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Posted by 八少女 夕

【小説】大道芸人たち 2 (1)バルセロナ、祝い酒 -1-

あまりにも長くお待たせしすぎて、既に忘れられているかもしれませんが、ようやく「大道芸人たち」第二部の連載開始です。あれから数年経っているように思われるかもしれませんが、本日のシーンは第一部の最終シーンの翌日です(笑)

長い話は、適当に切って公開していきます。今回も二つに分けました。




大道芸人たち Artistas callejeros 第二部
(1)バルセロナ、祝い酒 -1-


 食堂での四時のコーヒーはコルタドの館のいつもの習慣だが、この日はイネスにとって特に感慨深かった。ずっと空だった席に当然のようにヴィルが座っている。蝶子を氣遣ってヴィルの話を避けていた稔やレネの腫れ物に触るような態度もすっかり消えていた。それどころか、帰って来たばかりのヴィルを三人はぞんざいに扱っていた。が、本人が氣に病んでいる様子もなかった。イネスはミュンヘンでのヴィルの大芝居の話を聞いていなかったので、全く訳がわからなかった。

 四人は、今後の予定の話をしていた。稔は既に予約の入っている仕事のことを筋立てて説明し、まじめに聴くレネと、ちゃかして冗談ばかり言って話を進ませない蝶子の舵取りに苦労していた。

 例のごとくほとんど口をきいていないヴィルが、突然言った。
「ところで、日本人が国際結婚する時の書類手続きは、みんなバルセロナでできるんだろうか」

 稔とレネはびっくりして蝶子を見た。

 蝶子はにこりともせずに言い返した。
「できるんじゃないの? いくつかの書類は日本から送ってもらう必要があるだろうけれど、ヨーロッパ式の婚姻が成立してからは、領事館への届けで済むんじゃないかしら。詳しくは知らないけれど。なんで?」
「手続きが済むまでは、小さい都市に移動するのを待ってもらいたいからだ」

 稔とレネは半ば立ち上がって笑いながら二人の顔を見比べた。しかし、蝶子の顔はむしろ険しくなった。
「誰と、誰が、婚姻の手続きをするのよ」

 ヴィルはむすっとしたまま答えた。
「ここに日本人は二人しかいないし、俺がヤスの婚姻手続きのことに首を突っ込むわけがないだろう」

「ってことは、あなたはもう一人の日本人である私の結婚の手続きのことを言っているわけ? でも、私、まだここにいる誰からもプロポーズされていないわよ」
「だから、今、その話をしているんだろう」

 稔とレネは椅子に座った。稔はこりゃ面白くなって来たぞと傍観を決め込んだ。

 レネはおずおずと口を挟んだ。
「テデスコ、パピヨンが言っているのは、役所の手続きのことじゃなくて、その、結婚の申し込みのことじゃ……」
蝶子は大きく頷いた。

 ヴィルは馬鹿にしたような顔でレネを一瞥すると蝶子の目をじっと見据えて言った。
「あんたは、俺がバラの花束を抱えながら跪いて訊かないと返事ができないのか。つべこべ言わずに答えろ。するのか、しないのかヤー・オーダー・ナイン

 蝶子は怒りに震えながら、何か言おうとしたが、ヴィルの青いまっすぐな目を見て考えを変えたらしく、口に出すのはやめてむすっと横を向いた。それから小さな声で、さもイヤそうに答えた。
するわよヤー

「ひゃっほうっ!」
「ブラボーっ!」

 稔とレネが同時に飛び上がり、一緒に腕を組みながらドタドタと踊りだした。

 その騒ぎを聞きつけて奥からイネスが飛び出て来た。
「どうしたんですか」

「乾杯だ! たった今、テデスコがプロポーズに成功したんだ」

 稔の言葉を聞くなり、イネスはやはり大声で叫びながら蝶子とヴィルの二人にキスをした。それからカルロスを呼んでくると言って出て行こうとした。

「カルちゃんはサンチェスさんと会議中でしょう」
蝶子があわてて止めるとイネスは断固として言った。
「これより大切なことなんてありませんよ。だいたいあの二人がコーヒーに遅れているのが悪いんです」

