置される話」というのがあると思うんですよ。
私の場合はどっちが多いのかなと考えると、圧倒的に後者が多いように思います。そして、途中から登場人物たちへの愛着が生まれて、外伝やら続編で前者タイプが芋づる式に生まれてくる感じ。
そんなわけで、「このストーリーでこうするためにはこういうキャラでなくてはおかしい」と論理的に決めたりするもので、「この人は他の誰にも代えられない」というナンバーワンキャラにならないみたいです。つまり、自分の生み出したキャラへの深い愛着がほかの物書きさんたちと比較して薄いみたい。愛着がないわけではないのですが、実はいま書いているキャラへの愛が一番深く、次の執筆にかかると前の作品のキャラへの寵愛はあっさりと取り消されてしまう(笑)
書いている最中から「しょーがないな〜、この子ったら」とブツクサ言っているようなキャラも実はかなり多いかもしれません。
上に書き連ねたキャラの特徴を読んでいただくと「ロクでもないキャラばかり」と思われるかもしれませんが、私が書いているものの性格上、欠点のないキャラはありえません。むしろ欠点があるからこそ話がこじれ、それなりの起伏をもって進んでいくのですよね。
書いているうちは、やはり入り込んでいるので、そのキャラ(とくに主人公やヒロイン)を美化・弁護したくなってきます。たとえロクでもないことをしているとしても、誰だってなんらかの言い分があるじゃないですか。でも、その自己愛=キャラ愛が暴走すると共感が得られないと思うし、反対に、自分が好きになれないようなキャラを中心に据えても読者は誰も入り込めない、そう感じます。要はそのバランスが重要なんだろうなと思いますが、これが難しくて。時々、「ああ、これは読んでくださる方が引いているな」と発表が辛くなることも。
ま、引きまくられても、そのインパクトで作品で伝えようとしていることがわずかでも伝わればそれでいいんですけれど、どうなんでしょうね。ま、キャラだけを氣にいっていただければそれまたそれで嬉しいかな。(結局、結論はなに?!)
またしても「キャラに関するバトン」
登場するのは、現在連載中の長編の主人公二人。むさ苦しくなってしまったのですが、ヒロイン二人も地味な上、この質問への回答は大きなネタバレ問題ありなので、こうなりました。すみません。
この回答には若干のネタバレも含まれています。大したネタバレではないですが。
「キャラに関するバトン」
- 1:まずは自己紹介をどうぞ!
23「インファンテ323、通称23です。『Infante 323 黄金の枷』という作品で主人公やっています。職業は靴職人です」
マ「マックス・ティオフィロスです。『森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架』の主人公ってことになっています。職業はお金持ち専門の教師です」
23「ずいぶん昔っぽい服装だけれど、いつの、どこの国の人かい?」
マ「ヨーロッパ中世風の空想世界。一応ドイツをモデルにしたグランドロンって国の出身。君は?」
23「小説上では伏せ字になっているけれど、ポルトガルのポルト出身だ。ちなみに現代のストーリーだけれど、存在しない設定が入っている」
マ「ところで、君の名前だけれどさ。それ、本名?」
23「それをここでツッコむか?! その話題はしない方がいいんじゃないか、お互いに」
マ「すまない。反省」- 2:好きな食べ物はなんですか?
23「何でも好きだけれど、魚介類は好きだな。タコのグリルとか。それからカルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ」
マ「なんだよ、それ。聞いた事もない料理だな」
23「『アレンテージョ風の豚肉料理』という名称のハマグリと豚肉の炒め物だ。君の時代は何を食べていたんだ? トマトもないしジャガイモもなかったんだろう?」
マ「うん。大量のパンと、それから肉やタマネギをたっぷりと。あ、ワインはあるよ」
23「ワインは俺も好きだ。ドウロ河流域で穫れるドウロワインやポートワインを毎日飲んでいる」
マ「いいなあ。作品代わってくれない?」
23「閉じこめられているけれど、それでもいい?」
マ「えっ。それはやだ。僕、自由が好きなんだ」- 3:ご趣味はなんですか?
マ「据え膳食っちゃう事。うそうそ。読者のみなさん引かないで!」
23「それ、本音だろう」
マ「違います。ええと、旅は好きだけれど趣味じゃないな。あ、あえて言うならリュートを弾く事」
23「へえ。似ているな。俺の趣味はギターラ(ポルトガルギター)」
マ「入浴は? 僕たち、沐浴シーンをこなしたキャラ繋がりだよね」
23「いや、別に趣味じゃないから。それに俺の方のそのシーンはまだ後」- 4:意中の人はいますか?
マ「今のところ、いない。君は?」
23「いる」
マ「明言したね。それは誰?」
23「それは最高機密(超ネタバレ)なので言わない」- 5:パートナーをどう思いますか?
23「パートナーって、どういう意味だ」
マ「ヒロインって事じゃないの?」
23「だとしたら、う〜ん」
マ「最高機密関連はいいからさ、彼女の仕事ぶりに関してはどう?」
23「それについては言いたい事はかなりある。彼女は我が家に新しく勤めだした召使いなんだが、新人とは言えかなりダメな方だと思う。君の所のヒロインは?」
マ「まだ出逢っていないからさ。知らないってことになっているんだけれど」
23「ここだけの話だと?」
マ「仕事はできるらしいよ。宮廷女官の仕事をしているんだけれど、超優秀らしい。そのかわり、女性としては今ひとつ面白みに欠けるってところかな」
23「二人とも、この会話を聴いたら怒るだろうな」
マ「いや〜、このブログの他の小説のヒロインたちと違って、自己主張はあまりしないタイプじゃないか、二人とも」
23「それは言える」- 6:バトンご指名っていうことで誰を指名しますか!?
