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Posted by 八少女 夕

カフェに行こう

「Infante 323とポルトの世界」カテゴリーの記事です。オリジナル小説「Infante 323 黄金の枷」にはモデルとなったポルトの街が時々登場しますが、フィクションの部分と現実との混同を避けるためにあくまでも「Pの街」として書いています。そういうわけで、本文中には挿入できなかったポルトの写真をこのカテゴリーにてお見せしています。

ポルトガルと切っても切り離せないのが、カフェの文化でしょう。もちろんヨーロッパ中でそうなんですが、ポルトガルのカフェ文化は、私の琴線に触れまくりです。

理由の一つが、この人たち「黄色いお菓子が好きすぎる!」というところにあります。日本でもおなじみのエッグタルト(パスティス・デ・ナタといいます)に代表される卵黄と砂糖を多用したお菓子のオンパレード。それが、カフェに山積みになっているので、やはり「黄色いお菓子」が大好きな私の目は釘付けになってしまうというわけです。
カフェにて

カフェは至る所にあります。小さい鰻の寝床のようなお店もたくさんあって、エスプレッソカップ一杯だと1ユーロぐらいのお店が多いです。パスティス・デ・ナタもつけて2ユーロなんてところもあります。そんな看板を見てしまうと素通りできません。

そして、ポルト滞在中にカフェに入りたくなってしまう理由のもう一つが、素敵なカフェがとにかく多いということなのですよ。代表されるのは、スピンオフで活躍しているジョゼというオリキャラが働いていることにしている「マジェスティック・カフェ」ですが、ここは別格です。それだけで観光名所みたいになってしまっていますからね。

Majestic Café

そこまで行かなくても、以前にご紹介したマクドナルドをはじめ、ポルトにはインテリアが素晴らしくて、そこにいるだけで満足してしまう空間がとても多いのです。

さて作中で、23とマイアが待ち合わせした喫茶店は、できるだけ目立たない所でということでしたので、「マジェスティック・カフェ」のような有名な所は使えません。名前は一切出しませんでしたが、私がモデルにしたのは、「Armazém do Caffé」というコーヒーチェーンのお店の一つです。こんな外観の所ですね。

Armazém do Caffé

中に入ると、こういう黄色いインテリア。チェーン店ですが、インテリアとしては23好みだろうなと。他ではあまり出てこないラッテマッキャートのような飲み物もある専門店で、値段は他の店とマジェスティック・カフェのような有名店の間ぐらいでしたね。ケーキも充実していました。もっとも作中の二人はケーキは食べていませんでしたが。

Armazém do Caffé

ちなみに、私のイメージの《監視人たち》は、ここにいるおじさんたちみたいな人たち。朝っぱらからカフェに入り浸って何しているんだろうと思う人が沢山いたのです。


この記事を読んで「Infante 323 黄金の枷」が読みたくなった方は……

「Infante 323 黄金の枷」「Infante 323 黄金の枷」をはじめから読む
あらすじと登場人物




【次回予告】「Infante 323 黄金の枷」 (15)海のそよ風

「23はインファンテなのに、誰の子孫か教えてもらっていないの?」
「もちろん、いない。俺はスペアであると同時に危険分子だからな。トップシークレットを明かしてもらえるような立場にはない。知っているとしたら、アルフォンソか、《監視人たち》の中枢組織だけだろう。それに誰だろうと、それは名目に過ぎない。本人の遺体でもない限り、本当に直系なのかは誰にも証明できないのだから」


マイアは、自転車を二人乗りして23を海へと連れて行きます。生まれて始めて海を見る23。はしゃぐマイア。そして、彼は彼女の質問に答え、この国とテンプル騎士団との関わりについて語りだします。

来月末に発表予定です。お楽しみに!
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Category : 黄金の枷 とポルトの世界

Comment

says...
ヨーロッパとカフェってどうしてこんなに嵌るんでしょうね。
日本にももちろん素敵なカフェはありますが、やはり本場とは何かが決定的に違うんですよね。
それこそ近所に、自分好みのカフェがないのがここ数年来の深刻な悩みです(^^;

