scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】酒場にて

scriviamo!


今年最初の小説は、「scriviamo! 2016」の第一弾です。ポール・ブリッツさんは、別ブログで私の書いた記事を参考に、掌編を書いてくださいました。それもこの企画公表から数時間で……

ポール・ブリッツさんの書いてくださった『狩猟期』

ポールさんは、オリジナル小説と俳句、それに鋭い書評や愛に溢れた映画評論などを書かれていらっしゃる創作系ブロガーさんです。とても勉強家で熱心な創作者で、シニカルな目の付け所の作品を書いていらっしゃる上、よく恐ろしくも容赦のない(笑)挑戦状を叩き付けてくるブログのお友だちです。

今回書いてくださった作品は、ちょっと硬派の復讐劇のような感じなのですが、私のオリジナル小説の舞台カンポ・ルドゥンツ村での出来事らしいのです。別の国や別の州とかなら、よく知らないのでそのままにしておいてもよかったんですけれど、この村で起きたこととおっしゃるのなら捨て置けない点がいくつかあったのを逆手に、流れをひっくり返してみました。ポールさん、すみません。だって、そうでもしないと、これへのお返しで何を書けと……。

舞台は、時々私の小説(「夢から醒めるための子守唄」「夜想曲」など)に出てくる『dangerous liaison』というバーです。



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酒場にて
——Special thanks to Paul Blitz-san


「とにかく、このままにはしておけないよ」
熱っぽく語るマルコに、注文のリベラの赤を出してやりつつ、トミーは綺麗に描かれた眉を右側だけ持ち上げた。

 自動車工マルコ。今日はレッカーサービスの週番だからと清涼飲料水しか飲んでいない。だったらわざわざ飲み屋に来る事もないと思うけれど、彼には『dangerous liaison』は貴重な情報交換の場らしく、欠かさずやってくるのだ。

 オレンジと紺青を基調として、トロピカルな壁画が色鮮やかなインテリアのバー『dangerous liaison』は、カンポ・ルドゥンツ村の中心から少し離れたところにある。村役場の近くにある三軒の伝統的な旅籠レストランと違って、ここには、お硬い輩は足を踏み入れない。

「そもそも連中は、よそ者だろう」
マルコは言った。トミーは首を傾げた。

「どうかしら。でも、エルンストだの、カールだの、ヴィルヘルムだの、そんな古めかしい名前、このあたりじゃ珍しいわよね。話す言葉はフォルアルベルグあたりの方言だから、あっちのスイス人かもしれないし、ボーデン湖を越えたオーストリアかドイツの出身なのかも」

 マルコは、我が意を得たりと言う顔をした。
「だろう。もめ事なら自分のとこに帰ってやってくれりゃいいのにって、村の事なかれ連中は、ヤバいとわかっているのに見て見ぬ振りをしているんだよ。まったく」
彼は川向こうのサリスブリュッケに祖父の代から住んでいるイタリア人で、このあたりの閉鎖的な考え方に辟易している。

「ヤバいねぇ。息子さんが亡くなったのは氣の毒だと思うけれど、もう二年前のことなのにどうして、あんたたちは今さら騒ぐのかしら。そっとしておいてあげなさいよ」

「それが過去の話じゃないんだよ。あの親父は、例の若い男を恨んで、付け狙っているんだ」
マルコは、声を顰めた。その目が妙に生き生きしているのを、トミーは見逃さなかった。なに面白がっているのよ、この野次馬男。

「いい加減なことを触れ回ると、名誉毀損で訴えられるわよ」
「ふん。飲み屋ネットワークを馬鹿にしてもらっちゃ困るね。やっこさんは、一昨日『ガルニ・ポスト』で、あの若者がチューリヒからやってきているかを訊き回って、昨日はサリスブリュッケで弾を入手している。猟が始まって二週間も経つんだぜ。あと一週間しか撃てない今ごろそんなことをやってりゃ、噂にもなるさ」

「まったく、本当に田舎の村って、何一つ秘密にできないのよね」
当人は、まさか村中の噂の種になっているとは夢にも思っていないに違いない。都会人には想像もつかないかもしれないが、秘かに事を運ぶなんて事は、この村では不可能なのだ。ここでは、ケーキを作る時に砂糖と塩を取り違えた程度のことでも、翌週には知れ渡るんじゃないかと、トミーは秘かに思っている。

