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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】弁解はいらないから

「十二ヶ月の歌」の二月分です。本当は先週のアップを予定していたのですが、あまりにも小説爆弾連続投下が続いたので、三月になりましたが本日の発表になりました。

「十二ヶ月の歌」はそれぞれ対応する歌があり、それにインスパイアされた小説という形で書いています。二月はNo Doubtの“Don’t Speak”を基にした作品です。追記にYoutubeでPVを貼付けてあります。

長編小説「大道芸人たち Artistas callejeros」をお読みになった方は「あれ?」と思われるかもしれません。スピンオフになっています。そもそも、同じような話を別のキャラで書こうと思ったのですが、どう考えてもキャラと設定が被るので、完全にその世界で書く事にしました。とはいえ、完全に独立していますので、あえて「大道芸人たち」を読む必要はありません。また第二部のためにこのエピソードを読んでおく事が必要というわけでもありません。でも、個人的には、重要かな……。


短編小説集「十二ヶ月の歌」をまとめて読む 短編小説集「十二ヶ月の歌」をまとめて読む



弁解はいらないから
Inspired from “Don’t Speak” by No Doubt

 稽古場はひんやりとして冷たかった。人々の好奇の目と口うるさい両親から逃れるために、陽子は安田家の稽古場を借りて、朝から一人で稽古をしていた。噂が耳に届かないように、激しくバチを動かした。家元の苦しそうな謝罪の目を見ないで済むように目を閉じた。聞きたくない。謝らないで。終わったことにしないで。

 陽子の婚約者、家元の長男である稔は先週の土曜日に二週間のヨーロッパ旅行から帰ってくるはずだった。彼がその日戻ってこなかったので、家族が何かがあったのではないかと心配して航空会社に問い合わせた。そして、彼がチェックインしていなかったことを知った。イギリスかフランスで何か事故にあったのかと皆が心配した。

 稔は誰かに心配をかけるような行動をしたことはなかった。明るく責任感があり誰からも好かれていた。安田流の若衆たちは、稔が次期家元だと噂されていることを抜きにしても、常に尊敬と友情を持って彼の周りに集っていた。

 陽子は稔の一番の親友を自認していて最初のファンだった。そして一番のライバルでもあった。彼の三味線と常に競い合い、発表会のトリを争った。創立者である先代家元安田勇一に心酔していた陽子の父親、遠藤恒彦は安田流の陰の実力者であり、家元の座を狙っていたが果たせなかった。勇一の長男、安田隆は凡才で家元の器ではなかった。だからこそ自分に一番のチャンスがあると身も心も捧げてきたのに、勇一は息子と結婚した周子を家元にした。周子はたしかに優れた三味線奏者ではあったが、恒彦は納得できなかった。だからこそ、自分の才能を色濃く受け継いだ陽子を厳しく教育してきたのだ。お前が家元になれと。

 陽子はいつも稔と競いながら育った。負けるのは我慢ならなかったし、誰よりも努力した。けれど、時おり家元争いとは全く別の次元で、稔が眩しくてしかたなく思うことがあった。陽子はいつも稔を見ていた。けれど稔は陽子だけを見ていたわけではなかった。陽子は三味線にのめり込んだ。稔は時おり静かにギターを爪弾いていることがあった。陽子は父親の期待と、稔へのライバル心、そして三味線を極めたい、稔と一緒に芸術の世界で生きたい想いにがんじがらめになっていた。稔は真剣でありながらも体の一部が常に風通しのいい方に向いていた。

「また同じタイプの役立たずちゃんとつきあっているわけ?」
まだ高校に通っていた頃、陽子はいらだちを隠しもせずに問いただしたものだ。

「お前の知ったことじゃないだろ。美知子ちゃんはさ、俺のギターを聴きながらうっとりと、こう、見つめてさ」
「ばっかじゃないの? ギターなんか弾いている暇があったら、『じょんがら節』を練習しなさいよ。発表会のトリはまたあなたなんだから」
「ちゃんと練習はしているよ。大体さ、そうやってぽんぽんいうなよ。下のクラスの子たちはお前のことを怖がっているぜ」

 陽子はキッと稔を睨みつけた。
「口だけじゃないわ。私はあのぼんくらたちの十倍は練習しているのよ」

「わかっているさ」
稔はあっさりと言った。その言葉だけで、陽子は他のこと、同門の他の子たちに煙たがられていることや、大人にも生意氣と陰口を叩かれることがどうでもよく思えてくるのだった。今は、つまらない女の子ばかり追いかけているけれど、いつかは私と一緒に芸を極める人生を一緒に歩いてくれるよね、稔。

 それから、幾度も季節がめぐった。稔のつき合っていた少女たち、吉田美知子、沢口美代、それから名前を覚えるのも諦めてしまった何人かの子たちは、まったく違う世界に消えてしまった。彼女たちはみんな同じタイプだった。優しくて、もの静かで、勉強はそこそこ。どちらかというと平凡な普通の女の子たち。そう、陽子とは正反対のタイプだった。

 もうじきバレンタイン・デーがやってくる。もともとお菓子づくりになど全く興味のなかった陽子が、セミプロ並みの腕前になってしまったのは、この忌々しい風習のせいだった。かわいくラッピングされたチョコや、つき合っている女の子たちの作ってくる見かけも味もいまいちなクッキーを、稔がさも嬉しそうに食べているのが悔しくてしかたなかった。最初につくったのは、パーヴェ・ド・ショコラ、その次の年はチョコレート・ブラウニー、それからマーブル・ケーキ……。

「う、美味いな……」
稔は困ったように言った。たとえ、陽子に対して全く恋愛感情が持てず、それどころか、想いを寄せられるのを迷惑に思っていたとしても、稔はいつも正直だった。陽子のつくる聖バレンタインの菓子が、誰のつくったものよりも美味しいと認めてくれた。

 けれど、今年のバレンタイン・デーは、何もつくらないわ。陽子は三味線のバチを激しく動かして思った。

 私と生きると言ってくれたのに。ついに言ってくれたのに。

 何をしてもだめだった。三味線弾きとしても、女性としても、陽子にできる努力は全てした。それが全て徒労に終わっても、諦めるつもりにはなれなかった。だから、稔の父親、隆が事業に失敗して、緊急に三百万円を都合しなくてならなくなった時、陽子はそのチャンスにとびついた。

「これね。OLの乏しい稼ぎの中から、結婚資金のために五年かけて貯めたお金。だから、これがなくなるとお嫁に行けなくなっちゃうの。でも、稔は責任とってくれるわよね」
稔は、悩んでいたけれど、結局その金を受け取ったのだ。

 首の皮一枚でつながった隆には、その金を耳を揃えて返しにくることはできなかった。稔も数十万円の貯金しかなかった。ギターで身を立てたいと言った稔に、安田流中が反対した。そして、こんどはずっと嫌がっていた幼なじみと結婚することになった。稔は「最後に好きなことをさせてほしい」といって、ヨーロッパへのバックパックの旅行に旅立った。陽子は余裕な態度で送り出した。

 でも、稔は帰ってこなかった。

 みんなが大騒ぎをした。何かがあったのかと。連絡もせずに稔が帰国予定を変えるはずがないと。けれど、今朝、陽子のもとに一枚のはがきが届いた。銀行から。パリから稔が十一万六千円を送ってきたのだ。日付は、乗るはずだった便の翌日だった。

 陽子の父親は狂ったように怒って、家元のもとに事実の解明を要求した。安田流は大騒ぎになった。

 一人稽古場で、『じょんがら節』を弾きながら、陽子は眼を閉じて稔に話しかけていた。稔、私にはあなたがどう感じたのかよくわかる。あなたが風通しのいい方に軀を向けていた理由がよくわかる。ギターで身を立てたいと言っていたのも理解できる。家元になる重圧から逃れて、大好きな役立たずちゃんにキラキラする瞳で見つめられながら、ただ好きに弦を爪弾く人生に憧れていたのがよくわかる。憧れたのは、あなたが逃れられないことを知っていたから。あなたが安田流や三味線の芸術と真剣に向き合う真面目な性格だったから。そして、私の想いからも逃れられないことを知っていたから。

 私はあなたに結婚を迫ったりするべきじゃなかった。あなたに息苦しくないだけの空間を残してあげるべきだった。これ以上いい募らなくても、あなたは私の想いを痛いほど知っていたのだから。それでいて、あなたはカワイ子ちゃんしか、愛せないのだから。

 私はあなたを誰よりも知っている。あなたに、私が必要なことも。腕を磨きあうライバルとして、いずれ私たちの代になってもり立てていかなければならない安田流の優秀な奏者として、あなたの失恋譚を聴いて一緒に盃を交わす同志として。

 父親は稔が謝罪と釈明の手紙を書くべきだと、娘に対して誠実でないと家元夫妻にまくしたてた。家元は、涙ながらに陽子に頭を下げた。

 そうじゃない、どうか、そんな風に話を終わらせてしまわないで。私は、まだ待っていたい。稔がふらっと帰ってくるのを。「ごめん、ちょっと長くふらふらしていて遅くなった」といって戻ってくるのを。

 弁解はいらない。私に必要なのは、稔、あなたが帰ってくることだけなの。陽子は、眼を閉じて弦を響かせ続けた。

(初出:2013年3月 書き下ろし)

