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Posted by 八少女 夕

【小説】Infante 323 黄金の枷(16)休暇

月末の定番(といいつつ月初になってしまった)「Infante 323 黄金の枷」です。

長時間で土日の勤務もあり、さらに普段は許可なしでは館の外へも出られない生活をしているドラガォンの館の召使いたちには、二ヶ月に一度、一週間の休暇が与えられます。勤めだして二ヶ月。マイアもはじめての休暇をもらいます。このマイアの休暇の話は、今回を含めて三回にわけてお届けします。

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あらすじと登場人物





Infante 323 黄金の枷(16)休暇

「マイア、木曜日から一週間の休暇です。25日の朝からまた仕事なので、24日の夕方には戻ってきてください」
ジョアナに言われてマイアはびっくりした。
「休暇? でも、あれは二ヶ月経たないといただけないのでは?」

 ジョアナは笑った。
「ええ、そうですよ。忘れたみたいですが、あなたは昨日で二ヶ月ちょうど働いたのですよ。慣れないことばかりだったでしょうが、よく頑張りました」

 マイアはジョアナにほめてもらって嬉しくなった。もう二ヶ月経ったなんて、思いもしなかった。
「マイア、しつこいようだけれど、誓約を忘れないようにお願いしますね」
「はい」

 洗濯物を取りにいくついでに、23に休暇のことを報告した。
「ずいぶん急だな。ああ、そうか。もう二ヶ月経ったんだな」
「うん。私も、びっくりしているよ」

「家族に会うのも久しぶりだろう。よかったな」
「うん。休暇の間、何をしようかなあ、考えてもいなかった」

 23は笑った。マイアはふと思いついて意氣込んでいった。
「ねえ。23、休暇だったら、館に帰る時間を氣にしないでいいから、いつもより遠い所にも行けるよ。どこかに行かない?」

 23は、マイアを見たが、すぐに首を振った。
「休暇中はたぶんお前の家の近くの《監視人たち》が観察をするだろう。怪しまれるような行動は避けた方がいい」

 言われてみればその通りだった。マイアはひどくガッカリした。23は失望しているようには見えなかった。それまで作っていた靴を脇にどけると、作業台の引き出しから型紙を探し出した。忙しそうだなとマイアは思った。洗濯物の籠を持って退散することになった。落ち込んだように去っていくマイアの後ろ姿を、23はじっと見つめていた。

 休暇の前日、掃除当番だったので三階と二階を急いで終わらせて工房に降りて行くと、23はいつものように作業をしていた。私が明日からいなくても、なんでもないんだろうな。埃をはたきながら、マイアは靴を仕上げている23の横顔を眺めた。

 掃除機かけが終わり、コードをしまいながら、これが終わったらさようならを言わなきゃと思っていた。たった一週間なのに、私も大袈裟だな。

「できた」
その声でマイアは、顔を上げた。23はマイアに焦げ茶色のバルモラルタイプのウォーキングシューズを見せた。
「お前のだ」
「え?」

「休暇中は、街をたくさん歩くだろう。パンプスよりもこっちの方がいい」
「……。わざわざ、作ってくれたの?」
「パンプスを大切にしてくれているから。ほら、履いてみろ」

 マイアは嬉しくて涙をこぼす寸前だった。膝まづいて調整をしてくれている、23の丸い背中をじっと見ていた。

「なあ、マイア」
23は革ひもを縛りながら言った。

「何?」
「俺は、俺のことを信じて今はマリアに何も言わないと約束してくれたお前のことを信じている」

 ライサのことだ。メネゼスさんやジョアナが心配しているのも、そのことだ。
「23。わたし、約束を一度も破ったことがないほどいい子じゃないけれど、あなたとの約束だけは死んでも守るよ。マリアには休暇のことは言わないし、逢いにも行かない。だから、心配しないで」

 23はマイアを見上げて微笑んだ。
「ありがとう。お前にだけは言っておく。ライサはボアヴィスタ通りにいる。アントニアの家だ」
「23……」
「あそこには《監視人たち》がうじゃうじゃいるはずだ」
「大丈夫だよ。わたし、あんな高級住宅街にいく用事は何もないもの。ウロウロしたりしない。教えてくれてありがとう」