23「指名すると負担かけるからな」
マ「そういうこと氣にするんだ」
23「ああ。君は氣にしないのか」
マ「全然。でも、空氣は読むタイプなんで、指名はやめとく」- そういうわけで、まだやっていないみなさん、ご自由にどうぞ。
あ、このバトン、質問は変えていませんが、勝手にアレンジしていますので本来の形が見たい方は、TOM-Fさんのオリジナルとサキさんのバトンをお読みください。
おまけ。
昨日、コモ湖へ行っておりました。峠は寒かったけれど、陽光を浴びたコモ湖はやっぱり素敵でしたよ〜。

うちのキャラで分野別No.1を選んでみた
◆名前が長い No.1
アーデルベルト・ヴィルフリード・フォン・エッシェンドルフ from「大道芸人たち Artistas callejeros」
カタカナで書くの異様に面倒くさいです。おとーちゃんも名前長いし。第二部でのフルネームはさらに長くなる予定。ちっ。
ところで先日書いた冗談作品の中で出した
◆人氣 No.1
四条蝶子 from「大道芸人たち Artistas callejeros」
他にも摩利子とか真耶とか、女傑系の人氣が高いように思うんだけれど、主役を張っているのはこの人。あと、美人のヒロインが極端に少ない私の小説群で、好き嫌いが別れるものの一応美人。性格に難ありだけれど。
◆胡散臭い No.1
団長ロマーノ・ペトルッチ from 「夜のサーカス」
見かけもだけれど、やることのすべてが胡散臭い。そして、打たれ強い、私のキャラの中では随一のしょーもないお方。
◆一番位が高い
グランドロン国王 レオポルド二世 from 「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」
まだ登場していないけれど、国王だから。まだ皇帝ってのは書いたことがないので、人間では王様が最高位です。さっさと本編を終わらせて、この人のお話を書きたいけれど、本編ではまだ登場もしていないんですよね〜。
人間以外を含めると、ああ、樋水龍王神だろうな。
◆最も悪いヤツ
ミハエル・ツィンマーマン from 「夜のサーカス」
名前だけで登場しなかった人だけれど、極悪人キャラでした。主人公を殺そうとしていたしね。
◆「おいおい」度 No.1
ジュリア・ド・バギュ・グリ from 「森の詩 Cantum Silvae」
断片小説でしか出てきていないのに、トンデモぶりでは群を抜いているお姫様。身持ちは悪いわ、態度は偉そうだわ、遁走しちゃうわ……。
◆上から目線 No.1
俺様ネコ from 「タンスの上の俺様」
もともとは招き猫。上から目線で高飛車だけれど、特に何かが出来るわけではない。
◆へたれヒロイン
高橋瑠水 from 「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」
いろいろと迷走してくれました。連載中も流されまくって読者をヤキモキさせたダメなヒロイン。
◆今年脚光を浴びた人
谷口美穂 from 「マンハッタンの日本人」
去年書いたまますっかり忘れていた所、今年の「scriviamo!」でポール・ブリッツさんに掘り起こしていただいたのを皮切りになぜか起用が相次いだ。
◆謎のキャラ、ここだけは首位が二人
斉藤専務 from 「リナ姉ちゃんのいた頃」
名前は出てくるけれど、未だにどんな人だかよくわからない。主人公の母親に言わせると「あの人には逆らわない方がいい」らしいけれど。
ファナ・デ・クェスタ from 「ヴァルキュリアの恋人たち」
本人が出てこない。ビゼーの「アルルの女」みたい。「神話系お題」シリーズのために書いたけれど、設定すらない謎のキャラ。
◆出てきてすぐに死んだ人
瑠璃媛 from 「樋水龍神縁起」 (この小説は別館に隔離中)
平安時代の有名な御覡(巫女)なのだけれど、悲恋の末、たった一章の中で死んでしまいました。小説はその生まれ変わりがヒロイン。
◆最高齢者
アントニオ from 「狩人たちの田園曲」
79歳のお爺ちゃん。成り行きで結婚したけれど、60年も添い遂げてけっこう幸せみたいです。
◆甘い物が好き
クリストフ・ヒルシュベルガー教授 from 「教授の羨む優雅な午後」
日本に来てあまりのスイーツのレベルの高さに狂喜乱舞していました。ひげを生やした厳格な教授、のはず。
あ、よかったら、みなさまのキャラでも遊んでみてくださいませ。っていうか、みなさまのを読みたいなあ……。
イラスト制作用 オリジナル小説のキャラ設定 「Infante 323 黄金の枷」編
【長編小説】Infante 323 黄金の枷
【ストーリー】
黄金の腕輪をはめた娘マイアは召使いとして「ドラガォンの館(Palácio do dragão)」に勤めることになる。十二年前に出逢った閉じこめられていた少年は、その館の「ご主人様」の一人だった。だが彼は鉄格子の中に閉じこめられていた。
【メインキャラクター】(年齢は第一話時点のもの)
◆マイア・フェレイラ(22歳)
本作品のヒロイン。「ドラガォンの館」の召使い。この館に勤める全ての女性と同じく黄金の腕輪をしている。濃いめの茶色い髪はウェーブしていて肩ぐらいまである。身長は160cm。目がくりっとして大きい。
服装の一例:
勤務中:
黒い膝丈のワンピースに白いエプロン。ストッキングに黒いローヒールパンプス。髪は後ろで一つに束ねている。
休暇の時の私服:
ピンクのTシャツの上に白いボレロ、青い綿のロングスカート。23に作ってもらった靴が好きなので、その黒いパンプスまたは焦げ茶色のバルモラルタイプの本革ウォーキングシューズを履いている。髪は自然におろしている。
◆Infante 323 [23] (26歳)
本作品の主人公。「ドラガォンの館」に住んでいる青年。「ご主人様(meu senhor)」という呼びかけも含め、当主ドン・アルフォンソと全てにおいて同じ扱いを受けているが、常時鉄格子の向こうに閉じこめられている。靴職人でもある。身長163cm。黒髪の巻き毛を後ろで縛っている。無精髭を生やし、背中が丸い。この背中は、幼少時にかかったくる病による脊椎後湾症。背が低いのもそのため。同じ服を何着も用意させ、常に白いひだの多いシャツと黒いパンツ、黒い靴を履いている。氣候によっては黒いボレロやジャケットを着ることもある。仕事中には緑色のエプロンをかけている。
【脇役】
◆ドン・アルフォンソ(28歳)
「ドラガォンの館」の当主。非常に太り、心臓が悪く、紫がかった顔をしていてほとんど動くことができない。身長175cm、体重は110kg前後。細い目の下に、目の幅と同じくらいの濃い紫の隈がある。金髪で灰色の瞳。