この記事には追記があります。下のRead moreボタンで開閉します。

read more

No Doubtの“Don’t Speak”は、スイスでは今でも数日に一度はラジオで聴きます。恋人の心が離れていくのを感じて、彼が口を開けば説明や別れを切り出しそうなので、「お願い何も言わないで」と切なく歌います。
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Category : 短編小説集・十二ヶ月の歌
Tag : 小説 読み切り小説

Posted by 八少女 夕

ムパタ塾のこと - 10 -

いつまでも引っ張る、ムパタ塾の話題。今回取り上げるのは、先日おこった事故と関連のある話です。

バルーンの準備 空から見た光景


先日の氣球による事故は大変痛ましい事でした。あの事故は、私にとっても他人事ではありませんでした。ムパタ塾の休日のオプショナルツアーとして乗ったのです。

空から日の出と、朝の動物たちを観て、サバンナでシャンパンつきの朝食を食べるツアーでした。どうしようかなと思ったのですが、たぶん一生に一度の事だし、他の参加者が「よかったよ〜」と帰ってくるのを想像すると、行ってみるかと思ったのです。

休日だというのに朝の四時起きでした。日の出を空の上で観るのですから、当然日の出前に飛ばなくちゃ行けないわけです。そして、乗る前に書類にサインをさせられました。バルーンは離陸と着陸の時にバランスを崩したりすることがあり怪我をしたり障害を負ったりする事がある。そうなる事があるという説明を聞いて自己責任で乗ります、というサインです。

実際にバルーンの仕組みを考えればわかる事ですが、可燃性のガスを燃やして、その熱で上昇するのです。既に何度も乗った事のある方は別として、これははじめて乗る人は「大丈夫か」と怯えるしくみです。よく考えると飛行機も、あんな大きな金属の固まりが空を飛んでいることに不安を感じます。しかし、あまりにも何度も乗っているので「大丈夫なもの」と勝手に心が判断している部分もあると思います。

そういうわけで、私はバルーンに不安を持って乗りました。幸い、私の乗ったものは問題なく離陸と着陸をし、パイロットたちが料理してくれるイギリス風の朝食を草食動物たちを眺めながら食べたのです。

空から眺めた日の出は本当に美しかったです。それから冷えた外氣の中をキリンやゾウやカバやシマウマが自分の下を通っていく光景も忘れられないものとなりました。森と川をいくつも越えて、滑るように飛んでいく開放感。そして、早起きのために重くなった頭と、わずかに不安の混じった緊張感。たぶん、本当に最初で最後になるだろうバルーン体験は、やはり忘れられないものとなりました。

お値段は、当時で360ドル。これはケニアからジンバブエを往復する国際線の倍以上でした。もちろん観光客しかしない贅沢です。「一度しか出来ない経験」というと、私たちはついしてしまう傾向がありますが、本当にそれが必要なのかとも考えてしまいます。とくに今回の事故のような事を耳にするとなおさらです。

亡くなられた方のご冥福をお祈りすると同時に、ご家族の悲しみが早く癒えるようにお祈りしています。


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Category : アフリカの話

Posted by 八少女 夕

入り込ませていただきました

スカイさんが一周年のお祝いにフルートを吹く「大道芸人たち Artistas callejeros」のヒロイン蝶子を描いてくださいました。そして、横に入り込んでちゃっかりとそれを聴いているのは、私のイメージなのだそうです。嬉しすぎです。ありがとうございます。

蝶子 from スカイさん

スカイさんは、小説とイラストの両方を創作なさる学生さんです。そして、私がお世話になっている「月刊・ステルラ Stella」の二人の主宰者さんのお一人です。ひと口でイラストといっても、いろいろなテイストのものを描かれるのです。代表作である「星恋詩」には切り絵のようなハッキリとした線と色遣いのイラストが、そしてよく「ノートの落書きから生まれた」とおっしゃるキャラクターたちはほわっとしたかわいいイメージで、そして、今回いただいたイラストのように優しい水彩画のごとき絵。まさに変幻自在ですよね。それでいて、どのイラストにもスカイさんらしさが溢れています。

このイラストには献辞も入れていただきましたので、大喜びでお持ち帰りさせていただきました。早速皆さんにお披露目したいと思います。

このお礼に、「scriviamo!」として、お返しの掌編を作るつもりです。発表は来週になるでしょうか。もう少々、お待ちくださいませ。
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Category : いただきもの
Tag : いただきもの

Posted by 八少女 夕

【小説】その色鮮やかなひと口を

この記事は、カテゴリー表示のためのコピーです。

scriviamo!


「scriviamo!」の第十四弾です。


ココうささんは、素晴らしい揮毫とともに、優しくも暖かい詩を書いてくださいました。ありがとうございます! 見事な筆跡は、どうぞ、ココうささんのサイトでご覧ください。


ココうささんの書いてくださった詩と揮毫『あなたいろ』

『あなたいろ』

ツンとした空気が

ふんわりした風に変わる頃

つぼみが膨らんで

誰かを待っているように

足踏みしていた気持ちが目をさます


ゆっくりとあなた色に染まる季節




ココうささんは女性らしさに溢れた優しい詩をお書きになっています。青春の眩しい輝きをぎゅっと閉じ込め、その周りをパステルカラーのシンプルなリボンで包んだような、そんな響きです。でも実は、酸いも甘いも経験して、人生の辛苦にもきちんと向き合ってきた方で、だからこそ、その優しい言葉がただの甘いメルヘンにはなっていないのです。

お返しは掌編小説にさせていただきました。どんな「あなた色」にしようかなと頭をしぼりました。絵画を題材にしたのはもう書いた事があるし、生け花などは私の知識があやしすぎる。ウウム困った。で、こうなりました。


「scriviamo!」について
「scriviano!」の作品を全部読む



その色鮮やかなひと口を Inspired from 『あなたいろ』
——Special thanks to KOKOUSA-SAN


 ルドヴィコは妙なガイジンだった。肩幅が広く、服の上からでも筋肉が盛り上がっているのがわかる。小柄な怜子には雲をつく巨人のようにも見えるが、実際には180センチメートルを少し越えたぐらいだろう。けれど、昔ながらの日本家屋の戸口は低く、油断すると頭をぶつけていた。

 彼は流暢な日本語を話す。怜子が「らぬき言葉」などを遣うと、ちっちっと人差し指を立てて不満を表明した。その指がまた特徴的だった。頑丈そうなガタイに似合わず、長くて細い、いかにも繊細そうな手先なのだ。そして、性格もまた、かなり変わっている。日本が大好きなのはいいとしよう。もともとはアニメのポケモンから入ったらしいが、どういうわけかその熱が高じて日本に移住し、和菓子職人として修行をする事になったのだ。

 多少寂れたこの街の自慢は、一にお城の跡地で、二に湖で採れるしじみ、そして三つ目に来るのが和菓子だった。そして、この街には人口に比例して、どう考えても多すぎる和菓子屋が乱立していて、怜子が半年前からアルバイトをしている「石倉六角堂」はその一つだった。しかも、全国に名が知られるような有名老舗でもなければ、斬新な試みで名を馳せる先鋭店でもなかった。どういうなりゆきで、わざわざヨーロッパから移住してきて、こんな店で修行する事になったのか、怜子はいつも疑問に思っていた。

「怜ちゃん、来てすぐで悪いんだけど、急ぎの注文、包装してほしいの」
店に入るなり、社長の妻である石倉夫人が頼んだ。
「は~い。品はどこですか?」
「いま、ルドちゃんが作ってる」

 怜子は眼を丸くした。そんなに急ぎなんだ。奥に箱やプラスチックの容器を持って入っていくと、ルドヴィコが真剣な顔をして整形していた。

「うわ。綺麗」
怜子は思わず口にした。それを聞いて、ルドヴィコは怜子の方を見てにやりと笑った。
「こんにちは。怜子さん。綺麗ですか」

 怜子は力強く頷いた。若草色のきんとんにピンクや紫や黄色い花が咲いている。透明にふるふると光っている錦玉は青空のようなブルーだが、食欲を失わない微妙な淡い色合いに押さえられていて、わずかに白い雲のように見えるのは中に隠れている求肥だろう。金粉が輝いているつやつやの栗かのこ。誰がイタリア人が作ったなんて信じるだろうか。でも、イタリア人と言われれば納得の部分もある。どこが違うのかと訊かれても困るのだが、微妙に怜子の馴染んだ和の色合いではないのだ。

 怜子は小さな宝石を扱うように、一つひとつをプラスチックのケースに収めていく。そして、四つずつ箱に入れようとした時、ルドヴィコがまた人差し指を立てて抗議した。
「違います。これが左上。となりはこれ。それから、こう並べてください」

 ルドヴィコが収めた箱を見て、怜子は感心した。一つひとつも綺麗だと思っていたけれど、四つ並んだその形と色合いは、本当に一服の絵を見るようだった。なんて不思議な色のマジックだろう。並べてどうなるかまで計算して作っているなんて。