 立ち上がった23は、マイアの頭をぽんと叩いた。
「せっかくの休みだ。仕事のことは忘れて楽しんで来い」
忘れられるわけないじゃない。マイアは23を見つめた。

「6月24日、サン・ジョアンの日までか。いい時期に休みをもらったな。天候に恵まれるといいな」
マイアは飛び上がった。すっかり忘れていた。そうだ、サン・ジョアンの日!
「ねえ、23、前夜祭、行った事ないんでしょう? この街に住んでいてあれを見ないのはもったいないよ。それだけは一緒に行こうよ」

 23は、しばらく答えなかった。即答しない所を見ると、心を動かされているのだろう。毎年のあの騒ぎは、鉄格子の窓の向こうから聞こえていて、行きたいと思っているに決まっている。一年に一度しかないのだ。一緒に行こうよ、行くって言って。

 彼の瞳に諦めの色が灯った。それから静かに首を振った。マイアはその感情をよく知っていた。左手に金の腕輪をしている者が親しんでいる想い。「試しもしないで諦めるな」という人たちはわからないのだ。小さい子供の頃から、どれほど抵抗し、それが無駄だったと思い知らされ、多くのことを諦めさせられてきたかを。マイアはうつむいた。それでも諦めきれなかった。
「最初に待ち合わせたあのカフェに、夜の九時に行くから。もし、氣が変わったら来て、ね」

 23は微笑んだ。
「いい休暇を」

 朝早く、マティルダに短い別れを告げて、ドラガォンの館を出た。坂を上って、父親と妹たちの暮らす懐かしい我が家に戻った。

 レプーブリカ通りは間口の狭い家がぎっしりと並ぶ区画で、マイアの父親と二人の妹とが三階のアパートメントに暮らしている。書店に勤める父親の給料は決して高くない。妹のセレーノは菓子屋に勤め、エレクトラはお茶の専門店で働いている。どちらもあまり給料は高くなく、独立してアパートメントに住むのは難しい。ギリギリ四部屋あるこの小さい空間で肩を寄せあって暮らすのが当然のように思っていた。

 ドラガォンの館でマイアに割り当てられた部屋は、個室ですらなかったが、高い天井、広い室内、シンプルだけれどどっしりとした家具、そして窓から見渡せるD河の眺めがあり、マイアにはとても心地が良かった。それに召使いたちが仕事や休憩をするバックヤード、料理人たちの手伝いをする時におしゃべりもする厨房といる場所があちこちにあった。さらにマイアはこの家で三家族が暮らしているのよりもずっと広い空間に一人で住んでいる23の居住区に入り浸っていた。それに慣れた二ヶ月の後に我が家に戻ってみると、全てが狭苦しく、何よりも自分の存在がその空間をさらに圧迫しているように感じるのだった。

 誓約はマイアを苦しめた。これまで父親と妹たちに隠しごとをしたことはなかった。する必要もなかった。《星のある子供たち》であることで、この家庭に負担をかけていると感じていたマイアは、いつも彼らに誠実であろうと努めてきた。それなのに今回だけは何も言うことができない。彼らがどんな仕事をしているのか、どんな所かと訊くのはとても自然なことなのに。
「何も話してはいけないの」
そう答えることで自分がとても冷たくて嫌な人間になったように感じる。これまでよりもずっと、腕輪が自分と家族の間の壁を作っているように感じた。

 それだけではなかった。心の大部分を占めている悩みをマイアは妹たちに話して軽くすることができなかった。23その人が誓約で話すことを禁じられている事項の中に含まれるだけではなく、見込みがなくてもどうすることもできない今の状態を明るく前向きな妹たちに話すことができないのだ。進めと言われても、退けと言われても、自分が壊れてしまいそうだった。