◆Infante 324 [24](24歳)
23と同じ境遇にある青年。金髪碧眼で背が高い美青年。首までのストレートの金髪をオールバックにして綺麗に撫で付けている。178cm。口数が多く氣障で芝居がかった言動をする。非常な洒落者で館の中で一番の衣装持ち。
服装の一例:
千鳥格子のスーツにワインカラーのベスト。イタリア製の薄紅地に白いスタンドカラーのワイシャツ。ワインカラーの蝶ネクタイ。
◆ドンナ・マヌエラ(51歳)
「ドラガォンの館」の女主人。ドン・アルフォンソらの母親。ブルネットに近い金髪にグレーの瞳が美しい貴婦人。きっちりとシニヨンにした髪と光沢のある品のいいドレスを身に着ける。
◆ドンナ・アントニア(27歳)
「ドラガォンの館」をよく訪ねてくる美貌の貴婦人。漆黒のまっすぐな長髪で切れ長の目、印象的な水色の瞳を持つ。体にぴったりとした品のいいオートクチュールのスーツにハイヒールを履く。髪はポニーテールやシニヨンにすることもあれば、長いまま来ることもある。
◆アマリア・コスタ(34歳)
「ドラガォンの館」の召使い。面倒見がよく入ったばかりのマイアを氣遣う。黒髪ですこしふくよか。優しい微笑み。
◆マティルダ・メンデス(25歳)
「ドラガォンの館」の召使い。すこしおせっかいだが、氣のいいマイアの同僚。ショートの金髪に茶色い瞳。明るく活発で人懐っこい。
◆ミゲル・コエロ(28歳)
「ドラガォンの館」の召使い。マティルダと仲がいい。185cm。耳の半ばくらいまで伸ばしたウェーブの髪。マティルダに言わせると「ものすごくかっこいい」
◆アントニオ・メネゼス(54歳)
「ドラガォンの館」の執事で、全使用人を管理する。厳しく「ドラガォンの館」の掟に忠実。黒髪をきちんと切りそろえて整えている。かなり無表情。
◆ジョアナ・ダ・シルヴァ(49歳)
「ドラガォンの館」の召使いの中で最年長であり、召使いの長でもある女性。厳しいが暖かい目で若い召使いたちをまとめる。銀になりかかっている黒髪。
◆マリア・モタ(24歳)
マイアの友人。連絡の取れなくなった姉の行方を探ってほしいとマイアに頼んだ。ブルネットが所々混じる金髪。茶色い瞳。168cm。休日でもスーツとハイヒールを着用し、髪をシニヨンにしている。
◆ライサ・モタ(25歳)
マリアの姉。「ドラガォンの館」に少なくとも一年ほど前まで召使いとして勤めていたが現在は館にはいない。長い金髪と緑の瞳。170cm。マリアとの血縁関係はない。優しく氣が弱い。かなり目立つ美人。若いころのドンナ・マヌエラと酷似している。
この中で黄金の腕輪を左手首にしていないのは、執事であるメネゼスとマリア・モタの二人だけである。
この作品はフィクションです。実在の街(特にポルトならびにガイア)、人物や歴史などとは関係ありません。
靴職人の王子様

上の写真と下の音楽。何の関係があるかと思われるでしょう。ええ、これらが私の現在の妄想のど真ん中にあるのです。ポルト旅行以来、どっかり私の中に居座っている、例の新作小説です。しかも、この奇抜な記事タイトルまで、関係しております。
下に動画で貼付けたのは言わずと知れた楽聖ベートーヴェン(現代の、ではなくて本家ですよ)のピアノ協奏曲第五番「皇帝」の第二楽章。(動画には三楽章もくっついていますが)
いやあ、名曲中の名曲です。これにふさわしい文章が書けるのかと今から不安になっていますが、とにかく私の中では、一番重要なシーンでは、主人公はこういう景色を見ていて、BGMとしてはこの曲がかかっているわけです。
あ、ここまで書いて、引いている人がいるような感じがしてきました。
仮題は決まっています。っていうか、たぶんそれが題名になりそうです。他にはいいのを思いつかないので。「Infante 323 黄金の枷」と、いいます。主人公は、はしょって言うと靴職人の王子様(いわゆる王族とは違いますが)で、ヒロインはそのメイド。あ、もっと引いた人の数が増えたような……。こう書くと自分でも引くもんなあ。でも、まあ、そういう話です。いや、この説明で普通の人が連想するような話じゃないと思うけれど。いや、そういう話かな……。
Excerpt from Piano Concerto No. 5 in E-flat Major, Op.73 ("Emperor Concerto")
旅行中ですが

ポルトの旅行中、サキさんのところのメイコやミクをお借りして新しいコラボの企画を立てる予定だったのですが。あ、一つ二つ新しいアイデアは仕入れたのですよ。でも、それ以外に、全く別の話がボウフラのように湧いて来て、ちょっと持て余しております。
元々、「夜のサーカス」が完結したら、五月からのStellaでは「バッカスからの招待状」を連載しようかと思っていたのです。
でも、どうしようかな。
今、生まれかけている話、長くなりそうなので、Stellaでお目見えしようかな。旅先でもこんな事考えている私、 困ったものですね。
イラスト制作用 オリジナル小説のキャラ設定 「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」編
【長編小説】森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架
【ストーリー】
教師として宮廷を渡り歩くマックスは、グランドロン王とルーヴラン王女の縁組みが進んでいるので、姫のグランドロン語の教師となるためにルーヴランの都ルーヴを目指す。ルーヴランの宮廷では王女の《学友》ラウラが自由に憧れながら過ごしていた。
【メインキャラクター】
◆マックス・ティオフィロス(25歳)
グランドロン出身の教師。国一番の賢者ディミトリオスの一番年若い弟子。
明るめの茶色い髪。首の辺りまでの長さで自然なウェーブがかかっている。瞳は茶色。
人当たりのいい優しい顔。きりっとした眉。
身長は160cm。当時としてはそこそこの長身。全体に細身。
服装の一例:
森を移動中:
グレーの飾りの少ない高襟シャツに茶色い上着。ぴったりとしたズボンに革靴。
ズック型の荷物は棒に括り付けられて担いでいる。
金持ちに見えないように質素な服装。
宮廷でのお勤め時:
袖の膨らんだ明るい青の上着。脛までの淡いクリーム色の麻のズボン。
白いシュミーズ、絹のタイツ、先の尖って反り返った靴など
◆ラウラ・ド・バギュ・グリ(20歳)
ルーヴランの最高級女官で王女に仕える《学友》。バギュ・グリ侯爵の養女。