「あの子は車の事故で死んだんでしょ。自殺と限った訳でもないのに、なぜあの親父があのヴィルヘルムとかいう若者を狙っていると断言するのよ」
「そりゃ、あの息子と怪我をしたスペングラーって男の人生をめちゃくちゃにしたのはヴィルヘルムだと思っているからさ」
「なんだったかしら、間違えて仔連れの牝鹿を撃ったというきっかけの争いだったわよね」
「そこがおかしいんだよ。そんな話は信じられないね」

 それからマルコは、アルコールがみじんも入っていないリベラをちびちびと飲みながら、名探偵のごとく語りだした。
「誰だって、少し考えれば、わかるだろう。仔連れの牝鹿を撃ったりしたら、過失だろうととんでもない罰金を払わなくちゃいけない。それをわかっていて、面白半分で撃つほどあのヴィルヘルムって若者も馬鹿じゃない。それに、それを監督している男が、仔連れの牝鹿を狙いはじめた若者を止めなかったのもおかしい。本当のもっと知られたらまずい事を隠蔽しているに違いねえ」
「はいはい。それで、あんたの信じている真実のストーリーは?」

「あのカールって若者が、まず傷害事件を起こしたんだ。そして、その殺意をなかったことにするために、あの若者が面白半分に牝鹿を撃ったのがきっかけということにした」
「なんでそんな面倒くさいことを」
「痴情のもつれで起こったもめ事だと、世間に知られないためにさ。三人ともその点では利害が一致していたんだ」

 トミーは、ちらっとマルコを見て何も言わなかった。

「しらばっくれるなよ。そっちの世界に居るあんたが知らないわけないだろう。あの親父もお高くとまっていずに、俺たちみたいなブルーカラーとの仲間になっていりゃ、噂からわかっただろうけれどね。自分の友人も息子も同性愛シュヴール ってことを、やっこさんは知らないんだ」

 トミーは、その父親とわずかだが話したことがある。この店には来ないが、日中に併設する自然食料品店の方に買い物に来たことがあったのだ。男同士のカップルが、堂々と店を出していることを、さも珍しいものでも見たような口ぶりで話した。礼儀正しかったが、言葉の端々に「きちんとした家庭で育たなかったからそうなってしまったんだろう」という差別的印象を交えていた。つまり、我が子がそうだとは考えたこともなかったのは明らかだった。

「親が知らないのなんて、よくあることよ」
「あっちの男とは親友だって言うのにな。俺たちが知っている妻子のいる隠れシュヴールのリスト作ったら、お高くとまっている連中は大騒ぎになるな」

 トミーは、大きなため息を漏らした。
「それで、あんたはどうしたいのよ」
トミーは、綺麗にネイルされた手をひらひらと振った。

「そこだよ。例の情けない牧農家見習いのアンリが、何も知らないヴィルヘルムの方にひっついているんだけどよ。なにかあったら、ここを連絡先にさせてくれ……」

 その時、ドアがバンッと開いて、青ざめた顔の青年が転がるようにして入ってきた。
「大変だ!」

 マルコはカウンターの丸椅子から飛び降りて、息を切らして倒れそうな若い牧童を支えに行った。
「何があったんだ、アンリ」

 アンリは、息も絶え絶えだった。フランスなまりの聴き取りにくい彼の話を、マルコとトミーが根氣よく聞き出したところ、二人は近くの森に狩りに行った。そして、車から銃を取り出して準備をしているヴィルヘルムを、例の親父が銃で狙っていることにアンリが氣がついて大声をだし、身を伏せて、二人は難を逃れたらしい。

「それで、件の親父はどうしたんだ」
マルコが訊くと、アンリは泣きそうな顔をした。
「車に乗って、サン・ベルナルディーノ方面へ逃げて行った」
「警察には連絡したのか?」
「それが……」

「僕が止めたんです」
戸口からの声に、一同が振り向くと、ヴィルヘルムが青ざめた顔をして入ってきた。
「もし、彼が僕を狙ったことを通報したら、彼は殺人未遂で逮捕されてしまう」