「急ぎの仕事なのに、ここまで考えて作ったの?」
びっくりする怜子に、ルドヴィコは片目を閉じた。
「もちろんです。どんな時でも全力投球ですから」

 怜子は次々と菓子を箱に収めていった。引き出物かしら。それにしてはどうしてこんなにギリギリに大量注文するんだろう。ルドヴィコがいなかったらどうするつもりだったのかしら。佐藤さんは今日は休みで、義家さんは午前中に仕込みを済ませて、社長と一緒に京都の研修会に行ったはずよね。

「あ、怜子さんの分も作りました。あとで食べて感想をお願いします」
「えっ。だから私はダイエット中だってば」
ルドヴィコは青い瞳に悲しみに満ちた光をたたえて怜子を見た。

「う。わかったわよ。でも、四分の一サイズしか食べないから」
「そう言うと思って、小さく作りました」
そういって、作業台の片隅を示した。確かに一口サイズになっている。けれど、それが八種類もあるのだ。

 ルドヴィコになつかれるのは悪くない。和菓子も好きな方だ。でも、毎回どうして私にだけこんなに食べさせるのよ。これだから、ダイエットが全然進まないのよね。

 彼は、昔ながらの古い民家に住んでいる。小さな庭では鹿威しがカーンと音を立てている。家に戻ると、和服に着替えて、文机に向かい、ジャパニーズ・ライフについて墨書きでつらつらとしたためているらしい。墨書きでイタリア語って、難しそう。怜子は思った。その家にはプラスチック製のものが何もない。そんなものは美しくないというのがその理由だった。

 ルドヴィコは美しさというものに異様に執着していた。100円のボールペンなど絶対に使わない。家では墨書きで、外出先では金の蒔絵のついた万年筆を愛用するのだ。美意識にかなう炊飯器が見つからなかったという理由で、鍋でご飯を炊いていた。そして、時代物の蓄音機でざらざら雑音の入る復古版のレコードを聴きながら、庭の四季を眺めるのだ。怜子は、ごく普通の日本人なので、こんなに時代遅れの生活をする人間がいるなんてと、ひどく驚いたものだ。もう慣れたが。

 店では怜子はルドヴィコの彼女だとみなされていた。よく散歩や街歩きに誘われるし、彼の明治時代のような自宅にも招待されて何度も食事をご馳走になっていたので、そう思われるのは無理もないが、実際にはそのような特別な関係は何もないのだった。私、そんなに魅力ないかな。怜子は思ったが、さほど残念でもなかったので、完全にただの友人としての付き合いを続けている。それに、彼の作った和菓子の試食係である。

「怜ちゃん、どうもありがとう。おかげで納品に間に合ったわ」
ルドヴィコが先方に注文品を届けに行ったのを見送ってから、夫人が奥に入ってきた。怜子は、ルドヴィコの作った試食用の練りきりを頬張っているところだったので、あわてて飲み込み、それが喉につかえて咳き込んだ。

「まあ。そんな所で立って。お茶を淹れてあげるから、ちゃんと座って試食しなさい」
石倉夫人は言った。

「す、すみません。勤務中ですし……」
「いいのよ。試食も仕事のうち。それに怜ちゃんの意見がモチベーションになってルドちゃんがどんどんいいものを作ってくれるんですもの」

 怜子はこのあたりで誤解を解いておいた方がいいと思った。
「あの、私とルドヴィコはそういう関係ではなくて、彼も友だち以上には思っていないと……」

 石倉夫人は眼を丸くした。
「あら嫌だ。怜ちゃんったら、この間のルドちゃんの告白をきいていなかったの?」
「は?」
「ほら、うちの人が、『ガイジンにとっての日本の一番の魅力って何だ』って、訊いたじゃない」

 怜子は首を傾げた。その話題は憶えている。新年会の席で酔っぱらった社長の石倉がルドヴィコに質問したのだ。彼はまったく酔った様子もなく、盃をきちんと置いて答えていたっけ。
「それは人によって違いますよ。伝統の文化や自然とのかかわり方に惚れ込む人もいますし、武道などの形式美に夢中になる人もいます。若い世代にはアニメやマンガやビジュアル系バンドも大人氣ですよ」

 石倉は、そのルドヴィコの肩をぽんぽんと叩いて言った。
「で、ルド、お前はどうなんだ。日本に来て、和の暮らしをして八年。現在はどう思う?」

 その時、みんなが注目している中、ルドヴィコは澄まして答えたのだ。どういうわけか怜子の方を見て。
「日本の美については、僕は小泉八雲のと同意見です」
そして、その時、周りは「おお~」と笑いながら盛り上がったが、怜子には全く訳がわからなかった。

「確か、小泉八雲がどうのこうのと……」
そういう怜子を見て、石倉夫人は呆れた顔をした。
「まあ、知らなかったのね。訊けばいいのに」
そういって、小泉八雲、すなわち、ラフカディオ・ハーンの著作について説明してくれた。

日本の最上の美的産物は、象牙細工でもなく、青銅製品でもなく、陶器でもなく、日本刀でもなく、驚くべき金属製品や漆器でもなくて、日本の婦人である。現世界にこのような型の女性は、今後何十万年経るといえども再び現れないであろう

小泉八雲著 「封建制の完成」


 怜子はのけぞった。
「そんな回りくどいことを言われても、わかりませんよ。それに、それは告白っていうか、ただの一般論では。本当にルドヴィコが私の事を好きなら、イタリア人っぽく『Ti amo(愛してる)』とか言って、ガンガン押すだろうし……」

 石倉夫人は、ちらりと怜子を見て言った。
「ほんとうに、鈍い人ねぇ。ま、いいわ。ルドちゃんがそういうあなたを好むんだから」
そういって、お客さんが来たので、お店に行ってしまった。

 あ~あ、どうしよう。ルドヴィコが帰って来たら、意識して顔が赤くなっちゃうよ。怜子は二杯目のお茶を飲みながら、宝石のように美しい錦玉を手に取った。ううん。さっきまで青空の色だったのに、ルドヴィコの瞳の色になっちゃっているよ。困るなあ。甘すぎないふるふるで優しい寒天、中の求肥に包まれた淡い黄色のこし餡のわずかなゆずの香りが絶妙だ。ああ、美味しいなあ。こんな事を続けていたら、どうやってもダイエットには成功しないだろうなあ。

(初出:2013年3月 書き下ろし)

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Posted by 八少女 夕

【小説】その色鮮やかなひと口を

scriviamo!


「scriviamo!」の第十四弾です。


ココうささんは、素晴らしい揮毫とともに、優しくも暖かい詩を書いてくださいました。ありがとうございます! 見事な筆跡は、どうぞ、ココうささんのサイトでご覧ください。


ココうささんの書いてくださった詩と揮毫『あなたいろ』

『あなたいろ』

ツンとした空気が

ふんわりした風に変わる頃

つぼみが膨らんで

誰かを待っているように

足踏みしていた気持ちが目をさます


ゆっくりとあなた色に染まる季節




ココうささんは女性らしさに溢れた優しい詩をお書きになっています。青春の眩しい輝きをぎゅっと閉じ込め、その周りをパステルカラーのシンプルなリボンで包んだような、そんな響きです。でも実は、酸いも甘いも経験して、人生の辛苦にもきちんと向き合ってきた方で、だからこそ、その優しい言葉がただの甘いメルヘンにはなっていないのです。

お返しは掌編小説にさせていただきました。どんな「あなた色」にしようかなと頭をしぼりました。絵画を題材にしたのはもう書いた事があるし、生け花などは私の知識があやしすぎる。ウウム困った。で、こうなりました。


「scriviamo!」について
「scriviano!」の作品を全部読む



その色鮮やかなひと口を Inspired from 『あなたいろ』
——Special thanks to KOKOUSA-SAN


 ルドヴィコは妙なガイジンだった。肩幅が広く、服の上からでも筋肉が盛り上がっているのがわかる。小柄な怜子には雲をつく巨人のようにも見えるが、実際には180センチメートルを少し越えたぐらいだろう。けれど、昔ながらの日本家屋の戸口は低く、油断すると頭をぶつけていた。

 彼は流暢な日本語を話す。怜子が「らぬき言葉」などを遣うと、ちっちっと人差し指を立てて不満を表明した。その指がまた特徴的だった。頑丈そうなガタイに似合わず、長くて細い、いかにも繊細そうな手先なのだ。そして、性格もまた、かなり変わっている。日本が大好きなのはいいとしよう。もともとはアニメのポケモンから入ったらしいが、どういうわけかその熱が高じて日本に移住し、和菓子職人として修行をする事になったのだ。

 多少寂れたこの街の自慢は、一にお城の跡地で、二に湖で採れるしじみ、そして三つ目に来るのが和菓子だった。そして、この街には人口に比例して、どう考えても多すぎる和菓子屋が乱立していて、怜子が半年前からアルバイトをしている「石倉六角堂」はその一つだった。しかも、全国に名が知られるような有名老舗でもなければ、斬新な試みで名を馳せる先鋭店でもなかった。どういうなりゆきで、わざわざヨーロッパから移住してきて、こんな店で修行する事になったのか、怜子はいつも疑問に思っていた。

「怜ちゃん、来てすぐで悪いんだけど、急ぎの注文、包装してほしいの」
店に入るなり、社長の妻である石倉夫人が頼んだ。
「は~い。品はどこですか?」
「いま、ルドちゃんが作ってる」

