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Posted by 八少女 夕

ラプソディ・イン・ブルー

久しぶりにBGM関連の話なんかをしてみようかと思います。

ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」ですね。

といっても、この音楽からお話が生まれたというわけでもなく、特別の場面に使っていたというわけでもないので、なぜこれがBGMなのか自分でもわからなかったりします。

この曲は、「Manhattan」というプレイリスト(私のiPhoneのですよ)に入っています。既に完結した「マンハッタンの日本人」シリーズと、今年の後半に連載予定の「ファインダーの向こうに」の両方に関したBGMをつっこんであるプレイリストですが、そこに何故かこれが入っています。理由は、アメリカだから。単純。

実をいうと、アメリカについては全然詳しくありません。思い入れもかなり少ないです。行ったことがあるのはニューヨークだけ、それも六日くらいですね。ウィスコンシンやラスベガスに連れ合いの遠い親戚がいて、「一度はおいでよ」と言われていますが、行くかどうかも微妙。こんな「遠さ」だから、ヨーロッパのように小説の舞台にもしにくい国だったのです。「マンハッタンの日本人」も、もともとは一話完結の短い読み切りのつもりでした。それが、私の意志とは関係なくどんどん話が進んでしまった上、今度は自らもう一つ中編(「ファインダーの向こうに」)を書く事にしてしまい、すっかり調子が狂ってしまいました。

そういうわけで、ニューヨークやアメリカは、自分の経験が少ない分、イメージが優先している場所です。だから「ラプソディ・イン・ブルー」なのです。

若い世代の方は、ピンと来ないかもしれませんが、1984年のロサンゼルス・オリッピックの開会式で、やたらとたくさんのピアノで演奏されたのがとても印象的でした。それで、ティーンエイジャーだった私の脳裏に、アメリカというスケールの大きい国の象徴として擦り込まれてしまったのですね。

あれから時代も私も変わって、「アメリカすごい!」ではなくなってしまいましたが、今でも「ラプソディ・イン・ブルー」だけは、私の中の「アメリカ的なもの」の中心に残っていたりするのです。(他には、ド派手なダイナーや、それからMGM系でジーン・ケリー時代のミュージカル映画、そしてジャズ……かな)

そういえばディズニー映画「ファンタジア2000」にも入っていましたね。「ラプソディ・イン・ブルー」。ニューヨークとこの曲が私の中でくっついてしまっているのは、たぶん、その影響かも。



Rhapsody In Blue: Gershwin
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Category : BGM / 音楽の話

Comment

says...
小説を読んでてっきりアメリカにも詳しいのかと思ってました

アメリカと一口に言っても本当は州によって全然違うんでしょうね
私は行ったことすらないし、全然わからないです
ついでに、ヨーロッパも全然違うんだろうけどヨーロッパです
スイスはアルプスがあるのでわかりやすいですが
2015.06.22 08:16 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

あはははは。ぼかした短編一本くらいなら何とかなるかな、程度の知識だったんですが。
まさかあんなに書くことになるとはねぇ、(超人ごとモード)

そうなんです。
アメリカと言っても、都会と田舎は違うでしょうし、東部と西部、北部と南部も全然違うんでしょうね。
少なくともニューヨークは行ったことがあるんですが、サンフランシスコなんてどんな所かもわからず、それで美穂をいかせるのに戸惑ったとか(笑)

ヨーロッパも知っているところと、知らないところの差は大きいですよね。
スイス人は「(アメリカ人などの)世間を知らないヤツは、スイスとスウェーデンを間違える」と怒っています。
私がよくオーストリアとオーストラリアを言い間違えることも笑われますが、でもウィーンに行ったら「ここにはカンガルーはいません」というTシャツ売っていましたから、みんな間違えるんだと思います。そういう話じゃなかったですね。

スイスの話を書くと、少しだけ安心していられます。住んでいるところなら四季もだいたいわかっていますしね。

コメントありがとうございました。
2015.06.22 19:54 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
この曲はすごくなじみ深いです。
……と言っても、私は「のだめ・カンタービレ」の作品で知ったのですが^^
漫画でもアニメでもドラマでも登場してきて、クラシックとは思えない親しみやすい曲調が気に入りました。
夕さんにとっては、アメリカのイメージなんですね。(いや、普通そうなのかな)
夕さんは、その土地を知っていても知らなくても、下調べや感覚でその土地をちゃんと文章の中に描き出される。すごいなあと思います。
物書きは、その感覚が大事なんですよね。
自分が経験したものだけを武器にしてると、そのうち引き出しは空っぽになっちゃうから。
作家は想像力! ですよね。 
2015.06.22 23:01 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんばんは。