「だって、それが事実だろう」
「死んだカールが、そんなことを望んでいたと思うか? 自分のために父親を殺人者にしてしまうなんて。何かの誤解だと思うし、話し合った方が……」
「でも、相手は銃を持っているんでしょう。行った先で何をするかわからないじゃない。やっぱり警察に連絡した方がいいんじゃないかしら」

「今、先生に連絡しましたから」
「先生ってのは、エルンスト・スペングラーか?」
「はい。カールのお父さんに、あの時のことを秘密にしたのは間違っていたと、おっしゃっていました。連絡してくださるそうです。上手く説得してくれるといいんですけれど」

「元々は、やっぱり、あれだろ。痴情のもつれ」
したり顔でマルコが断言した。ヴィルヘルム青年は、ぽかんとして、訊き直した。
「いったい何の話ですか」

「だから、あんた達の三角関係がもつれたんだろ? それでおこった殺人未遂を隠すために、仔連れ牝鹿を面白半分に撃ったなんてくだらない話を作った」

 ヴィルヘルムは、まだしばらく口を開けっ放しにしていたが、我に返ると真っ赤になって抗議した。
「どこからそんな話になるんだよ! 勘弁してくれ!」
「あれ? でも、スペングラーとカールがそういう仲だったのは知っているだろう?」
「まさか?!」
「ええっ。お前さんも知らなかったのか?」

「先生と会ったのは、あの狩りの時がはじめてで……。ええっ、お父さんの親友じゃなかったのか? アンリ、お前も知っていたのか?」

 牧童は頷いた。
「あの二人のことは、村ネットワークでは知られた話でしたよ。君が知らなかったとは思わなかったけれど」

 ヴィルヘルムは、カウンターに座り込んで頭を抱えた。
「カールが何かに悩んでいたのはわかっていました。僕に狩りのことを教えてくれる先生に、いきなり刺々しい嫌味を言ったり、刑務所にいた時も先生が面会に来てくれないのは僕のせいだと言ったり。でも、まさかあの二人が……」

「牝鹿を撃ったのは、スペングラー氏の指示だったの?」
トミーが訊くと、ヴィルヘルムは頷いた。
「ええ。罰金は払えないから、いやだと言ったんですが、金なら用意してやるとおっしゃるので言う通りにしました。カールを救うためだと言われて」

「で、あんたが今ごろまた猟をはじめて、例の流れ星のような模様のある牡鹿を仕留めようとしたのは?」
「流れ星? なんですか? それは」

「だから、あの時の鹿の子供の方に流れ星みたいな模様があって、それが最近よく出没するって話さ。その牡鹿をあんたがまた撃とうとしてわざわざチューリヒからやってきたっていう噂が流れていたんだよ。それを聞いて、あの親父さんのあんたへの憎しみが爆発したらしいんだが」
マルコが言うと、ヴィルヘルムは首を傾げた。

「変だな。牝鹿を撃ったとき、僕たちの方からは草むらにいた仔鹿の模様なんかほとんど見えませんでしたよ。そっちはすぐに逃げてしまったし。それに、親を失った仔鹿がどうなったか、罰金を払う時に狩猟漁獲庁で訊いたけれど、一匹では生き延びられないので捕まえてチューリヒの動物園に引き取ってもらったって言われましたよ。撃ちたくても撃てるわけないじゃないですか」

 一同は、首を傾げた。
「何だか、きな臭いな。誰かが話をねじ曲げているぞ」
そういうマルコをじっとみつめてトミーは言った。
「誰が仔鹿の模様のことなんか話したのかしら。それに、この子が性悪だという噂をわざわざ流して得するのは……」

「まさか! あのスペングラー氏が?」
アンリが青くなって立ち上がった。ヴィルヘルムも、心配そうに立ち上がった。
「なぜ、そんなことを……」
「あんたが余計なことを知っていると思っていたのかも」

 一同は、顔を見合わせた。
「ってことは、こいつの口を封じるために、カールの親父に殺意を起こすよう嘘を吹き込んだと?」
マルコは、信じられずトミーと、ヴィルヘルムの顔を順番に見た。

「ちょっと待って。君、そのスペングラー氏に、電話したって?」
アンリはヴィルヘルムに問いかけた。
「ああ。だって、あの先生はお父さんの親友だと……。ってことは……」