 怜子は眼を丸くした。そんなに急ぎなんだ。奥に箱やプラスチックの容器を持って入っていくと、ルドヴィコが真剣な顔をして整形していた。

「うわ。綺麗」
怜子は思わず口にした。それを聞いて、ルドヴィコは怜子の方を見てにやりと笑った。
「こんにちは。怜子さん。綺麗ですか」

 怜子は力強く頷いた。若草色のきんとんにピンクや紫や黄色い花が咲いている。透明にふるふると光っている錦玉は青空のようなブルーだが、食欲を失わない微妙な淡い色合いに押さえられていて、わずかに白い雲のように見えるのは中に隠れている求肥だろう。金粉が輝いているつやつやの栗かのこ。誰がイタリア人が作ったなんて信じるだろうか。でも、イタリア人と言われれば納得の部分もある。どこが違うのかと訊かれても困るのだが、微妙に怜子の馴染んだ和の色合いではないのだ。

 怜子は小さな宝石を扱うように、一つひとつをプラスチックのケースに収めていく。そして、四つずつ箱に入れようとした時、ルドヴィコがまた人差し指を立てて抗議した。
「違います。これが左上。となりはこれ。それから、こう並べてください」

 ルドヴィコが収めた箱を見て、怜子は感心した。一つひとつも綺麗だと思っていたけれど、四つ並んだその形と色合いは、本当に一服の絵を見るようだった。なんて不思議な色のマジックだろう。並べてどうなるかまで計算して作っているなんて。

「急ぎの仕事なのに、ここまで考えて作ったの?」
びっくりする怜子に、ルドヴィコは片目を閉じた。
「もちろんです。どんな時でも全力投球ですから」

 怜子は次々と菓子を箱に収めていった。引き出物かしら。それにしてはどうしてこんなにギリギリに大量注文するんだろう。ルドヴィコがいなかったらどうするつもりだったのかしら。佐藤さんは今日は休みで、義家さんは午前中に仕込みを済ませて、社長と一緒に京都の研修会に行ったはずよね。

「あ、怜子さんの分も作りました。あとで食べて感想をお願いします」
「えっ。だから私はダイエット中だってば」
ルドヴィコは青い瞳に悲しみに満ちた光をたたえて怜子を見た。

「う。わかったわよ。でも、四分の一サイズしか食べないから」
「そう言うと思って、小さく作りました」
そういって、作業台の片隅を示した。確かに一口サイズになっている。けれど、それが八種類もあるのだ。

 ルドヴィコになつかれるのは悪くない。和菓子も好きな方だ。でも、毎回どうして私にだけこんなに食べさせるのよ。これだから、ダイエットが全然進まないのよね。

 彼は、昔ながらの古い民家に住んでいる。小さな庭では鹿威しがカーンと音を立てている。家に戻ると、和服に着替えて、文机に向かい、ジャパニーズ・ライフについて墨書きでつらつらとしたためているらしい。墨書きでイタリア語って、難しそう。怜子は思った。その家にはプラスチック製のものが何もない。そんなものは美しくないというのがその理由だった。

 ルドヴィコは美しさというものに異様に執着していた。100円のボールペンなど絶対に使わない。家では墨書きで、外出先では金の蒔絵のついた万年筆を愛用するのだ。美意識にかなう炊飯器が見つからなかったという理由で、鍋でご飯を炊いていた。そして、時代物の蓄音機でざらざら雑音の入る復古版のレコードを聴きながら、庭の四季を眺めるのだ。怜子は、ごく普通の日本人なので、こんなに時代遅れの生活をする人間がいるなんてと、ひどく驚いたものだ。もう慣れたが。

 店では怜子はルドヴィコの彼女だとみなされていた。よく散歩や街歩きに誘われるし、彼の明治時代のような自宅にも招待されて何度も食事をご馳走になっていたので、そう思われるのは無理もないが、実際にはそのような特別な関係は何もないのだった。私、そんなに魅力ないかな。怜子は思ったが、さほど残念でもなかったので、完全にただの友人としての付き合いを続けている。それに、彼の作った和菓子の試食係である。

「怜ちゃん、どうもありがとう。おかげで納品に間に合ったわ」
ルドヴィコが先方に注文品を届けに行ったのを見送ってから、夫人が奥に入ってきた。怜子は、ルドヴィコの作った試食用の練りきりを頬張っているところだったので、あわてて飲み込み、それが喉につかえて咳き込んだ。

「まあ。そんな所で立って。お茶を淹れてあげるから、ちゃんと座って試食しなさい」
石倉夫人は言った。

「す、すみません。勤務中ですし……」
「いいのよ。試食も仕事のうち。それに怜ちゃんの意見がモチベーションになってルドちゃんがどんどんいいものを作ってくれるんですもの」

 怜子はこのあたりで誤解を解いておいた方がいいと思った。
「あの、私とルドヴィコはそういう関係ではなくて、彼も友だち以上には思っていないと……」

 石倉夫人は眼を丸くした。
「あら嫌だ。怜ちゃんったら、この間のルドちゃんの告白をきいていなかったの?」
「は?」
「ほら、うちの人が、『ガイジンにとっての日本の一番の魅力って何だ』って、訊いたじゃない」

 怜子は首を傾げた。その話題は憶えている。新年会の席で酔っぱらった社長の石倉がルドヴィコに質問したのだ。彼はまったく酔った様子もなく、盃をきちんと置いて答えていたっけ。
「それは人によって違いますよ。伝統の文化や自然とのかかわり方に惚れ込む人もいますし、武道などの形式美に夢中になる人もいます。若い世代にはアニメやマンガやビジュアル系バンドも大人氣ですよ」

 石倉は、そのルドヴィコの肩をぽんぽんと叩いて言った。
「で、ルド、お前はどうなんだ。日本に来て、和の暮らしをして八年。現在はどう思う?」

 その時、みんなが注目している中、ルドヴィコは澄まして答えたのだ。どういうわけか怜子の方を見て。
「日本の美については、僕は小泉八雲のと同意見です」
そして、その時、周りは「おお~」と笑いながら盛り上がったが、怜子には全く訳がわからなかった。

「確か、小泉八雲がどうのこうのと……」
そういう怜子を見て、石倉夫人は呆れた顔をした。
「まあ、知らなかったのね。訊けばいいのに」
そういって、小泉八雲、すなわち、ラフカディオ・ハーンの著作について説明してくれた。

日本の最上の美的産物は、象牙細工でもなく、青銅製品でもなく、陶器でもなく、日本刀でもなく、驚くべき金属製品や漆器でもなくて、日本の婦人である。現世界にこのような型の女性は、今後何十万年経るといえども再び現れないであろう

小泉八雲著 「封建制の完成」


 怜子はのけぞった。
「そんな回りくどいことを言われても、わかりませんよ。それに、それは告白っていうか、ただの一般論では。本当にルドヴィコが私の事を好きなら、イタリア人っぽく『Ti amo(愛してる)』とか言って、ガンガン押すだろうし……」

 石倉夫人は、ちらりと怜子を見て言った。
「ほんとうに、鈍い人ねぇ。ま、いいわ。ルドちゃんがそういうあなたを好むんだから」
そういって、お客さんが来たので、お店に行ってしまった。

 あ~あ、どうしよう。ルドヴィコが帰って来たら、意識して顔が赤くなっちゃうよ。怜子は二杯目のお茶を飲みながら、宝石のように美しい錦玉を手に取った。ううん。さっきまで青空の色だったのに、ルドヴィコの瞳の色になっちゃっているよ。困るなあ。甘すぎないふるふるで優しい寒天、中の求肥に包まれた淡い黄色のこし餡のわずかなゆずの香りが絶妙だ。ああ、美味しいなあ。こんな事を続けていたら、どうやってもダイエットには成功しないだろうなあ。

(初出:2013年3月 書き下ろし)
関連記事 (Category: scriviamo! 2013)
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Tag : 小説 読み切り小説

Posted by 八少女 夕

まる一年もちました!

2012年3月2日に開設した当ブログ「scribo ergo sum」は、本日をもちまして無事に二年目に突入することができました。

突如思い立ち、コンセプトも固まらないままに開始した小説ブログですが、なんとか最初に決めた通り、毎日の更新を365日続ける事が出来ました。これもモチベーションをあげてくださった毎日の訪問者の皆様、コメントや拍手をくださった方々、そして、晴れの日も雪の日も励まし、しょーもないことにもツッコミや暖かいお言葉をくださり、コラボやプレゼントに時間を裂いてくださったブログのおともだちの皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

また、この日のために立ち上げた企画「scriviamo!」にも、想像以上にたくさんの皆様にご参加いただきました。素晴らしい小説やシナリオの数々、心を打つ詩、悲願だったイラストなど、一周年祝いに自分から要求したも同然ですが、スルーせずに皆様がつき合ってくださった事を本当に嬉しく思っています。2月28日を持ちまして、「scriviamo!」の新規受付は終了しましたが、すでにお申し出くださった方に限りまして、この記事へのコメでご連絡をいただく事で、続行いたします。また、この後、すでに作品をいただいているココうささんとtomtom.iさんへのお返しが続きます。お楽しみに。


これからも(一応)小説ブログとして、また、スイスに住む異邦人生活をお届けして、皆様と一緒にブログライフを楽しんでいきたいと思います。どうぞ、懲りずにおつき合いくださいますよう、お願いいたします。
関連記事 (Category: このブログのこと)
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Posted by 八少女 夕

