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Posted by 八少女 夕

美術館にて

昔は観光旅行に行ったら、観光だけしていました。美術館へ行っても、知っている有名な絵や、自分の好みの絵を見ていました。

今ももちろん見ていますけれど、それだけじゃないんですよね。好きなものだけでなくて、普段の暮らしでは知ることの出来ない情報を得るいい機会なのですよね。

例えばウィーン美術史美術館にはものすごい量の絵がありました。大好きなラファエロがありましたし、ブリューゲルやレンブラントのコレクション、ベラスケスやフェルメールもありました。そしてそれ以外にも、ものすごい量の、私の知らなくて以前は興味も持たなかった絵が。

ウィーン美術史美術館

ここにある2つの絵は、実を言うと誰のなんていう絵かもわからないまま写真に撮ってきました。これは私にとっては取材です。

絵に含まれる情報ってものすごく多いのです。私が書こうとしているものにはたくさんの「?」があって、文献を探そうにもどこで何を探せばいいのかすらわからなかったりします。もちろん日本語で書かれた文献もあたりますが、自分の知りたいことがピンポイントで都合よく書いてあるわけではないですし、他の言語の文献は沢山は読めません。ましてや古語で書いてあったらお手上げです。

でも、絵なら、かなり沢山のことがわかるじゃないですか。

ウィーン美術史美術館

もちろん氣をつけなくてはならないのは、この絵に書いてあることが真実でもないことです。例えば、神話の時代の題材でもその画家の当時の服装で描かれていたりします。それでも、自分が描写したい事柄、景色、人物のバランスなどのアイデアが沢山詰まっているのが絵です。

というわけで、取材のつもりで膨大な絵の写真を撮ってきました。脇役の顔のイメージ、服装、そんなものもいろいろと考えながら美術館を歩いています。
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Comment

says...
ああ~~めっちゃわかります!
わたしも昔は観光だけとか、美術館も好きな作品だけとか、よくやってましたし
当時もそれはそれで楽しかったのでいいんですけど、
今は「これずっと知りたかったやつ!」「こんなところにこんなものが!」的な出会いが楽しくて
色んなとこに目を向けるようにしてます。
海外は写真を撮れたりスケッチできる美術館が多いと聞きます。いいことですね。

記事のお写真の絵はどんな様子を描いたものなのでしょうか、
お部屋が散らかってますが、当時の生活風景がとてもよくわかるような。

美術品の情報って「○○時代のもの」「○○さんが作ったもの」の印象が強いですが
他にもたくさん読み取れますよね。
創作物ですから、作家の嘘が含まれてはいますけども(有名なのは真珠の耳飾りでしょうか)、
当時の風俗や生活習慣、政治や経済、作家や注文主の思想、絵の具やキャンバスの材質などなど
わかることがたくさんあると思います。
最近やっとそういう見方ができるようになってきて、少しは大人になれたのかなあ…。
特に絵は服装や風景がわかる一級の資料ですからとても参考になりますね!
神話を描いた作品なら「当時はそうとらえられていた」こともわかって現代と比較できたりしますし。
近代になると写真も出てきて、あれもすごく助かります。
2016.08.06 07:43 | URL | #- [edit]
says...
こんにちは。

ここに置いた絵は、以前だったら完全に素通りしていたと思うんですよ。
そもそもああいう美術館って、とんでもない収蔵品で、有名どころや好きな絵をじっくり見るだけでも相当時間がかかるじゃないですか。
でも、今は、興味のない超有名絵よりも、この手の絵の方が切実に見たかったりします。
だって、この手の絵は、その場に行かないと絶対に見られないんですもの。その量の多いこと、本当にお宝の山なんですよね。
普段住んでいる田舎の静けさや自然も好きですが、やはり時々は都会に行って文化に触れたいです。