「親父さんが危ない!」
慌てて、三人が出て行った後、トミーは誰もいなくなった店内でため息を一つついた。車で追いかけたって、テレビドラマみたいにちょうどいい場面に出くわせる訳でもないのにねぇ。

 少し考えた後、彼は電話の子機を取り上げた。ダイアル先は、馴染みの警察幹部だ。官僚主義のこの国で事を速やかに進めるためには、どのような親しい友人ネットワークを持っているかが最も大切なのだ。トミーは有力者でも、金持ちでもなかったが、この手の財産は誰にも負けないほどあった。

 十五分以内に、主要道路の検問体制が整うだろう。この話の真実も行方もわからない。だが、ここしばらく常連連中がここに集まって噂話に花を咲かせるのは間違いない。まったく、田舎の村ってのは。トミーは、美しく描かれた右眉を満足そうに少しだけ持ち上げた。

(初出:2016年1月 書き下ろし)
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Category : scriviamo! 2016
Tag : 小説 読み切り小説 コラボ

Comment

says...
こんにちは。
「scriviamo! 2016」第一弾執筆、お疲れ様です。
ポール・ブリッツさんの作品と共に読ませて頂きました!

うひ〜、ポール・ブリッツさんの息迫る描写から、日本にいたら中々わかりづらい、細かな現行や法律的なあれやこれやを回収する形で、ミステリーが深みを増している……

何だこれ何だこれすっごい面白い! って画面の向こうで興奮しちゃいました!

途中でこんがらがってしまったんだけれど、何とかかんとかからくりが理解でき……ました!
えっと、つまり、エルンスト先生が真犯人? (というのも少し違うんですが)

それから、エルンスト、カール、ヴィルヘルムっていうのは、古典的な名前なのですね。
日本でいうと太郎とか花子とか、そんな感じ?
わたしもファンタジー系の名前付けるとき気を付けなきゃw

それからこちらの酒場、とっても懐かしかったです。
2016.01.06 11:31 | URL | #- [edit]
says...
執筆、お疲れ様でした。
いよいよ始まりましたね、scriviamo! 2016。

一発の銃声が、カンポ・ルドゥンツ村の平和を破った……
ポール・ブリッツさんの捻りの効いた作品に、どう応えるのか楽しみでしたが、さすがですね。二転三転する謎解きも面白かったですけど、酒場の面々のノリの良さと、トミーの冷静な(醒めた)様子の対比が良かったです。

それにしても、田舎の情報網は、洋の東西を問わずあなどれませんね。
私の実家も一昔前は見事な田舎でしたが、だれそれさんの家の息子はどうのこうのという噂話が、あっというまに集落全体で共有されていましたねぇ。怖い怖い(笑)
2016.01.06 15:59 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

早速読んでいただけて嬉しいです。
そうなんですよ、これはポールさんの方から読んでいただいた方がいいんですよね。
一応、こちらだけでも大体のことがわかるようにはしてありますけれど、やっぱり、あちらの面白さが元ですからね。

あちらの小説にあわせて書きましたので、ちょっとわかりにくかったかと思います。
わたし、はっきり言ってミステリー苦手なんで、ちゃんと回収できていないと言うか、個人的には私の書いた内容にツッコミどころ満載なんですけれど、あちらで断言してあるところはどうにも変えられないのであきらめました(笑)

> えっと、つまり、エルンスト先生が真犯人? (というのも少し違うんですが)

と、素人探偵たちは思っていますが、実際のところは「藪の中」です。
関係者一人は死んじゃっていますし、噂もねぇ。
エルンストがどう語るかはわかりませんけれど、私としては「ここから先は警察のお仕事です」かな。

それから名前の件なんですけれど、三つの名前はドイツやオーストリアだと普通にあるんです。
でも、カンポ・ルドゥンツ村のモデルである私の住んでいるところだとあまりないんですね。
そういう違いって、あるんですよ。もともとこのあたりはロマンシュ語圏だったことが影響しているのか
それとも「ドイツ人かよ(笑)」なスイスの国民性が影響しているのか微妙なんですけれど。