作品一覧

当ブログで公開したオリジナル小説の一覧です。(公開日時の新しいものほど上にきます。ただし連載ものは順に並べています)
縦書きPDF置き場「scribo ergo sum anex」へ行く
このマークのあるものは、別館でまとめ読み用の縦書きPDFを用意しています。また、バナー(アイコン)のあるものは、完結後に別館にてまとめ読み用PDFを用意する予定です。




『Usurpador 簒奪者』を読む
【中編】Usurpador 簒奪者
(1)誰もいない海
(2)囚われ人の忠告
(3)ため息
(4)《鍵を持つ者》
(5)弱き者
(6)希望
(7)選択
(8)太陽と影
(9)宣告
(10)決意
(11)燃えて消えゆく想い

『黄金の枷』シリーズの第2作。『Infante 323 黄金の枷 』の前日譚。黄金の腕輪をはめた娘、後の当主夫人マヌエラは召使いとして「ドラガォンの館(Palácio do dragão)」で働き、2人の対照的な青年と関わることになった。
あらすじと登場人物


霧の彼方から
【中編】霧の彼方から


短編小説集「十二ヶ月の歌 2」をまとめて読む
短編小説集・「十二ヶ月の歌 2」
【短編】好きなだけ泣くといいわ Inspired from “Cry Me A River” by Julie London
冬のサン・モリッツ、元夫に誘われてバーで一杯飲んだアレッサンドラは、動揺しながら夜道を帰る。
【短編】鈴に導かれて Inspired from “BLIZZARD” by 松任谷由実
吹雪になったスキー場。完全犯罪を企む和馬は、密かに笑った。
【短編】郵便配達花嫁の子守歌 Inspired from “Lullaby” by Polina Gagarina
自分をすくい上げてくれる何かを求めて新天地へ向かうことにしたヴェラ。船の上である青年と出会うが。
【短編】今日は最高 nspired from “It’s A Beautiful Day” by Queen
絶滅危惧に瀕した鳥類の住む小さな島。小さな存在が逃げだそうとしていた。
【短編】君は僕にとって Inspired from “You are so beautiful” by Joe Cocker
五月の緑豊かな公園を姪と歩くマッテオ。彼の脳裏には結婚したばかりの妹ジョルジアの晴れ姿があった。
【短編】燃える雨 inspired from “Set Fire to the Rain” by Adele
ロンドン。大英博物館の近くのティールームでリサの脳裏に浮かぶのは、一緒に時を過ごした男のことだ。
【短編】ひなげしの姫君 Inspired from “Amapola” by Joseph Lacalle
僕が街で見かけたのは、幼なじみの美しいアマポーラ。彼女は異国のお姫様のフリをしていた
【短編】《ザンジバル》 Inspired from "Zanzibar" by Didier Sustrac
詩人ランボーの憧れたという小さな島ザンジバルを訪れた私。夢のような風景の中で考えたのは
【短編】あなたを海に沈めたい Inspired from "難破船" by 加藤登紀子
恋人唯依を捨てて、社長令嬢との結婚を選んだ勝。洋上の新婚旅行で勝利に酔うが
【短編】走るその先には Inspired from “Run To You” by Whitney Houstonn
トルコで野犬保護のボランティアをしたレオニーは、ある犬に深く関わることとなる
【短編】主よみもとに Inspired from “Nearer, My God, to Thee” by BYU Vocal Point ft. BYU Men's Chorus
「私」が子供の頃から知っていたカトリックの修道女シスター荻野。彼女の奉仕の精神と苦難を思う。
【短編】新しい年に希望を Inspired from “Happy New Year” by ABBA
リカは一人で新年を迎えるつもりでいる。チャイムが鳴り友人が訪ねてくる。


既存の音楽とその歌詞に着想を得て毎月一本書くシリーズです。


オリキャラのオフ会
目が合ったその時には 番外編   ~ 豪華客船やりたい放題
豪華客船やりたい放題 - 1 -
豪華客船やりたい放題 - 2 -
豪華客船やりたい放題 - 3 -
豪華客船やりたい放題 - 4 -
豪華客船やりたい放題 - 5 -
豪華客船やりたい放題 - 6 -

大海彩洋さん主催の「オリキャラのオフ会 on 豪華客船」参加作品。招待されて客船に乗った京極髙志。彼の自宅に居候する異形、狐耳美少女のなりをした山内拓也がちゃっかり乗っていることに氣づく。


scriviamo!
七周年企画《scriviamo! 2019》 


「大道芸人たち Artistas callejeros 第二部」
【長編】大道芸人たち Artistas callejeros 第二部



短編小説集「十二ヶ月の情景」をまとめて読む
短編小説集・「十二ヶ月の情景」
【短編】俺様、猫集会へ行く
ニンゲンの少なくなった新春の街。ニコラは猫集会にでかけた
【短編】君と過ごす素敵な朝
カーニバルの終わった静かな朝、ヤスミンは卵料理とコーヒーの香りで目を覚ました
【短編】黄金の枷・外伝 春は出発のとき
春爛漫の中、エレクトラは着飾って急いでいた。幼なじみジョゼの結婚式に出席するのだ
【短編】夜のサーカス・外伝 復活祭は生まれた街で
復活祭の短い休みにステラはヨナタンを伴って実家に戻ってきた。グルメの豊富な地方で家族の午餐を楽しむ二人。
【短編】ニューヨークの異邦人たち・番外編 キノコの問題
【幻のキノコ】を求めて、異世界に迷い込んだマッテオとセレスティン。前途多難の様子だが
【短編】夏至の夜
二十歳も年下の好青年と夏至祭りに参加することになった奈津子。彼はいつも見る夢の話を始める
【短編】バッカスからの招待状 -13- ミモザ
はじめてやってきた不思議な客。彼は常連たちの会話に加わり出す。
【短編】コンビニでスイカを
高校受験を控えた由美は、塾に行くまでの時間をコンビニエンスストアで過ごす。そこに現れたのは。
【短編】September rain
九月の雨の中、濡れて立っている女性がいた。氣になった建築家は引き返して様子を見ることにした。
【短編】庭園のある美術館で
旅先の日本で美術館を訪れたリチャードは、カフェできれいな少女と同席した。
【短編】その色鮮やかなひと口を -7 -
松江の和菓子屋「石倉六角堂」ではイタリア人職人ルドヴィコが『出雲なんきん』を象った新作を作っていた。
【短編】追憶の花を載せて
花屋にやってきた少年は、墓に供える花が欲しいという。

100,000Hit記念企画兼用。様々なシーンを毎月一本書くシリーズです。三月以降はリクエストに基づいて書いていきます。


郷愁の丘
【長編】郷愁の丘


scriviamo!
六周年企画《scriviamo! 2018》 


短編小説集「十二ヶ月のアクセサリー」をまとめて読む
短編小説集・「十二ヶ月のアクセサリー」
【短編】黒髪を彩るために
姉の思い出を温めながら恵美は伝統工芸つまみ簪を作っている。
【短編】人にはふさわしき贈り物を
クルトは祖母の形見のブローチの値段を調べてもらう。
【短編】永遠の結び目
美優は何かに惹き寄せられるようにケルト文明の香りのするイギリスへと渡った。
【短編】あの人とお茶会に
結花はお茶会に行くのが憂鬱。自分の持っている着物が年寄り染みているように感じてしまうから。すると……。
【短編】麗しき人に美しき花を
花屋の加奈は、パートナーの麗二と憧れの顧客三浦の依頼のコサージュを作ることになる。
【短編】それもまた奇跡
パリ旅行に行くに際し、友人から奇跡を起こすメダルの購入を頼まれたケイト。その縁で、好青年と知り合うが。
【短編】樋水龍神縁起 東国放浪記  母の櫛
丹後国のとある大領の屋敷で柘植の木に怪異が起こったという。乞われて様子を見に行った安達春昌は変わった姫君の行動に注目する。
【短編】麦わら帽子の夏
ひらひらした服を着て思わせぶりな仕草をする可愛い女学生かのんが、実家の農家でバイトをすることになった。反発しつつも氣を揉んでいた太一は……。
【短編】いつもの腕時計
成功した健康食品会社のCEOマッテオは、秘書セレスティンが愛用している腕時計をなくしたことを知る。偶然その時計を目にしていた彼は、ある計画を思いつく。
【短編】カササギの願い
八年前、少年だった僕がハンプトン荘で解決した指輪盗難事件。大人になって再び訪れたハンプトン荘で僕が悟ったのは……。
【短編】耳元に光る愛
海外からやってきた少女リタは普段おとなしい。そんな彼女が校則違反を指摘した教師に頑として反抗した理由は。
【短編】帰りを待っているよ
メイは隣家のジミーといつも遊んでいる。ママを亡くしたばかりのジミーはとてもかわいそうだ。

アクセサリーをテーマに毎月一本書くシリーズです。


【短編】郷愁の丘・外伝 クリスマスの贈り物
クリスマスの贈り物 -1-
クリスマスの贈り物 -2-
ニューヨークから《郷愁の丘》に戻ったグレッグは十二歳のころの辛かったクリスマスを思い出している。今はずっとましのはずだが、心の中には寂しい風が吹いている。