冬の終わりの椎の葉の色、つまりグレーに近い色合いのブルネット。濃い茶色の瞳。
美しいといえないこともないが、印象が地味で寂しい感じ。華がない娘。
身長 153cm
服装の一例:
宮廷でのお勤め時:
首の付け根近くまで覆われた丸衿のワインカラーのドレス。
わずかに光沢のある綾織りで、細かい菩提樹の葉の柄。
肌の露出は最低限でつねに長袖。
長い髪はきっちりと後ろでまとめられ真珠の飾りの付いたネットで覆われている。
お忍びで街へいくとき:
濃紺の粗末なマントの下に、同じ洗い毛織物の粗末な飾りのないドレス。
◆マリア=フェリシア・ド・ストラス(19歳)
ルーヴラン王位継承者で絶世の美女。
燃え盛る炎のような輝く赤毛に明るい緑の瞳。
丸い白い顔にきりっとした小さめの鼻、赤く少し突き出た薄い唇。
太い眉や少し尖った顎は、生来の強情さを示している。
身長 156cm。
服装の一例:
明るい朱の地色に大柄のクレマチスの文様が浮かび上がるドレス。
金と緑をねじらせた縁飾りが広く露出したデコルテラインを強調。
美しい赤毛を強調するように三つ編みを両サイドに絡ませ長い髪を後ろに垂らす。
豪華な宝石を使った髪飾りをしている。
◆レオポルド II・フォン・グラウリンゲン(29歳)
グランドロン王国の若き国王。
漆黒のストレートの長髪をオールバックにして後ろで一つにまとめている。
太い眉に切れ長の黒い目。意志の強さを感じるがっちりとした体格。
身長 168cm。
服装の一例:
赤い豪奢な天鵞絨地に金糸で縁取られた長めの上着、
濃い緑色のぴったりとしたズボン、白いシュミーズ。
【脇役】
◆イグナーツ・ザッカ
ルーヴラン王国の宰相。センヴリ出身のもと聖職者。「氷の宰相」の異名をもつ。
身長 158cm。黒髪、茶色い瞳。口髭と顎髭をたくわえている。
常に黒い服のみを着ている。
◆テオ・ディミトリオス
当代一の賢者でグランドロン王の王太子時代の教育係。
現在は王政の相談役として親政をしくレオポルド二世を見守る。
身長150cm。長い白い髭と長髪。ゆったりとしたギリシャ風の服装を好む。
◆アニー(15歳)
ラウラの忠実な侍女。
暗めの金髪、青い瞳。身長148cm。薄緑の飾り少ないドレス。髪飾りもしていない。
◆フリッツ・ヘルマン大尉(31歳)
レオポルド一世の護衛を務める青年。
子供の頃から一緒にいるので親友に近いポジション。
身長160cm。明るい金髪、水色に近い青い瞳。
黒地に黄色いアクセントの入った短めの上着、黄色いズボン。革靴。
【舞台】
中世ヨーロッパをモデルにした架空世界。服装のイメージとしては14〜15世紀のイタリア並びにフランス辺りのファッションを念頭に置いていますが、小説ではあまり詳しくは出てきません。
「最愛オリキャラバトン」ですって
で、例によってTOM-Fさんがやっていて、左紀さんもやっていたバトンを頂戴して来ました。自分の所の最愛のオリキャラの紹介をせよというバトンです。誰でやろうか悩んだんですが、「最愛」というからには、この人(たち)で。「大道芸人たち Artistas callejeros」と並んで勝手に私が代表作だと思っている「樋水龍神縁起」の主人公です。実はこのブログではなくて、別館に隔離してあります。官能的表現が入っているため十八禁なので。ただ、官能小説ではありませんし、大した表現でもありませんので、それを期待して読まれるとつまらないかと思います。もちろんこのバトンは、十八禁ではありませんのでご安心ください。では、はじめます。

■最愛オリキャラバトン■
- 1.あなたの中で最愛のオリキャラを教えて下さい。性別と年齢、身長などもどうぞ!(複数可)
- いろいろいるんですが、最愛でしかもあまりご紹介していないキャラということで
『樋水龍神縁起』の主人公の新堂朗、前世として安達春昌をご紹介します。
性別はどちらも男性です。年齢ですか。ええと春昌は享年38歳、朗は享年(?)48歳です。この間は千年と話長いんで途中は省略です。
朗は身長は172cm。私にしては外見をものすごく細かく設定しています。以下は大学生のときの朗と初めて会った峯岸宮司による印象です。短く刈られた黒髪は剛そうだった。意志の強そうな下三白眼が濃いめの眉の下でじっとみつめる。まっすぐな鼻梁のはじめにわずかに隆起した剣鼻は意志の強さを示していたが、口の両端がわずかに上がりその湾曲が親しみやすかった。
背が高く引き締まった体の線は革のスーツで魅力的に見え、大学ではさぞもてるに違いないと思った。その一方で、うかつには近寄りがたい不思議な雰囲氣を持った青年だった。
肉体的な若さと精神的な落ち着きが同居している。自分の欲していることは全て理解している、そんな印象だ。少し切れ者過ぎる感じもした。今どきの大学生にはなかなかいないタイプだった。
しかし、朗はきわめて礼儀正しく挨拶をした。一方でたくさん語ることは苦手のようで、早々に切り上げようとしているのが見て取れた。“樋水龍神縁起 - 第二部 冬、玄武”より
春昌は160cmくらいでしょうか。平安時代の男性としてはそんなに低くないと思います。
外見は、ええと、朗とはあまり似ていません。お育ちはそれほど良くないので、公家風でもありません。ただ、絶世の美女が恋に落ちる程度にはそこそこの容姿だった模様。 - 2.そのキャラの性格的な特徴などを教えて下さい
- 朗は意志と自己克己が強く、自分の人生を努力で切り拓くタイプです。事情があって千年間の間に生まれ変わった記憶を全て保持しているため普通の人よりも知識の積み重ねが大きいです。
そのため賢く立ち回ることができるため切れ者とみなされています。多くは語りませんが、断定的なもののいい方、さらに多少古風な言葉遣いをするため、対話しているものは何となく反論がしにくくなってしまいます。
また、途中の生まれ変わりの時には全くありませんでしたが、安達春昌時代と新堂朗として生まれた時には、他の人間には見えないものが「見える者」で、さらに憑き物などを祓うことができます。
春昌は、若いころに「見える」能力を認められて陰陽寮に入りますが、生まれが低く後ろ盾がなかったために実力に似合う出世ができず、焦っていました。
能力を鼻にかけた傲慢さと、生まれの低さのコンプレックスがかなりこじれた性格にしました。そのわりに後先考えずに行動する浅薄なところもあり、千年にわたり罰を受けることになってしまいます。 - 3.そのキャラの血液型を教えて下さい
- 朗はAB型でしょう。安達春昌はO型かも。
- 4.そのキャラができた過程は?