「太郎」「花子」というよりは「武蔵」「幸之助」「麗華」とかそういう感じかなあ。
田舎のイモ兄ちゃんが名乗ると「wwwww」と思われてしまう感じでしょうか。
さっきも書いたように、ドイツだと普通の名前なんですけれどね。

あ、ファンタジーならなんでもありですよ。

そして『dangerous liaison』、憶えていてくださって嬉しいです。
こうやって時々使っているのです。美味しいキャラと場所なのですよ。

コメントありがとうございました。
2016.01.06 20:48 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

もう、一本目からこれで、どうしようかと思いました。
トミー「はいはい」って感じですものね。

マルコには、ちょっとしたモデルがいて、それにアンリは以前書いた「歓喜の円舞曲(ロンド)」(十二ヶ月の組曲)の使い回しキャラです。村のはみ出しものの集うこのバーにはぴったりの輩かも(笑)

そう。田舎は侮れませんよね。
東京だったら、同じマンションの人が何をしているかだって知らないのが普通なのに、こっち四つむこうの村の人が、私の失敗を知っているんですから(爆笑)
これ、ポールさんが「チューリヒでの出来事」みたいに書いてくださったとしたら、全然違う話になったと思うんですよ。でも、カンポ・ルドゥンツ村とのご指定でしたからねぇ。田舎って。

コメントありがとうございました。
2016.01.06 21:10 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
シリアスなトーンのお話が、こんな展開になってしまうなんて(゚o゚;;

お見事やわぁ〜
以前のマンハッタンの日本人のも大好きでしたけど、これもおもしろいわぁ、好きやわ〜

こういうのは、リレー形式だからこそ、なのかもしれないけど
同じシチュエーション、同じ登場人物、てなお題で、同時に作品を発表します形式やったら、作家さんの個性の違いが出て、おもしろいのかも、て思てまいました^ ^
2016.01.07 04:30 | URL | #- [edit]
says...
これは面白いです!
なんだ夕さん、ばっちりミステリー書けるじゃないですか。
ひとつの話を、まったく別の視点でとらえ、まったく別のトーンとキャラで描き上げる。
うーん、素晴らしい。

この企画は本当に、夕さんの才能を更に引き出しますね。
そしてすごく勉強になります。

いろいろ憎悪とからくりに満ちた展開だったけど、さいごのトミーのクールさににんまり。
ブラボー^^
そして、おつかれさまでした!
あ、まだ余力を残しておいてくださいね^^
2016.01.07 11:00 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
ふうむ、読み応えがあるミステリーになっていますね。
私自身がミステリーを書くとミステリーにならずに、
冒険活劇みたいになっちゃうじぇ。。。

他人の土俵でも自分の土俵でもやりきれるのは、
流石は夕さんの地力を見た感じをしますね。

2016.01.07 12:31 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

お褒めいただいて、とても嬉しいです。
これすごく難しかったんですよ。
そのままにしておいたら、書くこと何もないし……。
ハードボイルドは無理だし。
で、こんなおちゃらけた作品にしてしまいました。

同じシチュエーション、同じ登場人物で全然別の小説を書くのは、面白そうですね。
きっと皆さん得意分野が違うから、ものすごいバラエティになりそうな。
今度そういう企画を立ち上げようかな〜。

コメントありがとうございました。
2016.01.07 20:25 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

おお、limeさんに褒めていただいた、嬉しい〜。
超冷や汗ものだったんです。
ポールさんのトーンにあわせて、続きを書くと「なぜポールさんだと面白いのに、こいつが書くとこうなる」になること必至だったので、こうやっておちゃらけたんですけれど、でも「ばっちりミステリー」だなんてとんでもない。
ちゃんとしたミステリー、書けたらいいのに。

細々としたところにツッコミどころ満載ですが、これ以上無理に回収しようとすると、5000字ではおさまらないし、読む方がこんがらがる一方なので諦めました。長編のメイン連載とは違って、これはお祭りですし。

トミーは、事件を解決しようとは全く思っていませんね。
うちのキャラには、名探偵にふさわしいようなのはいなさそう。ただの野次馬はいっぱいいるけれど。
トミーは店が賑わえば、それでいいのかも(笑)

よ、余力ですか。
もう力尽きかけています。
みんなすごい暴投するんだもの……。

コメントありがとうございました。
2016.01.07 20:53 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