「Infante 323 黄金の枷」、前々から気になっている作品の一つだったのですが増々気になってきました。近々拝読したいです^^
2015.05.02 23:35 | URL | #- [edit]
says...
やはりヨーロッパのカフェ、雰囲気があっていいですね。
黄色いお菓子は(笑)私も大好きなので、つられて入ってしまいそう。
カステラ発祥の地ですもんね。本場の焼き菓子、食べてみたいなあ。
うん、あの人もあの人も、監視人に見えてしまいますね^^
2015.05.03 00:06 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
日本だと、せいぜいスタバとかドトールとか……ちょっとオシャレ度が低い。
にしても、最近はコーヒー1杯でねばる人がいるので、警戒気味ですしね。賑やかな場所で仕事がはかどる人がいるのもうなずけるし、最近は図書館も場所取りして勉強する人を締め出しの傾向にあるみたいで、街中の「勉強場所貸し」みたいなのが流行ってもいるそうだし。
ヨーロッパの場合は、きっとそんな度を越した利用者はいないのかしら……
そう言えばハリポタの作者さんがハリポタを書きあげたのも喫茶店でしたね。そういう文化の中で作品が生まれるのはいいなぁ。
ヨーロッパの喫茶店って、老婦人もしくはご老人が散歩の帰りに、あるいは朝ごはんのためにちょっと立ち寄って新聞読んでるって、そんなイメージが似合う感じ。
で、黄色いお菓子ですか(*^_^*) う~ん。昔はあの匂い好きだったのですが、最近なんとなく甘ったるい匂いが辛くなってきたのはなぜかしら……(;_:) 弱ってきたのか。。。。
2015.05.03 04:29 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
カフェ! 良いですね!
インテリアが素敵ですよね~
飲み物もおやつも空間も全てにリラックスできるカフェは良いですよね。
それぞれのカフェにこだわりの色々もあって。
いろんな人もいて、観察に飽きないし(微笑)

Ausにも素敵なカフェたくさんありますよ。
巡られて楽しんでいらっしゃる方も多数^^

意外に普通に良いのが地元のカフェ。
顔見知りなので、お店の方との会話も楽しい^^

スイーツを買ってきて、自分ちカフェも楽しいですね。
時間を気にせず、ずーーーっとおしゃべり^^

いあ~、お茶タイム、良いわあ(*u_u)
2015.05.03 04:47 | URL | #- [edit]
says...
おはようございます。

そうなんですよ。日本の企業努力はものすごくて、例えばお菓子のおいしさ、見栄えなどは、もう本場をはるかにしのいでいる、って場合も多いんですが、それでもヨーロッパのカフェって、いいものはいいんですよ。単に場所が本場ってだけなのに。

日本の企業努力に較べると、ヨーロッパにおける「アジア風」の残念さと言ったら、なんか較べるのも失礼って感じなんですけれどね。だから、やはり日本の甘味処系は、「日本に限る!」ですね。「なんちゃって甘味処」も含めて。

で、話は戻りますけれど、ポルト。四年も通うだけのことはありまして、私の大好きな街でダントツ一位なんです。それまで「ウイーンかな」「ロンドンも通ったよね」「フィレンツェもいいわあ」などいろいろとあったのですが、もう、全てぶっちぎりで大好きでして、そのためにお話が勝手にシリーズ化してすごいことになっちゃっているんです。

で、「樋水龍神縁起」以降、はじめての「別館隔離(理由はおわかりですね・笑)」となりそうな「Filigrana 金細工の心」はまだ書いている最中なんですが、実はこの「Infante 323 黄金の枷」を一冊目とする「黄金の枷」三部作の最後なので、これを読まないとさっぱり意味の分からないという不可分なお話になってしまっているのです。なんか、設定がウルトラ特殊らしく(読者様に指摘されて氣がつくな)……。

というわけで、お時間のある時にでも読んでいただけたらありがたいです。この作品は、基本的に月一更新なんで、そんなには早く進まないと思います。

コメントありがとうございました。
2015.05.03 08:53 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
おはようございます。

インテリアの素敵なカフェのある街といったら、ポルトの他にウィーンも素敵すぎるんですけれど。
でも、なんだろう。入りやすさで言ったらやっぱりポルトに軍配が上がりますね。
物価が違うというのもあるし、「あちらはスーパースターなのでちょっとお高くとまっているけれどこっちはもっと庶民的」みたいな感じもあって。それに黄色いお菓子! どれも美味しそうで、真剣に悩むんです。人生他に悩むことあるだろうって、自分にツッコミをいれなくちゃいけないほど悩むんですよ。limeさんの海外旅行再開の暁には、ぜひポルトを一度(ポルト観光協会の回し者か!)