- これ、言いたくなかったんですけれど。
もともとの妄想の始まりはとある歴史上の人物を使った有名小説でした。「春昌」の音でおわかりですよね。
で、母親がDVDをスイスに持ってきたので映画も観たんですけれど、なんかBLっぽくって嫌だったんですよ。あ、反BLって言うわけじゃないんですよ。単に主人公を演じる狂言師の所作などがすごく氣にいったのに、わざとBL好きに媚びているような作りばかりが目について納得がいかなかったのです。「ああいうんじゃなくて〜」と思いはじめるとですね、勝手に動き出しちゃうんですよ、私の場合。
そのうちに全然違う話と風貌の人物が生まれて来てしまい、いつの間にか全く関係のないオリジナルの話になったというわけです。
で、名前と職業だけがわずかに残っているわけです。もはや完全に別人だからどうでもいいんですけれど。 - 5.そのキャラの妄想段階と完成段階で大きく異なった点はありますか?
- まあ、いろいろありますが、なんといってもラストです。妄想の段階では、主人公は人間としてのハッピーエンドになるはずだったんですが。
ラストを変えないとダメだと決心したとき、冗談抜きで泣きました。(おいおい)
ちなみに龍王の設定は小説完成まで変わりませんでしたが、後に座談会やバトンでキャラ崩壊しました(笑) - 6.あなたにとってそのオリキャラが最愛である理由は?
- ええと。恥ずかしいけれど、朗みたいな人が理想なんです。現実の連れ合いとは似ても似つかないな。おかしいな。
- 7.そのキャラで気をつけている点はありますか?(幅広く)
- もう完結しちゃったので、何も。書いていた時には、そうですね。好きだからといって美化しすぎないようにしていました。あと、女の私が彼に限らず男を書く時には、女っぽくならないように頑張りましたが……。
- 8.そのキャラの好きな食べ物、普段の趣味は何ですか?
- サントリーのウィスキー山崎。摩利子の作るおつまみも好きらしい。普段は甘いものを食べないが、妻のゆりの作ったヴァレンタインのケーキはさりげなく二切れ食べていました。
趣味? ああ、バイク。Kawasakiの750ccに乗っています。
あ、春昌を忘れていた。鮎や柿が好きかも。趣味ね。滅多に京都から出られないのですが、お仕事で遠出をするのが好きだった模様。こちらは馬で駆けるのが好きです。 - 9.そのキャラの持つコンプレックスはありますか?(または忌まわしい過去)
- 春昌はコンプレックスの固まりでした。生まれが低くて、能力はあり努力するのに認められないと、良家の子息を妬みまくっていました。
そして、恋に落ちた樋水龍王神社の媛巫女瑠璃を盗んで死なせてしまってからは、千年にわたりその罪の意識に苦しめられることになりました。
朗は当然それを引きずっていますが、それよりも強いのは龍王に対する半負い目、半反逆心ですね。 - 10.そのキャラの特技と必殺技は何ですか?
- 二人ともおなじですが、いわゆる悪霊を祓うことができます。『氣剣の法』という呪法を用います。
いちおう陰陽師なんで、その辺のこと全般もできます。ちなみに朗の最後の職業は禰宜です。 - 11.そのキャラの寝相は良さそうですか?
- 朗はもちろんいいです。寝ていようが隙のないのが彼。春昌は、あまりよくないかも。瑠璃媛を蹴っ飛ばしたか?
- 12.そのキャラの好きな異性、または同性のタイプは?
- 春昌は瑠璃媛に一目惚れしたのだから面食いです。朗はめだたないゆり(瑠璃媛とゆりも生まれ変わりの同一人物です)と結ばれましたが、もともとは派手な美人とよくつき合っていた模様。
- 13.そのキャラが持つ「恋愛」に対する理想はありますか?
- 理想っていうか、千年にわたる因縁ですね。でも、瑠璃媛と春昌、ゆりと朗の因縁は龍王の差金かもしれないです。
- 14.そのキャラが結婚するとしたら何歳くらいになりそうですか?
- 春昌はいろいろな女房の所に通っておりましたが、正式な結婚はしないまま亡くなりました。
朗は37歳でゆりと結婚しています。(もはやネタバレもへったくれもないな) - 15.そのキャラの萌えポイントはどこ?または何?
- 朗は隙のない所。春昌は、う〜ん、私は萌えないけれど、苦悩する所かな? この人のことは、後日、何か書く氣でいるのでその時にもうちょっと魅力的にしてやらないとな〜。
- 16.もし現実にそのキャラが現れたらお願いしたいことは何?
- 春昌には「もう少し考えてから行動した方がいいと思うよ」と。
朗は、ええと、「一度一緒に飲みに連れて行ってください」かな。 - 17.出てきたオリキャラがあなたを見て思った第一印象は?
- う〜ん。私のことなんか目に入らないだろうな。どっちも。
- 18.オリキャラがあなたに一言!
- 春昌「君、煩悩が多いね」
- 19.オリキャラにこれだけはして欲しくないことは何?
- う〜ん。朗なら何をしてもカッコ良く見えちゃうような……。ああ、上司(タヌキ宮司や龍王)におべっかを使う所は見たくないかも。
春昌は、何をしてもいいよ。もともとカッコいいキャラじゃないし。(同一人物なのにこの差は) - 20.オリキャラに一言!
