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Posted by 八少女 夕

【小説】雪山に月が昇るとき

scriviamo!


「scriviamo! 2016」の第二弾です。Sha-Laさんは、以前書かれた物語を改めて書き直した作品で参加してくださいました。

Sha-Laさんの小説『明けない夜はない~秘密のプチ家出』

Sha-Laさんはファンタジーを中心に現代物、架空世界物などを書かれるブロガーさんです。他にもいくつかのブログをお持ちで、ご自身のこと、英語のことや観劇のことなども書いていらっしゃいます。

今回参加してくださった作品は、中学生のピュアな恋愛もの。どす黒い大人になってしまった私には「ま、眩しい」という感じの作品でした。

お返しをどうしようかなと思ったのですが、せっかくなので同じように恋愛ものにしてみました。あちらは日の出がとても大切なモチーフになっていましたので、こちらはお月様でいきます。中学生設定では、でてくる内容(飲酒)的にまずいので、年齢層は引き上げてあります(笑)


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雪山に月が昇るとき
——Special thanks to Sha-La san


 雪はザラメのようにさらさらだった。沙耶は何度も足元のキラキラ光る結晶を転がすように動かして、汚れもしないし溶けてもしまわない氷点下の世界を楽しんだ。

 遅れている彼女を振り返って、何をしてるのかわかったマリオは笑って戻ってきた。革の手袋をした大きい手のひらを伸ばしてきて、赤い手袋に包まれた彼女の手を包み、先を急がせた。

「あ。ごめんね」
そう言って見上げると、端正な彼の横顔の向こうに、澄んだ紺青の空が見えた。頬に触れる冷たさは切るようだ。一等星が瞬いて見える。なんてきれいな夜なんだろう。あの山の向こうから、もうじき満月が見えてくるだろう。

 サン・モリッツ駅前に駐車した車から降りた時、沙耶はスイスの冬の寒さとは何かがわかったように思った。彼女の住むサリスブリュッケよりもさらに15℃ほど寒かった。出かける時にマリオが「ちゃんと暖かいコートを着て」と言った意味が分かった。駐車場からホームまでなんて五分もあれば行くのにと心の中で思ったのは、サリスブリュッケの冬が思ったほど寒くなかったからだ。

 でも、ここは違う。吐く息までが一瞬で凍りそう。マリオとは腕が重なり合っていてとても近い。こんな風に歩いたことはなかったから、ドキドキする。いいのかなあ。

 沙耶は、九月から交換留学生としてスイスにやってきた。本当ならばもう大学二年生でもおかしくない年齢だけれど、交通事故で高校に行けなくなって二年生になるのが遅れた。年が二つ違うとわかった時点で同級生から敬語で話されるようになってしまい、それが原因でクラスで浮くようになってしまった。そんなことに負けたくなかったから、新たなチャンスを探した。それが交換留学制度だった。別の国だったら、何もかもクラスメートと同じでなければいたたまれないなんてことはないだろうと思ったのだ。

 実際に、いたたまれないなんて思っている暇はなかった。ホストファミリーであるレンツ家のお父さんもお母さんも、はじめのうちこそ英語で対応してくれたものの、最近は沙耶のためとわからない単語以外全て正規ドイツ語で話す。次男のウルスは、まだ12歳で英語は苦手なのでドイツ語のみでの会話だ。クラスメイトは皆ドイツ人ですら理解できないと言われるスイス方言で話すし、授業のやり方も、生活習慣も何もかもが違って、ついていくのが精一杯だった。

 スパルタ救育が功を奏したのか、会話が成り立つようになってきた。ようやく学校も生活も楽しくなってきたから、来たことを後悔しなくなったし、家に帰りたいとも思わなくなった。つらくてしかたなかった最初の三ヶ月でも、もう少し頑張ろうと思えたのは、レンツ家のみんなが優しくて、全力でサポートしてくれたから。

 とくに、長男マリオの存在は大きかった。沙耶より二つ歳上の彼は、正確にはもう同じ家にはいなくてすぐ近くのアパートメントに住んでいるのだけれど、よく訪ねてくるのだ。沙耶をチューリヒ空港まで迎えにきてくれたのも彼だった。とある北欧王室の美形の王子にどことなく似ているので、沙耶は『王子様』と秘かに呼んでていた。