 妹たちと父親は優しいのに居場所がない。マイアは少し前に23と行った河向こうのワイン倉庫街を思い出していた。

 河に面してたくさんの倉庫兼試飲所があった。たくさんの観光客が行き来して、にぎやかな一画だ。パラソルの下では人びとがポートワインとタパスを楽しんでいた。次々と到着するバスから降りてきた人びとは、試飲と購入のために大きなワイナリーへと吸い込まれていく。マイアには見慣れたGの街の観光街だった。けれど23にはそうではなかった。小さな鱈のコロッケが三つ載った小さな皿とSuper Bockビール。屋敷でクラウディオたちが作る洗練された料理とは正反対の庶民の楽しみが23には珍しそうだった。鋭く突き刺すような強い陽射しの中、23の笑顔も白くかすんでいるように思えた。

 どうしてそちらに行ったのか憶えていないが、その後二人は一つ山側の通りを歩いた。そこは河沿いの賑やかな通りと正反対で、ほとんど誰も歩いていなかった。白い壁が強い陽射しを反射していた。前を歩く23の白いシャツ。丸い背中。マイアの心は急に締め付けられた。彼は壁に溶け込んでいなくなってしまいそうだった。
「待って。ねぇ、待って」

 23は振り向いた。
「どうした?」
いつもの彼だった。ちゃんとした存在感があった。マイアは大きく息をした。
「なんでもない」
「何でもないようには見えないが」

 マイアは肩を落とした。
「……消えちゃうかと思ったの」
それを聞いて23は笑った。
「消えたりしないさ」

 消えそうだったのは、自分の方なのかもしれないとマイアは思った。あの午後に二人は一緒にいた。マイアとあそこにいた23はインファンテではなかったし、ドンナ・アントニアの恋人でもなかった。今、彼は元の居場所に戻り、物理的にも心も遠く離れていた。マイアはもとの世界にいる。ずっと当然だったレプーブリカ通りの小さなアパート暮らし。マイアにふさわしい狭い空間。それでいて拭うことのできない《星のある子供たち》であることの違和感。私はこの世界に一人ぼっち。マイアは言葉にして思った。マイアが浮かれていた23との時間は、叶わない夢、実体のない蜃気楼なのだと思った。
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Comment

says...
更新、お疲れ様でした。

マイア、休暇でうきうきかと思いきや、意外なことになりましたね。
そうか~、身も心も、すっかりドラガォンの館の人になっちゃったんですね。というより、あっちの世界を見てしまったから、こっちの世界が違って見えるのか?
いずれにせよ、もといた世界が、居づらくなってしまうという感覚、戸惑うでしょうね。
マイア、一人でいじけてますけど、23がまた靴を作ってくれたってことは、大事に思われているってことだと思うんですけどねぇ。
次回の休暇編パート2、ここからどう転がっていくのか、楽しみです。
2015.07.01 07:22 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

そう、休暇中にうだうだしているマイアです。
これが初休暇で、scriviamo!で書いたのが二番目の休暇なんですが、どちらもマイアサイドから見るとこんな感じです。

妹たちも父親も、意地悪なんかはまったくしない、いい人たちだし、何かが変わったわけではないんですが、マイア自身が少し変わってしまったのでしょうね。
ちなみに、今回出てきたパパ違いの妹たちの名前は、TOM-Fさんのご指摘をヒントに名付けたんですよ〜。

23のひいき、炸裂中ですが、やはりマイアは全然わかっていませんよね。いじけまくっています。
来月はこの翌日の話なんですが、いじけついでに「やっぱりこいつ、思慮が浅い」を思いっきりさらけ出します。ご期待ください(笑)

コメントありがとうございました。
2015.07.01 18:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
二ヶ月に一回の休暇、メリハリが付いて良いですね。
二ヶ月間、色々ありましたねえ。(私がしみじみしても・・・ -_-;)
新しい靴をお餞別にだなんて、やるなあ、23^^

そうそう。長らく空けると、それまではずっといたはずのところになんとなく違和感を持ってしまうの、わかります~。
周りはなんにも変わらないのに自分がね。
建物だって変わらないのに、時間は確実に経っていて・・・