- ええと、ご希望に添えなくてすみませんでした。
- 21.最愛オリキャラを持つ人にバトンを回して下さい。
- よくわからないけれど、きっと彩洋さんはやってくれるに違いない。っていうか、もう既に準備中と見ました。まだでやってみたい方はご自由にどうぞ。
数えてみたら
いままでこのブログと、別館に置いている小説だけで(まだ公開していないとか、昔のボツ小説のキャラは全て除いて)なんと267人いました。
というわけで並べてみようと思いますが、さすがに興味の全くない方の方が多いでしょうから、追記の方に畳んでおきます。このブログの小説を全部読破したという方はさすがにほとんどいらっしゃらないかと思いますが、かなりの作品を読んでくださっている奇特な方もいらっしゃいます。こうやって並べて、「憶えてる!」というキャラいますかね。脇キャラもかなり入っています。
脇キャラに適当な苗字をその場でつけることが多いのですが、けっこう被っている! 今後は氣をつけよう。他意はありません。近い知り合いのいない方の苗字を多用するクセがあるようです。
この記事には追記があります。下のRead moreボタンで開閉します。
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『オリキャラ対談バトン』を渡されちゃいました
で、左紀さんの所で対談していたお二人と縁の深いうちの子たちがご指名により登場しました。
さりげなく(?)作品紹介になっているはずです。よかったらお読みくださいませ。
まず司会をご紹介します。
「こんにちは。俺の名前は東野恒樹です。今日登場する二人と接点が多いオリキャラということでしゃしゃり出てきました。実はロンドン在住です。あ、訊いていませんか、すみません。では、本題に入ります」
【1.お互いを知っていますか?】
恒樹「最初の質問です。お互いのこと知ってる? って、馬鹿っぽい質問だな、これ」
キャラ1「知っているよね〜」
キャラ2「うん。もちろん」
キャラ1「だって、私たち一緒に暮らしているんだもの……」
キャラ2「ちょっと! その言い方は誤解を生むから! ホームステイってちゃんと言ってよ」
【2.知ってても知らなくても、互いに自己紹介してください。】
恒樹「だ、そうです。自己紹介して」
キャラ1「こんにちは。私はリナ・グレーディクです。スイス人で16歳。交換留学で日本に来ました〜」
キャラ2「僕は遊佐三貴、東京に住む中学生です。リナ姉ちゃんは家にホームステイしています」
恒樹「ちなみに、三貴君のお兄さんの栄二くんは、俺が日本にいた時の高校で一年後輩でした。その同じ高校には、栗栖紗那さんの作品「Love Flavor」のオリキャラが通っています」
リナ「私の話は?」
恒樹「あ、俺とリナは、ロンドンで偶然知り合ったんだよね。まさか栄二の家に行くとは思わなかったけれど」
リナ「ね〜。すごい偶然よね。ロンドン面白いから、また行きたいな」
恒樹「それよりも、作品名とか言わなくていいわけ?」
ミツ「あ、忘れていた! 『リナ姉ちゃんのいた頃』シリーズです。どうぞよろしく」
【3.お互いを初めて見た時の印象は?】
恒樹「さて、次の質問。お互いの第一印象を答えて。確か二人は成田空港で初対面したんだよね」
リナ「そうなの。迎えにきてくれたのよね。あの時のミツは怯えているみたいだったかな。でも、お父さんは全然英語を話せなくて、ミツが通訳してくれたからびっくりした。よくわからない英語だったけどね。最近はずいぶんマシになってきたけど」
ミツ「悪かったね。日本人が英語を学ぶのは、リナ姉ちゃんみたいな、似た言語の人が学ぶのと違って大変なんだよっ」
恒樹「で、君の方の第一印象は? リナをみてどう思った?」
ミツ「派手だなって。いや、今でも派手だけど。あと、すごい美少女が来たって思った」
リナ「今でも美少女でしょ」
ミツ「それを意識させないほどの破壊力がある……と思う」
【4.あなた達の共通点は?】
恒樹「共通点ってある?」
ミツ「ないです」
リナ「そんな断言することないでしょ!」
ミツ「あえていうなら未成年ってことくらいかな」
恒樹「英語が話せるってのは?」
リナ「そうそう。コーキもそうよね。ねえ、私、スコットランドにも行きたいんだけれど、連れて行ってくれる?」
恒樹「え? いいけど、ミツ君も来る?」
ミツ「え、いいんですか? ご迷惑じゃないかなあ」
恒樹「君、中学生なのにずいぶん氣を遣うんだね」
【5.共通の知り合いはいますか?】
恒樹「次の質問。共通の知り合いはいますかって、そりゃあいるよね。」
リナ「コーキでしょ。三羽がらすでしょ。コトリとヤキダマ(山西左紀さんのオリキャラ)でしょ。あと斉藤専務!」
ミツ「ちょっと待った。僕は斉藤専務は知らないんだけど。それは父さんの上司だよ」
リナ「まあまあ。そのうちにミツも知り合いになるから。あとねぇ、スイスの友達のドミニクが遊びに来たいって言ってるのよね。そのうちに来るかも〜」
ミツ「ええっ。なんか波瀾万丈の予感が……」
リナ「あとねぇ。100円ショップで会った女の子たち!」
ミツ「あ、紗夜先輩たち?」
(作者注・この女の子たちも栗栖紗那さんの「Love Flavor」からのみなさんです)
【6.共通の知り合いがいる場合,その人はあなた達にとってどんな存在ですか?】
恒樹「いっぱいあげられちゃったけど、どの知り合いについてでもいいや、どんな存在?」
リナ「斉藤専務はねぇ。パパの知り合いなんだけれど、困ったことがあったらいつでも相談してって言ってくれて、けっこうピンチを救ってくれたよね」
ミツ「あ、銀行事件とか、ツーリングにいかせてくれた件とかのこと? 確かに。知らない人だけど、いっぱい助けてもらっているや」
恒樹「コトリさんとヤキダマさんは?」
ミツ「とても親切で、面倒見のいいお二人です。コトリさんは、首都高の入口でヒッチハイクしていた見ず知らずのリナ姉ちゃんを連れてきてくれたし、二人でバイクのツーリングに連れて行ってくれたんですよ」
リナ「美味しいものも好きなのよ。連れて行ってくれる所どこでもすごく美味しいものが出てくるの」
ミツ「姉ちゃん、そこしか見ていないの(苦笑)」
恒樹「100円ショップの女の子ってのは?」
ミツ「紗夜さん、美汐さん、高音さんっていう先輩です。」
リナ「ミシオはドイツ語もペラペラだったよね。百均の攻略法をいろいろと教えてもらったんだー」
恒樹「ドイツ語で攻略するようなことかな……まあいいか、次いこう」
【7.最後の質問です。あなた達は仲良く出来そうですか?】
恒樹「仲はいいんだよね?」
リナ「いいよね?」
ミツ「え。も、もちろん。リナ姉ちゃんが来てから退屈することないし」
リナ「スイスにも絶対遊びに来てね」
ミツ「うん。まだ先の話だけれどね」
【8、関係が気になる人の居るサイトマスターさんに回して下さい。】
恒樹「というわけで、誰かにまわしてくれって」
リナ「まわせと言われても、他のサイトはあまり知らないのよね。サヤはどこのブログで会ったんだっけ?」(作者注・栗栖紗那さんのところですよ!)
