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Posted by 八少女 夕

【キャラクター紹介】Infante 322

単なる思いつきですけれど、発表済みの作品や、まだ発表していない作品のキャラクターをちょこちょこっと紹介して、これから発表する作品に親しみを持ってもらおうかな、という姑息な新企画。第一回目は、いま書いている「Filigrana 金細工の心」の主人公である22について(開示しても構わない事や既出の事のみ)書いてみようと思います。

【基本情報】
 作品群:「黄金の枷」シリーズ
 名前:Infante 322 (略称は、22またはドイス)
 居住地: Pの街(モデルはポルトガルのポルト)
ボアヴィスタ通りのドラガォン所有の館
 年齢:「Filigrana 金細工の心」(未発表)では50歳
「Usurpador 簒奪者」(未発表)では20歳
「格子の向こうの響き」では34歳
 職業:バルセロスの雄鶏(Galo de Barcelos)絵付け職人



既に発表した作品の中では、「格子の向こうの響き」と「午餐の後で」に登場しています。そして本編には関係のない短い描写として「Infante 323 黄金の枷」の中で名前だけサラッと語られています。

現在連載中の「Infante 323 黄金の枷」の主人公であるInfante 323(23、またはトレース)の叔父で、外伝「格子の向こうの響き」では、えらく感じの悪い態度で登場しています。「Filigrana 金細工の心」では、歳をとって、かなり丸くなっていますが、基本は感じの悪いヤツです。主人公なのに。「午餐の後で」では、ベートーヴェンの「スプリング・ソナタ」をしつこく練習している謎の人物としてだけ登場しました。

名称が示すように、この人はインファンテ(「黄金の枷」シリーズの独自設定です)で腕輪についた青い星の数は四つ、《星のある子供たち》の一人です。父親は「Infante 323 黄金の枷」の現当主ドン・アルフォンソの二代前の当主ドン・ペドロです。22は、頭がよく、要領もよく、さらに健康と容姿にも恵まれながら、インファンテという存在故にそのどの利点をも活用する事ができなかった残念な人生を送っている人です。

「星?」、「その変な名前はなんだ」、または「ドラガォンって何?」という詳細がわからなくて氣になる方は、申しわけありませんが「Infante 323 黄金の枷」を読むか、下のリンクのアイコンをクリックして出てくる「あらすじと登場人物」コーナーをお読みください。用語集などもあります。このシリーズの設定はあまりにも特殊で複雑なので、ここでは全ては語れません。すみません。

インファンテは、簡単にいうと全人生「飼い殺し」の特殊な存在なのですが、あまりにも暇なので伝統的に「世間の人間が、誰が作ったんだろうかと疑問を持たないような何かを製造する」という仕事を持っています。この人の場合はポルトガルの伝統的なお土産「ポルトガロ」正しくは「バルセロスの雄鶏」という木製の土産物に彩色するという仕事をしています。

バルセロスの雄鶏

安価な土産物なのでそこまで完璧に彩色する必要もないのですが、この人はある種の完璧主義。家事などをする必要はないし、時間はたっぷりあるので、妙に熟練しています。

その他に、ピアノとヴァイオリンはプロ並に上手いということになっています。実は、その他にヴィオラとチェロ、コントラバスまではそこそこ弾けます。なぜそんなにいろいろと弾きたがったかというと、一人では演奏できる曲が限られるので、室内楽のパートをそれぞれ弾けるようになり、それを録音して一つの作品を演奏しようと思ったからなのですが、なかなか上手くいかなくて挫折しました。

その試みの途中に、ドンナ・アントニアという上記でリンクした作品すべてに出てくる女性が、ピアノを習って一緒に共演するようになったので、現在は一緒に住んでいるドンナ・アントニアとヴァイオリン・ソナタなどを演奏する事が多いです。


Rondo a Capriccio In G Major, Op. 129 "Die Wut über den verlorenen Groschen"

この曲はベートーヴェンのピアノ曲「ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 作品129」通称「失われた小銭への怒り」です。「なぜこんな通称がつくんだ」という曲ですが、「Filigrana 金細工の心」の中では「なぜこの場面でそれを弾く」という変なシチュエーションで22が演奏します。そう、私の中では、彼はかなり皮肉っぽい男性です。それから、音楽の修得にはとても大切な事ですが、執拗なほどに一つの事に集中するタイプ。しつこいというか、執念深いというか……。

