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Posted by 八少女 夕

【小説】森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架(30)失われた伯爵

さて、今回は「影の薄い主人公」マックスの再登場です。本文では全く触れられていませんが、彼が今いる部屋は、かつてルーヴランから嫁いできた伝説の王妃ブランシュルーヴが、一時期レオポルド一世に幽閉されていた場所です。この二人が現国王レオポルド二世の先祖です。そして、この部屋には、ブランシュルーヴについてグランドロンへとやってきたマックスの先祖男姫ヴィラーゴ ジュリアもしばらく通っていたのです。

微妙な長さで、二つに切るかどうか悩んだんですけれど、来週は月末で他の連載が入るので、今回は一つで行っちゃう事にしました。まだこれでは完結ではありません。念のため。


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あらすじと登場人物




森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架
(30)失われた伯爵


 今から一週間ほど前の事だった。レオポルドは逮捕されて牢で一晩を過ごしたマックスを訪ねた。

 牢の中から半ば敵意をもち、半ば絶望したように見る彼に、国王はなんと声をかけるべきか迷った。ずっと探していた従兄弟がここにいる。よく見れば叔母の面影がある。叔父フロリアンにもよく似ている。

「そなたは何者か、名乗れ」

 ようやく口を開いた国王の声が、前日のような怒りや憤りの感じられぬ戸惑ったものだったので、マックスは拍子抜けした。それから格子の方に近づくと膝まづいた。

「マックスと申します。鍛冶屋の次男でございます。陛下と同じくディミトリオス様に師事し、二年前ティオフィロスの姓を頂戴しました。それから教師として生計を立てております」

 手元に十字架がない今、自分が本当はフルーヴルーウー伯らしいと言っても通じない。自分自身でも信じられない話をどうやって自分を懲らしめようとしている国王に信じさせられるというのだろう。

「その両親は息災か」
「存じませぬ。十歳の時に、ディミトリオス様に引き取られて以来会う事を禁じられておりました。独立してから会いに参りましたが、何処ともなく立ち去ったとの事でございました」
「老師に聞いたが、そなたは黄金の十字架を持っているそうだな」

 マックスは驚いて顔を上げた。真剣な目で見下ろしている国王と目が合った。ディミトリオスが十字架を取り戻す前にその話を国王にしたとは夢にも思っていなかった。
「いいえ。十字架はラウラが持っているはずです。もし、彼女が手放していなければ」

「その十字架を、そなたはどうやって手に入れたのだ」
「ある貴婦人が……ディミトリオス様を訪ねてこられた《黄金の貴婦人》とお呼びしていた方が、私にくださいました。この十字架だけは、決して手放すなと、いつの日か心を込めて国王陛下にお仕えするようにと、おっしゃいました。私は、誰よりも大切に思っていたあの方との約束を二つとも破る事になってしまいました。それでも、どうしてもラウラを救いたかったのです」

 国王はサーベルを抜くとゆっくりとマックスの後ろにまわした。マックスは頭をもっと下げる事になり、後ろの首があらわになった。そして、王はそっと首筋にかかっている襟を更に下にずらした。そこには斜めにならんだ二つの黒子が、少し薄くなった色できちんと残っていた。子供の頃に従兄弟の首筋に見たのと全く同じだった。

 レオポルドは小さく息をつくと、後ろに控えていたヘルマン大尉に言った。
「縄を解き、牢から出して、ブランシュルーヴの間に連れて行け。客人として扱え」
「陛下! ご乱心あそばれたのですか?」
「いいか、誰にも知られてはならぬ。ここにいるのはフルーヴルーウー伯爵だ」

 ヘルマン大尉は腰を抜かすかと思った。マックスも証拠もなしに国王が自分を受け入れた事を意外に思って何かを言おうとした。レオポルドは静かに言った。
「黄金の十字架は他の者でも持てる。伯爵を殺して奪えばいいのだ。だが、叔母の腕に抱かれた赤子をこの目で見た余の目は誰にも誤摩化せぬ。そなたが本物である事は余が証し、それを覆せる者はおらぬ。だが、今は余計な事をするな。そなたが誰であるかをまだ誰にも告げてはならぬ。もし、そなたが未だにラウラの命を救いたいと思っているのならば」

「彼女は、どうなるのです。無事なのでしょうか。私はどうなってもいい。差し出せるものがあるならばどんなものでも差し出します。どうか、彼女を……」
「言ったであろう。余計な口はきくなと」