それに大好きなラファエロも、たとえば日本にいて見に行くとしたら一分も見られないじゃないですか。
でも、こちらだと好きなだけソファに座って眺めていられる。一度離れてからもう一度なんてことも可能。もう天国ですよ。
写真(フラッシュは不可ですけれど)はとりまくりでしたし、別の美術館ですけれど、スケッチをしている方もいましたよ。

ここの2つの絵はどちらもかなり民衆に近い人びとの様子を描いたもののようですね。
このとっ散らかり方、豚が室内に来ちゃったりするカオスっぷりがとても興味深いです。道具や室内装飾などもずいぶんと参考になりますよね。

ゆささんもご存知のように、時代物を書いていると、食べ物一つ、食器一つでよく止まってしまうじゃないですか。だからこの手の絵を沢山ストックしておいて、必要な時に確認したりできるのは本当にありがたいことですよね。

また、今はわかっているのに、同時はわからなかったこと(ライオンやゾウがどんな姿をしているのかとか)が絵からも読みとれて、それはそれで楽しいです。

コメントありがとうございました。
2016.08.06 11:13 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
なるほど
時代小説を正確に書くには服装や食べ物のひとつまで調べなきゃいけないですね
大変!

やっぱり絵を見ながら人物のセリフとかも考えるんですか?
一枚目はお母さんが寝ているうちにみんなが悪いことをしている絵だとか
そうやって見るとみんな顔からして悪そう…おぬしも悪よのう?

二枚目は調べてもわからなかったんですが、後ろがいちゃついてるカップルだらけなので
前のおじさんが目のやり場に困ってる絵だと思いました///(適当)
2016.08.07 10:11 | URL | #- [edit]
says...
こんにちは。

正確に書くのなんて、トライするだけ無駄だと思うんですけれど、(特に素人の私には)その努力する姿勢が大切だと思うんですよ。それに、ドヤ顔で嘘を書くと、後で判明した時に恥ずかしいじゃないですか。

例えば、今の私たちの世界だと「薔薇の花」といったら八重咲きがあたり前ですけれど、中世には一重だったんです。だからキャラが「薔薇の花を一輪差し出す」というシーンでも、私たちの考えているイメージとは違うのですよ。わりと地味なシーンになるはずなんです。そういうことをわかって書かないと、まずいかなって話です。お酒を飲むのもガラスじゃなかったとかも、そうですよね。

シーンは、参考にしますね。けっこう重要なエピソードも、自分の想像力だけだと限界がありますよね。こういう流れだと言うのはあっても、具体的な流れはひとつひとつのエピソードで構成していきますから、こういうシーンは参考になります。文章と違って「パクる」訳ではないですしね。

ダメ子さんの想像力も豊かですね(笑)
一枚目はすごいカオスですから、みんな「ぷち悪」かも。
二枚目は、そんな風に思っているんですか?
あっちにいるきれいなお姉さんに見とれている絵かもしれませんよ。
(わたしも、てきとーすぎる)

コメントありがとうございました。
2016.08.07 14:30 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
絵って色々とメッセージが隠されているみたいですよ♪
楽しい風景に見えて実はドロドロした三角関係だったりとか。
素人にはただただ普通の日常に見えるものですが専門家の人の解説を聞くとそういう裏設定があってすごく面白かったです。
この前、そういうテレビ番組がありましたもので。
夕さんのおっしゃる通りその時の時代背景がそこに描かれているとか。
服装含め私生活など。
自分もダメ子さんと同じでイチャついてるアベックが多いな~と。
おじさんは見ないフリしてるか俺もイチャつきてぇ~と思っていることでしょう(笑)
あぁっ、次は日本に旅行?(帰省)されるのですね!!
是非、大阪のキャバクラにたちよって下され~♪
今は昔みたいにキャバレーはないですよ(*゚▽゚*)
2016.08.07 14:51 | URL | #- [edit]
says...
海外は絵を写真に撮っていいんですね。そういえば触っても良かったような…。

絵画詳しくはないのですが、フェルメールは見に行ったことがあります!
でも画法とか細かいすごさとかはさっぱり分かりませんでした!(駄目だこの子……

確かに服装や使ってる食器、家具、背景などは絵だと一目瞭然ですよね。
ここに書かれているように、実際の絵の時代のものかなどの裏付けは自分で調べないといけませんが、文献で事細かに説明されてるよりは百聞は一件に如かずで、見てみると早いです!