「バッカスからの招待状」をはじめから読む
【短編集】バッカスからの招待状



scriviamo!
五周年企画《scriviamo! 2017》 



【短編集】オースティン氏シリーズ ヴィラ・エミーリオの落日
ヴィラ・エミーリオの落日 -1-
ヴィラ・エミーリオの落日 -2-
ヴィラ・エミーリオの落日 -3-
北イタリアのリゾート地ストレーザを訪れたオースティン氏と愛犬グルーバーは、行き違いからまるで廃屋のような謎めいたヴィラに滞在することになる。



【短編】郷愁の丘・外伝 最後の晩餐
80000Hit記念掌編。大海彩洋さんからのリクエストにお応えして。ケニアで生まれ育った少年グレッグは両親の離婚に伴いイギリスに移住することになった。

「リゼロッテと村の四季」
【不定期連載】リゼロッテと村の四季
(1)紫陽花いろの雨
(2)山羊を連れた少年
(3)教会学校へ
20世紀はじめ。スイスのカンポ・ルドゥンツ村に療養にやってきたドイツ人の少女リゼロッテ。自然と仲間たちに囲まれて、ゆっくりと育っていく。
あらすじと登場人物


【短編小説集】四季のまつり
(1)春、いのち芽吹くとき
19世紀おわり。スイスのカンポ・ルドゥンツ村にすむベアトリスは、近所の農家のマティアス・カドゥフに嫌われたと想い悩んでいる。
(2)夏、花火の宵
アメリカ建国記念日。ニューヨークのハドソン川では恒例の花火が上がる。人付き合いの下手なジョルジアは花火の宵をどんな風に過ごすのか
(3)秋、まつり囃子
秋絵は祭のお囃子で篠笛を吹く。吹きたくても吹けなくなってしまった幼なじみの誠也の代わりに
(4)冬、やけっぱちのクリスマス
地味な紗英にはクリスマスの予定はなく、おそらく残業だ。隣人の宙もどうやらクリスマスデートの予定がなくなったらしい。


【短編】黄金の枷 番外編 約束の花火
一年に一度、サン・ジョアンの前夜祭の夜、彼は窓の外の喧噪を聴いていた。

77777Hit 記念作品集


【短編】黄金の枷 番外編 アヴェイロ、海の街
山西左紀さんとのコラボ。ジョゼはミクを「ポルトガルのヴェニス」と言われるアヴェイロへのドライブに誘う。

「Infante 323 黄金の枷」
【長編】Infante 323 黄金の枷


【短編】夜のサーカスと黄色い羽 - Featuring「物書きエスの気まぐれプロット」
「夜のサーカス」の番外編。山西左紀さんの掌編にお答えして。ステラとヨナタンがコモ湖畔のアントネッラのヴィラを訪ねてくる

【短編】サバンナの朝
夢月亭清修さんの ≪企画小説≫like a Sound Novel 参加作品。「ニューヨークの異邦人たち」シリーズの一編。ジョルジアは休暇でアフリカに行き、モンバサ行きの夜行列車に乗った。

scriviamo!
四周年企画《scriviamo! 2016》 


「ファインダーの向こうに」を読む
【中編】ファインダーの向こうに


66666Hit 記念作品集・ブログのお友だちにいただいた35ワードを使用しています。
【短編】彼岸の月影 — 赫き逡巡
「彼岸の月影」の続編。秘密めいた燁子を忘れられずに、晃太郎は故郷に足繁く通っていた。

【短編】ファインダーの向こうに・外伝 — パリでお前と
イギリスに住むプロサッカー選手レアンドロは、前妻の結婚式のためにパリに来た愛娘とひと時の再会を楽しむ。

【短編】バッカスからの招待状 -3- ベリーニ
隠れ家のようなバー『Bacchus』を訪れた加奈子。恋人かどうか微妙な立場の隆の行動に戸惑っている。バーテンダーの田中が教えてくれたのは。

【短編】大道芸人たち 番外編 — アウグスブルグの冬
12月のアウグスブルグ。ヴィルは、仲間に故郷のアウグスブルグの名所を案内する。


オリキャラのオフ会
【短編集】君との約束 — あの湖の青さのように
君との約束 — あの湖の青さのように(1)
君との約束 — あの湖の青さのように(2)
君との約束 — あの湖の青さのように(3)
大海彩洋さん主催の「オリキャラのオフ会 in 北海道」。2015年8月、北海道浦河にブログのお友だちのオリキャラたちが集合して、観光と交流を繰り広げる


【短編】君を知ろう、日本を知ろう
60000Hit記念掌編。けいさん、山西左紀さんからのリクエストにお応えして。またしても、ヒルシュベルガー教授と日本ヘ行くことになったヤオトメ・ユウ。たまたま飛行機で隣に乗り合わせたロジャーに協力して、密着取材をされる事になった。

【短編】The 召還!
60000Hit記念掌編。栗栖紗那さん、ふぉるてさん、limeさんからのリクエストにお応えして。ロンドンを訪ねてきたリナとビッグベンを観光中に、足を滑らせた恒樹。そして、異世界へと飛ばされてしまった?

【短編】大道芸人たち 番外編 ロマンスをあなたと
60000Hit記念掌編。TOM-Fさんからのリクエストにお応えして。ウィーンの学友協会のホールでの演奏会を終えた真耶は、ホイリゲで拓人を待ちながら子供時代に思いを馳せる。

「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」を読む 縦書きPDF置き場「scribo ergo sum anex」へ行く
【長編】森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架


オリキャラのオフ会
【短編集】大道芸人たち Artistas callejeros 番外編   ~ 松江旅情
(1)玉造温泉
(2)城のほとり
(3)堀川めぐり
(4)さくら咲く宵に
樋水龍神縁起の日記念。2015年4月8日、島根県松江市にブログのお友だちのオリキャラたちが集合して、観光と交流を繰り広げる


【短編】ピアチェンツァ、呪縛の古城
2015年エイプリルフール作品


scriviamo!
三周年企画《scriviamo! 2015》 


【短編】黄金の枷 番外編 格子の向こうの響き
「Infante 323 黄金の枷」の主人公 23が11歳の時のサイドストーリー。彼は格子の向こうに閉じこめられている叔父のヴァイオリンの音色に惹き付けられた。

【短編】二人きりのクリスマス
大海彩洋さん発案の「名作を書きかえよう」企画に参加 + クリスマス作品。バレエ「くるみ割り人形」のリライト

50000Hit 記念作品集


短編小説集「十二ヶ月の野菜」をまとめて読む 縦書きPDF置き場「scribo ergo sum anex」へ行く
短編小説集・「十二ヶ月の野菜」
【短編】マメな食卓を
スイスに住む絵梨は豆を煮ながらリュシアンとの生活の事を思う。短い私小説。
【短編】白菜のスープ
隣に住む歳下の幼なじみ宙は大学生になってモテモテ。かわいげのない紗英は複雑なバレンタインデーを迎えている。
【短編】思い出のコールスロー
壮年の有名画家と暮らす沙羅はキャベツを料理しながら想いを馳せる。
【短編】あの子がくれた春の味
お姫様キャラのかのんは、いつも私についてきていた。あの春の日までは。
【短編】冷たいソフィー
ファビアンはつれない隣人のソフィーをようやく夕食に招くことに成功する。
【短編】きみの笑顔がみたいから
珠理と一緒に暮らす事になったロメオ。残業をする彼女の代わりに夕食を用意しようと思う。
【短編】帰って来た夏
宏美はイタリア人と離婚して真夏の日本に帰ってくる。灼熱のバルコニーで意地になってカプレーゼを食べていたところ……
【短編】樋水龍神縁起 東国放浪記 - 秘め蓮
陰陽師である安達春昌と郎党の次郎は東国の小さな村で美しい蓮の咲く池をみつけた。
【短編】オーツくんのこと
私は異国の地で麦畑の中に立っている。眺めているのは中秋の名月。中一のときに果たせなかった約束を思いだしながら。
【短編】あなたの幸せを願って
リーノは山の上に隠れるように住む叔母のクラーラのもとに預けられることになった。
【短編】ブラウン・ポテトの秋  続々々々・マンハッタンの日本人
新しい従業員ポールの改善案に協力して努力する美穂。でも、自分の境遇はあまり改善されず……
【短編】君の話をきかせてほしい
クリスマスも近いある宵。神田の『でおにゅそす』に一人の青年がやってきた。涼子はその様子を不思議に思う。

食卓に並ぶ植物をテーマに毎月一本書くシリーズです。


【短編】ピアチェンツァ、古城の幽霊
limeさんのイラストに掌編を付ける企画に参加 + 地名系お題作品。格安な値段で古城の持ち主となったフィジーニに不動産会社の社員ビアンコはその城には幽霊がいると付け加えた。

【短編】大道芸人たち 番外編 白い仔犬 - Featuring「ALCHERA-片翼の召喚士」
44444Hit記念掌編。ユズキさんからのリクエストにお応えして。モン・サン・ミッシェルで四人が出会ったのは白い仔犬。ヴィルはその仔犬を氣にいったようだったが……。

【短編】半にゃライダー 危機一髪! 「ゲルマニクスの黄金」を追え
44444Hit記念掌編。大海彩洋さんからのリクエストにお応えして。お江戸の町の平和を守る半にゃライダーはスイスで活躍中。そしてお江戸から密命を受けてよばれてきた隠密同心たちとは。