カフェの待ち合わせに23が来てくれると良いですよね。
お祭りの思い出はきっと特別なものになるはず。

三回戦ですか。濃ぃそうですねえ。
そのお話を待っている間に、次の休暇が来ちゃういますよっつ^^
2015.07.02 02:28 | URL | #- [edit]
says...
こんにちは

マイアにとっては、激動の二ヶ月だったのですよね。本当は大したことのない勤務ですけれど。

そして、けいさんはきっと実感としておわかりになるかもしれませんが、帰国して前はあたり前だった世界が、全然違って見えてしまうってことありますよね。日本も沢山変わるのですけれど、それ以上にきっと自分が変わっているのに違いない。

待ち合わせに23が来るかどうかは、乞うご期待!
(こんなところで引っ張るな……)
サン・ジョアンのお祭りは、ポルトでは一番盛り上がる特別なお祭りなのです。
もちろん23はこれまで一度も参加したことがありません。

この話、ひと月に一度更新なんで、たった一週間のことに三ヶ月(笑)
でも、そのあと一氣にターボですので。(でも、まだ終わらない)

コメントありがとうございました。
2015.07.02 13:29 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
実家も家族も、何も変わっていないのに、驚くほど距離を感じてしまう・・・。なんか痛いほどわかります。
いえ、自分にそんな経験があるわけではないのに、マイアの気持ちがしみじみと分かる。これが物語の面白さですよね。
きっとその感覚は、独り立ちの意味も入っているのでしょうね。
家族ではない別のシステム、住処、別の愛する人の事を第一に考えてしまうからこそ、ですもん。

それにしてもマイア。こんなに23に特別扱いされているのに、まだ不安なんですね。そこかウブでいいところなんだけど。
さあ、マイアにとって長い休日は、どんなふうになるのかな?
え? また来月・・・なんですよね? いや、待ってます。
2015.07.02 15:24 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんばんは。

ほんのちょっとのことだと思うんですよね。自分の知っている世界が少し変わって、環境の違いにはっとしたというのか。
いろいろなことを知って、自分の立場について俯瞰してみられるようになったということもあるのかなと。
マイアの具体的な立場は物語なので特殊ですが、感情としてはどこにでもあるようなものでもあるんですよね。
そう、そして彼女自身が、家族に守られていた人生から、そうでない世界、別の人生へと一歩踏み出しはじめている、そういうことでもあるのだと思います。遅いけれど、初恋しているし(笑)

そして、特別扱い、周りから見るとバレバレなのに、本人は「いや、これは単なる友情だし」と思ってますね。
「ドンナ・アントニアという人がいるし」って。

で、またひと月空くんです、すみません。この話、絶対に月一連載向きじゃなかったな。
来月も読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2015.07.02 21:50 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
おお!何か事件が起こりそうな予感が。(小説だから当たり前でしょうか?)
マイアに休暇ですよね。マイアが一般世界で一週間も生活するわけですから、そんな予感がするのでしょう。
マイア、早速23を誘ってますけど普通は警戒するでしょ。さすがに大胆ですね。23が言ってることはもっともだと思います。でも23の気持ちは揺れているようです。マイアの微妙な、そして強引な待ち合わせ、どうなるのかな?やっぱり何かが起こりそう・・・。
そして、うちに帰ってからのマイアの孤立感は半端ではないでしょう。誠実なマイアですからなおさらです。何も話せない事のつらさはマイアをどんな行動に駆り立てるんだろう?そんな心配ばかりしています。
23は気持ちを伝えようとしてくれているのに・・・。
2015.07.03 12:06 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
はふう。。。黄金の枷を久々に読むと引き込まれる。
あの中世の荒んだところと召使い。
上下関係とその中での主従関係とヨーロッパの古き時代に引き込まれます。
夕さんの文章は流石だじぇ。。。
2015.07.03 15:38 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

基本的には「何も起こっていない」小説なんですが(私の小説ってそんなのばかりだなあ)、来月だけはちょっとだけ、なんか起こっている感を楽しめるかも。
要するに、マイアが何も考えていないだけなんですけれど。