う。ミステリーになっていますか。
それは嬉しい。
とても苦手なんですよ。ミステリー書くの。憧れるんですけれど、ちゃんとは書けなそうなので、まだ本格的には手を出せていません。

scriviamo!はどんな球を投げられるのかわからないので、とにかく打ち返すしかないんですけれど……ポールさんは容赦ないので(笑)

まだ始まったばかりで、続々「ええ〜」が来ていますので、残りも頑張ります。

コメントありがとうございました。

2016.01.07 21:03 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
この展開は想像もできませんでした
ミステリーは書けないって言っていたはずですが、どんでん返しの良質ミステリーでした
これもコラボならではでしょうか?

それにしても田舎は国によらずどこもこんな感じなんですね
とんだ安楽椅子探偵たちだ…プライバシーもなくて大変…
そのうち犬上家みたいな、田舎ならではの遺産相続をめぐる殺人事件も起きるかもしれません
いっそscriviamo! 2016はすべてミステリーにするとか(他人事)
2016.01.08 10:34 | URL | #- [edit]
says...
何だかついていけているのか、いけていないのか、自分でもわからない状態です……^^;
まず横文字の名前が沢山出てきた段階で頭がこんがらがっちゃって、いちいち確認をしている自分がおりました。あ、これは別に夕さんやポールさんのせいではありません! そもそもポールさんのお話を読んでから日が経っていたので、それも悪いんだけれど。もう一回読み返しちゃいました。それに、横文字名前にこんがらがるのはいつものことなんですよ^^; 

でも、結果として、コメ返事の中にあった「藪の中」という夕さんのお言葉にほっとしました(*^_^*) そうか、藪の中なのね。じゃ、ま、いいか!ってすぐにマコト化しちゃいました。何はともあれ、ポールさんのお話を別方向から料理しちゃったのがさすがです。それに何より、ミステリーの感じが日本じゃないってのがお洒落で(どろどろじゃない?)。
さらに、『バッカスからの招待状』の続き?ってのも良かったし!
それにしても、scribiamo!のたびに夕さんの引き出しの多さに感動しています。
2016.01.08 16:18 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

いや〜、全てはポールさんが書いてくださった掌編ありなんで。
ミステリーって、「こういう事件が起きたら面白いぞ」を思い浮かべないと書けませんよね。
私、すぐに「いや、殺人より他の解決策あるじゃん」と思ってしまうんで、そもそも事件が起こせません(笑)

で、田舎ですけれど。
日本では東京にしかいなかったので、こっちにきて「田舎恐るべし!」と驚愕しましたよ。
プライバシーもへったくれもありません。
日本でもこんな何でしょうか。

犬神家みたいな殺人事件……。
あ、近くに沼はあります!
そういう問題じゃないか。

ちょ、ちょっと、ダメ子さん人ごとっておっしゃらずにぜひ「ダメ家の一族」で何か描いてください!

コメントありがとうございました。
2016.01.08 22:00 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

あ〜、そうそう、自分でも思いました。
掌編にしては登場人物が多すぎるんですよ。
まあ、ポールさんのところで既に四人いたんですが。

私はトミーとアンリは使い回しなので、新キャラはマルコだけ、頭の中で全部絵が出来ているからいいんですけれど、読まされる方は大変ですよね。すみません! 実は、もう一人いたのを「こんなに出しちゃ混乱する」と消したんです。

結末は、自分の作品ではないのですから、私が「真相はこうです」と断言するのはよろしくないですね。だから、若干のさらにひっくり返す余裕は残してあります。だって、ポールさんが納得しないかもしれないじゃないですか。こういうのは「あとは警察のお仕事です」にしておいた方がいいかなと。

どろどろじゃないのは、外国だからというよりはカンポ・ルドゥンツ村だからです。
名前からして似合わないんだな、どろどろが(笑)
あ、でも、「彼岸の月影」の村だったりしたら、ちょっと「八○墓村」っぽくなるかも(?)