 それからの一週間、マックスは食事もろくに喉を通らなかった。

 ブランシュルーヴの間と呼ばれる客間は、青空に向かう美しい天使たちを描いた豪華な天井画と、たくさんの窓のある広い部屋だった。中央にある天上の高い白亜の居室の他に寝室の小部屋と、召使いの控える小さな空間など五つほど備えていた。しかし優雅に見えるのは内側だけであり、バルコニーに出ればそこが200フィートほどの掴まるもののない塔の上に備えられている事がわかる。飛び降りれば死ぬ他はない。

 彼に付けられた召使いは三人ほどの若い娘たちだったが、部屋の中には常に二人の屈強な男たちがいてマックスが余計な事をしないか監視をしていた。

 ラウラがどこにいるのか知りたくて、召使いの女たちのおしゃべりに必死で耳を傾けた。

 女たちはおかしな事を話していた。ルーヴランの謀が明らかになり、その日のうちに偽の王女は殺されて、血塗れた衣装と侍女が送り返されたと。

 だが、それでは話が合わない。レオポルド二世はまだ彼女が生きているような事を言っていた。そんな嘘をつく理由がどこにあるのか、それを彼に隠し通せるはずなどないのになぜそんな事を言ったのか。ましてや、この口の軽い女たちがペラペラと喋るままにさせておくとはどういうことか。

 女たちはマックスが誰か本当に知らないようだった。彼女たちは「旦那様」と言った。一般的な貴人に対する呼称だ。彼が誰であるかを隠し、彼に報せるべきでない情報は隠さない。それを考えあわせると、どうやらラウラはまだ死んでいないと考える方が自然だった。

 露見したあの場で、王は即座にラウラの処刑を申し渡さなかった。それどころか誰であるかわからぬよう、自分から誰であるかも言わないように口止めして引き離した。どういうことなのだろう。

「旦那様」
召使いの声にはっとして振り向くと、一番年長の女が戸惑ったように側で声を掛けていた。

「すまない、考え事をしていた」
彼は謝った。
「あの、これから国王陛下がお見えになるそうです。それでお召しかえを……」

 彼は、肩をすくめた。いま着ている白いシャツも、質のいい黒いズボンも、自分の給料で買った、王侯貴族の前に出るための一張羅よりもずっと質のいいものだった。だが、どうやらこれは普段着らしい。彼は頭を振った。
「わかった、着替えよう」

 小部屋に用意された服は、上質の絹で肌触りは最高だった。セルリアンブルーのしっかりとした緞子の上着は少し重かったが、どうやってこれほどぴったりくるものを誂えたのだろうと驚くほど彼の体に馴染んだ。

 上着の袖から出たレースの白い袖を見て、彼はやれやれと思った。未だに自分がフルーヴルーウー伯爵であることがよく把握できていない。当分慣れないだろう。一介の教師の方が肌に合っているのに。

 がちゃがちゃと、護衛の一団が階段を上がってくる音が響き、マックスは本当に国王がここにやってくるのだと思った。

 開かれた扉の向こうにレオポルド二世その人とヘルマン大尉、それにその部下たちが続いているのが見えて、彼は頭を下げた。

「久しぶりであったな、伯爵。ごきげんいかがかな」
国王にそういわれて、彼は頭を下げたまま、なんなんだとひとり言を飲み込んだ。

「お氣づかい、おそれいります。国王陛下に於かれましては、ご健勝の事とお慶び申し上げます」
教師時代の王侯貴族に対するセリフはスラスラと出てくる。これからどうなるのかと考えつつも。
「余は元氣だ。そなたに用意した伯爵夫人も息災だ」

 それを聞いて、彼は反射的に顔を上げた。再び反感の混じった目つきを見てレオポルドは嬉しそうに笑った。
「そなたの母が死の床で余に頼んだのだ。そなたを助け、支えてほしいとな。余が伯爵家にふさわしい貴婦人を妻として贈るのも、そのひとつだ」

「恐れながら、陛下。私には将来を誓った……」
彼がいい募ろうとするのをレオポルドは止めた。
「まあ、そういうな。先に娘を見てから言うがいい」
そう言って、扉の所で控えているヘルマン大尉に目配せをすると、大尉はドアを開けて、そとから水色のドレスを着た女を中にいれた。

 マックスは自分の目が信じられなかった。
「ラウラ……」
「マクシミリアン様……」
ラウラは目に涙を溜めて、そこに立ち尽くしていた。彼が手を差し伸べると、レオポルドは彼女の背中を押した。彼女はそのまま夢にまで見た男の腕の中に飛び込んだ。

