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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

落葉松の秋

久しぶりに「美しいスイス」カテゴリーの記事です。小説が続いていますしね。

落葉松の秋

まもなく移住して15年になるんですが、住んで自然を眺めていると、同じ四季の移り変わりでも、同じ光景が繰り返されるのではないことがわかります。

花の美しい年もあれば、雪景色が感動ものの年もあります。その一方で、果物の収穫がいまいちの年や、シャッターチャンスを待っていたのにぱっとしない景色のまま終わってしまう年もあるのです。

今年は、2003年以来、ずっとなかった猛暑でした。まあ、日本と違って、クーラーがなくても乗り切れるのだから、大した猛暑じゃないでしょうけれど。その分、例えばラズベリーの出来はいまいちで、私の作るシロップを待っていた男どもをがっかりさせた年でもありました。

その夏が影響したのか、久しぶりに秋の黄葉が最高に綺麗になったようです。エンガディンの落葉松は有名ですけれど、これはもっと我が家に近いスプリューゲンの近くの光景。こんな美しい光景のすぐ側に住んでいるのだから、幸せだよなと思います。でも、この光景もいつまでも続く訳ではありません。天候や、時間が違えば、同じ年でも見られない自然。だから、一瞬の美しさを目に焼き付ける日々なのです。

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Category : 美しいスイス

Comment

says...
こんばんは。

素敵な風景ですね。
多分 この裏には 厳しい自然も有るんでしょうね。
2015.11.10 13:13 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

暑かったり、寒かったりが強烈な年は、見た目の自然がとても綺麗のように思います。
例えば、ここのところ暖冬が多くて、スイスらしい冬をしばらく経験していないのですが
-15℃ぐらいがあたり前の、普通に寒い冬は、雪が数ヶ月溶けずにそのまま残って、見た目にはとても美しいのです。

ただ、ピオーネ親父さんもそうでしょうが、農家の方は「綺麗」以前に「実り豊か」が大切ですよね。

古いスイスの「農家の言い伝え」に「聖マルティニーの祭日(11月11日)までにライン河の河底まで雪が降ったら暖冬」というのがあって、今までほとんどそうでしたので、まだ降っていないこの冬は、きっと寒くなるんだろうなと予想しています。

コメントありがとうございました。
2015.11.10 20:50 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
きちんと紅葉してる…秋はこんな感じなんですね

そう言えばスイスの秋ってあんまり写真で見ません
いつも雪の積もった山々と青い空の印象です
イメージ戦略!?

男どもがラズベリーシロップを待っているってのが
何だか小説とかにまんまありそうで楽しいですね
2015.11.11 09:06 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

年によって違うんですけれど、雪がいきなりどかっと降らなければ、秋もあるのですよ。
ただ、たまに九月に雪が……。

それと、場所によるんですけれど落葉松がないと、ただの針葉樹林で、緑のままです(笑)

毎年三種類はシロップ作るんですが、取り合いになるくらい好まれるのがラズベリーなんです。
ジャムも同時に出来るんだけれど、そっちはあまり好まれないので、私が一人で消費する羽目に。
えり好みしないでほしい。

コメントありがとうございました。
2015.11.11 22:11 | URL | #9yMhI49k [edit]

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