外見ですが、子供の頃は見事な金髪でしたが、成人するまでには明るい茶色の髪に変わり、50歳の時点ではかなり銀髪がまじっています。短めの髪をきちんとオールバックに撫で付けています。瞳は青く、端正な顔立ち。美青年で洒落者という設定の24ことInfante 324とよく似ているというとある人物のセリフが「格子の向こうの響き」に出て来ることから、美形です。50歳の時点では、それなりに歳は取っていますが、体型もスリムなままで、ロマンスグレーの麗しいおじ様、とイメージしています。

という設定の人物を中心に、「Filigrana 金細工の心」を執筆中です。この作品は、「Infante 323 黄金の枷の完結後に、たぶん別館に隔離して公表する事になると思います。今後ともこのシリーズに興味を持っていただけたら、こんなに嬉しい事はありません。

【参考】
「Infante 323 黄金の枷」Infante 323 黄金の枷
黄金の枷・外伝集
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Tag : キャラクター紹介

Comment

says...
このシリーズだけでも夕さんは本当にものすごく緻密な設定で、作品世界を広げてらっしゃるんだなあと、改めて驚きます。
22は、まだそんなに出てきていないですが、印象的でしたね。うん確かにちょっと感じは悪かったけど(笑)でもいろんな事情をかかえてそうで。
そうか、まだ未発表の作品がいくつかあって、その中でも22はいろんな表情を見せてくれるんですね。
うう~ん、未発表のストックがたくさんある夕さんがうらやましい(そこ?)
このあとのお話の公開も楽しみにしています。

こうやってキャラを一人ずつ紹介する企画もいいですね。
過去作品のキャラも、こんなふうに紹介されたら、読んだひとは思い出すし、読んでいない人は興味を持つし。
私も……と思ったけど、ミステリーのキャラって、素性を書くだけでネタバレになるから、むりかなあ><(でもサブキャラなら・・・)
2015.05.18 09:38 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
すごいなあ、夕さん。これでたったのチラ見せなのですか?
残念とはいえ、人生、生きてきていますねえ。

世の中色々な人生があって、どれもみんなドラマなのですが、22もとてもドラマチック。
しかもこの人生、22が自分だけで築いてきたものではなく、夕さんによる緻密な設定や背景と絡んでのこと。
だから、お話は22のお話であるのと同時にその周りも巻き込む壮大な内容になるのですよね。うぉ~。たーのーしーみー!
まーてーなーいー。けど、まーつー。(すみません。どっかにいっちゃいました・・・ -_-;)
2015.05.18 12:37 | URL | #- [edit]
says...
って、何時だ? あ、微妙に寝落ちしていた後にお風呂に入ったら目がさえちゃったのです。コメ書いたら寝ます~
などとどうでもいい報告は置いといて。
22もなかなか曲者のおじさんですが、とっても存在感のあるキャラですね。曲者のおじさん、って好きなんですよ。特に夕さんちのこの設定の中では、こんなふうに曲者化する人もいるのか、と思ったら、ますますこの設定が面白く感じられます。ひねくれたオッチャン、わたし的にはかなりツボです(^^)

こんなコーナーもいいですね。人物紹介って楽しいのですよね。本編ではいちいち書かないことなんかも紹介したり、実はこんな裏設定もあるのよと言ってみたり、ついでに興味を持ってもらえたら最高ですね。
あ、よく考えたら私も『自作を語るのはまだ早い』ってタイトルで宣伝もどきの記事をシリーズ化したのでした。まだ(1)しかないけれど。次のネタは北条仁の予定だった(再開にあたって……)。書こうっと!
いや、自作やキャラを語るのって、ほんとにとっても楽しいんですよね。そして他人様のを読むのも楽しい。
次なる人物も楽しみにしています(*^_^*)……寝ます(-_-)zzz
2015.05.18 18:28 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

まだまだいっぱい穴はあるんですよ。時々、「あ、こんな重要な事を考えていなかったぞ」とはたと思いついたり(笑)本人にとってはあたり前のことが、よく考えたら矛盾していたなんてことも。

一番最初に、「Infante 323 黄金の枷」のストーリーを思いついた昨年のポルト旅行中には、22は影も形もなかったのです。それが、いつの間にかなり重要キャラになってしまっているのですが、今回開示した紹介の中には、ものすごく重要な二つの人生の転機の事が故意に隠されています。ネタバレ防止です。一つは、生まれてきたときの事で、もう一つが二番目の作品「Usurpador 簒奪者」のメインエピソードです。これが、limeさんの察していらっしゃる「事情」で、これを「こんな事があったんだから、感じ悪いヤツになっても当然だよね」と納得していただけるように書けるかが、これからの命題です。