「よっしゃ、俺は酒を買いにいく!」
稔が立ち上がるとヴィルはそれを止めた。
「俺の話はまだ終わっていないんだが」

「そうよ。こっちの話も終わっていないわ。あなた、まさか書類の提出だけで終わらせようってんじゃないでしょうね」
蝶子が自分のペースを取り戻して詰め寄った。

「それが一番簡単じゃないか」
「簡単かどうかなんて、この際関係ないの。あなたが何を言おうと、結婚式は私のいいようにさせてもらいますから」

 ヴィルはむっとして、腕を組んだ。
「希望を言ってみろ」

 蝶子は勝利を確信してにんまりと笑った。
「証人はヤスとブラン・ベックよ」
「当然だな」
ヴィルもまだ余裕だった。

 稔とレネは嬉しそうに顔を見合わせて、再び椅子に座った。

「ちゃんと教会で結婚式をして、ウェディングドレスを着るわ」
ヴィルはうんざりして頭を振ったが、援護射撃は期待できなかったので、反論しなかった。

 蝶子はさらに続けた。
「父親役は、カルちゃんにしてもらうから」

 ヴィルが賛成とも反対とも言わないうちにドタドタと入って来たカルロスが叫んだ。
「もちろんですとも! 大聖堂の予約をしなくては。可能なら大司教に来てもらいましょう」

 今度は四人が慌てる番だった。
「待ってくれ。大聖堂が埋まるようなゲストは全く期待できないんだ。とくに、俺の親族に出席を期待されては困る」
ヴィルが迷惑そうに言うと、蝶子もうろたえて言った。
「私の方も誰も来ないわ」

「大丈夫ですよ。野外パーティ目当てに領民が山ほど来ますから入りきれなくなるはずです」

 蝶子は大聖堂でなくてもいっこうに構わなかったが、教会での結婚式が現実のものとなりつつあるのが嬉しかった。

「私、真耶を招待したいわ」
蝶子が夢見るように言った。

 ヴィルはいいとも悪いとも言わなかったが、しばらくしてこう続けた。
「じゃあ、俺は拓人を招待する」

 それを聞いて蝶子は勢いづいた。
「レネのご両親も招びましょうよ」

「アウグスブルグの連中にも声かけようぜ」
稔が笑いながら言うと、カルロスも続けた。
「私はカデラス氏やモンテス氏にも招待状を送りましょう」

「じゃあ、トネッリ氏やロッコ氏には僕から連絡を入れますね」
レネも笑った。

「とにかく一番に真耶と結城さんのスケジュールを訊かなくちゃ。あの超多忙な二人が、一緒に少なくとも四日も休むなんて可能かしら?」

 大騒ぎになって眉をひそめていたヴィルは蝶子の腕をとって座らせ、冷静に言った。

「いいか。こっちのばか騒ぎはいつでもいいが、書類の方は即刻始めるんだ。できれば今週中に手続きに入りたい」

 水をかけられたように、全員が騒ぐのをやめてヴィルの顔を見た。
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Tag : 小説 連載小説

Comment

says...
更新、お疲れ様でした。

はじまりましたねぇ、いよいよ。第二部、すっごく楽しみです。

で、その第一話の冒頭が、いきなりすごいシーンというか、修羅場寸前で(笑)
もうどうなるのか、ひやひやしましたよ。ヴィルと蝶子って、仲がいいはずなのに、なんかこう丁々発止みたいなところもあって。
ヴィルのプロポーズ、男らしくていいけど、ちょっと直球すぎかも(笑)
まあ、ここにくるまでに、さんざん盛り上がったあとだから、あれでもいいのかもしれませんけどね。つか、蝶子ってもしかして、押しが強い相手には弱い?
私としては、大聖堂~野外での大騒ぎパーティが楽しみですけど、なにやら手続きを急ぐヴィルの本心が、ちょっと気になります。なぜ、焦る?

すでに次話が待ち遠しいです。
2016.05.04 09:09 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
ヤー・オーダー・ナイン、ですか!
まさかしょっぱなからこんな色気のない(笑)プロポーズから始まるなんて!
いえ、まっさく予想外の冒頭でした。
あんなにロマンチックに結ばれた二人だったのに平常モードに
なったヴィル様やっぱり最強ですね。

真耶に拓人も登場するのでしょうか?
何だかとっても豪華メンバーのような。

書類上のあれこれというのもあると思うのですが、
たしかにヴィル様性急な気もしますね。一刻も早く夫婦になりたい! というような
かわいい想いからだけではないような。

やっぱり、こちらのお話は、うまく言えないんですけれど
夕さんの現在に一番「近い」って感じがします。
それだけに勢いがあり惹き付けられます。
あ、最後になりますが、新連載おめでとうございます!