こちらの二枚は生活感が漂う絵ですね。
一枚目は…動きがある感じがして…騒然とした日常を描いてるのかな??ちょっと部屋を片付けたらいいと思います!(おい
二枚目は…外でパーティー??
駄目だ…私には絵を見る感性がないorz

この絵を参考にどんなお話が出来るのかな((o(´∀`)o))ワクワク
楽しみです♪
2016.08.07 17:53 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよね。
西洋がのことはあまりくわしくないのですが、アレゴリーのことを少し知っていると見方が変わったりしますし、今回友人と回っていて、私の方が少し聖書の知識があったのでどんな場面かを知っている話があったのですが、知らない方には全く別のストーリーに見えていたりとか、前提知識があるかないかで見えてくるものが違うんだなと思ったりしました。
もちろんみたまま、画家の意図しなかった別の世界を見るのもそれはそれで面白いのかもしれません。

これ、いちゃついて見えます?
この程度ならけっこう日常茶飯事的にみますけれど(笑)

そして、たらこさんのブログで、キャバクラの詳しいことを教えていただき、ありがとうございました!
そんな世界だったのですね!
私は、え〜と、たらこさん、アルシュから巻き上げたお金、まだ残っています?
おごってくださらないと、私は足を踏み入れられません!
あんなお大尽さまな世界、すぐに貯金が底をついてしまいます。

ちなみに、キャバレーは、絶滅してしまったんですか?(違いもわかっていません)

コメントありがとうございました。
2016.08.07 18:46 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ええとですね。
写真がOKな所とNGな所があります。
それは美術館、博物館によりけりです。OKでもフラッシュはNGです。
触るのは許されていないと思います。

例外的に、たとえばシスティーナ礼拝堂の聖ペテロ像のように、伝統的に人びとが触ったりキスしたりすることが、宗教的行為として認められているものはあります。ただ、博物館でも体験型展示で、「触って見てください」となっているところは大いに触っていいんですけれどね。

今回観たフェルメールは、かなり大きいものだったのですが、ニューヨークで見たものはとても小さくて至近距離に行かないとよく見えなかった憶えがあります。でも、実物の迫力はすごかったです。近くに寄るとどんな風に描いたのか筆致が見えるんですが、それが少し離れるとどうしてああなるのか、絵の描けない私にはさっぱりわからないと思いました。唸りっぱなしでしたね。
もちろん画法とか技術的なことはわかっていないんですけれど。日本に来るものだと、そこまで近くには寄れないし、そもそも飽きるほど長く見ることも不可能なので、なんだかもったいないなあと思います。

そして、そうなんですよ。文献だと、説明されていてもよくわからないことって多いんですよね。
そもそも単語の意味がわからなかったりしますから。
同じ時代の絵画を見ることで、たとえば王族の服装と一般人の服装の違いもわかりますし、家具の形や調度などもわかったりします。
 二枚目はパーティかもしれませんが、私の印象ではレストランだと思います。外で食べること多いんですよ。後の方に普通の室内も描かれていますから、そうじゃないかなと。

現在、中世ヨーロッパをモデルにした架空世界の話「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」の続編「森の詩 Cantum Silvae - トリネアの真珠」をゆっくりと準備しているんですが、そこに時々市井の人びとが出てくるので、それを書くときの参考資料をいろいろと集めているんです。まだず〜っと先ですが、読んでいただけたら嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2016.08.07 19:01 | URL | #9yMhI49k [edit]

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