でも、ストックにはまだなっていません。「Filigrana 金細工の心」が三分の一くらい、「Usurpador 簒奪者」に至ってはまだ十分の一くらいしか書けていませんから。超危険! 「Infante 323 黄金の枷」はあんなにスルスル書けたんだけれどな〜。お花畑脳のマイアは書きやすかったんですね。

キャラの一人ずつの紹介は、ネタ切れのときのいい記事になります。でも、「大道芸人たち」の蝶子から、とやっていると多くなりすぎてハマるので、その時の感覚で、適当に「どういうチョイスなんだ」と首を傾げられるような人選でいくつもりです。もし続けば(笑)このまま尻切れとんぼになったりして。

limeさんのところは……ああ、確かに難しいですけれど、主役をと思わずに、塚本とか、ミーナとか、島津さんとかならOKでは? 現在の本編の流れと直接は関係なさそうな人物を選ぶのがミソかも。

コメントありがとうございました。
2015.05.18 18:41 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。ものすごく重要なことをいっぱい隠しています。
だってネタバレしちゃうんだもの〜。
というのは置いておいて。

そうなんですよ。残念でも、飼い殺しでも、人生は人生なんですよね。それに、恵まれている部分もあります。飢えた事もないし。

22の人生は、一見するとドラガォンのシステムの被害者のように見えますが、実は、この人が自分で選んでそうなってしまっている部分もあって、背景と設定と、それから一人の人間としての生き様と選択について、読者の側から納得できるように書けるといいんですけれどね。それがこれからなのですよ。

そして、22だけでなくて、かなり多くのキャラクターたちが巻き込まれて、影響しあいながら複雑になっていく予定です。いま発表している「Infante 323 黄金の枷」はマイアと23だけに特化して書いたので、かなり単純で書くのも簡単だったんですけれどね……。

楽しみに待っていただけて嬉しいです。頑張って書くぞ〜。

コメントありがとうございました。
2015.05.18 18:59 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

週のはじめなのに、なんて夜更かしを! 大丈夫ですか?!

さて。22ですが、お、彩洋さんに氣にいってもらえたぞ。曲者キャラとしては、それはかなりのお墨付きですよね。るんるん。

22の境遇と、過去に何があったか、現在の選択など、本文として読んだ時に入り込んでもらって「そうなって当然」と思ってもらえるか、それともドン引きされて終わるのか、まさに作者の腕次第、というところです。23は基本いいヤツなんで、ストーリーの持っていき方はそれほど難しくないんですが、こういうひねくれタイプは、「実はすごくいい人だった」にはしたくないし、かといって読者に嫌われたまま終わるのもなんだし、悩む所です。

そうそう。この間の慎一を紹介していた、あれですよね。それもそうだけれど、今日の真に関する記事もキャラ紹介になっていて、「あ、今日もお揃いになった〜」と喜んでおりました。ただ、彩洋さんの所の渾身の記事と違って、ウチのは本当にチラ見せ状態で肝心な事は全部隠されていたりします。

たぶん、彩洋さんの人たちは設定を全部読者が知っていても、文章そのものを読みに読者は行くと思うけれど、私のは「そこまでわかったら、もう読む事ないじゃん」になるんだと思う、その違いがあるのかな〜と思ったり。

仁のコーナーは楽しみだな〜。あの人、彩洋さんちのキャラの中では五本指以内くらいに好きだもの。

私は、次はまだ考えていないんだけれど、アメリカチームの誰かにするか、それとも既に完結した作品から行くか、ちょっと考え中。キャラの数はいっぱいいるんだけれど、語るほどいるのはどのくらいかな……。