 アイドルに憧れるのと同じ。距離はもっと近いけれど、中学生の時に秘かに好きだった男の子に対して思うような「もしかしたら」は始めから期待していない。クラスや村には、ハリウッドスターと変わらないみたいに綺麗な女の子もいるし、しっかりした素敵な子が沢山いる。一方、私は極東から来た違う人種で、クラスでも成績が悪くてみそっかす。いつまで経ってもちゃんとしたドイツ語も話せないし、東京では何の家事もしなかったからホストのお母さんのお手伝いもろくにできない。どう考えてもチャンスはないのだから、変な期待はしないで「目の保養」ぐらいにしておくのが一番。沙耶はそう思っている。

 でも、マリオは優しくて、週末になると眺めのいい山頂のレストランに連れて行ってくれたり、宿題を見てくれたりたくさん時間をとってくれた。一年経ったら、また関係のない人になってしまい、いずれは存在も忘れられてしまうだろうけれど、自分の方は『王子様』との思い出を沢山作ったら、それを胸にそれからの人生のつらいことも乗り越えられるかも。そんなふうに、沙耶は思っていた。

「満月の晩に雪山を走る特別列車があるんだ。行ってみないか?」
マリオにそう誘われたとき、沙耶は、レンツ家との沢山の思い出を一つ増やすつもりで二つ返事で「行く」と言った。

 サン・モリッツ駅に夕方6時15分に出発する『満月列車』は、月光を浴びながら雪原の中を州の最高峰ピッツ・パリューとパリュー氷河の眺められるアルプ・グリュムまで登って行く。そして、駅に併設されたレストランでチーズ・フォンデュを楽しみ、23時半に再びサン・モリッツまで戻ってくる。

 当日になって、行くのはファミリー全員ではなくてマリオと二人だとわかって驚いた。そ、それってまるで、デートみたい。狼狽えているのは沙耶だけで、お父さんもお母さんもニコニコしているだけだし、マリオもキオスクでも行こうと言っているみたいに平然としていた。ウルスだけは「ヒュー」と言ったけれど。

 マリオはずっと沙耶の手を握ったまま歩いていた。コンクリートの打ちっぱなしで灰色のサン・モリッツ駅構内。人影はまばらで、青白い光で少し寂しく感じる。彼女は、ほうっと白い息を吐き出した。彼が振り向いて笑う。また子供だと思われたかな……。

 ホームに上がって行くと、赤い列車の乗車口に乗務員がにこやかに待っていた。
通された座席には「レンツさん、ようこそ」というカードともに、シャンパングラスが二つ置かれていた。

 へぇ、スパークリングワインのサービスがあるんだ、お洒落ね。沙耶は嬉しくなった。それに、こうやって置いてあると、大人のカップルとして扱われているみたい。この国では19歳の沙耶はもう成人で、お酒を飲んでもいい。強くないからいつもほとんど飲まないけれど、でも、今日は少しだけ背伸び。だって、『王子様』と『満月列車』に乗っているんだもの。

 通路をはさんで向こうに座ったのはカナダから来た老夫婦。後には、イタリアから来たカップル。反対側には、グラールス州から来たという夫婦がいた。普段は見ることのできない光景に高鳴る期待で浮かれぎみになり、みな親しげに挨拶を交わした。

 終電の後に回送電車で路線の安全確認をしていた運転手が、「この美しい光景を独り占めするなんてもったいない」と直訴して始まったという『満月列車』。この時期、この場所でしか味わえない贅沢。

 間もなく列車は出発し、乗務員がスパークリングワインを注いだ。窓の外では屋根から落ちる細かい雪が舞い、青白くどこまでも広がる雪原に消えていく。

 スイスの夫婦も、カナダの年配のカップルも、イタリアの若い恋人たちも、シャンパングラスを重ねて乾杯をしてからキスをしていた。目の前で堂々とマウストゥマウスでキスをされると、そういう光景に慣れていない沙耶は戸惑ってしまう。

「サヤ」
呼ばれて振り向くと、マリオがシャンパングラスを掲げていた。あ、私たちも。でも、カップルじゃないから、キスはなしだね。スパークリングワインがこぼれないように見ていると、咎めるように彼が言った。
「ちゃんと目を見て」