【不定期連載】リナ姉ちゃんのいた頃


「夜のサーカス Circus Notte」を読む 縦書きPDF置き場「scribo ergo sum anex」へ行く
【長編】夜のサーカス Circus notte 


【短編】昨日の花は今日の夢
limeさんのイラストに掌編を付ける企画に参加。ヴェネチアで人目を忍びつつゴンドラに乗る二人は……。

【短編】暗闇の決断
2014年エイプリルフール企画。

【短編】夜のサーカスと赤いリボン - Featuring 「物書きエスの気まぐれプロット」
40000Hit記念掌編。山西左紀さんからのリクエストにお応えして。コモの街を歩いていたヨナタンとステラ。大道芸人たちのパフォーマンスを観に行ってみると……

【短編】第二ボタンにさくら咲く
40000Hit記念掌編。栗栖紗那さんからのリクエストにお応えして。卒業式に桜が咲いた。さえない教師である僕に憧れていると噂されていた加代も卒業していく……


scriviamo!
二周年企画《scriviamo! 2014》 

【掌編小説】それでもまだここで — 『続・マンハッタンの日本人』
【掌編小説】君に捧げるメロディ — Featuring『ダメ子の鬱』
【掌編小説】リナ姉ちゃんのいた頃 -6- Featuring『ハロー ハロー ブループラネット』
【掌編小説】彼と彼女と赤い背表紙と —『息子へ』二次創作
【掌編小説】大道芸人たち 番外編 〜 アンダルーサ - 祈り
【掌編小説】夜のサーカスと赤錆色のアーチ - Featuring「物書きエスの気まぐれプロット」
【掌編小説】樋水龍神縁起 外伝 — 麒麟珠奇譚 — 競艶「奇跡を売る店」
【掌編小説】花見をしたら
【掌編小説】追跡 — 『絵夢の素敵な日常』二次創作
【掌編小説】彼女のためにできること
【掌編小説】大道芸人たち 番外編 〜 黄昏のトレモロ - Featuring「Love Flavor」
【掌編小説】大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 森の詩 Cantum silvae
【掌編小説】歩道橋に佇んで — Featuring 『この星空の向こうに』
【掌編小説】午睡から醒めて —「タンスの上の俺様 2014」
【掌編小説】Carnival —『青ワタと泡沫の花』二次創作
【掌編小説】大道芸人たち 番外編 〜 郷愁 - Su patria que ya no existe — 競艶「じゃわめぐ」
【掌編小説】夜のサーカスと黒緑の訪問者 Featuring「チュプとカロルとサーカスと」


短編小説集「十二ヶ月の歌」をまとめて読む 縦書きPDF置き場「scribo ergo sum anex」へ行く
短編小説集・「十二ヶ月の歌」
【短編】マンハッタンの日本人 Inspired from “One In A Million” by Ne-Yo
ニューヨークで暮らす美穂は母親からの手紙の束を見てため息をつく。
【短編】弁解はいらないから Inspired from “Don’t Speak” by No Doubt
婚約者が失踪した。幼なじみである彼を愛し、その愛を手にできなかった陽子はひとり三味線を弾く。
【短編】少し早い春の湘南を Inspired from “ラブストーリーは突然に” by 小田和正
春の湘南。透は翔子と一緒にバイクのツーリングに向かう。
【短編】なんて忌々しい春 Inspired from 'Maledetta Primavera' by Loretta Goggi
北イタリア、パーティの花形であるシルヴィアは予期せずかつて愛したジャンカルロと再会する。
【短編】さよならなんて言えない Inspired from '50 ways to say goodbye' by train
大好きなあの娘が留学してしまう? しかも行き先は、日本だって!
【短編】世界が僕たちに不都合ならば Inspired from “LA LUNA CHE NON C’E” by ANDREA BOCELLI
朝焼けが美しい。イタリアから日本へと向かう飛行機の中で珠理はこれまでのことを考えていた。
【短編】おまえの存在 Inspired from “Glück” by Herbert Grönemeyer
喬司の生活は突然変わった。娘の麻由と二人で生活していくことになったのだ。
【短編】赴任前日のこと Inspired from “The Day Before You Came ” by ABBA
歩美は誰にも求められることがない。平凡な一日の記録。
【短編】いつかは寄ってね Inspired from “ウイスキーがお好きでしょ” by 石川さゆり
神田の小さなバー。和服の似合う涼子は一人で店を切り盛りしている。
【短編】二十世紀の想い出 Inspired from 'BOY MEETS GIRL' by trf
久しぶりの日本で参加した高校の同窓会。想い出の曲とともに甦る二十世紀の記憶。
【短編】終焉の予感 Inspired from Inspired from 'Skyfall' by Adele
世界の終焉が近づく中、古代の遺産を求めて私と男は密林を行く。今夜限りかもしれない。私は思う。
【短編】希望のありか Inspired from 'Nulla in Mundo Pax Sincera' by Antonio Vivaldi
若き神父ジャン=ノエルは神学校で習った教義と、現実の信徒たちとの接し方の違いについて悩んでいた。

既存の音楽とその歌詞に着想を得て毎月一本書くシリーズです。


「樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero」を読む 縦書きPDF置き場「scribo ergo sum anex」へ行く
【長編】樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero
 -Chapter 1-
 (1)時過ぎて
 (2)百花撩乱の風 -1-
 (2)百花撩乱の風 -2-
 (2)百花撩乱の風 -3-
 (3)新しい媛巫女さま -1-
 (3)新しい媛巫女さま -2-
 (4)龍の宵 -1-
 (4)龍の宵 -2-
 (5)ピアノ協奏曲
 (6)共鳴
 -Chapter 2-
 (7)ピアノを弾く人 -1-
 (7)ピアノを弾く人 -2-
 (8)218人目
 (9)あなたがほしい
 (10)即興曲
 (11)詩曲
 (12)愛
 (13))第三楽章 -1-
 (13))第三楽章 -2-
 -Chapter 3-
 (14)時間
 (15)真実のとき
 (16)命ある限り
奥出雲の樋水龍王神社のお膝元、樋水村で育った少女瑠水は、クラッシック音楽とバイクを愛する青年真樹と出会う。真樹に乗せてもらったバイクの風に、子供の頃から感じていた樋水の「皇子様とお媛様」の世界に通じるものを感じた瑠水は、歳が離れている真樹に心を開くようになる。
あらすじと登場人物


【短編】ヨコハマの奇妙な午後
33333Hit記念掌編。三名の方からのリクエストにお応えして。横浜に偶然集結していた三組の別作品のオリキャラが迷い混んでしまったのは……

【短編】銀の舟に乗って - Homage to『名月』
TOM-Fさんに書いていただいたツイッター小説へのアンサー掌編。中秋の名月。でも、私が見上げているここはナイル河沿いの小さな村。

【短編集】大道芸人たち Artistas callejeros 番外編  — featuring「誓約の地」


【短編】大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 アペニンの麓にて - Featuring「プロフェッサー 華麗に登場」
ウゾさんからのリクエストでコラボ。フィレンツェ郊外のプラトリーノで稼ぐ四人がであったのは……。

【短編】北斗七星に願いをこめて - Homage to『星恋詩』
スカイさんからのリクエスト。お題は「糸と針」。『星恋詩』ファン星野君の誕生日プレゼントにクッションを贈りたい。でも、ウルトラ不器用な麻衣は苦戦する。

【短編】大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 Allegro molto energico
22歳の真耶の恋。真耶にとって音楽は生きる事そのものだった。

【短編集】大道芸人たち Artistas callejeros 番外編  — エッシェンドルフ教授サイドストーリー
大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 菩提樹の咲く頃
大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 緋色の蝶
あずまなかいじさんリクエストの半本編扱いの番外編。「大道芸人たち」本編では悪役扱いのエッシェンドルフ教授視点のストーリー。


【短編】大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 ミントアイスの季節
山西左紀さんからのリクエストで、ヴィルの劇団時代の同僚、ヤスミン視点のサイドストーリー。アウグスブルグ観光案内つき。

【短編】ヴァルキュリアの恋人たち
神話系お題シリーズ。オペラ「ヴァルキューレ」の招待状を送って来たのは、忘れようと思っても忘れられなかったあの女だった。

【短編】その色鮮やかやかな、ひと口を -2- ~ Featuring「海に落ちる雨」
ブログのお友だち大海彩洋さんとのコラボ。怜子は通勤途中に素敵な外国人が表紙を飾っている雑誌を目にした。





scriviamo!
一周年企画《scriviamo!》 
【掌編小説】うわさのあの人 -「ダメ子の鬱」二次創作
【掌編小説】哀雪 - シナリオ「哀傘」二次創作
【掌編小説】夜のサーカスと黒い鳥 - Featuring「ワタリガラスの男」
【掌編小説】大道芸人たち 番外編 〜 港の見える街 〜 Featuring「絵夢の素敵な日常」
【定型詩】海の月と空の月 L'amore è il veleno mortale Inspired from「侵蝕恋愛」
【エッセイ】好きな作家はと問わるれば……
【掌編小説】君たちが幸せであるように 「ひだまりとひまわりの午後。」二次創作
【掌編小説】タンスの上の俺様 - 「カボチャオトコのニチジョウ」シリーズ 二次創作
【掌編小説】海藤氏の解答 - 『伝説になりたい男』 二次創作
【掌編小説】二十年後の私へのタイムマシン Inspired from 『明日の私へ』
【寓話】小鳥と木こりと世にも美しい鳥かごの話
【掌編小説】君をあきらめるために - 「Love flavor」二次創作
【掌編小説】「樋水龍神縁起」 外伝 — 桜の方違え — 競艶「妹背の桜」
【掌編小説】その色鮮やかなひと口を Inspired from 『あなたいろ』
【掌編小説】彼岸の月影 Inspired from 『慟哭』
【掌編小説】星売りとヒトデの娘 — 『星恋詩』二次創作
【掌編小説】教授の羨む優雅な午後 — 『ニボシは空をとぶ』二次創作