「そう。これで、真のフルーヴルーウー伯爵と、その証の黄金の十字架、そして伯爵夫人が揃ったというわけだ」
国王の言葉に、召使いの女たちが思わず驚きの声を漏らした。その三人を見て、国王は厳しい顔をして言った。

「まだ伯爵夫妻がここにいる事を場外にもらしてはならぬ。そなたたちは、しばらくこの塔から外に出る事を禁じる。余がいいと言うまでな」

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Comment

says...
更新、お疲れ様でした。

うん、なんかすごくいい流れですね。
それにしても、レオポルド陛下の器が大きいのはもちろんですが、記憶力の良さにも感服しました。おいしいところを持って行きますね、この御方。二人を引き合わせるときの台詞とか、ほんとうにカッコいいわぁ。
って、いきなり伯爵「夫妻」なんですね。まあ、証人が国王陛下なら、誰も文句は言わないか(笑)
ルーヴランへのお仕置きが終わって、あとはフルーブルーウーをどうするかでしょうか。この分だと、陛下が地ならしまでしてくれちゃいそうですね。

次話の展開は、もう安心して良さそうですね。……ですよね?
2015.05.20 10:07 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
マックス、ごめんよ、陰ながら応援しようと思ったけれど、もう完全に掌中の駒……何も自分でしていないような気がするのは気のせいじゃありませんよね? レオポルドのナスがまま、キュウリがぱぱ~!!(あ、頭が変になっているのは許してください。ちょっと野球を観ていて、ある投手がプロ初完封に向けて頑張っているので、見ている方も力が入っています(*^_^*))
これって、夕さんが完全にレオポルドの立場で、放っておいたらどうしようもないカップルをくっ付けてやったという感じにも見えます。でもなんか、レオポルド、かっこいいけれど、寂しい奴だなぁ~(あ、国王に向かってなんてことを) こんな人に見合う女性はなかなか現れないだろうし。いっそ悪妻の方が良いのかも、とか行く先をあれこれ心配してしまうのでした。
で。なんだか、幽閉状態みたいだけれど、これってある意味新婚旅行ってことだよね~。そして領土も返してもらえるんだよね……あれ? そんな簡単じゃないんだっけ? いや、でも何より領主さまになれるのかなぁ、マックス。自由業が身に付きすぎちゃって。でも、実地検分で学んだことを生かすいい機会になるんですよね。
そうか、この後は結婚式とか大団円なのかしら。そうそう、ザッカがどうなったとか、ルーヴランの人々がどうなっているのか、とか、おバカなお姫様の行く末とか、あれこれ知りたいことがいっぱいですし。
次回も楽しみに待っています。
2015.05.20 12:40 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
おぉぉぉ……王様……(´Д⊂ヽ
もう、もう、言葉が出なくなりました……。

黒子があったのですね。
しかも、王様は直で見ていたと……
こういうエピソードを聞くと、ああ、この2人は血族なんだな〜〜って
妙に感心しちゃいました。萌えたとも言いますが……

ラウラが水色のドレス、というのも何だか素敵ですね。
今まで深紅のイメージが近かったので……

そして「マクシミリアン様」って呼ぶのですね。
ところで、マクシミリアンって名前、いいですよね。
よく見聞きする名前ですけど、響きがすごく綺麗で高貴な感じがします。
王様に対する態度も、やっぱり知的だしそつが無いし、何だかんだで彼もかっこいいな、と思いました。

これからどうなるんだろう、ちょっと予測がつきません。いい流れのような気がするのですが……。
続き、お待ち申し上げております。

2015.05.20 15:09 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

レオポルド、おばさんっ子だったんで、失踪するまでマックスとかなり会っているのですよ。しかもマックスは赤ん坊〜幼児で何も憶えていませんが、彼はもうちょっと歳上でしたし、たぶんホクロの件は、王妹殿下がわざわざ見せたんじゃないかな〜。

引き合わせるときのアレは、プチ嫌がらせです(笑)
こういう所は子供っぽいんだ、この人。

いきなり「伯爵夫妻」にしてしまったのは、ラウラのためですね。
どこからかボウフラのように湧いて出た貴婦人が何者かという話が出ると、いろいろと面倒くさいので「失われた伯爵が見つかった時には、もう嫁がセットでついていた」といって誤摩化すための布石です。マックスの事よりも、ラウラの事に熱心だったりして。