 うわ。そうだった。乾杯の時には相手の目を見なくてはいけない。握手をする時も、話をする時も、すぐに眼を逸らしてしまう沙耶を、マリオは時々こうして叱ってくれるのだ。

 顔を上げると、彼は淡い茶色の瞳を向けていた。うわ『王子様光線』全開……。これはまずい。ドキドキが止まらない。これはデートじゃなくて、お世話になっているファミリーの息子さんの好意だってば。冷静さを保とうとしても、ダメそう。私、完璧に恋に落ちていってる。沙耶は、せめて氣づかないでほしいと願った。

「乾杯、サヤ」
「乾杯、マリオ」
グラスを重ねた後、彼の顔があたり前のように迫ってきたので、沙耶は心底慌てた。ふっと笑って、彼は彼女の頬に優しくキスをした。あ、ほっぺたか。やだな、私、きっと真っ赤だ。マリオの大きい手のひらが沙耶の頭から頬を撫でた。いい子、いい子ってことかな。

 電車が雪山を登って行く。凍った電線と電車が触れる時に起こる青緑のスパークが、あたりを花火のように輝かした。

「わぁ」
人びとの歓声があがる。突然、車内の電灯が消えて、小さいランプだけがついた。外をよく観ることができるように車内を暗くしたのだ。周りの樹々は雪に覆われていて、それが明るい月夜に照らし出されて青白く輝く。満月がこれほど明るいなんて知らなかった。

 車内は暖かく、列車の音はかなりうるさい。けれど、沙耶の心には静寂が広がっていた。氷点下の世界。何にも穢されていない清冽な大地。世界を照らす冷たい月。そのまっすぐな光に照らされて列車は走って行く。それは神々しい時で、ふさわしい言葉が見つからなかった。窓を見つめる沙耶の顔の近くに、やはり窓の外を眺めるマリオの端正な横顔があった。彼女の視線を感じると、その澄んだ瞳を向けて、何も言わずに微笑んだ。

 言葉は必要ないんだ。沙耶が安心すると同時に、彼が沙耶の手の甲に手のひらを重ねてきた。今度は、二人とも手袋をしていない。ええ~っ。ど、どうしよう。

 これは、一種の夢なのだと思った。北の国の王子様との不思議なお伽噺。私がこの先の人生を、つまづかずに歩いていけるようにと、天からの贈り物。同い年の女の子たちと一緒に高校を卒業できなかったことも、普通の高校生という完成した社会からはみ出してしまった悲しさも、この魔法のように魅惑的な夜を体験するための準備だったというのなら、それでよかったのだと思えた。

 沙耶はそっと彼の指を握った。彼は、指をしっかりと絡めてきた。その暖かさに泣きそうになった。

 急に電灯がついた。乗務員の女性が、間もなくアルプ・グリュムに着くと告げた。いいところだったんだけれどな。

 電車が停まると、乗客たちは次々と降りて行く。ホームで待っていたレストランの従業員たちが、グリューワインとカナッペを差し出した。

 他の乗客たちと次々と乾杯して、湯氣のあがるグリューワインを飲んだ。じんわりとアルコールが体に沁みていく。ドキドキしっぱなしなのは、この飲み物のせいじゃないのはわかっている。

「こっちにおいで」
マリオが沙耶の手を引いた。冷えた指先を、彼の手がもう一度温かく包む。彼は、レストランのテラスを回って、バルコニーに彼女を連れて行った。
「ほら。あれが、パリュー氷河だよ」

 大きな山に、青白く氷河が輝いている。満月が煌煌と輝く。身を切るような清冽な空氣。そして、ホーム側の騒がしさとは反対に、しんと静まり返っていた。

「……きれい」
「そうだな。こんなに静かで美しい世界があるんだな」
「マリオもはじめて見たの?」

 彼は笑った。
「昼には何度も来たことがあるよ。でも、こんなロマンティックな状況で見るのは初めてだ」

 そう言うと顔を近づけてきて、全く躊躇せずに沙耶に口づけをした。瞳を閉じて、永遠にも思える一瞬を味わった。ふらつきそうになるのを彼がしっかりと抱きとめてくれる。彼の腕の中は暖かい。

「なんだか夢を見ているみたい。あまり素敵で、本当のこととは思えない」
沙耶は呟いた。

「ここまで来るのがずいぶんかかったからな」
そう答えるマリオに、沙耶は顔を上げて問い返した。
「満月列車のこと?」

 彼は、笑った。
「まあ、そういうことにしておけよ。さあ、あまり長く外にいると風邪を引く。中に入ってチーズ・フォンデュを食べよう。ここのはやたらと美味しいんだよ」

 えーと。それはつまり、そういうことなのかしら。違ってもいい。そういうことにしちゃえ。

 沙耶は、腹ぺこの王子様が開けてくれる新しい世界へのドアを幸せに満ちてくぐった。

(初出:2016年1月 書き下ろし)