2016.05.04 11:08 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

始まりました。
そして、最初からこれですよ(笑)
昨日はビンタ、今日は修羅場寸前、1年近い別れ別れの後、すぐにこれだもんな〜。
そう、蝶子は、押しに弱いかも。
っていうか、蝶子自身がああなんで、普通の日本人などはヴィルみたいなとんでもないこと言ってこないじゃないですか。
だから慣れていないんじゃないかしら(笑)

で、ヴィルのプロポーズ、全然良くないですよ!
そもそも、プロポーズしなきゃと、全く思っていない?

なぜ手続きを急いでいるのかは、後半(来週)出てきます。
ま、大した理由じゃないですけど。

コメントありがとうございました。
2016.05.04 20:36 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ここ、「イエス・オア・ノー」とどちらにするか迷ったんですけれど、ドイツ語の方がより感じが悪いので(笑)
ちなみに「Yes or No」にしろ「Ja oder Nein」にしろ、実際に結婚式で使われる決定的な言葉なんですよ。
これを本人が口にしない限り婚姻は成立しないと言う。

しかし、ええ、色氣もへったくれもありません。「ばか騒ぎ」扱いですし。
「早く夫婦になりたい」とかそういう情熱的な理由でもありませんね(笑)
しかも、蝶子のやる氣のない返答……。

真耶や拓人は登場しますよ〜。
来週、すでに電話出演です。

実はこのシーンを書いたのは二年以上前で、本人はもうとっくに忘れかけていたのですが、連載に当たって読み返すとやっぱり甦ってきますね。この調子で、皆様の中にも戻ってきてくれるといいなあなんてちらっと思っていたりします。

また読んでくださると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.05.04 20:44 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
いきなり衝撃的なシーンから(笑)
うんうん、なんかこの2人には「結婚してくれないか」「ええ、喜んで」みたいなやり取りより、こっちの方が似合ってますね。
喧嘩ごしのプロポーズ。

でもやっぱり蝶子もドレスを着て教会で、父親役とヴァージンロードを歩いて……という願望があったんですね。そう言うところはなんか可愛い^^
大輪の花みたいできっと絵になるなあ。
そのシーンも登場しますよね。

ここからどんな展開になるのか、とても楽しみです^^
2016.05.05 06:54 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こちらもいよいよですね! 新しい連載ってワクワクするなぁ(そのためにはまずひとつひとつやっつけないといけないんだけれど)。
そして、うん、このシリーズはやっぱりテッパンですよね。こうして4人が揃っているシーンを読むだけで「おかえり!」って気分になりました。しかも、相変わらず蝶子は蝶子。こうでなくちゃ! しかも蝶子って、ただ男勝りなだけじゃなくて、ちゃんと女らしい部分も持っているのが魅力なんですよね。ドレスを着てちゃんと式、かぁ。うん、蝶子には目一杯着飾って頂かなくちゃ。で、父親役がカルちゃん。嵌りすぎてます(*^_^*)
そして、今度はヤスにも愛が~じゃないかなぁと。そうか、この人の娘だった!(って、勝手に作ってる?)
先をとっても楽しみにしています!
2016.05.05 09:52 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
始まったあ^^ 嬉しいです^^ 楽しみです^^

ヴィルったら、水かけるのうまいんだからあ~(?)
女の子はやっぱりバラの花束が欲しいかも(*u_u)
ドレスは着たい。まあ、手続きも大事だけど。
色々大事なことがたくさんあるのよ。指輪とかもね!

ああでもこうしてみんなが言葉を投げ合っているのを見るのがホント良いですね。
どうなっていくのか、楽しみにしています。
あ、これ、月一の更新じゃないですよね?
2016.05.05 10:40 | URL | #- [edit]
says...
あはははは。
・・・・と笑ってしまうような喜劇ですね。
いや、本人同士はすごい真剣なので、それがシュールな姿で笑えます。


やはり、そちらでも結婚式は必要なことなんでしょうね。
日本は家と家同士の結婚みたいな風習が残っているけど、そちらはどうなんでしょうね。
日本は和洋折衷で人それぞれになっていますけど、描かれないかもしれないですけど、そちらの結婚式もどういう風に描かれるのかちょっと興味ががあります。
2016.05.05 12:49 | URL | #- [edit]
says...
ああ、あれからまだ1日しか経っていないのですね。
1日しか経っていないのに、元通りの4人に会えてとても懐かしく嬉しく思いました。こちらでは何年経ったのでしょう。待ち遠しかったです。
そしてドイツ人だからでしょうか?それともヴィルだからなのでしょうか?本当に愛想もクソも無いですね。蝶子もドイツ暮らしが長いからなのかな?それとも性分なのでしょうか?負けてませんね。2人にとってはこれでいいのかもしれませんが、もう少しでいいですから甘く喋れないのかなぁ。それにヴィル、俺と結婚して欲しいと、ちゃんと言って欲しかったなと思いますよ、ほんと。照れ屋さんなんだから。蝶子も意地っ張りだし・・・。
でも結婚式、本格的なイベントになりそうですね。カルロスがセッティングしてくれるんですから。真耶と結城や超豪華な招待客に加えて、アウグスブルグの連中も招待されるんだったら例のあの人も来ますよね。
とっても楽しみになってきました。
楽しみに待っています。今度はずっと短いですから楽なものです。
ヴィルがやけに急いているのが気になりますが・・・。
2016.05.05 14:48 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

