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Posted by 八少女 夕

紅茶を飲む

十月にロンドンに行った余波がまだ残っています。

今日は、次に発表する小説の前フリも兼ねて、イギリスと紅茶の話などを。


紅茶

二十年くらい前に最初にイギリスに行った頃、しばらくは強烈なミルクティー派になりました。

これは行ったことのある人にはわかってもらえるかと思います。日本でいつも飲んでいた普通の飲み物と、全く違うんです。それに日本では「紅茶」ですけれど、「Brack tea」というように、色も全然違うんですよ。こんなに美味しい飲み物があるのかと驚愕するんですけれど、それがただの紅茶なんです。英国王室御用達の特別な紅茶じゃありませんよ、そこらへんのスーパーの紅茶もそのくらいおいしいのですね。

で、買い込んで日本に帰って飲む。「あれ? こんな程度だったっけ?」確かに美味しいのですけれど、他にも美味しい飲み物あるから、それだけ飲み続けるほどじゃないのです。同じティーバックなのに。

それで思いました。あれは水が違うのか、それとも何か他の要素が違うのか、とにかく英国限定で美味しくなる飲み物なのだと。

それから私のイギリス熱は、長い年月の中で少しずつ冷めて、前ほどイギリスに一々反応するようなことはなくなりました。連れ合いは、南アフリカにいたことがあるので、他のヨーロッパの人たちよりは英国文化に馴染んでいるところがあって、紅茶の地位も他のスイスの家庭よりも高いのです。だから、私もまたスイスに来てからは、日本にいた時よりは飲むようになったのですが、それでも、「紅茶ばかり」というほどの寵愛ぶりではなかったのです。

ところで、スイスの水は硬水です。日本人には硬水でお腹を壊す方もあるようですが、私は水道水の水をガンガン飲んでも何もない経済的な体質のようです。あ、都会は別ですが、スイスの田舎の水道水は、ミネラルウォーターに負けない水質です。ワインの銘柄っぽくふざけて「Hahnenburger(Hahn=水道栓)」と呼ぶことがあるくらいです。

で、この水で紅茶を淹れると、日本で飲む時よりもずっとイギリスっぽい味になります。完全に同じではありませんが、水の違いは大いに関係あるようですね。

で。

昨年10月の英国旅行です。安いだけが取り柄のホテルですら泣くほど美味しかった紅茶で、再び紅茶熱という病にかかり、あまり大きくないスーツケースに紅茶を8箱くらい入れて帰ってくる暴挙にでました。それを今も飲んでいる訳です。

スイスで見かける紅茶のティーバッグはたいてい四角いのですが、英国ではなぜか丸いものが多いのです。

写真に映っている黄色くて丸い缶は、アルザス旅行の時に買った「コウノトリの卵」というチョコレート菓子が入っていた(完食しちゃいました)のですが、これがこの英国式丸いティーバッグのサイズにぴったりなのです。

高級スーパー「マークス&スペンサー」の紅茶。銀色のパックから出ているのが、イングリッシュ・ブレックファーストティーで、とても濃いので私はミルクティーで飲みます。また、二人ともアール・グレイも好きなので、こちらはわずかにお砂糖だけを入れて。これらは日常的にどんどん飲んでいます。

そして、写っていませんが、うたかたまほろさんからはフォートナム&メイソンのお茶もいただいたので、こちらは「ハレの日」用ですね。
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Comment

says...
スパゲッティをゆでるときも軟水と硬水ではまったくタイミングが変わってくるとか聞いたことがあります。

硬水じゃないとほんとのアルデンテにはならないそうで。

そう考えると、硬水文化と軟水文化のへだたりは思うよりもけっこう大きいのかもしれません。

例えば温泉。

わたしは頼まれてもヴィシー鉱泉へ行きたくはありません(笑)。
2016.01.14 12:31 | URL | #0MyT0dLg [edit]
says...
こんばんは。

ああ、そういうこともあるかもしれませんね。
でも、スパゲッティより顕著なのは、白米です。
チャーハン系はいいんですけれど、日本式の白米のようにはなかなかならないのです。
白いご飯の幸福は、私は日本で心いくまで、という主義になりました。
こちらでは「そこそこ」で。

温泉問題もありますよね〜。
もっともあれは水質の問題というよりは、「温泉プールじゃなくて、お風呂に入りたい!」
という問題かもしれません。水着で入ってもねぇ。

コメントありがとうございました。
2016.01.14 20:00 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
温水プールだなんだというよりも、

ヨーロッパの湯治場って、伝統的なものは、

「飲んで治す」ものだそうで。

ヴィシー鉱泉も、鉱泉の「湯を飲む」ことで胃弱を治す、というのが基本だそうで。

そして体験者のいうことを総合すると、

「ききめがどうかとかいうことはおいといて、

 『も の す ご く 不 味 い』

ということだそうで。

日本人としては日本の湯治場がいちばんだなあ、と思いました(^^;)
2016.01.15 14:05 | URL | #0MyT0dLg [edit]
says...
こんばんは。

ああ、そういう意味でしたか。
ええ、伝統的にはそうでも、現在は「伝統的メソッドで」温泉を使っているところはあまりありませんよ(笑)
こぎれいな大理石の温水プールの側に、バスローブで横たわるカップルとか
意味もなく美しいおねーさんがマッサージしてくれている広告で客を呼び込むリゾートが基本です。

国際線の飛行機チケットが往復100ユーロの時代ですからね。
温泉リゾートが一週間の滞在客をゲットするためにはまずい水なんか飲ませている場合ではないのですよ。
それで病気を治そうなんて客はこのご時世にそんなにいませんしね。

ただし、広告に出てくるマッサージのお姉さんと、実際のマッサージ師が同一人物のことはまずなさそうです。

コメントありがとうございました。
2016.01.16 01:27 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ほほう。紅茶にもそんなにも違いがあるのですね。
缶の紅茶で満足している私はどれだけ味音痴なんだ。。。
まあ、私は相当な味音痴なので、
それはそれでなんでも美味しく感じるので経済的なんでしょうけど。
硬水と軟水で違うとは言いますけど、そんなにも違いがあるんですね。
勉強になります。
(*'▽')
2016.01.17 00:54 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

違うと言えば、緑茶の美味しさも全然違います。
こちらは言うまでもなく、日本で飲むのが死ぬほど美味しいのです。
なんだろう。スイスのは、どんなに高い緑茶を丁寧に淹れても、味がしないようなものになったり、反対に妙に苦くなってしまったり、あの「ああ、日本人でよかった」という味は出ないんです。

だから、たぶん水の違って、ものすごく大きいんでしょうね。

ちなみに日本で売っている、缶の紅茶、あれはあれで別の飲み物として結構好きですよ。

コメントありがとうございました。
2016.01.17 14:28 | URL | #9yMhI49k [edit]

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