追記


これといったオチがない上に、胸焼けをさせてしまったかもしれません。書き慣れていないものを書くのって、難しい……。

余談ですが、この『満月列車』は実在します。別ブログで、乗車した時のことを書いたことがありますので、リンクを貼っておきます。

雪山を満喫する宵 - レーティッシュ鉄道「満月列車」(swissinfo ブログ「もっと知りたい!スイス生活」)
関連記事 (Category: scriviamo! 2016)
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Category : scriviamo! 2016
Tag : 小説 読み切り小説

Comment

says...
おお、さすがに中学生カップルのようにはいきませんね。
こちらのお話は胸キュンとは少し違ったドキドキとホンワカになりました。
少しは長く経験を積み、人生のしがらみを持っているのでしょう。(人のことは言えないけど)
それに、幼馴染どころか、生まれも育ちも全く別の世界の2人ですものね。おまけに沙耶は典型的な日本人みたいだし。マリオもまだしばらくは大変だと思います。でもここまでくれば沙耶だって感じることはできるでしょう。後は時間とタイミングでしょうか?上手くいくことを願っています。
ところで、この『満月列車』、以前記事にされていたあの列車ですよね。
座席のネームカード、スパークリングワイン(19から飲めるんだ)、周りはカップルばかり、青緑のスパーク、少し酔ってるし、「ちゃんと目を見て」ってもうムード満点です。これ絶対そうだって!沙耶!(たぶんサキだったら、これは絶対夢だって頑なになってると思います)
さっそくこうやって物語のネタにされる、しかもこんな素敵なシチュエーションで・・・上手いなぁ。そして沙耶は幸せ者だと思います。こんなアプローチで、そしてほとんどプロポーズだし・・・羨ましい!
ラストでのマリオの意味深な台詞。
それに答える沙耶のトンチンカン。(あ!さすがに感づいた?)
2016.01.12 11:49 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
更新、お疲れさまでした。

あ、もしや「恥ずかしい小説」と仰っていたのって、この作品でしょうか?
甘党の私から見れば、ちょうどいい塩梅ですが。
ちょっとした出来事に、戸惑ったり喜んだりという沙耶、年齢相応で可愛らしいですね。王子様とこの先どうなるのか、気になります。スイスに住む日本人がまた一人増えるのか、あるいは日本に暮らすスイス人が増えるのか。

「満月列車」、素敵ですね。
日本だと、路面電車や地方の小さな鉄道会社が、夏場に「ビアガーデン電車」とかやったりしますが、なんかオッサンご用達って感じで。年配のご夫婦や、若いカップルが、いい雰囲気でっていうのは似合いません。
う~ん、こういうロマンチックな企画、どっかやってくれないかなぁ。
2016.01.12 12:08 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。
とても素敵な物語をありがとうございました!
胸がきゅんきゅん、心の中ではきゃーきゃーと騒ぎながら
読ませていただきました。
マリオ王子様素敵すぎです。きゃー(≧∇≦*)

また、雪の描写や寒さの表現などさすがにとてもお見事で、
こちらにも寒さが伝わってくるようでした。

本当に素敵なラブストーリーでした。
ブログで紹介させていただいても構いませんでしょうか?
2016.01.12 12:21 | URL | #41Gd1xPo [edit]
says...
こんばんは。

あはははは。今どきの中学生と、私の時の中学生って進み方が違うから、下手に手を出せませんでした。
で、せっかくだから、使っちゃいましたよ。「満月列車」もう一年近く前になるんですけれど、たぶん今年も行きます、もうじき。


マリオの設定、日本だと21歳って、まだ子供にちょっと毛が生えたくらいですけれど、スイスでは普通もうちゃんと働いていて日本でいうと25歳くらいなんですね。遅れてしまって日本の感覚では高校二年生ぐらいのままの沙耶にとってはかなり大人だったりします。沙耶も、事故という設定ですけれど、上手くいかなかった期間があるので、その分中学生よりは人生のこと考えているかもしれませんね。