ミツ「コトリさんとヤキダマさんから回ってきたから、あそこにはまわせないし。恒樹さん、誰かご存じないですか」
恒樹「え。だったら、蓮たち「Love Flavor」の面々……。あ、でも、栗栖紗那さんがOKしてくれたら、だけど。」
他にもなさりたい方がいらっしゃいましたら、ぜひどうぞ!
『メディアミックス妄想バトン』だそうで
自身の作品が、もしメディアミックスされたら……。という設定だそうで。
アニメ好き、ゲーム好きではまったくない私には、かなり無茶ですが、それでもやってみました。
私でも出来るんだから、アニメやゲームの好きなもの書きさんは、みんなやってね!
では、いきます。作品はおなじみ「大道芸人たち Artistas callejeros」でございます。
- 【1.あなたの作品のアニメ化が決定しました! プロのライターさんがキャッチコピーと、CMのナレーションを作ってくれます。「これだけは入れて」というキーワードを教えてください(自分で文章を作ってもいいですよ)】
- 「自由」とか? やっぱり「ヨーロッパ」は入れてほしいよね。
- 【2.作画はどのようにいたしましょう。イメージに近いアニメ作品や、お気に入りの監督さんなどがあれば教えてください】
- すみません。本当に二十年来アニメ、宮崎駿監督作品しか見ていないし、誰とか言えません。でも、宮崎アニメのイメージではないです。本音を言うと、実写の方が好みなんだけれど、実写だとガイジン俳優、全ロケ、四カ国語+字幕で予算がなくなるからやっぱりアニメかな。
- 【3.戦闘シーンは剣や武闘などのリアル重視? それとも魔法や超常の力で幻想的にしたい?】
- 戦闘シーン、ないです。蝶子とヴィルの喧嘩、教授との対決、あ、蝶子とエスメラルダの対決か。全然戦闘にならないや。
- 【4.「グッズ展開できそうなアイテムないですか」と言われました。アニメ会社のみなさんも生活かかってますので、可能な範囲で協力したいところ。商品化してみたい作中アイテムはありますか?】
- レネの使っているタロットカード。四人のイラスト入りで。え、他に? あ、「イネスおばさんのタパス」シリーズを冷凍食品で。それってグッズじゃない?
- 【5.テーマソングを好きな人に依頼できます。さあ誰にしようか! イメージに近い曲があれば、そのタイトルも教えて。いくつでも可です! ※歌詞は書かないでくださいね! 法に触れますゆえ!】
- え。だったら、久石譲さんに。いいですよ、わかってますよ。無理でしょう。妄想だからいいの! いっそフランスのC. Bollingに頼んじゃいたい。
- 【6.原作者の協力が功を奏して、アニメは大成功。なんと今度はゲーム化です! ばりばりRPG! さて、お金はどうやって稼ぐシステムがよいですか?(モンスターと戦ってゲット、報酬、宝物を発掘して転売、…などなど)】
- 大道芸人だからね。大道芸で稼ぐんですよ。頑張れ。(RPGの仕組みというものがわかっていない発言)
- 【7.そうそう、キャラクターのイメージボイスの人を教えて】
- すみません。声優の声で浮かび上がる人がいなくて調べてみました。
で、イメージに近かったのがこんなかんじです。現役の方かすら知りません。
稔:土田大 さん
蝶子:湯屋敦子 さん
レネ:浪川大輔 さん
ヴィル:津嘉山正種 さん
カルちゃん:江原征士 さん
エスメラルダ:田中敦子 さん(突然出すな)
声を調べた音源はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=5HiUlVljWdQ - 【8.上記イメージボイスにて、ぜひとも音声化して聞いてみたい、自分のキャラの名台詞をお願いします!】
稔:「泣くな、ブラン・ベック。今夜は俺がとことんつき合ってやるからさ」
蝶子:「ヤスこそ忘れているんじゃないの? 来月のホワイト・デーは倍返しでよろしくね」
レネ:「なんてきれいな人なんだろう」
ヴィル:「ヤスならまだしも、あんたに従うなんてまっぴらだ」
カルちゃん:「マリポーサ。あなたは夜明けの荒野に立ちのぼる金星です」
エスメラルダ:「逢ってあげてもいいのよ結局の所、彼はまだ私に夢中みたいだから」- 【9.ひとつだけ、他者さまの作品と好きなようにコラボレイションできます。何をどのようにしてやりましょう。「なろう」でもそれ以外でも自由で】
- ここでのコラボという意味が分かっていないけれど、バトンをいただいてきたTOM-Fさんのところの「フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス」はアニメ化しているという設定なので、その人氣にあやからせてもらおう。抱き合わせで売る新人タレントみたい。
- 【10.おつかれさまでした。次の走者の指定があれば、お書きください】
- ほかのバトンより、すらすら書けましたよ。実現しないだろうと思ってますからね。そういうわけで、あなたもやってみよう!
オリキャラリアクションバトンで女傑対決!