始まったばかりで、もう七転八倒していますが、読んでいただけるのは嬉しいですね。

コメントありがとうございました。
2016.01.08 22:26 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんにちは。

このところ落ち込んでて暗い映画見ては喜んでいたりしていたので、訪問が遅れました(汗)。すみません。

で、読んでみましたが。

うむ、「悪いこと」はするもんじゃないな、と(笑)

ロマンシュ語圏にドイツ語読みは合わないのはわかってましたが、「シャルル」とかじゃ冒険小説の語感にならんし、八少女さんの小説ともコラボさせたかったし、ということでドイツ語読みの折衷策にしたのですが、そこをうまくついてミステリーとしてみごとにひっくりかえされて、これは、うん、八少女さんの勝ちだ。平伏。

来年の企画では心を入れ替えて、

「スパイ小説」

でも書こうかな。CIAとか出したりして(← こりてない(^^;))
2016.01.09 01:16 | URL | #0MyT0dLg [edit]
says...
読みたいのを我慢して、先にポールさんのお話を読んでコメントを入れてから、ちゃんと順番通り夕さんのお話にやって来ました。
そして、おお!!!予想通り混乱しました。だって彩洋さんがおっしゃっているように登場人物が多い、しかも姓と名で別に登場していたり、カタカナ名だったり、おまけにとても構造が複雑で、何回かの読み返しが必要でした。
でもポールさんの急襲に応戦するためには、これぐらいの陽動作戦が必要だったのですね。ゆっくりと確認しながら、こう捻るのか・・・と感心しておりました。
『dangerous liaison』を舞台にしてトミー視点で語られる一種のミステリーは思いもかけない展開でとても面白かったです。完全な解決までには至っていないのが少し欲求不満の種になりますが、この後またポールさんが受けてくださるのかな?
今回は脳味噌を回転させるハードな読書でした。でもポールさんと夕さんの共演、面白くて楽しかったですよ。
こういうの、素敵ですね。
2016.01.09 02:46 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんにちは。

いえいえ、無理矢理読ませてしまったようで、こちらこそすみません。

そして、すみません。ポールさんのストーリーに反対するという趣旨ではないんですが、「その通りです」にすると、もうまったく書くことないんですもの。

私がポールさんの「狩猟期」を拝読して最初に感じたのが、ちょうどマルコと同じような意見、つまりこの辺りに住む人間が普通に思うことでした。「この事故、おかしいよね」

密猟でもなく面白半分に牝鹿を撃って得することなんて何もないんです。しかも、それに怒って銃を人間に向けるなんて、どっかの犬をひき逃げした人間を飼い主でもない他人が車で轢いて殺そうとするようなもので、いくら瞬間湯沸かし機タイプの人間でもカールのやっていることは変。銃が日常にない日本では「こういうこともあるかも」と思われるかもしれませんが、そんな簡単に銃で人を狙うなら、スイス人絶滅します。(でも、もちろん銃を使った殺傷事件はあります。動機に納得性があるかないかの話)そして、そもそもエルンスト、何を監督していたんだよ。って具合に。そこから「これって、何かを隠しているよね」が始まりました。始めなくてもいいけれど、続きを書けってことなんで、そう続けてみました。

あ、カンポ・ルドゥンツ村はロマンシュ語圏ではなくて「もと」ロマンシュ語圏で現在はドイツ語圏です。
でも、挙げてくださった名前はどれもみごとに現在このあたりではあまり使われない名前なんです。これは、もう住んでいないとわからないことなんでその件にひっかかってひっくり返そうとした訳ではありません。むしろ、ポールさんのところの四人がやっていることが、どれもうちの村の人間なら「やらないでしょw」という類いのことで、名前もそうだから「よそ者ってことにしちゃえば、違和感なくなるし」でした。
(ちなみに「シャルル」はロマンシュ語でもイタリア語でもない名前ですから、フランス語圏というバックグラウンドをつけない小説でお使いになるのはやめた方がいいと思います。今回使ったアンリもマルコもバックグラウンドにあわせての命名ですので)

そして、スパイ小説ですか?
ダメと言ったら嬉々としてやるんだろうな、ポールさんだから。
何で書いてくださっても大歓迎ですよ。

本年もいろいろな意味で飛ばしてご参加くださり、ありがとうございました。
2016.01.09 15:12 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんにちは。

横文字の名前、慣れていないと大変ですよね。
ポールさんところのエルンスト、私の方の人物からすると全然親しくない他人なので、ファーストネームでの呼び捨ては不自然なんですよ。で、勝手に苗字を一つ作りました。カールのお父さんは、名前を付けると皆さんがもっと混乱するので、それはやめて「親父」と読んでわかりやすくしたつもりなのですけれどね。