実は、この女の子の名前、最初は沙夜香だったんですよ。何か冬っぽくて奇異ではない名前で探して。でも、書いていてもあまりちゃんと変換できないし、さらに「さやか」はコトリの本名じゃない、ダメダメ、コトリみたいに大人じゃないから却下、ということで沙耶になりました。

「ちゃんと目を見て」は、アプローチでなくても、こっちではしなくちゃいけないことなんですけれど、でもねぇ。違いはわからないとねぇ。

日本と違って「告白」文化というものがないんですよ。告白されて、正式につき合う、みたいな方式はないんですね。もちろん結婚はきちんと言葉でプロポーズしますけれど。だからお互いにわかって進んでいかないとダメなんですけれど、沙耶は「これは違うよね」とやっているから、遅々として進んでいなかったみたいです。

沙耶はトンチンカンですが、うん。石橋を叩きつつ、感づいたみたいです。

妙に甘ったるい掌編になってしまいましたが、楽しんでいただけてよかったです。

コメントありがとうございました。
2016.01.12 20:54 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうそう、これですよ。
書いている時に「なんだよ、このケーキ生地なしでアイシングだけのバーウムクーヘンみたいな甘ったるい話は……」と自分で突っ込んでいました。「いい加減にしろ」と石投げられるかと思った(笑)

これ−15℃くらいの中だからいいですけれど、沖縄辺りでやったら「暑苦しいからやめて!」ですよね。

実は、サリスブリュッケは、カンポ・ルドゥンツ村の川向こうなんで、もし沙耶がマリオとゴールインしちゃうと、トミーやリナ姉ちゃん他カンポ・ルドゥンツ村の仲間たちに追加になってしまいます(笑)でも、今のところ何も考えていますせん。

日本もいろいろと企画あるみたいですけれど、こういうのはないのでしょうかね。
まあ、カップルがぎっしり乗っている列車になったら、いたたまれなくなる人が出るのかしら。

コメントありがとうございました。
2016.01.12 21:02 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

お氣に召してほっとしました。
普段純なものを書き慣れていないので、加減がわからず「独りよがりになっているかも」と書きながら怖れていました。

そして、冬の描写、褒めていただいて嬉しいです。
−15℃くらいをイメージして書いたのですが、こればかりは経験ないと書きにくいかもなあと思ったり。

いろいろと描写を入れていたら長くなってしまって済みませんでした。
読んでいただけて嬉しいです。それに、ご紹介いただけるも感謝です。

今年もご参加いただき、ありがとうございました!
2016.01.12 21:07 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
中学生くらいのドキドキと、沙耶くらいの年齢で感じるドキドキは、また別の輝きがありますよね。
ティーンズはまだ夢の中でいいけど、二十歳を超えるとトキメキはもっと自分の未来に絡めて、切実になってくるというか、リアリティが増してくるというか。
夕さんの描く設定と情景描写がとてもリアルなので、沙耶のトキメキが鮮明に伝わって来て素敵でした。
『ウルルン』のような、ドキュメンタリーを見ているような感覚も味わえました^^
純粋なものって、物語にするのはやはり難しいですよね。
でも、そこをぐっと感情移入させて、読者に幸せ疑似体験できるくらいになれば、面白いジャンルになりそうですね。
沙耶はちょうどいい距離の身近さを感じられて、ナイスな主人公だったと思います^^




2016.01.12 23:16 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
 こんばんは。
ビュアでキラキラ 真っ白な世界にかかる満月。
雪を踏みしめる音 スパークリンワインの発砲の音。
肌をさす様な冷たさ つないだ手の暖かさ。
何か 凄く五感を感じさせる小説です。

2016.01.13 10:51 | URL | #- [edit]
says...
おお~。特に雪と寒さの描写に惹かれましたね~~。
実は私は引きこもりで・・・というのは知っていると思うのですが。
雪が積もった感覚をよく知らない!!
・・・と言う状況ですので。

凍てつく空気とか雪を小説を通して感じることができました!!
ありがとうございます~~!!!
(/・ω・)/

まあ、現場はもっときついのでしょうが。。。

2016.01.13 11:42 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

ああ、そうですね。
中学生の頃って、「好き」か「嫌いか」で、相手の背景とか考えませんよね、あまり。
「クラブの先輩とつき合っているからダメかな」みたいな狭い範囲のことは考えますけれど。