そうなんです。あとは、二つほど面倒な事がありまして、それを一つずつ片付けておしまいです。たたんでいるだけなので、ドキドキシーンはほとんど何もありません。

でも、終わりまで読んでくださると嬉しいな〜。

コメントありがとうございました。
2015.05.20 18:48 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうでしょう? 何も自分でしていない、おんぶに抱っこなんですよ、マックス。かっこわるい〜。
でも、なんか、こういうところでこだわっちゃうんです。この設定の、このスペックの男が、ここからスーパーマンになるなんて無理っしょ、って。牢から抜け出して、チャンバラやって、ラウラの居所を見つけて助け出して二人で逃げて……なんてやったら、ただの罪人で追われておしまいになっちゃうし、さすがの老師もかばえません。かといって、頭脳戦で……何もできないし。だったら、大人しくしているのが一番かな〜と。

あ、野球、いい結果になったようで、おめでとうございます。
そうなるとビールも美味しいですよね!

レオポルドの嫁取り、氣になりますか?
続編は、希望する声が多かったら書くつもりです(笑)
おおまかな構想は決まっているので、書こうと思えば書けるんですけれど、その件ではなくて、ザッカとルーヴランがらみの方が大変そうなので、書くかどうかはまだ微妙。でも、ストーリーとしては、続編の方が面白そうな氣がする。

話は戻りますが、そう、しばらく幽閉状態ですが、これにも理由がありまして、それにおっしゃる通り二人は新婚状態なんで、心配してやる必要は皆無です。フルーヴルーウー辺境伯爵領の件は、ええ、次回以降です。そう、ラブストーリーより、そっちの方がずっと大事だったりして(笑)

マックスは、自由にフラフラしたかったので、イヤイヤですね。でも、逃げられない事は覚悟しているかもしれません。

来週はお休みですが、また読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2015.05.20 19:00 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

レオポルド「いいヤツ」を頑張って演じています。心の中では「うえ〜ん」かもしれないけれど。

そうなんです。レオポルドはおばさんっ子だったので、誰よりもマクシミリアンを熱心に探して待っていたのです。まさか、老師が匿っているなんて夢にも知らずに。子供の頃に「いい子、いい子」していた仲なので、よけいに「首を切ってしまえ」には出来ないんですね。マックスの方は、小さかったので全く記憶はなく、遁走しようとしていたくらい王様の事はどうでもいい存在だったんですけれど。

ラウラのドレスはですね、マックスのイメージカラーのブルーに合わせてみました。
処遇が決まるまでは、グレーだったのはそういう意味もありまして、嫁になったのでお揃い色に。
舞台衣装とか、そうじゃないですか。カップルの色ごとに色相が違ったりする、バレエの衣装みたいな(笑)

そして、よくぞ氣がついてくださいました。「マクシミリアン様」この呼び名は書いては消し、書いては消し、これに落ち着きました。

「先生」って呼ぶのはダメ。召使いたちに「なんだそりゃ」って氣づかれると困るので。
かといってこの間まで「先生」と呼んでいた人をいきなり「マックス」はなんだし、だいたい相手は伯爵様なのに「マックス」はないだろうと思って。でも「伯爵様」も変。だって、二人ともつい最近その件を知ったばかりだし。で、苦肉の策です。きっとそのうちに「あなた」とか「マックス」とか呼ぶようになると思いますが。もし、続編があれば。

マックスの名前はですね。今回連載に当たって設定し直したのです。お貴族様らしい名前で、でも、発覚するまでは馬の骨っぽい略称の名前を探して、「マクシミリアン(マックス)」にしたんです。教師なんでそつなく振る舞うのはお手の物です。でも、本人は「柄じゃね〜」とトンズラ希望なんです。希望は叶いませんけれど。

ストーリー的には付け足しの恋愛沙汰(そんな扱いか!)のカタはつきましたので、ここからあとは、「森の詩 Cantum Silvae」的に重要なフルーヴルーウ辺境伯領に関する顛末が二つ来て、そしておしまいです。もう少々おつき合いくださいませ。

コメントありがとうございました。
2015.05.20 20:12 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
素敵な回でしたね~。とてもとても楽しく読ませていただきました。
夕さん、盛り上げるな~。
レオポルドはマックスの身体的特徴をはっきりと憶えていて、それを確認したのですね。これと黄金の十字架を合わせれば、この時代ではまず一番確実な認証方法でしょう。
マックスとラウラの引き合わされるシーン、よかったな~。ここが読みたかったんですよ。
レオポルド格好いい。もうラウラは諦めてるからか、演出が憎いですね。レオポルドも楽しんでいる風もありますし。
王が伯爵夫妻が揃った事を付けたときの、召使い達の驚きようを空想してしまいます。これか2人がら公に出て行くときの様子が楽しみになってきました。
2015.05.21 12:26 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんにちは。