コメントありがとうございました。
2015.05.18 19:35 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
おはようございます(^^)
そうそう、この黄金シリーズは設定が一番面白いんですよ。あ、人物が面白くないわけじゃなくて、あの設定があって世界が紡がれている、設定の面白さを中で動く人物で生かしている、という私がすごく憧れるパターンなのですよね。ほんと、すごい世界感ですよ。
で、その中で動く人物の中には、23やマイアやドンナ・アントニアみたいに健気だったりいい人だったり、ばっかりじゃなくて、やっぱり結構歪む人も(24?)いるだろうし、そして、腹をくくってちょっと悪人、もいるだろうし。いや、悪人じゃなくてひねくれもの?
で、何で再コメに戻って来たかというと!
「こういうひねくれタイプは、「実はすごくいい人だった」にはしたくないし、かといって読者に嫌われたまま終わるのもなんだし」←これです!
そうそう、「実はいい人だった」っての、私も絶対いや~。
これから【雨】に出てくる、スケベな権力者がいるのですが、結構悪人です。この人物は友人好みかと思って出したのですが、彼女曰く「実はいい人だった、ってのは絶対やめてね。悪人を貫いて~」……夕さんと同じことを言ってる(^^) そう、酸いも甘いも乗り越えてきた年代の我々(勝手に夕さんも同世代)にとっては、下手にいい奴より腹くくってひねくれている人物、好きなんですよね(^^)
いや、この部分にニマニマして、コメ書きに戻ってきました。
仕事、行ってきます!
2015.05.19 00:13 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんにちは。

彩洋さん、いつ寝ているんだ……。睡眠不足は、美容の大敵ですよ!

あはは。でも、真シリーズの大河小説設定に較べたら、全然ミニ設定じゃないですか。
登場人物も、今ごろいろいろ足しているし。
あれなんですよ、「ドラガォンの館の現在」から一歩外に出ると、またいろいろと名前が必要になって「ポルトガル人 名前」で検索しながら、あれこれやっています。やっぱり新しいお話なので、まだまだ穴だらけです。

でも、かなり最初の方に「ドラガォンの掟」みたいなものが、はっきりと決まっていたので、ストーリーの流れ方、キャラの反応みたいなものは、ある種の一貫性ができて、便利です。何でもありより、こういう縛りがあった方が、物語は構築しやすいですね。

あ〜、マイアけなげかな。ただ何も考えていないだけかも?
アントニア、あ〜、この人もマイア視点だけでは、まだ見えていませんが、ウルトラ面倒くさいですよ。
「Filigrana 金細工の心」をここまで面倒な話にした張本人はアントニアだからな〜。ぶつぶつ。

22は悪人、ではないかな。ひねくれ者は間違いないです。24は悪人なのか病人なのか、解釈によるな……。

24は別として、この「黄金の枷」シリーズって、いわゆる悪人がいないんですよね。そんなのいなくてもシステムだけで十分困難なので、それでいいかなと。

それに、世の中に悪人がいないなんて事は全く思わないんですけれど、なんか「悪人」と「善人」って、そんなに簡単にわけられないかなと思う部分もあって。ものすごい悪人も、聖人みたいな人も確かにいますけれど、それ以外のグレーゾーンの人間がこの世の90%くらいを占めているんじゃないかなと。で、何を書くのかによって違うんですけれど、なんていうんだろう、「アメリカンヒーローに叩きのめされる悪の権化」みたいな「こいつだからコテンパンにやってもOK!」的な悪人は、私の小説には不要かなと思う事があります。 

彩洋さんが【雨】を書きはじめた時に怒っていらした「何か」があったとおっしゃっていましたよね。そういう原点、許せないと思う事に対しての主張としての物語には、そういう悪役が絶対的に必要だと思うのですよ。要するに、何を訴えかけるために書いている物語なのかということなんです。私の小説は、正直言ってそういう訴えとはほとんど無縁で、個人の特定の感情について書いているだけなので、悪と戦う必要はあまりないってことなのでしょうね。

22にしても、(別の作品ですみませんがわかりやすいからあげる)ザッカにしても、私の中では敵役にはなれても悪人というのとは違う。単純に、主人公というか、こちらが立っている視点からみると敵対する立場にいるし、やっている事も全く褒められた事ではないので明らかに「いい人」ではないのですが、彼らにも言い分があるというのかな?