この話を作る時に、オチなしの甘々ストーリーとはいえ、マリオは小説ではなくて普通に考えても射程圏内にしたというのはあります。いくらお話でも、「道を歩いていて、本物の王子に一目惚れされた」みたいな無茶な話だと、5000字で納得させるのは無理かなと思いましたので。沙耶は「王子様」認定していますが、要するに彼女もいない村の兄ちゃん、しかもホームステイしている子だから必然的に視界に入った、というぐらいなら「まあなるかも?」と納得していただけるかなと。

基本的に「恋愛はこじれてナンボ」主義者なので、何の努力も障害もなく簡単に成就みたいなのはあまり書かないし、書いてももっとあっさり終わらせるんですけれど、今回は書いていただいた掌編にあわせて、砂糖を大量投入してみました。その分どこまで感情移入していただけるかなあと……。書きながら「甘すぎるか……」と諦めていましたけれど。

読んでいただけて嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.01.13 20:54 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そういえば、実際に『満月列車』に乗った時の記憶を一つひとつ脳内再現しながら書いたので
確かに五感で書いていたかもしれません。

35℃の夏の暑い時に好きな人と手を握っても「嬉しい」はあるかもしれないけれど「温かい」とは、あまり感じないかもしれませんよね。もしくは、やたらとごちゃごちゃしたところにいる時よりも、モノトーンに近い色彩の光景の中にいると視覚も研ぎすまされるように思います。

「五感を感じる」と言っていただけてとても嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.01.13 21:00 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

私も日本にいた時は、東京にしか住んだことがなかったので、厳寒のことをよく知らなかったのです。
スイスの冬を体験して、「寒い」と感じるのはマイナス5℃くらいまでで、マイナス10℃を下回ると「痛い」になっていくのだと知りましたよ。それにどうやって歩くべきかとか、何を着るべきかも。
スイスの冬では、あまりお洒落にはこだわれません(笑)

5000字の短い小説ですが、エンガディンの寒さを感じていただけて嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.01.13 21:04 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
あわわ…なんだか恥ずかしくなりますね///

どす黒い大人はどんな顔をしながら「ドキドキが止まらない」
とか書いているんでしょうか?(どす黒い意見)

ううん…そんなこと考えてはいけないわ!私!
もっとピュアになって、いつか私もこんな展開になるの!

…ってごめんなさい
2016.01.15 09:32 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

でしょう、でしょう?
こっ恥ずかしいです。
どんな顔って「ちくしょー、いいなあ」って顔ですよ(笑)

あ、ダメ子さん。
どうやらアカウントがわりと身近にいるお兄さんに乗っ取られているようですよ!
氣をつけてくださいね!

コメントありがとうございました。
2016.01.16 01:18 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
王子様とゴールインは憧れですよね~。
そうそう、ホストとか、案外身近にいたりするんですよね。

満月列車、良いですね。
Ausは車や飛行機がメインだったりして、列車の旅は結構お高かったりします。
でも、王子と食事しながらワイン飲みながらはやっぱり良いよなあ。
けど、高いんだ・・・縦断するやつとか横断するやつとか・・・
王子、そこんとこ何とか・・・(何を交渉したいんだ?)
2016.01.17 06:54 | URL | #- [edit]
says...
こんにちは。

いきなり王子様とのデート。
ええ、そうです。その女の子だけの王子様はその辺に転がっていたりしますよね。

オーストラリアも列車が高いんですね。
スイスも殺人的に高いんです。国土狭いのでそんなに遠くには行けないんですが。
車中心の社会で利用客が少ないと、そうなるんですよね、きっと。

縦断するヤツとか、横断するヤツとかは、もしかして本物の豪華列車?
そ、それはホストファミリーの兄ちゃんには無理だから、本物の王子とか、アラブの富豪の子息とかそのへんとなんとか。
(本当に何の交渉? 笑)