- 指定:
比較するのはこの四人です。 - ◆四条蝶子 from 「大道芸人たち」
当ブログの看板ヒロインでございます。冷たい美人できつい性格。ヨーロッパで大道芸人やってます。
◆高橋(広瀬)摩利子 from「樋水龍神縁起」シリーズ
本編のサブキャラながら完全にヒロインを食ったと評判の女。平凡な顔立ちだが化粧で絶世の美女に。
どんな男でも落とせる恋愛のプロだが、結婚後は自慢の料理の腕を生かし奥出雲で小料理屋を経営。
◆園城真耶 from 「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」「大道芸人たち」
こちらも「Dum Spiro Spero」のヒロインを食ったサブキャラ。そしてなぜか蝶子の親友。
稔曰く「超美人。お蝶なみの氣の強さ。究極のお嬢様。ヴィオラの天才」
◆リナ・グレーディク from「リナ姉ちゃんのいた頃」シリーズ
唯一の未成年、態度だけは上の三人に匹敵。何をするかわからない爆弾娘。
交換留学で日本にやってきた超絶美少女。でも笑うとチェシャ猫に酷似。 - ◇お酒を飲んだ時
- (蝶子)いくらでも飲みます。変わらず。
(摩利子)多少陽氣になる。でも、自分が飲むより人に飲ませるのが得意。
(真耶)全く変わらない量までしか飲まない。
(リナ)いつもより饒舌になりもっと注いでくれるよう頼む。未成年ですがスイスでは飲酒は合法です。 - ◇朝、たたき起こされた時
- (蝶子)しばらく寝ぼけている。いつものキレがでるまでには30分かかる。
(摩利子)超不機嫌。触らぬ神に祟りなし。
(真耶)たたき起される事などありません。必要な時間の十分前に自然と目覚める。
(リナ)起こした人を罵って再び寝る。 - ◇激辛料理を食べた時
- (蝶子)○ィル(蝶子に惚れている男です)に黙って譲る。
(摩利子)おかわりを頼む。激辛料理好きなので。
(真耶)黙ってナフキンで口元を拭い、ウェイターに下げてもらう。
(リナ)「辛い〜! 水、水!」と騒ぐ - ◇記憶にない相手に親しげに声をかけられた時
- (蝶子)「どこで会いましたか」と訊く。いつものことです。顔を憶えないので有名。
(摩利子)適当に挨拶してから夫の一に「あれ誰?」と訊く。
(真耶)「いつも応援ありがとうございます」という。CMに出ているので有名人。
(リナ)知っているか知らないか関係なく親しげに喋りまくる。 - ◇好きでない人に告白をされた時
- (蝶子)「興味ないわ」
(摩利子)「顔を洗って出直してきなさい。百年早いわよ」
(真耶)誠実に断る。
(リナ)「とりあえずつきあってみる?」 - ◇恋人に別れを告げられた時
- (蝶子)そういえば○○ルに殴り掛かろうとする稔を止めていましたね。
(摩利子)「私を振るなんて生涯後悔するわよ」と捨て台詞。
(真耶)冷静に理由を訊く。ありましたね、そういう小説。
(リナ)大泣きしてから「くよくよしてもしかたないか、次いこう」と忘れる - ◇カツアゲされた時
- (蝶子)何があろうとも一銭も渡さない。
(摩利子)一喝。
(真耶)かつあげされるような所に行ったことがないかも。
(リナ)「助けて〜」と騒ぐ - ◇幽霊を見たとき
- (蝶子)三十六計逃げるにしかず。逃走。
(摩利子)普通。「見える人」ですから、日常茶飯事。
(真耶)瞳を閉じて十数え、冷静になろうとする。
(リナ)写真が撮れないかトライする - ◇宝くじが大当りした時
- (蝶子)銀行に預金する。大道芸人生活は何があるかわからないので。
(摩利子)自分には新しい指輪、そして一のワードローブを一新。
(真耶)全額老人ホームに寄付。ノブレス・オブリージュです。
(リナ)百円ショッブで豪遊。 - ◇お疲れ様でした。次に回す人&オリキャラさんを指定。
- やりたい方、どうぞご自由にお持ちくださいませ!
次の状況でのオリキャラさんの反応は?
--------------------------
このバトンのURL:
http://www.baton-land.com/baton/1129
バトン置場の『バトンランド』:
http://www.baton-land.com/
進捗状況・「貴婦人の十字架」について
縮小モード中の成果をお話ししますと、既に発表したリクエストを三本、それから「夜のサーカス」をいくつか、それから「森の詩 Cantum silvae - 貴婦人の十字架」(長過ぎる。自分でも憶えられないぞ)を書いていました。かなり骨格は出来ていたつもりでしたが、この執筆モード中にとても大事なエピソードがいくつか浮かんできて、ようやく「調べて書いている話」から「私の小説」になりつつある感じです。

以前も貼付けた設定地図です
この「貴婦人の十字架」(前半は長いので省略)は特殊な書き方をしています。表向きは想像の世界の物語という形式をとっていますが、書いている内容は中世のヨーロッパを下敷きにしています。「そういう歴史人物いないじゃん」「地理が変」という話になるのを避けるために、あくまでもフィクション・想像の世界という形をとっているということです。だからドイツ、フランス、イタリア、ライン河というような言葉の代わりに、グランドロン、ルーヴラン、センヴリ、サレア河というような想像上の言葉を使用します。けれど、名前にVonがついたり、「ギリシャ語」などという現実にある言葉が出てきたりもします。そのレベルの細部までいちいち自分の世界を構築すると、読者は絶対について来れなくなるだろうと判断してのミックスです。
ストーリーは笑っちゃうほど簡単なラブストーリー、中世ヨーロッパの民俗学、政治とは、人間とは、というような本来は一緒にしないだろうというようなテーマがごった煮のように詰め込まれています。普通は話をクリアにするために切り捨てているものをあえてさらに投入する、私にとってもはじめての試みです。
大もとは、ただのラブストーリーでした。それも、この話「森の詩 Cantum silvae 」は十代の頃に考えていた三部作で、三つの笑っちゃうほど簡単なお姫さまと王子様のラブストーリーだったものを、「1.姫君遁走」と「3.一角獣奇譚」を捨てて構想を練り直し、もう少し作者の年齢にふさわしい題材に変えました。
題材は昔のもの、空想世界のものですが、「いいたいこと」に関しては、決して現在と関係のない事ではなく、少し普遍的な意味を持たせるようにしました。とはいえ、説教臭くするのではなくテーマを開示しておしまい、みたいな書き方が続きます。それぞれは独立したバラバラのエピソードが、主人公たちの行動や考え方に影響を及ぼしていく、現代社会の日常生活と同じ雑多な構成(もうちょっとドラマがありますが)です。途中まではそれぞれの章に独立した中世民俗が織り込まれています。そして、実は重いテーマが多いです。
私としては全く楽勝記述の「夜のサーカス」ですら「大丈夫かしら、読者が引いている?」と思う事もあるこの頃、「貴婦人の十字架」はもっと引くかなとちょっと心配。あ、エロではありません。「貴婦人の十字架」はその要素はほぼありません。かといって「昔々あるところに」のおとぎ話ではないので、登場人物はやることやってますが。