反対に、こちら側に立っているキャラゆえに、多少「え……」ということにも目をつぶってもらっているキャラというのもいまして、例えば高橋瑠水なんてあれはヒロインだからこそ許されましたが、別の人がヒロインの小説だったら、ただのトンでもキャラかも。でも、彼女の立場に立つと、そうなっちゃう理由がある、みたいな。

というわけで、そんな「いい人ではない」22を主人公にして書いているんですけれど、この人の残念な存在は破壊力が大きくて、少なくとも三人の女性が巻き込まれています。でも、それを美化しすぎないように、一方で「なんだこいつ」で終わってしまわないように、いかに中庸に書いていけるかが目下の課題かな……。

でも、実をいうと、「Infante 323 黄金の枷」はマイアと23の話、とものすごくはっきりしているんですが、残りの二つは、いろいろな人の物語がカオスに入り乱れています。そういう意味で、どこで誰に感情移入するかは、読者まかせです。「いい人」も「悪役」も誰がどこにシンパシーを感じるかでガンガン変わる可能性もある、そんな小説になりつつあります。

彩洋さんが読んでくださったら、誰に移入するのかななどとちょっと考えたりして。

出勤前の貴重なお時間に、コメントありがとうございました!
2015.05.19 13:09 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
(って、またまた来ちゃった~)
池波正太郎先生を目指している私のモットーも「(人間ってのは)いいことをしながら悪いことをして、悪いことをしながらいいことをする」って話なんですよ~(^^) 夕さんの仰る通り、立場によって善悪が変わるってのもあるし、誰が考えても悪いことをしている人が、家ではものすごくいいお父さんだったり、逆に社会的にも徳の高い人が裏でとんでもないことをしていたり。こういうのが一人の人の中に同居するってのは、ゴッドファーザーでマフィアのドンが息子を失ったときに流す涙でなるほどな~と思った次第で。池波作品にはそんな人ばっかり出てきています。
実はうちの【雨】の「悪人」も、とんでもない奴らだけど100%悪人ではない、という感じです。それを断罪する立場の「あの男」だって正義のミカタじゃありませんし、真をけしかける「自称悪人」のオッチャンもどこか魅力的だったり(少なくともわが友の好みのタイプらしい)……うん、多分、私の話にも夕さんとこと一緒で100%の善悪はないな~。いや、そもそも善悪の線は引けないっての、私も賛成です(^^)
(お邪魔しました~~)
2015.05.19 13:40 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
あれっ? 返信はやっ!

私は、今日はお休みしていて、今コーヒーを淹れた所です(笑)
この時間帯は「お菓子を食べてもなかった事にできる」という都合の良い情報を鵜呑みにして、チョコタイムでもあります。

さて。

確かに真パパだって、スナイパーだとしても、息子への愛情は一人のパパ……なんですよね?
それに、ヴォルテラのパパの方だって、ヴァチカンが絡んでいても、どう考えても聖人の組織じゃなさそうだし。スケールが大きくなればなるほど、することの「いい面」と「悪い面」の振れ幅って大きくなるのかなあと考えたりもします。【雨】の「悪人たち」の振れ幅もあると思いますけれど、そっちを主人公にしたら竹流パパが「悪」の組織って位置づけになるのかもしれませんよね。

うちだと……「夜のサーカス」のミハエル・ツィンマーマンって「悪人」がいました。主人公ヨナタンを利用したあげく家族まとめて片付けちゃおうとした人ですね。でも、この人だけは単純な「悪人」扱いで、詳しく描写しませんでした。理由は「長くなるから」。そこまで掘り下げていられっか、ってことで。

でも、ちょっとずれますけれど。文豪池波正太郎というレベルではなくて、WEB上の素人小説というくくりだと、敵役の「いい部分」なんか掘り下げてちんたらやっている「人間とは」小説よりも、つべこべ言わずにヒーローが悪人をばっさばっさ切っていくゲーム風小説の方がずっと受けているみたいですね。たまにそういう結果を目にしては「がっかり」している私がいます。

コメントありがとうございました。
2015.05.19 14:14 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
サキにはまだこういう深いキャラは無理だなぁ・・・という感想です。
もっとストレートに善悪分類されていますし、もっと深みが出せればいいなぁと思いますが難しいです。もう少し年齢を重ねる必要があるのかな。先はこういう方面はほとんど加えてくれませんから。だから彼は年齢相応の経験を積んでいないんじゃないの?と思ったりします。実際こういう印象をストレートに質問すると「俺もそう思ってる」なんて言います。「深みのある酸いも甘いも噛み分けたキャラは、俺には書けないよ」なんて開き直ってしまいます。
そして「いいことをしながら悪いことをして、悪いことをしながらいいことをする・・・そんなキャラはサキには書けないだろうし、そんなサキの書いた文章を校正するなかで、そのようなキャラをお前の文章の中に創り出していくことは不可能だ」と言います。
最後は「俺はお前の文章を一応読めるように校正するだけだ。付け足すこともあるが、限界がある。アマチュアに多くを望むな!」そう言います。
確かにそうですね。「ちょっと見てくれる?」という軽い乗りで文章を見てもらってるつもりだったのに。あまりに多くを期待しすぎていたのかもしれません。
反省です。
すこしづつ“22”のような深みのあるキャラが書けるように精進していこうと思いました。実際に出来るかどうかは分かりませんけれど。
少なくともこのブログを始めてこんな思いを持つことの出来る方と(しかも複数)お知り合いになれたということは凄いことだと思います。
偶然の出会いに感謝です。
そしてこの企画、本編を読んでみたくなるんですよね。まだ発表されていないストーリーにも期待します。