コメントありがとうございました。
2016.01.17 15:26 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
一度はアップされてすぐに拝読したのに、またコメが遅くなって、二度読みしました。そうしたら、一度目よりも、何だか照れちゃった(何で私が?)。ここまで甘々だと本来なら書いても読んでも「何だよ、上手くやりやがって」(そりゃただの嫉妬じゃん^^;)って「ちっ」って気持ちにもなりそうなところですが、そこに『満月列車』の描写が、甘さを吹き飛ばすように凛として黎として冷たくも美しいので、嫌味じゃなくて読めちゃうんだなぁと思います。
さすが、現実に体験した描写は美しいですね。いや、体験しても、こうしてちゃんと書けるのは、夕さんの描写力なんだなぁと思いました。素敵です。
私も数年前、北海道の冬、学会で旭川に行って、その後一人で夜に釧路まで列車に乗ったんですけれど、本当に真っ白な雪の中、夜なのにどこか明るくて(満月ではなかったですが)、この世のものとは思えないなぁと思ったのですが、その時のことを思いだしました(あ、これはロケハンだったのです。【雨】の次作の……)。本当に、静かなんですよね。
うん。たまには甘々ラブストーリーもいいですね(*^_^*)(でも、ちょっと遠い目……^^;)
2016.01.18 16:39 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

うわ。お忙しいのに二度も読んでくださってありがとうございます。
しかも、この胸焼け掌編を……。
書きながら「おいおい」と自分でもツッコミまくりでした。普通はここまで甘いだけにはせず、少なくとも塩昆布くらいはつけるんですけれど、今回は「甘いだけ! 砂糖二倍投入」で書いてみました。長編でこれをやったら読者逃げますね。もしくはちゃぶ台ひっくり返されます。

実は、今度の金曜日に満月列車のリベンジに行くのです。
そう、前回乗った時、月でていなかったんですよ!
まあ、雪明かりの雪原は見たことがあったので、組み合わせで書きましたけれど(笑)

そして、彩洋さんの次の長編でも、雪明かりの列車が出てくるのですね。お揃いだぁ。(そこだけ)
もしかして、そっちも「ちゃぶ台ひっくり返し」並に甘いのでしょうか。
いやいや、きっと彩洋さんの文章だから、とても深くて印象的な描写になるのでしょうね。今から楽しみです。

TOM-Fさんのコメントで、日本でもこういうのをやったらというのがあって、イチャイチャカップルだらけの列車に乗ってしまっていたたまれない状態になる妄想してしまい、笑ってしまいました。こんな事しているの私だけかしら。

コメントありがとうございました。
2016.01.18 20:46 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
素敵です~~!!!
私の人生には、この先
たぶん満月列車に乗るなんて行幸は訪れないのが悲しいですが
夕さんの素晴らしい描写のおおかげで
疑似体験させていただきました(^-^*)

ゆっくりと雪山を登っていく列車から
細かな雪が冷え切った、けれどもどこか温かい
満月の光に満ちた紺碧の空に散って広がって
大気と溶け合って消えていくのが見えるような気がしました・・・

沙耶は一生懸命自分の恋心を打ち消しているけれど
マリオはまっすぐに彼女のことを想ってる
かけがえのない愛しい人として見てる・・・・・・
なんだか涙が出ちゃいました・・・・・・(てか現在進行形で泣いてます(爆))
この恋が実って、二人が一生寄り添って生きていく姿が見えるようで・・・

素敵なお話をどうもありがとうございましたm(^^*)m

それにしても・・・叶わないこととわかってはいても
乗ってみたいです。満月列車・・・
2016.01.30 10:09 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

おお、お氣に召して嬉しいです。
泣くほど感激していただけるなんて。

私の小説、かなりの確率で恋愛を扱っていることが多いんですけれど、
(テーマは恋愛じゃないんですが、テーマに即すると恋愛が絡むことが多くなるのです)
ここまで、簡単に成就してしまうものは本当に少なくて
書いていて「わあ、甘いぞ、極甘だ」と照れながらも結構楽しく書いていました。

その一方で、私の住んでいる地域って「見所は?」と訊かれるとほんとうに「自然」しかないところで、
一方でなんにも他にないからこそ、ゆったりと楽しめる自然の素晴らしさに
ずいぶん沢山のエンターテーメントを提供してもらっているように思います。

この「満月列車」の走るベルニナ線は、ユネスコ世界遺産に登録されています。
昼でも素晴らしい景観ですので、もし間違えてスイスに来てしまうような時には
ぜひぜひご検討くださいね。

ところで、つい先日、二度目の「満月列車」に乗りましたが。
一回目の時と違って、イタリアのおばちゃん満載で
姦しいのなんの(笑)
ロマンティックの欠片もありませんでした。
ああ、でも満月に照らされる氷河は本当に素敵でしたよ。

コメントありがとうございました。
2016.01.30 19:01 | URL | #9yMhI49k [edit]

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