うん、そうですよね。
確かにヴィルが普通にプロポーズしたら、怖いかも。
蝶子の答え方も、なんですね。
そういえば告白の時もこの二人、全く普通じゃなかったしな。

蝶子はオシャレ大好きなので、ウェディングドレスは外せないでしょうね。
そしてええ、バージンロードを。よく言うよ、ですよね(笑)

結婚式シーン、長いんですよ。飽きられるかなあ。
まあ、甘々だけでないので、なんとか読んでいただけるかしら。

しばらく浮ついていますが、そのうちに軌道元に戻りますので、我慢して読んでいただけると幸いです。

コメントありがとうございました。
2016.05.05 17:35 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こちらにもどうもありがとうございます。

いやいやいや、こちらは「連載するする詐欺」を打ち上げすぎていまして……。
まだ今度こそいろいろと畳める方向に持って行きたい……なんですけれど、私が書いているのは実は「ニューヨークの異邦人たち」なんですよ。なぜ誰にも望まれていないものをいま書く……orz

このシリーズは、やはり根強いですね。こんなに間が空いたのに、すぐにみなさんが馴染んでくださる所が嬉しいです。

蝶子はですね。オシャレは好きだし、かなり俗物でもあるんですよ。
カルロスの父親役は、本当にしてもらいたいと思っていると同時に、ヴィルへの嫌がらせでもあります(笑)
まあ、もう大して嫌がらせにならなくなっていますが。

ヤスの件は、まあ、彩洋さんの予想通りのその人が後ほど出てきますね。
あ、陽子もチャプター1は出てきませんけれど、後々登場しますよ。

のんびり行こうと思っていますので、おつき合いいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.05.05 17:43 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ヴィル、やっぱりどこかコミュニケーション能力に大いなる欠陥があるようで(笑)
花束や指輪まで行かなくても許すけれど、そのプロポーズはないだろうって、まともにプロポーズしていないし。
ヴィルの頭には、手続きしておしまいくらいしかないので、ロマンティックのカケラもありません。

さて、こんな無茶苦茶で始まりましたが、ええ、大丈夫です、こちらは一応、週に1回を予定しています。
半年くらいかな、たぶん。

読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.05.05 17:44 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

ロマンティックなプロポーズも素敵ですけれど、この二人にはそれは似合いませんしね(笑)

結婚式は、実は日本ほど必要なことではありません。
ですから、この小説でもこだわっているのは日本人である蝶子の方だったりします。
ヴィルは「面倒くさいな、役所だけで十分だろう」と思っていますよ。

それと、王家同士というような場合を除いて、家と家ということはあまりないですね。
あくまで個人と個人の問題です。
そもそも「○○家に嫁ぐ」という発想もないんですよ。

結婚式の描写ありますよ。たぶん、教会の結婚式よりも、その前に書いている役所での手続きの方が興味深いかもしれません。

コメントありがとうございました。
2016.05.05 17:55 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。2012年の12月に第一部のラストをアップしていますから、3年半ちかくのご無沙汰なんですね。

このプロポーズ(?)がこうなのは、ヴィルだからです。まあ、ドイツ人ってあれですけれど、ここまで愛想がないことはないです。そして、蝶子も「破れ鍋に綴じ蓋」ですね。こういう場所では、そもそも「花もってプロポーズ」みたいなことを軽蔑していますからこんなですけれど、後々、そういう場合じゃない所ではちゃんと言うべきこと言っています。

そうそう、もちろん教会挙式にはヤスミン来ますけれど、それよりももっと前に重要なこともしてくれますのでご安心ください。

次回は、来週です。ヴィルが急いでいる理由も、すぐに明らかになります。
今回も続けて読んでくださると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.05.05 18:02 | URL | #9yMhI49k [edit]

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