あ!リアルコハクから「バルセロスの雄鶏」をお土産にもらっています。木製ではなくてお土産用の金属製の物なのですが窓際に置いてあります。
幸運を呼ぶ込むって聞いてます。
2015.05.19 14:24 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

いや〜、そんなに難しい事じゃないと思いますよ。
それに、先さんは謙遜してそうおっしゃっているだけでしょう。
社会に出てあれこれ経験し、結婚してお子さんも育てられている方、特に男性は、様々な形で「酸いも甘いも」経験してしまうものですから、先さんご本人は私なんかよりもずっと酸いも甘いも噛み分けられていて、世の中をご覧になっていらっしゃるはずです。

「いい事をしながら悪い事をする」特別なキャラクターというよりは、どこにでもいる普通のキャラクターの延長なんでしょうね。「よかれと思ってやったけれど、よくなかった」「相手を幸せにしたいと思ってはいたけれど、自分が苦しくて実現できなかった」「苛ついて特定の人には辛くあたってしまうけれど、雨に濡れた仔猫はほっておけない」「つい楽な方、または利己的な方に行ってしまったけれど、心が痛む」のように、大人でも子供でも誰でも当事者となりうることだと思うのです。

でも、子供の場合は、動いている範囲が狭いし、まだ大人に守られている場合が多いので、本当に取り返しのつかない事をしてしまう割合が比較的少ないのだと思います。大人が人と関わると、親や先生の指導なしに行動する事が増えて、それが人生を少しずつ違う方向に動いていって、戻れなくなってしまうんじゃないかなあと、そんな風に感じています。

小説はどんな書き方をするかによって、同じ人物でも違いがはっきりと出てきますよね。例えば、「いつも理不尽に主人公を虐める嫌なヤツ」という点を強調して書けば、その人はただの敵役になります。でも、人の視点に立って「なぜそういうことをするのか」を丁寧に描写する事で、その人の苦悩を伝える事もできます。全てを書ききろうとするとただの冗長で論点のわからない小説になるので、何を伝えようとしてその人物を設定するのかが重要になると思うんですが、それでも、その人は「邪悪な人」なのか、「瞬間湯沸かし器タイプの人」なのか、「心の弱い人」なのか、それとも「厳しい人」なのか、それまた作者による設定で変わってきますよね。

サキさんの作品の中にも、ちゃんと「善悪だけで簡単に分類できない人物たち」は出てきていますよ。一番わかりやすいのは「クウ」のシリーズだと思いますけれど、他にも。私がサキさんの(私の予想している)年齢の頃には、あそこまで深い心の機微は表現できていませんでしたから、反対にサキさんはすごいなあといつも思っているのですよ。

もっとも、先さんのおっしゃることにも理があります。
先さんがご自身の小説として言いたい事を設定なさるならば、もっと別のタイプの人物が、別のタイプの行動をして、それを別の形で描写なさると思うのです。でも、小説の骨格を決めていらっしゃるのはサキさん。だから、基本的には先さんは推敲と校正しか出来ないのだと思います。そうでないと、作品のバランスがとてもおかしくなるし、サキさんご自身も続きが書きにくくなると思うんですよ。

一度でいいから、先さんがお作りになって、サキさんが校正した小説というのも読んでみたいな、などと思ったりもします。全く違う小説になるんだろうな……。

そしてこちらの本編は鋭意執筆中です。今日は頑張って少し進めました。この調子で書けると、「Infante 323 黄金の枷」が完結するまでには、何とかなりそうです。頑張ります。

あ、「バルセロスの雄鶏」、サキさんもお持ちなのですね。そうそう。幸運のお守りなんですってね。リアルコハク、素敵なお土産をくださいましたね。あ、コハクのストーリーも、またお待ちしています。

コメントありがとうございました。
2015.05.19 15:51 | URL | #9yMhI49k [edit]

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