あ、「のだめカンタービレ」ですね。なるほど。
私は連載が始まった年にスイスに移住してしまったので原作も読んだことがなければ、ドラマもみたことがないのですが、あれで日本のクラッシック音楽愛好家の立場ががらりと変わったんですよね。
それまでは「クラッシックが好き」というとどうしても「お高くとまった趣味」的な見方をされていましたから。
いまでは「クラッシックが好き」と言っても「へえ」とは言われても「何それ」とは言われなくなったらしくていいなあと思います。

で、この曲はほとんどクラッシックではないという認識だったのですが、クラッシックなのかな。
もともとはジャズバンド用、後にオーケストレーションされたので、なんだろう、もう少しポップスっぽい感じかな。
いずれにしても親しみやすい曲ですよね。
そして、これは「アメリカ」なんです。
ドボルザークの「新世界から」もアメリカを題材にしているんですが、それほど私にとっては「アメリカ」じゃないので、これは単なる私の独断なんでしょう。
でも、たぶんアメリカ人にとってはガーシュインの曲は「アメリカ」の象徴だと思いますね。だからロサンゼルスオリンピックでも使ったんだろうと思います。

読み切りの短編として「マンハッタンの日本人」を書いたときは、OKだったのですよ。少なくとも旅行で行った印象を許にして書いていますし、5000字以内の短編ですからぼろは出ない自身があったんです。でも、あんなに長くなってしまい、さらに「ファインダーの向こうに」の舞台は、同じニューヨークでも行ったことのないロングアイランドなので、かなり「ううむ。これでいいのか」と怯えながら書くことになりました。

一度は調べることも大切ですけれど、もしかしたらあまり細部にこだわりすぎないことも必要なのかなと思います。たった一行で止まっちゃいそうですものね。これがプロだと、編集者が裏とってくれるんでしょうけれど……。

というわけで、かなりいい加減なのですが、そのいい加減さが見えないように書けるようになりたいといつも思っています。
(いいのか、それで?)

コメントありがとうございました。
2015.06.23 18:39 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
そうか、夕さんのアメリカ(ニューヨーク)はこれのイメージだったのですね。
私の中ではまさに「ファンタジア」でした。学生の頃、何だか妙に流行っていた記憶がありますが、それがオリンピックの影響だったのかどうか、覚えていませんが……あれ、でも、そうかぁ。やっぱり夕さんとは同世代発見器に引っかかる状況なんですね(だいたい、ってとこですけれど。でも、もしかしてやっぱり私のほうが微妙に……かも。いや、微妙だけれど)。
でもすごい、夕さんはプレイリスト、名前を付けて楽しんでおられるんですね~
音楽が自分の中の時代とリンクしているって、何だかやっぱりいいですね。
2015.06.26 14:02 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。擦り込まれてしまっていて。ロサンゼルスオリンピックの印象に加えて、「ファンタジア2000」のイメージもやはり強いですね。

オリンピックと言えば、ロサンジェルスはこれだし、バルセロナは亡くなってしまったけれどフレディ・マーキュリーとモンセラ・カバリエの「バルセロナ」があるし、トリノはパバロッティが「誰も寝てはならぬ」を歌ったし、ロンドンは007と女王陛下共演だし、毎回鳥肌ものなんですよね。だから東京オリンピック、某アイドルなんてやめて〜!と思ってしまうのです。ちゃんと鳥肌ものにして!って。

という話はさておき。同時代発見機のこれまでの作動からするとたぶんそんなに彩洋さんとの年齢差はないと思うんですけれど。たぶん。私、今年、歳女ですけれど、どうでしょう。

プレイリストの件は……いやぁ、私のプレイリスト、相当痛いですよ。
「Artistas callejeros」とか「樋水」とか「Cantum Silvae」とか「Manhattan」とか「Infante」とか。
もちろん全然関係のないプレイリストもちゃんとあるんですけれど、やっぱりリピートしているのはBGM関係が多くて。

こういうのを通勤中や旅行中にガンガン聴いて、妄想を膨らませてから書くのです。
でも、やっぱり、かなり怪しいかも(笑)

コメントありがとうございました。
2015.06.26 18:47 | URL | #9yMhI49k [edit]

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