一応ポールさんの作品を受けての話なので、ポールさんが反論してさらにひっくり返したいならひっくり返せる余地は残しました。エルンスト視点の証言は皆無ですし、村の噂が本当かどうかも証明されていませんから。

でも、真相がどうでも、トミーには問題ないんです。村の連中も。所詮彼らは外野ですから。たぶん彼らにとって重要なのは、飲む時の面白いネタと、彼ら自身が火の粉を被らないことだけだと思います。

今回もポールさんいきなりの暴投にお応えするために七転八倒で始まった「scriviamo!」まだまだ難題が続いています。
引き続き読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.01.09 15:48 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
>反論

いやこれは決め球と思っていたスクリューボールをホームランされてがっくりうなだれるピッチャー、というところですから素直に負けを認めます。

ここで混ぜ返したら試合どころじゃない、まさに「乱闘事件」じゃないですか(^_^;)

さて次の打者への配球を決めないと(こりてない(笑))
2016.01.10 08:14 | URL | #0MyT0dLg [edit]
says...
こんにちは。

ポールさんの場合、いつもすごい球だからなあ……。
こちらは、無茶苦茶にバットを振り回すのみです。

次回も楽しみにしていますね〜。

再コメント、ありがとうございました。
2016.01.10 13:43 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
遅ればせながら~。やっとこのカテゴリーに来られた(^^;) 
舞台劇を見ているようで、臨場感たっぷり。
ひねりにひねり返し(?) 面白かったです。
最後、ほーとなりました(←てかイミフ)

そうそう。田舎の酒場のゴシップネタを侮ってはいけません。
次の日の朝には当人の耳に届く・・・ね。
そして、次の夜には次のネタで湧く。
そうそうと隣から割り込まれて、あんた誰? てか、なんで知ってるん? となったり・・・
時々、そういえばあの話、どうなった? で話題は繰り返す・・・
ビバ田舎!^^
2016.01.16 00:52 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

おおお、ここにも来てくださったのですね。
ありがとうございます。

このお話、宿題がとっても難しかったのですよ。
ひっくり返さないと、書くことが何もなくって。
で、ミステリーは苦手なんですけれど、ちょっと「謎解き」っぽく してみました。

でも、実際には、無責任なことをみんながガヤガヤ言っているだけなんですけれど。

そうそうそうそう。
けいさんも、さすが田舎住まい! よくご存知です。
あるんですよ。「ていうか、そもそもあんた誰?」な人に失敗が知れ渡っていたりすることが。
日本みたいにおいしいご飯のバラエティがない代わりに、もしかして噂話をつまみに、飲みまくっていますよね?

ビバ! ということで、これからも時々出てくるカンポ・ルドゥンツ村をよろしくお願いします。

コメントありがとうございました。
2016.01.16 01:32 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは~~(^0^*)ノ
両方のお話を2回ずつ読んでやっと理解(爆いや、バカ?(笑))
すごくひねられていて面白かったです!!!

また、これ以上悲しい人が増えなくて済んだような結末が
とても良かったです(^^*)
すごいなあ~~・・・・・・!!!!!
2016.01.28 11:25 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

読んでいただいて感激です。
あ、このストーリー、横文字名前の人物が多すぎで、皆さん大混乱していますので。
ちょっと反省しています。

私はミステリー系やトリックが必要になるようなものを、普段は全く書かない人でして、ポールさんをはじめとして、limeさんや彩洋さんのようにミステリー系をお得意にしていらっしゃる方の前に出すのはとても怖かったんですけれど、よかったとおっしゃっていただけてとても嬉しいです。

カンポ・ルドゥンツ村は、私が現在住んでいる村がモデルで、のんきでおせっかいな人びとがうじゃうじゃいることになっています。あまり悲しい人は増やしたくないですよね。で、ノーテンキな結末に少し動かしてみました。

でも、「なんちゃって」であっても、当分ミステリー系は書きたくないですね。冷や汗ものですから。

コメントありがとうございました。
2016.01.28 18:05 | URL | #9yMhI49k [edit]

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