前回の旅行では、全てのヒマなおじさんおばさん、にいちゃんねえちゃんが、《監視人たち》に見えてしまうという本当に我ながら「何やってんだ、お前は」状態でした(笑)ま、表向きは普通の観光客を装っていましたが。

コメントありがとうございました。
2015.05.03 09:00 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
おはようございます。

日本にも雰囲氣のある素敵な喫茶店あると思うんですけれど、コーヒー一杯が600円するんですよね。
そのぶん、食事でなぜかお茶や水は無料だったりしますので。物価の高すぎる国というのとは違うと思うのですけれど。

安いカフェでコーヒー一杯で粘る人って、日本以外にもいると思うのですよ。もちろんポルトでも。でも、その閉め出しみたいなことが起こらないのは、たぶんかなりの例外、つまりいても一人くらいだからだと思うんですよね。

それにカフェって、基本は仕事や勉強をする所じゃないんですよね。その目的で人に押し掛けられても困るという経営者側の想いはわかります。その目的で来るなら、せめて定期的にオーダーしろと。経営者側がそう思っても当然じゃないかしら。大都市の場合は賃料も高いでしょうから、ひとりや二人ならともかくそうやって居座る人がたくさんいると商売上がったりですものね。

でも、もっと大きい問題は、なぜその人たちがカフェで仕事や勉強をしなくてはならないのかって事にあるように思うんです。職場や、自宅でできない人がなぜそんなに溢れているのか。ヨーロッパだと、そもそも勉強をしなくてはならない人ってそんなにいないんですよ。大学などの図書館にはたっぷり場所がありますが、そもそも大学に行く人というのは限られた人で、そんなにたくさんはいないし、うちの近くの公共図書館は有料だったりしますが、文句もでない。「サービスを利用するんだから当然でしょう?」という感じです。そもそも借りて本を読もうという一般人自体が少ないので、「ただにしろ」という声は多数になりっこありませ。うちの周り以外のことはわかりませんが、ハリポタの著者は、だから図書館じゃなくてカフェで書いたんじゃないかしらと想像したりしています。で、失業中にコーヒー一杯で粘りながらカフェで長編小説を書き上げる人はほとんどいないから、「ま、いっか」と許されたんじゃないかしらと。

日本の大都会は人口が多くて、一人当たりに与えられた空間が少なすぎるということもあります。勉強したくても自宅や学校にその空間がないなんて話や、自宅と職場とが遠すぎてどこか別の場所で仕事をしなくてはならないと言う問題は、ヨーロッパだとあまり一般的な「誰にでもおこりうる問題」ではないんですよね。

もっとも、一番の違いは、日本には「カフェに行けるような時間にまで勉強や仕事をする」という、人生を楽しむ方に比重をかけられない人の絶対数が多すぎるってことなのかも。ヨーロッパでカフェにいる人たちを見ていると新聞を読むぐらいのことはしますが、大抵の人はコーヒーを飲む時間はリラックスしてその時間を楽しんでいると思うんです。明らかに仕事中だろうという人たちもそうですからね。

甘いお菓子の香り、確かに体調の良くない時にはいまいちかも。私が一つだけでなく、二つもいけちゃうのは、たぶんウルトラ健康だからなのかもしれません。でも、今はダイエット中!

コメントありがとうございました。
2015.05.03 09:48 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
おはようございます。

あ、けいさんも観察しちゃうタイプなのですね(笑)
日本にいた時は、人のことをじろじろ見るのは失礼って感覚があったのですが、(だから「挨拶の時に目を見ない」とかえって失礼なことをしてしまっていた)、だんだんこちらの感覚になれてきて、最近は普通にウォッチしています。で、隣の席の知らない人と仲良く話もできるようになったし。

そう、それに安さではなくて、その店のこだわり、インテリア、どんなメニューがあるかなど、個性を感じるカフェに入りたくなりますよね。

オーストラリアのカフェってどんな感じだろう。
昔、ケアンズにだけ行ったことがあるのですがカフェに入った記憶は皆無なのです。
予定がつまり過ぎていて、ゆっくりできなかったのですね。
残念!
次回行くことがあったらぜひカフェでまったりしたいです。

自分ちカフェもいいですよね。
オーストラリアはご自分でケーキを焼かれる方も多いというイメージがあります。
そして、たくさんおしゃべり。

お茶タイムは、いいですよね。
ああ、美味しいお菓子を作りたくなってきた。
あ、ダイエット中なのに、墓穴を掘ることを書いている!