本当に大胆ですよね。もう何度も23を抜け出させて、まだつかまっていないので、「大丈夫だよね〜」と根拠なく思っているかも。お花畑脳で、しょーのない人ですよね。
23が前夜祭をどうするのかは、再来月ですね。個人的には、そこが山場その一ですね。(引っ張るな〜)

次回マイアは、まずジョゼと再会したときと同じことをします。それから……。
23がいたら止めるよな〜。

というわけで、来月も読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2015.07.03 19:56 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ありがとうございます。
中世の頃からほとんど変わっていない妙な伝統を現代でも続けているへんな館。
そこから、いきなりもとの世界に帰ると、ちょっとしたタイムスリップ感覚かもしれませんよね。

文章を褒めていただけてとても嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2015.07.03 19:59 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
マイアの反応とか考えてることとか、本当に中高生の恋愛みたいで可愛いです。いや、大人でも同じかな。やっぱり一緒にいたいって気持ち。一度、ちょっと二人きりの秘密を持ってしまうと、あともう少し近づきたい、って気持ちになっちゃいますよね。そして、素敵なイベント・計画を思いついたら、相手もそれを望んでくれていると、ついうち有頂天になっちゃって。でも23は「そうしたいけれどできないよ」ってこともあるんだろうし。
えっと、別に23とマイアガくっつくのは問題はないんですよね。星のある子どもたち同士だし……その中にも身分違いはあり? じゃなくて、問題は23が屋敷を抜け出していることのほうなんですよね。
マイアのくつを作っている23……これって、かなりなアプローチですよね。

そして、マイアの「みんなと一緒にいるけれど、何となく疎外感」がいい感じで絡んでいるなぁと思いました。せっかくの休暇だけれど、自分はちょっと違うんだと思い始めてしまっていて、ただでさえ疎外感を感じやすい年齢なのに、すっかり孤独な気持ちになっていて……しかも、ここからはちょっとだけ山場なんですね。楽しみにしております。
運命は過酷だけれど、どうやって迎合して乗り越えていくか、なんですよね。
2015.07.04 01:22 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんにちは。

あはは。マイアは子供ですよね。性格にもよるんですが、母親が亡くなってしまっていて、いろいろな謎のことを誰も説明してもらわないまま大人になってしまい、その間も人との関わりを避けていたので今ごろローティーンみたいなことをしているみたいです。23の方は、「こんなにウロウロしていたら見つかるだろうな」くらいは覚悟していると思います。マイア程お花畑脳ではないですし。

23とマイアがくっつくのは、全然問題ない、っていうか周りは「よっしゃ!」「何やっとんねん、早くしろ」モードだと思います。強制は出来ないので固唾をのんで見守っている状態かも? 

靴はね、他の召使いは一足ももらっていないのに、もう三足目ですからね。もっとも、アントニアの靴も全部23が作っているけれど(笑)

マイアの一人ぼっち感は、半分以上は彼女の勝手な思い込みなんですけれど。もともと「自分だけみんなと違う」で育ってきたのだから、今さらでもあるのですけれど、子供の頃から脳内にずっといた「特別な友達23」と館で再会して、もっと特別な存在になってしまったものの、「自分は彼にとってそんなに特別でない」と思っていて、「こっちだけでなくて、あっちでも一人ぼっちだ」と思ったんでしょうね。この時点のさらに二ヶ月後が、「scriviamo!」で書いた「願い」になるんですが、あの時点までマイアは父親の愛情、子供だった23の想い、それに亡くなった前当主の願いなどいろいろなことを知って「そんなに一人ぼっちではなかった」と氣がつくことになりますが、それはまだ先の話で、いまはただこうしてぐるぐるしています。

さて、次回以降ですが、事件らしいことの何も起こらないこの話で、少しだけ「あ、なんか起こっている」といえるシーンが続くかもしれません。でも、別にものすごい事件というわけでもなく相変わらず「何やってんのよ」かも。マイアの運命は実は「全然過酷ではない」(他の数名の登場人物と比較すると笑っちゃうぐらい)なのです。それに自分自身が氣付いて受け入れていくには、もうちょっとかかりますね。

次回も読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2015.07.04 15:33 | URL | #9yMhI49k [edit]

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