「夜想曲(ノクターン)」を読む 縦書きPDF置き場「scribo ergo sum anex」へ行く
【中編】夜想曲
(1)瀧の慟哭
(2)同じ名の男
(3)再会
(4)楽園
(5)太陽の乙女
(6)夜の瀧
東洋人の顔を持つスイス人マヤは、16歳の夏ペルー人のエステバンと恋に落ちた。鏡の中に閉じ込められた二つの魂の物語


「大道芸人たち Artistas callejeros」を読む 縦書きPDF置き場「scribo ergo sum anex」へ行く
【長編】大道芸人たち Artistas callejeros
 -Chapter 1-
 (1)コルシカ〜リボルノ、結成
 (2)ピサ、大道芸人入門
 (3)フィレンツェ、椅子の聖母
 (4)ローマ、噴水に願いを
 (5)ミラノ、鳩の集まる広場
 (6)ヴェローナ、ロミオとジュリエットの街 -1-
 (6)ヴェローナ、ロミオとジュリエットの街 -2-
 (7)コモ、湖畔の晩秋 -1-
 (7)コモ、湖畔の晩秋 -2-
 -Chapter 2-
 (8)バルセロナ、 エンパナディーリャの思い出
 (9)アヴィニヨン、 レネの家族 -1-
 (9)アヴィニヨン、 レネの家族 -2-
 (10)バルセロナ、 フェリス ナビダー
 (11)グラナダ、 ザクロの樹
 (12)セウタ、 アフリカ大陸 -1-
 (12)セウタ、 アフリカ大陸 -2-
 (13)セビリヤ、 蛇 -1-
 (13)セビリヤ、 蛇 -2-
 (13)セビリヤ、 蛇 -3-
 (14)カルモナ、白い午後 -1-
 (14)カルモナ、白い午後 -2-
 (15)ロンダ、崖の上より
 (16)マラガ、ハイビスカスの咲く丘
 (17)バルセロナ、 色彩の迷宮
 -Chapter 3-
 (18)東京、到着 -1-
 (18)東京、到着 -2-
 (19)千葉、墓参り -1-
 (19)千葉、墓参り -2-
 (20)東京、 園城家にて
 (21)東京、 ワインを飲みながら
 (22)厳島、 海つ路
 (23)京都、 翠嵐
 (24)出雲、 エレジー - 1 -
 (24)出雲、 エレジー - 2 -
 (25)東京、積乱雲
 -Chapter 4-
 (26)バルセロナ、 チェス
 (27)バレンシア、 太陽熱
 (28)サン・マリ・ド・ラ・メール、 異変
 (29)ディーニュ・レ・バン、 別れ
 (30)ニース、 再会
 (31)アヴィニヨン、乾杯 -1-
 (31)アヴィニヨン、乾杯 -2-
 -Chapter 5-
 (32)ニース、追想 -1-
 (32)ニース、追想 -2-
 (33)ミュンヘン、秋
 (34)バルセロナ、計画
 (35)アウグスブルグ、協力者
 (36)ミュンヘン、接触
 (37)アウグスブルグ、希望
 (38)ミュンヘン、再出発
蝶子、稔、レネは偶然コルシカフェリーで乗り合わせた。ミラノで出会ったヴィルも一緒に四人で大道芸をしながら旅をする事に。
あらすじと登場人物



短編小説集・「十二ヶ月の組曲」 縦書きPDF置き場「scribo ergo sum anex」へ行く
【短編】樹氷に鳴り響く聖譚曲
学会でサン・モリッツへ行った慎一は、トリノに住んでいる高校時代の同級生沙羅に連絡を取って逢った。
【短編】狩人たちの田園曲
《そり祭り》が縁で結婚したアントニオとフレーニー。キノコ狩りに行った秋の日、60年の夫婦生活についてアントニオは振り返る
【短編】落葉松の交響曲
落葉松の色づくエンガディンへのドライブ。私小説的小品
【短編】川のほとりの間奏曲
友達に裏切られて故郷に戻ってきた宏生。川のほとりで再会したのは幼なじみの妙子だった。
【短編】南風の幻想曲
妻との生活に飽きていた男がギリシャでの休暇で若いウェイトレスとアバンチュールを楽しもうとする。
【短編】歓喜の円舞曲
リラの花、リンゴの花、ニワトコの花が咲き乱れ、どの樹も新緑が萌え立つ五月の日曜日。丘の上で教会の絵を描いていた女に、羊飼いの青年がはじめて声をかける。
【短編】蝉時雨の奇想曲
蝉時雨の中、志乃は恋人の葬儀に向かう。すれ違った子供たちの前途ある姿を見ながら自分の人生の秋を思う。
【短編】冬木立の前奏曲
スイス南端の地、アスコナの陽のあたるカフェでゆっくりと座る男。恋人をなくしたばかりの女友達のことを想っている。
【短編】桜のための鎮魂歌
桜の季節に父親をなくした女が、自分も同じ病に冒されていることを知る。来年の桜は見ることができないかもしれないと思いつつも、不思議な安らぎを感じている。
【短編】沈丁花への詠唱
イタリアのストレーザ。真由美は沈丁花の香りに惹き付けられた。幼い頃の思い出が蘇る。


【短編】大道芸人たち Artistas callejeros 番外編 〜 ロンドンの休日 〜 
featuring「フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス」

ブログのお友だちTOM-Fさんとのコラボ作品。ロンドンを訪れた四人は、偶然、意外な人物と出会う。

【短編】祝いの栗
顧客一万獲得。たくさんの友だちが祝ってくれるけれど、あいつは……。

【短編】風紋
Mamuさんの詩にインスパイアされて即興で書いた短編。砂漠で死にゆこうとする女の物語


【長編】樋水龍神縁起 (FC2小説と別館のみでの公開)縦書きPDF置き場「scribo ergo sum anex」へ行く
官能小説ではありませんが、中に性的な記述が含まれています。未成年の方、苦手な方はお氣をつけ下さい。また、この小説は四部構成で、第四部までで完結となります。単品でもお読みいただけますが、続きがある事をご了承ください。
 第一部 夏、朱雀
物心ついた時から、ゆりは夢に悩まされていた。平安装束をした自分が「夢の人」とともにいる。矢で射られる。人には言えない能力と夢を抱えたまま、婚約者と結婚しようとしていたが……。
 第二部 冬、玄武
新堂朗は京都で神職としての人生をスタートする。千年にわたる因縁を経て朗とゆりは幸せな結婚生活を始めたはずだったが……。
 第三部 秋、白虎
新堂朗とゆりは因縁の深い奥出雲、樋水龍王神社にて奉職することとなった。高橋一と摩利子もまた樋水村に越してくる。やがて龍王の降臨する千年祭が近づき……。
 第四部 春、青龍
ゆりが身籠っていたのは人間ではなかった。『龍の媾合』の神事で起こった事は何か、前世や人の世の悲喜こもごもを超越する境地には何があるのだろうか。
あらすじと登場人物


【断片小説】「樋水龍神縁起 第四部 春、青龍」--「青龍時鐘」より抜粋
一部分だけの公開です。ゆりがようやく朗との愛の本質を悟るシーン。


【断片小説】「樋水龍神縁起 Dum spiro, spero」--「詩曲」より抜粋
一部分だけの公開です。美人ヴィオリストが、自分を侮辱したヴァイオリニストの代わりに舞台で演奏するシーン。

【短編】夜のエッダ
北欧神話「バルドルの死」から着想を得たストーリー

「明日の故郷」を読む
【短編】明日の故郷
前書き
(1)希望の旅立ち
(2)帰還
後書き
紀元前58年に現在の南フランスで起こった第一次ガリア戦争(ビブラクテの戦い)に題材をとった歴史小説。現在のスイスに住んでいたケルト人ヘルヴェティ族は肥沃なガリアへと移住しようとしていた。


【中編】夢から醒めるための子守唄
(1)春の始まり
(2)『dangerous liaison』
(3)葡萄棚のある風景
(4)彩りの秋、ターニングポイント
(5)樹氷の朝
ハンガリー人レーナは、スイスの田舎の村でよりよい生活と幸福を探している。

【短編】羊のための鎮魂歌
イギリス湖水地方で謎めいた美しい女性に出会ったオースティン氏は…。

【短編】ラ・ヴァルス
雪羽は同僚とウィーンの出張中に舞踏会に行く事になった。
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