あれ。お氣に召して嬉しいです。

子供の時に行方不明になった伯爵の件ですが、いきなり見ず知らずの人間が「出てきました」って、言われても困るだろうなと思ったのです。で、まずは物的証拠としての十字架があって、国王の信頼している賢者という証言がある。でも、それだけだと文句を言う人をねじ伏せるのは難しい、だったら国王自身も証人にしちゃえということで、ホクロの件を設定に盛り込みました。それでも文句を言って来る人間がいるのがこれからの話ですが、少なくとも国王自身が100%「これは本人だ」と確信できる事が大切かなと思いまして。

ラウラとマックスの再会は、かなり早い頃に決まっていたシーンでした。
ひねりも何もない「大団円」的なクライマックスをと思っていました。
実をいうと、高校生のときの原作では、「しばらく幽閉」みたいなものも何もなく、これで「めでたしめでたし」ですが、書き直してからはそうは問屋が卸しません。家督の相続の話やら、戦争になりかけた話やら「惚れたはれた」だけではすまないいろいろがまだとっ散らかっています。

でも、やっぱり、マックスはともかく、散々な人生を歩んできたラウラには(これから別の意味で大変な事もあるかもしれないけれど)まずは「幸せいっぱい」シーンでご褒美をあげたいなと思ってしまいました。

レオポルドは完全に楽しんでいますね。マックスにちょっと意地悪もしています。ま、このくらいはね。これだけ助けてやっているんだから、いいでしょう。

口の軽い召使いごとしばらく幽閉ですが、次回はようやく二人がグランドロンで生きていく道ならしに着手です。あと四回で完結ですが、もう少しおつき合いくださいませ。

コメントありがとうございました。
2015.05.21 13:27 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
うん、いい流れになってきましたね。
檻の中のマックスに、全部分かってて問うレオポルド、なんか良いシーン。(私的に)

でも・・・やっぱりここでも、ぜんぶレオポルドに持っていかれちゃっていますよね。
立場的に、受け身になるのは仕方ないんですが。
やっぱりレオ様、いい感じだ・・・。

この人の人柄次第でこのお話は悲劇にもなりうるんだけど、やっぱりここはこうでないと。
マックスはもしかしたら最後までレオポルドを超える男っぷりを発揮できないかもしれないけど、いやそれはそれで、マックスらしいのかも。(マックスらしいって、なんだ^^;)
ここまで来たら、二人には飛び切り幸せになってもらいたいですが。

ラウラがここで、やっぱり国王が素敵~なんて言い出さない限り、きっと大丈夫ですよね^^
2015.05.21 14:08 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんばんは。

もう畳みまくりなので、予定調和な感じが(笑)
知ってて質問する王ですが、やっぱりマックス本人の反応を見たかったのでしょうね。
なんせ、マックスはディミトリオスのお供としてかつて何回か王宮に来ていますが、遠くで頭下げているだけの役だったので、レオポルドにしてみたら初対面=逮捕みたいなものでしたから。
マックスの態度が悪くて、すんごく嫌なヤツだったら「こんなやつ偽物」と言い張ったかな。いや、ホクロを見たら「ちくしょ〜、本物じゃん」と心の中で泣きながら渋々許したかしら。

まあ、マックスは、大した事できない人だし(自分ちの主人公にこの言い草)、レオポルドに持っていかれるのはやむを得ないでしょう。ラウラを嫁にもらえたのも、ラウラが頑固に慕い続けていたからみたいですし。

「国王が素敵〜」か。まあ、私ならぐらりときて、後々、国王の愛人の座を……あ、嘘です。
ラウラは純真だった高校生原作者の作ったヒロインだから、きっとマックス一筋だろうなあ。つまんないの。

あと四回更新でおしまいです。もうちょっとおつき合いくださいませ。

コメントありがとうございました。
2015.05.21 18:07 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
罪な男だな。。。マックス。。。
(T_T)
そう業を背負うかどうかが男の甲斐性なような気がします。
2015.05.23 04:55 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

いや〜、今回マックスは「何もしていない」です(笑)
でも、伯爵位は棚ボタだし、嫁も無事にゲットだし、それでいいのかという問題はあったりして。
ま、彼は要領はいいんで、上手く立ち回るでしょう。いいなあ。

コメントありがとうございました。
2015.05.23 17:16 | URL | #9yMhI49k [edit]

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