コメントありがとうございました。
2015.05.03 09:56 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
 こんばんは。
テンプル騎士団 凄く楽しみですーーーー フーコーの振り子を読んで以来 あのあたりには凄く興味があります。
うんうん カフェって飲み物食べ物だけではなく 其の空間で過ごす時間を売っているって自負している感じの店はいいですねーーー
近所に… なかなかないですね 通いたいと思うような場所 寂しいです。
2015.05.04 13:19 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

あはははは。ちょっと「なんちゃって」な、そしてかなり眉唾な話ですけれど、テンプル騎士団とキリスト騎士団の話、出てきます。「やってるやってる」と楽しんでいただけたら嬉しいです。

そしてカフェは、そうですよね。食べ物や値段だけじゃないですよね。
もちろんファーストフードにも、別の意味での存在意義があるのでしょうが、そうではないゆったりとした時間を過ごせる個性のあるカフェって、多少高くても行きたいですよね。

ウゾさんの所は、私のイメージだと、とっても素敵な和風喫茶がありそうだけれどなあ。
いい所があったら紹介してくださいね。

コメントありがとうございました。
2015.05.04 17:45 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
 ジョゼはこんなところで仕事をしているのですね。素敵な、そして歴史を感じさせる内装ですね。別格ですか。こんな店で働くにはかなり経験を積む必要があるのでしょうか?
 夕さんのストーリーを読んでいると、ジョゼってあまり収入がなさそうな感じですので心配になってきます。
 何が心配なのかって?はい、ミクとのバランスを考えてしまうんですよ。
 ミクは今のところ駆け出しの歌手ですからたいした収入はないんでしょうけど、この世界は売れ始めると恐いくらいですからね。ジョゼ、相当頑張らなけりゃ捨てられるよ・・・なんてことを考えるんです。
 でもサキの設定ではミクはそんな人物ではないんですよ。厳しくビシッと言うこともあるけれど、ちゃんと理解すれば「しょうがないなぁ」ってジョゼに寄り添ってくれる、そんな感じです。でも物語ってわき出してくるアイデアで展開がドンドン変わっていきますから・・・。頑張らないと、ジョゼ。
 23とマイアがデートしたカフェ、こっちも素敵ですね。何気ない、そして飾らない中に、とても雰囲気があります。それにこの2人のお爺さん、いい雰囲気ですね。何気ない様子で本当に《監視人》を勤めているような雰囲気を感じてしまいます。ホラッ!チラリとこっちを見た。
 やっぱり、行ってみたいなぁ。

 で、次回は海ですか?自転車で2人乗り?楽しみにしています。
 興味深い記事、ありがとうございました。
2015.05.05 11:44 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

そうですね。この店で働くには、少なくとも英語が話せなくてはなりません。それに、黒服を来たマネジャーがばっちりと取り仕切っているお店で、接客、振舞いともにちゃんとしていなくてはならないようです。つまり他の喫茶店のウエイターと較べて少しクラスが上ですね。

ただ、お給料は、サキさんの感じている通りそんなに高くはないと思います。というか、ポルトガルのお給料はとても低いらしいです。一度、レストランで働いている人の月給が500ユーロに届かないと聞いたことがあります。ここで働いているからには他の喫茶店よりもマシなお給料だと思いますが。

でも、ドイツやイタリアもそんなにお給料は高くありません。博士号をとって大学で教えているドイツの友人がいますが、スイスの掃除婦より安月給でした。スイスはお給料は高いんです。物価も高いですが。

もちろん有名歌手や、サッカー選手などの収入は桁違いです。そもそもジョゼが張り合うのは無理でしょう(あっさり)それに、お給料の問題だけでなく、世界を舞台に活躍しているひとかどの人物っていうのは魅力的ですからね。なんとかの演出家さんとか、どっかのヴォルテラ家の御曹司とか(笑)お金の問題とは関係なく、そういう素敵な大人にミクがぐらりと来るとしても当然でしょう。そもそも告白もできない年下坊やジョゼにはチャンスはないんじゃないの(と、身も蓋もないことを)

その意味で、マイアと23の方はまだチャンスがありますね。なんせどちらも他の異性にモテる要因がないから取られる心配だけはない(笑)

そう、次は自転車です。「五感で恋するポルト」なので、「どきどきシーン」を次々投入します。それと同時に、さらにこじらせます。

次回も読んでくださると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2015.05.05 19:48 | URL | #9yMhI49k [edit]

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